小西様、大塚様、コメントありがとうございます。
「推理小説研究19」にはそのうち出会うこともあるかと、気長に探そうかと思います。
『絶版文庫嬉遊曲』2002.2.16、青弓社、
新刊で購入。
タイトルに惹かれて、このシリーズを手にしてい
ます。
「推理小説研究」は、著者目録で止っているので、
さらに他の内容で継続を期待したいです。
某所には、『JU通信・復刻版』が二ヶ月前には、
二冊ありました。書店のフロアーが他の場所に変った
ので、確認していませんが、行ってみます。
『推理小説研究』の件、定価で買える分(在庫分)は
ぜひ推理作家協会にて注文入手してあげてください。
『JU通信・復刻版』はすでに版元品切れになっております。
未入手の方は、店頭で見かけたら速攻でお買い求め下さい。
何しろ、まだ版元(小西宅)に在庫がたっぷりあった頃から一部古書店では、
3000円とかの値段がついておりました。ちょっと複雑な心境でした。
日下三蔵さんの講演会(5・12)は、
本日、日下さんに企画書の文章チェックもしていただいたので、
もうフル回転で突き進みます。
皆さん、ご期待下さい。
誤解を与えてしまったようで申し訳ありません。
見たのは「JU通信」の方です。
この掲示板にははじめて書きこみいたします。お世話になります。
「推理小説研究」バックナンバー在庫ありの報を知り、早速、日本推理作家協会へ連絡をとって注文いたしました。小西様、情報をありがとうございました。
しかし、「推理小説研究19 戦後推理小説・SF総目録(第五集)」が品切れとのことだったので、残念に思っていたところ、「渋谷のブックファーストに推理小説研究が置いてある」との大塚様の書きこみを目にし、流通在庫があるかもしれないと、ブックファーストへ赴いて捜しました。が、ありません。店員に問い合わせたところ、電話であれこれ問い合わせてくれたのですが、「当店では扱っておりません」とのつれない答え。のこのこ昼休みに行ったので、売り切れでしょうか。
落書きのような書きこみですいません。
古本まゆ さま
いち小酒井不木ファンのもぐらもちと申します。
不木資料の出品の件、そのニュースを聞いて以来ずっと気になって
おりましたので、書き込みをとても興味深く読ませて頂いてます。
拙サイトの日記にてシロウトの勝手なつぶやきをちまちま記録する
だけにして、縁のない世界の話と冷静に受け止めているわけですが……
不木家関係一括、正直なところちょっとでいいから拝んでみたかった。
この資料の行く末も勿論気になりますが、私としては来し方も
実は気になって仕方がありません。どこからどういう風にして
やって来た資料なんでしょう……
風狂さま
全連の大阪の大市会以来でしょうか。全連の大市は出品数が多すぎて、時間的な
余裕がないのが、どうもいけません。
「小酒井不木」は、正確には「小酒井不木家関係一括」でしょうか。メインは作
家から不木への書簡で、封筒付で数通ありました。短冊や色紙もあったのですが、
状態はあまりよくありません。海外の雑誌が40冊くらいあったので、この値踏み
で勝負が決まるとみました。
「山中峯太郎」は8冊ではなくて、一箱で出品されており、値踏みをしていくと
かなりの値段になってしまうのですが、当店の力からいって売るのが難しいものが
多いので入札は見送りました。
小酒井不木は地元の作家ですので、なんとか名古屋に残しておきたいと頑張った
つもりですが、結果はどうなのでしょう? 昨日はマラソンと重なって名古屋市の
交通が分断されてしまう為、仲のいい本屋で出かけた人が少ないので確認できませ
ん。今日の昼から商品の引き上げにい行って訊いてきます。
日本の古本屋は、商売にしようと思うと本の在庫を増やさざるを得ず、在庫場所
の確保と、在庫置き場が不十分な為、本の管理に四苦八苦しております。
それではまた、宜敷くお願いします。4月の全連の大市会は、勉強だと思って出
かける予定です。
鑑定団をみていたら、その分野のみ有効な
判断ができるようなので、他の分野には応用が
できそうにないですね。
市にはお宝がありそうで、判断がむつかしそうですね。
「改造」の昭和14年のバックナンバーを調べても、
該当のものがないのはつらいものです。無いものをさがして
いるような気分にさせます。
大塚さん、あのあたりの選集や叢書は大きな書店を
さがしたら、ありますね、しかし、「推理小説研究」
