−第1楽章−
Adagio-Allegro molto
−第2楽章−
Largo
−第3楽章−
Scherzo.Molto vivace
−第4楽章−
Allegro con fuoco
低弦の迫るような序奏から第1主題が強く提示されます。わけがあってもなくても力のみなぎるこの主題は、2楽章主要主題と並んで新世界の顔といえますね。
ひとまず落ち着くと、しなやかな第2主題がクラリネットにあらわれ、(1:51)再度盛り上がりをみせた後小結尾(コデッタ)(3:08)で提示部が終わります。
展開部は第1主題(3:54)から始まり、2楽章主要主題 が前面に現れ、1楽章第1主題が低音に、3楽章スケルツォがヴァイオリンに、それぞれ気配を表して全楽章の統一をはかります。
再現部もトランペットの第1主題(5:52)からはじまり、弦の奏でる第2主題へと受け渡します。ここで弦に絡むホルンのオブリガートが優美。いやはや、チェコフィルのホルンは、ほんとに素晴らしいですね。
結尾はトロンボーンによる第1主題の強奏(9:07)ではじまります。熱狂的な導入から2楽章の前奏の再現(9:43)をきっかけにしてついに4楽章第1主題(2楽章主要主題ともとれますか)と、1楽章第1主題の結合をみます。全曲中、音楽的にもっともドラマチックなシーンといえるでしょう。カッコイイです。
2・4楽章の主題がなんだか似ているのは、この演出のためだったんですね。なるほど、やるな、どぼ。(ドヴォルザークの愛称(嘘))
結びついたテーマはそのまま熱気のなかに謳いあげられ、自由奔放、雄大豪壮、質実剛健、風光明媚、良妻賢母、1石6斗、5升8合と称えられるクライマックスを形成していきます。なんだかな。
全曲でもっともまとまりがない楽章、といわれますが、フィナーレとしての役割は十分以上に果たしているのではないかと。数ある終楽章のなかでもここまでの盛り上がりは珍しいと思いますからね。
演奏のほうもあとに行くほど奔放になってきて、金管の痛々しいくらいの熱狂ぶりには驚いてしまいますが、紙一重で踏みとどまって纏め上げるあたりが熟練の技、というよりは彼らのこころばえなのではないか、と、僕には思えるのです。
「私はこれまでに160回以上この曲と出会いました。この数々の出会いに感謝の気持ちをこめて」(ヴァーツラフ・ノイマンの言葉 ライナー・ノートより)
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