中様、
もういちど Bibliofind をしっかり見ましたが、ますますわからなくなってしまいました。ハードカバーは確かにありました。出版社はHolt, Rinehart and Winstonとあります。森さんはハーパー・アンド・ロウとおっしゃっていましたが、これは有名な出版社ですが、いったいどうなっているのやら…。
ペーパーバックは1961年のGold Medal Booksというのと、1961及び1962年のCrestという出版社があります。もしかしたらCrestが会社名で、Gold Medal Booksというのはその中のシリーズ名だったのかもしれません。1973年のはGold Medal Bookでした。
中様 はじめまして
遅くなりましたが、所持本で確認したところ、古本まゆさんが報告された日付、
価格で間違いありません。なお、5巻のみ「カバー+帯+パラフィンカバー」の
所謂「厚着」で、カバーイラストは森さん御報告のものです。
1〜4巻は通常の帯・パラです。
異装版があるかも知れませんが僕はリアルタイムで買いましたので、初出は
上記の通りです。
森さん、
御教授ありがとうございました。ハードカバーもでていたんですか。
中さん、
とりあえず61年と73年のペーパーバックを注文しておきました。どちらも数ドルですみました。ハードもさがしておきますか?
中さん はじめまして
ここ一両日不在にしておりましたが、専門分野の話が出ていたようですの
で、ちょっとだけ補足させていただきます。
ジェームズ・B・ハリスの翻訳した The Human Chair の収録された、デ
ヴィッド・アレグザンダー編の Tales for a Rainy Night は、MWA(アメ
リカ探偵作家クラブ)の会長が持ち回りで毎出していた、テーマ別アンソロ
ジーのうちの1冊で、初版はハーパー・アンド・ロウから出たハードカバー、
ペイパーバックはこれを再録したもので、おそらく収録作は同じものだと
思われます。
それから『世界短編傑作集5』のカバーは、上記URLの「Galleries」の
コーナーに小さいですが載せてあります。
末永さん、武野藤介さんは「さんるうむ」の責任編集をされていました。
一巻四号からは、「蒼土社」に発行所がそれまでの「洋洋社」から変更されています。
洋洋社 神田区神保町二ノ四
蒼土社 神田区錦町一ノ一五
となりました。
「コント倶楽部」の人や鯱城一郎もかいています。
4号(昭和二一年十一月号)が「更正第一号」のようです。この昭和二一年末には、紙の支給が困惑を極めていたのでしょうか。
やはり、気付かれましたか、作家の方が、出版社を経営していた、ということの例として、わからないように、ここに書き込んだのですが、末永さんにはお見通しですね。
参りました。
この頃、彼は四十七,八歳でしたので、戦後、猛烈に仕事をしたのでしょうか。
>『さんるうむ』の発行所は後に「蒼土社」という出版社になっていますが、この会社は武野が経営していたようです。洋洋社の後身なのでしょうか
そのようなのですが、住所等を確認してみます。
面白いと思ったことはほとんどないのですが、文壇バクロ話を期待して、『コント倶楽部』や『さんるうむ』など、つい手に取ってしまいます。『さんるうむ』の発行所は後に「蒼土社」という出版社になっていますが、この会社は武野が経営していたようです。洋々社の後身なのでしょうか。そういえば、昔は生産者直売というか、モノカキが出版社を経営することが多かったのに最近はあまり見かけないなあという疑問も、お目に止めていただいた今回の記事のヒントのひとつです。ということで、ご紹介ありがとうございます。>桜様。
これから出版社や編集者の話を中心に扱う予定です。
皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
「大道書院」、私も気がついていました。陣出達朗というのがまた微妙なラインで、もう何が何だかわかりません。
中相作さま
第5巻にカバーなし帯付きのものが在ったかどうかを除けば、多分ご推測の通りだと思います。不明点について、別の方からの確認がとれるといいのですが。
ところで、第5巻のカバーの件ですが、例の横ストライプのものではありません。装画は、松井正久。黄色の地に黄緑色でハードボイルドの探偵らしき感じの肖像が描かれています。
■古本まゆ様
はじめまして。お知らせありがとうございます。ご教示に基づいてとりあえず判断いたしますと、『世界短編傑作集』初版は1から4までがカバーなし、5がカバーあり、といったことになるかと思います。価格のほうは、1から3までが一一〇円、4と5が一二〇円、ではないかと推測される次第ですが、現物を確認しないことには結論は出せません。ところでその5なのですが、カバーは横に細いストライプの入ったデザインなのでしょうか。
■平山雄一様
毎度ご親切にありがとうございます。『Tales for a Rainy Night』、初版と再版の双方を入手したいと思います。ご手配をお願いできるでしょうか。それにしても、海彼で刊行されたアンソロジーを簡単に検索できるというのは、考えてみれば夢のような話です。海彼で刊行されたアンソロジーをカバーデザインの変更も考慮して再版までおさえるというのは、考えてみれば悪夢のような話なのですが。
■岩堀様
お知らせありがとうございます。たいへん参考になりました。最終的には版元に問い合わせるしかないのかなとは思いますものの、こうした場合版元はあまりあてにならぬもののようにも判断されます。結局のところ、初版をご所蔵の方のお知らせをお待ちするしかないのかもしれません。
■桜様
ありがたいお言葉、何より嬉しく思います。上記お三方やこれまでにお手数をおかけした方にも『江戸川乱歩著書目録』は一部ずつお送り申しあげるのですが、以前にも記しましたとおり来年度に予算が獲得できるかどうかもいまだ判明していない状態です。いまのうちからこんなお約束をしていていいのかしらとも思うのですが、そうしたお役所の内部事情は別にしてとにかく編纂作業を進めておりますので、今後ともよろしくお願い申しあげます。
武野藤介については、このところ集めはじめていますが、雑誌「さんるうむ」を昭和21年、洋洋社から創刊しています。
入手したのが、『外人の観た日本』洋洋社。64ページ。
奥付では、昭和20年2月1日発行。
「はしがき」では、「敗戦国日本」とかかれていますが、珍しく(?)、年がミスプリントでした。はじめ、SFかな、と思いました。
また、ある目録で、探究中の作家の本が4冊でていました。いずれも、500円から千円です。ここにかけば、入手する率が高いので、書き込んでおきます。抽選であたるかどうか。
「彷書月刊」7月号。「探求書」欄には、『心斎橋北詰ー駸駸堂の百年』1997年、が掲載されていました。私も見逃した一冊。版元にもないようです。
また、「大道書院」とかかれている、『人肌卍』昭和23年。「大道書房」からでしょうか。これも掲げられていました。
中さん、ありがとうございます。『江戸川乱歩著書目録』については、完成を願うばかりで、感謝にたえません。
本当に、春陽堂文庫、初版は難しいですね。
末永さん、「彷書月刊」7月号からの連載、「昭和出版街」、おめでとうございます。「街」からの視点ですね。完成の際には、ぜひ、マップを付けてください。楽しみがふえました。
中様、古本まゆ様
私の手元では、2巻が初版ですが、カバー付きで、値段が奥付にシールを
貼り付けて「140円」になっています。
ですから、古本さんの言われるような事は事実だと思いますが(カバーと同時
に値段も改定)。
下の発言で重複している行がありました。すいません。
中様、
上記の英語の本ですが、Bibliofindで検索をしてみたところたくさん引っ掛かってきました。
Edited by David Alexander: Tales for a Rainy Night
Price: $2.50
(convert this currency)
Description: Paperback, gold medal #R2114, 1961, the 14th. mystery writers of america anthology. reading copy only. Publisher: Fawcett Gold Medal Book, 1961
また再版でしょうか、
Stories by, Ellin, Gilbert And others.
Publisher: Fawcett
Place of Publication: New York
Date of Publication: 1973
Edition: Second
Condition: VG in Paperback, Crease in spine and cover, Edges slightly worn.
Stories by, Ellin, Gilbert And others.
Publisher: Fawcett
Place of Publication: New York
Date of Publication: 1973
Edition: Second
Condition: VG in Paperback, Crease in spine and cover, Edges slightly worn.
というのもあります。ずいぶん間があいているので、同じ出版社ですが表紙のデザインなどがかわっている可能性もあります。
ずいぶん安く入手できるようですが、お買いになりますか?
中相作さま
創元推理文庫の場合、最初カバーなしの帯付きで出荷したものを、後にカバーを付けて出荷したものがあるというような話を聞いたことがあります。世界短編傑作集の場合、初版の日付からいっても非常に微妙なところですね。
ほとんど役にたたないような資料で申し訳ありません。
中相作さま
現在手元の商品で確認できる範囲内ですが、
世界短編傑作集1 初版日付 1960年 7月24日 (110円)
世界短編傑作集2 1961年 1月13日 110円
世界短編傑作集3 1960年12月19日 (120円)
世界短編傑作集4 1961年 4月 7日 帯付き 120円
世界短編傑作集5 1961年 5月12日 カバー付き 120円
1巻と3巻は、手持ちのものが初版ではなく、3版なので、参考までの価格です。
■桜様
『殺人芸術』の件、お手数をおかけしました。深謝いたします。ここで身も蓋もないことを申しあげておきますと、いくたびご懇切なご教示をたまわりましてもお礼としては名張市立図書館の『江戸川乱歩著書目録』を一部お送りするくらいのことしかできないと思います。いやほんとにすみません。厚かましい話で恐縮ですが、今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
●乱歩著書目録昭和35・36年篇
相も変わらぬ話題です。昭和35年の乱歩の著書は十七点、36年は二十三点。例によって未確認の×マークのみ掲げます。全容は上記 URL でご覧ください。
×影男/名探偵明智小五郎文庫15
昭和三十五年四月三十日 ポプラ社
×国語改革論争[収録]
昭和三十五年四月■日 くろしお出版社
×随筆寄席第一集[収録]
昭和三十五年六月■日 春歩堂
×黄金仮面/少年探偵小説全集1
昭和三十五年十月十日 ポプラ社
×人間豹/少年探偵小説全集2
昭和三十五年十一月五日 ポプラ社
×白い羽根の謎/少年探偵小説全集7
昭和三十六年二月二十日 ポプラ社
×ЯПОНСКАЯ НОВЕЛЛА[収録]
昭和三十六年四月■日 ソ連
×Neff Anthologie[収録]
昭和三十六年八月■日 パウル・ネフ社(ウィーン)
×Tales for Rainy Night[収録]
昭和三十六年■月■日 ホルト・ラインハート・ウィンストン社(ニューヨーク)
●世界短編傑作集
昭和35年から36年にかけて、東京創元社から『世界短編傑作集』全五冊(創元推理文庫)が出ております。同社の世界推理小説全集のうち乱歩が編纂した『世界短篇傑作集』三巻を再編集したものですが、この文庫版刊行時のカバーの有無、ならびに初版定価を知りたいと思っております。おわかりの方はいらっしゃるでしょうか。版元に電話して「もしもし私は『貼雑年譜』復刻版シリアルナンバー42の所有者ですが」と伝えさえすればよもや粗略な扱いを受けることはあるまいとは思うのですが、取り急ぎこちらの掲示板でお尋ね申しあげる次第です。
塩原さん、ご教示を感謝します。
>有尾人の日正書房版・・・奥付では昭和22年9月5日となっており、45円です。
私の所有のものは、定価六十円(貼紙貼付)で、
昭和二十三年八月三十日印刷(二十三の三には、横一が加わる)
昭和二十三年九月五日発行 (二十三の三には、横一が加わる)
ですので、塩原さんがかかれていますように、やはり、あとで、横一を加えて、出版したのでしょうか。
それで、初版として昭和二十二年のものがあるのですね。
これで、昭和二十二年、しかも、九月五日発行なので、横一をいれたことが明らかになりました。
>日正書房は、確認した24冊は、全て昭和22年9月までに発行されており、23年のものはありません
ということですが、再版で、定価訂正で出したということは、塩原さんには、新たな発見になるのでしょうか。
やはり、現物をみなければならない、ということでしょうか。
>日本正学館版は、23年6月発行となっていますので、日正書房版が先
このながれは、理解できます。
その当時、並存していたということはないのでしょうか。
しかし、すこし複雑です。扶桑社文庫『二十世紀鉄仮面』の、巻末リストには、昭和二十二年発行の、日本正学館版『有尾人』が記載されていますので、これも現物確認になりますね。
古い話題で、割り込んですいません
桜様
遅くなりましたが、手元の資料でお話ししてみたいと思います.私は、図書館の資料を中心にやっています.有尾人の日正書房版は、神奈川近代文学館と都立中央図書館にありました。前者の奥付では昭和22年9月5日となっており、45円です。日正書房は、確認した24冊は、全て昭和22年9月までに発行されており、23年のものはありません。金額を変えているというお話しなので、あわせて、印刷日にも一本線を入れたのでしょうか.都立中央の所蔵のものも確認してみます.
日本正学館版は、23年6月発行となっていますので、日正書房版が先でしょう。念のため、出版年鑑等で確認してみます.なにか途中経過になってしまいました。
中さん、以下の通りです。
>『殺人芸術』には、「推理小説研究」という副題
表紙の下に、この副題が記されています。
>編者は「鈴木幸夫」
その通りです。一見したら、翻訳本のように思われますが、翻訳のものと日本の著者のものを編集したものです。
古書店から本を入手したところ、たて続きに、以下のことがありました。
・ある古書店からは,本は届きましたが、納品書をふくめて、何もいれられていない。はじめてです。
・「魔子鬼一」を入手したところからは、十一名の申込みがありました、ということが書かれていました。あなたはなぜ、これを入手したかったのか、またこのようにたくさんの申込みがあったが、あなたは、どこから情報を入手したのか、などという手紙が届きました。
これもはじめてでした。
■桜様
ご厄介をおかけしております。ご教示感謝いたします。『殺人芸術』には、「推理小説研究」という副題は附されていないでしょうか。また、編者は「鈴木幸夫」で間違いありませんでしょうか。重ねてお尋ね申しあげます。しつこくて申し訳ありません。
話題が異なりますので、分割しました。ご容赦ください。
No.674でかきました、久我さんの著書。古書目録では、久我荘太郎と書かれていましたが、来た現物をみますと、荘多郎でした。
スパイ小説『仮面の処女』久我荘多郎(大阪、洋山堂書店)昭和十八年
戦前でも、荘多郎名義が使用されていました。
『日満殺人事件』久我荘太郎(大阪、松光書院)昭和十一年
のみでしょうか、荘太郎名義は。
久我名義では,戦前二冊、戦後八冊が確認されています。まだまだありそうです。
中さん、『殺人芸術』についての情報です。
殺人芸術
昭和三四年七月二五日 荒地出版社
【体裁】B6判 カバ 帯 二七四頁
【定価】二九〇円
【収録作】一人の芭蕉の問題
になります。
末永さん、「第一読物」、これは私には混沌としてきました。何となく、2巻では確実に12冊あるような気がしてきました。背には「読切小説特集 第四集」とかかれていますから、それを手にするまでは、「第一読物臨時増刊」とは気付きません。
双葉社の情報、ありがとうございます。ここからは、多くの雑誌をみかけていますので、参考になりました。
中様。
ご教示ありがとうございました。胸のつかえが下りたような気がいたします。
私(流行らないライターですよ)は「ハルノ」と言えば「目覚め」と「チック・タック」以外に考えが及びませんでした。それにしても、後三者に比べて、「春」はちと苦しいですね。もっとスマートな洒落かと思っていました。
おっしゃる通り、「松田乱歩」は秋田實ではないと思います。秋田とは別のアーティクルの筆者ですから。
私はここいらあたりの情報(雑誌の記事一つひとつについて)を端からデータベースに入れています。中様もご使用のFileMakerProというソフトでして、「秋田實っぽいやつ」は備考欄にその旨あらかじめ入力していますから、「秋田實」と入力すると怪しいのまでゾロゾロと(怪しいのには「怪しいマーク」付きで)羅列されるという仕掛けです。
最近、人の名前が思い出せなくなったので、私の代わりに覚えさせているというわけです。したがって、私は自宅でキカイの前に座っていないと、まったく機能を発揮しないのです。
桜様。
ということは、例えば、何か他にも突拍子もない名前の別冊が出ていて、社史としてはそれを『第一読物』としてカウントしていないのかもしれない、などということになるのでしょうか。
ともかく、雑誌というものは何が出てくるかわからない(私も本業で雑誌の奥付などに「操作」を加えたことがあります)し、「完全」というのはドダイ無理なので、「取りあえずどんな雑誌だったのかわかるよう、現物を最低1冊は買っておく」という程度にしています。
双葉社については、正確に言うと「関係者(複数)宛の署名入り単行本」と「編集用に保存していた倶楽部雑誌」を少し前によく見かけた、ということです。古書会館あたりでずいぶん買いました。安かったです。10年前の古書価の話がオフ会で出ましたが、私には2年前が夢のようです。
中さんの書き込みで、はじめて知りました「林熊王」。
昭和十八年の、探偵小説一冊が古書目録に掲載されていました。
見事に、見逃しました。
1日早ければ、と思うと、残念なことになりました。
つい最近の、古書目録に掲載されていましたが、プロレタリア小説執筆時とおなじ筆名でした。
■喜国雅彦様
お知らせいただいたデータ、取り急ぎ下記のとおり確定いたしました。
屋根裏の散歩者
昭和二十二年五月二十五日 有厚社
【体裁】B6判 なし 二八六頁
【定価】四八円
【内容】二銭銅貨/D坂の殺人事件/心理試験/黒手組/一枚の切符/灰神楽/屋根裏の散歩者/踊る一寸法師
新宝島
昭和二十二年八月五日 文化出版
【体裁】B6判 なし 二六一頁
【定価】四五円
【内容】新宝島
江川蘭子
昭和二十二年十二月二十日 探偵公論社
【体裁】B6判 なし 一五一頁
【意匠】装幀・扉:村上正夫
【定価】三五円
【内容】江川蘭子:江戸川乱歩、横溝正史、甲賀三郎、大下宇陀児、夢野久作、森下雨村/僕の日本探偵小説史:水谷準
▲ 定価は乱歩の手書き目録から拾いました。これは著書目録とは直接関係のないことなのですが、水谷準の「僕の日本探偵小説史」は、水谷準が新潮社版新作探偵小説全集附録雑誌「探偵クラブ」に連載していた「僕の『日本探偵小説史』」と同文であるのかどうか、おわかりでしょうか。
陰獣
昭和二十三年九月十五日 美和書房
【体裁】B6判 なし 二〇四頁
【意匠】装幀:山名文夫
【定価】七〇円
【内容】陰獣/D坂の殺人事件/踊る一寸法師/人でなしの恋
【備考】改装版。旧版は昭和二十二年五月刊
名探偵ルコック/世界名作物語[翻訳]
昭和二十三年十月十日 大日本雄弁会講談社
【体裁】B6判 なし 二七九頁 一丁
【定価】一二〇円
【作】ガボリオ
【内容】この物語について:江戸川乱歩/名探偵ルコック
▲ 「この物語について:江戸川乱歩」は収録されていないでしょうか。
地獄の道化師
昭和二十四年十月二十日 湊書房
【体裁】B6判 なし 二九六頁
【定価】一六〇円
【内容】地獄の道化師/湖畔亭事件
青銅の魔人
昭和二十四年十一月五日 光文社/痛快文庫
【体裁】B6判 なし 二〇二頁
【意匠】装幀:松野一夫 挿絵:山川惣治
【定価】一二〇円
【内容】青銅の魔人/小林少年のこと:江戸川乱歩
▲ ページ数は「二〇二頁」ではありませんでしょうか。
江戸川乱歩集/現代大衆文学全集
昭和二十五年三月十日 春陽堂
【体裁】B6判 函 四八九頁
【意匠】装幀:恩地孝四郎
【定価】一五〇円
【内容】孤島の鬼/一寸法師/陰獣/湖畔亭事件/屋根裏の散歩者/心理試験/二銭銅貨
人間豹
昭和二十六年七月五日 新文芸出版社
【体裁】B6判 カバー 二二九頁
【定価】一三〇円
【内容】人間豹
暗黒星
昭和二十七年七月十日 文芸図書出版社
【体裁】B6判 カバー 二八五頁
【意匠】装幀:田中比左良
【定価】二〇〇円
【内容】暗黒星/石榴
恐怖王
昭和二十七年八月二十日 文芸図書出版社
【体裁】B6判 カバー 二八七頁
【意匠】装幀:田中比左良
【定価】二〇〇円
【内容】恐怖王/何者/屋根裏の散歩者
黄金宮殿
昭和二十九年五月十五日 ポプラ社
【体裁】B6判 カバー 二五三頁
【意匠】カバー:牧秀人 さしえ:高木清
【定価】一三〇円
【内容】黄金宮殿(←新宝島)
▲ 昨日も記しましたような次第で、発行日はとりあえず乱歩の手書き目録に準じております。
今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
●乱歩著書目録昭和33・34年篇
情け容赦もあらばこそ、昭和33・34年篇へとまいります。著書の点数はともに二十八点。例によって未確認の×マークのみ掲げます。全容は上記 URL でご覧ください。
×蜘蛛男/名探偵明智小五郎文庫8
昭和三十三年十月■日 ポプラ社
×屋根裏の散歩者
昭和三十三年十一月二十日 春陽堂文庫出版/春陽文庫1097
×柘榴
昭和三十三年十一月二十日 春陽堂文庫出版/春陽文庫1099
×花籠1959[収録]
昭和三十三年■月■日 宝文館
×地獄の道化師/名探偵明智小五郎文庫9
昭和三十四年一月五日 ポプラ社
×幽鬼の塔/名探偵明智小五郎文庫10
昭和三十四年二月二十五日 ポプラ社
×大暗室/名探偵明智小五郎文庫11
昭和三十四年三月三十日 ポプラ社
×人間椅子
昭和三十四年四月三十日 春陽堂文庫出版/春陽文庫1023
×赤い妖虫/名探偵明智小五郎文庫13
昭和三十四年五月■日 ポプラ社
×世界短篇傑作集(三)/世界推理小説全集七十一巻[編纂]
昭和三十四年六月二十日 東京創元社
×D坂の殺人事件
昭和三十四年六月■日 春陽堂文庫出版/春陽文庫1098
×殺人芸術 推理小説研究[収録]
昭和三十四年七月■日 荒地出版 編:鈴木幸夫
×時計塔の秘密/名探偵明智小五郎文庫14
昭和三十四年七月■日 ポプラ社
×鏡地獄
昭和三十四年八月十五日 春陽堂文庫出版/春陽文庫1012
×四つの幻影[収録]
昭和三十四年十月■日 浪速書房
×風報随筆[収録]
昭和三十四年十月■日 風報編集室
×仮面の恐怖王/少年探偵江戸川乱歩全集22
昭和三十四年十一月三十日 光文社
×心理試験
昭和三十四年十二月二十日 春陽堂文庫出版/春陽文庫1106
以上です。
「書き込み」ボタンをクリックいたしましたところ、文章量が多すぎると警告をくらってしまいました。分割して送信いたします。
■末永昭二様
お尋ねの件、春野仲明は「春の眺め」のもじりです。春にちなんだ筆名を考案するに際して、春→花→小野小町「花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」→春の眺め、といった連想が働いたのかとも推測されますが、むろん正確なところは知り得ません。
若き日の秋田實はなんとも人を食った、というよりは稚気横溢した観のある筆名をさまざまにつかいわけており、「戦旗」あたりにプロレタリア小説を発表したときのそれは「林熊王」でした。これはそれこそ長沖一であったかほかの誰かであったか、とにかく親しい知人による命名で、無精髭を生やした秋田實が熊のように見えたことに由来すると記憶します。ほかにはたとえば「鷲屋通頼」などというインチキ御殿医みたいな筆名もあって、これは「わしゃつらい」のもじり。
ご指摘の「須越足内」はいかにも秋田實テイストの感じられるネーミングで、いつの日か書かれるべき「秋田實筆名考」にぜひともとりあげられねばならぬ名前であると思われます。「松田乱歩」はややニュアンスが異なりますものの、見逃せぬのは「乱歩」の二文字、すなわち上方近代漫才の父である秋田實と本邦探偵小説の父である江戸川乱歩とが……
といった話題はえんえん長くなりますので涙をのんで断念いたしますが、そういえばずいぶん昔の私の知人に「兼和田左内」を名乗るバンド関係者がおりました。いまごろはどこにどうしているのやら。ちなみにこの名前、「金は出さない」のもじりです。
それにしても末永さん、あなた一体どういう方なの? 秋田實の筆名四季四部作、すらすらすいすい並べ立てられる方なんて私は初めて目の当たりにいたしました。ま、くわしい話はいずれ池袋の雑居ビルにある居酒屋ででも。
以上、地元名張市では秋田實の再来と誉れの高い不肖この私がお知らせいたしました。
No.653について、末永さん、巻数と年月日など、以下のように、続いていないのにもかかわらず、雄鶏社の社史では、全部で6冊、刊行された、とかかれていました。
雄鶏版『第一読物』について以下の通りでした。
1 創刊 昭和二三年十二月 1巻7号
2 昭和二四年?月 2巻?号 ボロボロ(確認できず)
3 昭和二四年7.1 7月号 2巻7号
4 昭和二四年8.1 9月号 2巻9号
5 昭和二四年10.25 臨時増刊 2巻11号
6 昭和二四年12.1 12月号 2巻12号
のようです。
あらたに、それらの一冊を入手しました。その背には、「読切小説特集 第四集」とされるが、その表紙には、「第一読物臨時増刊」と「2巻6号」とかかれていました。昭和二四年6月1日発行。
つまり、上の6冊に追加になります。しかも、「第四集」ですから、少なくとも、4冊が加わります。
10冊はあることになりますが、2巻12号まで刊行されているので、13冊はあることになります。
社史は何を対象に記載したのでしょうか、わからなくなりました。
現物をみないと確認されないのですね。
末永さん、長年の疑問、難しくて、答えが浮かびません。
双葉社のはまだ手に入れたことがありません。確かに、合本は3冊でも厚くて、コピーはできませんね。合本では、内容がとてもきれいで、破れなどがないのでいいのですが。
オフ会参加の皆様.
雨も降らず,暑くもなく,結構でした.
大変楽しく過ごすことができました.
幹事の皆さん,ありがとうございました.
中様.
どこで知った話か忘れましたが,秋田實はいろんなペンネームのうちの一つが定着したものだそうで,以前『犯罪公論』のコント欄を見ていて,
春野仲明,夏輪篤,秋田實,冬賀北蔵
が仲良く並んでいるのを見て,ははあこれかと納得したような次第です.多分これらは秋田實の分身なのでしょう.他にも同誌には「須越足内」「松田乱歩(マツダランプ)」などといういかにも怪しいペンネームがありまして,こういうのを見ていると,はたしてこれらは一体何者だろう,これも秋田實の別名なのかと考え込んでしまいます.
ところで,他はわかるのですが,「春野仲明」とは何を踏まえた洒落(あるいは地口?)なのでしょうか.実は,これが長年の疑問だったのです.中様にお伺いすれば何とかなるかと.洒落の解説をお願いするのはヤボの骨頂なのですが,ご教示いただければと思います.変な話ですみません.
この『犯罪公論』には,長沖一もいくつか書いていますが,「我が国に於ける労働祭の暦を繰る」とか「社会の混沌期に於ける犯罪」などといった,後の『お父さんはお人よし』などとは似ても似つかないものです.
お笑いといえば,ここのところ瀬戸口寅雄の従軍(慰問)記を読んでいるのですが,瀬戸口さんは戦時中,吉本興業の文芸部長だったそうで,大辻四郎と同行して南方に行ったのはこの人だったなどということを調べています.戦後,『妖奇』あたりに書く前は劇団を率いて(オーナー兼座付作家として)九州あたりにおられたそうです.
桜様.
オフ会でもちょっと話題にしましたが,双葉社の編集用の雑誌や単行本が,ここ数年ずいぶん出回っています.探偵雑誌などはマニアが加工することが多いのでしょうが,「普通の読物雑誌」の合本は関係者が作ったものが多いような気がします.合本はコピーしにくいので好きではないのですが,ときどき買う中には赤字が入っているものがあります.そういえば,合本ではありませんが,架蔵の『戦線文庫』の一冊には,凸版の位置指定などが記入されています.雑誌ができ上がったあとで,上役からダメ出しされたんでしょうね.
■岩堀様
どうもありがとうございます。別途メールでお願いを申しあげますので、よろしくお取り計らいください。さるにても上方漫才はまことに懐かしく、家族全員でラジオやテレビを囲んでいた時代への郷愁も相俟ってひとたび話題にすると際限がなくなる感じなのですが、こちらの掲示板のご趣旨からは大きく逸脱してしまいますので控えることにして、それでも守備範囲内の話題をひとつだけ未練たらしく記しておきますと、私がお邪魔した当初にお世話になりました世界探偵文芸叢書、なかにこんな一巻がありました。
第三編『刺青夫人』J・S・フレッチャー 訳:林広次 昭和2年4月16日
訳者の林広次こそ誰あろう、後年の漫才作者秋田實その人です。上方近代漫才の父である秋田實と本邦探偵小説の父である江戸川乱歩とが……といった話題は涙をのんで断念いたしますが、にしてもこんな事実に気づいているのは日本広しといえども私だけであろうと思われます。私はなにしろ名張市立図書館嘱託を馘になったら今度はワッハ上方に嘱託としてもぐりこみ、ひとつ秋田實の本格評伝でもでっちあげてやろうかなどと考えていないでもありませんので、この程度のことは当然です。そんなことはともかく、今後ともよろしくお願いいたします。
■喜国雅彦様
いやどうもたいへんなお手数をおかけしてしまいました。リストを拝見し、狂喜乱舞してしまいました。ありがとうございます。手許のデータと照合して、追って確定データをお知らせいたします。で、まことに恐縮ですがひとつだけ、昭和22年の『江川蘭子』(探偵公論社)は奥付などの著者名義がどうなっているのか、別に急ぎませんので追加でお調べいただけないでしょうか。何を些細なことをとお思いかもしれませんが、書誌作成などという作業はいずれトリビアリズムの神様に身も心も捧げ尽くさないことには花の開きようがなく(開いたとしても地味で目立たぬ日陰の花なのですが)、なんとかおつきあいをいただければと思います。それからポプラ社の『黄金宮殿』の件、同社を退職された方からお聞きしたところによると、同社の出版物の奥付に版数が表記され始めたのは昭和42年のことで、それ以前は初版であろうと再版であろうとすべて「昭和○年○月○日発行」とされていたそうです。なんとも腰が抜けそうになる事実ですが、しかしこれまでに確認したところでは昭和42年以前の発行ながら再版や三版と記された本もあり、そのあたりのことはデータを整理してあらためてお聞きしてみようと思っております。そんなことはともかく、今後ともよろしくお願いいたします。
■桜様
文庫本のなかでもとりわけ難関なのは、これはポプラ社や光文社の少年ものにもいえることですが、いわゆるロングセラーです。版を重ねるあいだに改訂が行われてもそれが奥付に反映されておらず、一方で単行本として出ていたものを全集の一巻としてリニューアルする際に奥付に不可解な操作を加えてしまうといったこともあって、頭を抱えさせられます。文庫本における難関は戦前から一貫して春陽文庫がその横綱でありつづけ、春陽文庫の莫迦、ほんとにもう、莫迦ばか馬鹿、と涙目になって呟くこともしばしばです。そんなことはともかく、今後ともよろしくお願いいたします。
■塩原将行様
戸田城聖が出版した乱歩の『猟奇の果』二冊は、昭和21年発行の日正書房版は「猟奇の果」前篇に新たに二章を加えて一冊としたもの、昭和23年の日本正学館版が前後篇完備したものとなっているのですが、めったにないレアものと称するべき日正書房版『猟奇の果』について、乱歩はひとことも書き記しておりません。日正書房版発行の経緯をなんとか知りたいものだというのがじつは年来の念願で、そのあたりにもご留意いただけぬものかと虫のいいことをお願いしておきたいと思います。そんなことはともかく、今後ともよろしくお願いいたします。
小林様
小林文庫のスピードは速いですね、小林様からご挨拶を頂きながら大変失礼しました。こちらこそ参加させていただき、皆様の貴重なお話ありがとうございます。
冒険少年少年日本の索引情報は完成しているのですが、形態等検討しています.発表は、創価教育研究センター叢書にしようかと話し合っているところです.完成したらお伝えします.大道書房等はまだ未見のものがありますので、ある程度自信をもてるようになったら取り掛かりたいと思っています.今後ともいろいろと教えてください.なお、9割方終わっていますので、わかっていることはお答えしますのでご連絡ください.
平山様、中様
No647,651でご紹介の本を早速見させていただきました.乱歩と戸田城聖の興味深いエピソードですので私も少し調べてみたいと思います.こんごとも宜しくお願いいたします.
先日、世界社蔵書、と製本された、雑誌3冊を含むものを手に入れました。背には、「講談実話の泉」昭和24年、と書かれていましたが、これは本当は「実話講談の泉」が雑誌名です。
世界社の整理とともに、蔵書とかかれた製本類は、市場にでていったのですね。
このような蔵書をはじめて手に入れることになりました。
3冊でも、随分と厚いものです。宮野叢子の、「姫君殺人事件」が掲載されていました。「鯉沼家の悲劇」昭和24.3月から九ヶ月後に発表されています。
追加として。
魔子鬼一さんの、短編集は本名が発行者になっています。
昭和8年11月の「サンデー毎日」大衆文芸には、魔子さんの作品は選外佳作13篇のうちのひとつでしたが、山手樹一郎さんの小説がそれらのひとつとして掲載されています。
そこには、なぜ、魔子さんの作品が掲載されていないのか理由が書かれていなかったのです。
短編集にはその理由がかかれており、しかも、他の雑誌に、書き直されて、掲載された、ということ。
是非、その作品を読みたくなります。
中さん、新訳の経緯の流れがよくわかりました。
乱歩さんの文庫、こうしてみますと、難関なのですね。あまり、古書目録では見かけないような気がします。
岩堀さん、古書のほうの成果はいかがでしたか。鎌倉散策では、紫陽花が綺麗な頃です。
中さんこんにちは。
仕事でパソコンに向かえませんでした。20年代の本を確認したところ
以下の本を持ってました。
あと、質問が過去ログの彼方に行ってしまったため(笑)、みなさんの確認済みをチェックしていません。
ダブりがあったらすみません。
屋根裏の散歩者
昭和二十二年五月二十五日 有厚社
B6 286P
48円
二銭・D坂・心理・黒手・一枚の切符・灰神楽・屋根裏・踊る一寸
新宝島
昭和二十二年八月五日 文化出版
B6 261P
45円
江川蘭子[共著]
昭和二十二年十二月二十日 探偵公論社
B6 151P
装幀・扉 村上正夫
定価がマジックで塗りつぶされていて不明
巻末にエッセイ 「僕の日本探偵小説史」(水谷準)
陰獣[改装版]
昭和二十三年九月十五日 美和書房
B6 204P
装幀 山名文夫
70円
D坂・踊る一寸・人でなしの
名探偵ルコック/世界名作物語[翻訳]
昭和二十三年十月十日 大日本雄弁会講談社
B6 カラー口絵 279P
120円
地獄の道化師
昭和二十四年十月二十日 湊書房
B6 帯 296P
160円
地獄の道化師・湖畔亭
青銅の魔人
昭和二十四年十一月五日 光文社/痛快文庫
B6 302P
装幀 松野一夫 挿絵 山川惣治
120円
巻末にあとがき「小林少年のこと」を収録
江戸川乱歩集/現代大衆文学全集
昭和二十五年三月十日 春陽堂
B6 函 二段組489P
装幀 恩地孝四郎
150円
孤島・一寸・陰獣・湖畔亭・屋根裏・心理・二銭
人間豹
昭和二十六年七月五日 新文芸出版社
B6 カバー 229P
130円
暗黒星
昭和二十七年七月十日 文芸図書出版社
B6 カバー 285 P
装幀 田中比左良
200円
暗黒星・石榴
恐怖王
昭和二十七年八月二十日 文芸図書出版社
B6 カバー 287P
装幀 田中比左良
200円
恐怖王・何者
なお、中さんのリストでは昭和29年の「黄金宮殿」ですが、僕の所有している本では
昭和30年11月20日発行になっていました。以下です。
黄金宮殿
昭和三十年十一月二十日 ポプラ社
B6 カバー 253P
カバー 牧 秀人 さしえ 高木 清
130円
春陽文庫も何冊か持っていますが、さすがに3版とか5版とかで初版はありませんでした。定価以外のデーター(ページ数とか収録作)は確認できますが、春陽文庫はいい加減なので、やっぱり現物に当たるほうがいいのでしょうね。微妙なカバーイラストのトリミング違いとか、ワケ判りません。
中様
>東都書房版世界推理小説大系『ポー』の月報はご所蔵なのでしょうか。
>もしもおもちでしたら内容やページ数のご教示に与りたく、よろしくお
>願い申しあげます。
拝承 先刻DM発信いたしました。
上方漫才なつかしいですね。
「いらっしゃいませ、こんばんは」(たしか、林田十郎・芦の屋雁玉
のコンビ)で始まる上方演芸会というのををラジオでよく聞いた
ものです。リーガル千太・万吉、Wけんじというコンビもいましたね。
ミスわかさ・島ひろし(書き方はうろ覚え)はもっと古いかな。
花菱アチャコ・浪花千栄子の「お父さんはおひとよし」も毎週聞いて
いたものです。ラジオが主役の時代、本当に面白かったです。
鳳啓助さんは感覚としては最近の人ですね。
5周年記念・湘南オフ会 昨夜盛大のうちに無事終了いたしました。
鎌倉散策も、うす曇というちょうどいい天気でよかったですね。
小林オーナーはじめ ご出席の皆さん大変ご苦労様でした。
有難う御座いました。
■桜様
申し訳ありません、などとおっしゃっていただくと困ってしまいます。すでに鬼籍に入った上方漫才師の名前をさも重要なことのように取り扱いましたのは、むろん軽重のバランスをひっくりかえしておかしみを醸すための手段だったのですが、まあくだくだとは申しますまい。こちらこそどうも申し訳ありませんでした。
お詫びのしるしに、というわけでもないのですが、「赤き死の仮面」について補足しておきますと、乱歩は『探偵小説四十年』にこのように記しております。
「宝石」十一月号をポー記念特集号とし、ポーの短篇八篇を訳載したが、私は同号に「探偵作家としてのポー」五十枚を執筆(後に「幻影城」に収む)また「赤き死の仮面」を自から新訳してのせた。
文中の「自から」は不要な言葉です。「赤き死の仮面」を新訳してのせた、で済むものを、乱歩はなぜか勇み足的に「自から」と書き添えてしまっています。忖度しますに、この「自から」という言葉からは、「赤き死の仮面」の翻訳が編集部の発案ではなく乱歩の自発的意志に基づくものであったことがうかがえるように思われますし、のみならず、これまではすべて代訳のバッタモンだったけど今度は正真正銘の乱歩訳だい、という後ろめたいような気持ちと誇らしさとが綯い交ぜになった感情を読み取れるような気もいたします。いずれにせよ、この一見余計な「自から」という言葉によって、「赤き死の仮面」の翻訳が乱歩自身の手によるものであったことが裏づけられているのではないかと、それこそ勇み足めいて愚考する次第です。
●著書目録昭和30・31・32年篇
なかなか時間がとれずに滞っておりましたが、ひさびさに乱歩著書目録に関するお願いです。昭和30年の乱歩の著書は三十七点、31年は三十点、32年は五十点となっております。例によって未確認の×マークのみ掲げます。全容は上記 URL でご覧いただけます。×マークに関するご教示ならびに不備や遺漏のご指摘をいただければ幸甚です。
×科学と空想/少年少女よみもの全集[編纂]
昭和三十年七月一日 大蔵出版 著:岩田賛
×作家とその作品[収録]
昭和三十年十月十日 毎日新聞社
×問答有用6[収録]
昭和三十年十一月二十日 朝日新聞社 著:徳川夢声
×黄金仮面/日本名探偵文庫9
昭和三十一年四月■日
×二銭銅貨・心理試験
昭和三十一年六月二十五日 日本点字図書館
×猟奇の果/傑作怪奇探偵小説選集
昭和三十一年六月二十八日 東西文明社
×男色文献書志[収録]
昭和三十一年十月■日 古典文庫 著:岩田準一
×畸形の天女[共著]
昭和三十二年二月十日 東方社
×人間豹/江戸川乱歩文庫8
昭和三十二年二月二十日 春陽堂書店
×黒蜥蜴/江戸川乱歩文庫14
昭和三十二年五月十五日 春陽堂書店
×影男/江戸川乱歩文庫18
昭和三十二年六月二十日 春陽堂書店
×私の履歴書第三巻[収録]
昭和三十二年六月■日 日本経済新聞社
×若き世代へ[収録]
昭和三十二年八月■日 辻寛一
以上です。
中さん、鳳さんが活躍された時期を知りませんでした(時々のビデオでしか知らない)ので、下のようになってしまいました。申し訳ありません。
それにしても、名前は錯誤されやすいのですね。ほぼ、半数もあるのですか。
ここに書きました、魔子鬼一さんの、『女のミステリー』1977.5.6
カバ付、を入手。
・仁科透 様 宛献呈署名入り ペン書き
互いの交通があつたのでしょうか。この時期、仁科さんは活動を休止中のはず。
どうしても確認したかった、昭和8年の、入選作の掲載されない理由。略歴にかかれていました。
しかし、略歴では、
昭和8年4月、とされていましたが、
昭和8年11月、となります。魔子さんの手元に文献がなかったのでしょうか。
渡辺啓助の筆名の変遷の経緯は複雑でかなりわかりにくいかと思います。
本名は圭介。
<新青年>へのデビューはよく知られるように岡田時彦名義の「偽眼のマドンナ」(1929)。
その後、本名渡辺圭介で「佝僂記」「復讐芸人」「擬似放蕩症」(1930)を発表。
いったん筆名を渡辺啓介にして「血笑婦」(1930)、「写真魔」(1931)を発表。 現在の渡辺啓助名義は「変身術師」(1931)から。
湯浅篤志・大山敏編『叢書新青年 聞書抄』(博文館新社:1993)に収録されたインタビュー「渡辺啓助さんに聞く 温ちゃんとの日々、そして……」では、弟温の死(1930)のあとに啓助を励まして小説を書かせた水谷準編集長との思い出などが語られています。その中で水谷との文通で「水谷準なんか、いまだに「介」を書いてくる。いまだに、だよ。」という個所が非常に印象的でした。老作家同士の長く暖かい交流が感じられるエピソードです。
■芦辺拓様、桜様
鳳啓助という名前を正確に表記できない方がいらっしゃるのは、私にはたいそうな驚きです。試みに Google で検索いたしますと、鳳啓助二百六十二件に対して鳳啓介は二百六十件、正誤見事に相半ばしている嘆かわしさです。こうした現状においては「これじゃ鳳啓介です」、すなわち渡辺啓助さんのお名前を渡辺啓介と記すのは鳳啓助を鳳啓介と記すようなものではないか、という私の悲痛な言葉もその真意は伝わりようがありません。いや嘆かわしい。むろんこの掲示板をご覧の方のなかには鳳啓助をご存じない向きもおありでしょうから念のために「世代限定の上方ネタ」と記しもした次第なのですが、桜さんのお住まいは存じあげませんゆえ措くとしてもこてこての大阪人でいらっしゃる芦辺さんまでが……。
しかしつらつら考えますに、なにしろ私はミステリーには闇夜のごとく暗いけれど漫才には莫迦みたいに明るい人間なのであって、さすがに東京漫才の事情にはかなりうといと自覚してはおりますものの、それでも「昭和」と聞くと「ミステリ秘宝」と来るより先に「のいる・こいる」を頭に浮かべるだけの教養は身につけており(日下三蔵さん申し訳ありません)、自分の豊かな教養と世間一般のレベルとのあいだに横たわる径庭をもう少し考慮に入れてネタをかますべきなのかと反省いたしました。
それはそれとして芦辺さんの「赤死病の館の殺人」、拝読するのを愉しみにしております。
ついでに桜さんご指摘の乱歩訳「赤き死の仮面」が「宝石」に掲載されるに至った経緯ですが、昭和24年すなわち1949年はポーの没後百年にあたっており、10月7日の命日の前後にはいろいろな催しが行われたそうです(詳細は『探偵小説四十年』に記録されています)。「宝石」の「赤き死の仮面」も「ポオ百年祭記念怪奇探偵小説傑作選」の一篇として掲載されたもので、編集には乗り出していないまでも「宝石」が乱歩にとっていかようにも融通の利くホームグラウンドであったことはたしかですから、以前にも記しましたとおりこの機会に偉大な先達への敬愛を翻訳という行為によって示しておきたいと、乱歩がいかにも乱歩らしく何やら子供っぽいことを考えたのではないかと微笑ましく想像される次第です。
■岩堀様
お手数をおかけしました。訳文を対照できてすっきりいたしました。で、結局のところ、乱歩が訳したポー作品はやはり「宝石」の「赤き死の仮面」だけであろうと考えます。それから、どうもあさましくてお恥ずかしい限りなのですが、東都書房版世界推理小説大系『ポー』の月報はご所蔵なのでしょうか。もしもおもちでしたら内容やページ数のご教示に与りたく、よろしくお願い申しあげます。
芦辺さん、乱歩さんの「宝石」掲載作品時期は、まだ、「宝石」編集に参画していない時期ですので、どのような経緯で掲載されたのか、知りたくなりますね。
小林さんが書かれていた、「ジャーロ」No.4、2001 SUMMERの、山前さんの言葉、もうひとつ、気になるのは
西東登さんには「魚に関するエッセイが一冊ある」ということ。
「日本ミステリー辞典」をみますと、
「魚との語らい」1977
のようです。入手したくなる一冊です。
>岩堀様
わざわざの引用、ありがとうございます! これで「宝石」所載の「赤き死の仮面」“新訳”は、他に流布している代訳作品と違うことが明らかになりました。東都書房版のポー集は他とのバランスもあって、渡辺啓助先生もしくは温氏の訳したものをそのまま収録したものでしょう。
あとは「宝石」版の文体の検証ですが、それはまた後日のこととして、自分の疑問に答えが出たことを喜びたいと思います。お知恵と情報を頂戴した皆さんに、心より御礼申し上げます。
しかし、乱歩訳のポーというお宝が、雑誌にそのまま埋もれていたとは……。
中様
乱歩訳の「ポー」の件、有難う御座いました。
東都版「ポー集」の「赤き死の仮面」の冒頭は下記の通りです。
かの「赤き死」は永い事、国じゅうを貪り食った。これほど決定的に死ぬ、
これほど忌わしい流行病がまたとあったろうか。血の赤さと恐怖ー血こそ
この疫(えやみ)の化身でありその印鑑であった。先ず鋭い苦痛がして、
引き続いて急激な眩暈を感じ、やがて毛孔からおびただしい血を噴き出して
死んで仕舞うのである。患者の身体、殊に顔面に真紅の斑点があらわれるの
であるが、これがこの疫の兆候で、こうなるともはや、人々の同情も看護も
絶対に得られなくなるのである。発病、昂進、死亡、これが全部で、ものの
半時と経たない間に過ぎてしまうのである。
「宝石」昭和24年11月号掲載のものとは違いますね。こうなると、
東都「ポー集」収録作品は「赤き死・・・」も含めて渡辺啓助・温の
代訳ということなんでしょうか。
う〜ん、やはり代訳か・・・という心境です。
「四十年」の乱歩の記述は、恥ずかしながら全く気がつきませんでした。
>それから、《この「ポー集」では乱歩「訳」とはなっていません》と
>おっしゃる点には、それほど顧慮される必要はないように思います。
>些細な表記はどうあれ、この巻が乱歩訳として世に出たことは間違いの
>ないところです。
おっしゃる通りだと思います。ただ、私は東都の編集部が意識的に
「訳」を外したのでは・・・と思ったものですから。
芦辺さん、
>鳳啓介、啓助……どっちでしたろう
ということで、調べたら、鳳啓助、でした。
久我荘太郎さん、戦前では、末永さんがかかれたように、荘太郎ですね。
「仮面の処女」昭和十八 久我荘太郎
が古書目録に掲載されていました。
今のところ、戦前では二作。もう1作は、「日満殺人事件」昭和十一年。
戦後は、久我荘多郎名義で、8作。
名前は、混乱しますね。
>中さん
ありがとうございます。引き続きお手間をかけまくっております。なるほど、いちいち引用文を手で入力するご面倒はあるものの、いながらにして資料を参照し合えるというのは、まさにネットの妙。心より御礼申し上げます。はてさて、「宝石」以外の乱歩訳「赤き死」はいかに?(……なんて、他人様の労力に期待しちゃいけませんね。図書館で東都版でも探しますか)
あれっ、鳳啓介、啓助……どっちでしたろう。
下の書き込みのなかで、渡辺啓助さんのお名前を三か所にわたって「啓介」と誤記してしまいました。これじゃ鳳啓介です。心からお詫びを申しあげます。ぽてちん。世代限定の上方ネタで申し訳ありません。ぽてちん。
■岩堀様
乱歩が翻訳した、ということになっているポー作品について、わかっているところを記します。まず乱歩の訳書と収録作品を掲げます。
ポー、ホフマン集/世界大衆文学全集第三十巻
昭和四年四月三日 改造社
[アラン・ポー集]黄金虫/モルグ街の殺人/マリイ・ロオジェ事件の謎/
窃まれた手紙/メエルストロウム/壜の中に見出された手記/長方形の箱/
早過ぎた埋葬/陥穽と振子/赤き死の仮面/黒猫譚/跛蛙/物言う心臓/
アッシャア館の崩壊/ウィリアム・ウィルスン
ポー/世界推理小説大系第1巻
昭和三十九年四月二十九日 東都書房
モルグ街の殺人/マリイ・ロオジェ事件/盗まれた手紙/黄金虫/
メールストローム/長方形の箱/早すぎた埋葬/陥穽と振子/赤き死の仮面/
黒猫譚/跛蛙/物言う心臓/アッシャア館の崩壊/ウィリアム・ウィルスン/
解説:江戸川乱歩
改造社『ポー、ホフマン集』に収められたポー作品は、渡辺啓介・温兄弟による代訳です。乱歩は『探偵小説四十年』の「渡辺温」の項に、「私のポーとホフマンの飜訳のうち、ポーの部分は、全く渡辺君の力に負うところのものである」と記していますが、ポーの原著を適当なところでびりびりとふたつに裂き、それぞれを分担して啓介と温が訳したのだと渡辺啓介さんがどこかにお書きになっていたように記憶します。どこで読んだのかまではにわかには思い出せませんので、渡辺啓助ファンあるいは『新青年』研究会渡辺啓助部会のご教示を俟ちたいと思います。
東都書房『ポー』の訳文は、基本的には『ポー、ホフマン集』を踏襲したものです。基本的には、といいますのは仮名遣いや漢字の用法その他に違いが見られるからですが、昭和4年に書かれた日本語を三十五年後の読者のために書き改めたといった体のもので、訳文そのものは新訳とは認められません。なお『ポー』の「モルグ街の殺人」では、『ポー、ホフマン集』の同作品で割愛されていた冒頭の数段落(例の「分析的知性」について記された箇所)が増補されています。
乱歩訳として刊行されたポーの著作には、下記の文庫本もあります。
モルグ街の殺人 他九篇
昭和三十一年三月三十日 春陽堂書店/探偵双書11
モルグ街の殺人/黄金虫/窃まれた手紙/メエルストロウム/陥穽と振子/
赤き死の仮面/黒猫譚/早過ぎた埋葬/物言う心臓/アッシャア館の惨劇
この『モルグ街の殺人 他九篇』の訳文も、やはり『ポー、ホフマン集』のそれが引き継がれています。「モルグ街の殺人」の冒頭は割愛されたままです。
これらに収められた「赤き死の仮面」は、「宝石」昭和24年11月号に掲載された乱歩訳の「赤き死の仮面」とは異なっているはずなのですが、いまだに両者を比較したことがありません。『ポー、ホフマン集』『ポー』『モルグ街の殺人 他九篇』のいずれも手許にはなく、「宝石」当該号は手許にあるものの引っ張り出すのが容易ではない状態なのですが、「宝石」版「赤き死の仮面」の冒頭だけはわかりますので、下記に引用いたします。
「赤き死」が久しくその地方に蔓延していた。如何なる悪疫もこれほど致命的で、これほどまがまがしいものはなかった。血がこの疫病の化身であり、紋章であった。真赤な血みどろの恐怖。この病にとりつかれた者は、激しい痛みと、急激な眩暈の後、毛穴から夥しい血を吹き出して、死んでしまう。深紅の斑点が、病人の全身に、殊にその顔面に最も甚しく現われるが、この恐ろしい徴候を見ると、隣人は皆逃げ去って、看病するものも無くなってしまう。発病から、瞬く間に重態に陥り、悶死するまでに、ただ半時間を要するにすぎない。
以上の訳文をお手許の『ポー』と比較していただければ、渡辺兄弟の手によるものではないことが判明するのではないかと思われます。
それから、《この「ポー集」では乱歩「訳」とはなっていません》とおっしゃる点には、それほど顧慮される必要はないように思います。些細な表記はどうあれ、この巻が乱歩訳として世に出たことは間違いのないところです。「探偵作家としてのポー」のテキストの異同に関しましても、収録の機会を得て旧稿に手を加えるのはよくあることだと思われます。
駆け足で申し訳ありません。取り急ぎお知らせ申しあげます。
小栗虫太郎さんの、日正書房版『有尾人』昭和二十三年九月五日発行、のうら表紙には、ある本あるいは印刷物の裏に印刷されています。それが剥き出しになっていました。
そこには、「第二十六 忠義」と大きな字で印刷文字があります。何かの宗教印刷物からでしょうか。
乱歩さんの訳、迷宮の森に入り込みそうですね、翻訳文を照らし合わせるしかないのでしょうか。
>岩堀様
うーむ……どうなんでしょう。要は僕が戦前に乱歩名義で出たポー作品集、それに東都書房版などを持っていて、この場で「宝石」に載った“新訳”と比較できればいいのですが。このあたりになってきますと、僕の手には余ってしまうのでした。
芦辺様、中様
私は、「赤き死の仮面」「マリイ・ロウジェ事件」などを、東都書房の
世界推理小説大系の第1巻「ポー」(昭和39年4月)で読みました。
この本にはポーの14作品が載っていますが、纏めて「ポー作品集 江戸川
乱歩」となっています。(大系の)他の巻収録の作品では、○○訳となって
いるのですが、 この「ポー集」では乱歩「訳」とはなっていません。
月報(というより編集後記)では、「江戸川先生のポー集をご味読される
ようお願いいたします。」とあって、前に読んだ時以来本巻の収録作品は
すべて乱歩訳と思っていたのですが、夕べ、芦辺さんの書きこみを読んで、
引っ張り出してみてみると、上の通りでした。今夜の中さんの書きこみを
みてごもっともと思いますが、「赤き死・・・」以外の作品を含めて
考えると、なにか微妙な感じがしないでもありません。
別の話ですが、本巻の巻末解説は宝石昭和24年11月号の「探偵作家
としてのポー」(江戸川乱歩)全文でありますと月報にありますが、
乱歩の「幻影城」収録の同タイトルのものと終末部分が少し違っています。
「幻影城」に収録する時書き直したのでしょうか。
乱歩が訪ねた怪建築は、「四十年」の中に、そのときの写真と記事は
「宝石」昭和25年ニ月号にも掲載せられた。・・・云々とあるので、
間違いないと思います。
>中さん
ご指摘の件、『江戸川乱歩執筆年譜』にて書いておられましたね。そこに「赤き死」の冒頭が引用されていたことは記憶していたのですが……。どうもご面倒をおかけしました。
>桜さん
いつもながらのお言葉ありがとうございます。というわけで、拙作「赤死病の館の殺人」は、ポー・乱歩の両先達の名文に飾られる結果となりました。
>中様
ありがとうございます。なるほど……。実は「魔の森の家」のケースが念頭にありまして、まるっきりの代訳ではないにしろ、せいぜいあれと同程度の仕事なのかなと思っていました。ですが、カーを翻訳したことが言及されず、ポーのことが特記されていることに基づくご指摘には膝を打つばかり。これは「あとがき」に加筆しておく必要がありますね。感謝々々です。
■芦辺拓様
お尋ねの「赤き死の仮面」の件、乱歩の訳と見て差し支えないように思います。より正確にいえば、代訳と見做す理由がない、といったことになります。乱歩はじつにあけすけな人でしたから、戦前の代作や代訳が『探偵小説四十年』に包み隠さず打ち明けられているのはご承知のとおりです。しかし戦後の代訳については、公刊されてからさほど時間が経過していないことへの配慮もあったのか(乱歩はあけすけであると同時に周到な人でした)、いっさい公表されておりません(少年ものの代訳に関しては、乱歩が遺した手書きの目録に代訳者が記録されています)。
「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」日本版の創刊号に載った「魔の森の家」もやはり代訳ですが(といった事実は、早川書房の世界ミステリ全集『37の短篇』巻末の座談会で明かされていたと記憶します。あるいは、下訳があった、というようなことであったのか。現物が手許にないので確認できません)、『探偵小説四十年』には同誌創刊号のことがわずかに触れられているだけで、「魔の森の家」に関する言及はまったくありません(と思うのですが、仔細に確認したわけではありません)。
それに比較しますと「赤き死の仮面」は、短い作品であり、ストーリーは頭のなかに残りなく入ってもいたでしょうから、日本語に移すのは乱歩にとって容易な作業であったと思われます。「自から新訳してのせた」という『探偵小説四十年』の記述は、それを疑う理由がどこにもないと愚考されます。乱歩が偉大な先達への敬愛を翻訳という行為で示した、これはなかなかに心温まるエピソードであると考える次第です。訳文を分析すれば乱歩の文章かどうかが確定できるかもしれませんが、私の手には余りますので、どなたかふさわしい方にお願いできればと思います。
以上、駆け足で恐縮ですが、私見をお知らせ申しあげます。
戦後版の、有尾人を入手。
手元には、すでに、日正書房版『有尾人』昭和二十三年九月五日発行
がありましたが、今回、奥付を見ましたら、二十三の三の所が、二のなかに、一が挿入されて(手書きか)、訂正されていました。
また、定価も六十円と紙が貼付。
もしかしたら、最初の版は昭和二十二年でしょうか。
今回入手したのが、日本正学館版『有尾人』昭和二十三年六月十五日発行
でしたが、これも、扶桑社文庫の『二十世紀鉄仮面』のリスト、21 有尾人の 47年(昭和二十二)6月15日 日本正学館 B6版
とされていて、こちらは昭和二十二年でした。
やはり、昭和二十二年が、最初の版でしょうか。しかし、日正書房と日本正学館は、どちらが先にできたのか、これがわかれば、年号がわかるのでしょうか。
芦辺さん、講談社文庫、再読しています。7月も楽しみにしています。乱歩の翻訳、真相はどうなのでしょうか、悩まされますね。
お久しぶりです。sumusを拝見したのをきっかけに、またお邪魔しました(もちろんアクセスは始終していますが)。
江戸川乱歩氏が訪ねた怪建築というのは、「宝石」昭和25年2月号(『ルパンの刺青人生』=バルタザールのとっぴな生活? が表紙に大きくうたわれています)にグラビアと座談会が載っている「探偵作家幽霊屋敷へ行く」のことでしょうか。この“探検”の参加者は乱歩、大下宇陀児、香山滋、島田一男、高木彬光、岡村雄輔、城昌幸、武田武彦、逸見利和(管理人)の諸氏とのこと。
ところで、この件で乱歩の『四十年』の昭和24年の項を見ていたら、ポー百年祭の関連の「宝石」ポー特集(昭和24年11月号)のため“「赤き死の仮面」を自から新訳して載せた”とありますが、乱歩の翻訳、とりわけポーのものは全て代訳だと思っていたのですが、この記述はそのまま受け取るべきなのでしょうか。
というのは、7月刊行のカッパ・ノベルス用書き下ろし中編でこの翻訳を何か所も引用しているのですが、あとがきで「江戸川乱歩氏名義のポーの訳文」などとぼかした記述をしておいたからです。宝石所載の「赤き死の仮面」は代訳ではないと見た方がいいのでしょうか。果たして?
小林さん、私も、「ジャーロ」最新号の山前譲さんのインタビューには驚きました。
>戦後、一九四五年以降に関してはパーフェクトと言ってもいいはずです、
という言葉は衝撃でした。
末永さん、
>戦前版『第一読物』昭和15年が第9巻です
ここから改題でしょうか。
手元には、二冊、9巻6号(8.10)8月号、9巻10号(12.10)12月号があります。昭和15年には10冊でしょうか。
ふと、来た目録をみますと、昭和15年11月号の、第一読物、1500円、
とありました。呼んでいますね。
トビラノラビット様
レス有難う御座います。
乱歩が見学に行った湘南の「第二のニ笑亭」のことは「探偵小説四十年」
の昭和24年の出来事に出てきます。藤沢市にあったとの事です。
塀がガラスで出来ていたそうで、「塀と言うものは目かくしが目的なのに、
ガラスで透き通っているのだから面白い」と書いています。
私はこの記事をを先に読んでいたので、ちくま文庫「ニ笑亭綺譚」をみて
「これだ!」と早トチリで買ったのですが、読んでみるとこちらはこちらで
結構面白かったですね。
アメージング・ストーリーズの話は子供心にもあまり面白くないなあと
思ったものです(^o^)。挿絵の方が印象に残っています。今でも本格推理
物志向で、SFは殆ど読みませんが、その頃は、家にある本は片っ端から
手にとっていたのでしょうね。「りべらる」という雑誌を読んで(見て?)