もあるとは。
>それはともかく、同誌のバック・ナンバーが
>古書店で3000円とか5000円で売られているのを目録などで見かけますが、
>協会事務局にはバックナンバーの在庫がまだあって、定価で買えるようですよ。
今日は渋谷のブックファーストに寄りましたが、確かに現役で置いてありますね。
他にも古書価の付いてそうなもので行くと、日影丈吉選集、橘外男ワンダーランド、国枝伝奇集成、叢書新青年、あやつり裁判、中井英夫全集なんかもまだまだ十分ありました。そういえば、先日八重洲で買った「続幻影城」も古書店の乱歩文庫よりもずっと安い。
ほぼ毎年顔を出していたんですがね、名古屋の大市は。
割といいものが出るので。
今回の小酒井不木関係の資料も欲しいところだけど、
まず東京の業者に持っていかれるのは目に見えています。
ウチでは肉筆ものは売れそうにないし、寝かせておく大金も無いし、断念。
「不木句集」だって売れなくて市場で処分したくらいです。
あの目録の写真、「不木句集」が7〜8冊あるんですかね。
昔神戸の市で古い資料類の中に小酒井不木の葬式の葉書を
見たのでかなり踏み込んで入札しましたが、僅差でとられて
しまったことがあります。
今回の目録で目に付いたのは山中峯太郎の「亜細亜のスパイ戦」
他8冊と、雑誌創刊号約420冊といったところでしたが。
雑誌創刊号はだいぶ減ってきたので補充したいところです。
特に戦前のものは。
今、「日本の古本屋」にデータを登録するのに四苦八苦しています。
メモ帳で作っているデータにカンマを入れていって、エクセルに
取り込んでCSVとかいうファイルに加工する訳ですが、ややこしい。
ネットで商いをするには一人では手が足りないというのを、
最近つくづく感じています。
またどこぞの市でお会い致しましょう。
僕は地元神戸には顔を出しませんけど。
時間的に、そろそろ書き込んでもいい頃ですね。
昨日・今日は名古屋の古本屋の年一回の大市でした。
特に、大阪圭吉の「人間燈台」(おっ、久々)や、乱歩から小酒井不木への書簡
二通には興奮させられました。僕は昨日の下見会しか行ってないのですが、本の売
値と利益のギリギリの線を見切る厳しい勝負になりそうです。
今年は、風狂さんにお会いできなかったのが残念です。
追伸:先日の書込で、何故かハンドルの後半がとんでしまいました。別にハンドル
を変えた訳ではありません。
小林さんが書かれていた、竹内さんの香山滋の
リストをみました。そこには、紙型流用雑誌として
九冊がみとめられ、その中の一冊がネットでえたもの。
「奇談世界」昭和26.7月、号数なし、奇談世界社
とされているものの、住所なし、編集兼発行人は久世
吉雄。
香山滋「獣人ゴーラ」
「ロマン春秋」昭和23.12
からの流用のようです。他の掲載作も、そうなのか
不明。
土屋さん、鮎川さんのは、さらにこれからも
出て欲しいです。
東京創元社の3月の刊行予定をアップしました。土屋先生の新作、鮎川先生の
『憎悪の化石』をめぐる件は、ちょっとしたニュースではないかと思います
●桜様
仰せのとおり、加茂川乱風が京都の人であった可能性は低くないと思います。加茂川の水で産湯をつかったか、加茂川近辺に住まいしていたか、とにかく加茂川に親近感を覚えていた人であったと判断されます。こうしたペンネームを考案する場合、自分に身近な川の名を採用するのが普通の感覚というものでしょう。私ならさしずめ名張川酔歩ですか。いつ川に転落して溺死してもおかしくない名前ですが。
●小林文庫オーナー樣
ご丁寧にありがとうございます。アル中嘱託の名は伊達ではなく、きょうもきょうとて二日酔いです。いつか酔っ払ったあげく名張川に転落して溺死してしまうのではないかと怯えております。
加茂川乱風の著書二冊、私がアル中嘱託を拝命したときにはすでに乱歩関連図書として名張市立図書館の蔵書となっておりました。なんか名前が乱歩に似てるからとりあえず購入しておこうか、みたいな感じだったのだと思います。
『江戸川乱歩著書目録』の予算成立の暁には、またあらためてご挨拶にうかがいます。本日はこのへんで。
●藤本様
どうも失礼いたしました。「国光」という雑誌は存在しておりましたか。適当なことを申しあげてしまいました。お詫びいたします。国光堂も大阪にあったようですから、ご指摘の「四国光宣場会」と何らかの関わりがあったのかもしれません。また、「国光」という名の雑誌が存在していたことが、くだんの年表に事実誤認が紛れ込んだ一因であったとも考えられます。
