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小林文庫の新ゲストブック

過去ログ 2001年07月01日〜2001年12月31日



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No.391 (2001/09/21 07:40) title:書誌を見て血が騒ぐやつ
Name:小林文庫オーナー ()
Email:kobashin@mail.wind.ne.jp
URL:http://www.st.rim.or.jp/~kobashin/


 PCは復活したのに、掲示板には復帰できない、小林文庫です。
 持ち主が、話題に入り込む隙のない掲示板って… (ーー;)

 東京創元社のHPの、「10月の刊行予定」で、とうとう大阪圭吉傑作選『とむらい機関車』『銀座幽霊』の発売がアナウンスされました。
 すでに「藤原編集室」さんにも教えていただき、他でも情報は流れていますが、これで10月下旬発売は確定したようです。
 (よっぽど、東京創元社の発売予定を信頼していなかったらしい… (>_<) )
 
 「大阪圭吉の掲示板」で、藤原さんに教えていただいたところによると、大阪圭吉の本格探偵小説を網羅した「決定版」となるようです。
 《青山喬介》《東屋三郎》《大月対次》の3大名探偵の登場作は、総て収録。
 その上、圭吉のエッセイや挿絵も収録されるとの事。
 これを機会に、大阪圭吉の再評価が一層進むことを期待しています。

 刊行に合わせて、小林文庫内の「大阪圭吉ファン頁」と、群竹さん主宰の「圭吉の部屋」(http://www10.freeweb.ne.jp/area/mulatake/kosak.html)では、記念イベントを企画しています。
 同時に、「大阪圭吉作品リスト」の再整備も行いたいと思っています。
 とは言え、まだまだ未見の雑誌が多数有ります。 もう私の力では、限界です…。(~_~メ)
 そこで、例によって、皆さんに情報提供をお願いしたいと思っています。
 近々、不明点を明記したリストを公開します。その際は、ご協力を宜しくお願い致します。 _(._.)_

 もうあまりに、古い話題なので、怒られそうですが。
 私も、「書誌を見て血が騒ぐやつ」なので、ミステリー関係の書誌本は、機会があればできるだけ手に入れるようにしています。
 森下さんの、『マンハント総目次・索引』は刊行時に購入しました。
 慶應ミス研の『宝石作品総目録』も所有しています。
 
 そこで、森下さん。
 『宝石作品総目録』は借用できる様になったでしょうか?
 もし、まだでしたら、お貸しできます。
 「ヒッチコック・マガジン総目録」や「ミステリマガジン・インデックス」も、お貸しできます。
 ご希望でしたら、ご連絡下さい。


No.390 (削除済)
No.389 (2001/09/21 06:28) title:たがいに
Name: ()

奈良さん、ご存知のように
昭和21年11月25日に未来社から出た江杉寛譯の「悪魔を見た處女」(エツイオ・デリコ)は、「別冊宝石」71号に、再録されていますね。
 
 『撮影所殺人事件』吉良運平(断流社)昭和23.5.10
    ほかに、昭和23.12.25 2刷
    主人公は江杉寛警部
 『遺書の誓ひ』吉良運平(オリエント書房)昭和22.1.30
 『女人裸像の失綜』(左が足へん)江杉寛(未来社)昭和22.6.15
    主人公は吉良運平

 なども、知られています。たがいに、登場人物の名前が同じですので、興味がわきます。このあたりのことは「探偵小説談林」に詳しく書かれていますね。


No.388 (削除済)
No.387 (2001/09/20 13:51) title:日本語大博物館
Name:やよい ()

>中さま

というタイトルの本がちくま文庫から出ています。著者は紀田順一郎で、日本語にまつわるあれこれを例えば「活字」だの「辞書」だのという切り口で紹介しています。この「活字」部分で乱歩の「活字と僕」というエッセイが引用されていました。


No.386 (2001/09/20 10:44) title:ありがとうございます
Name: ()

日下さん、ありがとうございます。
ぜひ、お譲りください。
 なぜか、私的には、入手困難でした。
それは、この巻が出ていたとは知りませんでした。前の巻で、中途で終了したものと、思っていましたから。
 後で、ご連絡します。感謝いたします。