いたら父親に取上げられてしまったのを覚えています。今にして思えば当然
ですよね。
■塩原将行様、桜様
ご多用中ご丁寧にご教示をたまわり、ありがとうございました。あまり時間がありませんのでお礼のみ記して失礼いたします。ではまたいずれ。
小林さん、大阪圭吉、2巻。楽しみです。文庫で読むことができるのは本当にうれしいものですね。
>雄鶏社版『第一読物』が継承した「地熱」
「地熱」は「長崎の麓鉱業所深江炭鉱職租青年部から出ていた鉱業関係の雑誌」ですか、ここでみていたのですね。
なお、福島さんの本にはありませんでした。
>「刺青殺人事件」、私の所有本は「処」の字が、半分かすれている版でした
種々のタイプがあるのですね。
やはり、刷数のみで再版がかさねられたのでしょうか。
中さん、以下の一冊、貸本流れのため、後ろの、奥付けが切り取られていますが、情報のみをおしらせします。
暗黒星
文芸図書出版社
【体裁】B6判 カバ 二八五頁
【装丁】田中比左良
【定価】
【内容】暗黒星、石榴
ということです。
藤原編集室「本棚の中の骸骨」(http://www.bea.hi-ho.ne.jp/ed-fuji/)で、「大阪圭吉傑作集」の刊行が、正式にアナウンスされました。
「風読人:ふーだにっと」や「大阪圭吉掲示板」でも、アナウンスされています。
国書刊行会『とむらい機関車』の収録作に、さらに収録作を増補した決定版。
創元推理文庫で、全2巻の形で今秋発行予定、とのことです。
(詳しくは、藤原編集室のHPをご参照下さい)
『とむらい機関車』を探していた皆さま、お待ちどうさまでした。
どんな作品が追加されているのか、期待は大きいですね。
大阪圭吉の本格短編を、網羅するものになって欲しいものです。
これは本当に嬉しい知らせでした。
刊行に合わせて、「大阪圭吉ファン頁」も増強、リニューアルして行きたいと考えています。
昭和21年から昭和29年まで、苦節9年。 中さんのお問い合わせには、(私は)1つも応える事が出来ませんでした。 (^^;;
ご協力いただいた皆様、大変ありがとうございます。
最近驚いた事は、「ジャーロ」最新号の山前譲さんのインタビュー。
「戦後、一九四五年以降に関してはパーフェクトと言ってもいいはずです。」と、言い切っていらっしゃいます。
す、す、凄い。
もしそうだとしたら、中さんのご質問は、山前さんに電話するだけで終わってしまうのかも… (^_^; アハハ…
雄鶏版『第一読物』が継承した「地熱」については、谷口俊彦さんが「推理小説雑誌細目総覧1」の解説で、触れられています。
「地熱」は「長崎の麓鉱業所深江炭鉱職租青年部から出ていた鉱業関係の雑誌」とあります。
「刺青殺人事件」、私の所有本は「処」の字が、半分かすれている版でした。
2週間ほどお休みしてしまったら、この間の投稿のレベルは尋常ではなく、お一人お一人にご返事できません。
初登場の方や、お久しぶりの方にだけご返事します。
そのほかの皆様、お許し下さい。
塩原将行 さん
本HPの主催者です。
ご登場していただきながら、ちゃんとご挨拶ができず、申し訳ありません。
戸田城聖さんの関わられた、大道書房や日正書房、「冒険少年」には興味があります。
書誌が纏った際は、発表誌など教えていただきたいと思います。
これからも、情報交換よろしくお願い致します。
KIYOKA-CHAN さん
ご無沙汰しています。
いつもながら、ご返事が遅れてしまって、申し訳ありません。
ニューヨークにも慣れてこられた様ですね。
NYには一度だけ行った事が有るですが(その時の写真が自己紹介の頁に:笑)、また行きたい街です。
書店、古書店、図書館、美術館などの情報、時々教えて下さい。
アメリカでも、新しい発見が有る事を、期待しています。
岩堀さま
sumus6号の感想ありがとうございます。
昭和三十年代の新書を、なにかここには時代を照らしだすものがあると感じて、
それを特集したわけですが、その時代を知っているわけでもなくタイムマシンでも
あれば当時の新刊書店をのぞいてみたいなどと思っていました。ですから実際に知
っていられる方から「懐かしい」と言っていただけてとてもうれしく思います。
小林文庫さん的切口では、昭和三十年代の新書には推理、探偵、捕物小説が多く
ふくまれているということで、ミステリーと新書の関係を出版史的に考えてみるこ
とも面白そうですね。それに当時の新書はカラフルな装幀(瀟洒なものから毒々しいものまで)に包まれていましたから、それが推理、探偵小説書としての魅力を充
分に醸してます。それにしても岩堀さんは『アメージング・ストーリーズ』を現役
で読んでられたのですね。あの強烈な表紙イラスト、私は狼男だと思っていました
が、あれ猫男だったとは。実際に読んでいられての証言です。
新書版『二笑亭綺譚』は興味深い一冊です。冒頭に「二笑亭綺譚」「二笑亭後日
譚」が収録され、ちくま文庫版『定本二笑亭綺譚』でそれは読むことができるので
すが、新書判所収の「二笑亭後日譚」には昭和三十年に書かれた「追記」が付され
ており、これは文庫版には再録されていません。そこに面白いことが書かれてい
て、京都市内に二笑亭という喫茶店があったこと、また戦後、新橋の柳通りに「庶民の酒造二笑亭」というものが出来たことが記されています。酒造二笑亭のほうは
大久保通氏の経営で「外部と内部を二笑亭に模したものである」と言います。その開店案内状も全文紹介しています。
それからあとがきに、江戸川乱歩が話題にした「第二の二笑亭」にも触れられて
いました。
「戦後湘南に、「第二の二笑亭」がみつかったといって、江戸川乱歩氏その他が調査にゆき、ジャーナリズムもさわいだ家があった。私はみにゆかなかったが、そ
の建築主が訪ねてきたし、写真も沢山みたが、まったくちがった意図のもとにつくられたものだし、二笑亭とはくらべる価値はない。」
と式場は断言しています。でもどんな建物だったのか、いまとなれば気になりま
す。
岩堀さんにお礼を書くつもりが、それに派生して長々と記してしまいました。
岩堀さんのような読者に出会えてうれしく思います。ありがとうございました。
中相作様、平山雄一様、貴重はお話しありがとうございます。
乱歩は、戸田発行の「冒険少年」臨時増刊号 第1巻第12号 昭和23年10月25日発行に「黄金の恐怖」を掲載しています.
ただし、ご存知のとおり、新作ではありません。はしがきに本誌編集部の求めにより「黄金仮面」の最も面白い部分を載せることにしたとあり、はじめに少し書き足しをして一つのまとまったお話しにしたとあります。(趣意)
教えていただくだけでは、恐縮ですので、僅かな知識を書かせていただきました.
末永さん、雄鶏版『第一読物』について巻数が妙なのですが、以下の通りです。
1 創刊 昭和二三年十二月 1巻7号
2 昭和二四年?月 2巻?号 ボロボロですので、とれてしまう状態
3 昭和二四年7.1 7月号 2巻7号
4 昭和二四年8.1 9月号 2巻9号
5 昭和二四年10.25 臨時増刊 2巻11号
6 昭和二四年12.1 12月号 2巻12号
のように、単に号数をおえば、冊数はかなりありそうですが、雄鶏社の社史では、全部で6冊のようです。
最近まで、それ以上でていたように思っていました。
「地熱」については、福島さんの本で、創刊が昭和二三年であると言う記事をみたことがあります。
長谷川卓也さんは、最近は、豆本をだされておられて、入手していませんが、元気でおられるのですね。
桜様。
雄鶏版『第一読物』について、ご教示ありがとうございます。
巻数が妙なのはなぜでしょうか。『地熱』というのがどんな雑誌なのだかわかれば何か手掛かりになるのでしょうか。
『婦人と修養』昭和14年が第8巻、戦前版『第一読物』昭和15年が第9巻です。「蘭郁二郎書誌」によると『第一読物』は昭和15年1月号から登場しています(蘭さんは『婦人と修養』には執筆していません)。
それより何より、両誌は発行人や発行所のみならず、雑誌の造りがまったくと言っていいほど似ています。
昨日は、長谷川卓也氏にお目にかかったので、鱒書房の件についてお伺いしたところ、よくご存知でした。「コバルト社」は鱒書房の別看板で、やはりニュートーキョーが母体。「幸ビル」には、鱒書房以外にもいくつかの出版社が入っていたとのことです。
やっぱり、実際に関係していた方にお伺いするのが早道ですね。
■平山雄一様
平井隆太郎先生の「回想の江戸川乱歩」のことは完全に失念しておりました。戸田城聖の裸踊りのエピソード、そういえば読んだことがあるかなと思い返される次第です(私は裸踊りが比較的好きな人間なのですが)。平井先生が「父をたずねてきてそこで出版した」とおっしゃっているのは、おそらく『猟奇の果』のことだと思われます。ちなみに戸田城聖が出版した乱歩の著作は、判明している限りでは下記の二点。
猟奇の果
昭和二十一年十二月十日 日正書房
【体裁】B6判 なし 一四〇頁
【定価】一五円
【内容】猟奇の果
猟奇の果
昭和二十三年七月十日 日本正学館
【体裁】B6判 なし 二七〇頁
【定価】九五円
【内容】猟奇の果
戸田城聖ファンの方にご参考までにお知らせしておきますと、この平井先生のインタビューは文藝春秋刊『想い出の作家たち1』(1993年)に収録されております。
それから文化放送の「ドリーム・ヒストリー」の件、とりあえずデータとして記録することにいたします。とはいえこのところ「RAMPO Up-To-Date」の更新にも手が回らぬ状態がつづいており、なんとかしなければなりません。ともあれ、また何かありましたらお気軽にお知らせください。よそ様の掲示板でこんなこといってていいのかしら、と思いつつ。
■桜様
長篇小説名作全集『江戸川乱歩』、名張市立図書館所蔵のものは3月15日発行となっており、版数の表示がないものですからこれが初版かとも見えるのですが、乱歩の手書き目録では2月25日刊とされておりますので、その点をはっきりさせたくてお手数をおかけした次第です。どうもありがとうございました。下記のとおりデータを確定いたします。
江戸川乱歩/長篇小説名作全集4
昭和二十五年二月二十五日 大日本雄弁会講談社
【体裁】B6判 カバー 四一三頁
【編】日本文芸家協会
【意匠】装幀:恩地孝四郎
【定価】一〇〇円
【内容】蜘蛛男/盲獣/陰獣/パノラマ島奇談
なんやかんやとご厄介をおかけして恐縮しております。今後ともよろしくお願いいたします。
このところ、古書目録がたて続けにきます。「八勝堂古書目録」第十四号。
江戸川乱歩草稿「本格探偵小説の二つの変種について」400字詰18枚
120万
江戸川乱歩草稿「十字路 悪霊畸形の天女他解説」200字詰 45万
など、久々の厚いカタログです。
しかし、今回は探偵小説はごくわずかです。
先週出した、摩子鬼一さんのはあたるかどうか、待ちの状態です。
平山さん、ありがとうございます。ふらっと入って読んでびっくりしました.早速読んでみます.
中さん、下のが、出てきました。
○江戸川乱歩/長篇小説名作全集4
昭和二十五年三月十五日 大日本雄弁会講談社
とされていますが、日本文芸家協会編、第二回刊行(このときは、ほかに、石川達三集、大仏次郎集、小島政二郎集、と同時刊行)で、
昭和二十五年二月二十日印刷
昭和二十五年二月二十五日発行
です。蜘蛛男、盲獣、陰獣、パノラマ島奇談を収録。カバ付。
部屋を整理がてらパラパラと本をみていましたら、以下のような一節が目にとまりました。古い話題ですいません。御参考までに。
戦争が終って半年ほど、父も母の疎開先の福島県保原にいました。…(中略)…その頃、創価学会の会長、戸田城聖さんが出版社をやっていて、父をたずねてきてそこで出版したことがあります。非常に素朴で気さくな男で、裸踊りをして見せてくれた、面白い男だ、なんて言ってました。
(平井隆太郎「回想の江戸川乱歩」、『オール読み物』1991年11月号)
それから今朝、文化放送で乱歩のインタビューを放送したのですが、録音し損なってしまいました。中さん、すいません。番組名は
17日午前8時〜8時30分の文化放送開局50周年記念番組「ドリーム・ヒストリー」
でした。
トビラノラビット様
遅ればせながら私もsumus6号送って頂きました。
熊谷市郎さんのインタビュー記事もさることながら、昭和30年代
を中、高、大学と過ごしたものにとっては「新書の昭和三十年代」が
大変懐かしかったです。いろいろ思い出しました。
15ページのアメージング・ストーリーズの写真、なんと懐かしい!
我が家にこれがありまして、拾い読みした記憶あります(昭和30年頃
ですから話は合います)。乱歩の「幻影城」(久しぶりに引っ張り出し
ました)のリストのC巻(怪物、最後の男性、マウント・ミード事件、
人間塔)です。
「怪物」という作品が、科学者が実験に失敗して自分が猫みたいになって
しまうというもので、その猫人間の顔ですね、あれは。
「最後の男性」、「人間塔」だろうと思われる怪しげな挿絵も頭に浮んで
きます。
あと、裏表紙の写真、「はだか随筆」佐藤弘人、「ニ笑亭綺譚」式場隆三郎
などありますね。
佐藤弘人の随筆は読んだ記憶あります。「はだか…」ではなくて「望艶鏡」
とか「いろ鉛(艶?)筆」かもしれませんが。この方はオナラが有名で周囲に
も公認だったそうですが、音はともかく臭いが強烈で時には「先生、少しは
控えて下さいよ」と言われるとか書いてましたね。
「ニ笑亭綺譚」は数年前ちくま文庫版買いましたが、後書きでも何故か三笠
新書の事は書かれていませんね。
式場隆三郎は、裸の天才画家といわれた山下清を世に紹介した人ですが、
昭和32年(中学3年でした)に彼を連れて秋田に講演に来たのを友人と
聞きにいった事思い出しました。往時茫々…。
カッパ・ブックス(ノベルズ)では松本清張、ロマン・ブックス、ポケット
文春は鮎川哲也作品などよく買ったものです。小泉喜美子「弁護側の証人」も
ポケット文春でしたね。
すばらしい特集、有難う御座いました。
末永さん、中さんの上げられた書物を探していましたら、雄鶏社版「第一読物」が見つかりました。
・6冊です
・創刊は昭和二三年十二月、一巻七号
「地熱」改題ということで、巻号を踏襲しているのですね。
・そのあと、号数がばらばらですが(これは、気になります)。
昭和二四年には、五冊でています。普通号が、四冊、臨時増刊(2巻11号)が小型版で一冊、「完全なる性典」というタイトルです。
・休刊号が2巻12号です。
木々さんやら、城さんの小説もありました。
号数をおえば、頭が混乱してきます。号数と、発行日に混乱があるようです。
一部、創刊号については友人の所有のものから、確認しています。
今回、私もはじめて、6冊、ということを知ることができました。
お世話になっております。たったかたったか先に進むことにして、昭和27年の乱歩の著書は十一点、28年は二十三点、29年は六十四点となっております。28、29年にはハヤカワポケットミステリが含まれますので、点数が大幅に増えております。例によって×マークのついたもののみを掲げます。全容は上記 URL の江戸川乱歩著書リストβ版でご覧いただけます。
×暗黒星
昭和二十七年七月十日 文芸図書出版社
×猟奇の果
昭和二十七年七月二十日 文芸図書出版社
×蜘蛛男
昭和二十七年七月三十日 文芸図書出版社
×恐怖王
昭和二十七年八月二十日 文芸図書出版社
×心理試験
昭和二十七年九月三十日 春陽堂書店/春陽文庫1106
×屋根裏の散歩者
昭和二十八年二月十五日 春陽堂書店/春陽文庫1097
×石榴
昭和二十八年八月十五日 春陽堂書店/春陽文庫1099
×D坂の殺人事件
昭和二十八年八月三十日 春陽堂書店/春陽文庫1098
×黄金仮面
昭和二十八年十一月五日 ポプラ社
×黄金宮殿
昭和二十九年五月十五日 ポプラ社
×人間豹
昭和二十九年十一月三十日 ポプラ社
よろしくお願いいたします。
やよいさん、「満州日報」昭和十年、島田一男さんといえば、
・「叡(右がない)親王殺人事件」二十回連載 二八歳頃
・「死人丘事件」三十回連載 二八歳頃
の、二作品ですね。是非、発見してください。
末永さん、下のことありがとうございます。よくわかります。戦前版のは、やはり、昭和十五年、改題ですか、手元のは号数などが多いので、前の雑誌の号数を継続しているのでしょうか。
懸案の満州日報にようやく着手しはじめました。
S10年頃は元旦号にミステリーが掲載されていました。10年が大下宇陀児の「曲馬団綺譚」、11年は木々高太郎の「極量」。11年1月はその後も文化面に「新春コント」と題するショート・ショートが日替わりで掲載されています。大庭武年もありました。気になったのは城小雄という人の「悪の春」と題する作品。怪奇もののような雰囲気なのですが、城昌幸と関係のある人なのかしら?
肝心の島田作品は記者としてのものはいくつかあるものの、未だ発見できません……
桜様。ご教示ありがとうございました。3種類もあったんですね。
戦前の『第一読物』は、「婦女界社」(婦女子界社ではないです)から発行されていたもので、巻数やその他の状況から考えると『婦人と修養』を引き継いだもので間違いないと思います。改題の時期は(蘭さんの作品目録なども参考にすると)昭和15年1月号あたりからと推定できます。
『婦女界』誌の姉妹誌という位置づけなのでしょうが、『婦人と修養』はやたらと戦意高揚な内容(銃後の増産など)で、題名通りオカタイものです。小説は少なく、北町さんが載っているくらいです。『第一読物』になってからは小説が増えているようです。蘭さんも北町さんも『婦女界』本誌にも書いています。
戦後の『第一読物』とのつながりがはっきりしないとのことですが、戦前の誌名を、関係ない人が戦後に使っているというケースはありそうですね。『第一読物』が、三つ巴になって使うほどいいタイトルなのかは少々疑問ですが。
雄鶏社版は見たことがないので、図書館で探してみます。
出版社相互の関係はなかなかつかみにくいものです。昨日も、「コバルト社」(高田義一郎の『闘性術』などを発行)と「鱒書房」が同じ(発行人が同じで同時に存在)で、同所在地に発行人が違う「太平洋出版社」(宮本幹也など)と「日本社」(『にっぽん読切小説読物』誌)があるのに気付きました(データベースのおかげです)。
「鱒書房」の母体はビアホールの「ニュートーキョー」らしいので、これらを全部「ニュートーキョー系」と括っていいものやら、「千代田区内幸町2-3幸ビル」が単にやたらと出版社が入居している雑居ビルだったのやら、不毛なことで悩んでいます。
中様。
お礼を忘れていましたが『とっぷ』の件、ありがとうございました。ある方から別の号の目次のコピーをいただいたのですが、驚くべき雑誌です。
『カストリ新聞』(大空社の復刻)を見ていたら、城昌幸の連載が。こんな媒体に載ったのでは、金輪際初出誌紙なんかわかりませんね。
「探偵新聞」が1号分だけ復刻されていたのですが、内容にがっかりしました。
長く書き込みますと、送れないので、分割しました。ご容赦ください。
末永さん、私も詳しくは知りませんので、その点では、書き間違えるかもしれません。
1『第一読物』は、雄鶏社からも出ており、6冊で休刊しました
2 誌名が同じですが、別のところから、さらに二種類でています。
ひとつは、末永さんがあげられた人物によるもの。
もうひとつは、戦前の雑誌でして、末永さんが書かれたように
>『婦人と修養』から昭和15年ごろ改題したようなのですが、いつ改題したのか はっきりわかりません
ということですが、不明ですね。
この改題により(?)、「婦女子界社」からの『第一読物』がだされています。『婦人と修養』と同じ会社でしょうか。同じならば、改題された、ということですね。
それで、同一誌名のものが三種類あることを確認しています。それらの関連については、あるようで、ないような、という感触をもっています。
須川さん、そうですか、私のものには、欠字のものと、欠字でないもの、かすれて半分ぐらい見えるもの、の3種類あります。
>所持本の「再版を祝す」での、「処女作」の「処」は欠字
ということですので、同じようです。それで、この「処」をてがかりに、2刷、3刷などでも、多くすられても「再版」とされていた、と推定しています。
資料では、6刷か、7刷までされていたようなので、これが表記されているのか、さがして、とうとう、10冊まできましたが、いまだ、確証がえられていません。
文生堂目録に続いて、4冊も目録がきました。そのなかの一点、この掲示板でもその内容が示されました、9ヶ月前にもでた、M さんの私家版の1冊。今度は献呈署名もあるようです。「探偵実話」からの短編もふくむ短編集です。
桜様。
『第一読物』って、雄鶏社からも出ていたのですか。はじめて知りました。
耶止説夫のは知っていましたが。まさか同じものではないのでしょうが、どうなっているのでしょうか。ご教示いただければと思います。
戦前の同誌は『婦人と修養』から昭和15年ごろ改題したようなのですが、いつ改題したのかはっきりわかりません。蘭さんや北町さんのがよく載っている雑誌なので気にはなっていますが、なかなか買えませんね。
ここのところ、戦前と戦後の同名異雑誌の比較ということをやっていますが、その意味でも面白い雑誌だと思います。
桜さん
所持本の「再版を祝す」での、「処女作」の「処」は欠字です。
御所持の10冊は如何ですか?
僕のはけしからん事にペンで「処」が書きこんであります (T_T)
乱歩が1冊ずつ後で書きこんだ・・という事はないでしょうね。
■桜様
『刺青殺人事件』再版のデータ、下記で確定といたします。
刺青殺人事件/再版
昭和二十三年八月十五日 岩谷書店/宝石選書第一輯
【著】高木彬光
【収録】再版を祝す/序
ご協力ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
それから「推理文壇戦後史」の件、単行本化されたものなら所蔵しております。とんだ早とちりで慚愧の至りです。ご放念ください。
●昭和25・26年篇
に入ります。昭和25年の乱歩の著書は十三点、26年は十五点、全容は上記 URL でご覧いただけます。
△江戸川乱歩集/現代大衆文学全集
昭和二十五年三月十日 春陽堂
○江戸川乱歩/長篇小説名作全集4
昭和二十五年三月十五日 大日本雄弁会講談社
昭和25年刊行の上記二冊は×マークではないのですが、発行日その他の確認をいたしたく、ご所蔵の方のご連絡をお待ちいたします。26年刊行分は下記のとおりです。
×黄金郷
昭和二十六年四月二十日 山王書房/さくら文庫
×人間椅子
昭和二十六年四月二十日 春陽堂/春陽文庫1023
×人間豹
昭和二十六年七月五日 新文芸出版社
×闇に蠢く
昭和二十六年八月一日 新文芸出版社
×パノラマ島奇談
昭和二十六年九月十五日 春陽堂/春陽文庫1068
×陰獣
昭和二十六年十二月十日 春陽堂/春陽文庫1073
△一寸法師
昭和二十六年十二月三十一日 岡倉文庫刊行会/岡倉文庫3001
よろしくお願い申しあげます。
森下さん、正確なデータを書いておきます。
『雄鶏社40年のあゆみ』昭和60.10.1発行(ここには、この会社から刊行された探偵小説のリストもあり、役に立ちます)によれば、その20ページの「昭和26年」の項には、
月刊誌「日曜日」8月創刊、5号で休刊
とあります。
ここから、12月号までが5冊刊行されたということですね。ただし、昭和27年の項には、別冊については、記述がありません。
「別冊日曜日」は昭和27年1月1日発行で、2巻2号、とされていますので、この表示は、すこし考えさせられます。
1 「別冊日曜日」昭和27.1.1(2巻2号)
2 「米英長編探偵作家 腕くらべ」表記なし、 天が五ミリ裁断(短い)
3 「増刊日曜日」昭和27.1.1(2巻2号)
のように、表紙の装丁、タイトルがことなりますが、内容は同じ。
それで、6冊、と推定しています。
ここから出ていた、「第一読物」ほか、その他も、6冊で休刊、と記されています。なぜか、すべて6冊でした。
須川さん、私は10冊所有していますが、以下のではありませんでした。
次々と、でてきますね、異なる形のものが。
>・他のページと裁断が違って少し小さい
>・ノンブルが106になって前ページから飛んでいるようです
ところで、「再版を祝す」での、「処女作」(処は旧漢字)の、「処」の状態はどうでしょうか。
桜さんのコメントで僕も所持本(再版)を
見たのですが、奥付のページは
・他のページと裁断が違って少し小さい
・ノンブルが106になって前ページから飛んでいる
ようです。何か怪しさを感じますね。
桜さま
『日曜日』について、さっそくの回答、助かります。
>実は、これには、異装版として、3冊あります。
>別冊の上に、「増刊」と、紙をはりつけたもの1冊、別冊増刊であるが、
>装丁の異なる(表紙のみ)ものが2冊。
つまり、二巻二号の表紙違いのものが三冊あると解釈していいのですね。
なんか、この掲示板って《魔法の鏡》に聞くみたいで、なんでも返事が
帰ってきそうな感じですね。
森下さん、昨日、偶然に、雄鶏社の社史(?)をみていましたら、記事(6冊あるという)が掲載されていました。
>昭和27年1月号(二巻二号)の別冊が《米英探偵小説傑作選》なのですが、
実は、これには、異装版として、3冊あります。
別冊の上に、「増刊」と、紙をはりつけたもの1冊、別冊増刊であるが、装丁の異なる(表紙のみ)ものが2冊。
内容は、すべて同じです。
これは、掲載されていませんでしたが。
1.本誌『日曜日』はどういう雑誌なのか? 探偵小説雑誌?
また、何冊でたのか?
上の社史には、6冊、とかかれています。増刊を恐らくふくむのでしょうか。
探偵雑誌ではないようです。
2.探偵小説特集号はこれ一冊なのか? それともまだあるのか?
1冊のようです。
偶然、社史をみていたので、お答えできました。
雄鳥社から出ていた雑誌『日曜日』について教えて下さい。
昭和27年1月号(二巻二号)の別冊が《米英探偵小説傑作選》なのですが、
1.本誌『日曜日』はどういう雑誌なのか? 探偵小説雑誌?
また、何冊でたのか?
2.探偵小説特集号はこれ一冊なのか? それともまだあるのか?
について、ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてくださいな。
中さん、
・刺青殺人事件/再版[収録]
昭和二十三年八月十五日 岩谷書店/宝石選書第一輯
【収録】再版を祝す
>つまり、初版にあった乱歩の「序」は再版には収録されていない、ということでしょうか
初版にあった「序」も、「再版を祝す」のあとに、併載されていますので、よろしくおねがいします。
>山村正夫さんの「推理文壇戦後史」コピーの件
これも書きかたが曖昧でした。申し訳ありません。
その資料を希望される方(この掲示板におとずれた方のうち)に、お渡しできれば、ということ、でした。
これはすでに、「推理文壇戦後史 4」山村正夫、として本にされていますので、中さんはお持ちかと存じます。
■アイナット様
重宝していただけそうな目録など、何か眼についたらまたお送り申しあげます。気長におつづけください。
■桜様
毎度お手数をおかけしております。『刺青殺人事件』に関するデータ、こんな感じでよろしいでしょうか。
刺青殺人事件[収録]
昭和二十三年五月三十日 岩谷書店/宝石選書第一輯
【収録】序
刺青殺人事件/再版[収録]
昭和二十三年八月十五日 岩谷書店/宝石選書第一輯
【収録】再版を祝す
つまり、初版にあった乱歩の「序」は再版には収録されていない、ということでしょうか。
それから、山村正夫さんの「推理文壇戦後史」コピーの件、何が何やらわからぬままにたいへんありがたく、ぜひともご手配をお願いしたいと存じます。と記すだけでよろしいのでしょうか。
●昭和24年篇
推参至極な話ながら、抜く手も見せず昭和24年篇に突入いたします。総点数は二十四。×マークは下記のとおり。全容は上記 URL の江戸川乱歩著書リストβ版でご覧ください。
×闇に蠢く
昭和二十四年一月五日 龍生社
×少年名探偵
昭和二十四年一月十日 出雲書房
×白髪鬼
昭和二十四年七月十日 光文社/名作読物選
×地獄の道化師
昭和二十四年十月二十日 湊書房
×青銅の魔人
昭和二十四年十一月五日 光文社/痛快文庫
×孤島の鬼
昭和二十四年十二月二十日 高志書房
以上です。よろしくお願いいたします。
中さん、
×刺青殺人事件/再版[収録]
昭和二十三年八月十五日 岩谷書店
について、手元のはすべて、再版表示で、「再版を祝す」が見開きに一頁ついています。
しかし、八月十五日の十五日が、一部とんで(?)、五日、と活字不良ながら、二五日、と読める(?)ものもありますが、最終の結論に至っていません。
その文章では、「処女作」(処は旧漢字)の「処」がとんでいるもの、半分見えるもの、みえるものがあり、何度かすったのでしょうか。
友人からですが、ここに書いていただければ、連絡が行くと思います。
・小説推理連載(昭和62.2月から平成元年5月)揃い、コピー、「推理文壇戦後史」山村正夫、を送料のみでお渡しできます。
私用で少し間が空きましたが、また少々書き込みさせて頂きます。
>いわいさん
「改造」についての情報ありがとうございます。まだまだ絶対的知識不足ゆえに大変に参考になります。まだいつになるかはわかりませんが、これを参考にしてリスト完成の日を目指していきたいと思います。
>中さん
甲賀三郎の資料届いておりました。これをまた参考にリスト補完をしていきたいと思います。ありがとうございました。泥沼遊びに
所で、大した情報ではありませんが、江戸川乱歩・東京創元社「貼雑年譜」復刻版、兵庫県の関西学院大学図書館でも入荷していました(末尾番号は155)。それともう一つ、先月のダ・ヴィンチのリストに洩れているのですが、埼玉県桶川市立図書館にもあるそうです。【私のサイトの四月頃の書き込み情報(http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/wboard/old_log/10.htmlの287番記事)による】
お世話になっております。相も変わらぬ場所ふさぎで恐れ入ります。昭和23年の乱歩の著書は二十七点。場所ふさぎを避けるため、そのうち×マークのついたものだけを下記に掲げます。ご所蔵の方はお知らせをたまわりますようお願い申しあげます。二十七点の全容は江戸川乱歩著書リストβ版(バッタばん、とお読みください)に掲載いたしました。上の URL でご覧いただけます。不備や遺漏をご指摘いただければ幸甚に存じます。
×一人二役
昭和二十三年五月■日 地平社
×黒手組
昭和二十三年六月五日 地平社/手帖文庫2-202
×刺青殺人事件/再版[収録]
昭和二十三年八月十五日 岩谷書店
×パノラマ島奇談[改装版]
昭和二十三年八月三十日 鎌倉文庫
×白髪鬼[改装版]
昭和二十三年八月三十日 ふじ書房
×陰獣[改装版]
昭和二十三年九月十五日 美和書房
×新宝島
昭和二十三年九月三十日 出雲書房
×名探偵ルコック/世界名作物語[翻訳]
昭和二十三年十月十日 大日本雄弁会講談社
■桜様
私はどうも偏見に充ち満ちた人間であるようで、古書マニアなどというのはいずれ因業きわまりない連中にちがいあるまいと思っていたのですが、実際に F さんをはじめとしたマニアの方々のご厚誼をたまわって、そうした偏見が手もなく覆されることを経験いたしました。じつに愚かな私でした。ところで少し前、ご所蔵の『刺青殺人事件』についてお書きになっていらっしゃったと記憶するのですが、再版以降に収録された乱歩の文章のことを確認したいと思っております。よろしくお願い申しあげます。
KIYOKA-CHANさん、かさって書き込まれたようです。
では、友人から、連絡がいくとおもいますので、お待ち下さい。
図書館情報、ありがとうございます。
すばらしい生活ですね、NY、今から、ながい夏休みにはいりますから、図書館での勉強ができますね。
九州のあるところから来る目録には、競争がないのか、いつも入手できます。そのうちに、あたらなくなるのでしょうか。
2冊入手。
昨日も、九州から古書目録がきています。
中さんの文章に登場したFさん、私も何度か交通がありますが、話していて、その人の人柄にひかれたことを思い出しました。
『鴎外最大の悲劇』坂内正 新潮選書 2001.5月、陸軍兵食論と脚気惨禍を文献・論文から明らかにする一冊。この関連の謎をはじめて知りました。
>桜 様
うわー、とっても嬉しいです。
ご友人様、お手数ですが是非お願いいたします。
先日、全米一を誇る広さの古本屋さんStrand Book Storeに行ってきましたが、
一階、地下ともに本があふれていてちょっとした図書館のようでした。
このお店に限らずですが、大きな書店には必ずガードマンがたっているのには
”国”というものを感じます。
>末永さま、やよい様
オハイオ大学の図書館! なんて魅力的なんでしょう。 でも、ちょっと遠い
ですね。 大学の図書館は今からの季節だと夏休みに入ってしまうので閲覧
が無理の場合もあるようです。(図書館も長期休暇?)
市の図書館、もっと調べてみました。
公共図書館は、リサーチとブランチの二通りの種類がありまして、リサーチは
閲覧のみ、ブランチは閲覧・貸し出しOKとなっています。リサーチは、その
ほとんどが専門書、主に個人の寄付で成り立っており蔵書も貴重なものが多い
ため持ち出し不可のようです。
ブランチは数も多く各図書館それぞれ特色があって揃えているものも違います。
また、クイーンズ・ボローとブルックリンは夏期は休館と案内が。
サイエンス・インダストリー&ビジネス・ライブラリーでは、CATNYPと
いうコンピューターを使ってNYの公立図書館の蔵書を調べることが出来ます。
「こういうものがあれば知りたい」というのがあれば調べますし、コピーは
誰でも申し込めば出来るようですので何かあればお手伝いいたします。
(ただ今身分証明書も申請中)どうぞ、ご連絡ください。
SRでの乱歩ビデオ上映会に来ていただいた皆さん、ありがとうございました。人数的にも盛況でかつなんとか会議室の許容範囲内ということで何よりでした。
なかなか厳しいツッコミが。表情など撮さず手元の本を撮せ!とはさすがです。
製作の人(番組中でインタビュアーとカメラマンの一人二役の女性)から、上映会に出席した方の感想が聞きたいと頼まれています。よろしかったら私にメールください。
まだ見ていない方にもまた機会があったらお見せしたいと思います。ご要望があればビデオテープ二本持っていきます。
■末永昭二様
『孤島の鬼』のデータ、ご教示ありがとうございました。それから、過日メールでお知らせいただきました「とつぷ」昭和11年11月号、昨日ある方から思いがけずコピーを頂戴しました(といったあたりの経緯は本日、当方のホームページに記しました。「人世」のコピー、なんてのもいただいてしまいました)。くだんの「とつぷ」は11月1日発行の「十一月第十號」で、発行所は東京市京橋區銀座六丁目四番地、交詢ビル内、「とつぷ」発行所。間違いなく乱歩の「ビイ玉」が掲載されております。目次によれば S・S・ヴァン・ダイン「K・K・K 殺人事件」とやらの連載などもあり、異色のレビュー誌と見えます。ご参考までにお知らせ申しあげます。
●江戸川乱歩リファレンスブック
について、たぶんこの掲示板をご覧の方からメールでお問い合わせをいただきました。念のために(というのも変な話ですが)、厚かましくも PR させていただきます。第一巻『乱歩文献データブック』は品切れ、増刷予定なし。第二巻『江戸川乱歩執筆年譜』はまだ残部があり、定価は一部三、〇〇〇円(税別)。購入ご希望の方は現金書留または郵便為替で、名張市立図書館へお申し込みください。
名張市立図書館
〒518−0712 三重県名張市桜ヶ丘3088−156
電話0595−63−3260
一部ご購入の場合、本体三、〇〇〇円+税一五〇円+送料三四〇円=合計三、四九〇円となります。名張市オフィシャルサイトの下記のページに内容紹介を掲載しております。
http://www.city.nabari.mie.jp/citizen/establsh/library/nenpu.htm
以上、押しも押されもせぬ PR です。厚顔無恥を絵に描いてしまいました。まことに心苦しく存じます。
ここでご挨拶をするのもナンですが、宮澤さん、昨日は上映会にお誘いいただきありがとうございました。また、いらした方々、お疲れさまでした。
やっぱり、未編集テープは面白かったです。ともすればカメラを忘れてしまう宮澤さんのようすから、当日の興奮ぶりがよく伝わりました。
やよい様。
そうですか。あの本にご関係ですか。
ところで、いつ出るのでしょうね。
KIYOKA-CHANさん、すでに、友人に、「美の悲劇」返却しましたので、友人の手元にあります。
この掲示板を読んだ友人が、そのコピーならば、国際郵便か何かで、送料のみで送りましょうか、と言っています。
ここで、了解が得られれば、友人がメールで連絡すると思います。
外国の古書店、といえば、場所として、大学の生協みたいな建物のなかにある地下室を思い浮かべますが、そこでは、身分証明書はいらないので、購入しやすいです。時たま、日本の文庫本があります。
やよいさん、日本から外国の図書館の閲覧(コピーなど)については、依頼出来そうな方法があるようです。やよいさんに、もし知り合いの図書館の司書の方がおられましたら(案外、外国の図書館に留学しておられた方がおられますので、そのルートが使用できますが、その人の専門以外での調査は困難かもしれません。この場合も、司書のかた同志が知り合いであることも必要かもしれません)、調査などを依頼出来ますが、なかなか、該当のを探し出すのはむつかしいですね。試みられてもいいかもしれません。
しかし、これも、それぞれ個人が開発した方法のようなので、その方法をリークしてくれないのが現実のようです。以上は、私が聴いたお話としてきいてください。
末永さん、文庫大全の情報、有難うございました。たのしみにしています。
どうして、日本の本を調べるのに外国の大学図書館の方が資料が充実してるんでしょう。私も先日、インターネットで検索していて溜め息がでるばかりでした。
ブリティッシュ・コロンビア大学のアジア図書館に、どうやら満州関連の資料がかなり充実しているようです。蔵書類もネットでかなり絞り込み検索もできるし、日本人スタッフの方もいらっしゃるようなので、探したいものが決まっていれば、探しやすいかもしれません。ただ、「こんなものがあったかもしれない」という場合は現物をあたりたいですよね。長期の休みを取って「留学」でもしなくちゃ行けないかもしれません…。
末永さま
実は私も「ニッポン文庫大全2」に絡んでおります。某リストの特定部分だけでも先に公開してくれるといいのですけどねぇ。
宮澤様
乱歩ビデオ上映会、大変楽しかったです。いろいろな「意見」「注文」が
出ましたが、あの番組の主役は「・・・マニア」ですから、なんと言っても
宮澤さんがmainなのは当然ですよね(^o^)。
オークションも、MYSCONとは又一味違って庶民的?で楽しかったです。
横須賀から渋谷に出かけた甲斐がありました。
SRの会の皆様、有難う御座いました。
KIYOKA−CHAN
なんとか オハイオ大学等のの図書館、閲覧できるようになるといい
ですね。
中様おっしゃる通り、すぐにどこかに紛れ込んでしまうので、数日前に眺めていた本を見失うのも無理ないのですが、スピカ版の『孤島の鬼』を全然普段の置き場所とは違う棚から発見したときには、われながら呆れました。他にも『江戸川乱歩愛誦探偵小説集』の上だか下だかも持っていたはずなのですが、とうとう見つかりませんでした。これは○だから深追いしませんでしたが。
ということで、『孤島の鬼』のデータです。
孤島の鬼/乱歩選集第四巻
五月五日 スピカ
【体裁】B6判 なし 二七五頁
【定価】三八円
【内容】孤島の鬼
桜様。
『ニッポン文庫大全2』には慰問用春陽文庫のデータは掲載されないと思います。というのは、この本には私も一枚噛んでいるからです。
連載小説を読者が製本したものはときどきまとまって市場に出ますね。なかなかキレイに作っているものがあります。
私は雑誌を壊すのは忍びないので自分ではやるつもりはまったくありません(新聞連載ならやってもいいかも)が、他人様の作ったものはときどき購入します。でも、捨てられた部分のことを考えるともったいないという思いのほうが先に立ってしまいます。
KIYOKA-CHAN様。
アメリカではオハイオ州立大学のEAST ASIAN LIBRARIESが日本の大衆文化に詳しいです。オリジナルではありませんが、本の友社の復刻版『新青年』を全巻購入しています。マンガなどのコレクションもあるらしいです。行ったことはないのですが。なにしろ、われわれの「『新青年』趣味」の完全揃いを所蔵している図書館は世界中でここだけです(笑)。
ということで、宮澤さんの上映会に行ってきます。
先日、店頭で見つけてこそ醍醐味、と書いたところですが、
今日も何とか調子が出てきたようです。
町田の成美堂で、
少年倶楽部文庫が5百円均一に大幅に値崩れして、並んでおり、初見の、
「金色の魔術師」、「大宝窟」横溝正史
「トム君・サム君」佐々木邦
を購入。講談社は、サンリオや旺文社のように撤退したわけではないし、何とか少年倶楽部文庫の復刊をしてもらえないかなとしきりに思う次第。
そこで調子に乗って、昭和6年の、
「夜の冒険」平凡社 世界探偵小説全集8
夜の冒険 ドウゼ、孔雀の樹 チェスタートン
も見つけましたが、2千5百円には食指をそそられない。
しかし、訳者を見ると小酒井不木、奥付には小酒井の検印もあり、ミーハー的な動機から購入しました。よくみれば、復刻版ではないかと疑われるほど保存状態もよく、逆に安くついたかも。
ついでに、「女人果」「航続海底二万哩」桃源社 昭和51年もそれぞれ1、800円づつと、結局リーズナブルに済んだかなと言う感じ。
この調子が続いてほしいものです。
>岩堀さま
>ブックオフに並んでいるのは日本の本だけですか?
数は少ないのですが、外国の本も置いています。”外国”といったのは英語だけ
ではなく、スペイン語の本も置いてあったからです。(笑)探せば他言語の本も
ありそうです。
>神保町のあたりのお店を思わせる日本の古書専門店などは
残念ながら今のところ情報をつかんでいません。
古書専門店よりもむしろアンティークショップの方が東洋の古書などを置いて
いるのではないかと思います。(インテリアとして)しかし、”探偵小説”は
探すのが難しいかもしれません。むしろ雑誌の方が確立が高いかも・・・。
図書館(大学・各種団体を含む)の中には、研究の為に日本のみならず色々な
国の本・雑誌を購入保管しているところがありますので、ひょっとしたら「新青年」や「ぷろふぃる」なんかがあるかもしれないとひそかに期待しています。
ただ、私は現在身分証明がないので(パスポートはダメ)大学の図書館などだと閲覧が無理みたいです。
>桜さま
「美の悲劇」、羨ましいです。
見慣れない表紙ですので、あけてみますと、どうやら、木々さんの、短編、それも「新青年」の、ごく初期の作品集。個人が製本したものです。
横並びには、同じく、木々さんの、「美の悲劇」。未完に終わりましたが、それを製本したものです。おそらく、連載されたものは揃いとしてあるようです。表紙の、鉛筆がきによりますと、ほかに、白石さんの評論も閉じられています。
旧所有者(有名なコレクターの名前が書かれていました)は相当のマニアの方とうかがっています。
中さん、このように、実際に、雑誌から製本して、唯一ひとつの本として楽しむこともあるようですね。
どうして製本したものを放出したのでしょうか、2冊とも購入しました。
それで、友人から借りていた、コピー版の「美の悲劇」。これを返却することにしました。それにしても、1年以上借りたままにしていました。
KIYOKA−CHAN
ゲストブックでは随分お久しぶりですね。
ニューヨークでもブックオフ巡り出来るとは日本と殆ど
変わらずですね。初歩的な質問ですが、そのブックオフに
並んでいるのは日本の本だけですか?
あと、例えば神保町あたりのお店を思わせる日本の古書専門店などは
ニューヨークにあるのでしょうか?
ともあれ、異邦での新生活を楽しんでおられるご様子でなによりです。
お元気で!!
■喜国雅彦様
ご多用中、どうもありがとうございました。ふじ書房『黒蜥蜴』は3月30日発行といたします。『黄金仮面』の件、ページ数の扱いというのもなかなかに悩ましいもので、序文や目次が別立てで本文のノンブルはまた一から始まっている、みたいな本もあるのですが、このあたりはあまりこだわらずに本文のページ数(ノンブルの最後の数字)を挙げるだけでいいだろうという結論に至っております。お知らせいただきましたページの画像を拝見いたしましたが、まことに申しあげにくいことながら、今後もいろいろとご確認の労をお取りいただかねばならぬ本があるようです。よろしくお願い申しあげます。
■末永昭二様
お手数をおかけしております。仰せのとおり本というのはすぐにどこかへ行ってしまうものですが、なんとか発掘していただければたいへんありがたく思います。ご教示を頂戴できるものと踏んで、下記のリストではスピカの『孤島の鬼』を△マークといたします。
●昭和22年篇
昭和22年篇は下記の四十三点となっております。[編纂]とあるのは乱歩が編纂した本、[収録]というのは他人の本に序文を寄せたりアンソロジーに作品が採られたり、を意味しています。例によって×マークの本について内容確認をお願いいたしたく、ご所蔵の方のお知らせをお待ち申しあげます。
○地獄の道化師/乱歩選集第三巻
一月十日 スピカ
○蜘蛛男/乱歩選集第五巻
二月十日 スピカ
○幻影の城主
二月十一日 かもめ書房
○一寸法師
二月二十日 トップ社
○人工怪奇[収録]
二月二十日 湊書房 著:九鬼澹
○暗黒星
三月十五日 ふじ書房
×闇に蠢く
三月二十日 オール・ロマンス社/オールロマンス叢書第四輯
○魔術師
四月二十一日 美和書房
△孤島の鬼/乱歩選集第四巻
五月五日 スピカ
×恐怖王
五月二十日 新日本文化協会
×屋根裏の散歩者
五月二十五日 有厚社
○陰獣
五月二十八日 美和書房
×黄金仮面[改装版]
五月三十日 丘書房
×映画の恐怖[改装版]
五月三十日 丘書房
×吸血鬼[改装版]
五月■日 民衆社
○怪人二十面相
六月五日 光文社/痛快文庫
○江戸川乱歩愛誦探偵小説集 下巻[編纂]
六月二十日 岩谷書店
△高木家の惨劇[収録]
六月二十日 淡路書房 著:角田喜久雄
○黄金の書 日本探偵小説傑作集第一輯[編纂]
六月二十五日 まひる書房
○江戸川乱歩愛誦探偵小説集 上巻[編纂]
六月三十日 岩谷書店
×地獄風景
六月三十日 白亜書房
○怪人二十面相/少年探偵江戸川乱歩全集1
七月五日 光文社
×少年探偵団
七月五日 光文社
○少年探偵団/少年探偵江戸川乱歩全集2
七月五日 光文社
○灰神楽
七月十日 鼎出版社
○柘榴
七月十五日 雄鶏社
○殺人迷路[共著]
七月二十日 探偵公論社
○随筆探偵小説
八月一日 清流社
×新宝島
八月五日 文化出版
○江戸川乱歩愛誦探偵小説集 中巻[編纂]
八月二十五日 岩谷書店
○近代奇談第一集[収録]
十月十日 三竹書房 編:三宅一郎
△大暗室/乱歩選集第六巻
十一月二十日 雨読書院
○幽霊塔
十一月二十日 松竹出版部
○ルルージュ事件[収録]
十一月二十日 苦楽社/苦楽探偵叢書 著:エミール・ガボリオ
×推理小説と現実の犯罪
十一月二十五日 東京急行電鉄
×蜘蛛男
十一月三十日 世界社
×智恵の一太郎
十二月五日 京橋書房
×魔法の眼鏡
十二月五日 京橋書房
△本陣殺人事件[収録]
十二月五日 青珠社 著:横溝正史
×屋根裏の散歩者
十二月十五日 かもめ書房/かもめ叢書1
×黄金仮面
十二月二十日 世間書房
×江川蘭子[共著]
十二月二十日 探偵公論社
×探偵小説三人集[収録]
十二月二十五日 白亜書房
光文社痛快文庫『怪人二十面相』は、乱歩の手書き目録では6月5日発行とされているのですが、手許にある重版(昭和23年6月25日発行)では初版発行日が昭和22年7月5日とされております。初版をお持ちの方はいらっしゃいませんでしょうか。
ずらずらと長々しくなって申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
海野十三全集は、所有していますが、末永さん、全集を読んでいないので(所持したまま)、とくに、別巻の2冊をあらためて読み始めました。
眼からうろこ、です。面白いのです、点眼器、のお話も忘れてしまいましたが、文庫で、いくつか、あらためて読みたくなります。
扉野さん、熊谷さんの年譜は是非完成してください。
また、熊谷さんが関与した部分と、九鬼さんが関与した部分があるようなので、このあたりは整理していただければ幸いです。
ニッポン文庫大全、の続が出るようですが、そこでは、春陽文庫の、慰問版リストがどうなっているのか、知りたいものです。
やっと購入いたしました。
とりあえずインタビューを拝見して、改めて感心いたしました。現在ならともかく、20年前にあの設問でインタビューされた両氏には敬意を表します。私としては、小栗一弥さんと高志書房の関係などが確認できたのがよかったです。印税と刷り部数についても勉強になりました。「赤本」関係ももちろん興味があるところです。
私は探偵小説を読みはじめて15年くらいなのですが、80年代あたりの戦前探偵小説情報の少なさを体感していますから、今のファンは幸せだと思います。いきなりこんなのが読めるのですから。
幸せといえば日下さんの「海野十三集」も幸せな本です。「点眼器」のストーリーだけを知って単なるギャグだと思っていた方が、これを実際に読んで、大真面目な作品だったことに驚かれるのではないでしょうか。
喜国様。
「恐怖の廊下事件」もそうですが、「痣のある女」も突拍子もないネタ(極めて現在的な技術ですね?)です。これが子ども向けの雑誌に掲載されたらしいという話を伺ったことがあるのですが、なかなか大笑いです。
中様。
スピカ本、どこかに紛れ込んでしまいました。これから発掘作業をします。
すぐに本を見失ってしまいます。困ったものです。
先日、日比谷に用事があったので早めに出発して市政会館のようすを窺ってきました。ここにはいくつか出版社が入っていて、橘外男の本などを出していたのですが、流石に今行っても何の手掛かりもなかったです。
桜さま
熊谷氏インタビューのデータ整理、ありがとうございます。
以前、熊谷氏の簡単な年譜を作成していただいていましたが、
私もいずれ年譜を作ろうと思っています。桜さんのような読者
がおられること心強いです。
延原謙の没年は調べきれず、気になっていました。入稿前に
この場で訊ねれば良かったです。
末永さん
僕のように「買うだけ」のヤツにとって目次がない本は致命的ですね(笑)、『廊下事件』は未読なので早速今晩読んでみます。
中さん
『黒蜥蜴』の発行日は3月30日です。
確認の3冊ですが、違っているところだけ。
『黄金仮面』のページ数は134ですが、中表紙と目次にはノンブルが入っていません。足すと136pです。装幀は高井貞二。
『映画の恐怖』は68pです。
画像なんかは
http://www.ne.jp/asahi/yuka/mako/z.rannpo20.html でどうぞ。
■末永昭二様
『探偵小説傑作集』の件、たしかに「恐怖の廊下事件」が収録されておりました。お知らせいただかなかったらたぶん見過ごしたまま印刷まで行っていたと思います。いや危ない危ない。お礼を申しあげます。それからスピカの『孤島の鬼』、二七五頁、三八円、でよろしいでしょうか。
■いわい様
ご教示感謝いたします。おおいに助かりました。同じく前田文庫の『幽霊』でも、偶数ページ右肩には「名探偵明智小五郎」という柱があったような記憶があります。「名探偵明智小五郎 終り」で終わったかどうかまでは憶えておりませんが、この当時の本にはそうした「変なところ」が散見されるみたいです。
●昭和21年篇
おかげさまで昭和21年刊行の乱歩の著書、×マークがついたのは次の三点となりました。
×恐怖の谷[翻訳] 六月五日 平凡社
×シャーロック・ホームズの冒険[翻訳] 六月十日 平凡社
×幽霊[改装版] 十二月十五日 トップ社
ひきつづきご教示をお待ちしながら、あすにでも昭和22年篇に突入させていただきたいと存じます。場所ふさぎの段、あらかじめお詫びを申しあげます。今後ともよろしくお願いいたします。
こんにちは、KIYOKA-CHANです。
はるか昔の事になりましたが、皆様色々ありがとうございました。
お礼が遅くなりまして申し訳ありません。
さて、New Yorkの BOOK OFF 行ってきましたのでご報告いたします。
まず、場所はグランドセントラル駅近く41St.Fifth Ave.とMadison Ave.の間にあります。(1件隣にはYAGURAという日本食、食料品を売っているお店あり)
看板は日本と同じく黄色に青文字ですが、電飾しているわけではないので一寸暗く
あまり目立ちません。
売り場は1Fはコミック・CD・VTR、2Fは雑誌、家庭、児童書、美術、地下が文庫・一般書と3フロアになっていますが、少し手狭な気も。
1Fのお客さんは日本人ばかりではなく地元の若者から年配のおじいちゃんまでいて、CDやらコミックやらを嬉しそうに買っていました。2Fも美術本やペーパーバックが多少なりとも置いてあるので、外人さんの姿がありますが、さすがに地下ではみかけません。100円コーナーならぬ$1.コーナーもあるのは嬉いかぎり。
気になる中身はというと、全体的に日本でもよく見かける本、夏樹静子とか、内田康夫とか吉川栄治が並んでいました。(講談社ならぬ創元社の乱歩文庫も多数有)特に古そうな本というのはなく、倉庫に箱が山積みになっているところをみると、どうも地元買い取り本よりは、日本から送られてきた本を中心に売っているようです。売値は文庫本で$3.位〜と凡そ日本の正規の値段より若干安めといった所。
こちらの日本書店で本を買うと2,3倍するので日本語の本に飢えた人にはもってこいだなと思います。買取はというと文庫でC50〜60くらい。
日本の会員カードは残念ながら使えません。かわりに、売買$5.につきハンコを
一つ押してくれる無料のMEMBERS CARDが貰えますが、なんとなく
損しているような気分になってしまいます。($50.で$2.50ディスカウント) TVCMも流れているのでこれからどんどん本もお店も増えそうな気配。
とりあえず今回は、$1.コーナーで石沢英太郎の『噂を集め過ぎた男』をみつけ購入しました。(持っていなかった)
今後の展開に期待、といったところでしょうか。
葦書房版『夢野久作著作集』最終回配本、第六巻で、書簡、雑纂、年譜、が収録されるようです。七月発行です。五年ぶりです。
「スムース6号」。
9 熊谷市郎さんのお話のなかで、1983年以前に、杉浦さんも訪問されたようですが、小林さん、その後の消息はすでに把握されましたか。
10 p75での、延原謙さんの逝去。??、と、本文でされていまいたが、1977です。(「日本ミステリー事典」より)。
昨年の、古書目録について。日本古書通信社に送られた数、350冊あまりのようです。
私のところには、297冊でした。
今年、昨日までと比較しますと、昨年は120冊、今年は114冊。若干少ないです。
それにしては、今年、目録から、古書を手に入れたという、実感はすくない。
>中さま
『一寸法師』、データ通りです。
装丁者名、別丁は無しです。外装については断言できませんが無しです。
参考までに、内扉のみ「探偵小説 一寸法師」となっていますし、本文上の左
(奇数)ページでは「一寸法師」なのに右(偶数)ページでは「名探偵明智小五
郎」となっています。そして最後は「名探偵明智小五郎 終り」となっています。
偶数ページで終わっているからでしょうか<変なところが気になるたちで(^^)
A6ハードカバー(というより厚紙)丸背です。
印刷は4月10日、送料は50銭。
といったところでよろしいでしょうか。
『探偵小説傑作集』の奥付にべったり貼ってある紙をちょっとだけはがしてみたら、「定価一五円」の一部が見えました。ページ数も中様のデータ通りなので、同じ本の奥付に紙を貼って訂正したものだと断定していいようです。乱歩さんは訂正版をもっていたというわけですね。えーと、しつこいようですが「恐怖の廊下事件」も追加しておいて下さい。
スピカ本は『孤島の鬼』だけ持っていました。画家は無記名です。念のために発行日を見ると、昭和22年5月5日でした。ご参考までに。
日正書房の件、気がつきませんでした。確かにこんどは「戸田城聖」になってますね(桜様、戸田忠吾という人は何だかよくわかりません)。しばらく前の『彷書月刊』だか『日本古書通信』だかの探求書欄に「日正書房の本、何でもいいから求む」というのが出ていて、ずいぶん変わった探し方をするもんだと感心したのですが、戸田城聖研究家だったのかしらん。日正書房は探偵本が結構出ていますね。宇陀児だとか城昌幸とか。
岩堀様。
オフ会幹事、いろいろお手数をおかけしています。ありがとうございます。
宮本幹也モデル事件、どうやらおとがめなしだったのではないかというお話でしたが、うかがった方もはっきり覚えておられなかったので、調べてみようかと思っています。以前調べかけたことがあるのですが、大宅文庫では調べられなかったので、現在ある方に裁判記録検索をお願いしています。
幹也氏は、それより以前に「魚河岸帝国」という作品でもモデル問題でトラブルを起こしているようです。『魚河岸の石松』の原型のような作品です。適当に人物造形して書いたら、あつらえたようにそっくりな人物が魚河岸に実在し、悪いことにそれが悪役だった、という話のようですが、こっちの方は幹事長以上に雲をつかむような話です。
昨日、日下さん編集の、綺堂集、2刷を購入。1刷とは異なり、初出誌が添付されています。
末永さん、「大地獄旅行」を、「海野十三全集」別巻2で読みました。最後の「どこへともなく、冥土の広野を、さまよいつづけているのだった。」という終りかたは、中絶ながら、唐突な結末ではないものを感じました。
岩堀さん、1日、2日、掲示板をみていないと、みすごしてしまいますね。
バスのスピードがはやくて、停車駅を乗り過ごして、周りの風景がすぐに変化しています。
やよいさん、島田さんの登場から見れば、昭和二一年、昭和二二年と「宝石」に作品を発表していますので(このとき、39、40歳)、1に上げられた作品は微妙な位置ですね。
「満州日報」昭和十年の、20回連載、30回連載の二作品、すでに確認されましたでしょうか、全部が読めるようになれば、いいのですが、揃いであるのでしょうか。
■喜国雅彦様
お知らせありがとうございました。さっそくですがご所蔵の三冊、下記のデータをご確認いただけないでしょうか。お暇なおりで結構です。【体裁】のデータは、判型、外装、頁数、の順で、本文用紙以外の紙で挿入された口絵などの別丁があれば、それもお知らせください。
映画の恐怖
六月十日 丘書房
【体裁】B6判 なし 六四頁
【定価】六円五〇銭(税込)
【内容】火縄銃/日記帳/接吻/映画の恐怖/指環
黄金仮面
八月二十日 丘書房
【体裁】B6判 なし 一三七頁
【定価】一二円
【内容】黄金仮面
緑衣の鬼/乱歩選集第二巻
十一月五日 スピカ
【体裁】B6判 なし 三〇九頁
【定価】二〇円
【内容】緑衣の鬼
また上記三冊、装幀あるいは挿画などの担当者が明示されていれば、その点もよろしくご教示ください。スピカの乱歩選集は、現時点では第一巻『湖畔亭事件』にのみ「装幀:猪熊弦一郎」の記載があることが判明しております。『探偵小説傑作集』に関しては別に記します。今後ともよろしくお願いいたします。
■いわい様
お知らせありがとうございました。お手数ですが、別丁や装幀者名義も含め、喜国さんにお願いしたのと同様のご確認をお願いできればと思います。
一寸法師
四月十八日前田出版社/前田文庫1
【体裁】A6判 なし 一九六頁
【定価】一〇円(税込)
【内容】一寸法師
お手数をおかけいたします。今後ともよろしくお願いいたします。
●『探偵小説傑作集』
喜国さんと末永さんからお知らせいただいた『探偵小説傑作集』は、データを記すと次のようになります。
探偵小説傑作集
昭和二十一年十二月一日 日本文化社
【体裁】B6判 なし 二〇七頁
【定価】一五円
【著者】江戸川乱歩、大下宇陀児、海野十三
【内容】鬼:江戸川乱歩/烙印:大下宇陀児/痣のある女:海野十三
以上が喜国さんご所蔵のもの、末永さんのご所蔵分は昭和22年2月10日発行で、定価二〇円。昨日、名張市立図書館の昭和21、22年あたりの所蔵分をひっくりかえして確認しましたところ、『探偵小説傑作集』は喜国さんのと同じ版を所蔵しておりました。乱歩が遺した手書きの著書目録では、この本は昭和22年2月10日発行と記録されていますので、これまではとりあえず乱歩の目録に準じてきたのですが、初版発行は昭和21年12月1日と見做すべきかと判断されます。今後はそのようにいたします。喜国さんと末永さんにはあらためてお礼を申しあげます。
●『黒蜥蜴』と『猟奇の果』
上の『探偵小説傑作集』と同様、昨日のリストにある『黒蜥蜴』(ふじ書房)は、乱歩の手書き目録では5月30日発行ですが、名張市立図書館所蔵のものは3月30日発行となっております。ご所蔵の方に発行日のご確認をお願いできればと思います。
また、『猟奇の果』の発行所は「日生書房」ではなく「日正書房」でした。日正書房は本掲示版で話題沸騰中の戸田城聖が経営していた出版社ですから、その名前を間違えたとなると仏罰は免れぬところかもしれません。
>中さま
一寸法師
四月十八日 前田出版社/前田文庫1
があります。発行日データに間違いありません。
>アイナットさま
いろいろな雑誌から探偵小説を抽出しておられるようす。影ながらエールを送
らせて頂きます。
雑誌「改造」ですが、『雑誌『改造』の四十年 付・改造目次總覧』光和堂
1977.5.25 というのがあります。索引はないので順にみていくしかありません
が、参考にでもなれば。(『改造目次總覧』―上中下―新約書房の転載)
要件のみで失礼。
何だか簡単には読み流せないくらい充実した書き込みの中に、便乗するのも何ですが、島田リストを更に強化しようとあれこれ画策しております。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、島田一男にはもう一人、心理学の大学教授の方がいらして、警視庁の少年犯罪のワーキンググループ等にも携わっていた方なので、タイトルだけではどちらの島田か判別がつかないものがままあります。そこでお尋ねなのですが、
1.雄鶏通信の1948年10月号に掲載された「絞首刑雑考」
2.青少年問題に掲載された「暴力映画と青少年問題」(掲載年不明)
1.は現物を見ることが出来たのですが、文体では判別できませんでした。
2.は心理学の方の島田だと思うのですが、現物に当たれず判断がつきかねます。
何か情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらよろしくお願いします。
オーナー様
レス遅れまして申しわけありません。
>>宮本幹也のモデル問題、結局どういう具合にケリがついたのかは私も記憶
>>ありません。オフ会でお話聞けるのを楽しみにしております。
>どんな話しなのでしょうか? 興味有ります。
「彷書月刊」4月号に末永さんが宮本幹也の時代SFについて書かれていた
ので、小さい頃大衆雑誌で読んだ「幹事長と女秘書」という彼の作品思いだ
して末永さんにメール致しました。
この作品は当時の大物政治家(造船疑獄・指揮権発動、後の総理大臣・沖縄
返還と言えばすぐわかるでしょう)をモデルにしたもの(挿し絵の人物が
そっくりでした。小生の記憶に間違いなければ挿し絵は田代光という人です)
で、名誉毀損で告発されたという記憶があるのです。
湘南オフ会出席申し込み頂いた方々へ
近々詳細案内メールいたします。暫時お待ち下さい。流動的なところあります
が、現時点でmax.11人です。
とりあえず今夜で中締めとさせていただきます。
大塚様、森下様
3日、4日とゲストブックきちんと見ていなくて失礼致しました。
オフ会出席 大歓迎致します。確定人数に入れておいてよろしいですね。
念の為、DMいただけると有り難いです。私からも送るつもりですが…。
日下様
山口雅也さんが浦賀というのは、竹本健治さんの「ウロボロスの基礎論」
(だったかな?)で知りました。山口さんは観音崎に近い方ですが、私は
浦賀駅から久里浜に向かう方の新興住宅地(とは言ってもすでに20年
以上住んでます)です。観音崎への散歩がてら山口邸探索しようかと
思っているのですが、なかなか行けなくて…。
北久里浜はめったに降りたことありません。たまに降りる時は飲み方
で、相当酔っ払ってしまいます(^o^)。
喜国さん、ファンですので、書かれるものを楽しみにしています。小説推理に桜さんとして登場して、とても感激しています。
末永さん、かもめ書房から刊行されたものに、二冊(ひとつは近刊予告)あります。
戸田忠吾『近代女性の科学的教養』昭和22 かもめ書房
戸田忠吾『美の誕生』 近刊予告 かもめ書房
この戸田名義はあの戸田さんとは関係ないのでしょうか、気になりますので、ここに書いておきます。
喜国様。
江戸川乱歩・大下宇陀児・海野十三『探偵小説傑作集』の収録作ですが、173ページから海野さんの「恐怖の廊下事件」が入っていませんか? この本は目次がないのでわかりにくいですが。
私のは奥付の発行日のところに紙が貼ってあって、
昭和二十二年一月二十日印刷
昭和二十二年二月十日発行
定価弐拾円
となっています。定価改定のためでしょうか。貼ってある紙の下は残念ながら読めません。
「恐怖の廊下事件」なかなか好きです。脳天がシビレるような作品です。
原稿が書けなくなると、すぐここに来て書き込んでしまいます(笑)。
中さん
バツがついている本をあたってみました。
映画の恐怖 六月十日 丘書房
黄金仮面 八月二十日 丘書房
緑衣の鬼/乱歩選集第二巻 十一月五日 スピカ
の3冊は所持しています。発行日データに間違いありません。
あと、こんなの持ってました。
江戸川乱歩・大下宇陀児・海野十三『探偵小説傑作集』日本文化社
昭和21年12月1日発行
収録作は
乱歩『鬼』 大下『烙印』 海野『痣のある女』
の3作です。
桜さん
いつもいつもあちこちで見つけてくれてありがとうございます。某古本サイトのインタビューは自分でも忘れていたので助かりました(笑)
あとエッセイに使わせてもらいました。事後連絡ですみません。
小説推理の目次が間違えていたのもしりませんでした。編集さんに教えておきます。というか、彼女はここを見ているので、その必要もなかったりします。
オーナー様
確かに正確にはここは古本サイトではないですね(銀河の彼方からのレスです)。今度からはちゃんと「昭和20年代の探偵小説や昭和30年代の貸本でドロドログチョグチョのサイト」と書くようにします。
塩原様。
ご教示ありがとうございました。たしかに複数ですね(戸田氏の大道書房は昭和15年設立だから)。
でも、第1と第2の大道書房は内容からみて、同じ流れのような気もいたしますがいかがでしょう。いろんな蔵書目録を見ても見当たらない書名ばっかりですが、なにか特殊なルート(たとえば警察関係者のみで販売だとか)だったものなのでしょうか。
私が「複数説」に否定的だったのは、「かもめ書房の前身」ではないと思ったからです。かもめ書房と大道書房については、たとえばGoogleで検索してみて下さい。ここしばらくの展開から考えると、何が出てきてもおかしくないような気がしてきました。
まさか、かもめ書房も複数だとか……!?
