タフネス時計の雄として君臨する「Gショック(G-SHOCK)」。
“壊れない時計”として1990年代に一世を風靡してからというもの、その人気は停滞するどころか、さらに熱量を増し、時計離れが騒がれる現代でも「男たちのマストハブ」として愛されている。
Gショックの初号機、DW-5000Cのリリースは、1983年にまで遡る。それから35年以上の月日が経過していくなかで、タフネスの象徴であるこのリストウォッチは、数々の派生モデルが登場。その種類はもはやメーカーでも管理しきれないほどで、累計の出荷本数は1億を超えている。
では、我々はどんな基準で選べばいいだろうか。
今回は初代Gショックの開発者の伊部菊雄さんに、想い出のモデルを3本と、日常的に愛用している時計3本をそれぞれセレクトしてもらうことにした。
「BEST 3と言われたのですが、私、そもそもGショックはこの3本しか持っていなくて。
皆さんには、僕の家にはショーケースがあり、そこにズラリとGショックが並んでいると思われているようですが、実際は真逆で、所有している時計は最小限です。
所有しているGショックはすべてDW-5600。この大きさが私の体型にはベストなんですよね。
ブラックは、電波ソーラーモデル。ホワイトは、ストラップに世界80都市で開催しているグローバルイベント『SHOCK THE WORLD』の文字がプリントされていますが、これはジャカルタ開催の限定モデルです。現地の主催者に1本しか持っていないことを伝えたら、ご好意でプレゼントしてもらいました。
ブラックを春と秋、ホワイトを夏用とした場合、冬用にもう1本欲しいなと思って買い足したのが、30周年の際に発表されたレッドのモデルになります」。
意外や意外。まさか、Gショックの父が所有しているGショックが、わずか3本だけとは……!
しかし、これは毎日同じGショックをしても壊れないことを、開発者自らが証明しているとも言える。
やはり、唯一無二のタフネスウォッチであるGショックは、一生ものなのだ。
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