 乱歩賞全集、そのような事情であるとは知りませんでした。作品が収録されることを望んでいます。


No.385 (2001/09/20 10:20) title:乱歩賞全集など
Name:日下三蔵 ()
Email:CXX06677@nifty.ne.jp

日下です。

>桜さま

>『美少年の死』、あのシリーズでは、所有していない新書です(でている
>とは最近まで知りませんでした、2、3度のがしています)。大阪の目録
>にでていましたが、かなりの競争のようです。

ありゃ、これは意外なところを。ダブっていますので、よろしかったら
お譲りいたします。

>講談社文庫『江戸川乱歩賞全集 12』には、栗本薫(24回)と井沢
>元彦(26回)の2作品。間の、第25回の作品は、本全集に未収録
>(日下さんの解説)。後に続く作品の組み合わせが難しくなりそうです。

そうなんですよ。高柳さんは講談社と大喧嘩をしたらしく、収録許可
が出ないのです。このままだと、同時受賞の二作品が別々の巻にわか
れてしまいます。次回配本までに許可が出て、「プラハ」+「蟹」と
いう巻ができればスッキリするのですが……。


No.384 (2001/09/20 07:18) title:小栗虫太郎落着
Name:中 相作 ()
Email:stako@e-net.or.jp
URL:http://www.e-net.or.jp/user/stako/frameset.html

 ■古本まゆ様
 どうもお手数をおかけしました。結局、初版にあった乱歩らの推薦文が再版で削除されたものの、著者序文にあった推薦文への言及はそのままだったため、三版ではその言及部分まで削除された、といったことかと思われます。推薦文が省かれた理由は見当がつきませんが、なにしろ小栗のことです、著者の意向ということも考えられなくはないと思います。いや、いくらなんでもこれは勘ぐり過ぎか。
 ともあれ、小栗虫太郎の著作に寄せた乱歩の文章は、おかげさまですべて押さえることができました。お礼を申しあげます。


No.383 (2001/09/20 06:30) title:組み合わせには
Name: ()

奈良さん、戦後最初(に発行された)のは、「空中よりの聲」でしょうか。
そして、私の所有している、「恐怖の假面」には、検閲のあとがあるので、いくつかの消された文字が、奈良さんの書き込みでわかりました。

 探偵小説にも及んでいたのですね。雑誌「Gメン」にも検閲があったので、探偵小説には検閲の波が来ていたのでしょうか。
 
 江杉寛譯の「悪魔を見た處女」(エツイオ・デリコ)の、江杉寛には、別名で、2、3、作品がありますね。この作者の略歴は知られているのでしょうか。

 講談社文庫『江戸川乱歩賞全集 12』には、栗本薫(24回)と 井沢元彦(26回)の2作品。間の、第25回の作品は、本全集に未収録(日下さんの解説)。後に続く作品の組み合わせが難しくなりそうです。


No.382 (2001/09/19 21:01) title:「空中よりの聲」全く同じでした。
Name:奈良泰明 ()
Email:ykatp@kamakuranet.ne.jp

小西書店のは訳者 安東鶴城/印刷 大正12年8月12日/発行 大正12年8月18日/
定価 1円50銭/発行所 合資会社小西書店となっていて本文頁数も同じです。
「恐怖の假面」も戦前に小西書店版がありますし。
そうすると戦後初の探偵小説の長編翻訳本は何になるのでしょうか。
昭和21年11月25日に未来社から出た江杉寛譯の「悪魔を見た處女」(エツイオ・デリコ)でしょうか?