お答えしなくてはいけないなと思っていたら,末永さんから入っていました。複数といったのは、2ではないということです。
第一に,昭和2年に戸塚町の大道書房から「排日乎排鮮人乎(刑事警察官の巻その1)」覆面冠者著がでています。
第二に、東信濃町の大道書房から以下の本が出ています.
生きゆく道 蓼原湖星著 昭和14年
司法保護実例批判(第1輯) 野尻収編 昭和15年
刑務教誨概論〔教誨と保護叢書〕 刈屋公正著 昭和16年
鉄血―戦陣の賦 諏訪部八郎/詩・画 昭和17年
家族と保護〔教誨と保護叢書〕 藤井恵照著 昭和17年
戦時下の少年犯罪とその防止〔教誨と保護叢書〕刑務教誨司法保護事業研究所
昭和17年
最後にかもめ書房については私も初耳で驚いています.ご教授いただければ幸いです。
原稿があったのではないでしょうか。
9月号の予定目次に出ていたということをご教示いただきましたが、5月に亡くなった海野さんの遺稿が(少なくとも1回分は)あったから予告が打てたのではないかと思うのです。制作日数から考えて微妙なところではありますが、広告の凸版を修正するくらいすぐにできるはずですから。もしかしたら横田さんも私と同じように判断されたのかもしれませんね。
ただし、どんな理由で中止になったかは依然として不明ですし、もしかしたら「美しき鬼」のように代作者を予定していたのかもしれません。
さて、塩原様。
大道書房の件ですが「複数あった」というのは、どういうことだったのでしょうか。また、検索エンジンで調べると「大道書房がかもめ書房の前身云々」とあるサイトがあるのですが、この頁の上の方にある囲み記事をご覧いただきますとおわかりの通り、かもめ書房は熊谷市郎氏の会社です。
ということで、何が何だかわからなくなっております。
「もう一つの大道書房」について、ご教示いただければと存じます。
桜様。
松木さんもいろいろな会社を持っていたのでややこしい人なのですが、しっかりした資料が多く残っているので、何となく安心しています。「金鈴社」、「マツキ書店」、「玉泉堂」の他、昭和23年まで「創人社」という出版社も経営していたということです。結局、全て「図書出版金園社」に全部統合されたということになるようです。
中様。
リスト拝見しましたが、どうも今回もお役に立てそうではないです。乱歩は全然持っていないので……。
宮澤様。
10日は予定通り参加させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
■塩原将行様
さっそくのご教示ありがとうございました。No.589 を送信して更新ボタンをクリックいたしましたところ、いきなり塩原さんのご投稿が眼に飛び込んできたものですから一瞬パニック状態に陥り、この掲示板は呪われていると思ってしまいました。「黄金の恐怖」の件、あとは当方で調査可能だと思います。お手数をおかけいたしました。取り急ぎお礼のみ記します。今後ともよろしくお願いいたします。
■小林文庫オーナー様
まことに申し訳ありません。なじかは知らねど No.585 の書き込みが再送信されてしまいました。ほんとにもう何が何やら私には。No.587、お手数ですがおついでのおりに削除していただければと思います。平身低頭しております。
1.冒険少年の索引を作っています.乱歩が寄稿したのは,48年の臨時増刊号で、黄金の恐怖という小編です。
2.休刊の理由ですが,推測するに経営の悪化という要因があったのではないかと思います.改題復刊後3月で休刊になるのですから。
3.プランゲでは、49年の8月、12月が抜けています.
4.8月号の9月号予告(日本少年と改題となっていますが)には、大地獄旅行がはいっています。9月号の目次はわかります。
5.大道書房の出版目録は60冊まで作成しました。子母沢寛の25のほか、長谷川伸6、土師清二2、野村胡堂4、陣出達朗4冊などです。
要点のみでお許しください。
お世話になっております『江戸川乱歩著書目録』のデータ確認、本日は気分も新たに昭和21年の著作に関してお願いを申しあげます。現時点で判明しているのは次の二十七点です。
○妖犬[翻訳]
一月二十日/第二刷 平凡社
○D坂の殺人事件
三月二十五日 静書房
×一寸法師
四月十八日 前田出版社/前田文庫1
○目羅博士
五月二十日 緑十字出版/軽文学シリーズ
○黒蜥蜴
五月三十日 ふじ書房
×恐怖の谷[翻訳]
六月五日 平凡社
×映画の恐怖
六月十日 丘書房
○二銭銅貨
六月十日/再版 平凡社
×シャーロック・ホームズの冒険[翻訳]
六月十日 平凡社
○幽霊
六月十八日 前田出版社/前田文庫2
○人間豹
六月二十五日 一号館書房
○湖畔亭事件/乱歩選集第一巻
七月五日 スピカ
○恐怖の世界
七月十日 岩谷書店/岩谷文庫1
○白髪鬼
七月十日 ふじ書房
○恐怖王
八月五日 三人書房/新文庫1
×黄金仮面
八月二十日 丘書房
○悪魔の紋章
八月二十五日 自由出版
○パノラマ島奇談
九月五日 鎌倉文庫/大衆文学選
○鏡地獄
九月十五日 鎌倉文庫/大衆文学選
○柘榴 其の他
九月十五日 雄鶏社/推理小説叢書1
○吸血鬼
九月十五日 一聯社
△鉄仮面[翻訳]
九月二十日 大日本雄弁会講談社/小国民名作文庫
○幽鬼の塔
十一月五日 ふじ書房
×緑衣の鬼/乱歩選集第二巻
十一月五日 スピカ
○猟奇の果
十二月十日 日生書房
×幽霊[改装版]
十二月十五日 トップ社
△日本探偵小説傑作集 上[編纂]
十二月二十五日 一号館書房
冒頭のマークは、○=名張市立図書館にて所蔵、×=未所蔵、△=未所蔵ではあるがご所蔵の方から書誌データをお知らせいただいた、といった意味です。×マークの本をお持ちの方、お知らせをいただければ幸甚です。リスト最後の「日本探偵小説傑作集 上」は一部未確認のため、やはりご所蔵の方のご連絡をお待ちいたします。リストから洩れているものがありましたらご指摘ください。
■小林文庫オーナー様
つい先日お邪魔し始めたばかりの新参者であるにもかかわらず、足繁く通っては野放図きわまりない場所ふさぎをくりかえしております。きょうなど堂々二部構成の落花狼藉とはあいなり、何が何やらもう私には。どうも申し訳ありません。
■宮澤様
「週刊マニアタック」上映会のご盛況をお祈り申しあげます。亡父の出てくるあたりはできれば早送りでお願いいたします。親子二代にわたっていいように嗤いものにされるのではないかと悪い予感に顫えております。
■塩原将行様
はじめまして。江戸川乱歩の生誕地、三重県名張市の市立図書館で乱歩資料担当カリスマ嘱託を務める者です。
N0.581にお書きの件、釈迦に説法を地で行くことになると思うのですが、4月30日付「聖教新聞」に掲載された池田 SGI 会長の「若き編集長として会った戦後を飾る作家・画家」第十五回に、次のようなくだりがあります。
《海野先生は「日本 SF の父」と呼ばれているが、科学技師でもあった。残念なことに、病気がちであり、次の新連載が始まってまもなく、五十一歳の若さで急逝された。肺結核だった。
戦後まもなく大喀血されたそうだが、無理をおして、入魂のペンを握り続けたのである。読者の落胆は大きく、編集部には広島の中学生から「ああ海野十三先生」という追悼の詩も寄せられた》
文中の「次の新連載」は「怪星ガン」の次の連載という意で、タイトルは記されていないものの「大地獄旅行」であることは明らかです。かりに作者やその遺族とのあいだに何らかの確執があったとしても、池田会長がいまになってそれを公にされることはまずあり得ないと思われますが、少なくとも上に引用した文章からはそうした確執の印象は窺えません。ですから私はごく単純に、作者の急逝だけが連載中止の原因だろうと踏んでいたのですが、末永さんの書き込みを拝見するとそうでもないのかなという気がしてきます(三一書房版全集の解説は未見です)。末永さんの尻馬に乗って、「謎の九月号」の謎をぜひ明らかにしていただきたいと、当方からもお願いしたいと思います。
と上に記しましたのは、じつは枕に過ぎません。これからが本題です。池田会長の同じ記事に、やはり昭和24年の話としてこんなエピソードが記されています。
《推理小説といえば、江戸川乱歩先生は、大柄な方で、独特の風格があった。『冒険少年』にも書いてもらっていたので、来年は執筆のお願いにあがろうと思っていたが──ある日、突然、その必要はなくなってしまった。
忘れもしない十月の二十五日、『少年日本』の休刊が決まったのである》
といった次第で、乱歩が「冒険少年」に稿を寄せたことがあるらしいのですが、不明にしてその例を知りません。何かご存じでしたらぜひともご教示をたまわりたく、いきなりこんなことをお願いするのはじつになんとも不躾きわまりない話ではあるのですが、よろしくお願い申しあげます。
■アイナット様
お礼には及びません。私はただ、前途有為の若い衆がよりにもよって書誌作成という名の泥沼に一歩また一歩とずぶずぶはまりこんでゆく姿をはらはらしながら打ち眺めることにある種自虐的な悦びを感じているだけなのさ、と申しあげておきましょう。何を申しあげておりますのやら。メールは拝受しております。さっそくお送りいたします。甲賀三郎書誌のさらなる充実をお祈り申しあげます。
「大地獄旅行」とは、どのような企画のもとで計画されたのでしょうか、実に魅力的な旅行です。
プランゲ文庫より、「冒険少年」「少年日本」が閲覧できるのですね(塩原さんより)、どのような理由で、一冊ほど、休刊あつかいになったのでしょうか、真相が知りたくなります。
久しぶりに、古書店で、久我荘多郎の一冊、『仮屋同心功名控 刺青師の娘』昭和26 新文芸出版社、編集・発行人 松木春吉、を入手。七冊目ですね。
松木さんはここにもでてきます。ニコニコ堂、と押されています。貸し本です。
小林さん、『怪奇探偵捕物実話』玉蟲三四郎 昭和22、はしばしば目録でみますが、上崎書店の出版ですね。
再度おじゃまします。
>中相作さん
これは本当にありがとうございます。もちろんメール出させて頂きます。そのような素晴らしきもの、本当に感激しております。それと大正15年分については早速参考にさせて頂きます。
>日下三蔵さん
了解致しました。[8月号まで]に修正したいと思います。
>宮澤さん
はい、その凄さを肌で感じております。まさに興奮と感激の連続です。こうなると、素人には少々荷が重いとは言え、ますます「甲賀三郎の世界」の充実を心に誓うばかりです。
塩原様。
「大地獄旅行」中絶の経緯につきましては、三一版『海野十三全集』別巻2の解説に書かれています。私としては、失われた9月号の内容と、なぜ1号休刊したのかという理由が知りたいと思っています。
そのあたりの研究をしている方にいろいろお話を伺っていますが、何が原因なのか、ハッキリ確認できているわけではありません。ぜひぜひご研究によって明らかにしていただきたいと思います。
また、大道書房についてもご研究を拝見したいと思っております。
久生十蘭、蘭郁二郎、大阪圭吉などの探偵作家のほか、長谷川伸などの本も出ており、大衆文学史上なにか重要な発見ができそうですから。
創価大学の塩原です。お騒がせいたしました。皆様のおかげで長い間の課題がひとつ解決しました.
568の末永さんの話に「大地獄旅行」の中止の経緯がありましたが、海野氏が,昭和24年5月17日に逝去し、冒険少年8月号で連載が終わりました.(完結してません)実は,9月号は出版されていません.10月号から少年日本と改題され3月出版されます。
私は,逝去されたことがその因と考えていました.もし、編集者と遺族の意見の相違があって残りの原稿がありながら掲載されていないとしたら残念です。その可能性は少ないと思うのですが,ご存知でしたらご教授ください.
>中相作さん
No.538
お父上の件、ありがとうございました。面影が似ていますね。
岡村氏や桝田医師の名は乱歩の随筆でも記憶があるのですが、名張は昔から豪傑の産地だったようです。
>アイナットさん
No.558
小林文庫掲示板へようこそ。
甲賀の書誌にご苦労されているようなのでこちらにお誘いしたのですが、あっという間の解決でしたね。やはりここは凄い!
データ系のサイトは貴重ですのでこれからも頑張ってください。
No.516
SR例会での<週刊マニアタック>乱歩ビデオ上映の件、次の日曜日となりました。会員外で6名の方から申し込みをいただいています。まだ若干余裕はありますので、興味のある方はどうぞ。
日下です。
>森下祐行さま
>今夜、メールにて住所等の詳細をいれておきます。
「泡坂妻夫事典」の奥付にあるご住所でよろしければ、
特にご連絡いただく必要はありません。
それでは、発送の準備をしておきます。当座すぐ使う
本ではありませんので、返送はお暇な時でけっこうで
す。
>日下様
>ご無沙汰いたしております。上記2冊、出てきました。
>まだご入り用でしたら、現物をお送りした方が早いよう
>な気がしますが、どうしましょうか。
あああああ、お願いできましたら、ぜひぜひ。
大切に扱いますので。
今夜、メールにて住所等の詳細をいれておきます。
内容は「ミステリ資料館」で確認できたのですが、あそこでは表紙のカラーがとれないので困っていたのです。
しかし、本誌が欠けたままで「総目録」を作成しようというのも、我ながらいい度胸だと思っています。(笑)
>小林文庫オーナー様
野村宏平さんの「Index to Anthologies」と比べられと恐縮します。わたしのはもっといいかげんですよ。
現在、「WEB版ヒッチコックマガジン総目録・索引」は一部がアップされていますが、リンクがいいかげんの《工事中》です。こうしばらくお待ち下さい。
ところで、湘南オフに私も参加させていただきたいのですが。オーナー様に一度御会いしたいと思っていました。よろしく。
日下です。
>小林文庫オーナーさま
>岩堀さん、須川さんのお言葉によると、次回以降の開催も
>考えていらっしゃるようです。
> ご都合が付けば、是非ご参加ください。
次こそは、ぜひ!参加したいと思っています。
>岩堀さま
>横須賀在と伺っていたので(私も横須賀の浦賀です)、
なんと。私の最寄り駅は北久里浜です(←ローカルネタ)
浦賀だと、山口雅也さんのご近所でしょうか。、
>須川さま
>お目に掛かれず残念ですが、岩堀さんの
>おっしゃるとおり、湘南オフ会は随時
>開催ですのでまたの機会は遠くないかと。
楽しみにしています。
>お渡しする物もありますので (^○^)
これ、ホントに恐縮です。MYSCON2の時にも、
わざわざフクさんにご伝言いただきまして、ありがと
うございました。
探求本、もしよろしかったら、メールで教えて下さい。
日下です。
> 日下さんや中さんのをみて、甲賀三郎書誌をとりだし(浜田
>さんのかかれたもの)、追加、あるいは訂正をしました。15
>年前のものですので、新しい情報が追加できました。
> 「血染めのパイプ」雄弁 昭和7年4月から6月号(いままでは8月号)
ああああ、ごめんなさい。「血染めのパイプ」は私の
タイプミスでした…。8月号が正解です。アイナット
さま、訂正お願いいたします〜。
というか、私のアンチョコも「黒いトランク50号」
なのですが(笑)、浜田さんから追加情報の書き込み
があるやつをコピーしていただいたので、「怪奇連判
状」の初出が判明しているのです。
日下です。
>森下祐行さま
>通巻7号 1960年2月号
>通巻10号 1960年5月号
ご無沙汰いたしております。上記2冊、出てきました。
ただ、うちには、スキャナーもデジカメもないので、
画像がアップできません〜。
まだご入り用でしたら、現物をお送りした方が早いよう
な気がしますが、どうしましょうか。
小林さん、上崎書店、探偵小説を出しているかどうか、興味があります。
喜国さんが示された
防諜探偵小説『雪原の謀略』昭和18年 10月15日印刷
昭和18年 10月20日発行 大道書房
をみて、うずきます。このあたりの本、魅力的ですね。
喜国さん、小説推理、連載の題名が変りまして、第一回、さらに強力な展開ですので、楽しみがあります。目次の方は、旧タイトルのままでしたが。
日下さんや中さんのをみて、甲賀三郎書誌をとりだし(浜田さんのかかれたもの)、追加、あるいは訂正をしました。15年前のものですので、新しい情報が追加できました。
「怪奇連判状」が昭和14年ではなく、昭和12年から13年でした(いままで不明でした)
「血染めのパイプ」雄弁 昭和7年4月から6月号(いままでは8月号)
末永さん、大道書房の出版には、その他に、探偵小説はあるのでしょうか、戦前にはもっとありそうですね。
本の整理をする、と言っても、本を移動するだけですが、探していた一冊を無事発見しました。何かの折に、コピーして、そのまま本の上に重ねていたのですね。大事な一冊なので、安心しました。
■アイナット様
「甲賀三郎の世界」ご開設の由、寡聞にして存じませんでした。いずれ当方のページにもリンクを設定させていただきます。さて甲賀三郎書誌の件、昨日名張市立図書館に立ち寄りましたついでに、思いついて1950年版『探偵小説年鑑』に収録された中島河太郎先生の「日本探偵小説総目録」から、甲賀三郎の項をコピーしてまいりました。貴サイトのリストと照合しますと、「年代及び初出誌、調査中」の大正15年分は下記のとおりとなります。
古名刺綺譚 大衆文芸/大15・6
勝者敗者 サンデー毎日/大15・7
恐ろしき凝視 雄弁/大15・10
恋を拾つた話 キング/大15・10
死の技巧 サンデー毎日/大15・10
惣太の幸運 苦楽/大15・12
このリストは大正12年の「真珠塔の秘密」から昭和17年の「要塞地図」まで二段組み三ページ以上にわたるもので、ここにいちいち書き写しますのはいかさま面倒至極ゆえご勘弁いただきたく、お手数ながらメールでご住所をお知らせいただければコピーをお送り申しあげます。ほかにもご入用の方がいらっしゃいましたら、お気軽にお申しつけください。
以上、資料提供は天下無双の名張市立図書館でした。
これほど正確な御返事を20時間で得られるとは正直感激しております。
どの書き込みにも言える事ですが、私には大変勉強になる事ばかりです。
>日下三蔵さん
情報ありがとうございます。言葉が思いつかない程感激しております。早速ご教示戴きました情報をリストに反映させて戴きたく思います。
あまり関係ないですが、今後も探偵小説のアンソロジーなどに勝手ながら期待させて戴きます・・・。
>末永昭二さん
当サイトに注目して頂きありがとうございます。今後とも、出来うる限り更新などして行きたいと思いますので、よろしく御願いします。大道書房について(かもめ書房の前身?というのには驚きです)や探偵作家と創価学会の関係なども大変参考になります。
>小林文庫オーナーさん
当サイトの訪問ありがとうございます。大阪圭吉は国書刊行会を買い損ねてかなりショックを受けております。甲賀三郎主宰の勉強会で、大阪圭吉、小栗虫太郎参加とは知りませんでした。と、同時に全員が全員、(事実上)戦前で終わってしまったのが非常に残念です。
>喜国雅彦さん
これはありがとうございます。早速、私のサイトの質問者の方にお知らせしようかと思います。本当に"あらゆる意味"で嬉しい限りです。
ではまた甲賀三郎で不明確な事が出来た時にお世話になると思いますが、皆々様よろしくお願いします。
こんばんは、青霧です。
私のサイトでは加納さんの項目より先に十二国記のコンテンツを作ったので単に後回しになっているだけで決して他意はありません(汗)
今月は週末の予定がほとんど埋まっているので、項目の追加は申し越し時間がかかりそうです。もうしばらくお待ち下さい(大汗)
加納MLは出来たばかりで本当に若いMLなので参加してくれる方が増えるととても嬉しいです。ぜひともよろしく!
本当にまともに宣伝はじめてから一ヶ月経ってなかったりします。
東京に戻ってからというものの、店頭で思いがけないものに出会うという面白さがなくなってきたように思っていました。わざわざ、自己啓発という名目で、水道橋の試験学校にも毎週通っては見たものの、これはという本は、展示物のように飾られていたんじゃ、足も神保町からは遠のくというものです。
そんな中、今日は久々に快感を覚えることが出来ました。
池袋の芸術劇場の建物の中に古書店を発見。芸術劇場では私的なサークルの集まりがあり、毎月のように通っているのですが、今日は会社の関係で資格試験を受けるために立教に行き、戻る途中に、いつもの駅側の入口とは反対側から通り抜けようとしたら、あっさりと見つかりました。盲点のような店です。一見、町に最近増えたエロ本兼用の店に見えたのですが、なかなかの穴場でした。山田風太郎推理全集(東京文芸社)の「太陽黒点」と「十三角関係」、春陽堂の探偵小説全集の「満員島」、小栗虫太郎の「秘密結社」。
5年前に気がついていたら、飛び上がって喜んだところでしょうが。
前者がカバーなしで1冊5百円だったので、記念に、高木彬光の「大前田栄策推理ノート」(桃源社、8百円)と一緒に買ってきました。他には森下雨村訳の「甲虫殺人事件」、河出新書の「人生の阿呆」などがありました。
池袋といえば、昨年、須川さんには大変な不義理をいたしましたので、1年越しにはなりますが、湘南オフ会の方、よろしければ、参加の方お願い致します。
アイナットさん
防諜探偵小説『雪原の謀略』のデータです。
昭和18年 10月15日印刷
昭和18年 10月20日発行
大道書房 東京都 品川区 上大崎3の336
発行者 戸田城外
定価2.10円 特別行為税相当額 0.10円 合計2.20円
表題作のみの収録です。
総ページ414
装幀はちょっと変わっていて、フランス装の本体にそれと全く同じイラストのカバーがかかっています。
取り急ぎ用件のみで失礼します。
大道書房という名前は、戸田氏が 子母沢寛の『大道』に感激して命名した由(設立は昭和15年)。そして、ずいぶん時代ものも出しているので、そのあたりの関係で探偵ものもやっていたんでしょうね。
戦後の少年誌は研究している人も多く、いろいろわかっているらしいんですが、大道書房がどんなものかはあまり聞きません。戸田氏は『紀の上一族』を出した直後に捕まっているようです。
英夫人によると戦後、池田大作青年が海野邸によく原稿取りに来ていたらしいです。「怪星ガン」あたりでしょうか。「大地獄旅行」が池田氏の宗教観と合わなかった(?)ため、連載中止になったのは横田氏の指摘するところです。たしかに、戸田氏から池田氏に編集がバトンタッチされるときに、いろいろあったという話を伺ったことがあります。
私は創価学会にはまったく縁がなく、誰か調べてくれるとありがたいと思っていたところだったので、創価大学の方がやってくださるというのは渡りに船です。
甲賀さんについては、最近、エッセイが面白いと思い始めています。先日、息子さんを山で亡くされたときの手記を立ち読みしたのですが、なかなか興味深いものでした。高かったので買わずに帰りましたが。
末永昭二 さん
黒崎義久さのHPに掲示板が解説された事は知っていましたが、訪問した時まだほとんど書き込みがなかったので、その後巡回コースには入れていませんでした。
そんな訳で、大阪圭吉が話題に出ている事は、知りませんでした。
早速訪問してみました。
本当に(当たり前だ)大道書房の発行人・戸田城外は、創価学会の戸田城聖氏のようですね。
当然発行人の名前は見ていましたが、全く気にもなりませんでした。
知らないと言う事は怖いですね。勉強になります。
何故に戸田氏が探偵小説を、と言うのは気になりますが。
黒崎さんの掲示板にも、ご返事して来ようかな、と思っています。
桜 さん
「熊谷市郎氏インタビュー」は刺激的ですね。
桜さんだからこその、疑問や、いままで持っていた謎の氷解など、あると思います。
探偵詳説史、出版史に知識があればあるだけ、刺激的なのだと思います。
熊谷さんの証言にも、時を経ているための、記憶の混同などがありそうな気がします。
桜さんをはじめ、研究家のみなさんの検証が必要だと思います。
私も、これから何度か読み直してみたいと思っています。
上崎書房について触れられているのにも、驚きました。
神戸で現在古書店を行っている「上崎書店」が、戦前戦後に書籍を出版していたのは間違いありません。
この上崎書店が、大阪圭吉の著書『誓ひの魚雷』の出版元ではないかとと疑っているのですが、まだ確認が取れていません。
(この本自体が、本当に出版されたかどうかも、未確認)
これまた、akawasさんに、「大阪圭吉掲示板」で教えていただいたところによると、上崎書店店主の上崎哲夫氏は、探偵小説など出版した事は無い、と証言されているようです。
ネット上で、上崎書店の出版物を検索してみると、確かに専門書、教養書の出版が多いようです。
なかで、1冊次ぎのような本を入手しています。
『怪奇探偵捕物実話』 玉蟲三四郎・著 昭和22年9月10日発行
この本は、実話集?で探偵小説ではないですが、上崎氏の証言も、鵜呑みには出来ないようです。
熊谷氏の発言と合わせると、やっぱり上崎書店と大阪圭吉は関係があったのか?
私の課題になっています。
ちなみに、上掲書の印刷者/印刷人は中外印刷株式会社で、戦後版熊谷書房の印刷所と同じ、従って熊谷書房の所在地と同じです。
森下祐行 さん
ご登場ありがとうございます。
「ヒッチコック・マガジン」について、情報は提供していただけたでしょうか?
該当号をお持ちの方、是非森下さんにご協力をお願い致します。
森下さんのHP「ミスダス」は、野村宏平さんの「Index to Anthologies」と共に、ミステリー系リファレンス頁の双璧だと思っています。
書誌情報は、責任を持って作成しようとすると、大変なご苦労です。
このようなリファレンスが、WEB上で気軽にアクセスできるのは、素晴らしいことですね。
「WEB版ヒッチコックマガジン総目録・索引」の追加も、首を長くしてお待ちしています。
アイナット さん
はじめまして。
アイナットさんHPには、訪問させていただいています。
と言っても、最近Yahoo!の紹介で知ったのですが。(申し訳ありません)
近頃は、戦前探偵作家のHPも充実してきて、ファンとしても嬉しい限りです。
甲賀三郎となれば、作品の調査も大阪圭吉とは比べ物にならないほどのたいへんだと思います。
これからも、資料の公開、HPの充実、よろしくお願いします。
アイナットさんはご存知だと思いますが、甲賀三郎と言えば、大阪圭吉のデビュー時の推奨者でもあり、創作上の師でもあったのです。
実際、年に何回かは上京し、小栗虫太郎らと共に、甲賀三郎主宰の勉強会に参加していたようです。
アイナットさんのご質問には、既にお答えいただいたようですね。
日下さん、末永さん、ありがとうございました。
トビラノラビット さん
「sumus」の発行のご案内、ありがとうございます。
私の手元にも、桜さんと同じ日に届きました。
「熊谷市郎氏インタビュー 『ぷろふいる』五十年」、再読、再々読しました。
改めて、活字になったものを読み返すと、また新しい事実が浮かび上がってきて、興味は尽きません。
解説、注記も充実して、読み応えがあります。
読み進んで行くうちに、熊谷さんの関西弁(京言葉?)が聞こえてくるような気がしました。
熊谷氏のインタビューを、このような形で公開することを実現していただいた扉野良人様、インタビューの公開を許可していただいた熊谷さんのご遺族、インタビューを残していただき監修を行っていただいた川島様、横山様には、心より感謝いたします。
このインタビューは、探偵小説史、出版史について興味を持つ者にとっては、必読必携の書だと思います。
また、探偵小説を愛し、ミステリー発展の中に大きな足跡を残した、ミステリーファンの大先輩の証言としても、共感を覚えるものがあります。
本掲示板をご覧の皆さまにも、ぜひ手にとっていただきたい、と思います。
トビラノラビット さん、ありがとうございました。
No.551 青霧 さん
はじめまして。
投稿ありがとうございます。
> なんだか掲示板の話題を見ると私なんか場違いのような気もしますが・・・。
なんておっしゃらずに、気軽に投稿してください。
私としても、濃くて難しい話だけではなく、現役作家の話しもしたいです。(爆)
加納さんのファン頁は、少ないですね。何故なのでしょう?
加納朋子さんの作品を読んだ方は、必ず評価が高いのに。
加納朋子さんのMLも運営されていらっしゃるのですね。
どんな話題が交わされているのでしょうか?
ちょっと、入ってみたいと思っているんですけど…。
これからもよろしくお願いします。
奈良泰明 さん
はじめまして。
ご挨拶が遅くなって、申し訳ありません。
世界探偵小説全集の月報などの、情報ご提供、ありがとうございます。
素晴らしい蔵書をお持ちののようですね。
これからも、色々教えて下さい。
また、「湘南オフ」へのご参加表明、ありがとうございます。
お逢い出来るのを楽しみにしています。
日下三蔵 さん
月報情報、甲賀三郎情報、教えていただき、ありがとうございます。
「湘南オフ」には、参加を考えていただいただ、と言うことだけで感激です。
岩堀さん、須川さんのお言葉によると、次回以降の開催も考えていらっしゃるようです。
ご都合が付けば、是非ご参加ください。
また、本格ミステリ大賞の受賞、おめでとうございます。
『ミステリー事典』は、末永くミステリーファンの座右に置かれるべき本なので、受賞できて良かったと思います。
協会賞を受賞した『推理作家の出来るまで』(都筑道夫)と言う、強力なライバルがありましたから。
そう言えば、日下さんは、こちらの関係者でもありますね。
日下さんのお仕事には、感謝と敬意を表します。
岩堀 さん、須川 さん
湘南オフの準備、ありがとうございます。
当日が、紫陽花が満開で、天気が良いといいですね。
> 宮本幹也のモデル問題、結局どういう具合にケリがついたのかは私も記憶あり
> ません。オフ会でお話聞けるのを楽しみにしておりま
どんな話しなのでしょうか? 興味有ります。
熊谷市郎さんのお話、続きです。
5 「仮面」は竹之内さんが命名した(p68)
しかし、このときの編集人は熊谷さんですが、このあたりは混乱でしょうか
6「大怪盗」のあとに九鬼さんの作品はある(p69)
単行本はないのではないでしょうか
7赤沼さんの作品には覚えがない(p69)
しかし、発行されているのですが
8上崎書房が本(探偵小説らしい)をだしていた(p73)
これは、小林さんも調べられていて、まだ結論にはいたらない
その他、熊谷さんのお話を読んでいて、その周辺の取材としてはすばらしさを感じました。
末永さん、スムース6号を読んで、熊谷さんの存在、九鬼さんとの関係などが続々とでてきますので、私には、頭の中が整理できました。
気になったので大道書房について検索してみたのですが、戦後にも存在したという資料もあるようですね。ただし確度は低そうですが。「かもめ書房の前身」って、ホントなのでしょうか(『sumus』買わなきゃ)。
龍生さんが神保町にあったころ(10年以上前!)、十蘭の『紀の上一族』の表紙の「アメリカの暴虐」というキャッチコピーが「墨塗り」されているものを見たことがあるのですが、とすると、もしかしたら大道書房が戦後にも継続していて、在庫に「墨塗り」を施して売っていたのかなと思ってしまうのですが、どんなものでしょうか。
もちろん、「紙に印刷したものだったら何でも売れた」時代のことですから、戦中のデッドストックのヤバそうなところに墨を塗って誰かあるいは戸田氏が売ったのか、心配性の古本屋さんあるいは当時の持ち主が塗ったのか、確たる証拠はないですが、まあ、そんな本もあった、というお話です。
アイナット様。
甲賀三郎の世界、開設以来よく拝見しています。
貴BBSで質問された方は、その前に黒崎義久さんの(できたばかりの)BBSにも蘭郁二郎、大阪圭吉(『仮面の親日』)がらみで同じような質問をされていて、奇しくも私も小林文庫の「大阪圭吉FANページ」を推薦しておきました。
私は知らなかったのですが、大道書房の発行人・戸田城外という人は、創価学会の戸田城聖氏なんだそうです。先日来、手持の本の奥付データをデータベースソフトに入力しているのですが、そのときにちょっと気になったものの、よく似た名前の人だと思ってほったらかしてました。
創価学会と海野さんとの関係は有名(全集解説などで言及あり)ですが、そうすると蘭、大阪、久生十蘭なども何らかの関係があったということですね。もちろん、信者だとかそういうことではないですが。
理由は詳述しませんが、私は大道書房は複数あるわけでなく、終戦まででなくなったのではないかと思っていますが、いかがでしょう。
日下です。
>アイナットさま
手持ちの資料では、以下のようになっております。
「怪奇連判状」九州日日新聞/昭和12年10月30日〜昭和13年7月7日
「血染のパイプ」雄弁/昭和7年4〜6月号
「黒木京子殺人事件」講談倶楽部/昭和9年10月号
「百万長者殺人事件」大衆倶楽部/昭和9年1月号〜(終了月号不明)
「ものいふ牌」講談倶楽部/昭和10年11月号
《文学時代》掲載作品
「発声フィルム」昭和4年7月号
「蜘蛛」昭和5年1月号
「殺人未遂者の手記」6月号
「勇猛果敢の脱獄」11月号
「無人島の殺人」12月号
「亡命者」昭和6年2月号
「小手川英輔の奇怪な犯罪」10月号
『雪原の謀略』は未所持のため、お役に立てません。
大道書房の単行本を何か持っていたような気もします
が、同じ名前の会社が複数あるのでは意味なし……。
初めまして。
(厳密には、本当は今は昔二年前に一度書き込んだことがあります。それと中さんや宮澤さんには、ネット上で何度か大変お世話になっておりますが。)
私なんぞの素人では場違いに思えますが、恐れながらも、少々質問がありまして、書き込みに参らせて頂きました。
私は「乱歩の世界」及び最近では「甲賀三郎の世界」というサイトを作成・管理しているのですが、
下記のURLに甲賀三郎の作品リストを現在地道に調べて、作成しております。
http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/kohga/syosetu_list.htm(重いです)
確認できない部分など、わからない点も多く、それに作品数そのものも不透明なのが現状です。
そこで、いきなりの質問で差し出がましいですが、例えば「怪奇連判状」、「血染のパイプ」
「黒木京子殺人事件」「百万長者殺人事件」「ものいふ牌」などの初出雑誌及び号数や《文学時代》の収録作など、
もしご存じであれば、ご教示戴けないでしょうか?昭和12年以降については、大学図書館の東京朝日新聞の覆刻版
の宣伝などで、邪道ながら、まだある程度気軽に探す事も出来るのですが、それ以前の調査漏れとなると、
地道な調査補完ではどうも難しそうなので、いきなりの出現で恐縮ですが、質問させて戴きました。
それと「雪原の謀略」という昭和18年の単行本の発行所住所(大道書房)の情報もご存じでしたら、ご教示頂けると嬉しい限りです。
これは「甲賀の掲示板」に質問がありまして、なんでも複数の大道書房があるから、住所を知りたいとのことだったのですが、もし
よろしければ御願いします。、
熊谷市郎さんのお話を読むために、出かけた所用に持参しています。
1 神戸に探偵小説クラブ(p64)
時期的には神戸の「ぷろふいるの会」でしょうか
2 はじめ「仮面」という題(p65)
これはすでに戦前考えられていた雑誌の誌名だったのですね
3 一版は千部(p67)
これはこの昭和十年代には初版が千部印刷されていたということですね、初めて知りました。
4 昭和20年2月に初版として『夢殿殺人事件』がでていたようだ(p68)
再版やこの再版の改装版があることから、どうやら、この初版はある、と考えられます。
ところで、宝石選書『刺青殺人事件』初版一冊、再版が手元に9冊あります。再版を比較しますと、資料などで、5刷、6刷された、といわれていますが、すべて、この再版と表示されているように思われます。再版同士をみても、だんだん、かすれているものがあるので、紙型がつぶれていったのでしょうか。
また、再版の日が微妙にずれているので、うたがわれるのです。
それにしても、この5刷、6刷表示はあるのでしょうか。
中さん、下のリスト、ほぼ完成でしょうか、めまいがしてきました。
■奈良泰明様
どうもありがとうございます。お手数をおかけしております。ひたすら恐縮しております。お知らせいただきました改造社版不木全集の「ニュース」は、乱歩の「補遺二冊発行に就て」が掲載された第三号のことでしょうか。「補遺二冊発行に就て」の掲載ページだけはコピーを所蔵しているのですが、ものはついでのお手数ついで、お申し越しの「ニュース」もコピーをお送りいただければたいへんありがたく思います。重ね重ねのお心遣い、ほんとに感謝しております。
●戦前の月報
これまでにお知らせいただいたところをいったんまとめるため、先日のリストを再掲載いたします(それぞれの書名は省きます)。冒頭のマークは、○=月報が附されていた、×=月報はなかった、●=月報の現物またはコピーを所蔵しているあるいは近くコピーをお送りいただける運びとなったああ嬉しいな、を意味します。おかげさまで月報の有無は確定できたように思います。
○現代大衆文学全集/平凡社
●世界大衆文学全集/改造社
×探偵小説全集/春陽堂
●世界探偵小説全集/博文館
×日本探偵小説全集/改造社
●世界探偵小説全集/平凡社
○世界犯罪叢書/天人社
○世界猟奇全集/平凡社
○明治大正(昭和)文学全集/春陽堂
○新作探偵小説全集/新潮社
×新作探偵小説全集(改装版)/新潮社
●名作挿画全集/平凡社
×シャーロック・ホームズ/平凡社
○新作大衆小説全集/非凡閣
下から二行目のシャーロック・ホームズは全集ではなく、平凡社版世界探偵小説全集のドイルの巻の紙型使用版と見られるもので、念のためにリストアップいたしましたものの、こんなのに月報がついていたとは考えられません。なかったはずです。あってたまるものですか。ですから本日付をもって、昭和10年10月に刊行された平凡社のシャーロック・ホームズ1『妖犬・恐怖の谷』、同2『シャーロック・ホームズの冒険』には月報は附されていなかったということにしてしまいます。見なかったことにしてください。最後の新作大衆小説全集は第五巻と第三十三巻が乱歩の巻となっており、前者は月報あり、後者はもしかしたら月報なし、ではなかったかと推測される次第ですが仔細は不明。ひきつづき情報提供をお待ちいたします。
中様、昭和四年の改造社版不木全集第15巻の月報“ニュ−ス”に
亂歩の文章が載っていますがこれは調査済みでしょうか。
まだでしたら一緒にお送りしますが。
日下さん
お目に掛かれず残念ですが、岩堀さんの
おっしゃるとおり、湘南オフ会は随時
開催ですのでまたの機会は遠くないかと。
お渡しする物もありますので (^○^)
日下さま
>自宅が横須賀なので、湘南オフ会はぜひとも参加したいと
>思っていたのですが、6/23(土)は本格ミステリ作家
>クラブの総会と本格ミステリ大賞の授賞式があるため、残
>念ながら参加できそうにありません。くー(泣)
横須賀在と伺っていたので(私も横須賀の浦賀です)、ご出席頂けるかと
思っていたのですが…。私見では、これがミステリ?と思うような作品が
人気を呼んでいる作今、「純正」本格ミステリには頑張って頂きたいので
総会・授賞式の盛会を祈っております。本日の朝日夕刊に本格ミステリ大賞
の記事載っていましたね。
湘南オフ会、今回限りにはしないつもりですので次回は是非是非ご出席
下さい。
末永さま
>さて、今日は、ある作家のご遺族にインタビューしてきました。
>例によって思わぬ人間関係がわかって、大変な収穫でした。
>それとは別に、このインタビューをしたご本人が大衆文学系のお仕事を
>されているので、>いろいろお話を伺いました。
>面白かったのはこの方が宮本幹也や三橋一夫さんと仲が良かったという
>ことで す。
>以前岩堀様に(私信で)ご教示いただいた宮本幹也のモデル問題のお話も
>伺いました。
>裁判ざたになったので、作家仲間や編集者が「景気付け」に傍聴して応援した
>んだそうです。
宮本幹也のモデル問題、結局どういう具合にケリがついたのかは私も記憶あり
ません。オフ会でお話聞けるのを楽しみにしております。
末永さん、これはすごいことになりましたね、多くの関係者にあわれてお仕事ができるなんて、本当にうらやましいです。
成果の公表をお待ちしています。
別冊太陽の『地下本の世界(発禁本II)』を購入しました。戦後の地下本、時たま、怪奇小説とかいてあると、思わずみてしまいます。
『地下鉄伸公』については、地下鉄サムからの連想で、昭和21年のものを購入していますが、その他に『美しき星座』『光ある海』『新装』などが三木蒐一さんにはあるようです。
個人的には、「探偵新聞」の総目次、あるいはその実物をみたいのですが、あまりにも手持ちのものがすくなくて、呆然とします。
あるものが見当たらないので、ここのところ、本棚の整理をしています。ないならば、泣けてきます。それで、本が読めない。
毎日が新展開で、刺激的な状況ですね。
加納作品の数少ない情報源としてこちらのサイトにお世話になっています。
とりあえずご挨拶に参上しました。
なんだか掲示板の話題を見ると私なんか場違いのような気もしますが・・・。
これからもよろしくお願いします。
No.549は敬称がメチャクチャでした。中様を軽んじているわけではないので、どうぞあしからず。
桜様。
三木蒐一がいつまで博文館にいたのかは即答しかねますが、戦後の同誌にはずいぶん書いてますね。『地下鉄伸公』についは、私より詳しい方がここをご覧になっているはずです。フォローよろしくお願いします。
お答えするのは難しいですね。私はお手上げ状態なのですが、日下様、奈良様のご参入で文字通り急展開。どこまで突き進んでしまうのだろう、そしてどんな本ができあがるのだろう、と思わせます。
さて、今日は、ある作家のご遺族にインタビューしてきました。
例によって思わぬ人間関係がわかって、大変な収穫でした。
それとは別に、このインタビューをしたご本人が大衆文学系のお仕事をされているので、いろいろお話を伺いました。
面白かったのはこの方が宮本幹也や三橋一夫さんと仲が良かったということです。
以前岩堀様に(私信で)ご教示いただいた宮本幹也のモデル問題のお話も伺いました。裁判ざたになったので、作家仲間や編集者が「景気付け」に傍聴して応援したんだそうです。また、宮本さんのご自宅にはいろんな仕掛けがしてあって、「忍者屋敷」と呼ばれていた由。
三橋さんは柔道のお話でした。
ともかく、誰かに会うと必ず収穫があるものです。『sumus』 のようなお仕事がこれからもどんどん発表されるといいと思います。もちろん及ばずながら私も何かやろうと考えています。
突然の発言を失礼します。
じつは、現在「WEB版ヒッチコックマガジン総目録・索引」なるものを作成中で、元データはほぼ入力を終わったところです。そのWEB版目録に表紙の画像をいれたいとおもっているのですが、以下の二冊が私の手持ちにありません。
通巻7号 1960年2月号
通巻10号 1960年5月号
もしこの号をお持ちで、なおかつ表紙の画像データ(スキャナ・データ)を撮ってもいい、という方がいらっしゃったら、ご連絡いただけるとうれしいのですが。
あつかましい依頼で恐縮ですが、よろしく。
小林文庫オーナーさま
皆さま
sumus6号が出来ました。
『ぷろふいる』の発行人、熊谷市郎氏のインタビューが、
川島昭夫氏、横山茂雄氏の監修のもとで掲載されています。
まさにロングインタビューで、もりだくさんの内容です(ロングすぎて
字が小さくなってしまいました…)。小林文庫さんのこの掲示板でさかん
に交わされている探偵小説出版史を知る手がかりとして、一資料に加えて
いただけるのではと思います。
この一年あまりのあいだ、熊谷さんのインタビューの存在がはじめて、
小林文庫さんのHP上であきらかになってから、まず芦辺拓さんが
光文社文庫の『ぷろふいる傑作選』に関わられていた動きとあいまって、
さまざまな展開があり、さらにめぐりめぐってインタビューのテープを手に
した私が、それを活字におこして公表するまでに至ったのは、不思議な
出来事でした。
私が、そのようなことを申すことよりも、なにより1983年にこの
インタビューを実現された川島氏、横山氏の熱意があってです。
だからこそ熊谷さんの言葉が、いまこうして甦ったわけですから。
それからインタビュー末には、本掲示板でなされた熊谷さんの
関わられた出版の刊行書の公開調査、それを参考に作った書誌を
掲載させていただきました。調査では、情報を寄せていただいた
皆さまに、あらためてお礼を申し上げます。
そして小林文庫オーナーさまには、いろいろとお世話になってしまい、
ほんとうにありがとうございます。
これからも私は熊谷さんについてはさらに追っていきたいと思います。
またご迷惑をかけてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。
sumus http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/5180
海月書林 http://www1.odn.ne.jp/~cek75520
上記HPでsumusは取り寄せることができます(海月書林は
市川慎子さん(23歳!)によるネット古書店です。ひとあじ違った
品揃えの、いま一押ししているページです。覗いていただけたら
嬉しいです)。
■末永昭二様
お手数をおかけしました。宮澤さんご出演の「週刊マニアタック」で流された映像によると、乱歩の土蔵には春陽堂の明治大正(昭和)文学全集がセットで揃っているようでした。あのセットになら月報も残っているかもしれませんが、それ以外にはもはや確認の手だてがないのではないかという気がしてきました。ともあれいましばらく、みなさんからの情報提供をお待ちしたいと思います。
■大塚俊一様
『二青年図 乱歩と岩田準一』は、乱歩と準一という実在の人物が実名で登場するモデル小説ですから、小説などしょせん虚構であるとはいうものの、読者としてはいわゆる虚実皮膜、やはり気になるところです。一方のモデルの孫にあたる作者が計算ずくでそのあたりを狙っているように見受けられるのも、別の意味で気になるといえば気になります。先日ぱらぱらと眺めた限りでは、恋愛小説(作者の言を借りれば、やおい小説)の定石を踏んで乱歩と準一が膚を合わせるシーンも描かれておりましたので、「実話」の「検証」というほどではありませんが、とりあえず『探偵小説四十年』から乱歩が準一との仲について語ったところを引用しておきます。
《ちょっと断っておくが、岩田君とは同性愛文献あさりの点で気が合っていたので、彼は私よりずっと年少であったけれども、二人の間に同性愛関係があったわけではない。よく旅をして一緒に泊ったりしたが、私は彼と手が触っても嫌悪感を催すほどであった。そういう意味ではなく、岩田君は文献あさりの方では、私の師匠格に当り、人間が好人物で、おしゃべりで、オッチョコチョイで、そのくせ勿体ぶり屋だったから、無口で鈍重で、「勿体ぶり」の逆の性格の私とは、非常にウマが合ったのである》[昭和八年の「精神分析研究会」の項/p.198−199]
じつはまだ作品を拝読しておりませんので(読むことに何かしら抵抗感を覚えているのかもしれません)、読了して気がついたことがあればまたお知らせいたします。
■奈良泰明様
ご無沙汰いたしました。ご丁寧にお調べいただいて、感謝に堪えぬ次第です。いきなり厚かましくて恐縮なのですが、ご所蔵の月報(ニュ−ス第三號・第二號、それからできれば『乱歩集』の帯、はたまた世界探偵通信も)、コピーをお送りいただくことは可能でしょうか。お暇なおりにお手数をおかけできればたいへんありがたく、よろしくお願い申しあげます。
■日下三蔵様
いつもご親切にありがとうございます。『ポー、ホフマン集』が二巻一函であったことすら知りませんでした。お言葉に甘えてコピーをお送りいただきたく、ご多用中、まことに申し訳ありません。
■桜様
お知らせ感謝いたします。「スムース」のことは承っておりましたが、「波」のことは存じませんでした。それにいたしましても仰せのとおりの「急展開」、けさなどほとんど眼が回るような思いを体験しました。じつにありがたい限りです。
世界探偵小説全集 平凡社 第二巻『シャーロック・ホームズの冒険』の月報も在りましたので以下に述べます。
これはB5判四つ折りで「世界探偵通信」の題字になっています。
シャ−ロック・ホ−ムズの冒険は第四回配本で単冊函入りです。
内容はコナン・ドイルの紹介・次号予告・編輯室よりの他に『亂歩氏傳』が載っています。
500字程度の文章です。
*博文館の世界探偵小説全集と同じ年(昭和四年)に出た改造社の
不木全集全17巻の月報も「ニュ−ス」でした。
これは5部しか出ていませんが。
タイトルでした、。
小林さん、「スムース」6号、手元にきました。特集は「新書の昭和三十年代」です。
扉野良人さんの「熊谷市郎氏インタビュー『ぷろふいる』五十年」が掲載され、リストも公開、また、インタビューも完全版でしょうか、いきずまる感じがでています。監修者二名もその名が明らかにされました。ここでもすでに、akawasさんが書かれていましたが、そのうちの一方の人は『日影丈吉全集』にも参画されておられるのですね。
「波」6月号、長谷部史親さんの「江戸川乱歩の唯一の友人だった男」が掲載されていました。
中さん、奈良さん、日下さんの情報で、さらに、すごい急展開になってきました。
末永さん、三木蒐一さんの「地下鉄伸公」のこと、ありがとうございます。戦前、戦後、明朗小説が「新青年」におおく掲載されていますね、いつ頃まで、博文館におられたのでしょうか。
日下です。
自宅が横須賀なので、湘南オフ会はぜひとも参加したいと
思っていたのですが、6/23(土)は本格ミステリ作家
クラブの総会と本格ミステリ大賞の授賞式があるため、残
念ながら参加できそうにありません。くー(泣)
総会はともかくとして、授賞式は評論部門受賞作の執筆者
の1人なので、出ないわけにはいきません。
今回は本当に残念ですが、次の機会を待ちたいと思います。
日下です。
> 中相作さま
>△世界大衆文学全集 改造社 第三十巻『ポー、ホフマン集』昭和4年4月(翻訳)
同時配本の(というか、このシリーズは二冊で一組ですから、同じ
函に入っていた、というべきか)ホオル・ケイン『放蕩息子』との
共通月報ですが、B3判の紙一枚を四つ折にした、8ページのもの
が付いています。タイトルは「世界大衆文学全集月報」で、欄外に
「改造社文学月報 第十三号 昭和四年四月三日発行」の記述有。
乱歩関係の記事は、森下雨村「エドガー・ポーと江戸川乱歩」、丸
木砂土「E・T・A・ホフマン」、内田岐三雄「映画化されたポー、
ホフマン」の三本です。
>○世界猟奇全集 平凡社 第三巻『女怪』昭和5年12月(翻訳)
月報はありませんでしたが、代わりに(?)「購読者券」という
B7判よりやや小さい紙が入っていました。要は、全巻購入特典
の応募券です。「本券は各巻の中に貼り込んでありますから、こ
の券第一回から十二回まで取揃へ本社へ御送り下されば『エロ・
グロ記念写真帖』を一部御贈呈申上げます、この券は大切に御保
存下さい。」貼り込んであります、といいながら、挿んであるだ
けですが。
以上二点は、必要でしたらコピーをお送りいたします。なお、猟
奇全集の『エロ・グロ記念写真帖』は未所持ですが、SF評論家
の水鏡子氏が現物をお持ちですので、お願いすればコピーを取ら
せていただくことは可能かと思います。
>△明治大正(昭和)文学全集 春陽堂 第五十六巻『江戸川乱歩・
>小酒井不木・甲賀三郎・大下宇陀児』昭和6年8月
うちの本にも、月報は入っていませんでした〜。
奈良と申します。初めて書き込みをさせていただきます。
博文館世界探偵小説全集の月報についてですが、たまたま「ニュ−ス」全12枚を所持しておりますので出て参りました。
今までの書き込みとダブル部分もありますが、月報名?は「ニュ−ス」でA5判より一回り小さくて(130mmX195mm前後)ペラ1の二つ折りです。
第三回配本の亂歩・マッカリ集「ニュ−ス第三號」の内容は新青年編輯部の自賛の文章(円本戦争時ですから)・次号予告・讀者の聲の他に[乱歩の力瘤]という文章(200字程度)が載っています。
この中に“自ら亂歩集を編纂され自らペンを取って自叙傳的解題を五十枚も書かれた”という部分があります。
そして本体に「蟲」他10篇が入り、巻末(427頁〜454頁)に件の「あの作この作」が収載されているわけです。
他にドイル・オップンハイム集の「ニュ−ス第二號」には
次号予告欄の中に新青年編輯部の《世界的作者/江戸川亂歩》という文章が載っています。
また全巻に各冊帯が付いていますが亂歩集の帯は
『亂歩集/探偵小説の王者日本一の變態性作家江戸川亂歩の眞に自信ある傑作選集。折から三伏。妖しき情熱に身も心も熔け盡くる思ひあらん。』というコピ−で当時の新青年編輯部の誰か(水谷準??)が書いたと推測されます。
*この全集帯コピ−はそれぞれに名文?で絶望書店のHPに小生が提供したものが全巻分載っています。
*鎌倉オフ、小生の居住地なので参加させていただき度須川様にお願いしておりま す。その折りオ−ナ−様にもご挨拶できればと思っています。
日曜日に八重洲ブックセンターで見かけました。レジ手前の新刊棚にも、ミステリー棚でも平積みになっていました。
乱歩と岩田準一の同性愛話みたいで、気にはなりましたが、購入はしませんでした。
どこまでが実話なのか、ご検証いただければと思います。
仕事に出かけたのですが、20分で片づいたので昼食がてら神保町を一回りして来ました。
古本は買わなかったのですが、別冊太陽の『地下本の世界(発禁本II)』が出ていたので購入。
モロな絵や写真が出ているのも驚きましたが、いろいろ面白いネタが。
(1)『アドニス』のこと
例の『アドニス』が紹介されていて、『虚無への供物』の初出(連載第1回)が1ページ分掲載されています。以前大宅文庫で所蔵を確認したときには、この号は見ていないです。なにしろノンケなものですから。
(2)『探偵実話』広告のこと
カストリ新聞に『探偵実話』の広告が出ているのを初めて見ました。
(3)蔵書票のこと
この手の雑誌によく貼ってあるのを見かける蔵書票が長尾桃郎という人のものであることがわかりました。この蔵書票が貼ってあるのは珍しい雑誌が多いのですが、いかんせん目次が切り取ってあるものが多いのです。大宅文庫の『犯罪実話』(初期)なんかは旧長尾蔵書が多いですが、大抵目次がないです。拙宅にも何冊かありますが、カストリ雑誌を除いてほとんどやられています。蔵書印を押しまくって奥付を切り取っている某氏旧蔵書と双璧をなす困ったものです。
この長尾さんという人は、たしか貸本業界と深い関係があったはずですが、なんだか忘れてしまいました。
中様。
架蔵の『明治大正昭和文学全集』第56巻には、月報が入っていなかったです。
お役に立てなかったです。
桜様。
『地下鉄伸公』はタイトルでおわかりの通りの作品です。
■宮澤様
あらためてお知らせするほどのことではないのですが、記念写真の件、前列中央に乱歩夫妻が陣取ったそのうしろ、二人の肩越しに不景気な背後霊みたいな顔を見せている男性が、昭和27年に乱歩を生家跡に案内し、30年の生誕地碑建立では発起人代表を務めた岡村繁次郎という人物で、当時の名張を代表するディレッタントでした。「ふるさと発見記」「生誕碑除幕式」「二銭銅貨」といった乱歩のエッセイに登場しております。
岡村繁次郎はいかにも田舎のディレッタントらしく書店を経営しており、没後は長男がそのあとを襲ったのですが、若手の論客として名張市議会議員に名を連ね、三重県議会議員選挙に出馬したこともあったこの長男、芳しからざる理由から借金地獄にはまりこんで、もう十七、八年も前のことになるでしょうか、一家で夜逃げを決めこんでしまいました。私はこの長男とよく飲み歩いた仲でしたから、逐電の第一報を耳にしたときのショックはいまもありありと憶えております。生誕地碑の打ち合わせなどで寄せられた乱歩の書簡、建立を記念して製造販売された二銭銅貨煎餅の型といったものまで、名張に残る乱歩生誕地碑関連グッズは一括してこの岡村家が保管していたのですが、遺憾ながらすべて行方知れずとなっております。
その岡村繁次郎のさらにうしろ、後列中央で東海林太郎風な直立姿勢をとっているのが亡父です。亡父の話題は軽く流して後列左端をご覧ください。これではまるでバスガイドですが、亡父同様眼鏡をかけた男性が写っております。これが桝田敏明という開業医で、生誕地碑は彼が経営していた桝田医院の敷地内に建てられました。ちなみにこの先生は、名張市内の清風亭という料亭で開かれた生誕地碑除幕記念大宴会の席上、酔った勢いでえいやとばかりすっぽんぽんになり、乱歩にひとさし裸踊りを披露したという勇猛果敢なエピソードを残しております。
■桜様、風狂様、小林文庫オーナー様
ご教示ありがとうございます。あまり時間がありませんのでお礼だけ申しあげます。
小林さん、富山オフ、楽しい雰囲気のもとでの会の様子が掲示板でうかがわれました。
不思議なもので、ここに書いたら、
三木蒐一『浅草新景ー地下鉄伸公物語ー』昭和二一年九月十五日、大元社
を入手しました。ここからは、渡辺啓助さんの『彼女達(まま)不在』もでているようです。
明朗小説でした、
珍しく、著者略歴が巻頭にかかれています。それによりますと、博文館の編集部、そして「講談雑誌」編集長。
未見ながら、『地下鉄伸公』昭和二七年、東成社
『地下鉄伸公 続々』昭和三一年、木神原書店
その他、三作品があります。
小林さんが下に書かれた、『澪標の旅人 馬場孤蝶の記録』吉屋行夫著(本の泉社)も読みたくなります。
新刊ではないですが、門前典之『死の命題』新風舎、1998.1.13初版2刷、を入手。本格推理小説の、雪に閉ざされた山荘ものです。よみはじめて、ひきこまれました。
小林文庫です。
土日と遊びまわってしまったため、今週は仕事が厳しい状況です。
皆さんへのご返事は、滞ってしまうかと思います。
あらかじめ、お詫びしておきます。
管理人がそんな状況でも、桜さん、中さんが毎日書きこんで下さるので、掲示板は活況です。
大変ありがとうございます。
いや、別に…、皆様に甘えて手抜きをしようと言う訳では…… (^_^;;;)
中相作さんのご質問は、ますます難しくなってきて、私の出る幕はありません。
皆様、是非ご協力をお願い致します。
桜さん、風狂さん、ご教示大変ありがとうございます。
富山でオフ会に出席したばかりなのに、またまたオフ会の企画が。
6月23日(土)、鎌倉にて「湘南オフ会」を企画していただきました。
私も出席予定です。
この頃は、紫陽花の最盛期とか。
たまには、古本だけでなく、古都で日本の自然を愛でてみませんか!?
