引越しの準備をしています。大盤振る舞いをして、お任せラクラクパックにしたので、なにもしなくてもいいのですが、紛失したら困る本だけは自分でダンボールに詰めはじめました。本棚にはシリーズものも順不同に並んで(というか積み重なって)いたので、引越しを機に順番に並べてあげようと思っています。欠けがないか確認もできますし。
ところで、整理をしている最中、こだわりがあって集めたわけでもないのに、最も異本が多い長編はなんだろうと気になり、ぼくの場合、それが夢野久作の「ドグラ・マグラ」であることを発見しました。
・角川文庫版
・教養文庫版
・ちくま文庫版
・創元推理文庫版
レアな本を集めているわけでもなく、重複するテキストはできるだけ持たない主義なので、四冊で済んでいます。教養文庫は今後どうなるかはわかりませんが、いずれも労せず入手できる文庫ばかりであることを考えると「ドグラ・マグラ」の人気の高さがうかがえます。著作権が切れているせいもあるのでしょうか。
ドイルやクイーン、クリスティなどの代表作はあちこちから出版されていたので、異なった出版社から出ているテキストがたくさんありそうですが、日本の作品に限定すると、鮎川哲也の「黒い白鳥」とかも多そうですね。同時代で入手できたテキストがもっとも多かった探偵小説はなんだろうという疑問が頭に浮かびました。講談社乱歩文庫が現役の頃の乱歩でしょうか。
新しい住まいは最寄駅にブックオフがあるという好立地です。これで帰宅が遅くなっても古本屋に寄れます。
こんにちは。
いつもお世話になっております。
先日は、「呪いのホテル」をありがとうございました。
今回は宣伝の為、失礼いたします。
高木彬光の「骸骨島」を同人誌として復刻しました。
神津恭介の少年もの、冒険小説です。
よろしければ、お問い合わせ下さると嬉しいです。
●骸骨島(復刻版)
7月20日発行予定 新書判216P 1200円
1冊205グラム 送料は240円です。
【内容】初めに(2p) 目次(1p) 骸骨島本文(169p)
表記について(2)
たたかうぼくらの名探偵(おげまる)(8p)
情熱の人 高木彬光(二上洋一)(5p)
アンケート回答(秋山健司)(4p) こぼれ話(2p)
少年ものリスト(13p) 少年もの事件年表(4p)
ネットの世界(2p)
【追加】追加データ表を挟み込み。
奥様の御好意で作品保存の為、復刻許可をいただきました。
昭和25年に「小学6年生」誌上で15回に渡って連載された
単行本未収録の少年もの「骸骨島」。
何人ものボランティアの方の御協力にて
資料を収集、入力、編集しました。
少部数なので少し高いと思われるかもしれませんが、
図書館で全文コピーすると
100枚以上3000円はかかるので実はお得です(笑)。
【直接販売】
夏のコミケ 2002.8.9(金)
喬林知氏のサークル「R・FREE」に委託予定
スペース 東F-16b (ラノベジャンル)
少しだけ委託販売していただく予定。
【通信販売】郵便振替のみ扱い
1冊1200円+送料で注文を受け付けています。
題名に「骸骨島」と入れ、
冊数、お名前、御住所、電話番号を明記の上メールして下さい。
宛先 k-kamidu@mail.goo.ne.jp
申し込みいただいた方には、
本に郵便振替用紙を同封して冊子小包で発送します。
本を受け取りましたら、2週間以内に御入金下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。
■すみません。徳島の小西です。下の書き込み訂正です。橘外男さんの作品名は正しくは「棺前結婚」で、「式」はつきません。おわびし訂正させていただきます。収録本は、日下三蔵編『橘外男集・厨子物語』(ちくま文庫、2002年6月10日、本体1300円)です。失礼いたします。
■徳島の小西です。5月の海野十三忌講演会(徳島)のことを、知人のミニコミ用に書いています。主に古書店めぐりのことを書くようにしています。講演会の翌日日下三蔵さん、末永昭二さんをご案内して古書店7店を回ったときのエピソードを忘れてしまわないうちに記録しておかねばなりません。モチロン講演会当日の、名張市立図書館カリスマ嘱託・中相作氏や、臼田さんや野村さんも登場します。
■それで今並行して準備していることがありまして、現在徳島県立近代美術館で「本と美術」という展覧会が開かれているのですが、8月4日にその関連講座で(どういうわけか)私が講座室で90分話すことになっていて、「本をめぐる実験」というタイトルで杉浦康平先生が装丁した『人間人形時代』や、大竹伸朗氏や府川充男氏の装丁の仕事を紹介しようと考えています。そして、余白頁がトリックになっている都筑道夫さんの『猫の舌に釘を打て』や、山野浩一氏の『渦巻き』や広瀬正さんの作品などなど文字組みの面白い実験をしてある諸作品を提示してお見せしようと考えています。どうなりますか。
■日下さん、先日はアドバイスありがとうございました。都筑さんの「蝿」収録本は、うちの図書館にありました。ちくま文庫の橘外男集の「棺前結婚式」の切なさに私は打ちのめされてしまいました。平井呈一さんの叙情的な傑作「エイプリル・フール」にも似た読後感を持ちました。あの手の話には泣いてしまいます。
