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小林文庫の新ゲストブック

過去ログ 2001年07月01日〜2001年12月31日



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No.341 (2001/09/14 11:26) title:ストランド
Name:平山雄一 ()
Email:hirayama@parkcity.ne.jp
URL:http://page.freett.com/Shoso/index.htm

芦辺さま、

ありがとうございました。ストランド・マガジンの一九一五年十月号に掲載のジョージ・シムズの「Originarity in Murder」という実録物が元になっていることがわかりました。シムズはロンドンの庶民生活についての本をかいたりしていて、当時はけっこう活躍していたようですね。

乱歩の土蔵の本が整理された結果の公表が待ち望まれます。なにしろさっぱり正体の解らない本が山ほど言及されているので、本当にこまってしまいます。
たとえば「パノラマ島綺談」で人見広介はケンプナー、ハルトマン、ブーシェの死に関する本を読んだというんですが、これら三人のうち一人として正体がわかりません。どなたか御存じありませんか。


No.340 (2001/09/14 10:53) title:その種の挿絵
Name:岩堀 ()
Email:dc8y-iwhr@asahi-net.or.jp


 末永様

 「大豪記」、ロマン・ブックスに入っていたのですか。
  古書店では、ハードカバー関係ばかり見ていました。これからは、新書
  関係で探します。貴重な情報でした。
 
  
 >実は、この時期、冨賀さんだけでなく、その手の雑誌にいろいろな画家が
 >イラストを描いています。もちろん堂先生も。

  やはりねえ・・・。その種雑誌には、それだけの画家ではあるまいという
  うまい絵が結構ありましたね。ああいう小説は、普通の小説にも増して、
  なんというか挿絵がいいと楽しさ何倍ですからね。

 >ただ、私にはこの情報をどう取り扱っていいものか、考えが及びません。
 >どうしたものでしょう。

  難しいですね。ご本人達は公表したがらないでしょうし。あの荷風で
  さえ、「4畳半襖の下張」の作者である事を自分では認めようとしな
  かったですからね。
  ただ、その分野の本は、昭和30〜40年代、日は当たらないにしても
  一つの世界を形成していたわけですから、挿絵も含めて、歴史に埋没させ
  るのはいかにも惜しいという気がします。
  「貸本小説」に匹敵するような本(挿絵もふんだんに載っていて)が出て
  もいいのでは・・・、出て欲しい・・・と私は思います。
  


No.339 (2001/09/14 06:54) title:戦後最初の探偵小説か
Name: ()

しばらく前から、「戦後最初の探偵小説」に注目していましたが、以下のはどうでしょうか。

 『探偵小説 恐怖の仮面』昭和二十年九月十日印刷
             昭和二十年九月二十日発行
              (5,000部)
  杉山勇次(表紙、背、見開きに)
  ただし、奥付けには、x山勇次、とある
  発行所 x園社(東京)

 これは限りなく、「戦後最初の探偵小説」と思われます。

 末永さん、昨日、行き付けの店で、著書、売り切れでした。これはすごいことです。
 こしぬまさんがかかれておられますように、いわゆる「書評」集がほしいです。
岩堀さんも、栗田信について、同じ箇所でふみとどまれたのですね。
 本当に、堂さんの表紙は本にふさわしいです。


No.338 (2001/09/14 01:49) title:冨賀正俊
Name:末永昭二 ()
Email:ssuenaga@tt.rim.or.jp

旭堂南湖様。
面白そうですね。後でHPを拝見いたします。
でも、関西なんですね。

岩堀様。
ご購入ありがとうございます。
おっしゃる作品は講談社ロマン・ブックの『大豪記』ですね。
初出は『講談倶楽部』でしたか。同誌はメジャー出版社のものなので(でも充分レアですが)どうも手が回りかねています。ありがとうございました。
それから、おっしゃる通り、その挿絵は冨賀正俊で間違いないと思います。
実は、堂先生にいろいろ伺って、結構細かいところまでわかっているのですが、冨賀さんについてはいろいろ事情があり、発表は少し遠慮しています。
実は、この時期、冨賀さんだけでなく、その手の雑誌にいろいろな画家がイラストを描いています。もちろん堂先生も。
ただ、私にはこの情報をどう取り扱っていいものか、考えが及びません。どうしたものでしょう。

