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赤石建設株式会社 一級建築士事務所
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  平成24年3月


 毎年三月は別れの月と言われます。卒業式や職場での移動・転出入などで人と人との別れが多いからでしょう。 我が家でも過日、三男の高校卒業式がありました。
 巡り合わせでPTA会長を仰せつかっている関係から卒業式で祝辞を述べることとなり、 子供の前で祝辞を述べるという晴れがましくも気恥ずかしい役目柄を経験してきました。二男の小学校の時も卒業式で祝辞は述べた経験はありますが、 大人の仲間入り直前の高校卒業生を相手の祝辞とはどんなものか、いろいろ考えあぐねました。
 少し考えていくうちに、この子たちの来たるべき将来についてなんとなく考える機会にもなりました。
 いくつか数字を見てみます。人口統計で昨年の出生者数が105万人という驚くべき記事を新聞で見ました。 これまではどうかというと、今の高校3年生が125万人、私と同年配の出生者数が170万、団塊の世代が210万人と言われますから、 団塊世代のほぼ半分になってしまったわけです。
 大学進学率を見てみると、平成の初めには20数%だったものが今は51%となっていて高校生の半数以上が大学に進学していることになります。 年代別人口は減っても大学入学者自体は90年の49万に対して11年には61万人に増えています。
 さらに今春卒業予定の大学生の就職内定率は71.9%(11年12月時点)で昨年に続く低さです。でも大企業の採用数はそれほど減っていないそうで、 だれでも名前を知っている超大企業に就職できるのは毎年2万人くらい。いわゆる大手で7万人、残りの50万人はそれ以外の会社に入るわけです。 ところが学生の多くは「中小企業はいやだ」と思っています。それが上の就職内定率に繋がってきています。
 すこし大学生の就活ガイダンスみたいになってしまいましたが、春から大学生になる人たちにとっても決して先の話ではありません。
 グローバル化による過当競争の時代、増税が予測される将来、働き手が減り高齢者が増え一人あたりの負担が増える人口動態。 どれをとっても「明るい未来」などと軽々に励ますほど無責任ではありません。
 また今の子たちの気質なのか、素直で従順なのですが尖ったり反抗したりということが極端に少ない。空気を読み過ぎる。そんな危険さも感じています。
 そんなあれこれのことを考えつつ、「職業観を持って各進路に進み、 広く教養と経験を重ねて常識や見識を深めていくことでしか個性や独創性は生まれてこないこと」、 そして「早くに高い専門性を身に付けて職業上の武器とすること」を文言に加えてみました。
 そして最後に私自身が大学の恩師から戴いた最澄の「一隅を照らす」という言葉を借りて贐とすることにしました。
 御存じのとおり、天台宗を開いた伝教大師・最澄は今でいう官立の留学生として遣唐使に乗り空海と共に入唐。 先に帰国し桓武天皇の信厚く延暦寺・根本中堂にて開山を果たします。
 しかし晩年は空海との確執、会津・徳一との宗教論争など順風とは言えなかったようですが、 東国への講説で群馬県浄法寺にも立ち寄っていることが知られています。
 この言葉は最澄が桓武天皇に上程した「山家学生式(さんげがくしょうしき)」という著書の中に出てくる言葉で、 天台宗を開くに当たり人々を幸せに導くためにどういう人材を養成したいかを述べたものと言われます。
 最近の研究では「照于一隅」ではなく「照千一隅」との解釈が正しいとされているようですが、 ともあれ今の社会状況にあってこれからの将来を背負う子供たちにはこうあってほしいと思う言葉です。
 【比叡山に延暦寺を開いた最澄の文籍の中に、一つのすみと書いて「一隅を照らす」という言葉が出てきます。 それぞれが置かれた立場や分野で精一杯努力し、一つの小さな場所であっても、そこで明るく光り輝くことのできる人こそが国の宝であり、 そういう人が集まって社会を明るく照らすことができると教えています。
 これから進むそれぞれの道で、皆さん一人ひとりが「一隅を照らして」いただき、将来社会に役立つ人間として成長されることを心より願ってやみません。】 そう結びました。

 ところが帰って子供に聞いたら、最澄の書ときいて「一つのすみ」を「ひとつのすみ」と連想したらしく、 どうやって「墨」を照らすんだろうと考えていたというのです。

 ああ、親の心子知らず(涙)。





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