詳しくは、No.519 岩堀 さんの投稿をご覧下さい。
kita さん
ご無沙汰しています。年に1度くらいの登場でしょうか?
先日の富山オフでは、氷見市の民宿に宿泊し、日本海の幸を味わい、海をながめて来ました。
海なし県に住むものとしては、海を見ると素直に感動します。
毎日海を眺めて、休憩できるとは、なんて羨ましいのでしょう!
岩田準子著『二青年図 ―乱歩と岩田準一―』は、まだ見かけていません。
週末に、大型書店に探しに行くしかないと思います。
それとは別に、ある方から次のような書籍を紹介していただきました。
『澪標の旅人 馬場孤蝶の記録』吉屋行夫著(本の泉社)
ISBN:4-88023-357-9 発行日2001.5 価格 \4,000
「樋口一葉、島崎藤村らと親交のあった馬場孤蝶。島根での孤蝶についての新資料発掘をからめ、
「タキ」という人物との交流を通した小説形式で新しい孤蝶像に光をあて孤蝶文学を再考する。」
「この中の一部「探偵小説の元祖」と言う章(約20頁くらい)で江戸川乱歩や甲賀三郎とのやりとりが描かれている」そうです。
乱歩は「二銭銅貨」を孤蝶に送り、評と紹介を頼んだくらいですから、孤蝶の評伝?に登場しても不思議はありません。
この本も、私の行きつけの書店には置いていないので、確認はしていません。
中さんは、ご存知でしたか?
明治大正文学全集 第五十六巻 の月報については、
青山毅「ブックエンド通信」第一号 春陽堂月報細目(S53)に
第52号
S6/8/15
2頁
河上徹太郎「探偵小説私見」
との記載があります。
某収集家の探索でもこの月報の最後に残った一冊はこの56巻の月報ということで、
結局青山毅氏の依頼で島崎博氏からコピーの提供を受けたということです。
新作探偵小説全集の付録については、
山前譲「黒いトランク」第47号 (S60)に
「新潮社版 探偵クラブ 総目次」が載っています。
昭和10・11年の後版には「探偵クラブ」は付録には付いていない
との記述もあります。
以上、お節介ながら、、、
中さん、その「ニュース」について。
・現在の文庫版サイズ(正確ではないですが)
・両面に宣伝の印刷(1枚の紙の両面)
・それを半分に折っている
ので、月報のかたちをした「ニュース」でしょうか。それが12号まであるのですね。
取り急ぎ、おしらせまで。
中さんの語りの芸はいつ読んでも感服します。
■宮澤様
江戸川乱歩リファレンスブックを演出にご利用いただいたとは、迂闊にして夢にも思い至りませんでした。お礼を申しあげます。それからまた亡父の話題でなんとも恐縮なのですが、たしか後列にいたはずだとは思い返されますもののはっきりせず、確認のうえ明朝あらためてお知らせいたします。あらためてお知らせいたすほどのことではまったくないのですが。『江戸川乱歩著書目録』に関しましては、それはもう乱歩の土蔵に自由に好きなだけ入ることさえ可能であれば、狂気と妄執の結晶のごとき一冊をつくれるのではないかと妄想する次第です。どこでもドアが手に入らぬものでしょうか。
■桜様
お知らせありがとうございます。となりますと、「世界探偵小説全集ニュース」は四ページ立ての印刷物と見ていいのでしょうか。
それにしても月報の調査というのは骨が折れるもので、図書館業界も最近でこそ本体に貼りつけるなどして月報の保存に努めておりますが、古い本の月報となると図書館はまず当てにならず、それなら版元はどうかといいますと、かつて現代大衆文学全集のことで H 社に電話で問い合わせましたところ、「本体も残ってないんですから月報なんてあるわけありません」とけんもほろろ、蕎麦はとろろのおあしらい。気を取り直してチェーホフ全集のことで C 社にダイヤルし、かくかくしかじかと打ち明けますと、出てくださった男性は「あなたがいまおかけになってるのは C 新書の編集部なんです」と何やらご立腹のご様子。そこで私は平身低頭、七重の膝を八重に折り、花は咲けども山吹の、けふここのへにチェーホフ全集はございませんかと食いさがって、まあ調べてさしあげますからとありがたいお言葉をいただいた次第でしたが、やがて「新しい版は残ってますけど、あなたがお探しの旧い版はうちの倉庫にもありません」とのご返事を頂戴しました。つまりこの手の調査というのは他人様のお世話ご厄介ご迷惑のうえに成り立つものであり、それだけにこの C 新書編集部の方のご厚意はまことにありがたくまた忘れがたく、別にメモひとつとったわけではありませんが、お名前は西村さんであったといまもこの胸に銘記しております。電話で話をしながら、西村といえば昔わけありだった女の子と同じ名前ではないか、そういえば彼女はいまごろどうしているのだろう、みたいな感慨にふけったこともお名前をよく記憶している一因かもしれませんが。ともあれ、今後ともよろしくお願いいたします。
■小林文庫オーナー様
ミステリーにあまり関係のないことを長々と記してしまいました。どうも申し訳ありません。お見逃しください。
同姓同名はあるのですね、先日、「ほんパラ!関口堂書店」。登場したのは、佐藤春雄(春夫ではないですが)さん、その説(トキは二種類ではなく、一種類)を唱えながら、みとめられず、その後、一種類を観察した、内田康夫さん。
このような展開になるとは、驚きました。
このながれで言えば、オオツキケンジさん、新潮日本文学アルバム「江戸川乱歩」1993、には「大槻憲二」さんの登場。こちらは「精神分析研究会」を主宰する。昭和七年頃のことです。
この大槻という姓は、辞書の「言海」の大槻文彦、「解体新書」の大槻玄沢、多いですね。ここにでてきた、乱歩の蔵を訪問した、オーケンさんは、かれらと縁戚にあたるのでしょうか、不明です。
中さんがあげられた、
○世界探偵小説全集 博文館 第二十三巻『乱歩集』昭和4年7月
には、これと抱き合わせで、2冊分が箱入りで、第三回配本、となっています。全部で24冊ですので、十二回で配本されたのですね。
抱き合わせのは、
第22巻 マッカリ集 昭和七年七月二五日発行
これには附ランドン集もあります
です。どうやら、月報ではなく、他の十二回配本をみますと、「世界探偵小説全集ニュース 12号」というように、一枚刷りで、半折れがついていました。全部、宣伝でした。
おそらく、十二回もあることは、全冊24冊なので、この第三回配本にも、挟まれていたのではないでしょうか。
久しぶりに、昨日、古書を入手しました。
末永様
ゲストブックにも、オフ会参加の申し込み頂いて
いたのですね。夕べのメールはDMの方だけをみて書いたので失礼
いたしました。私も末永さんにお会いするのが楽しみです。
よろしくお願いいたします。
ご無沙汰しています。
長い昼?をもて余して、赤くなった海を見ながら、しばし休憩というところです。
本棚の本を少し整理しています。増えた本を処分して、その分HPに残しておこうと
思っています。
暇があればどんどん進のですが・・・・・・。
>小林文庫オーナーさん
> 未編集取材テープも有るんですか?
> 見たい! けど、日曜日はきついかなぁ。
オーナーに来ていただけたら嬉しいですが、オーナーにでしたらいずれまたお見せする機会もあると思います。あまりご無理はなさらずに。
>末永昭二さん
>いつごろまでに参加表明すればいいでしょうか。
部屋から人が溢れるくらい集まりそうでもなければ、申し込んでおいてドタキャンでも構わないですよ。今の時点で会員以外の参加申し込み2名ですからまだまだ大丈夫です。
オーナーと末永さんには別途メールで詳細をお送りします。
>中相作さん
>人外境主人伝言 5月26日
乱歩文庫の上の二冊はまさに江戸川乱歩リファレンスブック『乱歩文献データブック』『江戸川乱歩執筆年譜』でした。演出で置いておいたのですがさすがお目ざとい。
>人外境主人伝言 5月27日
お父上が生誕地碑除幕式の記念写真に写っていたとか。どの方でしょうか。
中さんにはぜひ乱歩の土蔵に調査に入っていただきたいです。山前さんや新保さんはしょっちゅう入られているみたいですが。
第三弾の『江戸川乱歩著書目録』に引き続いて、第四弾『江戸川乱歩蔵書目録』も期待してしまいたいところです。ただ、乱歩の死後に贈呈された本も土蔵の中に納めてしまうようで、雑本の類も結構積んでありました。奥付からある程度見当はつくものの選り分けるのは難しそうです。
■桜様
岩田準子さんの『二青年図 乱歩と岩田準一』には、ぱらぱらページをくりましたところ、写真は一点も収録されておりません。カバーには乱歩と準一の写真が一点ずつ配されており、乱歩のそれは昭和35年、科学警察研究所の廊下で拳銃を構えて撮影した写真の一部かと思われます。準一の写真は『探偵小説四十年』に収録されたものとも違っており、おそらく岩田家に所蔵されていた一点でしょう。まだ手にしたばかりで、拝読するには至っておりません。
●戦前の月報
戦前に刊行された全集類の月報(あるいは附録雑誌)についてお聞きいたします。乱歩の巻(ないしは作品)が含まれた全集類は、現時点で下記のものが判明しているのですが、月報がなくて困っております。冒頭のマークは、○=月報があるらしい、×=月報はないようだ、△=有無いずれとも不明、といった意味です。現物またはコピーを所蔵しているのはわずかに●の二点のみで、その他に関しては、有無、内容、ページ数を確認したいと思っております。ご教示をお待ちいたします。
○現代大衆文学全集 平凡社 第三巻『江戸川乱歩集』昭和2年10月
○ 続第二十巻『江戸川乱歩集』昭和7年3月
△世界大衆文学全集 改造社 第三十巻『ポー、ホフマン集』昭和4年4月(翻訳)
×探偵小説全集 春陽堂 第一巻『江戸川乱歩集』昭和4年6月
× 第十八巻『首の綱』昭和5年5月(翻訳)
○世界探偵小説全集 博文館 第二十三巻『乱歩集』昭和4年7月
×日本探偵小説全集 改造社 第三篇『江戸川乱歩集』昭和4年7月
○世界探偵小説全集 平凡社 第二巻『シャーロック・ホームズの冒険』昭和4年9月(翻訳)
● 第一巻『恐怖の谷・妖犬』昭和5年7月(翻訳)
○世界犯罪叢書 天人社 第二巻『変態殺人篇』昭和5年11月
○世界猟奇全集 平凡社 第三巻『女怪』昭和5年12月(翻訳)
△明治大正(昭和)文学全集 春陽堂 第五十六巻『江戸川乱歩・小酒井不木・甲賀三郎・大下宇陀児』昭和6年8月
○新作探偵小説全集 新潮社 第一巻『蠢く触手』昭和7年11月
△ 第一巻『蠢く触手』昭和10年5月(改装版)
●名作挿画全集 平凡社 第四巻 昭和10年9月
△シャーロック・ホームズ 平凡社 1『妖犬・恐怖の谷』昭和10年10月(翻訳)
△ 2『シャーロック・ホームズの冒険』昭和10年10月(翻訳)
○新作大衆小説全集 非凡閣 第五巻『地獄の道化師・暗黒星』昭和14年12月
△ 第三十三巻『幽鬼の塔 他二篇』昭和16年7月
以上です。どうかひとつ、よろしくお願い申しあげます。
講談社の『乱歩 下』(1994.9月)のグラビアでは、
「昭和5年、鳥羽にて、
岩田準一(左)と乱歩」
という写真がある。少しうらやましい写真です。
まだ、入手していません、岩田準子さんの本。岩田さんが所持の写真も
掲載されていれば、ますます購入したくなります。
No.522 (2001/05/27 07:28)
小林さん、富山オフですね、この季節、日本海や立山がみえてすばらしい所です。
三木蒐一には、下に書いたもの以外に、著作はあるのでしょうか。
『浅草新景ー地下鉄伸公物語』は、何かの翻訳ものをベースとするものでしょうか、気になりました一冊。
ここに書けば、いずれ入手できそうな予感がします。
※ <以下 管理人記述>
投稿を整理中に、誤って No522 桜さんの投稿を削除してしまいました。
純粋に、管理人の作業ミスです。
ここに復元させていただきました。
ご迷惑をおかけし、大変申し訳ありません。
管理人です。
「小林文庫」は、ミステリー及び読書に関するHPです。
このゲストブックも、ミステリーと周辺分野について語り合う事を目的としています。
内容の良否に関わらず、No.523 の発言はこの目的と無関係の発言のため、削除させていただきました。
どのような本をどこから購入していたのか、と思い、ノートを見ます。あの古書店は今は聞いたことがない、というように思われてきます。
ふと、伊藤松雄さんの一冊、『侠盗魔人』一陽社、昭和22年3月、とメモがある。その年は1996年12月。
本棚にもない一冊、しかも、新しい題名だ。探してみる。
しかし、伊藤松雄さんの本のうしろに隠れて、上の本が見つかりました。
ということは、『怪盗魔人』一陽社、昭和22年3月
というように、書名がミスプリントされて、「推理小説研究21」に掲載されていたことになります。
あるとは思わなかった一冊を伊藤松雄さんのところに見えるように並べました。
小林さん、大槻さんは、自らをオーケン、といい、そしてあの、大江健三郎さんにも、オーケン、と呼んでいるそうです。
見開き2頁の、乱歩の蔵、コピーをとり、保存しました。このような場合、整理するのが大変です。
確かに、みたところ、お孫さんですね。
岩堀様
湘南オフ、参加させていただきたく、お願いいします。
私は意外に湘南方面は近いので遅くなってもいい何とかなるなと考えていましたが、それでも8時散会とは助かります(オーナー様は遠いからどうされるのかよそながら心配してました)。
何はともあれ、楽しみにしています。特に岩堀様には初めてお目にかかりますから。
幹事の皆様、お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。
宮澤様
上映会にも参加したいのですが、10日は仕事が追い込みに掛かっている可能性があります。まだ、今日の時点でははっきりしていないので、いつごろまでに参加表明すればいいでしょうか。来週中には確定すると思いますが。
さて、プランゲ文庫展に行ってきます。
小林文庫5周年記念を兼ねて湘南オフ会を行うことにしました。
詳細はこれからですが、とりあえず人数を把握したいと思いま
すので、参加希望の方6月3日頃まで上記宛てご連絡下さい。
場所:鎌倉
開催日:6月23日(土)
時間、コース詳細は未定ですが、午後2〜3頃集合、
鎌倉散策〜宴会、遅くも8時前に散会予定
*詳細は参加の方にDMでお知らせします。
東京から少し離れていますが、鎌倉は紫陽花が真っ盛りの季節です。
是非どうぞ!
尚、小林オーナーにもご出席頂く予定です。
幹事団:(限りなく湘南近傍に住んでいる)須川、石井春生、岩堀
ありがとうございます。>オーナー様。
貸本出版社が相互に密接な関係を持っている、というか、たくさんの出版社がいくつかの「系統」に分類できるというのは、まったく面白い話だと思います。どっちにしろ、最終的にはほとんど青樹社に収斂してしまうのですが。
銭湯や通勤時間、「金の卵」などは、貸本隆盛の大きなファクターだと思います。もっと「読者の風俗」と絡めて考えてみたら面白いだろうと思います。
今度はもっと大作を準備していますので、どうぞよろしく。
今日はプランゲ文庫展に行ってきます。なかなか楽しみです。
宮澤さん
未編集取材テープも有るんですか?
見たい! けど、日曜日はきついかなぁ。
中さん
「祖父をモデルとしたやおい系小説」
本の紹介を読むと、その通りの作品でしたね。
ちょっと、手に取るのが怖いかも。(まだ、見かけていません)
末永昭二さん
「貸本小説研究のために」拝読しました。
銭湯と貸本屋の盛衰の関係や、貸本出版社は編集プロダクションだった、など、新鮮だけど納得行く切り口でした。
出版社の関係や変遷など、もっと知りたいところです。
「ために」と有るように、この先も研究が進んで欲しいです。
桜さん
> …オーケンさんが以前、テレビで述べていたのですが…
大槻ケンヂを「オーケン」と言うとは。 桜さんはオーケン世代なのでしょうか?
(変なところに反応してスミマセン)
週刊アスキーで、オーケンは案内してくださった方を、平井隆太郎先生と紹介していますが、あの方はお孫さんですよね?
BS-i<週刊マニアタック>2001年5月10日放送 #23「江戸川乱歩の残像」
について、私が所属しているSRの例会でビデオ上映する了承が取れました。衛星放送での番組(30分弱)と乱歩邸での未編集取材テープ(1時間)を流します。
会員以外の方がいらしても構いません。
6月10日(日)の午後で場所は渋谷です。人数を把握したいので参加希望の方は私にメールでお問い合わせください。
■末永昭二様
芳林文庫の目録、手許にないというのは要するに名張市立図書館に置いてあるということで、いつでも確認できますのでご休心ください。お気遣いいただいてありがとうございます。ちなみに名張市立図書館は5月15日から6月2日まで蔵書整理のために休館となっておりますので、お運びをいただいたどちらさまにも泣く泣くお帰りいただくしかありません。この場をお借りしてお知らせ申しあげる次第です。
■桜様
岩田準子(のりこ、とお読みください)さんの『二青年図 乱歩と岩田準一』(新潮社)は、東京の書店にはきのう並んでいたそうです。岩田さんは三重県鳥羽市にお住まいなのですが、さる日刊紙の鳥羽通信部に勤務する記者の方から先日電話があり、この本のことを記事にする参考にと、「乱歩における同性愛」みたいなことをいろいろお尋ねいただきました。いったいどんな小説なんでしょう。岩田さんご本人は、日本推理作家協会のホームページで「祖父をモデルとしたやおい系小説」と説明していらっしゃいます。ほんとにどんな小説なんでしょう。
『二青年図 乱歩と岩田準一』新潮社を中さんのHPで知る。今日発売です。書簡は引用されているのでしょうか。楽しみな一冊。
古書目録が手元にこないので、目録の整理をしています。あれも、これも、買いそびれた、という思いがしてきます。
それでも、最近の一冊からは、三木蒐一があたるかどうか、気付いたなかで、二度目の登場ですが、今回もあたらずか、あたれば、今日着くはずです。
コレクション魂を他の分野ながら、ふるえたたせる一冊、『マッチレッテル万華鏡』加藤豊(白石書店)、ここには、熱き思いの、6000点のラベル、見ているだけで、満足感がひろがります。
往年の「人外境だより」を彷彿させる中様の名調子がこちらでまた読めるようになったこと.
乱歩目録,お貸ししましょうか.
オーナー様.
ご購入,ありがとうございました.
読んでくださった方から新情報が寄せられています.これもありがたいことです.
奥付に記載されている発行者名にペンネーム(っていうんでしょうか)を使う人が意外に多いようですね.何人かは本名でないということです.
■末永昭二様
ご指摘の件、むろん立派な関連文献です。どうして私のホームページに記載していないのかと申しますと、単にうっかりしていたというだけの話です。現物はいま手許にありませんので、近いうちに確認のうえ増補いたします。自慢話めいて恐縮ですが、私はしっかりしているように見えて結構間抜けです。今後ともよろしくご指導ください。
■ノーネーム様
「週刊アスキー」のお知らせ、たいへん参考になりました。お礼を申しあげます。「週刊アスキー」という雑誌が存在することすら知りませんでした。こんなことでいいのかしら。今後ともよろしくご指導ください。
■桜様
『国際スパイを語る』の件、たぶん同じものだと思われますが、とにかく現物を見てみないことには話が始まりません。抽籤に当たって詳細をご報告できる日が来ることを神様に祈っております。今後ともよろしくご指導ください。
乱歩の情報です。すこしまえにあげたものと同じでしょうか、しかし、なぜか、情報がことなります。
『国際スパイを語る』について。こちらは、
非売品図版入(鉄道ホテル) 江戸川乱歩(東京駅鉄道)昭和17 3.5万
とあります。(「古書落穂舎 2000年新年号、p110、より)
なぜか、違うようですね。
乱歩の蔵、オーケンさんが以前、テレビで述べていたのですが、その週刊誌に掲載された、とは知りませんでした。購入します。
ノーネーム さん
「週刊アスキー」の情報、大変ありがとうございます。
この件は全く知りませんでした。
早速、明日購入します。
このような情報は、なかなか気づかないので、また何か有りましたら、教えて下さい。>ノーネーム様、皆さま
それにしても、最近乱歩邸土蔵に入っている方は多いですね。
土蔵保存問題への布石でしょうか??
末永さん
本日、『日本出版史料』第6号を注文しました。
bk1で購入する事ができました。
今なら、24時間以内に発送だそうです。
金曜日には到着するでしょう。楽しみです。
はじめてお邪魔します。
この掲示板はずっと拝見していましたが、聞いたことのない作家がぞろぞろ出てくるので、ただ唖然としていました。
最近乱歩の名がちょいちょい出てきて、なんか安心したような・・・。
22日発売の週刊アスキーの大槻ケンヂのコーナーに乱歩邸の土蔵が出ていますね。
大槻ケンヂならもうちょっと変わった切り口で紹介してほしかったと思いました。期待しすぎでしょうか。
中様.
貴ホームページを拝見していたのですが,昨年12月に発行された芳林文庫さんの目録10号「特集:江戸川乱歩」は関連文献のにならないものでしょうか.
題名と価格だけのカタログではなく,書誌データも掲載されているので,この掲示板での話題についていくのに重宝しています.
ある人も、このところ、ネットでの買い物が多いようで、安心(笑)しました。全く、手元に来る古書目録がすくなく、一週間で二冊ですので、当然、古書を入手できません。
「本の窓」6月号、横田さんの連載があるために入手。その連載67回。他の原稿でも、書いておられますが、書かれていることは本当のことでしょうか、とても心配しています。
ある時期から、出されるものはすべて購入しており、昨年も二冊。かかれていることによれば、六冊の書き下ろしが中止されたようですね。
今年は一冊がでましたが、あの「文生堂書店」で、人生をかえた一冊を入手されたのですね、はじめてその古書店があきらかにされました。
「松本清張研究」第二号(2001.3.31発行)。特集 松本清張と菊池寛
資料研究 「点と線」の校異について、などがあります。
■風狂様
お知らせありがとうございます。『江川蘭子』は大枚一〇〇万円もいたしますか。とてもとても手は出ませんが、末永さんになんとかしていただけそうで、喜んでおります。
■末永昭二様
おおいに期待しております。よろしくお願いいたします。書誌データの件、説明不足で申し訳ありません。体裁の内訳は次のとおりです。
【体裁】判型 外装 頁数 別丁
別丁は「本に差し込む、本文とは紙質の異なる別刷りの印刷物。口絵・折り込み図表など」と手許の辞書にあります。一丁、二丁、三丁と、豆腐のように数えます。
■桜様
戦後版『妖犬』は初版発行が「昭和五年七月」とされていて、これは世界探偵小説全集第一巻『恐怖の谷・妖犬』の刊行時期に符合します。戦後版『恐怖の谷』は未所蔵なのですが、これもたぶん初版発行を「昭和五年七月」としているのではないかと推測します。つまり戦前の『恐怖の谷・妖犬』を二冊にばらして本にしているわけで、こうした場合は普通「再版」とは呼ばぬのではないかと思われる次第なのですが。
末永さんが思われている人と私が考えている人とは同一人物、Yさん(若手のひとではなく)と思われます。そのひとの書斎の写真には、『江川蘭子』が確かにありました。
それにしても、100、と言う数字はすごいですね。
中さんが上げられた、四冊、昭和二一年のもの、未所持です。
その中さんのリスト情報では、『妖犬』翻訳、平凡社、発行日昭和二一年一月二十日第二刷、とあって、これで戦後最初の探偵小説のひとつにさらに近ずいたようですね。
やはり、乱歩の本がそれに相当するのでしょうか。
すこしまえに書きました『地下の鬼』のように、発行のところが、納本になっており、印刷、納本の表示しかない場合もあるのですね。
「再販」は「再版」の間違いです.すみません.
平凡社の戦後再販の例として大下宇陀児の『情獄』を引っ張り出しました.奥付を見ると,
昭和五年十一月十五日印刷
昭和五年十一月二十日発行
昭和二十一年六月十日再販発行
とあります.『紅色ダイヤ』は持っていないのですが,同じいきさつで制作された本だと思います.
ところが,この本の元となった現代大衆小説全集続四「大下宇陀児集」は,昭和五年十一月八日発行です.要するに平凡社の紙型流用仙花紙再刊本の初版発行日なんてのは,信用できかねるものだということですね.別に奥付にウソを書いたところで犯罪ではないのだから,どうでもいいようなものですが,どうしてこんなに「微妙に」初版発行日を変えたんでしょうね.
私の経験では,奥付の日にちの表示をずいぶん先にすることがあります.流通の問題もあるのですが,印税や制作費などを「初版発行の○か月後に支払う」という場合が多いので,発行日を先にすると,それだけ支払い日が遅くなるという寸法です.私のような下請業者はちょっとコマル.
こういう話は例外ですが,なぜ再版の時に初版発行日に操作を加えるのでしょうか.
中様.
もしかしたら,『江川蘭子』を持っている人に見せていただけるかもしれません.あまり期待しないでおいてほしいのですが(確実にその方が持っているか,私の記憶があいまいなので).
細かいことですが,
【体裁】四六判 函 三七〇頁 八丁
の「八丁」は「口絵が八丁入っている」ということなのでしょうか.たしか,あの本には口絵が何枚かあったはず……
オーナー様.
学会はそんなに敷居の高いところではないですよ.
昨日あげた「芥川竜之介『支那游記』の製作工程」という記事は,今皆さんの話題になっている「紙型流用」がどのように行われたかを(誤植などを手掛かりに)推理するというものです.ナマナカなアリバイ崩しものなんかより,よっぽど謎が入り組んでてミステリ的な味がありました.
もぐらもち様.
私専用のギャグをいただいてもお返しするものが……(笑).実は私も貴HPを見て「(未見)以外はお持ちか,図書館などで確認済み」と思っておりました.表示をなおしていただけば,もう一度なにか持っていないか,洗い直してみます.何か出てくればおなぐさみ.
桜さん
『紅色ダイヤ』の、発行日、私の記述が間違っていました。
初版との記述はなく、
昭和三年三月一日 発行
となっています。
きっと、桜さんの本と同じですね。
いの さん、とも さん、はじめまして。(ですよね?)
書きこみありがとうございます。
「バトルロワイヤルのような」本は、私はあんまり得意ではないのです。
ハラハラドキドキ本とは、少し違うかも知れませんが、真保裕一さんなどどうでしょう。
映画にもなった『ホワイトアウト』や『震源』、『奪取』など、読み出したら止まらない作品です。
逢坂剛さん(『百舌の叫ぶ夜』など)や、貫井徳郎さん(『慟哭』)なども、お奨めです。
せつない推理小説、こちらにはお奨めしたい本は沢山有ります。
まずは、宮部みゆきさん(『理由』や『火車』など)、東野圭吾さん(『秘密』など)はお奨めです。
『リセット』や『ターン』の北村薫さんも良いですね。
そして私が一番好きなのが加納朋子さん。『魔法飛行』や『ガラスの麒麟』など、心優しくてせつなくなる作品です。
はじめまして!
いきなりなんですけど、「青の炎」のようなせつない推理小説(?)って
他にはないんでしょうか?
教えてください。
はじめて、カキコします。
ぼくはバトルロワイヤルのようなハラハラドキドキする小説が好きです。
他にもなにかオススメがありますか?
ちなみに「死のロングウォーク」、「クリムゾンの迷宮」、「そして粛清の扉を」は読みました。
よろしくお願いします。
八木昇「大衆文芸図誌」に「江川蘭子」が書影入りで載っていて
昭和6年5月12日発行の由。
現物は某目録に100万円で載っているくらいですから、気軽に手に入るものではないようですね。
どこぞの文学館に納まっていないでしょうか。
雑誌「大衆文芸」は講談社の「大衆文学大系」別巻に総目次が載っています。
古本屋では高いですので、どこぞの図書館ででもご覧になってみては如何でしょう。
風狂は一向に本が売れず、ヒマをもてあましてこちらにお邪魔ばかりしております。
小林文庫オーナーさま・末永昭二さま・風狂さま
平凡社の『紅色ダイヤ』の件、勉強になります。違う本なのに「再版」扱いとは何とも大雑把。子ザッパだったら
ドゥィーゼル。>末永さん限定ギャグ(笑)。
お恥ずかしい話ついでに。私の作った「小酒井不木著書目録」ですが、実は大半未所持です。オーナー様を惑わして
しまったのは、「(未所持)」とわざわざ表記してある本がいくつかあったからですが、それは「収録作品は
知ってるんだけど現物は持っていないんだなあ」というつもりの(未所持)マークなのでした。何たる中途半端。
反省して表記統一する事に致します。
ところで中さんがひいておられる『幻影城』の「探偵小説叢書目録」、未刊とおぼしき世界探偵文芸叢書の第十巻
『毒蛇の秘密』ドゥーゼというのは、「大衆文芸」に連載された不木訳のやつの事でしょうね。これも昭和2年3月号
以降の「大衆文芸」誌を見つけておらず、一体いつまで連載されていたのかわかっておりません。どなたかご存じの方が
いらっしゃいましたらご教示下さい。
ああいつの間にか中さんに便乗して自分の質問ばかりしている。でもこの掲示板で質問すると、私の持ってない
それらの実物を持っている方からお返事が頂けるので非常に何というかむにゃむにゃ。とにかく感謝に堪えません。
いつの日かご恩返しをしなくては。
昭和4年版の『荒野』は函欠ながらも、所持していますので、
いくつか情報を。
昭和4年版『荒野』は10編収録の短編集です。
扉に波屋書房版との記載がありますが、
奥付の発行は
交同館 東京神田区小川町二十番地/大阪市東区住吉町十七番地
という異同があるのが最初の謎です。
さらには、目次頁に
世界探偵文藝叢書 第七編
とあって、さらに首をかしげます。第八編の間違いなのでしょうか。
元版があるのだとしたら、その紙版を流用した本なのだとは思います。
まとめてみます。
『荒野』甲賀三郎
波屋書房(扉)/交同館(奥付)
昭和4年一月十五日印刷
昭和4年一月二十五日発行
定価 1円20銭
そういわれてみれば、「紅色ダイヤ」戦後版の奥付を見て昭和3年の発行本が
有ると思い込んで、それでメモしたのかもしれません。
割とありますね。戦前の版からいきなり戦後に再版というのは。
大変お騒がせしました。
昭和2年8月5日にサンデー・ニュース社から「不木探偵談」という本が
探偵趣味叢書の一冊として出ていますが、
「 同じS2/8の春陽堂版有りや? 」
というメモが手元にあります。
なにを根拠にそんなメモを残したのか今となっては不明ですが、
いづれは「紅色ダイヤ」のような他愛ない理由かもしれません。
世界探偵文芸叢書に関するご教示、ありがとうございました。『闇に蠢く』の現物に当たるのはほかに手だてを講じることにして、同叢書の(おそらく刊行されずに終わった)残り二巻、『幻影城』の「探偵小説叢書目録」から引いておきます。
第九編『地下鉄サム』マッカレー
第十編『毒蛇の秘密』ドゥーゼ
戦前に刊行された各種全集の月報などに関しても不明な点が少なからずあり、近いうちにお聞きしたいと思いますが、本日は連作の単行本についてお尋ねいたします。
●『江川蘭子』
という本が昭和6年5月に刊行されているのですが、ご所蔵の方はいらっしゃるでしょうか。表題作品は「新青年」に連載された連作です。手許にあるデータ(「新青年」かどこかに掲載されていた『江川蘭子』の広告から拾ったものと記憶します)は下記のとおりです。
【発行日】昭和六年五月?日
【発行所】博文館
【体裁】四六判 函 三七〇頁 八丁
【意匠】装幀・口絵:竹中英太郎
【定価】一円五〇銭
【内容】江川蘭子/五階の窓
「江川蘭子」は乱歩はじめ八作家の手になる作品ですが、やはり複数の著者による『空中紳士』(昭和4年、博文館)では表紙に「耽綺社」、奥付に「小酒井光次」という著者名義が記載されており、『江川蘭子』はその点どうなのかな、といったことも確認したいと思っております。よろしくお願いいたします。
■桜様、小林文庫オーナー様
『国際スパイを語る』、さっそく手配いたしました。抽籤に当たったらご報告申しあげます。籤運はまったくありません。
それから『紅色ダイヤ』の件、平凡社は終戦直後にこの手の紙型流用商法をよく手がけていたのでしょうか(戦前にも乱歩選集という例はありますが)。乱歩関係では、いずれも昭和21年に刊行された『妖犬』『恐怖の谷』『二銭銅貨』『シャーロック・ホームズの冒険』の四冊(うち三冊は翻訳)がそれらしく思われ、またそうではないようにも思われる次第で、仔細がよくわからなくて困っております。
中さんが手配されるということ、安心しました。無事、入手されることを祈念します。
小林さんも確認された、『紅色ダイヤ』。
この本では、昭和三年二月二十五日印刷、昭和三年三月一日初版、
昭和二十一年四月廿日再版発行
のようですが、手元のは、初版表示がなくて、昭和三年三月一日発行、
とされており、あとは同じでした。
これも、他の仙花紙本のように、何度か印刷されたのでしょうか。
「城昌幸集」ちくま文庫。「死人の手紙」初出不明、ですが、これは「シュピオ」昭和十二年五月発行(再録)のためでしょうか。それで、初出不明ですね。
末永昭二 さん
「『新青年』趣味」第8号、完売おめでとうございます。
次号も、楽しみにお待ちしています。
末永さんの「貸本小説研究のために」も、ぜひ拝見したいです。
「学会」というのが、少し敷居が高いですが… (^_^;;;)
問い合わせてみます。
もぐらもち さん
末永さんの投稿を受けて…
『紅色ダイヤ』の戦後版(昭和21年4月平凡社刊)ならば、最近譲っていただいて所有しています。
この本では、昭和三年二月二十五日印刷、昭和三年三月一日初版、昭和二十一年四月廿日再版発行となっています。
風狂さんのメモは、この初版の事ではないでしょうか?
この本は、もぐらもちさんのリストでは所有されている事になっているので、ご存知かと思っていました。
もぐらもちさんのHPの現代大衆文学全集「小酒井不木集」(昭和3年3月 平凡社)と比べてみると、「紅色ダイヤ」以下「塵埃は語る」まで、収録順序が全く一致しています。
別冊幻影城の島崎博編「小酒井不木リスト」を見てみると、やはり現代大衆文学全集の紙型流用と記されています。
Dupinさんのご協力のおかげで、宮澤さん登場の「週刊マニアタック」を見ることができました。
これは、 Dupinさんの書きこまれた通り、宮澤さんが主役の番組ですね。
「マニア」に「アタック」する番組だったのですね。
宮澤さんという味の有る個性の方(宮澤さんゴメンナサイ)を得て、ミステリマニアでなくても面白い番組になっていま。
もちろん、乱歩の土蔵の映像にも感激しました。
番組の半分以上が、乱歩の土蔵と蔵書の映像なので、何度も見なおしたくなります。
やっぱり、宮澤さんは羨ましいや。
Dupinさん、大変ありがとうございました。
小林文庫です。
瞬く間に「世界探偵文芸叢書」の全貌が、明らかになってゆくのは、本当に凄いですね。
自分のHPながら、感心してしまいます。
これも、素晴らしい方々に集まっていただけたおかげ。
情報提供していただいた皆さんに感謝します。
これからも、よろしくお願いします。
また、中さんに直接ご連絡いただいた方。
このHPを覗いていただいて、ありがとうございます。
また、情報ご提供ありがとうございます。
もし、気が向かれましたら、掲示板のほうでも色々ご教示いただけると幸いです。
(掲示板でお答えいただけると、多くの方に情報が広がりますから)
桜さん
> 『国際スパイを語る』(清和会) 初 乱歩 昭和17
> というのが出ています。推理文庫の「探偵小説四十年 3」p123
> をみますと、「清和会で講演」とあります。
この本は、私も気になりました。
中さんの手に入る事を、お祈りしています。
講演録というと、中さんの乱歩著作リストにも『ラヂオ講演文藝講座』と言うのが載っていますが、この種の「ラジオ講演集」には探偵作家の講演が載っていそうですね。
たまたま、この「文藝講座」は所有してますが、他には森下雨村、甲賀三郎の講演も載っています。
乱歩の講演は、甲賀三郎、水谷準、横溝正史、大下宇陀児と協力して探偵小説を作って見る、という話で、結構興味深いです。
「ラジオ講演集」は、他にも目録では何度か見かけた事が有りますが、ことごとく外れました。
おかげさまで「『新青年』趣味」第8号,江戸川乱歩特集が完売いたしました.
お買い上げいただいた皆様.ありがとうございます.
既報の通り,現在第9号を鋭意編集中ですので,どうぞご期待ください.
私が貸本のことを30枚ばかり書いた日本出版学会の『日本出版史料』第6号が出ました.
詳しくは上記のURLで,と思ったのですが,まだ最新号の目次がアップされていないので,以下に書いておきます.価格は1500円(+税)です.
「向陵時報」から「帝大新聞」、医学書院へ 長谷川泉
貸本小説研究のために 末永昭二
芥川竜之介『支那游記』の製作工程 居郷英司
言論・出版関係法令集成(明治編その6) 林 伸郎
明治期「新式貸本屋」と読者たち 浅岡邦雄
私は例によって貸本のタイトル分析(時代小説303冊の統計),貸本出版社の人脈(487冊の版元の統計)などをまとめています.ご興味をお持ちの方はどうぞ! いつも宣伝ばっかりで恐縮ですが.
もぐらもち様.
ウチの『闘病術』は120版以上! これは正確な重版数ではなく,(人外境通信でも書きましたが)部数(ロット)を示しているのではないかと思います.『紅色ダイヤ』は平凡社の紙型流用ということは考えられませんか? 平凡社の大衆文学全集の紙型を流用した本っていくつかあるようですから(昭和21年の『紅色ダイヤ』もそうだし,宇陀児にもありますよね).子ども向けに少年ものだけを抜粋した本を作るっていうのはありえそうな話なのですが,いかがなものでしょう.大衆文学全集よりも早く出ているのが妙ですし,無責任な憶測なのですが.
風狂さま
マニアックな不木ネタが紹介されて嬉しい事この上もありません。実に勉強に
なります。「懐疑狂時代」の初出もちゃんと調べておく事にします。
(とりあえず?マーク付きでリストに反映させてみました。)
我が家の『慢性病治療術』は奥付が切れていて確認出来ませんでした。
不木本も書誌的にはなかなか一筋縄ではいかないようで、頭が痛くなります。
『闘病術』なんか一体何刷まであるのかわかりませんし(笑)。
しかしいよいよ怪しいのは平凡社の『紅色ダイヤ』昭和3年2月、というやつですね。
もし本当に存在するとしたら、大衆文学全集とあまりに刊行年が近過ぎますし、
何なのだろう、といった感じです。
いやはや、一人でわくわくしております。
以前、風狂さんにおしえていただいた、伊藤松雄に関する原稿が長谷部さんによりかかれていました。「地下室」総目次では、1982.5月の、「紙の虫談林」67として、「伊藤松雄の「大江戸捕物秘帖」」があるようです。
「新青年」総目次をみていましたら、甲賀三郎「荒野」昭和2年、2回連載です。時期的には、第八編としてもありそうです。
「懐疑狂時代」、、、
大阪毎日、東京日日 昭和3年 4/1〜5/17 夕刊
と、高木健夫「新聞小説史年表」に載っています。
信憑性は保証しかねますが。
「慢性病治療術」、、、
S2/3/3発行
S2/4/10八版発行
日本心霊学会刊
というのがあります。
過去に2〜3冊見ましたが、いづれも同じ奥付でした。
3月3日の初版本は存在するのでしょうか。
「紅色ダイヤ」、、、
S3/2 平凡社
というメモが手元にあって、現物は知らず、たぶん何かの
本に載っていたんだと思いますが、存在するのでしょうか。
このところ、古書目録が手元にきていないので(昨年の同じ時期にくらべて、10数冊もすくない)、5月での古書も入手がすくないということになります。
これは、ほかの人にも、そんな状況なのでしょうか。
当たらなかったものや、やり過ごした一冊をおもいうかべます。そのなかの一冊(?)の書名が下に、あげられています。
第八編『荒野』甲賀三郎 昭和2年8月?日
です。しかし、書名は同じでも、刊行年や装丁(箱付)がことなるようです。
「陳書」2号(平成12年7月)には、書影付で、
『荒野』 一冊 初版 極美本 箱入 甲賀三郎 昭和4年刊
とあります。これは、昭和2年刊行のものとはことなるのでしょうか。
また、今年の3月には、同名の本がでていましたが、手元にある今年の古書目録、103冊をみても何処に掲載されていたのか、みあたりません。
確かに、この書名の本はあるのですね。
「世界探偵文芸叢書」の全貌が着々と明らかになってゆく、凄いなあ、と思っていたら。
風狂さま
>そうそう、不木の「死の接吻」という本が昭和22年4月30日に三佯社から
>探偵小説傑作集第五巻として発行されています。
この本の事は初めて知りました。中島河太郎氏のリストはおろか島崎氏のリストからも
長山靖生氏のリストからも漏れているようで……。この三人が調査済みならもはや
小酒井不木著作リストは安全地帯であろうとたかをくくっていたのですが(笑)。
これもいずれ実物にめぐりあいたいものです。
というわけで取り急ぎ拙サイトのリストに反映させて頂きます。
続々とご教示をたまわり、感謝に堪えません。お知らせに従い、新たにメールでお教えいただいたことも含めて、昨日のリストを訂正いたします。
『歴史顛覆者』の発行日は、奥付をそのまま記せば「大正十六年一月十日」です。日付のほうは手許のデータでも1月10日となっているのですが、こちらに書き込んだリストではなぜか2月と誤記してしまいました。二日酔いで頭がぼんやりしていたのだと思います。まことにどうも相済みません。
元号に関しましては、大正から昭和への改元は大正15年12月25日に行われましたから、改元以前に印刷された「大正十六年」の奥付をもつ出版物も出回ったようで、『歴史顛覆者』はその一冊かと思われます。同書の奥付が大正16年となっていることは以前調査したとき確認していたのですが、つい地上の慣習に引きずられて昭和2年としてしまった次第です。
また、世界探偵文芸叢書は「巻」ではなく「編」を採用しておりましたので、そのあたりも考慮してリストを再掲載いたします。
○第一編『歴史顛覆者』E・P・オッペンハイム 訳:安東礼夫 大正16年1月10日
○第二編『犯罪学者の眼』ウイリアム・ハラット 訳:高橋誠之 大正15年11月15日
○第三編『刺青夫人』J・S・フレッチャー 訳:林広次 昭和2年4月16日
○第四編『深夜の埋葬』フレッド・M・ホワイト 訳:新田鳴爾 昭和2年4月6日
第五編『弁護士町の怪事件』フレッチャー 訳:高橋誠之 昭和2年7月10日
第六編『闇に蠢く』江戸川乱歩 昭和2年5月16日
第七編『疑問の黒枠』小酒井不木 昭和2年7月25日
第八編『荒野』甲賀三郎 昭和2年8月?日
『荒野』は未確認、と附記しておくべきでしょうか。
■もぐらもち様
ほんとにご無沙汰いたしました。わざわざお手数をおかけして恐縮しております。上記のごとく単純なミスで盛大に恥をさらしてしまい、できればいっしょに穴に入らせていただきたい気分です。
■森下祐行様
はじめまして。ご教示ありがとうございました。『歴史顛覆者』の発行日は、上にも記しましたとおり大正16年(昭和2年)1月10日です。「目で見る探偵小説五十年・2」のデータは、「一月十日」の「十」に引きずられて「十月」としてしまったという、あってはならないけれどありがちなミスではないでしょうか。今後ともお気づきのことはご指摘ください。
■日下三蔵様
ご多用中、ご丁寧にありがとうございました。一歩また一歩と地獄に踏み込んでいる昨今です。『弁護士町の怪事件』についてメールでお知らせいただいた方からも、「書誌作成は一種の地獄です」とのお言葉を頂戴しました。ぜひとも道連れになっていただきたく、よろしくお願いいたします。
■風狂様
はじめまして。ご教示ありがとうございました。仰せのとおり「現物を当たる」べきなのですが、なかなかままなりません。世界探偵文芸叢書でいいますと、『闇に蠢く』に装幀や挿画の担当者が明記されているのかどうか、そのあたりもなんとか押さえたく、ほかの巻で当たりをつけられるかなと迂遠なことを考えていたのですが、『歴史顛覆者』には「装幀 大塚克三」との記載があり、『弁護士町の怪事件』には装幀者名が記されていないということが、現時点で判明しております。やはり現物に当たるしかありません。地獄の業火が見えるようです。
■桜様
おっしゃるとおりの「急展開」で驚いております。お知らせいただきました『国際スパイを語る』、どうやら清和会が編んだ講演録かと思われますが、聞いたこともありません。乱歩の手書き目録にも記載されておりません。地獄への一本道をお示しいただいたような気もいたしますが、ぜひとも入手いたしたく、詳細をメールでお知らせいただければ幸甚です。
中さん、『世界探偵文学叢書』は、急展開をみせています。目がはなせません。
ところで、ごく最近の目録では、
『国際スパイを語る』(清和会) 初 乱歩 昭和17
というのが出ています。推理文庫の「探偵小説四十年 3」p123
をみますと、「清和会で講演」とあります。
「会報によると、私の演題は「スパイ防諜奇聞」となっている。(略)」
とあるので、この「会報」での題名でしょうか。
講演ののち、「会報」とは別に新たに作られた講演集でしょうか。
中さん、これまた、情報ですが、いまならば、まだ抽選がおこなわれていないようです。
なお、中さんの、昭和17年の項目には、ありませんでした。
伊藤松雄さんの戯曲が一編、以下のに収録されています。
戯曲(今まで、五作品確認されています)
戯曲6 『現代戯曲大観』1922.4月(新潮社)「危念」伊藤松雄
これにより、執筆は、1926年よりも前にさかのぼりました。
八木昇「大衆文芸図誌」に不木の「疑問の黒枠」が書影入りで載っていて、
昭和2年7月25日とあります。
「別冊幻影城」不木篇の島崎博編書誌にも同じ日付がありますので、日付は
この通りなのでしょうけれど、この作品の最終回は「新青年」の
昭和2年8月1日(8月号)なんですよね。
印刷納本は7月1日ですが。
発行月日だけ見れば完結前に単行本になっているような、、、
もっと不思議なのはその最終回が掲載されている「新青年」8月号に新刊紹
介が載っていること。
(251頁です。)
で、その「新青年」の巻頭の口絵をめくったところに「世界探偵文芸叢書」
の広告があって、1から5までの書名が羅列してあり、6の「闇に蠢く」が
大きく最新刊の扱いになっています。
「歴史顛覆者」も初刊は10月ではないだろうと思われます。
(8月号ですから。)
大正16年の本は不敬に当たるので、回収、、、なんてことはないですよね。
なんにしましても乱歩の序文の有無は現物を当たるしかないようです。
そうそう、不木の「死の接吻」という本が昭和22年4月30日に三佯社から
探偵小説傑作集第五巻として発行されています。
日下です。
ご無沙汰いたしております。仕事が詰まって身動きが取れません
でしたが、ちくま文庫の海野十三集の解説を仕上げて一息ついた
ので、出てきました。
>中相作さま
私もそろそろ乱歩書誌に手を付けなきゃと思っていたところでし
た。しかし、乱歩自身の著書に関しては、以前、中さんにいただ
いたデータに付け加えるものがほとんどないような気が……。
中さんの書誌は、アンソロジーはもとより、帯、序文などの寄稿
も網羅しようという壮大なものなので、完成が楽しみです。私が
ほんのちょっとだけお手伝い出来るとしたら、ここぐらいかなぁ。
という訳で、一点だけ。
>取り急ぎ整理しますと、現時点で刊行が確認されている世界探偵文芸叢書は
>下記のとおりです(手許には一冊もありません)。
>○第一巻『歴史顛覆者』E・P・オッペンハイム 訳:安東礼夫 昭和2年2月10日
えー、うちにある『歴史顛覆者』は、大正十六年一月十日初版発行
となっております。大正十六年は昭和二年ですから、二月発行や十
月発行の本があるならば、相当短期間に版を重ねたことになります。
しかし、出る度に初版あつかいの東京文芸社方式だと、書誌作成者
にとっては地獄ですね……。
中相作さま
《世界探偵文芸叢書》について疑問点があるので、ひとこと。
雑誌「幻影城」の1975年3月号に掲載の島崎博編「目で見る探偵小説五十年・2」によると、《世界探偵文芸叢書》は八冊あることになっています。「歴史顛覆者」「刺青夫人」「弁護士町の怪事件」の書影は同書で確認できます。で、八冊目は、
第八編 荒野/甲賀三郎 昭和2年8月
――表題作を含め短篇10編収録
この本は国書刊行会の「緑色の犯罪」巻末の浜田知明編《甲賀三郎著書目録》にものっていますが、ページ数、発行日が不明になっているため、おそらく編者も未見の著作だと思います。
なお、「目で見る探偵小説五十年・2」によるとオッペンハイム「歴史顛覆者」の発行年月が昭和2年10月になっています。
もし【昭和2年2月10日】がこの本を所蔵の方のご指摘なら、こちらが正しいことになります。ご確認をお願いします。
で、わたしもこの叢書は一冊も所持していません。(笑)
中相作さま
こんにちは。「奈落の井戸」のもぐらもちです。ご無沙汰しております。
不木研究サイトを名乗りながら、当該コンテンツの注意書きにもある通り、件の書籍リストは
人様の労作を単に私がウェブ上でご紹介させて頂いているに過ぎませんです。
恥ずかしながら実物は所持しておりませんので詳細な書誌的データもご提供出来ず、確認の
お役に立つとは到底言えません。ああ恥ずかしくて穴があったら入りたい。
でも私の場合もぐらもちだから入ってて当たり前のような気も。
『弁護士町の怪事件』をご所蔵の方から、メールでお知らせをいただきました。取り急ぎ整理しますと、現時点で刊行が確認されている世界探偵文芸叢書は下記のとおりです(手許には一冊もありません)。
○第一巻『歴史顛覆者』E・P・オッペンハイム 訳:安東礼夫 昭和2年2月10日
○第二巻『犯罪学者の眼』ウイリアム・ハラット 訳:高橋誠之 大正15年11月15日
○第三巻『刺青夫人』J・S・フレッチャー 訳:林広次 昭和2年4月16日
○第四巻『深夜の埋葬』フレッド・M・ホワイト 訳:新田鳴爾 昭和2年4月6日
第五巻『弁護士町の怪事件』フレッチャー 訳:高橋誠之 昭和2年7月10日
第六巻『闇に蠢く』江戸川乱歩 昭和2年5月16日
第七巻『疑問の黒枠』小酒井不木 昭和2年7月?日
『疑問の黒枠』については、これまた取り急ぎもぐらもちさんの小酒井不木研究ページ「奈落の井戸」を拝見して確認いたしました。乱歩でさえ七巻までしか持っていなかったというのですから、これがこの叢書の全容と考えていいように思われます。
また、『弁護士町の怪事件』には乱歩の序文が見当たらない旨もご教示いただきました。したがって、上のリストで○をつけた巻に乱歩の序文(いずれも同文)が収録されているということになります。
■小林文庫オーナー様
おかげさまでたいへん助かっております。ひきつづきよろしくお願いいたします。
須川さん、このアンソロジー、あらたに刊行されないので、残念ですね、そこに登場した作家たちの略歴には、何度かおどろされました。
新刊のみについていた、「春陽堂通信」は1999.7月から2000.12月まで、七冊、発行されましたが、これも今後付いてくることがないので、おしまれます。
葦書房版『夢野久作著作集』全六巻。その最終回配本が近々おこなわれるようです。
「第六巻 書簡・雑纂・年譜」
ですので、時間がかかったのでしょうか。
第四回配本が「近世快人伝」第五巻 1995.2.25初版発行
第五回配本が「外人の見たる日本及日本青年」第一巻 1996.10.25初版発行
でしたから、五年ぶりです。
文春文庫『傑作ミステリーベスト10』。1977年から2000年までの24年間のものです。
ここには、土屋秀夫(隆夫)、伊原まなみ(井原)、頻出する村山実(朝山)、芳之昌之(芳野)、恩田陸(?)、夏野百合(光原)、森泉英俊(森)のような名前の人によるコメントがでてきます。その当時の週刊誌に当っていないので、それらの名前で書かれているかどうか、正確には言えませんが、いろいろな名前でコメントがされています。
いやあ、やはり中止ですか。
このまま増殖したらどうなるんだろうと
心配していたので、ほっとしたと言ったら
不謹慎でしょうね。しかし、収録作は
思いっきりマイナーでこの種のアンソロジーは
絶後でしょう。さすがは春陽堂!!!
■末永昭二様
お知らせありがとうございました。さっそく webcat を利用してみました。乱歩の著作を検索しましたところずらずらデータが出てきたのですが、最初のほうに並んでいるのはすべて欧文、つまり海外で刊行された乱歩の本でした。『江戸川乱歩著書目録』にはむろん海外の刊行分も記載することにしているのですが、作業を先送りしてほとんど手つかずの状態です。SOS を打電したい。
ついでに亡父の名でも検索してみたのですが、私も知らない本が一冊ありました。亡父の著作が比較的短期間に集中しているのは、物書きとして一本立ちしたらなんだか戦争が激しくなり、戦火を逃れるためとおそらくは食えなくなったこともあって、いったん田舎に帰らざるを得なかったからだと思います(亡父の郷里は三重県上野市です)。戦後はふたたび東京に出る機会を失してしまったようで、そのあたりにあるいは亡父の屈託を見るべきかとも思われますものの、しかしたまたま名張に住みついたおかげで私のような立派な子宝に恵まれたわけですから、人生の収支はきっちり帳尻が合っていたと申しあげるべきでしょう。それからもうひとつ、亡父はかなり筆が速かったらしく、それも短い期間に著作を集中させられた理由かと判断されます。本人は生前、速筆ぶりに関して「三上於菟吉ほどではないけれど」と妙な自慢をしておりました。連日ドメスティックな話題で申し訳ありません。
■桜様
お知らせありがとうございました。頭に入れておきます。ご指摘の世界探偵文芸叢書『弁護士町の怪事件』にも、やはり乱歩の序文が収録されていたのでしょうか。なんとも気になってきました。ひきつづき皆様からのご教示をお待ちしたいと思います。
中さん、以下は情報だけです。
『世界探偵文芸叢書』(大正15年から昭和2年)大阪、波屋書房、の3冊が、古書目録「芳林文庫古書目録 探偵趣味」第五号 特集:S・F小説(含・幻想・怪奇)、平成九年十二月、に出ていました。
残念ながら、ハズレでした。
中さんのリストに出ていないのが、1冊あります。
・第五巻 「弁護士町の怪事件」フレッチャー カバー付
高橋誠之訳 昭和2年
競争があり、入手できませんでした。
風々子さん、ふたつのアンソロジーには昭和三十年代の読物雑誌に掲載されていた読物から選択されていましたから、それで期待していたのですが、それにしても、新刊が出てこないのは、残念なことですね。
末永さん、海野さんの記事が「『新青年』趣味」第9号(7月発行予定)に掲載こと、お知らせありがとうございます。
桜さま、末永さま
あらら、刊行中止なんですか、春陽文庫アンソロジー。
それは残念。
このシリーズ、
今まできちんきちんと新刊で買っていて、続巻も心待ちにしていたのに。
いつか<いつだ^^;
読もうと楽しみに取っておいたのに。
こういう、平成の世に新刊書店で常備されていないような作家の作品に
触れる機会は大歓迎だったのですが。
なんでも,大学図書館の蔵書検索システムなんだそうです.私はなんだかよくわからずに使っていますが,なかなか便利なものです.アドレスは上のURL欄なので,直接飛んでください.
ご尊父のご著書は,比較的短期間に集中して刊行されたみたいですね.こういった本は国会図書館などより,大学図書館の方がよく所蔵しているようです.
いや,自分の投稿を確かめようと思ってリロードしたら中様のご投稿が出てきたので,ビックリしました.
白状しますが,「世界探偵文芸叢書」については,残念ながらお役に立てません.識者におまかせいたしましょう.