宮本幹也、いいですよね。エロなんだけど大らかで。
リアルタイムの読者の方に感想を伺えるというのはありがたいです。

あ、どうも「小説」のコーナーに並んでいるみたいですね。
どうもなかなか思い通りに並べてもらえないもので……


No.337 (2001/09/13 23:24) title:「貸本小説」宮本幹也など
Name:岩堀 ()
Email:dc8y-iwhr@asahi-net.or.jp


 末永昭二様

 「貸本小説」読了しました。入手にもたついて(戸塚の有隣堂では、
 小説・男性作家のコーナーに積まれていました…。私はもっぱら評論
 コーナーを探していたのです)皆様より遅れてしまいました。

 私は、貸本屋を利用した経験は全くなく関心もなかったのですが、
 そんな私が読んでも非常に面白かったです。未知の世界を発見させて
 頂いたという思いです。さながら「貸本作家奇人伝」という趣もあり
 ますが、まあそんあに堅くならなくても本当に楽しく読めました。
 「…脱力感を味わって欲しい。是非。」(「カッポウ先生行状記」
 栗田 信)というおすすめ文など初めてお目にかかりましたが、こう
 言われると読みたくもなります。 
 他方、「壇之浦0番地」(井上 孝)などは、作品よりも末永さん
 の解説の方がよっぽど面白いのではないかと…。

 宮本幹也の奇想のタイプ解説で、「大きさの違う男女」とありますが、
 「ははあ、やっぱり」と思いました。「講談倶楽部」だったと思いますが、
 とてつもない巨漢(小錦をニ回りも三回りも大きくしたような…)と
 清楚な娘との組み合わせの作品、連載で読んだ記憶あります。たしか「大
 豪記」という題名、挿し絵は「幹事長と女秘書」と同じく田代 光でした。
 巨漢がフグの毒にあたって海岸の砂に埋められているところへ、夜中に入水
 自殺するつもりの娘が通りかかり、首だけ出ている巨漢にボソボソ話しかけ
 られて腰を抜かすというような発端でした。古本で見つけたら是非買いたい
 と思っています。
 それから、挿絵画家の富賀正俊についてです。私はその挿絵は「講談倶楽部」
 などで記憶に残っていて名前の方は忘れていたのですが、P.21の「大暴れ
 台風娘」の表紙を見て「ああこの絵だ」と思いました。P.124に「…その
 後は名前を変えて『裏窓』(久保書店)などで挿絵を描いていたという。」と
 ありますが、たしかにその種雑誌に、子供の頃の記憶とそっくりな画風の絵を
 見つけて同じ画家ではないかと思っていたのですが、やはりそうかという気が
 します。まず、富賀正俊で間違いないと思いますが(もちろん名前は別になって
 います)、その雑誌の1冊、何故か手元にあるので、一度機会を作って末永さん
 に見て頂きたいと思います。コピー取れるといいのですが、コンビニで白昼堂々
 コピーを取るのはちとマズイなあという絵なんです。


No.336 (2001/09/13 23:20) title:探偵講談について
Name:旭堂南湖 ()
Email:nanko@bc5.so-net.ne.jp
URL:http://www16.u-page.so-net.ne.jp/bc5/nanko/

はじめまして。
明治期に流行った探偵講談について調べております。

『第一回 名探偵ナンコ』ーよみがえれ!探偵講談ー
日時/9/24(月)
会場/茶臼山舞台(JR・地下鉄天王寺駅下車北へ徒歩五分・「P☆coat」二階)
開場/6:00 開演/6:30
料金/1000円
出演/旭堂南湖「探偵講談・夢の世界(原作/多田錦海口演・山田玉峰速記)」、他