No.381 (2001/09/19 20:41) title:帰ってきました
Name:古本まゆ ()
Email:mayu2@sb.starcat.ne.jp

 ただ今、東京の出張から帰ってきました。

中相作さま

「白蟻」の初版本見てきましたが、江戸川・水谷・甲賀三の氏から推讃はご推理の通り巻末に収録されていました。しかし、再版でそれを削除した動機となると全く見当がつきませんね。

 ところで「白蟻」は綺麗な本だったのですが、函に修理の跡があるのと、それ以上にテープ跡があるのが残念でした。本や函の修理にセロテープを使うのは絶対に禁物です。


No.380 (2001/09/19 09:03) title:『黒死館殺人事件』落着
Name:中 相作 ()
Email:stako@e-net.or.jp
URL:http://www.e-net.or.jp/user/stako/frameset.html

 ■桜様
 ありがとうございました。おかげさまで『黒死館殺人事件』、これにて落着いたしました。もうこれ以外には、乱歩の序文が収録された黒死館のテキストは存在しないと判断されます。どうもお世話さまでした。

 ■岩堀様
 そうはおっしゃられましても、「偏執的な詮索癖」はやはり気色の悪いものだと私には思われます。この問題を司馬遼太郎の推理小説観にからめて話題にしてゆくと結構面白いことになるのではないかと予想される次第ですが、私にはちょっと手が廻りかねます。どうしたものでしょうか。どうもしなくたっていっこうに構わないのですが。

 ■古本まゆ様
 なんやかんやとお手数をおかけしております。よろしくお願いいたします。


No.379 (2001/09/19 06:50) title:出ていますが
Name: ()

この2、3日は、北から南まで、四箇所にFAXをおくりました。少しだけですが、ミステリ関係の古書がいい値段ででています。

 「週刊小説」連載の、綱島理友さんの『よろず古本 綱島探書堂』がでました。野村さんがかかれた「ジャーロ」掲載記事とはことなる分野の、探書です。野球雑誌もおもしろい。

 『美少年の死』、あのシリーズでは、所有していない新書です(でているとは最近まで知りませんでした、2、3度のがしています)。大阪の目録にでていましたが、かなりの競争のようです。

 古本まゆさん、『白蟻』、複雑ですね。


No.378 (2001/09/18 18:37) title:「白蟻」の初版
Name:古本まゆ ()
Email:mayu2@sb.starcat.ne.jp

中相作さま

> ぷろふいる社版の「推讃」はもしかしたら巻末に収録されていて、削除しやすか
> ったのかもしれません。削除の理由はわかりませんが

 明日出かける東京の市に出品されているはずですので、確認してきますね。再版
の十倍くらい高価な商品ですし、店として他にもっと欲しい本があります(謎?)
ので、落札まではなかなか難しいとは思いますが・・・。


No.377 (2001/09/18 09:50) title:ありがとうございます
Name:平山雄一 ()
Email:hirayama@parkcity.ne.jp

りえぞん様、
ありがとうございます!!
天の助けといっていいぐらいの喜びです。重ね重ね感謝します。掲示板の接続がよくなくて書き込みが出来なかったので、いろいろサイトをさがしていたらハルトマンはどうやらブラバツキーなどのオカルトに関連したこともしていたようですね。海外のサイトで略歴を発見しました。
また不木については、「奈落の井戸」のもぐらもちさんにメールを出したところさっそくお返事をいただき、ハルトマンとケンプナーの言及箇所をお教えいただきました。
どなたかケンプナーのファーストネームを御存じ無いでしょうか。ハルトマンはファーストネームがわかったので一気に解明できましたので、なにか手がかりがあればケンプナーも、と思っております。どうぞよろしくおねがいします。


No.376 (2001/09/18 09:15) title:司馬遼太郎「豚と薔薇」雑感など
Name:岩堀 ()
Email:dc8y-iwhr@asahi-net.or.jp