■末永昭二様
ご尊父、などとおっしゃられると誰のことかと思ってしまいますが、自分のご尊父がアルスにいたということや、そのあと身を寄せた日本読書新聞の編集部で昼間から酒をくらって際限もなく猥談に打ち興じていたという赤っ恥なエピソードを、私は佐野眞一さんの『業界紙諸君!』で初めて知りました。考えてみると亡父の経歴などというのも詳細はいっさい不明で、おっしゃるとおり身内ながら興味深い気はいたします。「あなたもバージン、あたしもバージン」というリフレインが印象的な野坂昭如さんの「バージン・ブルース」に、たしか「親父のあしあとなつかしや」という歌詞が出てくるのですが、私も馬齢を重ねてこのフレーズの深い意味がおぼろげながら実感できるようになったみたいです。それにしても出し抜けに「バージン・ブルース」が出てくるのは、やはり猥談好きの血がなせるわざであるとしか申しあげようがなく、ご寛恕いただければ幸甚です。ところで、No.447でご言及の「webcat」とは、そもそも何のことなのでしょう。ご教示いただければ幸甚です。
■宮澤様
仰せに従って「常駐」につとめたいと思います。ご出演の「週刊マニアタック」は、そろそろ当方にも放送局からお送りいただいたテープが到着する頃合いでしょうか。No.453の Dupin さんの書き込みを拝読し、おおいに期待しているところです。土蔵がらみでついでにお知らせしておきますと、日本エアシステムの機内誌「アルカス」7月号で「東京特集」なるものが組まれ、そのなかに乱歩邸の写真や平井隆太郎先生のエッセイなどが掲載されるそうです。土蔵そのものの保存に関しても新しい動きが出てきているようなのですが、現時点では詳しいことはわかりません。
■桜様
名張市立図書館の江戸川乱歩リファレンスブック3『江戸川乱歩著書目録』は、2002年度の発刊を予定しております。2002年の半世紀前、つまり1952年は乱歩が生地名張を訪れて生家跡に案内され、「ふるさと発見」を果たした年にあたりますので、2002年はめでたくも「ふるさと発見五十年」であるとかなんとか理屈をこねて名張市の予算を獲得する運びになっているのですが、いまだ確実な話ではありません。来年度に予算獲得が実現する確率は、今年の巨人がリーグ優勝を果たす確率にほぼ等しいといったところでしょうか。
■小林文庫オーナー様
ご登場、などとおっしゃられると誰のことかと思ってしまいますが、お言葉ありがとうございます。身にしみて嬉しく思います。私はミステリー小説や古書に関して恐ろしく無知な人間ですので、きわめて初歩的なあるいは見当はずれなこともお尋ねするかもしれません。よろしくお引き回しください。それではさっそく利用させていただきます。古い本から順番に行くことにして、本日は下記のとおりです。
●世界探偵文芸叢書
というのが大正15年から昭和2年あたりにかけて、大阪の波屋書房から刊行されています。全十巻の陣立てながら、『幻影城』の「日本探偵小説叢書目録」によれば「十巻完結したかどうか疑わしい。今私の手元には七巻までしか残っていない」とのことです。この叢書の全容はどなたかご存じでしょうか。とくに第六巻『闇に蠢く』をご所蔵の方がいらっしゃいましたら、ぜひともお声をおかけいただきたく、よろしくお願いいたします。
それから、いきなりこんなことを申しあげるのも何なのですが、乱歩の著書に関してさまざまにご教示をいただいても、遺憾ながらろくなお礼ができません。ご協力をたまわった方には『江戸川乱歩著書目録』を一部お贈りする、といった程度のことでご勘弁いただきたいと思います。のっけから厚かましくて恐縮ですが、なにとぞよろしくお願い申しあげます。
続刊は中止になりました.先日,春陽堂の社長にお目にかかったとき,うかがいました.>桜様.
海野忌講演会につきましては,今回は小西さんの先鋭疾風社ではなく,「『新青年』趣味」第9号(7月発行予定)の海野特集で取り扱います.講師の天瀬さんはもちろん,小西さんにもご執筆いただいています.そのほかに,昨年の「海野十三シンポジウム」の報告,論考には,『新青年』研究会メンバーのほかにゲストとして池田憲章さんにもご執筆いただいています.
ついでに申し上げますと,第二特集は浜尾四郎で,水谷準氏追悼記事もご用意しています.そしていつも通りの1本ものやレギュラー記事も掲載いたします.
かなり盛りだくさんです.どうぞお楽しみに.
と,今日は前宣伝です.内容が固まったら,改めてお知らせいたします.
昨年、「春陽文庫目録」2000.10、を入手して、「新刊案内」にでていたので、楽しみにしていました、
・怪奇・伝奇時代小説選集 16(1月刊)、17(2月刊)、18(未定)
・捕物時代小説選集 9(1月刊)、10(2月刊)、11(3月刊)
の五冊、書店には出ていません。そこで、書店のひとにおききしますと、どうやら、刊行の予定がないということ。見せられた目録には、赤線がひかれていました。
今年、そこからは、他の新刊もでていません。どうしたのでしょうか。
小林さん、伊藤松雄さんの小説集、まだまだありそうです。
プランゲ文庫、高山さんという方が尽力されていたのですね、ありがとうございます。前回も、小冊子がでていましたので、これもうれしいですね。
5月にはいり、古書目録が四冊しかきません。4月までは、通常通りにきていましたが、これは、やはり、紙ものよりも、ネットに力をいれているのでしょうか。
厳しい状況なのでしょうか、「紙」や「刷物」を愛するものとしては、心配です。
末永昭二 さん
海野忌講演会、ご盛況だったようで、おめでとうございます。
一度は伺ってみたいですが、簡単には行きません。
> プランゲ文庫展、ご教示ありがとうございました。初日にいらっしゃるとは流石。
前回の展示の際は、結局行けなくなってしまったので、今回は行けるときにと、初日に行きました。
ぜひ、行って見てください。
(ただし、小説系の展示は、そんなに多くはありません)
無謀松 さん
ありがとうございます。
さすがに、お祝いラッシュも落ち着いてきました。
ネットの注目は、kashibaさんのHPに移っているので、きっと最期の挨拶でしょう(笑)
これからもよろしくお願いします。
桜 さん、風狂さん
私の一言から、伊藤松雄の著書がこんなに明らかになるなんて。 凄いです。
ご教示ありがとうございます。
全古書連に出品された書籍、雑誌は、そろそろ目録に出てくるのでしょうか?
書肆風狂さんをはじめ、各古書店の目録、HPから目が離せません。
> 小林さん、プランゲ文庫展、おもしろい展示会と思われます。数年前の、展示会とは別の内容ですね、
> 以前も、子供関係の展示会もされていたのですが、「村上コレクション」を探る、ではなかったですね。
> 「村上」とは誰なのでしょうか。
村上寿世さんは、プランゲ文庫の公開、整理に取り組んでいた方ですが、志半ばで急逝されたようです。
その功績を称えるため、プランゲ文庫中の児童書を「村上コレクション」と名付けたとの事です。
(私も今回始めて知りました)
前回の「プランゲ文庫展」とは別の展示会です。前回は残念ながら行けませんでした。
今回の展示では、「第八部 特色有る地方出版」として、北海道と、広島での子ども向け出版を取り上げています。
(その関係か、広島、北海道を巡回する予定のようです)
「ぎんのすず」など広島での児童出版、北海道版の出版活動、共にこの掲示板を通して教えていただいた事でした。
小林さん、プランゲ文庫展、おもしろい展示会と思われます。数年前の、展示会とは別の内容ですね、以前も、子供関係の展示会もされていたのですが、「村上コレクション」を探る、ではなかったですね。
「村上」とは誰なのでしょうか。
前回は、発禁や検閲のあとが、雑誌「Gメン」や「ヴィーナス」について、それらの資料も展示されていました。
「風狂」さん、情報ありがとうございます。それにしても、多いですね、戦前の出版数は。しかし、なぜ、下に上げた「伊藤松雄作出版表」には掲載されていなかったのでしょうか。ということは、昭和17年でも、六月以降に出版されたということですね。
さらに、昭和18年、19年あたりにも、小説集はある可能性がつよい、ということでしょうか。
戦前編 13冊(一冊追加) 伊藤松雄
13.「地球の青春」昭和17年
「地下室」の情報もありがとうございます。
末永さん、その講演会の内容、小西さんの下で、刊行されるのでしょうか、楽しみです。
かな?
非常に遅くなりましたが、5周年おめでとうございます。
ドジでノロマなカメですが、<ふるっ〜
今後ともよろしくお願い致します。
カメの如く万年までも・・・
おかげさまで無事終わったそうです。ありがとうございました。>皆様。
50名以上の方に参加いただいたそうで、遠隔地からいらした方もおられた由。
大変な盛況だったそうです。
須川様。
私は「素人だ」なんて言いませんよ(笑)。これからもいろいろご教示いただきたく、よろしくお願いいたします。
宮澤様。
上映会、いいですねえ。ビデオが使える貸会議室もありますから、そういうところでやるなんていかがでしょう。開催の際はお知らせください。
白水社の十蘭本は『久生十蘭』(1994)です。博文館版より新しい作品リストがあるのはもちろん、大変詳しい評伝なので、ファン必携かと。
オーナー様。
プランゲ文庫展、ご教示ありがとうございました。初日にいらっしゃるとは流石。
私も折を見て参ります。
桐生未月 さん
わざわざ、ありがとうございます。
不義理なんて、全然ないですよ。
> 最近はみなさまの尽力のおかげで、もう今では本を手に入れるのも困難な昭和初期の作家さんたちの作品が読めるので、たいへん嬉しく思っています。
本当に良い時代になりました。
富山オフでは、よろしくお願いします。 逢えるのが楽しみです。
とも さん
ありがとうございます。
私の、一番理想とするHPは、ともさんの「みすべす」です。(ホント)
若い人たちと、ミステリーの楽しさを伝えて行くHPにしたかったのです。
だから「ミステリーを好きになってね」というタイトルを掲げたんですけれどね。
でも、読書傾向の偏りと、ホスピタリティーの不足から、こうゆうHPになってしまいました。
(もちろん、今のHPはそれはそれで嬉しいのですが)
> 質の高さを維持し続けるというのは、たいへんなことですよね。どうぞこれからも、ネットのミステリ界を導いてください。
私のHPを誉めていただけるのは、集まっていただいた皆さんのお陰です。
これからも、ご協力お願いします。
ともさんも、今のHPを維持されて行くのは大変なご苦労だと思いますが、一緒に続けて行きましょう。
中 相作 さん
わざわざ、ご登場ありがとうございます。
「江戸川乱歩著書目録」、これはもう本当に楽しみにしています。
「戦前の著書の整理がほぼ終わり」と着々と進捗していらっしゃるようで、心強いです。
もし、この掲示板でご協力できる事があれば、何なりと言ってください。
その際は、皆さまのお力添えを、お願いいたします。
平山雄一 さん
ありがとうございます。
> この掲示板には新参者ですが、一年ぐらい前からはときどきのぞいていたことを告白しておきます…。
あら、どなたが見ているか解らないですね。 (^-^)
「乱歩事典」楽しみにしています。 気長にお待ちしています。
Toro さん
こちらにまで、ありがとうございます。
Toroさんの積極さはうらやましいです。
富山オフでは、よろしくお願い致します。
「黒猫荘」も、Toroさん達に入居していただいて、ますます活発になってきて、嬉しい限りです。
小林文庫にお出でに皆さまも、「黒猫荘」へも遊びに行って見てください。
おげまる さん
わざわざ、ありがとうございます。
HP拝見に行きました。 イラストも上手いのですね(爆)
> オーナーさま、ならびに桜さまの暖かいお言葉がなければ、今日の私はありませんでした。
道立図書館「栗田文庫」について知ったのは、私にとってはインターネットを始めて以来、最も大きな成果ですね。
国会図書館にも存在しない本が、しかも私の興味を持っている、ミステリー、大衆文学の本が、あんなに揃っているなんて。
何故知らなかったのか、みんな おげまるさんの発掘のお陰です。
平成のウルトラマン・ギガと呼ばれるのも、むげなるかなです。(平成のシュリーマンでしたっけ?)
> これからもずうっと「あたりまえ」でいてくださいませ。
それには、みなさんのご協力が必要です。
よろしくお願い致します。
須川 毅 さん
ありがとうございます。
> 僕がいろんな人達に知り合えたのもここがあったからです。とても感謝しています。
このHPが活況なのも、多彩な皆様に集まっていただき、情報提供していただいているからです。
私としては、この雰囲気が続くように努力して行くだけです。
皆さん、これからもご支援、ご協力お願いします。
> 次は10周年ですね。
うーん、10周年は、遠いですね。
でも、そこまで続けて行きたいです。
昨日は、早稲田大学に行ってきました。
目的は「占領下の子ども文化(1945〜1949)展」。
”プランゲ文庫「村上コレクション」(プランゲ文庫の所蔵児童図書)を中心に、雑誌、(子ども)新聞も加え、500点余の資料により、子どもたちが呼吸していた占領期の社会・文化・出版状況を伝えるよう努めた”展示会です。(パンフレットより。一部変更)
この時代の検閲、出版状況も解りますが、展示されている書籍から、新しい時代への期待感と開放感が伝わってきます。
少年小説、少女小説、雑誌やマンガも実物が展示されていて、古本マニアとしても必見かも。
やっぱり当時の本は味が有りますね。
年配のご夫婦なども何組かいて、かなり盛況でした。
展示期間などは、下記のHPを参照して下さい。
図録も発行されています。
占領下の子ども文化(1945〜1949)展開催にあたって 一プランゲ文庫「村上コレクション」に探る一
http://www.waseda.ac.jp/aizu/purange.html
早稲田大学會津八一記念博物館
http://www.waseda.ac.jp/aizu/index-j.html
メリーランド大学 プランゲ文庫
http://www.lib.umd.edu/UMCP/PRC/prangejapan.html
文生書院「プランゲ文庫 雑誌コレクション」
http://www.bunsei.co.jp/prange/index.htm
お邪魔ついでに、もうひとつ。
「地下室」の紙の虫談林(?)だったかに伊藤松雄の紹介がありました。
伊藤松雄の名前を初めて知ったのが、これです。
「地下室」の一番楽しみにしていた頁でした。
その後の「探偵小説談林」(?)には採録されていません。
昨年扱った本に伊藤松雄著「地球の青春」というのがあります。
昭和17年の発行です。
先だっての大阪での全古書連にて「演芸画報」を100冊近く
買いました。
国枝の逸文がありはしないかと中を確認できないまま買いましたが、
国枝は載っておらず、伊藤松雄が何冊かあっただけでした。
・・・どうも、お邪魔しました。
御免下さい。
ここで、伊藤松雄さんの、小説集のみをまとめておきます。
戦前編 12冊
1.追加17 奇巌城 博文館
2.追加18 大江戸捕物秘帖 慶徳社
3.追加19 世界の戦慄 陸の巻 東華書房
4.追加20 世界の戦慄 海の巻 東華書房
5.追加21 海洋少年隊 湯川弘文社
6.追加22 日の丸少年 湯川弘文社
7.追加23 小説集 秋(以下不明) 新興亜社
8.追加24 小説 新しき(以下不明)不明
9.追加25 小説 サムハンの太陽 玉井清文堂
10.追加8 無敵荒鷲魂 昭和17年 大東亜社
11.追加9 半男半女物語 昭和5年 萬里閣書房
12.追加10重慶最後の日 昭和17年 日本出版社
戦後編 9冊
1.美しき女賊 昭和22.3.20 江戸書院
2.追加5 怪盗魔人 昭和22.3.20 一陽社
3.十五少年漂流記 昭和22.4.15 一陽社
4.血液交換業 昭和22.7.25 黒岩書房
5.追加6 半男半女 昭和22.7.25 一陽社
6.追加7 殺人日記 昭和22.12.10 北信書房
7.4 怪奇巌城 不明 一陽社
8.追加11 はだかの女賊 昭和22 一陽社
9.追加16 山か流血伝 不明
小説集をあげましたが、入手には時間がかかりそうです。
須川さん、春陽堂文庫、情報ありがとうございました。昭和16年ならば、「慰問版」も作成されたかもしれませんね。
中さん、前回の2冊もすでに入手していますが、三冊目も完成を望んでいます。
図書館には、ミステリ同人誌「樽」ほかの同人誌も揃っている、とおききしていますので、いつか訪問できたら、と思っています。
>彩古さん
まことに失礼しました。BS-iのサイトのタイムテーブルを見て書いたのですが、どうやら放送時間の変更があったようです。
>Dupinさん
ご報告ありがとうございます。
猟奇掲示板の眞明さんの書込みともども、どうやら好評そうでほっとしました。
私もまだ番組を見てはいないのですがテープはいただけることになっています。上映会みたいなものが開けないかちょっと考えてみます。気恥ずかしいものはありますが。
>末永さん
白水社にもあったんですか。知りませんでした。探してみます。
>中さん
よくいらっしゃいました。
ここの掲示板は情報豊富なので常駐しているといろいろ役に立ちますよ。
オーナーさま、桜さん、末永さん
「だから素人は・・」と言われそうです。僕が入手したのは幻の戦前版ではなく
昭和26年の「顎十郎評判捕物帳(1)」です。お騒がせしました? (-_-;)
私も行きたかったのですが、四国ではなかなか難しく、泣く泣く見送っています。
この掲示版をご覧の方で参加される方はいらっしゃるのでしょうか。ご感想をいただければ嬉しいです。
昨日お目に掛かった皆様。
仕事の都合で中座して失礼いたしました。
おかげさまで結構いろいろ買えました。早起きは三文の得かと。
中様。
ご尊父を話題にさせていただきました。たくさんのご著書がありますね。
ご経歴もなかなか興味深いです。アルスは面白い出版社ですね。
いよいよ乱歩データ整理とのこと、また前2冊のようなものが刊行されるかと思うと大変楽しみです。
小林文庫オーナー様
その節はありがとうございました。開設五周年をお迎えの由、心からお慶びを申しあげます。
あろうことか私の飲んだくれの亡父がこちらの掲示板で話題になっていると、ある方からメールでお知らせをいただきましたので、さっそくお邪魔した次第です。あー驚いた驚いた。たいそうびっくりいたしました。二十年近く前に世を去った亡父の幻の出没を目の当たりにして、まるで吉行淳之介の「砂の上の植物群」の主人公にでもなったような気分です。復刊された『学問の家 宇田川家の人たち』をわざわざご購入いただいた桜さんには、亡父になりかわってお礼を申しあげます。
それから、先日もご教示いただいた「江戸川乱歩著書目録」の件ですが、先月末からデータベースソフトをつかって著書のデータを整理し直しているところです。一区切りついたら不明な点をこちらの掲示板でお尋ねしようと思っているのですが、戦前の著書の整理がほぼ終わりました。他人の本に序文を寄せただけの一部収録も含めれば、戦前の乱歩の著書は百六十七点、うち手許で確認できるのは七十八点に過ぎませんので、やはりオーナー様はじめ、この掲示板をご覧の皆様のお力添えをいただかないことには、確認作業が前に進まないようです。よろしくお願いいたします。
Dupin 様、平山雄一様、末永昭二様、宮澤様
これといった用件はないのですが、お名前を拝見してなんだか嬉しくなりましたので、ご挨拶だけ申しあげます。それでは。
あー驚いた驚いた。
遅くなりましたが、HP5周年おめでとうございます。
心から、お喜び申し上げます。
ネットを初めて間もない頃、「小林文庫」を見てこんなにすばらしいHPがあるのかと驚いた記憶があります。今でもその思いは変わりません。5年間、質の高さを維持し続けるというのは、たいへんなことですよね。どうぞこれからも、ネットのミステリ界を導いてください。
思いがけなく、伊藤松雄さんの「伊藤松雄著作出版表」を巻末付録で入手しました。
そこには、実に多くの作品集がありました。小説とされるものは、
追加17 奇巌城 博文館
追加18 大江戸捕物秘帖 慶徳社
追加19 世界の戦慄 陸の巻 東華書房
追加20 世界の戦慄 海の巻 東華書房
追加21 海洋少年隊 湯川弘文社
追加22 日の丸少年 湯川弘文社
追加23 小説集 秋(以下不明) 新興亜社
追加24 小説 新しき(以下不明)不明
追加25 小説 サムハンの太陽 玉井清文堂
それから、書名を省略しますが、
戯曲 5冊、翻訳 3冊、シナリオ・伝記ほか 4冊(その他に、以前記しました1冊がでていました)、随筆 2冊(その他に、1冊は既にかいています)、詩集 4冊
となります。これらが18冊です。
全部で、伊藤松雄さんの著作は、計43冊となります。ここに書きこんで、ここまで、判明するとは分かりませんでした。
宮澤さんの、BS登場、無事、録画されたようで、安心しました。
「週刊マニアタック」は昨日というか、今日の午前2時半から3時までの30分番組でした。
BSデジタルチューナーで直接受信しているんですが、EPG(電子プログラムガイド)という機能があって、これに番組表を画面に呼び出して録画などをするため、無事VTRに納めることが出来ました。
帰宅してからビデオで観たのですが、確かにあれほど土蔵の中を映した番組は今だ無かったように思います。
ただ、30分番組ですので、過大に期待したほどは・・・・やはり物足りないかなという気もしました。
ただ乱歩邸の玄関から(おお、そこにも本棚がある!)応接室、土蔵に至る廊下(ああ、そこにも本棚がある!)などが観られたことは私にとっては収穫でした。
今度、ダ・ビンチの図を基にじっくり見ようかと思います。
夢野久作の献呈サイン本も一瞬映されましたし、短いとはいえ、あれほど書棚をカメラで舐めてくれて放送されたことはなかったと思います。
宮澤さんの御自宅から番組が始まります。私はそのお姿の後ろに映る氏の本棚も充分楽しませてもらいました。
番組自体はアニメ(CG)のナビゲーターが登場する作りで、もう二十何回もやってるようですが、文学者関係を取り上げるのは初めてみたいでした。
これはあくまでも、乱歩マニアである宮澤さんが、夢である乱歩の土蔵にはいるという、宮澤さんが主役の番組です。
そういった意味でも本当に羨ましい、妬ましい、口惜しい(^^) 楽しめる放送でありました。
5周年、おめでとうございます。遅い挨拶で申し訳ありません。不義理をしてしまいました(汗)
残念ながら宮澤さんのご出演されたTVは、家のケーブルが共同アンテナ(嗚呼、田舎…)なので映らないんです。ビデオとった方、もしよろしければ私に貸してくださいませ。
ゆっくりと、ですが三一書房から出ています海野十三全集を読んでいます。でもまだ2巻までしか読んでいませんが…。最近はみなさまの尽力のおかげで、もう今では本を手に入れるのも困難な昭和初期の作家さんたちの作品が読めるので、たいへん嬉しく思っています。
やられてしまったぜ。
腑に落ちないので、昨日の新聞を引っ張り出してみたら、26:30からの
放送になっていました。
これでは、ほとんどの人が録画に失敗しているかもしれませんね。
昨日の『週刊マニアタック』を観ようと思ってチャンネルを合わせたら、
違う番組をやっていました。
25時からだと思っていたけど、そうじゃなかったのかな。
昨日、本当に放送していたのでしょうか。
録画された方いましたら、教えてください。
末永さん、かなりの数、ありますね、気付きませんでした、中貞夫さん。ありがとうございます。
中正夫さんのは、やはり、飛行機関係が多いようです、先日、付録全部が、中正夫さんの、少年物でしたが、古書店で買いそびれてしましました。やはり、みたら、買う、が原則ですね。
平山さん、感謝します。そうですね、親子なのですね。
末永さん、月の輪書林、ぼつぼつ来ているようですね、あの厚さですから、手伝いの女性達もおいそがしいようです。
ところで、これが最後の目録と聞いたように思いますが、まちがいであって欲しいです。
小林さん、「小林文庫」のアクセス数、279,200に、現在のアクセス数をたせばいいように思います。
桜様、
>最近、入手しました、復刻版というよりも、改定版に近い『学問の家 宇田川家の人たち』津山洋学資料館、800円。これは、中 貞夫さんが書かれたものの、昭和十八年の改定版です。
また、乱歩研究家の人もおられますね。「中」という姓にひかれてこのところ、購入しています。
このお二人は親子のようです。小林オーナー様は御存じかと思いますが、中相作さんは御自身のHPでお父様の本を以前紹介されていました。
http://www.e-net.or.jp/user/stako/frameset.html
の名張人外境です。
桜様。
『地下室』の件、ご教示ありがとうございました。助かります。
今日、国会図書館に行く予定でしたが、御茶ノ水の仕事が入ったので古書会館に予定変更です。久しぶりに並びましょう。
図書館は来週に持ち越してしまいました。
中貞夫さん、国会図書館には少ないですが、webcatだとたくさん出てきますね。
宮澤様。
私は見られませんでした。いかがでしたか?
私があげていた『久生十蘭』は白水社の方です。博文館のにもリストはついていますが。
須川様。
私もオーナー様同様、戦前版かどうか気になります。
土田様。
月の輪さん、全滅かと思っていましたが、希望を捨てずに待つことにいたします。
小林さん、確かに、須川さんが見つけられた、春陽堂文庫の、『顎十郎捕物帳』(題名の表記はこのようになるのでしょうか)、昭和十六年刊行とされた、上・下、ならば、あるとは考えられていないものの、ひとつではないでしょうか。
須川さん、おしえてください。
土田さん、伊藤松雄さんの著作がさらに追加できました、感謝いたします。
追加16 「山窩流血伝」短編集、刊行年不明
があり、このように、サンカ物も書かれていたのですね。
「中」さんという人は、雑誌「トップ」に、昭和21年から昭和23年まで実話をかいています、「中 正夫」という名義です。しかし、飛行機乗りの人も、中正夫さんです。同姓同名の人でしょうか。
皆さん、宮澤さん出演の、『週刊マニアタック』はご覧になりましたか?
ここまで、お祝いの書きこみが続くとは思ってもいませんでした。
平山雄一さん、Toroさん、 おげまるさん、須川毅さん、大変ありがとうございました。
今日は体力の限界で(汗)、お返事が書けなくなってしまいました。
明日(以降に (;^_^;) )書かせていただきます。
申し訳ありません。
一言だけ。
> 最近春陽文庫版を入手しましたが…
須川さん、これって、戦前版ですか?
桜さん
アンソロジーの件は宮澤さんのご指摘のとおりです。
なお幻想文学出版局の日本幻想作家名鑑にも記述があります。
多分東雅夫さんのだと思いますが、引用すると
『大正期に劇作家・演出家として活躍、日活の文芸顧問なども勤めたが、
病のため上諏訪に転居、郷土劇運動<村の劇場・町の劇場>を主宰。
大衆小説や少年小説、戯曲、伝記、レコードの作詞など多方面の著述を残した。
製糸工場の女工哀史を怪奇ミステリーに仕立てた「地獄へ行く門」を含む
短編集「血液交換業」や「山窩流血伝」「殺人日記」などがある。』
とあります。
今日、月の輪さんの荷物の不在通知がありました。
かなり注文が多くて発送に時間がかかっているのではないでしょうか。
小林文庫オーナー様
>1万冊オフは、もう出席予約しておいて下さい。
>それ以外にも、川口さんの集まりなど参加したいのですが…。
ああ、どんな集まりでも機会があれば、ぜひお会いしていろいろ教えていただきたいです。
>土田さんの上げておられる3冊、名前も書名も知らないものばかりです。
>土田さんが欲しいと思われたのは、どなたかが紹介されていたのでしょうか?
伊藤松雄も杉村顕道も立風のアンソロジーに短編が収録されてますので、
それが情報源でございます。
伊波南哲はどこで知ったか忘れてしまいました。
>何故この本が「欲しい戦後の3冊の怪談集」なのか?
ああ、これは難しい・・。
何故なのでしょう。私にもわかりません。(苦笑)
怪奇小説が好きだからとしか表現のしようもないのですが・・。
祝 5周年
僕がいろんな人達に知り合えたのもここが
あったからです。とても感謝しています。
次は10周年ですね。
PS 「顎十郎」気になりますね。最近
春陽文庫版を入手しましたが、朝日文庫の
解説にもあるように、タイトル・本文とも
かなり流布本とは違いますね。こっちが
正本のようにも思うのですが・・
おじゃまします。
敷居があまりに高いので中腹のキャンプで高度馴致にいそしんでいたおげまるで
す。頂上アタックはベテランにまかせて、ROMをきめこもうか、とも思ったので
すが、なんとなくそれも人の道に反するようなので。
オーナーさま、五周年おめでとうございます。
オーナーさま、ならびに桜さまの暖かいお言葉がなければ、今日の私はありません
でした。
ここまで書いて、「今日の私」がどこにいるのかGoogleで検索してみたとこ
ろ、41件もヒットしました。これもすべてオーナーさまのおかげです。
もっとも、そのうち身に覚えがあるのは十件ほどで、つるぺた萌えの絵描きさん
(URL参照)をはじめとする「おげまる」さんたちは、おそらく私とは別人と
思われます。それもこれもオーナーさまのおかげです。
ついつい、あたりまえのように思いがちですが、アクセスするたび、ミステリがらみの、聞いたこともない新しい情報に接することができるのは、ネットのありがたさ、小林文庫のありがたさです。
これからもずうっと「あたりまえ」でいてくださいませ。
再び、Toroでございます。
タイトルの訂正にやって参りました。
正しいタイトルは
「遅くなりましたが、おめでとうございます!」です。すみません!
HP5周年、本当におめでとうございます。 ♪⌒ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!
考えてみると、この掲示板にきたのは初めてです。
「お祝いを...」と思いながら、どこに書けば良いのかわからずウロチョロしていたところ、
「あらっ、黒猫荘の小林文庫の横にちゃんと掲示板があるじゃないの!」と数分前に気づきやって参りました。遅くなって、申し訳ありません。
これからも、いろいろご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いいたします。
ちょっと余談ですが、くりさまが富山の古本屋をまわって「何も買わなかった」というのが、幹事として不安のたねになってきました。
みなさまに、至福の時を提供できるでしょうか?(私の場合、美味しいものを食べている時が、最高なのですが....ヘヘ)
それでは、富山オフ会でお会いするのを楽しみにしております!
宮澤さん、立風書房のアンソロジー、あの巻でしたか。恐らく、土田さんがここにあげられたアンソロジーなのでしょうか、ありがとうございます。
最近、入手しました、復刻版というよりも、改定版に近い『学問の家 宇田川家の人たち』津山洋学資料館、800円。これは、中 貞夫さんが書かれたものの、昭和十八年の改定版です。
「中」と言う人はその他に、探偵雑誌にときたま出てきますので、「中」と言う人にひかれて、購入しました。
この人とは別人ですが、「中 正夫」と言う人もおられます。飛行機乗りですが、その方面の著作もあります。
また、乱歩研究家の人もおられますね。「中」という姓にひかれてこのところ、購入しています。
>末永さん
>江口雄輔先生の『久生十蘭』と朝日文庫版の『顎十郎捕物帳』に出て
>いるのですが、
どちらも持ってないのです。<叢書新青年>はあと二冊で完集だからこの機会に買っときます。朝日文芸文庫はテキスト的に創元推理文庫の『久生十蘭集』とダブるからいらないかと思っていました。どうしようか思案中です。
それにしてもいろんな人が知恵を持ち寄りたちまち疑問を解決してしまうここの掲示板の力は凄いですね。
>桜さん
伊藤松雄、読んだことないですが中島河太郎・紀田順一郎編『現代怪奇小説集2』(立風書房:1974)に「地獄へ行く門」が収録されています。
例の番組、今晩放映ですがどうなることか。
おくればせながら、おめでとうございます。
この掲示板には新参者ですが、一年ぐらい前からはときどきのぞいていたことを告白しておきます…。
ほんとうに濃い場所で、ソクラテスとプラトンの対話を眺めているような心境であります。
最近は乱歩事典も飽きてきて、英語雑誌の編集のほうに浮気をしていますので、まだまだ完成は先のことだとおもいますが、気長に見守って下さい。
小林さん、資料が届いたようで、安心しました。題名の訂正というのもあるのですね。
お祝いの言葉が続いて、本当に、うれしくなりますね、これからもよろしくおねがいします。
「推理小説研究21」平成4年、以後の刊行について、2年ぐらい前にお訊きしたところ、リストはあるようですが(詳しいことは失念)、なかなか難しいとのことでした。
末永さん、横井さんはお持ちだと思います。
該当のところは、「地下室」1998.6(271号)、1998.7(272号)と、他の人による追補ということで、1999.1(278号)です。
・初出については、3点がやはり不明です
・あるかもしれない、昭和十六年刊の、春陽堂文庫(上)、(下)のことなど
が気になるところでした。
もちろん、24篇の順序についての検討もされています。
久我荘太郎については、その名義で戦前に1点、久我荘多郎名義で、戦後に6点、確認されました。後者を2点所有していました。
森下祐行 さん
わざわざ、ありがとうございます。
当掲示板への登場、初めてでしたっけ?
私は、怪の会の不良幽霊会員です。
全くお役に立っていなくてスミマセン。
「地下室」はいつも楽しみに拝読しています。
これからもよろしくお願いします。
「MISDAS」拝見しています。
素晴らしく有用なページで、私たちがHPを始めたころとは、HPの質が変わって来た事を実感しています。
奥木さんのHPも、勿論拝見しています。
奥木さんは、私と同県人なんですよね。
どこのBookOffに行っているんだろぉ?(笑)
風々子 さん
ありがとうございます。
> こんなときでもないと、この特濃版に書き込めるネタがないのヨ(泣笑)
そんなぁ! 何でも書きこんで下さいよ。
横溝正史のことなど、教えて下さい。
> 私自身も、以前はただの本好きだったのが
> 今や古本にも興味のあるただの本好きになってしまいました(^^;
このHPのせいで、人生を変えていないですよね?
でも、本にお金が掛かるようになってしまったかもしれません。 (-_ー;)
これからもよろしくお願い致します。
くり さん
ありがとうございます。
確かに、こちらの掲示板では久しぶりです。
たまには、ここにも登場してください。
> ウブな私が古本蒐集という世界に足を踏み入れるキッカケとなったのは…
それは無いような気がしますが…
富山オフでは、宜しくおねがいします。
それにしても、もう富山の古本屋を荒らされてしまったか? 楽しみが減っしまいました。(笑)
小林文庫です。
こんなにお祝いが続くとは、思ってもいませんでした。
大変ありがとうございます。(感涙)
末永さん、桜さん
お送りいただいた大阪圭吉作品のコピー、受け取りました。
大変ありがとうございます。
感想などは、また後ほど書かせていただきます。
また、コピー代、送料などについては、お言葉に甘えさせていただきます。
重ね重ねありがとうございます。
お二人にお返しできる事は殆ど無いと思いますが、お二方以外にも、必要な方々に資料を提供して行く事で、恩返しして行きたいと思います。
土田裕之 さん
昨日は、中途半端な返事でスミマセンでした。
> 白梅軒さんが移ってしまった…(笑)
は、「染ってしまった」の誤字でした。 (^_^;;;)
1万冊オフは、もう出席予約しておいて下さい。
それ以外にも、川口さんの集まりなど参加したいのですが…。
当HPの「湘南オフ」などどうですか!?(笑)
土田さんの上げておられる3冊、名前も書名も知らないものばかりです。
土田さんが欲しいと思われたのは、どなたかが紹介されていたのでしょうか?
何故この本が「欲しい戦後の3冊の怪談集」なのか?
「幻想文学館」ででも、話題にしていただけると嬉しいです。
kashiba さん
ありがとうございますぅ。
kashibaさんの、1年8ヶ月の密度は、優にわたしの5年を超えています!
一時休養宣言は、寂しく残念ですが、仕方ないですね。
kashibaさんの宣言を受けて、フクさん、ともさんの二人の鉄人も、弱音を吐いていらっしゃいました。
やはり、毎日更新というのは、身を削らないとできないですね。
とはいえ、kashibaさんのことですから、休んでもタダでは復帰しない。
きっと新しい企画で、私達を楽しませてくださるものと、期待しています。(^ー^)゛
> 「鬼」や「密室」を相場も考えず買ってみたり
> 「新探偵小説」を中味も知らず一気買いするような人間に
> なったのは、みんなみんな小林文庫さんのおかげです(^^;
やっぱり、汗が付いていますか!
それにしても、「鬼」と「密室」は羨ましいぞーぉ! 「宝石」も!!
うわ〜、この掲示板に書き込みするのは2年振りくらいじゃないかな。思えば新刊読み(その頃は読んでもいたんです、汗)だったウブな私が古本蒐集という世界に足を踏み入れるキッカケとなったのは小林文庫さんのこの掲示板に出会った事からなんですね。以前にも増して、今では全く話題についていけませんが毎日朝晩必ず覗かせて頂いておりますので、これからも末永く頑張って下さいませ。5周年本当におめでとうございます。
富山オフにてオーナーさまにお会いできるのを楽しみにしておりますね。
えーと、すっかり遅くなってしまいましたが、
5周年おめでとうございます。
私が初めておじゃましたときには、すでに膨大なデータベースができており、
掲示板も当時から活発でしたね。
今や掲示板は、ものすごい領域にまで発展進化してますが。
こんなときでもないと、この特濃版に書き込めるネタがないのヨ(泣笑)
このサイトのおかげで、
ミステリと古本の世界が一気に広がりました。
感謝しています。
私自身も、以前はただの本好きだったのが
今や古本にも興味のあるただの本好きになってしまいました(^^;
ありがとうございます。HP拝見しています。>森下様
実は、今日は朝一番で国会図書館に行き、さっき帰ってきたところです。本業をサボっているのがバレバレです(笑)。
たぶん今週中にまた行きますので、その折に拝見させていただこうかと思います(横井司さんにお願いして見せていただこうかしらん)。
奥木さんには、『新青年』研究会の『渡辺啓助100』を作る際に、大変お世話になりました。大変な労作ですね。
小林文庫オーナー様
はじめて書き込みさせていただきます。
五周年おめでとうございます。
この掲示板は中身が濃すぎて、発言することができませんが、よく拝見させていただいております。
これからもがんばってください。
>末永さま
当方、「地下室」を編集しているものです。
「地下室」は『ミステリ文学館』にはないと思いますよ。国会図書館にはあるはずですが。
奥木さんはHPももっておられますので、メールで確認すれば、教えてくれるとおもいます。URLは下記の通り。
http://www3.ocn.ne.jp/~okugim/
渡辺啓助書誌がすごいです。
小林さんに先にかかれたのですが、15作品にもなるようです。
追加13 サムハンの太陽 玉井清文堂 昭和十七年
追加14 農山漁村商工青年しろうと芝居扱い方と台本集 東華書房 昭和十七年
追加15 随筆 漢詩を探る 桑文社 昭和十年
今のところ、十五作品になります。
土田さんが書かれておられますように、
補足1 立風書房のアンソロジー
にも掲載されているようです(未確認)。どのような作者の経歴であるのか、書かれているのでしょうか。土田さん、お願いします。
末永さん、小林さんがのべられていますが、
現代教養文庫版と朝日文芸文庫版の解説では、初出誌にかなり異同が有る
ことを、以前、会報「地下室」に、渡辺さんの書誌を書いた奥木さんが示していました。詳しくは忘れましたが、また、かなり、収録作の順序などに異同があるようでした。
5周年おめでとうございます。
1年8ヶ月で息切れの拙サイトの3倍!と思うと、思わず目眩が…
やはり小林文庫ゲストブックは私の故郷です。
「鬼」や「密室」を相場も考えず買ってみたり
「新探偵小説」を中味も知らず一気買いするような人間に
なったのは、みんなみんな小林文庫さんのおかげです(^^;
一時は、サイトを畳んで、黒猫荘に別名で間借りして
隠遁生活を送るつもりでしたが、オーナーを見習って
もうちょっと本宅で、この世界と関わってみます。
これからも、トップを走りつづけてください。
ではでは
>オーナー様。
いろいろご教示ありがとうございます。
奥木さんの件については知りませんでした。ミステリ系の同人組織とお付き合いしたことがないので、『地下室』はほとんど見たことがありませんので。「ミステリー文学館」に行けば見られるのでしょうか。
私の疑問は、「テキストがらみ」のことなので、初出誌を見れば一発で解決するのですが、どうも閲覧はムリっぽいので、あれこれ2次資料で想像を逞しくしているばかりです。
近代文学館のものは、ちょうど「私が必要としている号」ではないものばかりです。まあ、世の中こんなものかもしれません。
「顎十郎」の初出不明の3篇(?)の掲載誌ではないかと思われる雑誌(執筆者に十蘭の名がある戦前雑誌)を目録で見たことがあるのですが、見事にハズレました。それ以来、探しつづけています。
末永さん、宮澤さん
顎十郎捕物帳と「奇譚」について少し。
朝日文芸文庫版の『顎十郎捕物帳』は書誌目当てで買っているのは間違い無いのに、出てきません。 (;^_^;)
現代教養文庫版の島崎博の解説と、朝日文芸文庫版の解説では、初出誌にかなり異同が有る、と言うのは怪の会「地下室」の、奥木さんのエッセイに纏めて有りましたね。
そこまで興味が無かったので、「そうなんだ」と思っただけでしたが…。
> 何だかよくわからなくなってしまいました。疑問が解決すればご報告申し上げます。
と言う事は、まだ不明な点が多いと言う事でしょうか?
「奇譚」は、大阪圭吉の作品を閲覧するため、探したことが有りましたが、「近代文学館」に5冊有りました。
(末永さんは先刻ご承知でしょうが。 内1冊に圭吉の作品掲載)
「奇譚」は当時の新聞に出版広告を掲載しているので、どの号にどの作品が、と言う事だけなら当たることができるのではないですか?
(書誌の正確さ、と言う点では1次資料に当たらなければ意味はないですが)
「奇譚」は20冊位しか発行されていない筈なので、その他の作品は何処に掲載されたのか?
奥は深そうですね。
もう1冊「奇譚」を所有していたので、念のため書誌情報を書いておきますね。
「顎十郎捕物 第七話 三人目」六戸部 力 (捕物「帳」「帖」の帳は無し)
「奇譚」第一巻第七号 昭和一四年七月一日発行 (奥付には第一巻第四号とあります)
「顎十郎捕物 第十二話 秘香詮議」六戸部 力 (捕物「帳」「帖」の帳は無し)
「奇譚」第一巻第十二号 昭和一四年十二月一日発行
ストラングル・成田 さん
ありがとうございます。
横綱相撲ですか? 難しそうですぅ…。
若い力士に負けて、引退を迫られそうな予感が…… (^_^;;;)
「新探偵小説」をご覧になりましたか?
素晴らしい雑誌でしたでしょう。
表紙だけをみても、当時のカストリ雑誌とは一線を画す、上品な装丁です。
「探偵小説専門誌」「DETECTIVE STORY MAGAZIN」と言う角書きにも、ミステリーマニアの自負が覗われます。
隅々探偵小説への愛情が感じられて、当時の雑誌の中では一番好なものです。
発行者の服部元正他は、戦前版「ぷろふいる」の投稿者仲間で大阪圭吉とも親交が有りました。
その縁で、未発表稿を掲載できたのだと思いますが、どこから手に入れたか解りません。
圭吉の実家でも無さそうなのですが。
「幽霊妻」はご存知の通り本格テイストに溢れた作品ですが、これが一体いつ頃書かれたのか、他にはどんな作品が有ったのか、興味は尽きません。
どこからか発見されないかなぁ。 >霞さん(笑)
「新探偵小説」でもう一つ忘れられないのは、創刊号で「井上良夫追悼特輯」を組んだ事です。
その中で、服部元正は、「我々がこの雑誌を出した直接の動機はと言えば、井上良夫が死んだことである。…」と書いています。(全文引用したいくらい)
刊行予告には、井上良夫著『探偵小説論』も挙がっていました。
この雑誌も短期間で挫折してしまい、井上良夫の業績が1冊の本に纏まるのは、つい先年の国書刊行会『探偵小説のぷろふいる』まで待たなければいけなかったのです。
感慨深いですね。
「新探偵小説」は、思い入れが深いので、つい語ってしまいました。
小林文庫です。
続々とのお祝いのお言葉、大変ありがとうございます。
桜 さん
伊藤松雄さんの著作、15作くらいにはなりそうですね。
どんな(経歴の)方だったのか知りたくなります。
「推理小説研究」の「著者別著作目録」の続きは、まだ出ないのでしょうか?
宮澤@探偵小説頁 さん
ありがとうございます。
たまたま、新しい物好きのコンピュータ・マニアが、ミステリーも好きだった、と言うだけなのですけれどね。
功績など無かったと思いますが、私自身HPで皆さんと交友させていただくのが楽しいので、HPは続けて行きます。
今後とも宜しくお願いします。
「週刊マニアタック」の乱歩邸訪問、Dupin さんのお陰で見る事ができそうです。
楽しみにしています。
matsuo さん
こちらにまで、ありがとうございます。
就職されて、忙しくなられたようですから、富山オフでお会いできないのは仕方ないですね。
急がしくなっても、ミステリーとミステリー・ファンとの交友は忘れないで下さい。
年内には、「黒猫荘オフ」を行いたいと思っているので、その時には、必ず参加して下さいね。
土田裕之 さん
ありがとうございます。
> それはまだ先と思いますので、…
今のペースでは、年間3000冊がやっとですよ!
……、あぁー、白梅軒さんが移ってしまった…(笑)
皆さんへのRESを書いていたら、投稿を拝見するのが遅くなってしまいました。
土田さんへのご返事の続きは、明日にさせてください。
(とはいえ、知らない名前の作家が多いので、返事も難しそう…(-_ー;) )
オーナー様
五周年おめでとうございます。
何か書かなきゃと思っていたらオーナーご自身に
>土田さん1万冊オフでお逢いしましょうね(早く一万冊に届かないかな!)
とふられてしまいましたので、
勇気を奮っておそるおそる出てまいりました。
努力はいたしますが????!
それはまだ先と思いますので、別口でもお会いできればうれしいです。
これで終わりではつまらないので、最近思ったことなど。
伊藤松雄の話題が出てますが、
「血液交換業」さすがに皆様お持ちなんですね。
立風書房のアンソロジーに収録された作品を読んだ限りでは
怪奇味はあまりないので(どちらかというと残酷味でしょうか)
これはいわゆる怪談集ではないのかもしれないけど、
とりあえず今思いつく、欲しい戦後の3冊の怪談集の1冊です。
あと2冊は
杉村顕道の「箱根から来た男」椿書房(抽選はずれたことあり)
伊波南哲の「逆立ち幽霊」普通社
伊藤松雄が長野の出版社で
杉村顕道の本は聞いたところによると解説で仙台の出版社と読んだような覚えがあります。
(違っていたらごめんなさい)
伊波南哲が沖縄だったら地方出版社つながりで面白いのだけど、違うかな?(笑)
ちなみに杉村顕道さんの本では「怪談十五夜」という怪談集が
手元にありますが、版元は仙臺の本屋さんのようです。
(ただし配給元として日本出版配給統制株式会社(神田)とありますが)
手持ちが昭和22年1月10日発行の再販で初版の記載はなし。
定価は拾貳圓とありますが、それははってあるシールの上なので、
発行時期から考えて急遽定価改定になったのでしょうか。
久しぶりの割には長い書き込みでした。
失礼いたしました。
小林文庫5周年おめでとうございます。しかし、5周年ですか。
初遭遇したときに、こんなに凄いHPがあるのかと思ったのを
よく覚えています。以来、お世話になりぱなっし。ミステリ系
サイトの老舗・大御所として、今後とも横綱相撲をお願いしま
す。
圭吉掲示板の方に書けばよいのですが、手ぶらもなんなのでと
いうことで。
先日、池袋のミステリー文学資料館に行ってきました。古い
雑誌がたくさんならんでおり、大阪圭吉の「幽霊妻」が載っ
ている「新探偵小説2号」(昭和22年6月刊)も眺めてき
ました。
編集人(服部元正)の後書きには、執筆の予定だった蒼井雄が
穴を開けたことに続いて、「それで蒼井氏の穴には比島で戦病
死を伝えられて久しい大阪圭吉の未発表稿のうちから一篇を選
んでみた。/なつかしい圭吉調を偲んで頂くに充分だと思う」と
記されておりました。
「未発表原稿のうちから」というのには、そそられました。
15号室のmatsuoです。
五周年おめでとうございます……って、すっかり出遅れちゃいました。
黒猫荘のおかげで、多くのミステリ繋がりを持つことができました。
大変、感謝しております。
プレミスでお会いした時は、緊張してほとんど喋れませんでした。
富山オフには不参加ですが、またお会いしたいですね。
その時はもう少しゆっくりとお話しを。
それでは、これからもよろしくお願いします。
文献では判明しています。>宮澤様。お久しぶりです。
江口雄輔先生の『久生十蘭』と朝日文庫版の『顎十郎捕物帳』に出ているのですが、(初出誌の月号が間違っているというレベルではなしに)多少疑問が残っています。江口先生にご意見をお伺いしようと考えているのですが、最近お目にかかることがなく、なんとなく先送りになっています。
島崎リストに例の2篇がないのは、島崎氏も完全には初出が確認できなかったことを示しているのだと思います。
実は、この件については秋ごろ発表の予定があり、現在調査中です。とりあえず、ある方のご好意で戦前版単行本のテキストを確認することはできましたが、何だかよくわからなくなってしまいました。疑問が解決すればご報告申し上げます。
で、(文献によると)「日高川(=新説娘道成寺)」は『奇譚』昭和14年9月号
「初春狸合戦」は同誌昭和15年1月号です。「狸」がお正月号なのは当然ですよね。
中途半端なお答えで恐縮ですが、詳しい内容についてはしばらくお預かりにしていただきたく。別に気を持たせているわけではないのですが、憶測で発言するわけにもいきませんのでお許しください。
5周年おめでとうございます。
今の推理電網の繁栄には「小林文庫」の功績が大だったと思います。オーナーとしてはいろいろな思いもあるでしょうが、無理しない程度にこれからも頑張ってください。
ところで『顎十郎捕物帳』の初出の話が出ていましたが、教養文庫『無月物語』巻末の島崎リストに「日高川」「初春狸合戦」の二編が載っていないのが気になっていました。この辺はまだはっきりしていないのでしょうか。
国立図書館には、伊藤松雄さんの著作が五点ありました。ここに上げた以外には、3点あります。
追加10 重慶最後の日 日本出版社 1942(昭和十七)
追加11 はだかの女賊 一陽社(東京)1947(昭和二二)
追加12 忘れな草 映画名作叢書(シナリオ)黒潮社 1923
追加12が出てきて、かなり前から書かれていることがわかりました。
末永さんが上げられた、「探偵」への執筆よりもふるいですね。「探偵趣味」では、1926年8月の「怪奇劇・探偵劇」が最初でした。
『忘れな草』を書かれているので、話がつながってきます。石井さんの言われたように、映画関係者だったのでしょうか。
それにしても、多くの著作があります。
「推理小説研究21」平成四年、をみていましたら、その「凡例」には、「昭和20年8月からの推理小説」とかかれていました。
「著者別著作目録」(第1集 あーこ)までをあげたものですが、残念ながら、昭和20年8月刊行の推理小説は見当たりません。
この著作リストでは、
・蒼山尚樹『地下の鬼』昭和22.2.25納本
が「戦後最初の推理小説」に一番近いものでした。
小林さん、昨日、午前中に送りました。
ご教示いただき、ありがとうございました。
たしかに、私だったら「岬潮太郎」の名前では見落としてしまいます。全然記憶になかったですから。
私は目次のついてるのを探すことにします(笑)。
ということで、「大阪圭吉ファンページ」のリストをもう一度拝見して、手持ちのものを確認したところ、残念ながら、大したものは持ってませんでした。
『奇譚』は、圭吉掲載号は全然ありません。
コピーは昨日発送いたしました。
borra さん
お、おっ。ありがとうございます。
「黒猫荘」同様に「小林文庫」もよろしくお願いします。
フク さん
MYSCON2でお会いできず、申し訳ありません。
人見知りの(笑)私を、ミステリーファンの集まりの中に引き出していただいたのは、フクさんです。
お陰で、オフ会好きになってしまいました。(笑)
長く続けることに多少の意味は有ると思うので、何とか頑張って継続して行きたいと思っています。
これからもよろしくお願い致します。
岩堀 さん
やっぱり、岩堀さんが一番話題が合います(笑)
10代の方から、50歳以上の方まで、対等に話しが出きるのが、ネットの醍醐味ですね。
これからも、若い方たちと混じって楽しみましょう。
湘南オフは参加したいですが、岩堀さんに幹事をやっていただく訳にも行きません。
須川さんのおっしゃるように、「ゆっくり考えましょう」。
あれこれ決めてしまうより、6、7月ころに「そろそろどうですか?」と言うような感じで、自然に集まるのが良いのではないですか?
Dupin さん
ありがとうございます。
最近、「黒猫荘」をお見限りですね(笑)
はやく「黒猫荘」にも復帰して下さい。
> なお、BSデジタルは所持しておりますので、惚けて忘れるというアクシデントがない限り
> 5月10日の乱歩の土蔵の番組、録画しておきます。
これは、有り難いです。
是非是非、よろしくお願い致します。
SAMANA さん
「黒猫荘」名古屋オフでは、お世話になりました。
「黒猫荘」が活況を呈しているのも、活発に活動している店子の皆さんのお陰です。
> 黒猫荘に入居して本当に良かったと、しみじみ感じてる今日この頃、
本当ですか?(笑)
本当なら、嬉しいですね。
でも、せめて『ぷろふいる傑作選』くらいは…
※ ひーこら言いながら書きこんだので(爆)、誤字脱字、意味不明が有っても、許してくださいね。
小林文庫です。
沢山の皆さまに、5周年のお祝いのお言葉をいただき、大変ありがとうございます。
(1行で終わり)
と言うわけにもいきません。それぞれの方に、簡単にお礼をいたします。
末永昭二 さん
ありがとうございます。
桜さんと末永さんの登場で、この掲示板のディープさが決定的になってしまいました。(笑)
おかげさまで、新しい知識が沢山増えました。
これからもよろしくお願いします。
> 『奇譚』って、目次欠でしたよね。
すっ、すっかりお見通し(笑)
この「奇譚」は当って、本当に良かったです。末永さんが見送って下さって、感謝(笑)。
大阪圭吉が別名義で書いているので、(圭吉の作品が有ると)情報を教えていただける可能性が低いですので。
「奇譚」の執筆者は、聞いた事も無い名前が多いです。 末永さん好みの雑誌みたいですね。
「顎十郎捕物帳」の掲載作は、間違い無く「三人目」です。
書誌情報を補足すると、
「顎十郎捕物 第七話 三人目」(捕物「帳」「帖」の帳はなし)
「奇譚」第一巻第七号 昭和一四年7月一日発行 (奥付には第一巻第四号とあります)
川口@白梅軒 さん
川口さんに、また虐められてしまった。
でも、泣かないぞ!
おかげで、いつもより多くの方に挨拶していただけて、嬉しいです。 (^ー^)゙
時々休んだり、現れたりの状況が続くかもしれませんが、「小林文庫」は続けて行くつもりです。
呆れずにお付き合いをお願いします。
桜 さん
最近、掲示板が賑わっているのは、総て桜さんのお陰です。
桜さんのお話に反応できない事も多いですが、これからも色々なことを教えて下さい。
月うさぎ さん
月うさぎ さんは、優しいですね。
某店主様とは大違いだ。(笑)
やっぱり、女性の応援が一番励みになります。
出きるだけ登場するようにします。
土田さん1万冊オフでお逢いしましょうね(早く一万冊に届かないかな!)
石井春生 さん
やっぱり、女性の応援が一番励みになります。(そればっかり)
伊藤松雄さんでかち合う人がいるとは、思っていませんでした。
世の中そんなに甘くないのですね。(笑)
それにしても、石井さんは古書蒐集歴は、そんなに長くないのですよね? やっぱり、凄いです。
「湘南オフ」ではよろしく。(笑)
こしぬま さん
ありがとうございます。
インターネットは交友と知識が広がりますよね。
そのきっかけに、「小林文庫」が役立ったなら、嬉しい事です。
> 見物席から楽しませていただいております、はい。
そっ、そんな事言わずに…、これからも書きこんで下さいね。
こちらのHPが5周年を迎えられたということを知って
やってまいりました。
こんな不肖な店子で本当にすみませんです(汗)。
改めまして5周年おめでとうございます。
黒猫荘に入居して本当に良かったと、しみじみ感じてる今日この頃、
これもひとえに場所を提供してくださっているオーナーさんのお陰で
あります。
これからも出来る範囲でミステリ道に精進(笑)していこうと思います
ので、よろしくお願いいたします。
と言いつつ、探偵小説関係は光文社文庫の「幻の探偵雑誌」シリーズの
1巻ですら積読順番待ちの状態でございます(汗)。
・・・・見捨てないで下さい(爆)。
そいでは!!
御無沙汰しております。真の不良店子Dupinです。
間借りさせて頂いておりますのに留守にばかりして、恥じ入るばかりです。
まもなく心を入れ替える予定ですので、もう少し置いてやって下さいませ。
五周年とのこと、本当におめでとうございます。
これからも益々のご発展をお祈りいたします。
なお、BSデジタルは所持しておりますので、惚けて忘れるというアクシデントがない限り
5月10日の乱歩の土蔵の番組、録画しておきます。
うまく録れましたら御連絡させていただきます。
オーナー様
5周年おめでとう御座います。小林文庫を知らなければ私はパソコンも
買わないし、当然インターネットもやらなかったと思います。
お蔭様で、オーナー始めいろいろな人と知りあえて楽しい人生になって
います。本当に感謝致します。
これからもボケない限りは(^o^)お付き合いさせて下さい。
ご無沙汰しております。
開設五周年、おめでとうございます。
ミステリサイトでこれだけ長く続いているところは他にほとんどないですよね。
このゲストブックにしろ、開設当初に比べ遙かににぎやかになっており、嬉しい
限り。私がこのゲストブックに初書き込みしてから三年以上ってことは、オーナ
ーとも長いお付き合いになってきました。今後とも宜しくお願いします。
またどっかのオフで飲みましょう。(そればっかやな)
5周年とはすごい、すばらしい(^_^)
黒猫荘ではお世話になってます。
私もがんばらねば、などと思いつつ今後もお世話になります。
そんな前から開設されているんですねー。私なんか、PCを始めてまだ一年にもなりませんが、ここにはお世話になりっぱなしです。小林文庫に出会ってしまって、ミステリの深みにズルズルとはまりつつありますう。きょうはお仕事が休みで、隣町のブックバンクやらブックマーケットやらへ行ってきました。初歩者にとってウレシイ!のは加納一朗「ホック氏の異郷の冒険」天山文庫が160円であったこと。ビックリなのは宇沢弘文著作集(定価3500円)美本がすべて50円。受け付けの女の子は目玉と言っていましたが、mmmです。ところで、最近の掲示板は、スゴイことになっていて、見物席から楽しませていただいております、はい。
おお、もう五周年ですか。スゴイですね〜。といっても、私がここの
存在を知ったのは二、三年ぐらい前なのですが。
これからもオーナーさまにご無理のかからないペースでがんばって
くださいね。
ところで、伊藤松雄さんですが、私も気合いを入れている訳では
ありませんので、オーナーさまもどうぞお構いなく集めて下さいませ。
ちなみに、私も所有しているのはわずか4冊。まだまだ道程は遠いです(T_T)
でも、ホントに伊藤松雄さんでオーナーさまとかち合うとは思いも
寄りませんでした。うーん、世の中狭いですね〜(x_x)
>桜さま
「無敵荒鷲魂」ですが、私のところにある本の発行日は、
昭和十七年七月三十日再販でした。わずかな期間の間に再販された
みたいですね。内容が戦時高揚ものだからでしょうか。
>末永さま
伊藤松雄さんはずいぶん前に経歴を調べたことがありますが、メモ
しなかったので、記憶が曖昧なんですが、確か劇作家だと思いました。
なので、桜さんがあげて下さった以外に演劇に関する本もあったように
思います。それにしても戦前から本を出していたのは知ってましたが、
一体いつぐらいから作品を発表していたのでしょうね。結構古いのかしら?