という講談会を主催しますが、
多田錦海、あるいは、多田喜太郎の他の著作について、
また、お勧めの探偵講談がありましたら、
ご教授をお願いしたいと考えまして、投稿させていただきます。

何卒、よろしくお願い致します。


No.335 (2001/09/13 16:45) title:ストランド・マガジン
Name:芦辺 拓 ()
URL:http://ashibe.hoops.ne.jp/

>平山様

 お役に立てて幸いです。そうか、直接「ストランド・マガジン」に当たることができるわけですね! そのための号数を記しておくのを忘れていました。

 1913年12月号です。乱歩は新聞切り抜きの日付や紙名などでもよく間違いをし、それが『探偵小説四十年』にも持ち越された例があるので、注意が必要ですが。


No.334 (2001/09/13 16:01) title:貸本小説
Name:こしぬま ()
Email:kbijutukan@thn.ne.jp
URL:http://k-artmuseum.hoops.ne.jp/

末永昭二様
私も、地方の方(○○郡○○町)ですが、近所の本屋で買いました。原書房、早川書房の単行本は一冊も入荷したことがないのに、新刊棚でこれを見たときは(ホントかよぉ、ネットで注文しなくてよかったぁ)でした。やはり、本屋で手にとってから購入したいです。書評がこれから載るとのことですが、どんな書評かまとめてくだされば、いいなあ。ネットでは「未読王購書日記」や「密室系」に適切かつ的確な評が書かれていますね。


No.333 (2001/09/13 12:42) title:はゝはゝ
Name:よしだ まさし ()
Email:PXM04577@nifty.ne.jp
URL:http://homepage2.nifty.com/GARAKUTA/

はゝはゝ、オーナーさん、貧乏は哀しいですか。併し、大丈夫でしよう。僕はそれを信じるものです。壊れたならば、壊れた時ではありませんか。宿命です。それより、牛鍋でもつつきに行きませんか。はゝはゝ

ああっ、頭の中が完全に富田常雄になってるぅ。久しぶりに登場したってのに、なんの役にも立たないこんな芸を披露しただけで終わりです(芸なのか?)


No.332 (2001/09/13 09:18) title:索引閑話
Name:中 相作 ()
Email:stako@e-net.or.jp
URL:http://www.e-net.or.jp/user/stako/frameset.html

 ■末永昭二様
 私、地方の方です。
 けさはこちらにお邪魔するつもりはなかったのですが、自分のホームページの更新がうまく行かず、プロバイダのサーバーに接続できない状態がもう30分以上もつづいておりますので(イスラム世界の謀略でしょうか)、そのつれづれにまかりこしたような次第です。
 本をつくるうえで、索引はやはり大切な要素だと思います。乱歩だって厳格な索引原理主義者でしたし(アメリカの同時多発テロを伝えるテレビ番組ばかり見てますので、言葉づかいにもその影響が出ているようです)。
 『江戸川乱歩執筆年譜』をつくったときのことですが、本文で予想外にページ数を食ってしまったせいで索引に割ける紙幅が減り、10級の文字を行送り14歯にして索引を組むという仕儀に立ち至りました。索引は校正も大変で、本文といちいち参照しながら細かい文字を何回も校正していると、眼の疲れは相当なものになります。
 中井英夫は小学館で百科辞典づくりに携わった経験に触れ、索引づくりこそ人間が神に近づける唯一の道なのではないか、みたいなことを書いていましたが、私の場合、索引をつくっても神様にはちっとも近づけなかったかわり、老眼には一気に近づいてしまったような気がいたします。
 以上、あさってに近づいた敬老の日にふさわしい話題でご機嫌を伺いました。


No.331 (2001/09/13 08:58) title:ありがとうございます
Name:平山雄一 ()
Email:hirayama@parkcity.ne.jp

芦辺様、
ありがとうございます!「謎」は目を通したはずなんですが、いったい何を見ていたのでしょうか…。なさけなくなります。ストランドがネタモトですか。早速調べてみます。重ね重ねありがとうございました。