 金光寛峯様

 遅くなりましたが、司馬遼太郎「豚と薔薇」お陰様で読了しました。

 著者自身が言っているように、「ぬえ」的作品ですね。ミステリー、事件
 小説どちらかに徹した書き方をすればいい作品になっていたと思います。
 ミステリーの素材としても決して悪くないと思います。当時なら、例えば
 樹下太郎あたりが書いたなら面白い作品になったのではないかと言いたく
 なる筋です。
 結局のところ、探偵たちの変質的(偏執的の間違い?)な詮索癖が理解
 出来ないという司馬遼太郎やはりミステリ作家又はミステリ愛好者にはなれ
 なかった人ですね。謎が解き明かされる事(ミステリファンは、謎を謎たら
 しめている仕掛けが解き明かされるその瞬間の快感を味わいたくてミステリを
 読む筈です…少なくとも私はそうです)が必須の条件ですから、どうしても
 探偵役(謎の解明に情熱を燃やす人物)が必要なのです。
 とは言っても、司馬遼太郎自身、歴史への詮索癖があったわけで(だからこそ、
 その小説やエッセイが無類に面白いのだと思う)、対象こそ違え、そこはそれ
 お互い様ではなかろうかという気がしますけど。
 なんにしても、本ゲストブックを見ていると、○○文庫の第何版…とか、
 戦後初の探偵小説…とか、黒死館序文…とか、ミステリファンの「偏執的な
 詮索癖」の事例には事欠きませんね(^o^)。ただ、中さんのおっしゃるように
 「気色悪い」とは違うと思います。「なにごとも徹底的に…、明らかに
 せずんば止まず」というマニア精神の発露と言うべきでしょう。

 追記?ですが、タイトルの「豚と薔薇」、豚はわかりますが、薔薇って
 何でしょうね。あまり深い意味はないのかと思うが気になります。これも
 「偏執的な詮索癖」かも…。
 


No.375 (2001/09/18 08:08) title:こみいりますが
Name: ()

中さん、
高志書房の『黒死館殺人事件 正』と福屋出版部の『黒死館殺人事件 正』には、ともに乱歩の「序」が本文には収録されていません。

 そのかわり(?)、帯にさきにあげた文があります。その他に、木々さんほか、数名の推薦文が帯に掲載されています。
 この福屋出版部による発行では、いままで、続の「黒死館殺人事件」が確認されていませんでした。また、この場合の「帯」はないようです(リアルタイムで購入された人から譲ってもらいましたが、その人の言です)。

 金鈴社版では著者の序文から「推讃」への言及が削除された、ように思われます。古本まゆさんが指摘された、江戸川乱歩氏などへの言及はないようです。


No.374 (2001/09/18 08:05) title:貸本小説
Name:森 英俊 ()
URL:http://www.tcn-catv.ne.jp/~mystery/top.html

末永さん

 きのう、ちょっと驚くようなことがありました。同期の友人と後輩
で作家をしている女性と食事をしたのですが、彼女が「きょう、こん
な本を買いました」といっておもむろに見せてくれたのが、『貸本小
説』でした。びっくりして、「どうして買ったの?」と思わず聞くと、
「チャーミングな表紙の絵に惹かれて」という返事。レコードでいう
と、“ジャケ買い”というやつでしょうか。


No.373 (2001/09/18 07:52) title:『黒死館殺人事件』続
Name:中 相作 ()
Email:stako@e-net.or.jp
URL:http://www.e-net.or.jp/user/stako/frameset.html

 ■日下三蔵様
 さっそくのご教示、感謝いたします。古本まゆさんと桜さんから高志書房版と『白蟻』のデータもお知らせいただきましたので、疑問は一挙に解決しそうです。ご多用中、お手数をおかけしました。

 ■古本まゆ様
 わかりにくい質問で申し訳ありませんでした。見当違いどころか、大当たりです。扶桑社文庫に収録された「小栗虫太郎著作リスト」では、「白蟻」のデータはこうなっています。

白蟻
〔白蟻/完全犯罪/夢殿殺人事件/聖アレキセイ寺院の惨劇/後光殺人事件〕
35年5月22日 ぷろふいる社 B6判 函
41年7月5日 熊谷書房 B6判 函
42年4月8日 金鈴社 B6判 函
*後版はぷろふいる社版の紙型流用で、熊谷書房版は再版、金鈴社は三版として発行

 熊谷書房版と金鈴社版を「後半二版」と呼んだ次第です。紙型流用版ですから、ぷろふいる社版にあった乱歩の「推讃」は熊谷書房版と金鈴社版にも収録されているのだろうなと考えていたのですが、そうではないとわかってすっきりしました。どうもありがとうございました。