Google で「加茂川乱風」を検索してみたところ、わずかに一件がヒットしました。下記のページです。
http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/pen-name/a.html
「ペンネーム図鑑」というサイトの一ページで、江戸川乱歩の項に加茂川乱風のことが記されています。よく調べてあるなと思って感心したのですが、よく考えてみればこのネタは、以前リンクの件でこのサイトの開設者の方とメールをやりとりしたとき、乱歩のペンネームにまつわるエピソードのひとつとして私がお教えしたものでした。すっかり忘れておりました。アルツハイマー嘱託の名は伊達ではありません。
それから、きのう暇を見て調べてみましたところ、加茂川乱風のことは長谷部史親さんの「江戸川乱歩の名前──その模倣の二、三例」で言及されていました。初出は1987年3月の「地下室」、1995年4月刊『私の江戸川乱歩体験』(廣済堂出版)に収録されています。これによれば、きのう私が加茂川乱風のもう一冊の著書を『拳銃』と記したのは誤りで、正しくは『短銃』という著書名です。重ね重ね相済みません。長谷部さんは『短銃』のみご所蔵で、『捕縄』は未見とのこと。「加茂川乱風の正体や人となりについては、あいにくと何の資料も持ち合わせない」と記していらっしゃいます。
今後ともよろしくお願いいたします。
徳島の小西です。
私は種村季弘先生の連載を読むために
小学館の雑誌『サライ』を定期購読しているのですが、
昨日届いた6号をぱらぱらめくって
ふと最終頁の次号(7号)予告を見ると、
今日泊亜蘭氏へのインタビュ−が掲載されるようです。
3月20日(水)発売だそうです。
このところ、すこし本があつまります。
古書店で、すでにあつめ終っていた、苦労した最後の
一冊、「月刊推理界」昭和45.7月、7月増刊号、
4巻8号(終刊)。ふたたび遭遇し、入手。
昭和39年5月号、雑誌「エロチック・ミステリー」
5巻5号と、誰か交換していただきたいのですが、よろしく
お願いします。
小林さん、「黒いトランク」、完集ですか、おめでとう
ございます。
上の雑誌、それにあずかりたいです。
>小林文庫オーナー樣
貴重なアドバイスがいただけました。
このようなすばらしい場を展開してくださっていることに感謝しております。ありがとうございました。
なお下にも書きました通り、当方学生であります。何かご報告できるように精進いたします。
蛇足ながら石沢英太郎、横正、風太郎、大藪などを好んで読んでおります。
>中樣
懇切丁寧なご解説まことにありがとうございます。
加茂川乱風・・・初耳です。凄まじいまでの情報でまったく恐れ入りました。
『大年表』は斎藤昌三編なのである程度信用していたんですがね・・・今後注意します。加茂川について資料等必要になりましたらご厄介になるかもしれません。その際はよろしくお願いします。
なお『国光』ですが、色々調べた結果この雑誌は存在するようです。
大正13年8月創刊の月刊誌。大阪の四国光宣場会(内務省の手書資料のため判読難にて「光宣場」のところが極めて妖しい)、住田幹作編集で平均3000部刷っています。しかし国光堂という名前では無かったですねえ。その資料は昭和2年に内務省が新聞・雑誌の思想的傾向を調査したもので、確実性は高いと思われます(『新青年』『キング』も掲載されていました。さすがに『探偵趣味』はありませんでしたが)。「捕縄」が掲載された雑誌と同一かはいささか妖しいかもしれません。一応、当方の調査結果を及ばずながらご報告いたします。
飛び込みの質問者にここまでのご解答をいただき感動しております。ありがとうございました。
ちなみに当方、学位申請論文を探偵小説を題材にして書かんとしているものです(社会学専攻で、批評+社会心理史のようなものを目指しております)。
出来上がりは当分先でしょうが、形になりましたら必ずご報告申し上げます。
また皆様のご協力をお願いするかもしれません。その際にはよろしくお願いします。
momomama さん
はじめまして。
小林文庫HPに遊びに来ていただいて、ありがとうございます。
1年間で290冊、うちミステリーが70%とは、そうとうな読み手ですね!