No.330 (2001/09/13 07:30) title:索引は面倒なので
Name:末永昭二 ()
Email:ssuenaga@tt.rim.or.jp

省略されがちですね。でも、実は私、索引を作るのが好きで、単行本を作るときは必ず索引を作って入れてしまいます。珍しいやつだと仲間に言われます(索引作りは面倒だから)。

金光寛峯様。
『心の花』はおっしゃる通りの雑誌です。
実は、この発見には私が例によって一枚噛んでおりました。「夢野の古い短歌があるけど、珍しいものかなあ」ということで、ある方を介して最初にコピーを見せていただいたときにはビックリしました。興奮した私が、「これは探偵小説的には新発見だから、どこかで発表しては」と進言し、某所で発表されたというわけです。
別に私が発見したわけではないのですが。
短歌はもちろん重要ですが、当時の久作の動向が雑報欄に掲載されていると思いますので、その意味でも一級資料だと思います(西原さんはすでに全号確認済みでしょう)。

おかげさまで『貸本小説』、昨日、東京堂書店(神保町)のベストセラー第9位にランクインしました。皆さま、ありがとうございます。
これが「局地的瞬間最大風速」にならないよう、宣伝に力を入れます。ありがたいことに多数の紙誌で書評していただくことになっていますし、広告もいくつか出るらしいです。これで、地方にも配本されるようになるとうれしいのですが。地方の方には大変ご迷惑をおかけして、申し訳ないです。


No.329 (2001/09/13 06:57) title:ツキモノがあるので
Name: ()

「みすてりい」会員であった人から、「みすてりい」創刊号、2号を譲りうける。

 その2号には、「みすてりい・さろん」みすてりい2号別冊附録、「みすてりい神使録」がついていました。10ページ、ガリ刷。企画 島崎博、文 間羊太郎、西田恒之。
 「編集後記」には、「同人と会員のみに頒布します」とある。このような「ツキモノ」は、収集がむつかしいです。

 小林さん、PCが退院。いかがですか、このところの古書入手は?

 金光さん、「心の花」については、復刻がでているとは、著作集の解説では触れられていませんでした。
 そこから、かなり、著作集には採用されているようです。「心の花」復刻版の情報、知りませんでした。ありがとうございます。
 「さくいん」の製作には、もし、改題されて、その人の著作に採用されていれば(リストで、初出誌不明とされている場合もあります)、読んで内容を照らし合わせて調べなければならないので、労力がいりますね。


No.328 (2001/09/13 02:11) title:索引のない総目録
Name:金光寛峯 ()
Email:KFF02766@nifty.ne.jp

>『春陽堂書店発行図書総目録』の一番ダメなところは著者索引、タイトル索引がついていないことですね。
>どうやって使えばいいんだ、こんな欠陥品。
これで思い出してしまいました。「『新青年』全巻総目次」(『『新青年』読本』所収, 作品社)
と『中央公論総目次』。
前者はまだいいんです、目次ページ未記載の細目も丹念にひろった熱心な仕事ぶりにはほんとうに
頭が下がります。後者は目次ページそのまま復刻しただけ! これをひたすら 1頁づつみていくのは
辛かった…
『大衆文学大系別巻 通史・資料』(講談社)も索引がなかったけれど私の関心分野とはすこし違う
のでそもそもあまり見なかった。
「『宝石』総目録」(『宝石推理小説傑作選3』所収, いんなあとりっぷ社) は索引ほしかったと
思いましたね。もっともこれくらいの件数ならば自作できなくもありませんし、そもそも無くて
もなんとかなりますが。


No.327 (2001/09/13 01:39) title:やっとネットに復帰できます
Name:小林文庫オーナー ()
Email:kobashin@mail.wind.ne.jp
URL:http://www.st.rim.or.jp/~kobashin/