 ■桜様
 ご丁寧なお知らせ、ありがとうございます。高志書房の『黒死館殺人事件 正』と、それからこれはまったく初耳なのですが福屋出版部の『黒死館殺人事件 正』には、ともに乱歩の「序」が収録されているのでしょうか。
 『白蟻』は、熊谷書房版で「推讃」が削除され、金鈴社版では著者の序文から「推讃」への言及が削除されたということでしょうか。ぷろふいる社版の「推讃」はもしかしたら巻末に収録されていて、削除しやすかったのかもしれません。削除の理由はわかりませんが。


No.372 (2001/09/18 06:55) title:どれがどれか
Name: ()

掲示版が、復旧したので、書き込みます。なぜか、今日の一番でした。

 「黒死館殺人事件」について。
1「黒死館殺人事件」正 (高志書房)昭22.6.15 カバなし 帯(赤線上下)
2「黒死館殺人事件」正 (高志書房)昭22.6.15 カバなし 帯(無地)
3「黒死館殺人事件」正 (高志書房)昭22.6.15 カバなし 帯(無地)定価訂正
4「黒死館殺人事件」正 (高志書房)昭22.6.15 カバなし 帯なし
5「黒死館殺人事件」正 (高志書房)昭22.6.15 カバ付き 帯なし
6「黒死館殺人事件」続 (高志書房)昭23.1.25 カバなし 帯なし
7「黒死館殺人事件」続 (高志書房)昭23.1.25 カバ付き 帯なし
8「黒死館殺人事件」正 (福屋出版部)昭24.11.15 カバなし 帯なし
9「黒死館殺人事件」続 (福屋出版部)昭24.11.15 カバなし 帯なし

 1,2, 3には、帯に「底知れぬ魅力」江戸川乱歩の文章。5行(1行には24文字)。

 古本まゆさんが書かれた他に、金鈴社の、昭和17年4月8日三版発行の「白蟻」には、序があるものの(2ページ、1935年4月 著者)、江戸川乱歩についての言及はありませんでした。
 再版とは異なる序文でしょうか。


No.371 (2001/09/17 20:04) title:そのうちね
Name:森下祐行 ()
Email:magic@moon.email.ne.jp
URL:http://www.ne.jp/asahi/mystery/data/index.htm

■金光さま

金光さんの書誌の完成度にくらべると、わたしのは子供の作業です。
少しでもお役に立ててうれしいです。

>なによりそれらを上回ってありがたいこと
>には書評の類まで、しかも評者ばかりか取り上げられた本についても
>索引化されていることでした。よくぞここまで、と感動しました。

ううむ。
ますます慶應義塾大学推理小説同好会『宝石作品総目録 付・作家別索引』を
越えるものを作成するのは大変そうだなあ。

 いろんな方に期待されてもコマルのですが、現在作業中のいくつかの
リスト作成が終了したら、「宝石」本誌をやってみようかと思ってます。
 どちらにしても来年ね。(笑)


No.370 (2001/09/17 10:46) title:『白蟻』の後版二版?
Name:古本まゆ ()
Email:mayu2@sb.starcat.ne.jp

中相作さま

 扶桑社のリストにある『白蟻』の後版二版というのは、どういう本なのでしょう
か。もし昭和16年刊の『白蟻』の再版(熊谷書房)なら店にあります。
 序文に「江戸川・水谷・甲賀三氏から、推薦文を頂いた」という著者の記述があ
りますが、推薦文そのものは収録されていないようです。
 もし全く見当違いのRESでしたら(その可能性が高いようですが)、御免なさ
い。


No.369 (2001/09/17 08:53) title:黒死館序文
Name:日下三蔵 ()
Email:CXX06677@nifty.ne.jp

日下です。

×56年2月15日 早川書房
○74年4月5日 桃源社
○76年8月15日 講談社
○97年8月15日 沖積舎

すぐ判る分では、こんなかんじです。高志書房版は出てきませんが、戦前元版
の翻刻だったと思いますので、そのまま付いている可能性が大です。どなたか、
お持ちの方、よろしくお願いいたします。