結構いろいろな雑誌に書いていますね。ご覧の通り駿南社にはずいぶん書いているようですね。ね。私は寡聞にしてどういう出自の人が知りません。戦中・戦後もあったような気がしますが、今日は探していません。
「探偵小説の梗概」『探偵』昭和6年7月号
「昭和の陰影」『探偵』昭和6年11月号
「立役お福」『漫談』昭和7年4月号
「下杢お伝」『犯罪実話』昭和7年11月号
「二人の脱獄囚」『犯罪実話』昭和8年2月号
久我荘多郎と久我荘太郎は同一人物と見て間違いないと思います。
戦中のものは「荘多郎」ですね。ある時期、改名した(大坪砂男みたいに)のではないでしょうか。
おめでとうございます。o(^^O)(O^^)o
お忙しいこととは思いますが、無理なさらぬ程度でいいですからお顔を見せてくださいませ。
やはり、オーナーの姿が見えないと淋しいです。
小林さん、五周年おめでとうございます。ここでは、実におおくのことを勉強させていただきました。
感謝しています。
本日、大阪圭吉、お送りします。題名の訂正になるようです。
「新青年」の作品リストを見ていましたら、昭和五年(1930)に、蒼山直(まま)樹、という人の「地下の鬼」に気付きました。
『地下の鬼』 蒼山尚樹、昭和22.2.25納本 新世社、旭川市
という本を戦後出している人と一字ことなりますが、同じ人でしょうか。
また、納本、とかかれて、「発行」とされていないのが、不思議でした。
伊藤さんの本が出た、北信書房は、坂部護郎さんの本もだしており、長野市にはこのような出版社があったのでしょうか、時々出会います。
末永さん、伊藤松雄さんは新青年以外にもかいておられたのですね。
店子の私が言うのもなんですが……
5周年おめでとうございます。
これからもいろいろとお世話になると思いますが、
いついつまでもこの偉大な「小林文庫」が存続していただけることを、心より願っております。
お忙しいみたいですが、オーナー登場は、私だけでなくみなさま待ち望んでいると思いますので、お顔を見せてくださいね。
オーナー様、5周年おめでとうございます。
さりげなく季節に合わせて変わる右上のイラストからも、オーナー様のお心づかいはよくわかります。いつもありがとうございます。
今日中に投函できるかと思います。>オーナー様。
『奇譚』って、目次欠でしたよね。どうも、オーナー様とダブっていますね。私の趣味は(笑)。これは散々迷った末に見送ったものなので、正確にはバッティングしたというわけではないのですが。
『奇譚』はなかなか買えませんねえ。図書館にもほとんどないので、できるだけ買うようにしていますが。
「顎十郎」は「三人目」でしょうか。現在出回っている「顎十郎リスト」は、どうも初出を確認していないようなので、タイトルだけでも確認していただければ幸いです。お願いいたします。
伊藤松雄さんは全くノーマークですが、気をつけてみると結構いろいろな雑誌に書いていますね。「尋人をする女」の掲載号に伊藤松雄原作の『松下村塾』という映画のあらすじ紹介が出ていました。
月の輪さん、いくつか注文したのですが、私にはまだ届きません。「全滅」ということなのでしょうか。悲しすぎます。
管理人です。
ゴールデンウイークもとうとう終わり。
HPの更新もあまり進まず、大した成果もなく過ぎてしまいました。
ゴールデンウイークが終わるとやってくる記念日が有ります。
そうです、本日5月7日、「小林文庫」HPの開設5周年を迎える事ができました。
いつも訪問して下さる、メールを下さる、掲示板に書きこんでいただく皆さま、大変ありがとうございます。
皆さまの応援で、ここまで続ける事ができました。 心から感謝致します。
最近は、HPの更新も、掲示板へのご返事もままならず、ただただ「他人よりHPを早く始めた」という遺産を食いつぶしている状況に成りつつ有り、申し訳ありません。
とは言え、HPを通して知り合えた皆さまとの交流は捨てがたいし、まだやりたい事も沢山有るので、HPは続けて行くつもりです。
これからも、暖かく見守って下さい。
6年目もよろしくお願い致します。
伊藤松雄さんについて。雑誌「探偵趣味」と「新青年」に書いていました。それぞれ、光文社文庫の作品リストと「新青年」の目次をみますと、
・「探偵趣味」には、1926.8から1927.12まで、読物が4点
・「新青年」には、昭和6年から昭和15年まで、2つの読物と2つの創作・コント
それから、「推理小説研究 21」には、4冊の本が掲載されています。
1『怪盗魔人』昭和22.3.20 一陽社(長野市)
2『美しき女賊』昭和22.3.20 江戸書院
3『半男半女』昭和22.7.25 一陽社(長野市)
4『殺人日記』 昭和22.12.10 北信書房
石井さん、(奥付欠のために出版年は不明です)ですが、上のようです
以上が掲載リストです、
石井さんによれば、『半男半女物語』昭和五年九月一日発行 萬里閣書房 東京都
↑これは短編集です。内容的には、戦後出版された『殺人日記』と
『半男半女』に収録されたものとほぼ同一の内容のようです
ということですので、さらに戦前の本が加わって、いままでの5冊に、3冊、それに、戦前の1冊が加わり、9冊になります。
そうですね。
ありゃ紫陽花より人の頭を
見る羽目になりますからねえ。
ま、ゆっくり考えましょう。
須川様、石井様、オーナー様
湘南オフ会(もう正式名称とさせてもらいます)、詳細は別にして、
やる事にしましょうね。
紫陽花を愛でるととなるとやはり鎌倉でしょうが、真っ盛りの土日は
あじさい寺など殺人的?な混雑ですからよく相談致しましょう。
昨日は、県内某市の「つつじヶ岡公園」に行き、満開のつつじを堪能してきました。
ついでに、すぐ傍のブックオフにも。 もう1件行った市内の古書店はGW中お休み(泣)。
また目録注文で、大阪圭吉が別名義「岬潮太郎」で書いている「人間氷山」の掲載誌「奇譚」昭和14年7月号を入手。
保存状態はチョー悪い(女子高生風に)けど、「人間氷山」を読むのに支障は無し。
これも最近では、超嬉しい本です。
「奇譚」は、六戸部力こと久生十蘭の「顎十郎捕物帳」の初出誌として有名ですね。
No.394 桜 さん
> 小林さん、下の件、了解しました。
> 来週の月曜日にお送りいたします。タイトルを訂正することになると思いますが、このあたりは、資料の探求にかかっていますね。
あ、ありがとうございます。(三拝九拝)
急ぐ必要は有りませんので、お時間の有る時で結構です。(末永さんも)
大阪圭吉関係の文献には、それなりの金額を出す覚悟はあるのですが、いかんせん物が…。
これからも、皆さまに甘える事があるかと思います、よろしくお願いします。 <m(__)m>
No.395 石井春生 さん
> >オーナーさま
> あああ、ごめんなさ〜いm(_ _)m 某所の伊藤松雄は私のところに来ました。
>まさかこれが競合するとは…。ちなみに、私も密かに集めています。奇遇
> ですね〜。
あああぁ! 石井さんも集めていたの!?
こんなマイナーな作家で、何故競合するのでしょうか (:_;)
私が一番持っている本が少なそうなので、石井さん、桜さんが集め終わるまで待ちます。その後集め始めよう。
埼玉県北部の古書店荒し(笑)の成果はどうでした?
群馬に来る時は、一報して下さいね。
No.396 須川 毅 さん
> 9連休
羨ましい!
> また機会がありましたら、ぜひ湘南オフ会をやりましょう。六月に紫陽花を
> 愛でるなんていうのもいいですし、ちょっと早いけど夏場の暑気払いなど
> ではいかがでしょうか。そのときは、オーナーさまもいらっしゃいます?
紫陽花を愛でる、いいですねぇ
> 須川さん
> オフ会も週末ならオーナーも参加可能かも。
日程によりますが、土曜日なら大丈夫だと思うのですが… (^ー^)゙
石井さん、伊藤松雄さん、昭和5年の本があるということは、その後もかなりの量、書いているということです。
あの、「無敵荒鷲魂」は、昭和18年4月30日再版でした。昭和17年6月10日発行が初版、10,000部印刷です。
石井さんのは、昭和17年のでしょうか。
伊藤さん以外の、この「大東亜社」刊行物を見ますと、6冊ありますが、そのうちの一冊、「無敵潜水艦」黒崎貞次郎も入手しています。
今月の「小説推理」に、「桜さん」として登場していますが、何度読み返しても、あの「謎」を知りたくなります。普段の文章とは異なりますが、ネット上では、あのような文章のスタイルになるのですね。
今月号の「SFマガジン」、乱丁を所持していますが、すみやかに、返品されたのでしょうか、もう店頭では見かけません。
新しく、乱丁のないのを入手しました。
石井さま
その節はど〜も。
惰眠をむさぼっております(-_-;)
オフ会も週末ならオーナーも参加可能かも。
(「東方光」是非その時にお願いします)
>オーナーさま
あああ、ごめんなさ〜いm(_ _)m 某所の伊藤松雄は私のところに来ました。
まさかこれが競合するとは…。ちなみに、私も密かに集めています。奇遇
ですね〜。
で、私が所有している伊藤松雄ですが、桜さんのあげて下さった以外では
こういうのがありました。
『殺人日記』 北信書房(奥付欠のために出版年は不明です。)
『半男半女物語』昭和五年九月一日発行 萬里閣書房 東京都
↑これは短編集です。内容的には、戦後出版された『殺人日記』と
『半男半女』に収録されたものとほぼ同一の内容のようです。
伊藤松雄さんは、戦前に既に探偵小説を発表されていたようですね。
戦前にどのくらい出たのか私も知りたいところですが、さてこういうのは
どうやって調べたらいいのでしょうか?
>須川さま
この間は御世話になりました。キチンと御礼を言わないまま、立ち去って
大変失礼しました。そういえば、最近戦前の木々高太郎の短編集『東方光』を
入手しましたが、興味があるのでしたら、お貸ししますよん。
>岩堀さま
また機会がありましたら、ぜひ湘南オフ会をやりましょう。六月に紫陽花を
愛でるなんていうのもいいですし、ちょっと早いけど夏場の暑気払いなど
ではいかがでしょうか。そのときは、オーナーさまもいらっしゃいます?
>桜さま
「小説推理」登場、おめでとうございます。読んでいて「ああ、これは
あのときの…」とすぐに分かりました。つい最近のやり取りだと思ってたのに
もう結構経つのですね。
小林さん、下の件、了解しました。
来週の月曜日にお送りいたします。タイトルを訂正することになると思いますが、このあたりは、資料の探求にかかっていますね。
「小説推理」、桜さんが登場していますが、喜国さんには本当に感謝の念を持っています。
伊藤松雄さんには、さらに、多くの著書が戦前にあるように思われますので、これは古書目録に頼るしかないですね。
「大東亜出版社」という流れで、購入していますが、購入するまでは、それが、該当のものかどうか、手にするまではわかりません。「東亜社」、「大東亜社」などは紛らわしく、何度か失敗しています。
そう言えば
桜さんが手に入れられた、「戦線文庫」第48号の「ソロモン海の鬼鷲」もコピーしていただきたいです。
お願いできないでしょうか?
(もちろん、コピー代、送料等はお支払いします。)
そう言えば
「小説推理」6月号の「本棚探偵の冒険」を遅れ馳せながら拝見。
このHPは、「古本サイト」だったのか。
本人は違うと思っているのに! (-_ー;)
> 『幻影の城主』江戸川乱歩、昭和22年2月11日発行。小林さんと同じ、1)でした。
> 灰色の表紙で、これはもともと、カバーはないのでしょうか。
私の所蔵本もカバーはないです。
どこかの雑誌で見た書影にもカバーは無かったような記憶が有りますが、どうなのでしょう?
そう言えば、ずっと以前私の持っている「くろがね叢書」の内容を書くと言ったのを忘れていました、
遅れ馳せながら、ここに書いておきます。
くろがね叢書 第十三輯
昭和十八年十二月三十日発行(毎月一回発行 非売品)P319
編纂 海軍省外廓団体
社団法人くろがね会
くろがね叢書編纂部
「本叢書は当部監修のもとに戦線海軍将兵慰恤の
ため、国民の寄せられたる熱誠なる恤兵金を以
て、作製、配布するものであります。」
銃後写真だより
新春の決戦銃後まんが便り 佐次たかし 志村つね平合作
時代小説 都々逸坊扇歌 木村毅
講談小説 正直車夫 神田山陽
時代小説 しらぬ火秘帖 横溝正史
落語 七福神
探偵小説 昆虫男爵 大下宇陀児
大東亜戦争海軍戦果
銃後朗報
もう一つ、そう言えば
新潮社の近刊案内に、次のような本が有りました
『二青年図 ―乱歩と岩田準一―』岩田準子(25日発売/本体1700円)
竹久夢二に画才と美貌を寵愛された岩田準一は十八歳の夏、ある男に出会う。
男の名は平井太郎、後の江戸川乱歩だった。……
岩田準一の孫娘が描いた長篇小説、だそうです。
面白そうですね。
昨日は、驚きの一冊。
古書店の店頭で見たときは、新刊の流れ品であると、思い、手にとりましたが、しかし、本当に驚愕しました。
『虚無への供物』塔晶夫、昭和39年2月29日第1刷、白帯に黒字。黒の背景に、赤の薔薇と緑の茎が、目にまぶしいです。
このようにすばらしい装丁に、驚きです。
1200円でした。古書価は、7万、というところもあります。
小林さん、下の目録、先着順のようです。書かれていますように、その3点が無事に昨日、遅く、宅急便できました。その中の一冊は、「川柳祭」。
「川柳祭」昭和22年2月発行(2巻2号)をみてみますと、いくつかのことが新たにわかりました。
都筑さんの『推理作家の出来るまで』上巻、にでていました記事には、その雑誌に関して、いくつかの訂正、あるいは追加をすることになります。
・創刊は昭和21年6月。昭和22年でないようです。
・編集の4人のうち、かかれていない人でした(不明とされていた)、もう一人の人とは、あの、古川緑波でした。重要人物が抜け落ちていました。
・挿絵は、あの、伊藤晴雨さんです
この雑誌には、都筑さんは書かれていませんでした。
小林文庫です。
一昨日、昨日と出社して、今日からまたお休みです。
No.381 末永昭二 さん
> 博多の付録は、私も注文していました。>オーナー様。
> やっぱり、あの手の本を買う人なんて世間にはそんなにいないというわけで。
すっかりお見通し?
と言いながら、私も常連の皆さんと注文が重なりそうな本を意識して挙げていますけれど(笑)
例の付録「探偵読物文庫」掲載の「消えた白金像」(楠田匡介)は、”犯人さがし大懸賞小説”なので、解決編が有りませんでした。(泣)
大倉Y子の作品については、もぐらもち さんにご連絡しました。
> 大衆系の雑誌だけでも、「どこに行けば見られる」という情報がまとまっていれば便利です。ネット上で構築できないものでしょうか。
> 例えば「国会図書館の『○○』という雑誌の欠号分は大宅文庫でカバーできる」とか。
> みんながバラバラに同じ雑誌を追いかけているのは労力のムダですから。
これは、切実にそう思います。
あと図書館のコレクション情報も欲しいですね。(北海道立図書館の「栗田文庫」のような)
本当は、国会図書館などに作って欲しいのですが。(どこかに無いのでしょうか?)
誰かが叩き台を作れば、その後情報は集まると思いますが。(少し考えましょうか)
> ところで、ここのところ、週に一人は作家・挿絵画家・古い編集者・コレクター・研究者などに
> インタビューするようにしています(会えな> いときは電話で)。
> 本業の片手間なのでなかなか時間が取りにくいですが、やれば必ず何か収穫があるので、これからも続けていくつもりです。
> 意外な人間関係>などがわかるのですが、必ずしも私がネタとして発表するようなものではない情報(例えば私が興味のない
> 作家の情報など)もあるのです。そういう情報も共有化する方法があるのか、共有することの是非も含めて考えてみようか
> と思っています。問題点はいろいろありそうですが。
梶山季之さんが1日5人に会えと言ったという話(By彷書月刊)の実践ですね。
面白い話しが、沢山ありそうです。興味が有ります。
これも、「新青年研究会」などで、公開していただきたいです。
> 「尋ね人をする女」のコピー、必要ですか? それとも、冒頭部かなんかを照合して「懸賞尋ね人」と同一かどうか確認してみますか?
ありがとうございます。
大阪圭吉の作品は、原本を所有できないものは、Copyでも所有したいと思っているので、是非お願いします。
No.382,385 桜さん
> 小林さん、伊藤松雄、かなりありそうです。
伊藤松雄の著書は、少なくとも5冊は有ると言う事ですね。
私の所蔵本は、桜さんと重なっていました。(というか、『美しき女賊』と『十五少年漂流記』しか持っていません。(;^_^;) )
> 下に上げられた本、『無敵荒鷲魂』伊藤松雄(大東亜社)は、実録ものでした。
> かなり前に入手していましたが、あの、大東亜出版社ではなく、違う出版社でした。
そういう線で購入されたのですか!?
> 久しぶりに、「月の輪書林古書目録十二 特集・寺島珠雄私記」がでて、その厚さに感嘆しました。
> 四つ、出しましたが、おそらく、先着順のため、だめでしょうか。
「月の輪書林古書目録」は、古書価も付くというだけ有って、さすがの充実度ですね。
斜め読みなのに、まだ全部見終わりません。(当然まだ注文できず)
桜さんの申し込みそうな本が2、3見つかりました。(笑)
No.387 古本まゆ さま
> YAHOOオークション?
変なことを言ってすみません。 <m(__)m>
チョット勘違いが有りました。
> HP開設(忙しさと、技術的な問題で遅れに遅れていますが)の為の目玉商品の入手という意味合いが大きかったです。
> 多分「○」とか「○○○」などは、HPに書影を載せての販売となる予定です。
> 高すぎる価格で落札した「○○○」などは、手数料程度の上乗せしかできないでしょうね。
HPの開設楽しみにしています。
「○」とか「○○○」、「○○○」など、それなりの価格になりそうとは、ますます期待が高まります。(それだけ珍しい本でしょうから)
HP開設の折は、是非お知らせ下さい。
できれば、先着順でなく抽選にして欲しいです。(ボソッ)
「乱歩の色紙」欲しいです。(ボソ、ボソッ)
No.388 岩堀 さん
> オーナーも須川さんもおられなくて、私がダントツでしたよ(^o^)。
は、は、はっ。 欠席してスミマセン。
岩堀さん、須川さん、私に、こしぬま さんも入れて、4長老という感じになっていますもんね。
> 暑気払いでもプランニングしましょうか。
良いですね。 (^ー^)゙
できれば、鎌倉、横浜が…
> 乱歩邸の放映、私も同様です。だれかボランティア精神の旺盛な方
> おられませんか?
もう一度お願いしておきましょう。
録画できる方がいらしゃたら、録画しておいて下さい。
BSデジタル放送と言えば、お仕事に関わっている方がいた筈ですが、その方は録画できないのかなぁ(ボソッ)
> >円覚寺には大叔父の墓が有るのです。
> 場所など教えていただければ、今度オーナーの代わりにお参り
> しましょう。円覚寺は映画人のお墓が多いですね。
実は、小学生の時以来行った事が無いのです。
で、場所が良く…。
No.389 須川 毅 さん
Email:tsuyoshi.sugawa@nifty.ne.jp
「湘南オフ」なんて、勝手に抜け駆けして!!
…と怒っているわけ訳では有りません。
別に、私の許可など要らないです。(^O^)
もし、オフ会の機会が有ったら、教えて下さい。
古書目録を整理していますが、書影をみると、カラーでないのが多いです。必要でない目録を破棄して、あとは、ノートにはります。これは結構役に立ちます。
「松本清張研究 第二号」のご案内がきています。定価2000円。だんだん、厚くなっています。「大正時代の小倉と清張」。
ミスプリントかもしれないと思い、注文した『情痴犯罪捕物秘話』久我荘多(まま)郎、昭和21年8月発行、瑞穂書房大阪事務所。
久我荘太郎
という名義で『日満殺人事件』松光書院、大阪、昭和11年(こちらは「別冊太陽」に掲載されています)。
久我荘多郎と久我荘太郎
は同一人物でしょうか、気になる作家です。
古本まゆさん、HP開設、たのしみにしています。29冊のうち、最後の2冊は、少し苦労して手に入れました。あるとは知らなかったので。
オーナーさま
湘南オフ会なんて勝手に名乗ってしまって・・
でも横浜周辺に在住の方、一緒に飲んで推理小説の
話をしませんか?
御連絡ください。
須川さま
>MYSCONには参加できずお目に掛かれませんでした。
>(また湘南オフ会やりましょうか?)
オーナーも須川さんもおられなくて、私がダントツでしたよ(^o^)。
暑気払いでもプランニングしましょうか。
>その「蘭郁二郎全集」には彼が結核で入院していた
>鎌倉の病院の写真が出ているのですが、僕は先日
>この病院に行った事があるのです。蘭郁二郎も
>結構身近な人だなあと思いました。
たしかになんという事のない場所でも、関心のある人物がかってその
空間にいたと思うと、それなりに感慨というものが湧いてきますね。
オーナーさま
>関心もあるし、是非見たいのですが、BSデジタル受信機器が無い。(泣)
>どなたか、録画できる方はいらっしゃいますか?
乱歩邸の放映、私も同様です。だれかボランティア精神の旺盛な方
おられませんか?
>円覚寺には大叔父の墓が有るのです。
場所など教えていただければ、今度オーナーの代わりにお参り
しましょう。円覚寺は映画人のお墓が多いですね。
(須川 毅 さん宛)
>> また湘南オフ会やりましょうか?
>そんな事をやってらっしゃたのですか!?
須川さん、石井春生さん、私の3人で横浜で飲み会やったのですが、
その折、小林文庫の湘南オフ会として時々やろうかと…。正式に名乗る
場合はオーナー様の許可を頂きます(^o^)。
小林文庫オーナーさま
当店が、YAHOOオークションで本を販売することはありません。あくまで、当店の適正と考える価格で販売させていただきます。
「推理文学」は「日本の古本屋」に登録するつもりですが、それ以上の価格のものとなると、「日本の古本屋」での販売は難しいでしょうね。今回の仕入れはHP開設(忙しさと、技術的な問題で遅れに遅れていますが)の為の目玉商品の入手という意味合いが大きかったです。多分「○」とか「○○○」などは、HPに書影を載せての販売となる予定です。高すぎる価格で落札した「○○○」などは、手数料程度の上乗せしかできないでしょうね。
6月の名古屋古書会館の即売会にささやかながら出店いたしますが、推理小説を持っていく予定はありません。目録もほとんどが「昭和動乱」関係のものですが、それだけでは華がないので、乱歩の色紙2枚と木々高太郎の色紙を付け加えておきました。
櫻さん
良かった、29冊揃っていた「推理文学」。
休み中ということで、もうひとつ話題。
古本まゆさんが書かれた「推理文学」。そろいは,全29冊。最後の2冊が入手難、というか、出ているのをうっかり忘れている2冊です。
それを読みなおしていましたら、鈴木五郎さん、「宝石」から出た探偵小説家です。中島河太郎さんと同じ大学、同じ国文科の、昭和十六年卒業で、同窓生。この時、二四歳。
中島さんの書かれた記事ですから、これは確かと思われます。
以前手に入れていた『山のコント集』鈴木五郎、北光書房。昭和十八年四月刊。
その序は、武野藤介さんがかかれており、鈴木五郎さんは、登山家で、年齢は武藤さんと同じ四十歳。
同姓同名であることがわかりました。さらにもうひとり、飛行機関係の鈴木五郎さんがおられます。
『幻影の城主』江戸川乱歩、昭和22年2月11日発行。小林さんと同じ、1)でした。灰色の表紙で、これはもともと、カバーはないのでしょうか。
伊藤松雄さん、すでに書いたものの他に、手元には3冊。
・『美しき女賊』江戸書院、東京都、昭和22年3月20日発行、短編九篇
・『十五少年漂流記』一陽社、長野市、昭和22年4月15日発行
・『血液交換業』黒岩書房、長野市、昭和22年7月25日発行、短編九篇
未見のものとして、『冒険探偵 怪奇巌城』一陽社、長野市、昭和22年発行
長野市の発行ですね、これらも。
今年、一月から四月末日まで、古書目録の数、95冊。昨年は、91冊でしたので、少し多いようです。久しぶりに、「月の輪書林古書目録十二 特集・寺島珠雄私記」がでて、その厚さに感嘆しました。四つ、出しましたが、おそらく、先着順のため、だめでしょうか。
「小林文庫の新ゲストブック」の、2000年12月31日以前の書き込みを、過去ログへ移動しました。
発言番号がずれてしまいましたが、ご了承下さい。
No.371 宮澤@探偵小説頁 さん
> 「週刊マニアタック」の乱歩の放映が当初の予定より二週間早まって5月10日となったそうです。
> 関心ある方はお見逃しなく。
関心もあるし、是非見たいのですが、BSデジタル受信機器が無い。(泣)
どなたか、録画できる方はいらっしゃいますか?(あまり、おおっぴらにすると著作権の問題が…)
No.371 こしぬま さん
エイのぼりに、ワニのぼり!?
私の地元、群馬県万場村では川を跨いで、数百匹の鯉幟が泳いでいます。(対抗してどうする)
加藤郁乎さんの話題には、反応不能です。 教養のレベルが…… (-_ー;)
No.373 古本まゆ さん
大阪での「全古書連の大市」は、古本まゆさんの掲示板への投稿や、ジグソーハウスさんの日記などで、様子が解っていました。
不思議な時代ですね。
探偵小説雑誌の一部は、古本まゆさんのところに行ったのですね。
どう言う風に販売されるのでしょう?
「日本の古本屋」?、Yahooオークション?
No.375 桜 さん
> 登場人物となりました
「小説推理」6月号はまだ見ていません。と言うより28日の時点では書店に並んでいませんでした。
例の話題とは、何でしょう?
それが、オール・ロマンス、本多喜久夫さんに繋がるのかな?
今日また探してみます。(ちゃんと毎号購入していますよ!)
No.376 岩堀 さん
MYSCON2で、お逢いできず申し訳ありません。
1日だけなら何とかなったのですが、宿泊となると。そのうえ徹夜でもすると、翌々日まで影響が出てしまうので (;^_^;)
そんな訳で、今回は欠席させていただきました。
蘭郁二郎さんのお墓は、円覚寺ですか!?
円覚寺には大叔父の墓が有るのです。
> 長期連休は大物読むことにしていまして、明日から小野不由美「屍鬼」に挑む?予定です。
さすがです。
「屍鬼」は読み初めて挫折したままです。
こう言う大長編は、日本経済を底辺で支えている真面目なサラリーマン(私の事:笑)には、読み通す事は不可能ですね。
私も、GWに『模倣犯』に挑戦してみましょうか
No.377 須川 毅 さん
同じく、MYSCON2で、お逢いできず残念です。
> また湘南オフ会やりましょうか?
そんな事をやってらっしゃたのですか!?
黒崎さんは、『海底諜報局』の復刻も進めていらっしゃるようですね。
No.378 月うさぎ さん
おぉ、ありがとうございます。
月うさぎさんは、優しいですね。
心配してくださっていました?(心配していたのは、無謀松さんのことだけ?:笑)
時々登場して、掲示板の雰囲気を変えて下さい。
神津恭介の少年ものを読んでいらっしゃる事は、「月のうさぎ」や「夢現半球・雲見櫓」で知ってます。
「神津恭介年表」はスゴイですね。
小林さん、伊藤松雄、かなりありそうです。
ひさしぶりに、書棚を整理(本を横にうごかすだけですが)してみますと、この人の探偵小説が一箇所にあつまりました。明日、題名はあげますので、ご容赦ください。
下に上げられた本、『無敵荒鷲魂』伊藤松雄(大東亜社)は、実録ものでした。かなり前に入手していましたが、あの、大東亜出版社ではなく、違う出版社でした。大阪圭吉の小説を連想していたのですが、すこし期待はずれでした。
日記賞、昭和4年に集中しているのですね、この賞の意味を知りたくなりますね。
末永さん、『戦線文庫』、読んでいて、戦前にこのような雑誌がでていたのに、驚きます。執筆陣の豪華さに。
博多の付録は、私も注文していました。>オーナー様。
やっぱり、あの手の本を買う人なんて世間にはそんなにいないというわけで。
『戦線文庫』だの『陣中倶楽部』だのは、どこの図書館にもないようです。
20年以上これらの雑誌を探している方(私と抽選でいつも競合している)に昨日いろいろうかがったのですが、やはりどうしても見ることができない雑誌というものがあるもので、これらの雑誌がそれに当たるということでした。
遺族会などの施設(意外な盲点かも?)、あるいは大学の研究室などに、もしかしたらいくらか残っているかもしれませんが、今のところ情報は掴めていません。
個人で揃えている人はいないということです。
大衆系の雑誌だけでも、「どこに行けば見られる」という情報がまとまっていれば便利です。ネット上で構築できないものでしょうか。例えば「国会図書館の『○○』という雑誌の欠号分は大宅文庫でカバーできる」とか。
みんながバラバラに同じ雑誌を追いかけているのは労力のムダですから。
ところで、ここのところ、週に一人は作家・挿絵画家・古い編集者・コレクター・研究者などにインタビューするようにしています(会えないときは電話で)。
本業の片手間なのでなかなか時間が取りにくいですが、やれば必ず何か収穫があるので、これからも続けていくつもりです。意外な人間関係などがわかるのですが、必ずしも私がネタとして発表するようなものではない情報(例えば私が興味のない作家の情報など)もあるのです。そういう情報も共有化する方法があるのか、共有することの是非も含めて考えてみようかと思っています。問題点はいろいろありそうですが。
オーナー様。
「尋ね人をする女」のコピー、必要ですか? それとも、冒頭部かなんかを照合して「懸賞尋ね人」と同一かどうか確認してみますか?
No.356 桜 さん
「戦線文庫」掲載の大阪圭吉「ソロモン海の鬼鷲」は未見です。
情報大変ありがとうございます。
「戦線文庫」は探究してますが、めったに見かけないです。
図書館、文学館もあたっているのですが、殆ど所蔵していない。
確認できたのは「スエズ湾の軍艦旗」昭和17年6月号だけです。
No.357 末永昭二 さん
と言うわけで、「尋ね人をする女」昭和14年9月も未見です。
この作品は、おそらく『人間燈台』収録の「懸賞尋ね人」と同一なので、読んではいると思うのですが。
どこかに、「戦線文庫」を所蔵している図書館はないですかねぇ?
No.363 桜さん
「日記賞 博文館」と印がおされた本は、たまたま最近手に入れました。
昭和4年6月発行の新青年叢書『悪人志願』。
日記賞って何なのだろうと思っていました。
昭和4年の出来事なんでしょうね?
『悪人志願』は、K文庫から譲っていただきました。
最近、もっとも嬉しかった本のひとつです。
やっと乱歩のエッセイ書が一歩前進しました。
ついでに最近手に入れた本も書いておくと、
K文庫では、20冊お願いして、7冊入手
でも、大本命の『悪人志願』と「科学朝日」が手に入ったので、最近では最も嬉しい結果でした。
「科学朝日」は、高木彬光『随筆探偵小説』に収録されている「密室殺人」の初出誌。
『随筆探偵小説』では密室の図面が小さくて良く見えないので、以前に国会図書館でCopyして持っていたものです。
他には「サンデー毎日十人集」(サンデー毎日「大衆文藝」の受賞リスト有り!)、『虹色ダイヤ』小酒井不木など。
O舎では、一番欲しかった『無敵荒鷲魂』伊藤松雄(大東亜社)が外れて、ガッカリ。
実は、伊藤松雄は密かに集めています。(全然手に入らないですが)
雑誌「名作」第6号、7号や、「聞助捕物帖」桜田門男(鱒書房)を頒けていただきました。
この、「聞助捕物帖」には「ニュースマン・シリーズ6」と有るのですが、「ニュースマン・シリーズ」って何ですか?
他には、
雑誌「新潮」昭和25年4月号。これで「幻影城」紹介の「探偵小説特集号」1歩前進。
少年少女冒険王・昭和26年10月号付録「探偵読物文庫」。「おどる小熊」大倉Y子、「消えた白金像」楠田匡介など掲載。
小林文庫です。
お休みしていた間の書きこみには、ご返事できない事をお許し下さい。
いくつか気になった点だけ触れておきます。
☆ 東 加古 さん
初登場、ありがとうございます。
何度も書きこんでいただいたのに、ご返事もせずに申し訳ありません。
宮澤さん登場の「週刊マニアタック」をご覧になったら、また投稿してください。
これからもよろしくお願い致します。
☆ 藤原編集室のHP「本棚の中の骸骨」(http://www.bea.hi-ho.ne.jp/ed-fuji/)にリンクしていただきました。
同HPの「探偵クラブ」のページをを見ると、『とむらい機関車』の項に、「現在、残念ながら本書は品切中だが、近々、さらに増補したかたちで、大阪圭吉傑作集をあらためてお届けできるのではないかと思う。」と有りますね。
期待して良いかな。
☆ 人外境主人・中さんのHP「名張人外境」(http://www.e-net.or.jp/user/stako/index.html)にリンクしていただきました。
ありがとうございます。
これを記念して、「推理小説ノート」内の「江戸川乱歩賞」のページを、リニューアルしました。
候補作の出版状況や、気になる応募作などを追加しました。一度ご覧下さい。
☆ 熊谷市郎さんのインタビューに参加された、Yさんからメールをいただき、「熊谷市郎出版リスト」に関し情報をいただきました。
近日中に、リストを更新します。(かなり遅くなって申し訳ありません)
インタビューの校正も、かなり進んでいらっしゃるようです。
同氏からいただいた情報によると、かもめ書房版の『幻影の城主』には,発行日と定価は同じで
1)発行者 奈良県生駒郡郡山町 熊谷市郎
発行所 京都市下京区麩屋町仏光寺上ル かもめ書房
2)発行者 神戸市葺合区吾妻通3ー17 熊谷市郎
発行所 奈良県生駒郡郡山町 かもめ書房
の2つの版があるようです。
私の所有本は 1)なのですが。
2)の発行者住所は「熊谷書房」と同じなのですが…?
『幻影の城主』は所蔵されている方も多いと思います。皆さん本はどちらですか?
ご無沙汰しております。
ロム専門のうさぎです。
お仕事忙しいようですね。無理だけはなさいませんように…。
最近、神津恭介の少年ものを続けて読めて、ちょっとご機嫌です(^^)
うーん、それにしても、あたしが書き込むと浮きまくるなぁ(苦笑)
オーナー、みなさまごめんなさい。
岩堀さん
MYSCONには参加できずお目に掛かれませんでした。
(また湘南オフ会やりましょうか?)
その「蘭郁二郎全集」には彼が結核で入院していた
鎌倉の病院の写真が出ているのですが、僕は先日
この病院に行った事があるのです。蘭郁二郎も
結構身近な人だなあと思いました。
オーナー様
お久しぶりです。MYSCON2にもお見えでなくて心配して
おりました。やはりオーナーの書きこみがないと淋しいですね。
だいぶ前ですが、須川さんが「蘭郁二郎全集」のこと書かれてましたね。
その影響というわけでもないのですが、過日 蘭郁二郎「火星の魔術師」
(国書刊行会)読みました。彼の作品は何篇か読んだ気でいたのですが
どうも錯覚だったようで(「探偵小説四十年」に立派な写真が載っていて、
そのせいかも)、私にとっては大変新鮮な印象でした。今日、北鎌倉の
円覚寺に行ってきたので、彼のお墓にお参りしてきました。寿徳庵という
塔頭(たっちゅう)の墓所にひっそりと眠っています。
長期連休は大物読むことにしていまして、明日から小野不由美「屍鬼」に
挑む?予定です。上下2巻、まさに体力勝負という感じです。去年の
夏休みは、清涼院さんの「カーニバル」シリーズでしたが、果たして正しい
読書選定だったか未だに悩んでいます。こんどは読了後すぐに「良かった、
正しかった」と思いたいのですが。
「小説推理」6月号、いつものように、購入。はじめにあけるページは、喜国さんの「本棚探偵の冒険」。この第35回には、その登場人物として、
桜さん
が出ています。ありがとうございます。どのように、登場しているのかは、ここでは述べませんが、例の話題です。
喜国さん、感謝しています。
オール・ロマンス、がでれば、「本多喜久夫」さん。私の調べたところによりますと、
1920年生まれ
1940年(昭和十五) 映画雑誌を編集・発行 二十歳
1941年(昭和十六) 「若い科学者」新興亜社 二一歳
1947年(昭和二二) 「妖奇」創刊(7月号) 二七歳
1948年(昭和二三) 「オール・ロマンス」創刊(4月号)二八歳
1951年3月から1952年9月まで 一時、「妖奇」編集・発行を離れる
1953年(昭和二八) 「妖奇」改題「トリック」終刊(4月号) 三三歳
1954年(昭和二九) 「オール・ロマンス」終刊(2月号) 三四歳
その後のことは、情報が少ないです
1973年(昭和四八) 五三歳にて死去
鮎川さんが1919年生まれですから、本多さんと同世代です。角田喜久雄さんは1906年生まれです。昭和二三年頃、どのような接点があったのでしょうか、やはり、映画を通じてでしょうか、もう一つの「謎」です。
小林文庫です。
長い間、RESと更新をお休みしてしまい、申し訳ありません。
この間、MYSCON2にも出席できませんでした。
今まで3回皆勤だったのに…。
皆さんのレポートを拝見すると、盛り上がった会だったようで、出席したかったなぁ。
「黒猫荘」の方も、大勢参加されたので、お逢いしたかったです。
良く訪問するHPとして「小林文庫」や「黒猫荘」を挙げていただいた方々、ありがとうございます。
出席してお礼もできず、スミマセンでした。
「ゲストブック」に投稿して下さった皆様も、ありがとうございます。
今週は、kashibaさんのHP更新一次休止宣言が、大きな衝撃でした。
私は、それ以前から定期的なHPの更新が出来なくなっていますが、たとえカッコ悪くても、未練がましくても、青息吐息でもHPを続けて行きたいと考えています。
今後も、時々RESが滞ることも有るかと思いますが、見放さずに訪問をお願いします。
ゴールデンウイークは、暦通り休暇を取ります。
HPの更新の遅れは、ゴールデンウイーク中に取り戻したいと思っています。
掲示板へのご返事も、復活して行きます。
よろしくお願いします。
と言う事で、皆さんへのRES、話題への参加は、これから少しづつして行きます。
この間の全古書連の大市は、待っていても商品が届かないので、ほとんど諦めていたのですが、昨日やっと商品が届き、狙っていた雑誌も多少は仕入れをすることができました。探偵小説は雑誌以外にあまり欲しいものがなかったので、結構頑張ったのですが。
ところで、僕は高校時代「推理文学」という雑誌を買っていたのですが、本屋の店頭で見かけなくなり、途中までしか揃っていません。今回仕入れた商品を確認すると、通算8号までは「新人物往来社」の発行で、その後の号は「推理文学会」の発行に代わり、装幀も変わっているので、本屋の店頭で見かけなくなったのは、そのあたりのことが原因だったようです。
この雑誌に書いていた作家で、幾瀬勝彬さんの暗号小説などはもっと評価されていいような気がします。
あ、鯉のぼりだ。清水市の海洋博物館にはエイのぼりが翻っています。伊豆の熱川バナナワニ園にはワニのぼりが。
「天才的俳人」(種村季弘の評)加藤郁乎のこの作品も、他の作品同様、拡大解釈から誤解まで、さまざまに論じられています。ホイットマンの詩集「草の葉」とか。
自分のページにも書きましたがBS-i「週刊マニアタック」の乱歩の放映が当初の予定より二週間早まって5月10日となったそうです。関心ある方はお見逃しなく。
こしぬまさんの「落丁」、「草の葉」にいたく感心しました。「ちょう」が「葉」にたとえられたのでしょうか。
ちなみに、新刊の書店、10軒をまわりました。しかし、すべて、落丁、乱丁なし。
夢、幻のようでした。本当に、並べられていたのか、という思い。
末永さん、あまり、でまわらなかった、と思われます。
知恵の森文庫、『日本ミステリーの100年』には、書影がある期間をのぞいて、その年には、かならず、一作品の書影があります。
雑誌、全集、そして、作品。作品の数は、ぜんぶで、53作品。
1924年のみ、2つ、掲載されています。甲賀さんの雑誌掲載作品のほかに、春日野緑さんの、翻訳短編集、大きな指紋が印象的です。その他に、短編集も一冊あるようです。
書影のなかでは、珍しいもののひとつでしょうか。
落丁一騎対岸の草の葉 加藤郁乎(いくや)
連休前進行を昨夜終わらせて、少し余裕ができました。
雑誌や本を作る側からすると落丁、乱丁、誤植というのは胸が痛むものです。
私も大ミスを何度もやりました。見開きが左右逆だとか……(恥)。
エラー切手的な価値もわからないではないですが。つらいです。
上のURLで「『新青年』趣味」が取り上げられています。
インタビュアーはお馴染み南陀楼綾繁さんです。綾繁さんが旧知の編集者だっ
たというのをインタビュー直前に知って、驚きました。
引き続き、海野忌講演会の宣伝もしています。奮ってご参加ください。
落丁あるいは乱丁の雑誌を最近みかけませんが、昨日、店頭で手に取り、そのまま購入した、雑誌「SFマガジン」6月号。
見たとき、乱丁を確認していましたが、これでいい、と思い、購入してしまいました。
241ページ以後、256ページまで、上下さかさまで、製本されていました。
そう言えば、以前、手に入れた、乱丁の、雑誌「幻影城」。こちらは刷りなおされたのか、表誌の色調がことなるものでした。
意外とあるものです。
『京都出版史 明治元年ー昭和二十年』は、今でも、定価割れながらも、京都にある古書店の吉岡書店で新刊で手に入ります。戦後版も出ていますので、有用です。
講談社文庫の、『日本探偵作家論』権田萬治。黒背のほかに、橙背のものもあり、その橙背を古書店で入手。どちらも、初版です。比較してみても、訂正や加筆がないようです。値段も同じ、定価320円。
これも、先日、手にいれた、1992年の悠思社版では、細かな訂正、加筆がとくに初出誌を中心におこなわれ、さきの講談社版文庫よりは便利です。
三橋一夫さんの著書で、昭和十八年、とされる、『涙橋』。
『勇士カリガッチ博士』図書刊行会の、東雅夫さんの解説では、未見とされていましたが、その書誌が、『京都出版史 明治元年ー昭和二十年』の、昭和十八年の項にありました。
涙橋 三橋一夫 179 1.80 人文書院
これは京都の出版社です。
関西の古書店の人に訊きますと、一度あつかったことがあるらしい。あるのですね、探究のひとつとなりました。
扶桑社文庫『加田伶太郎全集』、二刷、2001.4.10、が平台に重ねられています。初版での、あの箇所がなくなり、すっきりしています。帯などは初版と同様でした。
「新青年賞」は読者が決める賞でした。
「日記賞 博文館」と印がおされたのは読者へ与えられた、何かの懸賞にあたる賞と思われます。この印がある本を、すでに2冊入手しています。
昨日は、古書店で、「世界探偵小説全集 グリーン」平林初之輔訳を入手。これにもその印が押されていました。状態は悪いながら、このシリーズ、印が押されていたのは2冊目のものです。昭和四年に発行されています。
青帯、赤帯の『吸血鬼』、両方ともあることがわかり、末永さん、Dupinさん、ありがとうございます。
この乱歩の推理文庫、書店で出れば、購入していたので、私のは赤帯だったのです。『貼雑年譜』は、異なる版が出るたびに購入していた覚えがあります。帯が破損しているものが多いです。
末永さん、第一回は、十蘭でしたか。
人気投票ということですので、小栗さんの場合も、その年に、本が出たのですから、博文館には必要な賞だったのでしょうか。
徳間ノベルス、2巻までだと思っていた、西村京太郎さんの、自選集、第三巻
がでました。「鉄道ミステリー編」です。山前さんの解説があります。名作6編が収録されています。
小栗さんは第二回受賞です。
年間人気投票なので、文学賞というわけではないのですが、小栗さんの唯一の受賞かと。
Dupin様。
「うつし世は夢」の出し直しのスバヤサから考えると、すぐに講談社は対応したのでしょうね。本体には問題がないので、再出荷分に刷りなおしたものを巻いただけだけではないでしょうか(帯にはISBNが入っているので刷りなおさなければなりません)。
ハードな乱歩マニア(私は違うのですが)は、たいてい予約購入していたでしょうから、一般的な部数としては「青帯」が多くても、マニア界では「赤帯」の方がポピュラーかと(笑)。
とっても薄いけど、乱歩マニアのDupinです。
乱歩推理文庫の「吸血鬼」がミスで赤になっているのは有名ですが、再版時なのかどうかは忘れましたが、すぐに青帯、青仮面で出し直されてました。
初版時に全て購入していて、並べるとこの巻だけが、居心地が悪かったので、それも買おうとした事があります。(結局買いませんでしたが)
そっちの方が珍しいんですか?私は赤ヴァージョンの方が珍しいのかと思っていました。
大阪圭吉さんの「秘密」が掲載されている、「新青年」昭和十五年一月号。小栗さんも『有尾人』博文館刊(昭和十五年七月)に所収されることになる短編のひとつが掲載されています。
第2回「新青年賞」を受賞したのが、前年度に掲載された「大暗黒」。受賞のコメント、「「魔境征服記」について」を小栗さんが書いています。
この「新青年賞」についての、選考をみますと、人気投票を主として意見を総合した結果、とされていました。
帯があらたにまかれることもあるのですね、それにしても、青帯はあらたにつくられたのでしょうか、この青帯版は乱歩推理文庫に並べたくなります。
おりしも、喜国さんの本棚が「ふるほん横丁」の第三回目に、紹介されています。ここには、乱歩の推理文庫の書影はありませんが、函付きの、夢野久作、佐左木俊郎、森下雨村などの新潮社の書き下ろし作品があり、また、「八つ墓村」角川文庫の書影は、とてもいいです、すごさがあります。
末永さん、春陽堂の資料があれば、宝の山ですが、それでも、社長さんにあわれて話されたということ、これはうらやましくなります。
昨日,春陽堂の荒井社長にお目にかかったのでお伺いしたところ,戦中の資料は残っていないとのことでした.というのは,戦後,倉庫が火災に遭ったために多くの資料が失われたから,とのことでした.残念.
岩堀様.
そういえば,春陽文庫収録時に「コント」という無粋なタイトルになってしまったようで.春秋社版では「とりどり屑篭の千代紙」という典雅なタイトルがついておりました.私はPCの雑多な文書を入れるフォルダに「とりどり屑篭の千代紙」をもじった名前を付けております.ミーハーです(笑).
あの殺人方法は後世に残るバカなものです.流行りの「バカミス」?
「こくり」問題は文章で見たことはないのですが,ある古い人にうかがったことがあります.信憑性はあるようなないような.私は疑問を持っていたのですが,「こっくりはん」でちょっとぐらついたりしています.
桜様.
オーナー様はここらへんは押さえていらっしゃるのでしょうか.
さっき,ウチのを見たら昭和14年9月発行の第11号「尋ね人をする女」っていうのがありました.読んでませんが「美しき応召ロマンス」と編集後記にあります.
『ロック』問題,今週は連休進行でゴタゴタしているので落ち着いてさがしてみます.
日下さんの『久生十蘭集』購入.「刺客」(と都筑エッセイ)が手軽に読めるようになったのはいいことですね.『ハムレット』より好きだったりして(『ハムレット』は登場人物の年齢など細かいところが納得できないので).
十蘭は改稿の過程が面白いので,『湖畔』の全バージョンが読めるような完全版全集が出てくれるとありがたいのですが.
五年前に、Tさんが出されていた「大阪圭吉研究資料集」第1集にある作品リスト。
昭和17年
17・8 20 ソロモン海の鬼鷲 戦線文庫十月号 五十円
の、鬼鷲、とは何だろうと、いう記憶がありました。先頃入手の、その「戦線文庫」第四十八号、昭和十七年十月発行。9ページの短編。該当のは
海鷲小説 ソロモン海の羽ばた(手へんに専)き 大阪圭吉 木村俊徳画
でした。このあたりの資料は手に入れるしかないのですね。
末永さん、「ロック」問題。鮎川さんと編集長の山崎徹也さんは知り合いのようでしたので、どのようなことであったのか、知りたくなります。
末永様
参りました。「合俥夢権妻殺し」は沖積舎『小栗虫太郎ワンダーランド』で
したか。
桃源社版は本棚から全部出して目次を見たのですが、ワンダーランドは一段
下のしかも反対側にあったので目がいきませんでした。もっとも、目次を見
ても「コント」ですから気がつかなかったでしょうね。特集雑誌的なものは
拾い読みなもので、やはり未読でした。早速今日5分くらいで(^o^)読みま
した。トリックが小栗的かつ爆笑もので案外面白かったです。
>最後に小栗さんのことを「こっくりはん」と呼びますが、これって
>《「小栗」を「「こくり」と読む説》の根拠になっているのでしょうか。
そういう説があるとは知りませんでしたが、難しいところですね。
少なくとも、「こくり」と読むのが正しいのではという主張の拠り所の
一つにはなるかもしれませんね。「小倉」でも、「こくら」、「おぐら」
両方ありますね。
鮎川哲也氏がエッセイに書かれていたのではなかったでしょうか.
うろ覚えなのですが,例えば『幻影城』なんかで.
新聞沙汰になったというようなことだったと記憶しています.もしかしたら別の話(『宝石』?)かもしれませんが.
須川様.
こちらこそ.
蘭郁次郎全集(?),もっと話題になってもいいと思っています.「読めるだけでいい派」には,あの価格は魅力でしょう.
オーナー様はよくご存じだと思いますが,大阪圭吉は蘭さんよりはるかにテキスト収集が難しいので,大変なご苦労だと思いますが何とかやってほしいものです.
桜様.
新刊書店で購入した本に,別の帯が掛かっていることも何度か経験しています.
いろいろな事情があって,新刊書店の店員さんが掛け替えたものだったようです.それで結果的に本体と違う帯が掛かった本を2冊持っています.いずれも全集ものの1冊でした.
赤い帯が目立ちますね、『吸血鬼』。
須川さんが言われた青帯版も探さなくてはなりません、すでに揃いはありますが、これは気にして、古書店の棚を見ることにします。ありがとうございます。
やよいさん、書き忘れましたが、「ロック」、四巻四号以後は、何度もその期間に、再録をくりかえして、表紙張り替えで,中身は同じものです。
「IN POCKET」2001・4月号。喜国さんの書斎がイラストで紹介されています。「貼雑年譜」復刻版、2冊、そして「笑う肉仮面」も左端にのぞいていました。東京創元社の校正用原稿、その中身が気になります。
末永さん(御無沙汰してます)
確かに活字に比べると、@通勤途上や、寝ながらさらにはトイレで読む自由度
に欠ける(僕の主要な読書時間) A触覚や嗅覚に訴えるものがない・・
といった弱点はあるのですが、何しろコストパフォーマンスが良いです。
蘭郁二郎作品100篇以上が再録され\10,000!(僕は前売り\8,000でした)
何部出たのか知りませんし、採算がどうか知りませんが印刷ではこうは行き
ませんよね。
更に感動すべきは7大付録付(直筆原稿、ドラマ脚本、刊行本、遺品の書影、
書誌・・)という事です。毀誉褒貶はあるでしょうが、偉業と言って良いと
思いました。
是非PDA(僕はソニーのクリエ)に載るようにしてほしい、次は大阪圭吉を
やって欲しいと無理を言っておきました。
桜さん
「吸血鬼」青帯版は「自負のアリバイ」の帯、「教養文庫小栗選集4,5巻」
の帯 と違って実在するのではないでしょうか?
やよいさん、懸賞の行方については知りたいですね、その後、3回目が掲載されていないところを見ますと、横溝さんの小説と同じように中断したのでしょうか。
実は、「ロック」、その後も刊行されていたのです、昭和二四年では、五冊、四巻五号まであります。該当の、三号は、「夏の別冊」ですから、ここには掲載されていないようです。
おりしも、懸賞未払いが起こり、新聞に(この11月です)とりあげられたので、推定ですが、島田さんの懸賞も、そのまま、発表されなかったように考えられます。
昭和二五年には、四冊も刊行されています。
この五巻四号が終刊と思われます。いずれの号にも、島田さんの小説はありませんでしたが、九鬼さんの小説は掲載されています。
どうも、ご無沙汰していました。
某作家の作品リストの作成を相変わらず続けているのですが、一つ疑問が発生しました。雑誌に詳しい方が集うこちらなら助けて頂けるのではないかとお尋ねします。
「ロック」のS24.2月号と5月号に『災厄の黄昏』という島田一男の作品が掲載されています。実はこれ、当時としては破格の一等賞金1万円という懸賞問題でした。この2号が問題編で続く6月号に当選者発表とありましたが、6月号にはざっと見渡す限りではその記事がありません。「ロック」はこの号が最終号だったと思うのですが、果たして回答はどうなったのでしょう。どなたかご存知ありませんか?
番号順に正しく並べられているかを調べますと、同じ番号が、ふたつ。帯の色がことなりますが、他の巻の帯がまかれていました。
いつ手に入れたのか(これがミスでした)、おそらく、これは古書店で見つけたものです。帯を替える人がいるのですね。
また、もう1つ揃えようとした巻の方を見ますと、同じ帯が二つ巻かれた巻もありました。
このところ、古書店で、帯の無い、二刷を求めていますので、乱歩推理文庫をみなおすことになりました。
須川さん、末永さんのかかれておられますように、『吸血鬼』(青帯の巻のなかの赤帯)の、赤帯が目だっています。
須川さん、私も、『吸血鬼』(青帯)については聞いたことがありますが、これは、ある種の、無いものを探す話のひとつでしょうか、確かめたいですね、この掲示板で。
させていただきます。
先日お知らせした海野十三の会の講演会の詳細が上記のホームページにアップされていますので、みなさまご覧ください。
会場が四国なので、東日本の方は参加しにくいかと思いますが、
皆様どうぞよろしく。
調べてみたのですが、変なのは『吸血鬼』(青帯の巻のなかの赤帯)だけでした。「赤帯の巻のなかの緑の帯」っていうのはどの巻のことなのでしょうか。
それにしても、ずっとあのまま並べられるかと思うと、あの文庫の担当者に同情してしまいます。
岩堀様。
「合俥夢権妻殺し」は沖積舎の『小栗虫太郎ワンダーランド』と春陽文庫の『完全犯罪』に収録されています。
楽屋オチのたわいない話ですが、私はいろいろな「ヒント」が詰まっている作品だと思っています。『ぷろふいる』の堀場老人も登場する珍作として、単純に楽しめばいいようなものではありますが。つい、深読みしてしまいます。
須川様。
以前の書き込みのレスですが、蘭郁二郎はいかがでしたか?
電子本がどれだけ普及するか、大変に興味があります。私はやはり紙の本にこだわってしまうのですが、「次善の策」として電子本もやむを得ないかと考えています。
本日、長谷川卓也氏に、かつて氏が勤務していた東京新聞についてのお話を伺いました。いろいろな中絶小説の中絶理由についてなど大変面白かったのですが、十蘭の中絶作『をがむ』の中絶は、やはり終戦直前(昭和20年夏)という時期だったので小説の掲載が続行できなかったのが原因だったようです。
私は数年前、国会図書館読んだのですが、残念なことに欠号があるため完全には読めませんでした。一種の現地小説で、当局の忌避に触れるものではないのですから、内容に問題があったとは思えません。私の記憶では、戦後に改作されていないタイプのストーリーだったので、大変貴重だと思います。完結していれば、十蘭の数少ない戦中の長編だったので残念です。
桜さん
赤帯の巻のなかの緑の帯というのも
あるんですか?!
「吸血鬼」青帯版は以前どこかで
書かれていたので知っていたので
すが・・
PS 「吸血鬼」青帯版、誰か譲って
ください (-_-;)
乱歩の特集、雑誌にのれば、購入することになりますが、まだ、平井さんの本、出ていないのでしょうか、これも楽しみにしています。
岩堀さん、「乱歩の時代」もありましたね。
蔵書目録を待ち望んでいますが、これはまだ作成されていないのでしょうね。
「小林文庫」のアクセス数、27万回目、先週の金曜日でしたが、初めて、キリ番というものにあたりました。午後4時過ぎでした。
末永様
>小栗のトリックを理解するのは、とうにあきらめておりまして、ただ、
>あのわけのわからないテンションの高さに身をゆだねている
私も同様です。小栗の作品は「よくわからないが面白い」だと
思います。本格物に限らず、人外魔境の「水棲人」なども水の底で
どうやって生きているのか、説明はありますが、???というところが
面白いですね。
>「合俥夢権妻殺し」のギャグが、・・・
私は未読です。これは桃源社版には載っていない作品ですね?
桜様
乱歩の特集とは少し違いますが、別冊太陽で「乱歩の時代」というのが
ありますね(1995−1発行)。昭和初期のエロ・グロ・ナンセンス
の気分がよくわかります。
3、4日前に、最新号「別冊シャレード 43号 山田正紀特集」が送られてきました。丁寧で全体像がわかります、日下さんのインタビュー、23ページにわたり、掲載されています。
末永さん、「うつし世は夢」の初版はページをめくりにくいですね、きちんと索引のある、再販が読むのに便利でした。
また、その乱歩推理文庫を並べますと、赤の帯の巻のなかに、緑の帯がある巻もあるので、その一冊はめだっています。
岩堀さんが言われていました雑誌「アミューズ」1999年5月。ここに掲載された地図を片手に散歩がてら歩きますと、容易に「乱歩」に行き当たります。ここに紹介されていたのですね。
私はこれより前に訪れていました。
もちろん、乱歩の蔵の中の、見取り図もありました。
末永さん、長野での出版は意外と少ないのでしょうか、また名古屋でのものも入手困難なものが多いですね。
ところで、「京都出版史 明治元年ー昭和20年」1991年刊。今でも、京都の古書店で入手可能でしたので、先ごろの古書店めぐりで入手しました。
最近でたのが、その続編、「京都出版史 戦後編 昭和20−32年」です。何と、CD=ROM版で出ています。
しかも、無料です。入手していますが、とても有用です。
をさがしてみたのですが、あまりありませんでした。
宮本幹也の『若山牧水の歩み 人間牧水の全貌』(長野)だとか、耶止説夫の本(名古屋)だとか。先日九州遠征したときに、珍しそうなので和歌山市で発行された終戦直後のマンガ本がありましたが、そんなところです。
やはり、用紙事情、印刷事情の絡みで、地方での印刷が多くなっていたのでしょうか。宮本幹也だけは「ご当地もの」なので例外でしょうが。
桜様。
「うつし世は夢」は、初版があまりにも不便だったために出し直したっていうことではなかったでしょうか。元版のは役立たずとしか言いようがないものでしたから、すぐにやり直したのでしょう。どこかの掲示板で大昔に話題になっていたような気がします。
私は予約購入していたので元版しか持っていないのですが、まったく役立たずです。ホントは索引をつけてしかるべき本なのに、あんまりです。
岩堀様。
私は、小栗のトリックを理解するのは、とうにあきらめておりまして、ただ、あのわけのわからないテンションの高さに身をゆだねているという次第です。「お岩殺し」なんか、理解不能ですから(海野によると一晩で書いたものらしいので、推敲が不充分だったか)。
ただし、どこがギャグだかわからなかった「合俥夢権妻殺し」のギャグが、歌舞伎を見るようになって氷解したということもありますので、こちらがちょっとでも小栗に近づくと、何かが見えてくるのではないかと思い、ときどき再読しているのですが、なかなか。
「権妻殺し」(「ゴンザーゴ殺し」の地口ですよね)と言えば、最後に小栗さんのことを「こっくりはん」と呼びますが、これって《「小栗」を「「こくり」と読む説》の根拠になっているのでしょうか。単なるギャグのような気もするのですが、小栗さんのギャグはギャグかどうかがよくわからない書き方なのが特徴なので即断できません。
東様。
今は、復刊本が多くて、戦前の作品のテキスト集めが楽です。「青空文庫」だったらタダだし。
オリジナル本や戦前の雑誌を買って、いきなりマイナーな作品を読むと面食らってしまうでしょうが、現在復刊されているのは少なくとも誰かが復刊の意義を認めているものなので、どれを読んでもそんなにハズレはないはず。読み放題ですよ。
宮澤さん、乱歩の蔵、雑誌の特集はかなりありますね。
・「サライ」1992.7月 江戸川乱歩と少年探偵団
・「鳩よ!」1993.3月 江戸川乱歩
・「太陽」1994.6月 江戸川乱歩
・上のがコロナ・ブックス「江戸川乱歩」になる、1998.6月
見て楽しめますが、訪問された人にはかないません。
先ごろ入手の『怪奇冒険探偵 鉄仮面』、著者は、青木喬介(あおき きょうすけ)、昭和22年6月30日発行。
・長野市にある、一陽社から発行されている
ありますね、戦後、長野で印刷・発行された本
・著者名は、あの名探偵、青山喬介(あおやま きょうすけ)によくにています
大阪圭吉さんの小説でおなじみの名探偵です。
ここから、来たのでしょうか。
「ダ・ヴィンチ」初めて買いました。
乱歩邸の取材は、佐野史郎さんの他に喜国さんと創元社の戸川社長も行かれたんですね。
黄金仮面の写真もあるけど、あれは誰のサインなのかなあ。宝塚で使われたものだそうですが。
>喜国さん
> なのでその分も込めて、宮澤さんの放送に期待大です。
私も頭に血が上ってしまったのでカメラがどこを取っていたのか把握していません。私が手に取った『ドグラ・マグラ』と『怪獣ゴジラ』くらいは写してくれていると思いますが。
>藤原さん
国書のシリーズは愛読させてもらっています。HP開設おめでとうございます。
オーナーはまだお忙しいのでしょうか。
迷いながら購入しました、昭和22年版の『世界探偵秘史』坂部護郎。昭和21年版はすでに所有していますが、表紙が異なり、奥付けもことなります。短期間に定価十五円から二十五円に値上がりしていました。
何度も,目録にでていますので、見かけるものですが、安いので購入。仙花紙本で、昭和22年のほうが、すでに,黒く変質しています。後,10年で,見えなくなり、読めなくなるかもしれません。
東さん、このところ、このように、再版本を手にしています。
この著者は戦前、山岳関係の本をたくさん出されていました。
これは長野の印刷所で刊行されたものです。星書房長野支社、とあります。他に、長野での戦後印刷された本はあるように思われます。
ここでも話題になりました、札幌での印刷本も、地方で印刷されたもののひとつでした。
末永様>本の紹介有り難う御座います(笑)。
早速、探してみますね。
江戸川乱歩や、横溝正史ぐらいしか、その頃のミステリーを読んだことが無いので、いろいろ教えていただけると、嬉しいです。
桜様>きっと、桜様の書棚は楽しいのでしょうね。他にどんな本があるのか、わくわくします(笑)。
岩堀様>本の紹介有り難う御座います。他の人が、話題にしている本に即座に反応できるのって、楽しいでしょうね(笑)。
自分は、此処に書かれている本の殆どが分からないので、これから、吸収!です。早く、皆さんの話題が解るぐらいになりたいです(爆)。
藤原編集室様>HP開設おめでとう御座います。
これから、伺いますね(笑)。
乱歩の蔵、最新号に掲載されています。「ダ・ヴインチ」五月号。「江戸川乱歩
『貼雑年譜』をとことん味わう」。四ページに亘り,特集。喜国さんも登場されています。全国の図書館、10ヶ所でも,閲覧可能のようです。
岩堀さん、「乱歩」、三崎坂ですね、刷り込まれていました、ありがとうございます。
藤原さん,以前、雑誌に書斎が掲載されていましたことを思い出しました。HP、訪問します。
ミステリ・怪奇幻想文学の編集を主に手がけている藤原編集室では
このたびHPを開設いたしました。
これまでに企画・編集した本の内容を紹介しています。
〈探偵クラブ〉や〈世界探偵小説全集〉〈クライム・ブックス〉
などの収録作品(短篇集は収録短篇まで)も公開していますので
ご利用いただければ幸いです。
以上、宣伝でした。
今日の朝日新聞の読書欄に、「奇っ怪建築異聞」(水木しげるほか 同朋舎
発行、角川書店発売)という本の書評載っています。そのなかで、「ニ笑亭」
という建物の話がでてきますが、この建物については「ニ笑亭綺譚」(式場
隆三郎 ちくま文庫)という書物があります。
私は、この「ニ笑亭」が、乱歩が「探偵小説四十年」の中で述べている奇怪な
建物と事と早とちりして「ニ笑亭綺譚」を買ったのですが、違ってました。
乱歩が見た奇怪な建物(藤沢市にあった「五苔苑」という建物)について詳し
い文献などあるのでしょうか?どなたかご存知ありませんか?昔から気になって
いるんですが。
末永様
>東様。
>「アレキセイ」あたりは、虫太郎にしては読みやすいので、一度お読みになっ
>てはいかが? 扶桑社文庫の2巻本(「失楽園殺人事件」と「二十世紀鉄仮
>面」)、この機会に>どうぞ。宣伝しとこう(笑)。
たしかに「聖アレキセイ」は読みやすいとは思いますが、あのトリックは何度
読んでも、わかったようでわからないですね。「後光」「夢殿」のような超常
現象的トリックでないことはわかるのですが。
私にとって、虫太郎の本格物で完全に理解出来た(と自分では思っている)
トリックは「完全犯罪」だけです。読みが浅いのかなあ…。
桜様
>D坂には、「乱歩」という茶店もありますから、訪れたことも思い出し
>ました。
あそこは、正確に言うとD坂ではなく三崎(さんさき)坂ですね。ただ、
あの店は休みが多いのでは…と思います。私はあの周辺に3回行ったので
すが、初回は入れて、あとは閉店でした。お盆連休中だったせいもあるかも
しれませんが。でも、いい雰囲気の店ですね。
ネオ書房以前のものなのですね、小さな紙がはられていたので、これは共立堂が独自に作成したものであると考えました。
熊谷書房が貸し本向けに作ったのではないと思います。末永さんの言われるように、昭和二十年代の貸し本のスタイルだったのでしょうか。
それにしても、貴重な珍本のように思います。
ところで、昨日も、こんな文庫を得ました。すでに、誰かが指摘されておられるでしょうが、私は、正直、驚きました。
第一回配本『江戸川乱歩推理文庫』60巻、「うつし世は夢」、の奥付けには、
昭和62年 9月25日 第1刷
昭和62年10月15日 第2刷
とあり、手元の第1刷を見ました。
これには、目次には、うつし世は夢 7
と書かれているだけです。
そして、第2刷には
6ページにわたり、その項目が書かれていました。
つまり、この第2刷で、うつし世の夢、の項目が書き加えられたのでした。
この文庫で、その違いを確認しました。これを入手するまで、知りませんでした。
貸本もいくらかあるようですね。
拙宅にもいくらかありますが、実に巧妙に差し込んであって感心します。
この共立堂っていう貸本屋さん、明らかにネオ書房以前の旧タイプのお店ですね。昭和20年代(この本が発行された昭和20年代初頭と乱暴に仮定すると)の読代は結構高かったことがわかります。逆に言うと、ネオ書房方式がいかに安かったかということですね。
正確な統計資料は残っていないのですが、最盛期の貸本屋さんは全国で2万〜3万軒あったと言われています。一方、最近の調査によると全国のコンビニは約3万6000軒です。この数字から考えると、どれだけ当時貸本屋さんがあったかがわかり、貸本屋さんが当時出版界に大きな影響力を持っていたことが想像されます。
というようなことばかり考えております。
トビラノ様、『知ってるつもり』という番組でした、その内容も、本にされていたことも思い出しました。
乱歩の蔵については、あらたな展開があればいいですね。
D坂には、「乱歩」という茶店もありますから、訪れたことも思い出しました。これも、HPに掲載されていましたので、訪れる人も多いのでしょうか。
末永さん、正しく、情報はあたえられていましたから、入手できたということだ、と思います。ここで,知ることがなければ、このような本に出会うことがなかった、と思います。 ありがとうございます。
B本は昭和二十一年の再版と印刷されていますが、値段からみて、それよりもあとで、「聖アレキセイ寺院の惨劇」すべてを削除して、印刷・発行されたものと思います。
このB本には、いくつかおもしろいところがありますが、そのひとつだけ、ここにかきます。
私としては、貸し本といえば、ハンコがおされていて、改装され、糸紐で補強というイメージが強いのですが、じつは、このB本には、奥付けの次のページに小さな紙がはられ、ガリ刷で、
貸本 共立堂
保証金 40円
読代 10円
と書かれていました。貸本とされながら、美本で、しかも、A本と同じ表紙です。もちろん、後で改装したような痕跡はありませんでした。
あとは、この熊谷書房の『夢殿殺人事件』の、初版です。見たことがない、といわれていますので、あるかもしれない、という思いでいます。
果たして,この初版は存在するのでしょうか。
喜国さん、乱歩の蔵の映像を見て、いつも不思議だったのは、あるだろうものがうつされていないので、ないのでは、と思っていましたが、ただ単にうつされていないだけなのですね。報告は今月号にでるのでしょうか、楽しみにしています。
東さん、熊谷書房版『夢殿殺人事件』の、ことなる2冊を入手できました。A本はすでに入手していたのですが、B本の存在は末永さんの情報で知り、入手にいたることになりました。
宮澤さん
NO1193発言の乱歩土蔵の画像ページ見てきました。
膨大な数の写真に圧倒されましたが、ああっ、あれだけ画像があるのに、肝心の日本の探偵小説が1冊も写ってないっ!!