 桜さん、ご心配ありがとうございます。

 昨日やっと、PCが戻って来ました。
 某SO*社に修理依頼したら、見積り額が74,865円!
 これじゃぁ、デスクトップPCなら新品が買えちゃいますよ!
 まだ、購入してから1年9ヶ月しか経っていないのに!!
 緊急を要さない項目は修理しなくて良いということにして、ようやく修理が終わりました。
 これからは、いつ壊れるか心配しながら、騙し騙し使って行かなければなりません。 (>_<)
 貧乏って、ホントに哀しいですね。
 
 一方、末永さんのご著書「貸本小説」を、オンライン書店に注文したら、届いたのは書店のWEBでは発送済みとなった、翌翌翌日。
 しかも配送されたのは、早朝の4時から6時ころ。(2紙の朝刊の間に挟まっていた事から想像)
 その上、郵便受けからはみ出して、雨に当たって水濡れ状態。(本自体は、ビニール包装なので大丈夫でした)
 水濡れにされたのは2回目です。 いったい何をしているのでしょうか、某黒猫*運送屋さんは。
 私は民営化反対論者ではないけど、これでは郵便局の方がズット丁寧で確実ですよ。

 こんな事ばかりだと、クレーマーになっちゃうよ!(怒)
 
 おっと、愚痴の言い過ぎ。
 掲示板の流れに、そぐわない書き込みになってしまいました。
 一瞬、我を忘れた事をお詫びします。
 
 なにはともあれ、PCが戻ってきたので、やっとネットに復帰できます。
 この間、ゲストブックへ投稿して下さった方にお礼や応対が出来なかったり、メールへのご返事が出来なかったりしたことを、お詫びいたします。
 申し訳ありませんでした。


No.326 (2001/09/13 01:01) title:心の花というと
Name:金光寛峯 ()
Email:KFF02766@nifty.ne.jp

>桜さん
>夢野久作著作集、これもようやく完結しましたね。
>しかし、「心の花」「黒白」「九州日報」には、まだ未確認の作品が
えっ、「心の花」というと竹柏會出版部から出ていた短歌雑誌のことでしょうか?
あんなところにも (と書くとなんですが) 寄稿していたのでしょうか。
もしそうならば復刻版が出ていますから (教育出版センター〜冬至書房) 閲読自体は比較的
容易ですね。ペンネームを使われていて久作のものかどうか同定できない、ということなの
でしょうが。


No.325 (2001/09/12 23:35) title:ローズ・ドラクール事件について
Name:芦辺 拓 ()
URL:http://ashibe.hoops.ne.jp/

>平山様

 教養文庫版『探偵小説の謎』の「5 密室トリック」の53ページに、

「十九世紀の初め頃と思われるが、パリのモンマルトルのあるアパートの最上階、地上六十呎もある一室に住んでいたRose Delacourtという娘さんが、昼になっても起きてこないので、警官がドアを打ち破って室に入ると、娘さんはベッドに寝たまま胸を刺されて死んでいた。兇器は刺さったままで、非常な力でやったものとみえ、そのきっ先が背中まで突き通っていた。窓は内部からしまりができていたし、入口の唯一のドアは内部から鍵がかけられ、鍵は鍵穴にさしたままで、その上閂までかかっていた。唯一の通路は暖炉の煙突だが、調べてみると、どんなに痩せた人間でも通りぬけることは不可能であった」

 とあります(ただしRoseをBoseと誤植)。また江戸川乱歩推理文庫版の『奇譚』にこの知識の元となった「ストランド・マガジン」の切り抜きが貼ってあったと思います。なお、この事件についてはかの星影龍三氏も研究していると「赤い密室」にあります。


No.324 (2001/09/12 21:07) title:またお手をわずらわせます…
Name:平山雄一 ()
Email:hirayama@parkcity.ne.jp

すいません、いつも教えてもらってばっかりで…。
「D坂の殺人事件」で言及される「Rose Delacourt事件」というのは御存じでしょうか。パリでおこった、ポーの「モルグ街の殺人」やルルーの「黄色の部屋」の材料になった殺人事件というらしいのですが、実録物の本をみてもさっぱり見つかりません。フランス人のシャーロッキアンに聞いてみても埒が明きません。
どうかよろしくおねがいします。