『白蟻』後版は所持していないため不明です。紙型流用で序文だけを削ること
はまずないと思いますが、こればかりは現物に当ってみないことには、うかつ
なことはいえませんので。


No.368 (2001/09/17 08:29) title:『黒死館殺人事件』のことなど
Name:中 相作 ()
Email:stako@e-net.or.jp
URL:http://www.e-net.or.jp/user/stako/frameset.html

 ■平山雄一様
 りえぞんさんのお知らせで、ニコライ・ハルトマンはやはり無関係だったことが判明しました。ミュンスターベルヒのデータは、インターネットで検索してみたところ、大学の先生らしい方の Web 日記に「乱歩で卒論を書く学生は、あわせて、ミュンスターベルヒの Psychology and Crime (1911, London) も借りることができたようだ」という記述があるのを見たというだけの話で、それ以上くわしいことはわかりません。その日記の URL は下記のとおりです。

http://www.toyama-u.ac.jp/~atogami/lab1/marginalia/margin11-20.html

 寺田精一訳の『犯罪心理学』は、訳題や刊行年から考えて『Psychology and Crime』の訳本かと思われますが、むろん推測の域を出るものではありません。

 ■森下祐行様
 『宝石作品総目録 付・作家別索引』、名張市立図書館は所蔵しておりますが、まさかそれを閲覧するためだけに足をお運びいただくわけにもまいりません。もしも八方手を尽くしても見つからなかった場合には、お手数ですがメールでお知らせください。何とかできると思います。

 ■りえぞん様
 ご無沙汰いたしました。その節はありがとうございました。お知らせ感謝いたします。
 「早すぎた埋葬」をテーマにした乱歩の「墓場の秘密」に、こうありました。

 《埋葬後の分娩ということは決して右の一例にとどまらないのです。ハルトマン、ケンプナアなどの著書には、この種の実例が一、二ならず散見するのであります。土中に甦るというだけでも充分に悲惨です。その上、いき苦しき暗闇の中で産みの苦しみをもがき、そして、生れた子供の泣き声を聞いた時の母親の心情は……》

 気分が悪くなってきましたので、このへんでやめておきます。また何かのおりにはお知恵を拝借したいと思います。

 ■日下三蔵様
 ご多用中申し訳ありませんが、りえぞんさんつながりで「黒死館殺人事件」についてお訊きいたします。
 扶桑社文庫『二十世紀鉄仮面』巻末に「小栗虫太郎著作リスト」が掲載されております。『黒死館殺人事件』のリストは下記のとおりです。

35年5月12日 新潮社 ○
47年6月15日 高志書房
56年2月15日 早川書房
69年12月20日 桃源社 ○
74年4月5日 桃源社
76年8月15日 講談社
77年4月25日 社会思想社 ○
79年11月15日 桃源社 ○
90年10月2日 沖積舎 ○
97年8月15日 沖積舎

 これらのうちのいずれに乱歩の「序」が収録されているか、おわかりでしょうか。当方で調べられたものには○を附してあります。
 また同リストでは、『白蟻』の後版二版は初刊本の紙型流用とありますから、これらにも乱歩の「推讃」がひきつづき収録されていると見てよろしいのでしょうか。
 以上、お暇なおりによろしくお願いいたします。


No.367 (2001/09/17 06:59) title:WEB版も
Name: ()

森下さん、私は、森下さんが作成された、マンハント日本語版、本国版の印刷版を所持していますが、さらに、WEB版も作成されていることを本日知りました。
 印刷版の入手には苦労しました。

 「宝石」については、WEB版を完成されることを祈念します。時々(といっても、記憶では四,五年前か)、古書目録ででますので、入手は可能ですが。

 「本の雑誌」十月号、「坪内祐三の読書日記」。ちょっとした事情があって、実家の本を少し処分する、とある。しかし、大変な量のように思われます。知りませんでした、あの坪内さんの関係者だ、とは。

 なぜか、また、坪内さんの原稿。

 扉野良人さんが登場

しているのは、雑誌「ジャーロ」Vol.5。スムース、KIMMの記述あり。スムースの次号は、今月末でしょうか。


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