■小林オーナー様。いつもお世話になっております。私の職場「北島町立図書館・創世ホール」の今年度の自主企画が確定しました。講演会は、竹内博さんをお招きして「3人の怪獣王〜円谷英二、香山滋、大伴昌司」という演題で熱く語っていただきます。2003年3月23日(日)14時30分開演、会場は北島町立図書館・創世ホール3階多目的ホールです。昨年段階から打診し、あたためてきた企画です。竹内さんの単独講演は本邦初です。四国徳島の片田舎の人口2万人の町から、入魂の企画をお届けしたいと存じます。何としても2百人を集めたいと思っております。こころある皆さんのご支援をお願いいただけたら幸いです。すでに北海道の怪獣愛好青年から、徳島行きを前向きに検討中である旨の連絡が入っております。お問い合わせは次へ。(北島町立図書館・創世ホール/小西 電話088・698・1100)
集めるだけで、ほとんど中身まで読んでいる人はいないと思われるのが、サンリオ文庫のカルペンティエールの「バロック協奏曲」。映画化されていたものが来週CSで放送されます。これを機会に中身も読んでみてはどうでしょうか。
そういえば、3月にアップした映画「俺は忍者の孫の孫」の原作は忍法相伝だったんですね。追悼時の特集では駄作とされているし、福田純監督のインタビュー本でも早撮りのやっつけ仕事だといっていますが、映像の色彩感覚にはただならぬものを感じました。先日閉園したばかりの横浜ドリームランドでのロケも地元の人間としては愛着を感じます。映画を見終わった直後、閉園の日に見納めに行って来ました。
小林文庫オーナー様
工事中だった当店のHPですが、本日正式公開しました。まだまだ問題も多いと
思いますが、徐々に充実させていく予定です。特に商売に拘ったHPではありませ
んので、よかったら覗いてみてください。
リンクも貼らせていただきました。これからも宜敷くお願いします。
■大塚俊一様。ご反応いただき感謝します。ここにはきっと、伊福部昭愛好家もおいでるだろうと思っていましたが、米寿記念演奏会に足を運んでくださっていたのですね。ありがたいことです。7月28日(日)16時半から18時までNHK・BSハイビジョンで「交響ファンタジー〈ゴジラ〉伊福部昭・反骨の人生とその音楽」が放送されますね。我が家はケーブルテレビに入っているので(普通のテレビ受像機ですが)、番組を見ることは可能なので、今から録画スタンバイをしています。おじゃまいたしました。
今回は、都合で参加できず残念でしたが、大盛会だったとのことで、
おめでとうございます。
ところで、
>伊福部先生の米寿記念演奏会のCDが8月22日に出る(キングから2枚組)
>聞いて大喜びしている次第です。
実は別の演奏会で配られたパンフを見て、既に歴史上の人物と化していると
思い込んでいた伊福部氏の米寿記念コンサートがあると知り、その場に居合
わせていました。中央のブロックの前から2列目に座っていたので、NHK
か、そのうち出るであろうDVDにも映っているかもしれません。
伊福部は生に限ると思ったとともに、それ以来CDを買い込んではまっています。
ゴジラも初代から見始めましたが、スタッフが男性的でダイナミックな黒澤組で
はなく、女性映画の巨匠として下町の情感を細やかに描いてきた成瀬組だという
ことに興味を持ちました。
成瀬監督は下町をリアリスティックに描いているようでありながら、実は大のロ
ケ嫌いで、ほとんどの場面をオープンセットで撮っていました。つまり、リアルな世界を描いているようでありながら、実はユートピアとしての東京をリアルに描
いていた。そのスタッフが丹念に作ったセットをゴジラが壊していき、それを情
感こもったカメラが捉えていく。
いわば、ゴジラは小津安二郎や成瀬巳喜男の極めて日本的な「日常的な世界」に、突然現れた不気味なものを古い日本映画の手法で丹念に撮った「不安な日常」も
のの映画であったといえるかもしれません。
そのことを何よりも雄弁に裏付けているのが伊福部の音楽と言えるでしょう。
末永さま
大宴会は盛況だったようですね。
「代表作時代小説」に関する漠然とした疑問にも丁寧なコメントくださり、ありがとうございます。
範囲を広げて考えれば、背表紙において題名を上部に、著者名を下部に置くことが、一種のデザイン共通性であると思います。
ただ、取次や書店における管理上のメリットが大きいからか、版型は統一されやすいようですが、講談社文庫の背表紙がそうであるように、デザインは出版社によって違ったものになりやすいようです。
講談社文庫の装丁が変わり、著者名を上部に、題名が下部にという背表紙になったとき、「検索性を高めるために背表紙をこのようにした。今後、各社の文庫は著者名が上に位置するフォーマットが増えていくだろう」というような主旨の発言があったように記憶しています。確かに河出文庫など、追随する文庫も出現しましたが、いまだ多勢は著者名は下にあり、作家別に文庫が並んでいると、目的の本を探すのが大変です。特にリサイクル書店では作家別に本が並んでいますので。はは。(出版社がリサイクル書店の便宜を考慮するはずないですね)
それを考えると、貸本小説の背表紙の地の色、書体まで、出版社を超えて同じというのは、びっくりすることのように思えます。
以上、コメントのお礼だけ書き込むのもなんなので、デザイン共通性について感想をつけくわえてみました。
森下さま
「別冊宝石総目次・索引」拝見しました。非常に充実した内容だと感じました。活用させていただきたいと思います。「はじめに」のところで名前を触れていただき、ありがとうございます。
Powered by T-Note Ver.3.20 |