No.323 (2001/09/12 07:13) title:夢まぼろしのような
Name: ()

夢、まぼろしのような日でした。カパーフィールドの魔術かのように、リアルタイムで、その瞬間を見てしまいました。

 森下さん、CD-Rでの目録が望まれますね。
京都の本屋さんの組合から出版された、戦前、戦後の出版物ノリストも、CD-Rでした。便利です。

 古本まゆさん、夢野久作著作集、これもようやく簡潔しましたね。しかし、「心の花」「黒白」「九州日報」には、まだ未確認の作品があるようですので、今後さらにでるのでしょうか、第1回配本から二十年ですね、最終回配本まで。


No.322 (2001/09/11 16:38) title:本を買いに
Name:古本まゆ ()
Email:mayu2@sb.starcat.ne.jp

 9月に入って心を入れ替え、今日も真面目に名古屋の古書市場に行ってきました。しかし、あまり欲しい本はなし。講談社の「書き下し長篇探偵小説全集」全13冊の3冊欠け本を落札。3冊欠けのうち1冊はバラで店にある。これで、2冊欠けの11冊セットが二つもできてしまった。何故か両セットとも欠けているのは、売れ筋の角田喜久雄と横溝正史の巻(このあたり、あまり真剣に読まないでください)だ!
 帰りに、名古屋でもっとも尊敬できる新刊屋の千種正文館に「貸本小説」を買いに行くもまだ入荷していないとのことだった。店の資料として「黒岩涙香の研究と書誌」、個人用として「夢野久作著作集6」と「幻想文学61」を購入。「貸本小説」は入荷したに取り置いてくれるように頼んでおく。
「夢野久作著作集」はやっと完結ですね。葦書房の方たちの努力には、心からの拍手を送りたい。


No.321 (2001/09/11 11:51) title:乱歩の土蔵目録
Name:森下祐行 ()
Email:magic@moon.email.ne.jp
URL:http://www.ne.jp/asahi/mystery/data/index.htm

 先日の朝日新聞の記事で、乱歩の土蔵から横正あての手紙が発見された
とありましたが、本日の朝日新聞文化欄に「新保、山前両氏が乱歩の土蔵
の目録化作業がほぼ終了した」との続報が掲載されていました。

 データはすべてパソコンに入力したとの由。どういう形式で発表するかは
検討中とのことですが、どんな形でもいいからとにかく内容がみたいですね。

 できればCD−Rあたりで安価に手に入れられるようにしてくれるとうれ
しいのですが。例の本のような価格だと、わたしは買えない。(泣)

>末永さま
やっと『貸本小説』を手に入れました。大変おもしろい上にためになる
内容ですね。我が家の近くの小さな本屋にも四、五冊入荷されていて、
感激しました。


No.320 (2001/09/11 07:25) title:差し替えでしょうか
Name: ()

末永さん、昨日、行きつけの本屋さんにいきますと、『貸本小説』があと1冊でした、たしか、土曜日には、3冊ありましたから。
 売れていますね。

 小林さん、PC入院中のようですが、意外と修理費はかかりますね。大阪圭吉、2分冊ですので、おもわず、どのくらいの厚さのものだろう、と思いました。

 古書店から入手。『現代作家傑作文庫』八鉱(左が糸)社杉山書店、昭和17.9.15。B6判。見返しには、笹本、三木、横溝、鹿島の共著、と書かれていますが、目次では、三木蒐一のかわりに、木村毅に差し替え(?)。
 横溝正史「狸御殿」収録。


No.319 (2001/09/10 13:11) title:『貸本文化』発売
Name:末永昭二 ()
Email:ssuenaga@tt.rim.or.jp