インターネットには、ミステリー系のHPはたくさん有ります。
いろいろ訪問してみて、お気に入りのHPを見つけてください。
面白い本を紹介されたり、読書がいっそう楽しくなるはずです。
「小林文庫HP」も、お気に入りの中に入ることができたら、嬉しいです。
小林文庫付属の「黒猫荘」にも、多彩なミステリーファンが集まっていらっしゃるので、遊びに行ってみて下さい。
(この頁のタイトル部にリンクがあります)
これからも、よろしくお願い致します。
カリスマ嘱託・中 相作 さん
早速、ご回答ありがとうございます。
さすが、と言うか、当然と言うべきか、一発回答ですね。
カリスマの名前は、伊達ではない、ところを見せつけられました。(笑)
江戸川乱歩と加茂川乱風は、エノケンとエノケソのような関係だった、と言うことですね。
そういえば、どこかで名前だけは聞いたことが有るような気がしてきました…。
その、加茂川乱風の著書が名張市立図書館に所蔵されている事にも驚きました。
やはり、乱歩関連資料としてでしょうか?
国会の審議を見ていると、中さんが嘆いていらっしゃる名張市の状況も、日本の縮図にすぎない、と思えます。
名張市民の皆様の予算を、『江戸川乱歩著書目録』のような文化資産に使っていただき、市民以外の我々にも配布していただけるなって、有り難い事です。
ということで、リファレンスブック予算の承認成立を、お待ちしています。
正式決定の際は、またお知らせをお願い致します。
藤本 さん
中 さんにご回答いただきました。
きっと、お役に立ったことと思います。
ご調査の結果が、纏まった際は、ぜひお知らせをお願いします。
海野十三の会 小西昌幸 さん
海野十三忌講演会のご準備、着々と進行されているようですね。
詳細が決定された際は、またお知らせください。
『推理小説研究』の情報、ありがとうございます。
中島河太郎さんの「戦後推理小説総目録」や、山前譲さんの「戦後推理小説著者別著書目録」など、非常に貴重な資料が収録されていますね。
これが、まだ在庫が有って、定価で購入できるなら、興味のある方には、必携です。
ぜひ、問い合わせて見て下さい。
「推理小説研究」が『日本書籍総目録』に載っているとは、驚きでした。
SAMANA さん
敷居の高い、大家の掲示板にご登場ありがとうございます。
そんなに、ドキドキしなくても…(笑)
ヨコセイの話は、どこかで聞いた事があるよう気はしていたのですが、思い出せませんでした。
記憶力の衰えは如何とも… (;^_^;)
お陰さまで、疑問がすっきりしました。
ありがとうございます。
大塚俊一 さん
最近は、湘南周辺へまで出かけていらっしゃるのですか!
「湘南オフ」のメンバーの方々に、怒られるかもしれませんよ(笑)
結城昌治さんの(初期)作品は、本格ファンの人にもお勧めできますね。
最後に。
◆ MYSCON3 参加申し込みしました。
◆ 彩古さん、森下さんから、「黒いトランク」を譲っていただき、ようやく全部読めるようになりました。
面白そうな資料が満載です。 休日に目を通します。
◆ 「大阪圭吉ファン頁」および、創元推理文庫『銀座幽霊』掲載の、大阪圭吉著書リストに誤りが有るようです。
『海底諜報局』の初版発行日の誤りは、以前に掲示板で指摘いただきました。
つい先日、『ここに家郷あり』についても、発行日の異なる異装版が有るかもしれないと、教えていただきました。
この2冊については、もう一度、調査確認します。
結果については、また発表いたします。
また、調査に際して、ご教示をお願いするかもしれません。
その際は、是非ご協力をお願い致します。
1週間前にパソコンヲ購入し読書そっちのけで、インターネットにはっまています。ミステリーが大好きですが、カタカナが苦手で専ら国産専門です。少なくなってしまった読書時間のなかで、素敵な本とめぐり合えたらと思います。どうぞよろしくお願いします。ちなみに昨年1年間で290冊の本を読みました。そのうちミステリーは70%ぐらいだと思います。
新規開店の古書店で、『夢野久作傑作選』現代教養文庫のシリーズ
を手に取り、はじめは、V、II、をみる。巻末のふろくに、「白菊」
がV巻に、収録されて4編、とある。 V巻には、あれぇ、3編で、
しかも、「白菊」がない。II巻には「白菊」、と巻末ふろくに。
となりにあったIII巻には、巻末ふろくに、以上3編、と訂正
されていました。