正確に言えば、それらが置かれている棚は土蔵の中ではなく、外に建て増しされたところだからかもしれないけれど、それにしても、勿体ないぞ。
土蔵の中にしたって、少年物のところの貸本マンガなんかが写ってないし。
僕らを悔しがらせるためにワザと写さなかったとしか思えないー。
なのでその分も込めて、宮澤さんの放送に期待大です。とか言いながら、それだけのためにチャンネル契約を増やすのもどうかなと、思案中です。
ずいぶん細かいところが違っていて申し訳ありません。お騒がせしました。>桜様&ALL
実際に発見できたということでどうぞごカンベンを。
記憶力(本に関してだけですが)くらいは人並みかと思っていたのですが、40歳が近くなるとずいぶんあやしくなってきました。
でも、なにはともあれ見つかってよかったです。
私が虫太郎作品を読んだ最初の本だったので、記念にとっておけばよかったのですが。
それにしても600円は安いですね。軒並み値上がりしているご時世なのに。
桜様。
私も小林さんが訪問した高志書房は後者だったと思います。しもた屋ですから。
東様。
「アレキセイ」あたりは、虫太郎にしては読みやすいので、一度お読みになってはいかが? 扶桑社文庫の2巻本(「失楽園殺人事件」と「二十世紀鉄仮面」)、この機会にどうぞ。宣伝しとこう(笑)。
読んだらハマるかもしれませんよ。私は昔読んでハマって以来、このありさまです。もしかしたら一番熱心に読んだ探偵作家かもしれません。どちらかというと法水もののミステリより「海螺斎沿海州先占記」などの後期作品のほうが好みなのですが。
宮澤様>そうですね。録画を頼めば・・・・。何とかなりそうで、嬉しいです。
それと、嬉しいサイトをありがとうございます。
乱歩邸の書庫の中が、ネットで、一部と云えど見られるなんてッ。
あの、狭い階段がウキウキしますね(笑)。
(↑すみません。蔵書よりも、雰囲気が、気になる奴なのです(爆)物の価値が分からなくて(汗))
喜国様>そうしたら、貴方も入られたわけですか。土蔵に。うーむ。羨ましい(笑)。
帽子を被られたとか。・・・・もしかしたら、長持の蓋をあけると爪で引っ掻いた・・・も、見られたのでは?(にやり)
しかし、乱歩邸。流石です。楽しいですなぁ。お話聞くだけで、わくわくします(笑)。
岩堀様>「AMUSE」気になります(笑)。
今度、神保町にでも、行った時に探してみますね。<バックナンバーも含めて。
GMについて:すみません。PC及びネットについて、初心者なので、どうやる物なのかが分かりません。お心使いありがとうございました。まぁ、何とかなるでしょう(笑)。
桜様>初めまして。不思議な本を入手されたのですね。
そんな貴重本を。楽しいですね(笑)。
ところで、その次元の狭間に入ってしまったページの「聖アレキセイ寺院の惨劇」とは、如何いったお話なのですか?(←いや、単に落丁しているだけなのでしょうが(苦笑))何か、因縁でもあると面白いですねぇ。出版時期も、ちょうど、終戦直後ですし。(←少し、ドリーム入ってます(苦笑))
ではでは。長々と、失礼しました。
昨日、古書店で,手にした時、あれっ,少し薄いな、と思うぐらいでした。見るとその表紙はまぎれなく、熊谷書房『夢殿殺人事件』、600円。中味を見ることなく、購入。
以下、A本、B本、として紹介します。
(1)A本 熊谷書房『夢殿殺人事件』
・熊谷書房、この掲示版で報告されているものです
・収録作、「白蟻」「完全犯罪」「夢殿殺人事件」「聖アレキセイ寺院の惨劇」
の四作品(全ページ272ページ)
・定価金拾五円也(税込)
・昭和二十一年四月十日再版
(2)B本 熊谷書房『夢殿殺人事件』
・熊谷書房(すべて,所在地などの情報は A本と同一)
・収録作、「白蟻」「完全犯罪」「夢殿殺人事件」
の三作品(全ページ213ページ)
・定価金三十八円也
・昭和二十一年四月十日再版
その他に、A本とB本の同じところは
・目次が同じく,四作品がかかれている
その他に異なるところは
・B本の奥付けには、「熊谷書房の印紙と小栗の印」がありますが、A本にはこれらはありません
ということです。
つまり、これは、末永さんがここで報告されていた,幻の、と言っていい、目次に「聖アレキセイ寺院の惨劇」がありながら、本文に掲載されていない本であり、しかも、これがB本にあたることです。
本当に、驚きました。あるのですね。
東 加古様
こちらこそ初めまして。
><AMUSE>に、乱歩邸の見摂り図が、あるとの事。
>そのうえ、見直し出来るほど、手近にあるのが羨ましいです。
>乱歩「帝都の残照」ですか。題名も好いですねぇ(うっとり)。
いえいえ、蔵書数が少ないから簡単に出せるというだけでして…。
「AMUSE」は古本屋街の特集など時折り出るのでポツリポツリと買って
います。上記の特集には、乱歩の土蔵と応接間の鳥瞰図、各部分から
撮った写真など多数載っていて、現場に行かなくてもよ〜くわかります。
↑↑
宮澤さんへの負け惜しみ…(^o^)。
DM頂ければなにかお役にたてるかなとも思います。
宮澤様
>それで肝心の放送ですが、TBS系のデジタル放送BS-iの「週刊マニア
>タック」という木曜深夜の番組で、5/24放映になるそうです。うちは衛星
>放送見れないのでどなたかに録画をお願いしないと……。
我が家も、BSアンテナは付いているのですが、デジタル受像がまだなんで
す。是非、どなたかに録画して頂いて、模擬「乱歩邸を見る会」など企画して
頂きたいですね。
桜さんが乱歩の部屋をはじめてテレビで目にされた『知ってるつもり』、
私も見ていました。そう関口宏が『貼雑年譜』を頁が破れそうな扱いでめくって
いて、以来、関口宏を見ると「ウ〜っ」と牙をむいていた一人です(いまはその
ような威嚇はしていませんが)。テレビを見てこんな動揺したことはなく、
桜さんがそのことを記してられたので、思わず書き込みしました。
他にテレビでは、大槻ケンジが乱歩の蔵にはいっていたのを何かで見ました。
『貼雑年譜』もう売り切れたのですか(内容見本すらまだ見ていないうちに)。今日も、ある古本屋さんと話していたら、その方は僕もほしいけれどあきらめたと
おっしゃっていました。私もそうです。
昨日、名古屋の目録から、出していたものが届きました。はやいです、ほとんど、総崩れ。そのなかの、2冊が手元にきました。
あたらないのは常です。
落穂舎の目録、意外にはやく次号が刊行されましたが、4点だしました。この目録の厚さには感動します。
「東京人」5月号には、特集古本道、が掲載されています。
間羊太郎「へんな学校」の書影におもわず目がうつりました。
乱歩の「蔵」について、テレビで目撃した最初は、すでになくなりました関口さんの番組。関口さんは、乱雑に、「貼雑年譜」をあつかっていました。小山正さんが企画に参加されていたのではないでしょうか。
先ごろの、「関口堂書店」での公開。柴田さんは購入されたのでしょうか、気になります。
そして、2月24日(土)の、ズームイン・サタデー、で、お孫さんがでられて、やはり、「貼雑年譜」が公開されていました。
宮澤さん、BSでの放映、楽しみにしています。
小林さん、「小林文庫」では、266000のアクセス数をすぎて、一時間半前ぐらいからリセットされています。
>喜国さん
>長持は蔵の2階にいくつかありますね。
そうでしたか、失礼しました。二階は国書が多くてあまり見ていなかったので。
土蔵については、知っていらしゃる方もいるかもしれませんが、「神保町.com」にこんなページがあります。画像が多いので雰囲気はわかるけど、これだけではどこに何があるのかいま一つはっきりしません。
http://www.jimboucho.com/study/00000003/index.htm
貼雑年譜の創元社版は事前にSRのS氏のところでじっくり見せてもらっておきました。本物は要はスクラップブックで、創元版よりずっと分厚くなっています。創元版の背の丸付き数字@Aが縦長になっているのはそのためです。
あれがこんなに早く200部売り切れてしまったのを平井憲太郎さんも驚かれていました。私もあと十年くらいは在庫で残っていると踏んでいたのですが……。
末永さん、焼け跡にある高志書房を作家の小林さんが目撃されていたのですね、その書房,昭和21年と昭和22年では住所がことなるようです。
・昭和21年、日本橋区茅場町一丁目一二番地 織田ビル五六号
・昭和22年、千代田区神田一つ橋二丁目九番地
どちらのでしょうか、昭和22年の、高志書房を目撃されたように思うのです。さて、どうでしょうか。
RBワンダー、旧店舗(今あるところ)はそのままCD.おもしろ本をあつかい、
表通りに移動したところが、@ワンダーになります。SF,ミステリ関係はこちらです。
目録は見開きのものが発行されました。公開抽選のかたちをとるようです。
東さん 宮澤さん
>長持はなかったでしょうが
長持は蔵の2階にいくつかありますね。中身は『爪で引っ掻いた「ユルス」の三文字』………ではなくて、文士劇で使った衣装などです。外に出ていた帽子なんかをちょこっと被ってみたりしちゃいました。
宮澤さんの乱歩邸は羨ましいですね。(@_@)
ところで、先週僕の所に、
「科學幻想綺譚」蘭郁二郎集CD-ROM版
が届きました。なかなか充実した内容で
満足です。書物と違って触れないのが
難ですが、これだけの内容がこの値段
というのはメディアの進歩を感じさせ
ます。次は大阪圭吉全集をぜひお願い
したいものです。
>末永さん
大沢書房の件、お役に立てずごめんなさい。井上孝はネットで『夜を裏切
る』(光書房)というのが出ていたので求めましたが、ひょっとしたらメロ
ドラマではないかといういやな予感もしています。
宮澤さま
僕は、創元版の「貼雑年譜」が思っていたよりニセモノっぽかったのに少々失望
している口ですので、ホンモノと乱歩の蔵書の数々を見られたという話、とても羨
ましいです。
乱歩の藏は、以前荒俣宏か誰かの本で写真を見たことがあるのですが、戦前前後
の贈呈本だけでも大変に資料性の高いものでしょうね。現物の貸出という訳にはい
かないでしょうが、目録だけでも早く公開して欲しいものです。
閑話休題
それと、創元版の「貼雑」でしたら、うちの店頭でその旨言っていただければ、
お見せできますよ(売り物ではありませんが)。
三省堂書店(神田)には、先ごろまで、レジの左に、「貼雑年譜」が陳列されていました。
想像していたよりも大きいので、感動しました。東京創元社所有のものです。
いくつか資料もありましたが、やはり、この実物を見られた、宮澤さんにはかないません。
ところで、RBワンダーが四月に移転するので、そのときに記念目録がでるようです、すでに店頭にはその紙がはりだされており、記念に、お宝が目録に登場するようです。何点か、書影がでています。
桜さん、東さん、末永さん、岩堀さん、レスありがとうございます。
>東 加古さん
>イメージとしては、薄暗い土蔵(!)の中には、夥しい数の埃を被った
>本と、その影に隠されるように、ひっそりと置かれた長持がある。
いや、でも本当にそんな感じでした。長持はなかったでしょうが。
電気はつくようになっているのですが、一部明かりが切れているところがあってそこの本はなんだかわかりませんでした。
>岩堀さん
>家族以外は誰もみれないなら諦めもつきますが、案外身近な人が見たと
>なるとなんと申しましょうか、オーナーのお気持ちもわかろうというも
>のです。
オーナーや岩堀さんのような方にそこまでうらやましがってもらえると、取材にのった甲斐がありました。
それで肝心の放送ですが、TBS系のデジタル放送BS-iの「週刊マニアタック」という木曜深夜の番組で、5/24放映になるそうです。うちは衛星放送見れないのでどなたかに録画をお願いしないと……。
なお、今月の「ダ・ヴィンチ」に「江戸川乱歩、貼雑年譜の魅力に迫る」という記事が載るそうで、佐野史郎氏のHPにその取材のときの様子がレポートされています。下記の3/13の日記です。
http://www.kisseido.co.jp/zakki/zakki0103.html
末永様
お返事、有り難う御座います(笑)。
BSなんですか、BSなんですね。
(↑まだ、持っていないんですよ(爆)。<BS)
さて、5月との事。あと、一月ですねッ!!(←ちょっと、気合を入れている)
頑張りますッ。(←何を?!)
岩堀様
初めまして(笑)。
<AMUSE>に、乱歩邸の見摂り図が、あるとの事。
そのうえ、見直し出来るほど、手近にあるのが羨ましいです。
乱歩「帝都の残照」ですか。題名も好いですねぇ(うっとり)。
宮澤様
初めまして。
放映の詳細なご報告、お待ちいたしておりますね(笑)。
(↑いきなりやって来て、おねだり等いたしまして。不躾ですみません(汗))
宮澤さま
乱歩邸、ただ絶句するのみです。昨日の厳寒(満開の桜に雪というのはン十年
ぶりとか)は、宮澤さんの破天荒?なワザのせいかなあと思ったりして…。
家族以外は誰もみれないなら諦めもつきますが、案外身近な人が見たとなると
なんと申しましょうか、オーナーのお気持ちもわかろうというものです。
>乱歩邸で入れてもらったのは応接間と土蔵です。両者については<AMUSE>の
>特集に詳細に図解が載っていて、それを見ながら思い出しています。
‘99年 5月12日号 乱歩「帝都の残照」という特集ですね。宮澤さんの
レポートと照らし合わせて、今日改めて読み直し(見直し)ました。
ここに載っているのを現場で見られたとは…、ひたすらニクイ、ニクイ…(^o^)。
読書欄に小林信彦さんが出ていて,高志書房が「焼け残ったふつうの家」だったとのこと.
やっぱりそんな状態だったんですね.
東様.
こちらこそよろしく.
宮澤さんの放送は5月にBS-iということですので,まだまだ先ですよ.
詳しくはまた宮澤さんが告知して下さるでしょうが.
こちらに書き込みするをのは、初めてですが、これからも、宜しくお願い致します。
皆様、自分のやる事が(または、立場が)しっかりしている方々ばかりのようで、自分のような者が書き込みするのは、かなり気が引けたのですが、乱歩邸の蔵と、聞いては黙っていられず、今に至ります。
良いですね!乱歩邸の「蔵」ですか。
想像も出来ません。(←と、云うよりイメージがあり過ぎて曖昧模糊とした感じです)
イメージとしては、薄暗い土蔵(!)の中には、夥しい数の埃を被った本と、その影に隠されるように、ひっそりと置かれた長持がある。(←他人のうちの事なのに、失礼ですね。すみません(汗))
羨ましいです。宮澤さん。
それは、テレビで放送されるのですか?
まだ、放映されていなければ、いつの放送なのか教えていただけると、幸いです。
について、何かご存知でしょうか。>森様。
私はいわゆる「貸本出版社」ではないと思っています。他の本も「貸本系」ではないですし。
強いて言えば、「貸本仕様の本が流行っているので便乗して似たような本を出した普通の出版社」といったところでしょうか。
『壇之浦〇番地』もそのような作品で、「悪ふざけしたような小説が流行っているみたいだからオレもやってみよう。純文学よりこっちの方が儲かりそうだから」といった雰囲気を感じます。一言で言って「ギャグが寒い」。真面目な人がムリにやっているのが見え隠れするので。
著者は(私の調べた時点では)山口でご存命(そうです、『壇之浦〇番地』ってご当地小説なんです)なので、いっぺんお話を伺いたいと思っていますが、はたして……。
私は、『東京〇番地』や『筑紫飄風記』などの真面目な作品の方がいいと思う作家です。
末永さん
「彷書」でご紹介していただいたおかげでしょうか、五反田の古書展に
井上孝の『壇之浦〇番地』が出ていて、運よく入手することができました。
貸本仕様の厚さを想像していたので、あの薄さはちょっと意外でした。
『東京〇番地』のほうはやたらと見ますが、『銀座〇番地』は見かけたとき
に買わなかったのが悔やまれます。
最近は柴錬もちょっと気になっていて、マイナーな現代物を見かけると
ちょぼちょぼと買っています。『今日の男』は、快男児物+スリラー+
メロドラマという、けっこうな出来でした。主人公が探偵作家というパター
ンを聞いただけで、読書欲をそそるものがありますね。どうもこの手のもの
には弱いです。
すんません、前発言の文章途中に、なぜだか僕のURLが入ってしまいました。内容に全然関係ないっす(汗)
大塚俊一さん
カメレスです、すみません。
映画『月光の囁き』気に入っていただき、ありがとうございます。いい映画ですよね。僕は関係者の一人ではありますが、その前に日本映画の一ファンとして本当にそう思います。
あの年、塩田監督はあらゆる映画の新人賞を総なめにしました。
「この勢いだったら日本アカデミー(の新人賞)も取れるんじゃないの?」と製作者の前ではしゃいでいたところ、
「日本アカデミーには単館系はノミネートされる資格がない」
と聞かされました。
http://plaza22.mbn.or.jp/~kunikikuni/kikuni.html
あきれました。今のこの時代にまだそんな権威主義がまかり通っていたなんて。今の日本映画を面白くしているのは、彼らのような若い力なのに。
とあるエンターテインメント系の文学賞も、「ノベルスではノミネートされない」と聞きます。この先、ネット社会が広がって、上も下も大も小もメジャーもマイナーも大手も中小も関係ないときが、来るのにね。
Niftyに「やっぱりココが好きの会」というのがあります。(今もあるかな?)
そちらでお尋ねになってみてはいかがでしょう。「チーズを〜」くらいまでは
リアルタイムで読んでいたのですが、最近はちょっとご無沙汰なので最新情報
まではちょっとわからないのです。
宮澤さん、「蔵」にはいられたこと、放送がたのしみです。
新聞によれば、ほかの方法で公開されることを思考されておられるようですね、お孫さんは。それが実現できれば、いいですね。
「蔵書目録」の完成を望んでいますが、それにしてもうらやましいです。
京都にいます。4月11日号の「アムーズ」をもちながら、定番の京都古書めぐりをしています。
目録だけで交通していた、店主と話しましたが、お互いに以前から知っていたように話がはずみました。
オーナーさまのお申し付けとあれば。
乱歩邸で入れてもらったのは応接間と土蔵です。両者については<AMUSE>の特集に詳細に図解が載っていて、それを見ながら思い出しています。
応接間は亡くなるすぐ前につくられたとのことで乱歩先生はあまりお使いにはならなかったそうです。応接間にあったものを列記すると、彫刻入りの机(池袋に越す前につくらせたもの)、石塚公昭のクレイアートの写真(<AMUSE>の表紙に使われたもの)、松野一男による肖像画(<宝石>の還暦記念号の表紙になったもの)、中尾進による幻影城の油絵(島崎博編集の<幻影城>増刊の裏表紙で使われたもの)、土蔵を整理する乱歩先生と隆子夫人のツーショット写真(初めて見るものです)、宮田雅之の切り絵の陰獣(角川文庫の表紙絵の原画)、エドガー賞のポオ像、乱歩賞のポオ像、クラブ賞のホームズ像、数年前に宝塚で使ったというサイン入りの黄金仮面、似顔絵入りの皿、名張の酒「怪人二十面相」「明智小五郎」などの壜。
『貼雑年譜』は応接間で見せていただきました。本物と東京創元社刊のレプリカを照らし合わせるという非常に贅沢なことをしました。
土蔵の中については私のHPにも詳しく書きました。
どうしても湿気はあるらしく本が少し膨れていました。早川書房の『続・幻影城』を箱から出したけど、箱に戻せなくて焦りました。新潮社の書下ろし探偵小説全集も膨れていたので、書架から抜き取ったものの箱から出すのは諦めました。でも、夢野久作『暗黒公使』の箱の松野一夫の絵などには感動しました。凄いきれいなんですもの。
いろんなところから送られてくる本を全部土蔵の中に放り込んでしまうんだそうで、雑本の類も多かったのは予想外でした。でも、見る人が見ればそんな中にもお宝はあるんでしょうね。
後から思い起こすと、あれも見ればよかったこれも見ればよかったというのはあります。でも、あの場では興奮してしまってとても冷静にはなれませんでした。あそこはユートピアです。
他に何かご質問はありますか。
<<<<<<<<itsDog!!>>>>>>>>
Have nice day!! Good Luck<img src=http://a676.g.akamai.net/f/676/987/12h/lygo.com/ly/dg/music_dog.gif>
していました。オーナー様と同じように。でも、まさか土蔵まで入っちゃうとは。>宮澤様。
オーナー様。
『科学画報』の「灰色にぼかされた結婚」って、妙な作品ですよね。私は早川のアンソロジーでしか読んだことないですが。
最近、本業の関係で科学雑誌、ラジオ雑誌の調査をしています。大学で研究されている先生にもお目にかかったりしています。今、けっこう興味のある分野ですが、意外に本が図書館に入ってないんですよね。個人蔵と業界団体の所蔵本に頼るばかりです。
梁取さんまでお求めとは。私ももちろん持っていますが。
小林文庫です。
年度末進行の仕事のため、またまた余裕が無くなってしまいました。
貧乏暇無し、とは良く言ったものです。 (泣)
それでも、宮澤さんのニュースを聞いては、出てこない訳にはゆきません。
えぇぇぇーーーーーーーー!!!
宮澤さんは、乱歩邸に行ったんですか!?
土蔵に入って、貼雑年譜に触って来たんですか!?
人外境主人様の日録、宮澤さんの投稿をみて、そんな事ではないかと、想像はしていたのですが。
羨ましいです。 羨まし過ぎます。
思わず、嫉妬してしまいます。(爆)
土蔵の様子など、もっと教えて下さい。
「ふりわけ」、「シマちゃん」、「クロ子」ちゃん 三匹の大猫さん
シャム猫「ココ」のシリーズのことですよね?
残念ながら、私は翻訳本を殆ど読まないので、情報を持っていません。
最新の翻訳は何か、どこまで翻訳されているのかなど、ご存知の方は教えて下さい。
トビラノラビット さん
> 雑誌の掲載は五月半ばになる予定ですので、楽しみにしていてください。
5月ですか?
もうすぐですね。 思っていたより早いですね。
本当に、楽しみにしています。
テープについては、akawasさんを含めたインタビューアーの方お二人に監修をしていただけるのは、まさに最高の人を得たものですね。
お話の通り、お二人の探偵小説への熱情と博識があってこそ、熊谷さんかお話を引き出せたものと思います。
お二方にも感謝します。
ことです。
紀田順一郎さんの『明治風俗故事物語』の件も、暗合の一つでしょうか?
探して読んでみます。
熊谷さんの長女、素江さんからおハガキも、嬉しいですね。
> 「父のこと色々調べて下さって暖かい目で書いて下さってとても嬉しく思いました」
それは、お父様が探偵小説への愛情と情熱を持って、沢山の成果を残して下さったからです。
お父様の情熱が、現代のミステリーファンの心にも響くからです。
> ほんとうに近い日、お会いしてぜひ、お話をうかがいたいと思います。
インタビューの成果も、楽しみにしております。
最近は、嬉しい本の収穫もあったのですが、詳しい事は、また後ほど。
一端だけ書いておくと、
「モダン日本」昭和12年6月号 大阪圭吉「水族館異変」掲載号
国防科学雑誌「機械化」昭和19年10月号 山中峯太郎書「神兵鬼兵」第12回掲載 → 平山様へ
「科学畫報」昭和3年1月号 「懸賞科学小説」発表号
大正12年10月号 「大震災号」
「受験旬報」昭和16年1月号 山田風太郎「陀經寺の雪」掲載号
末永さんの影響で、『うかれ蚤と十三人の女』梁取三義(彩光新社)まで買ってしまいました。(笑)
自己紹介いたしますと私たちは、 きょうだいで
「ふりわけ」・・・男の子
「シマちゃん」・・女の子
「クロ子」・・・・女の子 いずれも3歳半です。
利口なシャム猫、ココとヤムヤム、
そして、元新聞記者の飼い主の最近の消息を
ご存知ないでしょうか?
引き続いて、もうしわけありません。
野村胡堂の『恋文道中記』をみますと、雑誌の臨時増刊号であることがわかります。都筑さんの本、『推理作家の出来るまで』上巻では、週刊誌版の雑誌スタイルで発行された、とされていますが、増刷されて,よく売れたようです。
この『恋文道中記』には2冊あります。
・一冊は雑誌「妖奇」2巻2号(昭和23年2月)、30円
・同じものですが、号数がなくて(昭和23年6月)、40円
です。
なぜ、2冊あり、しかも、号数がないのか、個人的にわかりませんでした。
都筑さんの本を読んで、この2冊目の号数がない理由が推定できます。よく売れたために、増刷されて、しかも値段を訂正したため、うしろ表紙に号数が印刷されなかった、ということが真相のようです。
昨日、古書店で、権田萬治さんの本を見つけました。何か本が連鎖しています。
『日本探偵作家論』悠思社、1992年、定価は三千円をこえていましたが、
1200、でした(函つき)。未見でしたので購入。
先に上げた、講談社文庫から、十五年ぶりの復刻とかかれています(あとがき)。
・主要作品の初出誌がかかれています
・作品名索引
・人名索引
・「探偵小説」の時代(対談・紀田、権田)
のように,追加されています。
宮澤さん、水谷さんのこと、ありがとうございます。
熊谷さんのことも、この5月、ということで、インタビュも待ちのぞまれます。
桜さん、リストをお誉めいただきありがとうございます。
水谷準が生前は自分の著書を復刊させなかったというのは伝聞の情報なので本当のところはわかりません。ただ複数箇所から聞いているので信憑性は高いと思います。
水谷の死で本当に最後の探偵作家になってしまった渡辺啓助ですが、おくぎ旅館のHPが更新されて書影が見られるようになっています。興味ある方はぜひ。
http://www3.ocn.ne.jp/~okugim/keisuke.htm
明日、個人的に大きなイベントがあってわくわくしています。詳細はまた。
名古屋からは、厚手の目録、22号ではじめての厚さです。これは、競争が激しくなりそうな品物の並び。
慎重に選ばないと、あたりそうにありません。でも、つい、十点も出しました。
末永さん、徳島市の講演会。今年は、海野関係の本は出るのでしょうか。楽しみです。
折りしも、「彷書月刊」では、末永さんと小西さんが企画段階でお世話された特集(猿楽町だより)、「SFの逆襲」。九鬼さんの「謎の黄金秘境」も出てきます。
ごぶさたしています。はじめて書き込みをさせていただいてから、
ずいぶん経ってしまいました。その間、熊谷市郎さんの出版リスト
では、皆さまからずいぶん多くの情報をよせていただき、また
このような公開調査をしていただいたオーナー様はじめ、
感謝しております。
私のほうはと言いますと、熊谷さんのインタビューのテープ起こしを、
ようやく終えました。やはり文字に起こしてみると話が整理されて
見えてくるもので、ずいぶんたくさんの事実が盛りこまれていることに
改めて気づきました(拙文での誤記もあり)。内容を早くお知らせしたい
のですが、とりあえず近い日に、実際にインタビューにあたられたお二方に
お会いして、言葉の不明瞭な部分を判聞したり、どう編集するかを相談する
予定です。インタビュアーのお二人には、この熊谷市郎氏インタビューの
監修者をお願いしています。テープを聞いていまして、お二人の探偵小説
に対しての熱情と博識があったからこそ、熊谷さんから多くの話が聞けた
ことです。お二人が誰なのか、皆さんもある程度ご存じではないでしょうか。
雑誌の掲載は五月半ばになる予定ですので、楽しみにしていてください。
この掲示板では熊谷さんについての情報をいろいろと寄せていただいているので、私もその後の発見をひとつ報告しようと思います。それは紀田順一郎氏の
『明治風俗故事物語』(河出文庫/昭和60年)に「Dデパート由来記」という項目があり、ふとそこを読み出したらなんとそれが熊谷さんのやっていた呉服商の由来だったのです。明治十八年の新聞記事によって書かれたそれは、呉服商のの初代にあたる熊谷市兵衛さんが、一代で「大丸市」を築きあげるサクセスストーリー。
ふつうだったら見過ごしてしまいそうな記事ですが、紀田氏は、その熊谷氏の子孫が『ぷろふいる』の発行者だったことを知っていたのでしょうか。探偵小説に詳しい紀田氏なだけに、偶然でもそこに触れているのは面白い事実です。
この由来記については私が知りえた「大丸市」の由来と相違する部分もあり、
もうすこし調べねばいけないと思います。
もうひとつご報告として、先日、熊谷さんの長女、素江さんからおハガキ
をいただきました。
「父のこと色々調べて下さって暖かい目で書いて
下さってとても嬉しく思いました」
とあり、それはいまこのHP上で皆さんが繰り広げてくださってる
熊谷さんへの再評価に対して送られる言葉でもあります。
また素江さんは
「ぜひお会いして私の記憶の中にある父の事など
お話したいと思います」
とおっしゃってくださいました。
ほんとうに近い日、お会いしてぜひ、お話をうかがいたいと思います。
>芦辺 拓 さん No.1128 03/14
>涙香で思い出しましたが、彼の訳した「怪しの物」をどこかホラーアンソロジーに
>入れてくれませんかね。
たしか「幻想文学」第18号 (1987.5.20) に抄録された作品でしたか。
読んでみて面白かったら、復刻してみたいものですね。出版人では
ないのでアンソロジーは無理ですが、青空文庫でなら私にだって。
http://www.d2.dion.ne.jp/~octa/pages2/18.html
が徳島で開催されます。毎年、海野忌に行われている講演会です。
5月12日(土)14時〜16時、会場は徳島県郷土文化会館(徳島駅から徒歩5分)です。参加無料。
講師は『新青年』研究会の天野裕康(渡辺晋)氏、
演題は「海野十三と雑誌『新青年』の周辺」です。
詳しくは近日中に『新青年』研究会ホームページでも告知いたしますが、本日は速報です。どうぞ皆さん、ご参加ください。
私も行きたいのですが、いかんせん四国では……
ということで、宣伝させていただきました。>オーナー様。
海野十三の会の小西さんと電話でお話ししたのですが、昨日の地震、大変だったようですね。お見舞い申し上げます。
吉井勇さんの本が本棚にあることを思い出しました。都筑さんの本には題名がないので、違うかな、と思い、取り出しました。
『市井夜講』昭和22.3.5、新月書房
でした。こんなこともあるのですね。
発行者 西宮清 熱海市水口区上ノ山一八四七
都筑さんの本では、西宮社長、とされています
発行所 新月書房 熱海市水口区上ノ山一八四七
印刷者 川井正男
八王子市千人町三ノ五一
ということで、新月書房が熱海市にあるので、都筑さんはその当時、どこに住まわれておられたのか、疑問にのこります。
解答は、どこにあるのでしょうか。
岩堀さん、「追跡『東京パック』」はいい本でした。特に、人間の動きがとらえられており、すばらしさを感じました。25年も、ついやされたのです。
須川様
>「猟奇」傑作選のコラムだけ読了しましたが
>すごく面白かったです。僕の好きな斎藤緑雨並の
>毒で、昔の人はすごいもんだと感心しました(゚o゚)
須川さんの書きこみをみて、私も読んでみました。
全く同感、面白かったです。
「新青年は何故新進作家を優遇しないのか?甲賀三郎の百枚
ものを載せるよりも、新進作家のニ十枚ものを五編載せる方が
どの位ましかわからないのか?」なんていうのは、「新青年」と
「甲賀三郎」を変えればいつの世でも通じそうですね(^o^)
桜様
「追跡『東京パック』」読了しました。いい本ですね。両親の実家が、
下田憲一郎の出た横手の近くの湯沢ということもあって身近に感じ
ましたが、それだけでなく、あの時代を生きた有名、無名の人達の
さまざまな人生に胸を打たれました。著者の高島真さんの情熱もすば
らしいと思います。
「浅草十二階」が動いている、それが見られるなんて、フィルム上映が楽しめますね、大塚さん、情報は命と思います。
戦前、戦後のこと、その中での動きは活字よりも、映像ですね。「日本ミステリーの100年」にも、世の中の動きもかかれており、手放せません。
「日本探偵作家論」権田萬冶(講談社文庫)をひろげて、水谷準さんについての「水谷準論 黒き死の賛歌」を読んで、彼の作品では、「R夫人の横顔」「夜獣」「ある決闘」を印象深く思い出しました。
こういう時、宮澤さんの、リストをみますと、数多くのアンソロジーに採用されていることがわかります。すぐにわかるので、すばらしく、宮澤さんのリスト、とても役立ちます。
それにしても、水谷さんは生前には復刊の許可をされないこと、初めて知りました。
桜様
>定期的に上演されているのでしょうか、フィルム上演は興味あります。以前、NHK
>で、これらのフィルムのこと、とりあげていました
基本的には月単位の特集上映で明日24日が最終日になります。今回の第一弾が劇映画で、次回以降はドキュメンタリー主体になるようです。
今回は大正期の映画も上映され、簡保の宣伝映画で、意地悪で高利貸しのおじさんが、関東大震災で焼け出され、いじめてきた親戚の子供が少ない小遣いを積み立ててきた保険金でおじさんを助け、めだたしめでたしという、今では考えられない展開のものもありました。その関東大震災のシーンがリアルタイムの実写で、見ていて「浅草十二階が動いてる」と思わず声が出てしまいましたが、周囲でも嘆声がもれいました。
末永さん、ありがとうございます。よくわかります、後藤竹志さんの関与されたこと。もと、「芸林閣」の編集者でした。
水谷さんのは創元推理文庫「名作集 I」に3作あります。偶然、その前日、渡辺さんの作品とともに読みました。九七歳でしたか。
都筑道夫さんのこと、年代順にまとめますと、
昭和二一年 新月書房に勤務
6月 スバル社版「スバル」創刊 4冊刊行(後藤編集)
10月 「寄席」新月書房、創刊 2冊か(山本勝利編集)
昭和二二年 小林昌(上に草冠がつく)夫(別名)使用
6月 「川柳祭」創刊(天野仙太郎編集)
11月 「萬国」改題「スバル」創刊(萬国新報社)
?月 「幕間」創刊(間瀬寛司編集)
昭和二三年 新月書房退社
?月 「ポケット講談」創刊、青灯社(後藤編集)
昭和二四年 都筑道夫を使用
2月 「スバル」終刊
8月 「ポケット講談」の継続を確認
?月 「毎日読売」創刊、好江書房(阿部主計編集)
?月 「幕間」終刊
となり、ふとしたことから、わかりかけてきました。
私のところにも、
平山さんから
「明智小五郎年代学」
「ベイカー街年代学」
を送っていただきました。
いや、こりゃいいわ。
届いたばかりでまだぱらぱらとしか読んでませんが、
読み応えがありそうです。
この冊子の存在を知ったのはこの掲示板がきっかけです。
敷居がすっかり高くなっても(笑)ROMを続けててよかった。
7冊も出ていましたか! 島崎リストでは1冊となっておりました。
山本明氏の『カストリ雑誌研究』を読み返したのですが、この本の資料提供が島崎さんだったんですね。島崎さん以外には長谷川卓也さんほかだそうです。長谷川さんは現在はお持ちでないというお話でしたが(たしか水害かなにかに遇われたとうかがっています)。
訃報に際して、ご冥福をお祈りいたします。
渡辺啓助氏のように作品集が刊行されればと思っていた矢先でした。ご長命だったとはいえ、残念です。
桜様。
どうも、後藤氏の一連の出版社は、実質的に同じものと考えていいようですね。
雑誌ごとに(名目上の)版元を変えるというのは、いかにもあの時代にはありそうなことです。税務上の理由などが考えられますが、こういうことが後の調査を難しくしています。大変ですね。
日がかわりました。
相変わらず、古書を入手していない日が続いています。
下で述べた「萬国」が何冊出たのか、わかりませんでした。新月書房からは7冊出ているのですが、これらの中では、再刊で、牧逸馬「この太陽」上・下巻,大下宇陀児の探偵小説、城昌幸「若さま侍捕物帳」があります。
大塚さん、定期的に上演されているのでしょうか、フィルム上演は興味あります。以前、NHKで、これらのフィルムのこと、とりあげていました。
岩堀さん、私も創元推理文庫「名作集I]を手にとり、昨日読みましたが、意外と、短い話でした、展開をよみながら思い出しました。五年前に、この巻で全集は完結したのですね。
末永さん、思わぬことで、いくつかのことが明らかになりました。
都筑道夫さん(1929年,昭和4.7.6生)について少し年代を整理できます。
・新月書房(昭和二一年から昭和二三年暮まで)、最初に勤められた
・スバル社版「スバル」創刊,昭和二一年六月(A5,p32,3.50円)
これはその年に4号まで出る(後藤竹志編集)
これに執筆。新月書房ではなく、スバル社としたようです
(なぜか、「萬国」創刊と同じ月です)
都筑さんは、昭和二一年暮れか、昭和二二年の春、としていました
・「萬国」改題「スバル」の創刊が昭和二二年十一月(十二月表示もある)で、
2巻1号とされ、10冊まで出る(終刊は昭和二四年二月)
・昭和二三年に創刊された「ポケット講談」青灯社(後藤竹志編集長)、に書く (十八歳)
・昭和二四年「毎日読物」阿部主計編集長、に書く
昭和二四年頃、都筑道夫を用いる(十九歳)
スバル社版「スバル」には都筑さんの原点があるのでしょうか。
相変わらずニッチねたですが、
戦争末期に満州からソ連に没収されていたフィルムが東京国立近代美術館フィルムセンターで上映されいていますが、そのうち、現存しないと思われていた角田喜久雄原作の「鍔鳴浪人」を見てきました。(今日が最終上映でした。)
開始早々、侍が斬られ、「約定書」という言葉を吐きながら死んでいくので、ダイイングメッセージ物かと期待されましたが、あまり意味はありませんでした。
主役は坂妻(田村正和、高広、亮三兄弟の父)、沢村国太郎(津川雅彦、長門弘之兄弟の父)で、後年黒沢映画で巨匠となる志村喬がロシア人、上田吉二郎が中国人を怪演していました。
PS.ビデオで映画「月光の囁き」も見ました。江戸川乱歩の世界を現代の高校生に移しかえた傑作で、見逃せません。原作者である喜国先生は今後巨匠と呼ばせていただきたいと思います。
桜様
>岡田時彦は、どうでしょうか、三人の「岡」さんになります。
>アンソロジー、このところ、多く出てきて、しかも、書誌があるのには感謝
>せざるを得ません。
そう言えば、渡辺啓助さん、「偽眼のマドンナ」を岡田時彦名義で発表
しておられるんですね。夕べ桜さんの書きこみ見て、今日は一日「ネメク
モア」を読んでいました。これから、創元推理文庫「名作集T」で
「偽眼のマドンナ」を何十年ぶりかで再読するつもりです。
見ました。ちゃんといきさつまで載ってましたね。案外忘れてしまうもので。
『幻影城』を見てしばらく悩んでいたのですが、どうやら島崎さんの『幻影城』でのリストが間違っているのに幻惑されていたようです。『スバル』の創刊号は昭和22年1月ではなく11月が正しいようですね。
つまり『萬国』(昭和21年6月)と萬国新報社の『スバル』(昭和22年11月)の間(昭和22年?)にスバル社の『スバル』が4冊挟まれていたということで、これは島崎リストの1月を11月に修正することによってつじつまが合うんですね(昭和21年7月〜12月の可能性はないのでしょうか?)。
あまりややこしいから、自信がなくなってきましたが、こんな答案でいかがでしょうか。>桜様
でも、なぜ昭和22年11月に改めて「創刊号」を出したのでしょうか。
末永さん、見ている文献は同じと思います。
もう少し、この話を続けます。
なぜ、『萬国』改題「スバル」萬国新報社の、創刊号が2巻1号であるのか、
知りたかったのですが、都筑さんの本から推測して、わかりました。
スバル社版「スバル」(1巻1号から4号までか)と「萬国」改題「スバル」についていえば、
・両誌とも、編集・発行人が後藤竹志(本名毅)である
・改題されても、引きついで、2巻1号から、10冊が、昭和24年2月まで刊行された
個人的には、遭遇しながら、何度か逃しています。この改題のものは、雑誌「幻影城」に作品リストが掲載されています。
昭和21年6月でした。毎月出ていたのかはわかりませんが、結構長続きしてますね。
たぶん、私の見ているものと同じでしょうが、『スバル』は昭和22年11月からのようですね。>桜様。
ただ、これが『萬国』の後身というのには驚きました。
ということで、『萬国』の創刊を調べようと思ったのですが、手許の資料には載っていませんでした。何度か見たことはあるのですが、調べるとなると案外わからないもので。
カストリ雑誌の改題関係なんて、今調べるのは大変ですね。カストリじゃないのですが、『夫婦生活』の前身が『話』というのも、今度初めて知りました。
相変わらずワケのわからない話で恐縮です。
岩堀さん、岡田時彦は、どうでしょうか、三人の「岡」さんになります。アンソロジー、このところ、多く出てきて、しかも、書誌があるのには感謝せざるを得ません。
都筑道夫『推理作家の出来るまで』上巻を読んでいます。
個人的には、都筑さんが、スバル社版の雑誌「スバル」にかかれていたことを知り、いままで、この雑誌の存在が知られていなかったので、勉強になりました。
・4冊、でているらしい
・何を書かれたかは明らかにされていないようです
恐らく、創刊は、昭和二二年でしょうか、そのように思われます。
岡田鯱彦さん
石井さんの刺激を受けて最近桜木町の神奈川県立図書館に時々行ってい
ます。先日、国書刊行会の探偵クラブ叢書、岡田鯱彦「薫大将と匂宮」
借りました。長年の宿願だった「噴火口上の殺人」読みたかったのです。
期待通りでしたが、本書には、他に表題作と「妖鬼の呪言」が収録されて
います。再読の「薫大将」が岡田鯱彦の代表作であるところは論を待たない
ところですが、「妖鬼」は、それほどの作品とは思えなくなってきました。
初読みは桜さんお持ちの昭和29年4月「探偵実話特別増刊号 現代探偵
小説名作全集」です。お告げの言葉など非常に印象に残っていたので、
何十年後に、あるアンソロジー文庫本で再読したのですが意外に平凡な
印象でした。今回は3読目なのですが、やはり印象変わらずです。
こちらの読み方が浅いのかなあと悩んだりして…。諸賢のご意見賜りたし。
岡村雄輔さん
本格推理マガジン「絢爛たる殺人」読了。冒頭の岡村雄輔「ミデアンの井戸の
七人の娘」が印象的でした。途中までは、「こりゃいかん、まるでミニ小栗、
ミニ黒死館ではないか」と思っていたのですが、真相解明では大いに感服しま
した。真犯人とトリックが密接不可分という着想がすばらしいと思います。
巻末の芦辺さんの解説でも、発表当時「小栗虫太郎を思わせる」という評が
多かったそうですが、そういう印象の為に、岡村さんは大いに損をしているの
ではないかと思います。「黒死館」的雰囲気を設定したかったのはよくわかり
ますが、岡村雄輔独自のカラーをもっと出していたら評価はずっと高かったの
ではないかと愚考致しますが、いかがでしょうか。
なんにしても、「紅鱒館の惨劇」是が非でも読みたくなってきました。
越沼さん御注文ありがとうございます。喜んでいただいて幸いです。しかし奥付を見ていただくとわかるとおり、出してからもう何年もかかってあんまり売れないのですよ。ようやくあと20冊を切るところまでこぎ着けました。(もっともほとんどミステリ関係ではつきあいがなく、ホームズ関係のみで売っていましたが)
友人はコミケにもっていけば売れるぞ、とはいってくれましたが、また調子に乗って再版して在庫を抱え込むのもナンだなあ、と思っております。いかがでしょうか。御意見をお聞かせ下さい。
昨日は、以前、目録で出ていた、新刊の(?)佐左木俊郎『熊の出る開墾地』があたらなかったので、探していましたが、
新潮文庫『熊の出る開墾地』昭和15.9.10発行、昭和16.9.10四刷
を入手。千円。あとがきでは、死後、
『黒い地帯』『熊の出る開墾地』『都会地図の膨脹』の短編集、3著作集から、
14編を選んだ
ということです。
佐左木俊郎は、ささき としろう、ではなく、ささき としお(を)
と読むようです。1900年生まれ、1933年死去。
もうひとつの文献があることに気付いて、その『島田一男読本』昭和32年8月、「別冊宝石」をみました。そのなかの座談会は、島田(五十歳)、中島(四十歳)、黒部(不明)によりおこなわれて、デビュー10年ということです。
1「落葉の譜」『遼東新報』懸賞入選 大連一中の三年生 十八歳か
2「その朝の実朝」雑誌「大陸事情」掲載 大連市役所勤務 二二歳か
については、座談会ではのべられておらず、山村さんの文献だけに掲載されていることになります。
3「叡(右側がない)親王殺人事件」『満州日報』掲載 二四歳以後
叡(右側がない)には永という字がいままで置かれていた
4「死人の丘殺人事件」『満州日報』掲載 二四歳以後
3は、山村さんも上げていました
4番目は、山前さんが文庫の解説で書かれていました。
これら2作品は、座談会の「書きはじめた動機」で、題名があげられていましたので、これを参考にされたように考えられます。
ただし、詳しく言えば、
3は、『満州日報』に、二十回連載
4は、「死人の丘殺人事件」ではなく、「死人丘事件(クウレンカン)」で、
『満州日報』に、三十回連載
であり、いずれも、昭和10年のころ(二八歳)でした。デビューまで、空白の期間があることになります。
私もフツーの話題を。No.1113の書き込みの平山氏から昨日『明智小五郎年代学』が届きました。資料としても、読物としてもよくできていて、コリャ、ミステリ者との挨拶がわりにもっと注文しとけばよかった、という小冊子です。これをネタに話題がいっぱい作れますワ。
どうも、今晩は。私、自分のホームページで、拙い推理小説を二作品掲載している者です。
よろしかったら、お立ち寄り下さい。
「猟奇」傑作選のコラムだけ読了しましたが
すごく面白かったです。僕の好きな斎藤緑雨並の
毒で、昔の人はすごいもんだと感心しました(゚o゚)
オーナー様
「人間腸詰」買いました。
「虚無への供物」「不連続殺人事件」「ドグラ・マグラ」は
いつか読もうと心していました。
「不連続・・・」は読了したのですが、後2冊には怖じ気づいています。
イメージで「人間腸詰」は【淫靡】な気がしたのです。
「ホーラー」というジャンルではない事を願いつつ・・
読んでみます。
どうも気になるので、島田一男さんの天山文庫のシリーズをみました。十一年前に山前さんが解説をかかれています。
これ以上ない解説です。このなかの「スクープを追え!」と、「推理戦後文壇史」山村正夫、「日本ミステリー事典」をみて、まとめます。
1「落葉の譜」『遼東新報』懸賞入選 大連一中の三年生 十八歳か
2「その朝の実朝」雑誌「大陸事情」掲載 大連市役所勤務 二二歳か
3「叡(右側がない)親王殺人事件」『満州日報』掲載 二四歳以後
叡(右側がない)には永という字がいままで置かれていた
4「死人の丘殺人事件」『満州日報』掲載 二四歳以後
前の3作は、山村さんが上げていました
4番目は、山前さんが文庫の解説で書かれていました、おそらくこの作品名は始めて活字にされたのではないでしょうか。山前さんは実際に確認されているのでしょうか。
5「殺人演出」『宝石』掲載(実質的な処女作) 四十歳
のように、五作品も処女作がありました。それにしても、5番目の作品掲載時の年齢には、いままで深く考えたことがありませんでしたので、驚きでした。
No.1134 みたちゃん さん
はじめまして。
書きこみ、ありがとうございます。
> ところで夢野久作の「人間腸詰」という本を発見したのです。
> ジャンルとしては好きなんですが読まれた方がいらしたら
> ご感想などお聞かせくださいませ・・
『人間腸詰』は、角川ホラー文庫ですか?
残念ながら、この本はまだ読んでいません。
> ジャンルとしては好き……
というのは、ホラー小説を好きというのか、夢野久作が好きというのか、どちらでしょう?
久作は個性が強いので、普通のホラー小説が好きだとすると、お勧めし難いところもあるんですけれど。
と言っても、久作の代表作「押絵の奇跡」も収録されているし、「人間腸詰」や「キチガイ地獄」「冗談に殺す」は私も好きです。
もし、久作を初読だとしたら、いままで経験した事のない「物語」を味わえると思います。
ぜひ、手にとって見てください。
…と書いた調べてみると、これも日下三蔵さんの編集なのですね!
もしかしたら、日下さんがお薦めしてくださるかもしれません。
黒猫荘同様、よろしくお願いします。
No.1135 kashiba さん
ご無沙汰です。
> 加納朋子さんが、白泉社文庫(3月15日発売)の「みき&ユーティ」
> (成田美名子著)の解説をかかれていらっしゃるようです。
> やっぱり「買い」っすか?
これも、またまたビッグなニュースです!!!(笑)
もちろん買いです!
加納朋子さんの文章が載っているものは、総て買うことにしてます!!(笑)
> ああ、一体おーなー様がどのような顔をしてお買いになるのかが
> 楽しみです(^0^)ノ
大丈夫、いままでにも「プータオ」も買ったし、レディースコミックも買いました。
もう、免疫が出来ちゃったもんね。
ところで、成田美名子さんって、どんな人?
白泉社のHPに行って、文庫の表紙をみてみると……、やっぱりオジサンには恥かしい表紙ですね(汗)
通販にしようかな(少し弱気)
今なら「白泉ブン子オリジナル・トートバッグ」が当るみたいですよぉ。
> …よし!敷居を下げたぞ!!
下がった、下がった。 ご協力ありがとうございます。(笑)
小林文庫おーなー様
加納朋子さんが、白泉社文庫(3月15日発売)の「みき&ユーティ」
(成田美名子著)の解説をかかれていらっしゃるようです。
やっぱり「買い」っすか?
ああ、一体おーなー様がどのような顔をしてお買いになるのかが
楽しみです(^0^)ノ
…よし!敷居を下げたぞ!!
オーナー様 みなさま はじめまして・・
33号室toroさんからこちらへきました。
流し読みが得意であれこれ読み込んではいますが
昔の事とて記憶が薄れつつあります・・
ところで夢野久作の「人間腸詰」という本を発見したのです。
ジャンルとしては好きなんですが読まれた方がいらしたら
ご感想などお聞かせくださいませ・・
小林さん、『宝石選書』再版は、比較的入手しやすいのですが、初版の入手には少し時間がかかりました。3万部ということは、6、7版(刷)までいったように思われます。同じ「宝石」で、別冊宝石のものでも三刷まであるのを確認していますから、あるように思います。
大阪、大坂、確認しました。見てはいたのですが、注意していませんでした。ありがとうございます。
このところ、日本ミステリーを文庫で読むことができるのは、幸せな時代ですね。日下さん、山前さん、そして芦辺さん、もう、ほとんどすべて、購入しています。
『時の密室』、かたわらに『日本ミステリーの100年』を置きながら読むと一層時代背景がわかりますので、これは読書の醍醐味です。
『日本ミステリーの100年』、1900以前の誕生日の作家、もれるのは仕方ないですね、浜尾四郎、水上呂理、三津木春影など。川田功のように文中で、
(一八八三年生)というようにかくことになります。
p149 三等 島久作、となっていますが、島久平ですね。
年ごとの情報、調べに調べた内容ばかりです。
No.1122 芦辺 拓 さん
> 鮎川哲也先生の編纂になるアンソロジーのうち、特に粒よりの傑作揃いで知られ、私もぜひ現今のミステリファンに読んでいただきたいと熱望してきた
> 『殺意のトリック』(1979.11)、『殺人設計図』(1980.10)、『紅鱒館の惨劇』(1981.12)の3冊、版元の双葉社さんに文庫化を提案しましたところ、好感触を得ました。実
> 現に向けて頑張りますので、どうかみなさんよろしくお願いいたします。
これは、またまたビッグニュースです。
是非とも実現するよう、ご尽力をお願いします。
双葉社の皆さま、宜しくお願い致します。 m(__)m
しかし、こんなに嬉しい復刊が続いて良いんでしょうか!?
ホッペタを抓りたくなります。
それにしても、
『殺意のトリック』、『殺人設計図』、『紅鱒館の惨劇』
の作品セレクトは絶妙ですね。 鮎哲アンソロジーのベストかもしれません。
若い読者の方に、ぜひ読んで欲しいです。
No.1123 宮澤@探偵小説頁 さん
No.1124 大塚俊一 さん
お二方が、早速反応されるのも、よーーーく解ります。
> 欲を言うと、渡辺剣次編の13シリーズの復刻もあればさらに嬉しいのですが、そちらは難しいでしょうか。
「13の・・・」シリーズは、真の代表作、基本中の基本を集めたアンソロジーなので、これこそいつでも手に取れる状況であって欲しいです。
> ところで、今月の光文社文庫のラインアップを見ていると正気の沙汰とは思えず、光文社の将来に不安を覚えないでもありません。
「週刊宝石」も休刊になってしまいましたしね。 (嘘)
> 風太郎全集の9巻、10巻(この掲示板の成果だと題名を見てうれしくなりました)だけでも先に出していただけたらと思います。
> (単に待ち遠しいだけなのですが)
光文社文庫のの4冊は昨日やっと購入しました。
あのページ数の文庫で、「少年もの」が1冊をしめるとは、何が収録されるのか、本当に楽しみです。
9巻、10巻には おげまる さんの成果が反映されるのでしょうか?
「幻の探偵雑誌」のあと4冊も気になりますね。(いろいろ想像したりして)
No.1126 喜国雅彦 さん
> 乱歩邸に再訪してきました。一回目と違ってやや落ち着いて観察して来たつもりでしたが、家に帰って冷静になってみると、「あれを見るの忘れた!」「あれを探す
> の忘れた」「見たはずなのに全然覚えていない」の嵐であります。頼みの綱は現像待ちのフィルムだ。
これは、羨まし過ぎます。
どこかに発表される時は、必ず教えて下さいませ。
乱歩の蔵書目録は、出版されないのでしょうか? >新保さま、山前さま
P.S.