昨日は、貸本文化研究会の例会でした。
こちらの掲示板の常連さんにもおいでいただきました。ありがとうございます。

さて、同会の機関誌『貸本文化』の最新号(19号)が出ました。10年ぶりです。
内容は、

 〈貸本屋にしひがし〉ダダ書房岸芳子さん
 高野肇編「神奈川県貸本関係文献目録抄」
 附「神奈川古書ニュース」貸本関係記事及び神奈川県貸本組合機関誌
 「貸本かな川」総項目
 横浜市・洪福寺書房店主渡辺純吉氏にきく
 「いろは屋貸本店」考
 〈貸本文化研究会例会〉

価格は、送料共800円です。
ご希望の方は、大竹文庫(高円寺)の大竹さんか私にご連絡を。店頭でも買えると思います。

大竹文庫さんと言えば、『貸本小説』を店頭に置いていただくことになりました。文字通り「貸本」になったというわけです。装幀なんかでいろいろ凝ったのですが、これで、この本も「完成」ということにします。単なる自己満足なのですが。

中様。
春陽堂書店のわけのわからなさは以前からよく知られているところで、社史『春陽堂物語』の誤記・誤認を丹念に調べたら膨大な数に上ったと、調査した本人に伺ったことがあります。
私がちょっと見た範囲でも、原稿を転記(?)した際の誤記とと思われるものが散見されます。私の使い方では、それほど不便を感じないので、かなり活用していますが、中さんのような目的では、全面的に頼るわけにはいきませんね。
奥付の「操作」については、(光文社のように)その都度、何かしらの理由があったものと考えられます。いくつかの事例については、前社長にお話を伺ったことがありますが、記録としては残っていないのではないでしょうか。
以前も書きましたが、春陽堂は戦後火事に遭い、資料を消失してしまったというのも、ワケがわからなくなった一因であるようです。
同社は先日、社長が交代されたので、それ以来、お伺いしていないので、最近のことはよくわかりません。


No.318 (2001/09/10 08:14) title:改題でしたので
Name: ()

中さん、喜国さん、『春陽堂書店発行図書総目録』は何回かしか見ていませんが、索引は欲しいと思いました。
 喜国さん、もうすぐ、『本棚探偵の冒険』双葉社、が刊行されますので、楽しみにしています。

 一週間まえ、久しぶりに、古書店で、ある会社の廃棄本ながら、鷲尾三郎著『影を持つ男』東方社、昭和32年2月1日発行(この表記のみかかれていました)を入手。
 3篇の小説、「影を持つ男」「血闘」「不貞」。前者が「推理小説研究」のリストにみあたらず、調べていたら、改題とわかる。
 「泣虫小僧」改題「影を持つ男」、雑誌「探偵実話」昭和30.8 -31.3掲載。


No.317 (2001/09/10 07:37) title:春陽堂よ、君ってやつは
Name:中 相作 ()
Email:stako@e-net.or.jp
URL:http://www.e-net.or.jp/user/stako/frameset.html

 ■喜国雅彦様
 『春陽堂書店発行図書総目録』の件、仰せのとおりだと思います。
 私はこの目録、乱歩のことでしたか何でしたか、とにかくインターネットを検索していて春陽堂のホームページにたどりつき、そこで初めて存在を知りました。いくらインターネット書店が苦手な私でも、版元のホームページに購入を申し込むくらいのことはできますから、さっそく発注いたしました。
 春陽堂のホームページには、この目録には著者索引がありません、みたいなことがわざわざ書かれてありましたから、社員からの意見はなかったにせよ、購入者から「こんな著者索引もないような目録を高い値段つけて売ってるんじゃありません」と欠陥を指摘する声が寄せられたのではないかと推測されます。
 欠陥を指摘されればされたで、今度は自社ホームページにそれを明記してさらに販売をつづける。ここまで来るとなんかもう、いっそ見あげたものではないかという気さえいたします。
 春陽堂ネタには末永さんがお強いはずなのですが、お仕事の上での関わりもおありでしょうから、あまり期待はできませんでしょうか末永さん。


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