同一題名で、違う内容かな、と思いましたが、単なる印刷ミスで
しょうか。
はじめの2巻が、1994.8.30で、初版6刷、
後者のものが、1994.8.30で、初版13刷、で巻末
ふろくが訂正。かなり、そのままにされていたのでしょうか。
それとも、収録がことなる巻が流布していた、ということは
無いと思いますが、あれば、面白そうです。
中さん、加茂川乱風、京都の人でしょうか。
小西さん、続巻がのぞまれますね、とくに著作目録がほしい
です。
●藤本様
はじめまして。江戸川乱歩の生誕地、三重県名張市の市立図書館で乱歩資料担当嘱託のアルバイトをしている者です。人からはカリスマ嘱託だの大権威だのアル中だのアルツハイマーだの、いろんなふうに呼ばれて困り果てております。3月5日付のご投稿のことを知人からメールで知らされ、押っ取り刀ですっ飛んでまいりました。よろしくお願いいたします。
お尋ねの「捕繩」ならびに「國光」の件(以下、漢字は新字体を用います)、「国光」という雑誌はたぶん存在しておりませんし、「捕縄」も乱歩名義で発表された作品ではありません。ご指摘の年表に事実誤認があるようです。誤認のもとになったのは、大正15年に国光堂という出版社から発行された、加茂川乱風なる著者の『捕縄』という単行本だと思われます。
むろん可能性としては、国光堂が「国光」という雑誌を発行していて、その大正15年10月号に『捕縄』の一部が掲載されたということも考えられなくはないのですが、だとしても作者名は江戸川乱歩ではなく加茂川乱風であったはずですから、その大年表を編んだ人がわりといい加減な人間であったとか、あるいは酔っ払っていたとか気が触れていたとか考えるほうが自然だと思います。
加茂川乱風という筆名は、申すまでもなく江戸川乱歩のもじりです。美空ひはりやポポ・ブラジルの類というべきか、あるいは日光猿軍団 vs 日本猿軍団の関係にさも似たりというべきか、いずれにしてもどんな人物であったのかはまったく知られておりません。また『捕縄』は犯罪実録ものとでも呼ぶべき内容で、純然たる探偵小説ではなかったように記憶します。
加茂川乱風にはもう一冊、やはり犯罪実録ものの、たしか『拳銃』というタイトルの著書もあるのですが、筆名が乱歩の擬きであるという点を除けば、どちらもさしたる価値は認めがたい本です。二冊とも名張市立図書館が所蔵しておりますので、書誌データその他、お入り用でしたらお調べしてご報告申しあげます。お申しつけください。
●小林文庫オーナー様
ご無沙汰いたしました。現在開会中の名張市議会定例会に、名張市立図書館の江戸川乱歩リファレンスブック3『江戸川乱歩著書目録』を刊行するための予算案が上程され、今月19日の議会最終日に可決される見込みとなりました。正式に予算が成立してからご挨拶にあがろうと考えていたのですが、藤本さんのご質問にお答えしたついでにお知らせ申しあげる次第です。予算が獲れたら獲れたでなんだかこれから大変ですが、今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
徳島の小西です。
日下さんの講演会のための企画書作成やら、新聞社等への後援申請書類の準備にかかっています。
それから海野十三の会で毎年春に発行している
会報・第2期「JU通信」のノルマ分の原稿も書きはじめています。
原稿を書いていて、ちょっと疲れたので気分転換におじゃまします。
当掲示板をごらんの皆さんは日本推理作家協会が出している『推理小説研究』誌のことはご存じと思います。
ここ数年出ていませんが、理事の方々は超多忙なので、今後の刊行は難しいかもしれませんね。
それはともかく、同誌のバック・ナンバーが
古書店で3000円とか5000円で売られているのを目録などで見かけますが、
協会事務局にはバックナンバーの在庫がまだあって、定価で買えるようですよ。
私は、たまたま『日本書籍総目録』を眺めていて発見し、問い合わせたら「ある」ということだったので、
事務局への直接注文でまとめて10冊以上買いました。
1年以上前のことですが、まだあるはずです。
協会の事務局へていねいに電話をかけ、在庫分の目録をファクシミリで送っていただき、
郵便振替で送金すればよいわけです。けっこう古い号もあったと思います。
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