No.1115 で、日下三蔵さんを呼捨てにしてしまいました。 申し訳ありません。
私よりずっと年下だから、いいですよね?(笑)
No.1119、1121 桜 さん
> 小林さん、以下の二冊,初版でした。
> 『海底諜報局』 3,200、800、6,000、4,000部
> 『ほがらか夫人』 5,000、3,000、3,000、4,000、5,000、5,000部
> の初版の数、後者、確かに5000部と書かれていました。それにしても、刷の数、多いですね。
桜さんも持っていらっしゃるのでしたよね。
『海底諜報局』は比較的良く見かけますが、初版が多いような気がします。四版は見た事がないですね。
『ほがらか夫人』は、版まで明記されているのを見た事が無いような気がします。(以上、目録での話です)
発行部数は、当時のミステリーの発行部数として巷間言われているより、多いと感じます。
この部数は、大阪圭吉のメモにも書かれていて、圭吉はそれに基づいて印税も受け取っている筈なので、信憑性はあると思います。
圭吉はけっして人気作家ではなかったので、当時の小説は現代考えるより、発行部数が多かったのかもしれません。
(以上、風狂さんへのご返事も含め、孫引きの情報に基づいていますので、その点お含みおき下さい)
> 『日本ミステリーの100年』山前譲、をみますと、
> 『宝石選書』が三万部を売った
> とあります。
> 他の書物(調べてみましたが、どの書物か見当たりません)では、
> 6刷か,7刷までいった
> ということを思い出しました。手元には、初版と再版を所有していますが、再版以後の、装丁と序はどのようになっているのでしょうか、
> 所有されている方、是非教えてください。
終戦直後は、爆発的に本が売れた、と言う風に聞いていますからね。
宝石選書「刺青殺人事件」、私の持っているのは再版です。
ちょっとお役に立てなかったですね。残念です。
> 『ほがらか夫人』には、大坂圭吉、と大阪ではないですが、いつ頃から、この表記はなされていたのでしょうか、混雑しているようです。
著書で言えば「大坂」圭吉 名義の方が多いですね。
昭和17年半ば、東京に転居して文学報国会に入った頃から、「大坂」圭吉を使っているようです。
圭吉の墓碑も「大坂」となっているとの事です。
郷里・新城市のHPも「大坂」圭吉を使用しています。
本当は、「大坂圭吉」に改名した、と考えるのが正しいのでは、と思います。
どの作品、著書で「大坂」「大阪」を使っているかは、「大阪圭吉HP」の作品リストに付記してあります。
興味のある方は、みてみて下さい。
> 以前から気になっていたのが島田一男さんの処女作。著者は、処女作は4つある、としています(「鬼」より)。
> 四作目の「殺人演出」他の、題名も知られているのに、これら3作は発掘されていないように思われます。
> 「日本ミステリー事典」でも、3作目のことがかかれていますが、発掘されていないようです。
> これらを含めた島田さんの初期の作品、まとまって読みたくなります。
満洲関係の雑誌や新聞は、近年復刻が進んでいるようですが、どうなのでしょう?
「満洲日報」連載の「永親王殺人事件」? くらいは、見つかりそうな気がしますが…。
(調べたわけではないので、無責任発言)
見つかったら、読んでみたいですね。
No.1111 風狂 さん
> 「海底諜報局」三版の書影転載OKです。
ありがとうございます。
来週くらいまでには、HPに転載させていただきます。
その際は、「風狂」様 提供とクレジットを入れます。
> HPの画像を取り込めるのでしょうか?
これは、もう非常に簡単です。
画像の上にマウスポインタを置いて、右クリックすれば取り込めます。
簡単に複製できるので、著作権の問題が取りざたされるのですね。
> パソコンのハード・ソフト共に操作が不慣れなもので、(扱いだして半年ほどしか
> 経っていません)四苦八苦していて、目録入力が滞っています。
> 現在メモ帳を使っていますが、ワードにすべきかエクセルにすべきか、
> はたまたプリンターに出力しても幅が揃わないとか、問題が山積みの状態です。
> そんな程度で悩んでいるような状況ですので、紙の目録を作りたくとも手を
> つけられません。入力に掛かれませんから。難儀です。
このような件にまでRESするのはどうかと思いますが、そう言う事でしたら、EXCELが良いんじゃないでしょうか?
DB用のCSVファイルも吐き出せるし、HP用のHTMLファイルも作れます。印刷はもちろん得意ですし。
ちなみに、「熊谷市郎氏出版物リスト」はEXCELに入力し、HTMLファイルを出力しています。
(余計なおせっかいと、聞き流してください)
いずれにせよ、HP、冊子にこだわらず、目録の更新/発行をお待ちしています。
> ところで、「海底諜報局」三版は再販より早い発行なんですが。
> (見間違いか?)
> 部数も4000部とか。
> 発行年と版数の誤植が考えられるかもしれません。
> 巻末にS18年発行らしい本の広告が載っていましたから、その可能性が
> 考えられるかも。
この辺りは、聞き逃せないところですね。
やっぱり、版違いでも注文しておかないといけなかったのですね (ーー;)
再確認してみると、私の所蔵本は 17年5月25日再版で間違いなし。
「自筆作品目録」にも、「5月6日検印」とあります。
三版について記述があるのが18年2月、四版の記述は18年4月です。
巻末に載っていた広告の本とは何でしょう? 気になります。
> 「小笛事件」の書影は『大衆文芸図誌』よりも山下武という人の
> 「探偵小説の饗宴」に出ているものの方が本の存在感があって、
> いいのではないでしょうか。「抱茗荷の説」も載っていますし。
> 「南海の太陽兒」の書影は別冊太陽102 古書遊覧 にあります。
> 共にご存知でしょうけれど、一筆。
はい、知りませんでした。(笑)
本は両方とも所有しているので見ているはずですが、頭の中でも、書棚の中でも、整理されていないのです。
昔なら頭の中に入っていたので、整理する習慣が付かないままで来てしまったら、寄る年波のせいで……(苦笑)
「熊谷市郎氏出版物リスト」に追加させていただきます。
当HPを見てくださっている加納朋子さんのファンの方から、質問をいただきました。
文庫版『ななつのこ』のイラストを担当されている、「菊池 健」さんについて、教えて下さい
画集などを出版されている様でしたら、教えて下さい
という内容です。
多少調べてみたのですが、情報を得られませんでした。
菊池健さんは、菅浩江さんの『永遠の森』の表紙イラストなども行っています。
何かご存知の方がいらっしゃたら、教えて下さい。
よろしくお願い致します。
No.1120 TAKUYA さん
Email:arakawa@itbc.co.jp
> 日下様・小林文庫オーナー様・他皆様
>
> 「真木シリーズ」短編の情報ありがとうがざいました。
わざわざ、すみません。
この掲示板が、お役に立ったとすれば嬉しいです。
教えていただいた、日下さん、ありがとうございました。
TAKUYA さん、よかったらまた遊びに来て下さい。
>喜国さん
「執念」といえば黒岩涙香か蒼井雄……じゃなくって、大下宇陀児&楠田匡介? うーむ。これは読んだことありませぬ。トリックメーカーの楠田氏と非本格派の大下某という組み合わせが不安を呼びます。それより、〈幻の名作〉の次の特集はガラッと趣を変えて、喜国さんのコレクション対象の一つのあるものを集めてみようかと思うのです。
涙香で思い出しましたが、彼の訳した「怪しの物」をどこかホラーアンソロジーに入れてくれませんかね。
>桜さん
ありがとうございます。どうか『時の密室』がお気に召しますように。
この1年、文庫をたくさん購入してきたんだ、ということを購入日記をみて、そう思いました。それも新刊でした。
1月に出た、佐野洋さんの『推理日記』9巻目、買いそびれていて、ようやく、購入。ないですね、書店には。単行本は増刷されない限り、探すのが大変です。
双葉社の三冊、手元にありますが、2番目のが入手しにくいようですね、文庫にされるようであれば、ぜひ、解説を新しくしてほしいです、芦辺さん、お願いします。
新刊の一冊、赤がまぶしくてまだ読みおえていません。こちらが芦部さんのメインストリームなので、ゆっくりと読んでいます。
喜国さん、乱歩邸再訪、うらやましいです、これは、小説推理にのるのでしょうか、どのような視点でみられたのか、楽しみにしています。雑誌群はどこにあるのか、写真や映像で見ていて、とても気になりました。
乱歩邸に再訪してきました。一回目と違ってやや落ち着いて観察して来たつもりでしたが、家に帰って冷静になってみると、「あれを見るの忘れた!」「あれを探すの忘れた」「見たはずなのに全然覚えていない」の嵐であります。頼みの綱は現像待ちのフィルムだ。
芦辺さん
ところで、先日
「日下さんにあれをとられたぁ。代わりを見つけなきゃ」と言ってましたが、大下と楠田が合作した『執念』(探偵実話27年6、7月)はどう? これってどこかで読めたっけ?
>宮澤@探偵小説頁さん、 大塚俊一さん
ありがとうございます。ここ数年言い続けてきたことが、一気に動き出しそうなので驚いています。どうか楽しみにお見守りください。とにかく、ある程度は売れなきゃ、乗ってくれた双葉社のみなさんにも申し訳ない次第でありまして……。
先日、図書館で紅鱒館を見つけて読むことができたのですが、最後のページで、まだシリーズが2作残っていることを知り、まだまだ先が長いと気が遠くなっていたところだったので、朗報です。
ところで、今月の光文社文庫のラインアップを見ていると正気の沙汰とは思えず、光文社の将来に不安を覚えないでもありません。風太郎全集の9巻、10巻(この掲示板の成果だと題名を見てうれしくなりました)だけでも先に出していただけたらと思います。(単に待ち遠しいだけなのですが)
芦辺さん
双葉のアンソロジーのお話、凄く嬉しいです。私も一冊しか持っていませんし、若い人ならなおさらでしょう。内容を見ると本当にわくわくする名前が並んでいますね。
昨年は芦辺さん編の『絢爛たる殺人』がセレクションの珍しさといい中身の面白さといい、誠に素晴らしい編集で堪能させていただきました。
今後とも埋もれた名作、忘れられた作家の復権にお力を注いでください。楽しみにしています。
欲を言うと、渡辺剣次編の13シリーズの復刻もあればさらに嬉しいのですが、そちらは難しいでしょうか。
鮎川哲也先生の編纂になるアンソロジーのうち、特に粒よりの傑作揃いで知られ、私もぜひ現今のミステリファンに読んでいただきたいと熱望してきた
『殺意のトリック』(1979.11)、『殺人設計図』(1980.10)、『紅鱒館の惨劇』(1981.12)の3冊、版元の双葉社さんに文庫化を提案しましたところ、好感触を得ました。実現に向けて頑張りますので、どうかみなさんよろしくお願いいたします。
〜収録内容〜
『殺意のトリック』
「六人の容疑者」黒輪土風/「四桂」岡沢孝雄/「死の標灯」岩田賛/「銀知恵
の輪」山沢晴雄/「白魔」鷲尾三郎/「三行広告」横内正男/「新納の棺」宮原
龍雄/「鸚鵡裁判」鬼怒川浩/「雪」楠田匡介/「競馬会前夜」大庭武年
『殺人設計図』
「Fタンク殺人事件」仁科透/「非常階段」渡辺剣次/「孤独」飛鳥高/「星屑
殺人事件」双葉十三郎/「アリバイ」藤雪夫/「そんな筈がない」藤沢桓夫/
「鋏」島久平/「闇に浮かぶ家」小谷龍一郎/「魔女を投げた男」北村龍一郎
『紅鱒館の惨劇』
「寒の夜晴れ」大阪圭吉/「ユダの窓はどれだ」千葉淳一/「紅鱒館の惨劇」岡
村雄輔/「火山観測所殺人事件」水上幻一郎/「豹助都へ行く」九鬼紫郎/「間
寛子の死」香住春吾/「ポツダム犯罪」天城一/「歯」坪田宏/「エロスの悲歌」
千代有三
『ほがらか夫人』には、大坂圭吉、と大阪ではないですが、いつ頃から、この表記はなされていたのでしょうか、混雑しているようです。
以前から気になっていたのが島田一男さんの処女作。著者は、処女作は4つある、としています(「鬼」より)。
四作目の「殺人演出」他の、題名も知られているのに、これら3作は発掘されていないように思われます。「日本ミステリー事典」でも、3作目のことがかかれていますが、発掘されていないようです。
これらを含めた島田さんの初期の作品、まとまって読みたくなります。
日下様・小林文庫オーナー様・他皆様
「真木シリーズ」短編の情報ありがとうがざいました。
これから、どうやって入手するかを悩まなくては、、、最後は「古本文庫やさん」でネット購入しかないかな。
6篇説は、50代のまさにリアルタイムで結城昌治を読んでいた友人(?)の情報なので、あまり確かな数字ではありません。しかし生前にもっと真木シリーズをお書きになっていれば、と少し悔やまれます。8年前には「修羅の匂い」(?)という短編集で「流木調査事務所シリーズ」をお書きになっており、「流木」に「真木」の匂いがしたのが当時少しうれしかったのを思い出します。
小林さん、以下の二冊,初版でした。
『海底諜報局』 3,200、800、6,000、4,000部
『ほがらか夫人』 5,000、3,000、3,000、4,000、5,000、5,000部
の初版の数、後者、確かに5000部と書かれていました。それにしても、刷の数、多いですね。
『日本ミステリーの100年』山前譲、をみますと、
『宝石選書』が三万部を売った
とあります。
他の書物(調べてみましたが、どの書物か見当たりません)では、
6刷か,7刷までいった
ということを思い出しました。手元には、初版と再版を所有していますが、再版以後の、装丁と序はどのようになっているのでしょうか、所有されている方、是非教えてください。
岩堀さん、秋田では、あんばい、と読むと、著者の高島真さんから教えていただきました。 「追跡『東京パック』」、本当に、20年以上にわたる労作です。
8日早朝から所用で郷里の秋田に行き夕べ戻ってきて、今日ゲストブックを
久しぶりに覗いたら、話題の「高さ」と「スピード」に呆然…というところ
です。とてもついていけないと思いつつ気を取り直して…、
桜様
お蔭様で「追跡『東京パック』」入手しました。まだ中身読んでいませんが、
無明舎出版の発行者「安倍 甲」という名前がなつかしかったです。私の母が
秋田から私のところに移って来た時(もう25年も前、母もすでに亡くなり
ました)に何冊かの本を持ってきたのですが、中の1冊の著者が「あんばい
こう」となっていました。風変わりな名前なので著者名だけが印象に残って
いて、出版社の方は覚えていませんでした。「無明舎」だったんですね。
>あの1989年のもの、まだ、セットで販売していました。
彷書月刊「小栗虫太郎」、そう、セット販売なんですね。バラなら即買いと
いうところですが。
末永様
ブラックのSP盤、情報有難うございました。蕎麦「家」が正しいのですか。
小島貞二さんも勘違いされてるというう事ですね。
昨日、小林さんから、
>杉浦俊彦「大阪圭吉の「自筆作品目録」」、発行部数は 初版から順に
『海底諜報局』 3,200、800、6,000、4,000部
『ほがらか夫人』 5,000、3,000、3,000、4,000、5,000、5,000部
ということを教えていただきましたが、忘れていました、2度も聞いていました。もうしわけありません。私のは、何版かも調べるのを忘れていました。花粉のため、頭がぼーとしています。
昨日は、「横溝正史集」、「日本ミステリーの100年」、「人間腸詰」と、ハヤカワ文庫、復刊3冊を購入。
古書店の百円均一棚で、『櫻さく國』正木不如丘、昭和三年一月二五日発行、春陽堂を入手。「日本ミステリー事典」では、「28年までに10編の作品があるが、29年に(略)減少した」とある。
長編探偵小説、初版、函付き(天が一部トレ)。
久しぶりの、今年最初の桜ふぶきでした。
『七十七 矢野徹先生の出版図書目録』、図書データは総数三六八冊。送料込み
1800。
謝辞、その追加も張り紙で添付されていました。
R.A.ハイラインの翻訳作品を思い出しました。これには書影もあり、この値段で入手できるのは幸せです。
小林さん、八千代書房、金鈴社との熊谷さんの関わりも気になりますが、九鬼さんが編集されていたことから、九鬼さんのインタビュウを書き物でみたいものです。
No.1105 日下三蔵 さん
Email:CXX06677@nifty.ne.jp
> しまった(笑)
そうでしょうとも(爆)
> ……などといいながら、こんな話題で申し訳ありませんが。
いえいえ
> > 『錦吾捕物帖 物言ふ人形』熊谷書房 s16.12.15初版(中身は、稲妻左近もの)
>
> この本と同一内容の『怪盗江戸小僧』という本を所持しています。
> 昭和二十三年七月十五日 八千代書院発行
> 九鬼澹名義(ただ、字は「膽」になってます。それはキモだ!)
>
> 8話の「蛙男」は未収録で本文249ページ。主人公は錦吾。
> 紙型流用っぽいかんじです。
>
> 桜さんの報告では、ぷろふいるの広告に八千代書院の名があった
> そうですから、何らかの関係があるのでしょうか。
桜さんからも、お返事がありましたが
戦後版「ぷろふいる」の東京支社の住所は、八千代書院と同じ(または1番地違い)。
「仮面」の発行所ぷろふいる社の住所は、ぷろふいる社東京支社、八千代書院と同じ。
「仮面」の別冊(奥付では臨時増刊)の「大家花形捕物競艶集」の発行所は八千代書院に変わっている。
熊谷さんノインタビューでも、八千代書院に出版権を譲った、というような証言があった。
ことから、戦後版「ぷろふいる」には八千代書院が関わっていて、「仮面」に変わった後は八千代書院に主導権が移っている、(のでは)と思います。
日下三蔵に回答してしまった! 我ながらスゴイ。(驚)
みんな、この掲示板で教えていただいたことです。
No.1106 桜 さん
> 日下さんが上げられました『怪盗江戸小僧』という本、これが八千代書院発行ということですので、
> やはり、小林さん、八千代書院まで範囲をひろげなければなりませんね。
彩古 さんに教えていただいた情報によると
昭和17年の『右近捕物帳 花火車』金鈴社が、『捕物秘帖 消えた藤娘』(熊谷書房 S.21)と、『稲妻左近捕物帖 二人源三郎』(かもめ書房 S.22)に分割されて、再発行された。
昭和16年の『錦吾捕物帖 物言ふ人形』熊谷書房が、『怪盗江戸小僧』(八千代書院 s23)となって再発行された。
(『物いふ人形』も「空中喪」で丁度249頁になります。紙型流用はほぼ間違いなし)
金鈴社、八千代書院に熊谷市郎さんが関係していたかは別にして、戦前のぷろふいる社、熊谷書房の出版物から、金鈴社、八千代書院も交えて、紙型が流用され続けていた可能性が高いですね。
すべての出版社に編集者として関わっていた九鬼紫郎の著者が、調査のキーになるのでしょうか?
No.1111 風狂 さん
> 「海底諜報局」三版の書影転載OKです。
> HPの画像を取り込めるのでしょうか?
ありがとうございます。ありがとうございます。
ちゃんとしたお礼と、RESはもう一度いたします。
No.1102 TAKUYA さん
> 結城昌治著「暗い落日」「公園には誰もいない」「炎の終わり」に登場する探偵真木シリーズに6編の短編が存在するらしいのですが、
> 何か情報がありましたら返信願います。
メールまで頂いたのに、返事が遅れてスミマセン。
少し調べてはみたのですが、私にはお答えできませんでした。
日下さん、ご教示ありがとうございます。
日下さんに、お答えただければ最強の回答といって良いでしょう。
ちなみに、「日本ミステリー事典」にも短編は4編となっています。(紺野俊秋さん執筆)
No.1104 須川 毅 さん
> 「全力をあげて」はとても嬉しいです。僕の探求書の中の難関2冊を今度
> お目に掛かった時にお願いしようと思っています。Aは、持っている人は
> 1人、探している人は僕を含め2人。Bは持っている人は3人、探している
> 人は数人?と言ったところです。(僕の知っている範囲で)
> 安い本ですが古書店巡りの励みになるはずです。(^○^)
なんだろうなぁ、その本は。
妙に気になります。(笑)
(もちろん、教えていただく必要はありません)
>平山さんは「明智小五郎年代学」を発行されていた方だったんですね。
>この本は、古書目録で注文して外れた事がありました。
>まだ在庫は有りますか?
オーナー様、
いまごろこの本が話題になるとは…。汗顔の至りです。古書目録に出ていたのですか?いったいいくらの値段がついていたのでしょうか。興味のあるところです。実のところ、在庫は山のようにあります。
郵便振替
ジャパニーズ・キャビネット
番号:00110-3-46403
に400円御送金ください。送料込みです。先日友人にコミケで売れば売れるよ、とはいわれましたが、そこまで若さはく、ちょびちょびとホームページで一月に一冊ぐらい売っている状態です。
しれませんね、戦中って。>オーナー様。
「爆発的な増加」といい、「短期間の淘汰」といいホントにソックリで、さすがに的を射た喩えだと思います。
『ワンダフル・ライフ』で印象的だったエピソードは、アロマノカリスの口の部分の化石を見て、独立した生物だと思っていたところです。私も後の大作家(アロマノカリス)の一部(変名で発表した小説)を見つけて、「ナゾの作家」などと持ち上げたりしているかもしれません。
こういう誤りを正すには、何と言ってもバージェス頁岩のような豊富な資料が必要です。はてさて、どこにあるものやら。
すると、貸本時代は差し詰め白亜紀でしょうか。貸本の流行作家は恐竜のようなものです。栄華を誇っていたものの、テレビの普及という「天災」で絶滅してしまいました。そして当時、身体も小さく、小回りがきいていた温血動物たち(当時の若手作家)が進化して、現在流行作家になっているところもソックリかと。
その時代のことを知るには、化石(古書)の発掘が必要です。風狂様をはじめ皆様、よろしくお願いいたします。私はあまりネットでの購入をしないので、「紙の目録」についてお伺いした次第です。レスありがとうございました。>風狂様。おっしゃる通りで、メモ帳で目録を作るのは、やっぱり大変だと思いますよ。
『抱茗荷の説』は、山下氏の書庫で実見したことがあります。『ぷろふいる』創刊号のオバケが表紙に配してあって、当時の律義さ(仙花紙本ってどこかしらオリジナル装丁を意識しています。この本についてはちょっと違いますが)が偲ばれます。
この律義さについては、ちょっと発見したことがあるので、裏付けを取ってどこかで発表したいと思っています。先日も書きましたが、高志書房の虫太郎本の装丁など、仙花紙本の装丁って、面白いことが発見できます。書いてある内容に目が向きがちですが、「デザインというソフト」も戦前の再利用なのです。つまり、内容だけでなく、外観も戦前を引きずっているということなのです。
面白いテーマだと思うのですが。いかがでしょう。
「海底諜報局」三版の書影転載OKです。
HPの画像を取り込めるのでしょうか?
パソコンのハード・ソフト共に操作が不慣れなもので、(扱いだして半年ほどしか
経っていません)四苦八苦していて、目録入力が滞っています。
現在メモ帳を使っていますが、ワードにすべきかエクセルにすべきか、
はたまたプリンターに出力しても幅が揃わないとか、問題が山積みの状態です。
そんな程度で悩んでいるような状況ですので、紙の目録を作りたくとも手を
つけられません。入力に掛かれませんから。難儀です。
ところで、「海底諜報局」三版は再販より早い発行なんですが。
(見間違いか?)
部数も4000部とか。
発行年と版数の誤植が考えられるかもしれません。
巻末にS18年発行らしい本の広告が載っていましたから、その可能性が
考えられるかも。
書影の話ついでに、、、
「小笛事件」の書影は『大衆文芸図誌』よりも山下武という人の
「探偵小説の饗宴」に出ているものの方が本の存在感があって、
いいのではないでしょうか。「抱茗荷の説」も載っていますし。
「南海の太陽兒」の書影は別冊太陽102 古書遊覧 にあります。
共にご存知でしょうけれど、一筆。
No.1091 平山雄一 さん
わざわざ、お礼のご挨拶、ありがとうございます。
平山さんは「明智小五郎年代学」を発行されていた方だったんですね。
重ねて、不明をお詫びいたします。
この本は、古書目録で注文して外れた事がありました。
まだ在庫は有りますか?
> ほんとに敷居が高いです…。大阪圭吉と渡辺圭助以外ほとんど知らない作家です…。
平山さんはご謙遜だと思いますが、私は本当に知らないです。
かろうじて知っていたのは、穂積驚くらい。
それも、変わった読み方をする名前の作家だからです。(もちろん本名なんて知らない!)
末永さんの挙げられたような作家は、知らなくても恥ずかしくないと思います。
(ですよね? (;^_^;) )
No.1100 桜 さん
> 小林さん、一説には、『海底諜報局』は4版まで、『ほがらか夫人』は6版まで、ということですか、何かの書物にかかれていたのでしょうか、知りたくなりました。同じ
情報源は、杉浦俊彦さんがまとめられた「大阪圭吉の「自筆作品目録」」です。
それによると、発行部数は 初版から順に
『海底諜報局』 3,200、800、6,000、4,000部
『ほがらか夫人』 5,000、3,000、3,000、4,000、5,000、5,000部
だそうです。
生前、大阪圭吉が残したメモが元になっているので、信憑性は高いと思います。
(部数にあわせて、受け取った印税額も書いてあります)
『ほがらか夫人』は2万5千部も発行された事になります。
> 初版でも、装丁が異なるものもあるので、一応確認して購入しますが、これも大変ですね。
大阪圭吉の本を版違いまで購入するのは大変です。(泣)
発行部数も多いので、あまり高くしないで下さい。 >古書店様 (懇願)
No.1085、1086 末永昭二 さん
『実話と講談』、梁取三義 について、教えていただいてありがとうございます。
> これらの人々は、ほとんど戦後には姿を消しているようです(名前を変えている可能性はありますが)。かと言って、戦前のエログロナンセンス時代(昭和一桁)の雑
> 誌でも名前を見ないような気がします。
> ということから、「この時期には、戦前とも戦後とも断絶した一群の作家が結構派手に活躍していたが、記録が残っていないので忘れられているのではないか」と妄
> 想しているわけです。まったくの妄想かもしれないので、それこそ話半分にしてほしいのですが。でも、『戦線文庫』などのメジャーではない戦中の小型雑誌って、ほ
> とんど知らない「小説家」ばかりで「日本にはこんなに小説家がいたのか」と驚くばかりです。
>
大東亜戦争の時代は、大衆小説のカンブリア紀だった。
小型娯楽雑誌は、現代のバージェス頁岩だ。
そこには、現代では想像も出来ないほど多様で奇妙な小説家達が活躍していた、と言う事ですか?
> こういった作家のやって来たことは一体何だったのかというのを発掘していきたいですね。ちょっと妄想が入ってしまいましたが、これが妄想であるかどうかを確かめ
> るためにも、せっせとブツを買わなきゃならないです。われながら因果な話です。
新しい「ワンダフルライフ」が書かれそうですね。
期待しています。 ぜひとも研究を進めて下さい。
No.1087 桜 さん
> 末永さんの解説で、一層、理解できました、「慰問用」の雑誌、私も所有しています。そのなかの一冊は手紙代わりに使用されていました。
「慰問用の雑誌」「書籍」には、いろいろな歴史や思いが閉じ込められていそうですね。
No.1088、1094 喜国雅彦 さん
> 慰問雑誌の話題が出ていますが、常々考えていることが一つ。
> 『もし自分が生きているのが戦時下で、「戦意高揚マンガ」しか描かせてもらえなかったら、果たして自分はどうしたであろうか』
> ひねくれモノなので「こういうのは駄目だ」「こういうのを描け」と言われるならきっと描いてないでしょうけど、それしか生活の手段がなかったとしたら……いや、やっ
> ぱり描いてないですね。
私の場合、サラリーマン根性が染み込んでいるので、与えられた場で全力を尽くしてしまいそうです。 (;^_^;)
そして、戦争犯罪人になってしまうのか…
それはともかく、あの戦争の時代に「何を書いていたか」だけでなく「書いていない」ことも重要だとは、私も考えていました。
ちゃんと調べたわけではないので、何ともいえませんが、乱歩の場合、他の作家のラインナップから、当然書いているべきと思われる場所に、書いていない事が多いような気がします。
例えば、大阪圭吉も書いている「辻小説」「辻小説」など。
そういう意味からも、(国策に添っていたはずの)「慰問雑誌」を調べれば、発見があるかも知れません。
> エッセイでああゆうぶつ切り終わりは今までないだろうと思ってやったものです。気持ち悪くていい終わりになったと自負しましたが、
> 読まされるほうはたまりませんよね。
双葉社の校正の方は、困ったでしょうね(笑)
日下さん、ありがとうございます。そういえば、あの1989年のもの、まだ、セットで販売していました。
『天狗岬殺人事件』山田風太郎。日下さんの解説で書かれていた、それを掲載した「孔雀」は昭和二四年一月号ですが、その創刊号を昨日手に入れました。
昭和二三年七月号
です。「産業の日本」の改題でした。
そこには、海野十三「人を見たら」や横山泰三の小説、「一回でピッタリ」がありました。
海野さんの作品には、甲田探偵、乙谷探偵、スリが登場、なんとも,不思議な小説でした。
日下です。
>桜さま
「彷書月刊」のクレジットは、本来小栗の方に入るべき
ところを、誤って加田伶太郎に入れてしまったものです。
いろいろと不手際が多くて申し訳ありません。校了寸前
まで発掘した資料を五月雨式に突っ込んでいたものです
ので、土壇場では、かなり混乱してしまったようです。
「彷書月刊」の版元・弘隆社から、クレジットを入れる
ようにとのクレームが来たのも、ホントにギリギリでし
た。常識的には、十数年前のエッセイの掲載誌の編集部
にまで、許可を取る必要はないはずですが、弘隆社さん
の「当該の小栗特集号はバックナンバーとしてまだ販売
しているので」という説明で納得。うーん、いわれてみ
れば、なるほど、そうでしたね。
>TAKUYA さま
真木シリーズの短篇は、『死んだ夜明けに』(講談社文
庫)という短篇集に「霧が流れた」「風が過ぎた」「夜
が暗いように」の三本が収録されています。たしかもう
一本あったはずですが、全部で六篇あるというのは初耳
です。逆に、その情報ソースを教えていただけないでし
ょうか?
日下さんが上げられました『怪盗江戸小僧』という本、これが八千代書院発行ということですので、やはり、小林さん、八千代書院まで範囲をひろげなければなりませんね。
東光出版(社か)代理八千代書院ということで、しかも、「別冊仮面」も刊行しているので、ここまで、ひろがるのでしょうか。
日下さん、No.1078(2001/03/05)での、下の方の私の書き込み、お忙しいこととおもいますが、よろしくお願いします。
TAKUYAさん、結城さんの,真木シリーズ、「日本ミステリー事典」によれば、「91−92年には真木3部作の改訂版を発表」とあります。
個人的には、「暗い落日」「終着駅」にひかれていました。
日下です。
> 小林文庫オーナーさま
>No.1064 日下三蔵 さん
>> title:敷居は高いですよ……
>> もっとも、Kashibaさんには言われたくなかろうと
>> 思いますが(笑)
>
> kashibaさんも、もちろんですが、日下さんには、もっと言われたく
>ないような気がしますが(笑)
しまった(笑)
……などといいながら、こんな話題で申し訳ありませんが。
> 『錦吾捕物帖 物言ふ人形』熊谷書房 s16.12.15初版(中身は、稲妻左近もの)
> 1. 怪盗江戸小僧
> 2. 変幻女絵師
> 3. 薬袋の謎
> 4. 物言ふ人形
> 5. 死人船
> 6. 虫払香炉始末
> 7. 空中喪
> 8. 蛙男
この本と同一内容の『怪盗江戸小僧』という本を所持しています。
昭和二十三年七月十五日 八千代書院発行
九鬼澹名義(ただ、字は「膽」になってます。それはキモだ!)
8話の「蛙男」は未収録で本文249ページ。主人公は錦吾。
紙型流用っぽいかんじです。
桜さんの報告では、ぷろふいるの広告に八千代書院の名があった
そうですから、何らかの関係があるのでしょうか。
八千代書院は、九鬼の短篇集『怪奇探偵小説集』の版元ですね。
>須川毅さま
>>日下さん
>安い本ですが古書店巡りの励みになるはずです。(^○^)
了解しました〜。
>日下さん
「全力をあげて」はとても嬉しいです。僕の探求書の中の難関2冊を今度
お目に掛かった時にお願いしようと思っています。Aは、持っている人は
1人、探している人は僕を含め2人。Bは持っている人は3人、探している
人は数人?と言ったところです。(僕の知っている範囲で)
安い本ですが古書店巡りの励みになるはずです。(^○^)
結城昌治著「暗い落日」「公園には誰もいない」「炎の終わり」に登場する探偵真木シリーズに6編の短編が存在するらしいのですが、何か情報がありましたら返信願います。
結城昌治のミステリーは現在ほとんどが絶版になっており、入手できた短編集には探偵・真木が登場するものはありませんでした。上記3作の長編も’93年に講談社文庫より復刊された際やっと読めました。ご存知の方宜しくお願いいたします。
結城昌治著「暗い落日」「公園には誰もいない」「炎の終わり」に登場する探偵真木シリーズに6編の短編が存在するらしいのですが、何か情報がありましたら返信願います。
結城昌治のミステリーは現在ほとんどが絶版になっており、入手できた短編集には探偵・真木が登場するものはありませんでした。上記3作の長編も’93年に講談社文庫より復刊された際やっと読めました。ご存知の方宜しくお願いいたします。
日下です。
>須川毅さま
>>日下さん
>本書は僕には豚に真珠です。次回お目に掛かった時に差し上げますので資料と
>して御活用下さい。従って、M4のままです。 (^○^)
ぐはっ。マジですか? ありがとうございます。ありがとう
ございます。こんな役得があってもいいのだろうか…。夢の
ようです〜。
♯お礼といっても本でしかお返しできませんが、何かお探し
♯の本がありましたら、お申しつけ下さい。全力で探します。
小林さん、一説には、『海底諜報局』は4版まで、『ほがらか夫人』は6版まで、ということですか、何かの書物にかかれていたのでしょうか、知りたくなりました。同じ初版でも、装丁が異なるものもあるので、一応確認して購入しますが、これも大変ですね。
末永さん、『戦線文庫』が他の目録に出ていましたが、これも競争であたらなかったようです。
今年の目録についてどうやら目録がきてもあたるのは少ないようだ、と書きましたので調べてみました。1,2月でみます。
昨年 21冊(1月)、18冊(2月)
今年 28冊(1月)、13冊(2月)
のように、目録の数はおおよそ同じでしたが、しかし、入手はどうなのでしょうか。
昨年 1月には、18点(12ヶ所)、2月には、7点(6ヶ所)
今年 1月には、11点(7ヶ所)、 2月には、8点(5ヶ所)
のようになりました。昨年では、1月が特異的でしたので、今年、あたらない、とおもったようです。それをのぞけば、いつもと同じ年なのでしょうか。
書いている人がいたので、ご参考までに、URLを貼り付けておきます。
ちょうど彩古さんがお持ちの第23集です。書影入り。
いいですね。
『戦線文庫』を見たら必ず買うって言う人は私の知っている範囲でもいますよ。コンピューターを使わない人なので、こういう場所にはいらっしゃいませんが。
実は、私が先日ご紹介した『明朗小説集』は風狂さんから購入したものでした。お世話になってます。
ところで、もう紙の目録は出されないのでしょうか。>風狂様。
『ユーモア』(『明朗』)は、先日『彷書月刊』でもご紹介いたしましたが、かなり面白い雑誌です。
オーナー様は佐々木邦ということでお好きなのでしょうか。
私は、例によって『明朗』時代(戦中〜終戦直後)に興味があります。版元にも完全には揃っていないということでしたから。
いらっしゃった方はご存知かと思いますが、ここのところ神田の古書会館に大量に雑誌が出ているので、毎週雑誌ばかりひと抱えずつ買ってきて、今、整理に追われています。『ユーモアクラブ』ももちろんあったので買ってきました。
岩堀様。
「蕎麦家の笑い」(家が正しいようです)は昨年出たCDROM「古今東西噺家紳士録」(エーピーピーカンパニー)に収録されています。SPなので短いのはしようがないですが、なかなか面白いです。このCDROMは小島貞二さんが出したものみたいですね。あれはなかなか感動的な企画でした。爆発的に売れたというのもうなずける内容でした。
ガァ〜〜〜〜〜〜〜〜ンッ!
風狂さん
「戦線文庫」の在庫、チェックしないでレスしてすみません。
で、早速HPにうがって、再確認しました。
「海底諜報局」の書影も拝見しました。
そこで大ショックーーッ!!
『海底諜報局』3版は装丁が変わっていたんですね。
風狂さんの目録に『海底諜報局』が有る事も、3版だということも知っていたのに、持っているからいいやと、書影までチェックしていませんでした。
自分の甘さを、思い知らされました。
と言う事は、版違いまでチェックしないとダメ!?
昨今の古書価では、簡単には重複買い出来ないですよ。(泣)
一説には、『海底諜報局』は4版まで、『ほがらか夫人』は6版まで有るようなんですけれど。
ここで、お願いがあります。
風狂さんのHPの『海底諜報局』の書影を、私のHPに転載させていただけないでしょうか。
これは、図々しい、無理なお願いだとは解っています。
ダメなら駄目と、言っていただいて構いません。
ご検討をお願い致します。
P.S.
「戦線文庫」が売り切れとは、ちゃんと価値を解っていて、研究されている方がいるんですね。
それは、こころ強いことです。
「ユーモアクラブ」や「明朗」は、春陽堂というメジャー出版社の雑誌なのに、図書館でも全く見かけないですね。
私としては、「戦線文庫」よりは、こちらの方に興味があります。
志の有る研究者の方の処に行って欲しいですね。
末永様
>逆に、麻耶雄嵩の話だったら、私はまったくついていけないです(笑)。
私も似たようなものです。小林文庫で話題になっているので始めて麻耶雄嵩
を読んでみようと思ったりして。凄いなあとは感じましたが、作品(の良さ)
を充分理解したかとなると自信なしですね。
>それから、ブラックの作品は現在読めないので、どこかで作品集を出して
>ほしいです。某所で企画はあったのですが、底本が揃わないので頓挫
>しました。
それは本当に残念でしたね。もし出たら私も是非買いたいです。
>先日、SP盤を聴いたのですが、速記とおなじく「そいがこの……」と
>いう口調だったのに妙に感動しました。
羨ましいですね。その作品は、「滑稽噺 蕎麦屋の笑い」でしょうか。
小島貞二の「快楽亭ブラック伝」に出てますね。
喜国さん、そうでしたか、あの終わり方は不思議でしたので、次のページをめくりました。
「カッコイイ」の「カ」ですか、でも、見事に、一本、とられました。
私の方は、最近、殆どあたりません。目録がこないことには、出しようがありませんね。
喜国さんは小説とマンガで、密室ものを書かれたということ、そのアンソロジーも楽しみにしています。
今日はありがとうございました。次号も楽しみにしています。
桜さん
いつもエッセイ読んでくれてありがとうございます。
あの文章は「カッコイイ」と続くのですが、あの話はあれで終わりで次回には続きません。理由は本文中にあるように、「本題のゲームはもう終わったので、文章はここで終わりにしたいが、残りを真っ白にしておくわけに行かないので、予定枚数までは書くが、まとめる気はない」というものです。
エッセイでああゆうぶつ切り終わりは今までないだろうと思ってやったものです。気持ち悪くていい終わりになったと自負しましたが、読まされるほうはたまりませんよね。
「慰問用」文庫のほかに、「慰問版」と表紙に小さく印刷された雑誌(?)がありました。「短編読切 傑作読物集」と大きくかかれており、これにひかれて入手しました。文庫の大きさというより雑誌の大きさです。
・奥付けがない(最初からないのでしょうか)
・表紙には日の丸、飛行機、それを見送る、婦人の横向き姿
・見開きにはエプロン姿の婦人(エプロンには日の丸があります)
・「鮮血の召集令」大友健太郎
「軍国の父」玉川晃一(晃一は、あの人と同じ名前)
その他、漫才のネタ(リーガル一門の登場)
状態はよくないです。
「戦線文庫」、3冊あったものの、すべて売り切れました。
買って頂いた方はお分かりと思いますが、極めて状態のいいものでした。
東京の市場で仕入れたもので、地方ではまずお目にかかれません。
あと、「明朗」「日の出」「富士」なども状態のいいものです。
お見逃し無く。(宣伝です)
大阪圭吉「海底諜報局」の三版も売れましたので書影を削除して他の本に
差し替えるつもりですが、目下「古書通信」の原稿締め切りを控えていて、
手が回りません。
ご覧頂くなら今のうちです。
15日、名古屋の市場にて「新作探偵小説全集」の9冊が出品されるので、
出かける予定です。
もし買えれば手元に「疑問の三」があるので10冊揃いになりますが、さて・・・
オーナー様、
山中峯太郎の部屋御訪問ありがとうございます。峯太郎はほとんど話題にも上らない今日この頃、しんみりと寂しく『主婦之友』をひっくり返しております。少年物は値段が高くて研究できません。きっとどこかにお金持ちの研究家がいることでしょうから、芸能人の裏話とか乃木将軍の霊を呼び出す話とかを相手にしています。
岩波文庫の帯ですが、私の見た本に白黒ですが写真がのっています。兵隊さんが皆で本を読んでいる絵がついています。このころは日中事変でしょうか。
陸軍関係の出版でも峯太郎は書いているように想像しますが、『偕行社記事』以外まだ全然手をつけていません。軍人会館から何冊か単行本を出しているので、もしかしたら靖国神社の資料館でなにかみつかるかも、と期待してます。もしなにか峯太郎をお見かけになりましたら、御一報ください。
ほんとに敷居が高いです…。大阪圭吉と渡辺圭助以外ほとんど知らない作家です…。
さっき梁取三義の『二等兵物語』を引っ張り出して(朝っぱらから何やってるんだ)見たら、いきなり雑誌社経営の話が。
水谷準や本位田準一の名前が出ていました。マジメに読んでおけばよかったと反省してます。
喜国さん、小説推理の今月号、「カ」でおわっていたので、一人,悩んでいます。
終わり方が気になりました。
はじめにページをめくり,読み始めますので、次号が待ちきれず、どうしてもききたくて、この機会に訊きますこと,お許しください。
このところ、目録がすくなくて、これもまた、古書界の現状なのでしょうか、そこにかかれていましたように、一軒一軒、古書店をまわりたくなります。
慰問雑誌の話題が出ていますが、常々考えていることが一つ。
『もし自分が生きているのが戦時下で、「戦意高揚マンガ」しか描かせてもらえなかったら、果たして自分はどうしたであろうか』
ひねくれモノなので「こういうのは駄目だ」「こういうのを描け」と言われるならきっと描いてないでしょうけど、それしか生活の手段がなかったとしたら……いや、やっぱり描いてないですね。
「戦争が」の前に、「言われた通りにするのが」、大嫌いな人間ですから。
ここはやっぱり乱歩にならって、芋をかじりながら、自分の『貼雑年譜』を作りつつ、終戦を待つことにしましょう。
小林さん、「戦線文庫」「くろがね叢書」も登場して、これは、またすごいことになりました。
末永さんの解説で、一層、理解できました、「慰問用」の雑誌、私も所有しています。そのなかの一冊は手紙代わりに使用されていました。
上のものは密かに入手していましたので、収集困難さが増してきそうです。本当に、大阪さんや他の作家が突然あられてきそうな予感のする叢書群ですね。
>ある目録には、「戦線文庫」が沢山出ていて、私の欲しい号もあるのです
そうです、魅力的です。
>「くろがね叢書」
彩古さんがかかれていましたが、これにも魅力的な作品リストがあります。
例えば、『明朗小説集』(昭和16年読物と講談社)という「慰問読物タイプ」のアンソロジーがありますが、収録されている作家をあげると、帯屋清三郎、小島健三、山田為保、深海泡浪、蒲原拓三、北島洋三、安田幸二、梅川浩、安井善三郎、南山総太郎、淡路慕潮といった面々で、私が素性を確認できるのは小島健三くらいのものです(他に有名な人がいたらごめんなさい)。これらの何だかわからない小説家たちがどういった人たちだったのか、戦後どうなったのかが妙に気になっています。
これらの人々は、ほとんど戦後には姿を消しているようです(名前を変えている可能性はありますが)。かと言って、戦前のエログロナンセンス時代(昭和一桁)の雑誌でも名前を見ないような気がします。
ということから、「この時期には、戦前とも戦後とも断絶した一群の作家が結構派手に活躍していたが、記録が残っていないので忘れられているのではないか」と妄想しているわけです。まったくの妄想かもしれないので、それこそ話半分にしてほしいのですが。でも、『戦線文庫』などのメジャーではない戦中の小型雑誌って、ほとんど知らない「小説家」ばかりで「日本にはこんなに小説家がいたのか」と驚くばかりです。
例えば、久生十蘭のバッタもんである「久野九蘭」(たしか都筑さんが言及してましたね)などというワケのわからない作家(作風は似ても似つかないですが)なんかは、この時期だけに現れる徒花のようです。戦後の『読物と講談』にも参加していませんし。
こういった作家のやって来たことは一体何だったのかというのを発掘していきたいですね。ちょっと妄想が入ってしまいましたが、これが妄想であるかどうかを確かめるためにも、せっせとブツを買わなきゃならないです。われながら因果な話です。
長くなってしまいました。お退屈様です。
『実話と講談』という雑誌を出していた「大衆文芸社」という会社のことです(昭和17年ごろ)。発行人が「梁取光義」で、「主宰」とみんなから呼ばれています。もちろん「梁取三義」名で一人でいくつもの記事を書いています。「大衆文芸社」自体はもっと昔からあったし、戦後にも残っていたので、全部が梁取関係かどうかはわかりませんが、少なくとも17年ごろには梁取がイニシアチブをとっていたと考えられます。
そこに、同社の出版物の広告があるのですが、それがどれも聞いたことのない本です。例えば、穂積驚が本名(森健二)で書いているものなど。もちろん慰問専用に作られたものではないのですが、当時の雑誌や単行本は、「読み終わったら慰問袋に入れましょう」というスローガンがよく書かれていましたから、慰問用途ももちろんあったわけです。ここらへんの事情が知りたくて、穂積驚の饅頭本を買ったりしたのですが、戦中のことはよくわからなかったです。
城戸禮の自伝にもあるのですが、戦中の「暗い」時代、その反動として明るい銃後読物が求められたようで、現在名前の残っていないいろいろなライターがいたようです。(つづく)
No.1076 岩堀 さん
宣言どおり、定期的に書き込んでいただき、ありがとうございます。
心の安らぐのは、岩堀さんの投稿だけです。(笑)
> 私が小林文庫を知ったのは2年前です。その頃は麻耶雄嵩の作品について
> の議論など盛んで、ビギナーでも加われたのですが、最近は古書に関する
> かなりマニアックな話が多くて、もし私が今知ったならばこの「敷居の高さ」
> をクリア出来ないと退散していたかもしれません。
> たまには作品論なども出てきて欲しいなあとは思いますが、「お前がやれ!」と
> 言われると困ってしまう身勝手な私です(^o^)。
流れに任せていたら、いつのまにかこんな(笑)掲示板になってしまいました。
確かに、初めての方は入り込む余地が無いかも。
須川さんの購入報告が有ったと思ったら、新発見だものなぁ。
生半可な本を買っても、書き込めないですよね(苦笑)
「敷居の高さ」論については、少し整理して後ほど書きたいと思います。
> 神奈川県立近代文学館の手前に外人墓地がありますが、そこに明治の指紋小説
> で有名な快楽亭ブラックの墓がありますよ(案内板あり)。
> 外人墓地は常時公開ではありませんが、休日は大体開いているようですから、
> お寄りになってみてはいかがですか。
ありがとうございます。
私が神奈川県立近代文学館に行く時のコースは、石川町駅で下車して、元町を散策、港の見える丘公園を登って、行きます。
帰りは、外人墓地横の坂道を下ってくる、と言う観光気分も味わえるコースです。
外人墓地には入った事はないので、今度は行ってみますね。
時間があれば、中華街にも言ってみたいのですが。 (良いコースでしょ、お勧めですよ)
3月中はいけそうも無いので、桜の時期に行ければ最高ですね。
彩古 さん
うぅーん、シンクロニシティですかね。
渡辺啓助さん100歳展から始まっている(筈)の話題が、慰問雑誌の書誌にまで発展してしまいました。
たまたま、私も「くろがね叢書」を1冊だけ持っています。
手もとのメモによると、昭和18年12月発行 第13輯です。
と言う事は、ちゃんと月刊で出ていたようですね。
収録作については、またあとで書きこみます。
No.1071 芦辺 拓 さん
> 小生編集の〈幻の名作〉、小栗虫太郎の「悪霊」に笹沢左保氏の続作をつけて復刻するアイデア、日下三蔵氏に先取りされてしまいましたので、
> ご破算でございます。さて、そのかわりの企画とは?
各所でそんな企画が重複するとは、ミステリーファンとしては夢のようですね!!
嬉しい悲鳴です!!
芦辺拓 さんの企画も、期待して待っています。
『時の密室』は、地元の本屋ではまだ見かけません。 必ず購入します。
No.1070 末永昭二 さん
> 前線慰問用の出版には、今回のように普通の文庫本そのままのものと、特に慰問用に編集されたものがあります。どっちかというと後者に興味が
> あります。(当たり前ですね)。
> 『くろがね叢書』や『戦線文庫』など、ブツさえ見つかればいくらでも新発見がありそうです。『戦線文庫』の興亜日本社なんて、どんな単行本を出し
> ていたのか、全貌が知りたいです。以前、十蘭掲載号を買いのがしたのが残念(たぶん顎十郎の再録なのでしょうが)。
> それから、戦中に梁取三義が主宰して出していた娯楽本なんて、雑誌広告は見るものの、国会図書館にも出版年鑑にも「1冊も!」記録が残って
> いません。
「戦中に梁取三義が主宰して出していた娯楽本」って、何ですか?
慰問用の春陽文庫を発行していたのが、陸軍恤兵部。
「陣中読物」を発行していたのも、陸軍恤兵部。
これに対して、「くろがね叢書」を出していたのが、海軍恤兵部ですね。
これだけでも、面白いテーマになりそう。
(ところで、「恤兵部」って、どう読むのですか!?)
くろがね会は大阪圭吉も加入していたので、ちょっと興味のある所なのです。
(私の場合、総てそこから始まる… (~_~;) )
「戦線文庫」には、大阪圭吉も紀行文などを掲載しているので、探していますが、確かに見かけないですね。
(ところで、「戦線文庫」って普通の雑誌では無いのですか?)
小栗虫太郎の書誌の件で投稿していただいた「書肆風狂」さんの目録には、「戦線文庫」が沢山出ていて、私の欲しい号もあるのですが、私ごときでは手の出せない値段になっています。
「くろがね叢書」については、彩古さんも登場されたので、また後ほど。
> というわけで、面白いテーマなのですが、難しそうですね。誰かがきっちり調べてくれたのをゆっくり読んで楽しみたいです。
何をおっしゃっているのですか! 末永さんがやらなくて、誰がやるのですか!
期待してますよぉ。
No.1074、1079 平山雄一 さん
はじめまして。
「敷居が高くて書き込みにくい」と評判の(笑)、当掲示板に登場ありがとうございます。
HP拝見しました。
山中峯太郎の書誌を作っていらっしゃるのですか?
これは凄いです。
HPを存じ上げなかった事が、恥ずかしいです。
> >岩波文庫にあるというのが、どなたかの書物エッセイにありましたね。
> 私のような浅学がの徒が発言するのもナンですが、たまたま読んでいたシャーロック・ホームズ遊々学々」でこうありましたのでご報告します。
>
> 僕の手元に菊池武一訳の『シャーロック・ホームズの冒険』(岩波文庫昭和十四年刋第五版)がある。本書には”赤い腰巻き”がついていて、そこ
> には”慰問袋に岩波文庫!”というキャプションと本を読んでいる兵隊さんのイラストが載っている”
情報ありがとうございます。
その「赤い腰巻き」と言うのは、見てみたいですね。
昭和十四年(刋)と言うのは、慰問袋には早すぎるような気もしますが、どうなのでしょうか?
戦前のアンソロジーというのは、これまた情報がないので、野村宏平さんの研究に期待しているのですが、知られていない本が多そうですね。
桜さん所有の、啓徳社版国民明朗文庫『傑作スパイ小説集』大井忠編(昭和16.10.18発行)も、聞いた事の無い作家と面白そうな作品多くて、興味深いですね。
山中峰太郎の作品が無かったのは、残念でした。
似たようなタイトルの本で、私が探しているものに、
『スパイ小説名作選』(歓喜力行文庫)三邦出版社 s16.7頃
と言うのがあります。
これには、大阪圭吉の作品が収録されているはずです。(こればっかり)
他の収録作は、チョットわかりません。(ゴメンナサイ)
国会図書館には所蔵しているようなので、一度は閲覧に行かなければならないのですが。
折角登場していただいたので、これからもよろしくお願い致します。
『書物と人物』森銑三(熊谷書房)を、ネット古書店より購入してしまいました。
この時代の本としては、造本、装丁ともしっかりした、良い本でした。
初版発行部数2000部と有りましたが、図書館にもよく所蔵されていて、目録でも見かけるのが理解できる、愛蔵したくなるような本です。
この本と『近代女性の科学的教養』の書影を、「熊谷市郎出版リスト」に掲載しました。
No.1064 日下三蔵 さん
> title:敷居は高いですよ……
>
> もっとも、Kashibaさんには言われたくなかろうと
> 思いますが(笑)
kashibaさんも、もちろんですが、日下さんには、もっと言われたくないような気がしますが(笑)
> えー、著作権者の連絡先を調べて、担当者に渡したのは
> 私なのですが……。
ごめんなさい。
誰かを、非難しようとしたわけではないのですが…。 (;^_^;)
事情は、理解できました。
でも、「連絡先不明」とあると、行方不明になったような気がして、インパクトが強いんですけれど…。
No.1066 森 英俊 さん
> 扶桑社文庫の『加田伶太郎全集』を見ていて、かつて日本版「クイーンの
> 定員」なるものを選んでみよう、と試みたことがあるのを思い出しました。
これは、素晴らしい企画ですね!
「フェニックス」あたりに、掲載されたのでしょうか?
ラインナップは……、
ここ20年くらいの本は、基本中の基本で入手も易しそうですが、それ以外の本は物凄く入手困難ですね。
落差が大きすぎるような。(~_~;)
昭和3,40年代の本には、漏れているものが有りそうですね。
ミステリー初心者から中級マニア向けには、こういう企画こそ公になって欲しいですけれどね。
どこかの雑誌でやりませんか!?
(で、絶版の本は、森さんや、日下さん、芦辺さんに文庫化してもらうと…)
「SRの定員」(SRの会で選んだ短編集ベスト)など、読み直してみます。
No.1067 大塚 さん
おひさしぶりです。
> 「失楽園殺人事件」のときは、「春陽堂文庫」で出たばかりなのにどうしてと言う思いもあったのですが、(最後まで読んでください)
> 掲題の解説を読んで、このところの敷居の高さも含めて、氷解できました。
扶桑社文庫の「昭和ミステリー秘宝」は、読まれるべき基本書(でありながら、長らく絶版だった本)を復刊するという姿勢が共感できるのですが、そこに、マニアでも入手困難な作品を併載すると言う、絶妙なセレクトですね。
> これだったら、どんどん敷居が高くなってほしいなと言う感じ。
> がんばってください。
はい、同感ですね。
日下さん、頑張って下さい。 m(__)m
No.1069 須川 毅 さん
あの日下さんに「大ショック」と言わせる、新発見! ですか?
凄い!
あれだけ詳細な奥木さんのリストにも、漏れが有ったとは、驚きです!!
> >日下さん
> 本書は僕には豚に真珠です。次回お目に掛かった時に差し上げますので資料と
> して御活用下さい。従って、M4のままです。 (^○^)
ご立派です!!!
これも、日下さんの日頃の研鑚の賜物と思います。
遠慮なくいただいて、今後の研究に役立てて頂きたいと思います。(って、余計なおせっかいですね)
> 春陽文庫の市販品と同じものと思うのですが・・・春陽文庫や新潮文庫には
> 他にも慰問用が一杯あるんじゃないのか、というのが僕の前回の質問です。
> お持ちの方、名乗り出てくださいませ。
慰問用の春陽文庫については、『ニッポン文庫大全』の瀬名堯彦さん「春陽堂文庫考」に触れられていました。
「太平洋戦争下では、新刊の点数はかなり落ちたらしいが、一九年末ころまでは発行を続けられたようである。(中略)
陸軍恤兵部御用達で前線兵士慰問用に、半七、平次の捕物帖等は二万部、三万部と刊行されたといわれる。」
皆さま、お手元の春陽文庫を、もう一度ご確認下さい。
新発見かもしれませんよ(笑)
『くろがね叢書 第二十三輯』非売品
昭和19年10月25日印刷
昭和19年10月31日発行
編纂 海軍省外郭団体 社団法人くろがね会(会は旧字)
表紙 清水三重三
グラビア 映画物語「勝利の日まで」
漫画 杉征夫(征は木ヘン)
捕物小説 半七捕物帖「正雪の絵馬」「筆屋の娘」「吉良の脇差」岡本綺堂
探偵小説 「賢者の石」甲賀三郎
時代小説 「剣侠と赤穂義士たち」下村悦夫
表紙には「海軍用図書 海軍部外持出厳禁 不許部外配布閲読」とあり、
奥付には「本書は当部監修のもとに戦線海軍将兵尉恤のため、国民の寄せられたる
熱誠なる恤兵金を以って作製、配布するものであります」
とあります。
なにより、「毎月1回発行」ということですが、いったい何輯まで出ているのでしょうか。
翌年7月まで出ていたとしたら、32冊でしょうか。
シンクロニシティということなのかもしれませんが、3月2日の金曜日に
『くろがね叢書 第二十三集』を入手しています。
今日の夜、詳細を記そうかと思っています。
とりあえずは、連絡まで。
桜様、
お忙しいところありがとうございます。残念ながら峯太郎そのものはなかったようですが、実に興味深い執筆陣ですね。峯太郎はいろいろ別名でも書いていますが、いままで伝記等で判明している以外にも別名があったのではと推測しているので、心が休まりません。それ以上に無署名雑誌記事はあったと思います。月に一、二回しか図書館で調べられないのでほとんど進みませんが、できるかぎり峯太郎の作品を発掘していきたいと思っています。
末永様、
ホームページ訪問と激励のお言葉ありがとうございます。もし何かのおりに峯太郎と遭遇されましたら御一報くだされましたら幸いです。
平山雄一さん、啓徳社版国民明朗文庫『傑作スパイ小説集』大井忠編、昭和16.10.18発行,掲載リストです。掲載順に,左から右に,そして,下に行きます。
「匂ひの事件」蘭郁二郎、「南進兄弟」耶止説夫、「泳ぐ機械水雷」日ノ輪壷(亜が豆になる)彦、「大佐と理髪師」中村豹(右がには,獏の右がきます)、「昆虫夫人」南澤十七、「ソ連S八号(旧字)」橋爪彦七、「祖国の旗」大林清(旧字)、「港(左がない)の方向探知器」冬木憑、「功少年の防諜」大井忠、「嵐の要塞監獄」萬造寺龍
です。それぞれの作品は興味がわきます。
「加田伶太郎全集」の「お願い」の前のページには、
協力 弘隆社「彷書月刊」編集部
とあります。これは、「二十世紀鉄仮面」小栗虫太郎のほうにある、それに掲載された、4つのエッセイの再録という「協力」であるならば、なるほど、と思うのですが。前者に書かれている、注はどうなのでしょうか、気になりましたので。
ででいるようですが、どうしたもんでしょうね。私は、ここでしかできない話ができるので面白がって、勝手に「根城」にさせていただいているのですが。居心地はいいですし。
衆知を集めて資料を作るなんて、ネットがなければ大変な手間と時間がかかることが、すぐにできてしまう状況はホントにすごいです。
私自身古書をマジメに買い始めて10年ちょっとで、15年くらい前にはミステリの「ミ」の字も知らなかったし、サークルやグループにも入らず独りよがりな読書をしていたのですが、ここでオーナー様、桜様をはじめ皆様とやり取りしているうちに、自分が何をしているのかおぼろげながらわかってきましたし。大変にありがたいです。
岩堀様。
逆に、麻耶雄嵩の話だったら、私はまったくついていけないです(笑)。
でも、たまには作品論というのはいいですね。ただ、ここの皆さんの共通の話題となる作家って誰でしょうね(笑)。
それから、ブラックの作品は現在読めないので、どこかで作品集を出してほしいです。某所で企画はあったのですが、底本が揃わないので頓挫しました。
先日、SP盤を聴いたのですが、速記とおなじく「そいがこの……」という口調だったのに妙に感動しました。
平山様。
いつぞやはどうも。もちろん覚えています。
ホームページ拝見しました。知らなかったもので。すみません。
峯太郎についての反響、興味深く拝見しました。貴サイトが潜在的な峯太郎ファン(普段は気に止めてないけど、新刊が出たらぜひ買いたいという人)を発掘しているんですね。それが復刊にまで結びつくといいです。
私が小林文庫を知ったのは2年前です。その頃は麻耶雄嵩の作品について
の議論など盛んで、ビギナーでも加われたのですが、最近は古書に関する
かなりマニアックな話が多くて、もし私が今知ったならばこの「敷居の高さ」
はクリア出来ないと退散していたかもしれません。
たまには作品論なども出てきて欲しいなあとは思いますが、「お前がやれ!」と
言われると困ってしまう身勝手な私です(^o^)。
オーナー様
>近いうちに、神奈川県立、横浜市立、神奈川県立近代文学館 と、横浜の
>野毛山、山手の観光コースを通って、熊谷書房本探求に行ってみたいと
>思っています。
神奈川県立近代文学館の手前に外人墓地がありますが、そこに明治の指紋小説
で有名な快楽亭ブラックの墓がありますよ(案内板あり)。
外人墓地は常時公開ではありませんが、休日は大体開いているようですから、
お寄りになってみてはいかがですか。
平山雄一さん、今、家から離れて、ほかの処にいますので、明日に、啓徳社版国民明朗文庫『傑作スパイ小説集』大井忠編、昭和16.10.18発行での、作品ののこりを書きます。
『戦線文庫』、これも魅力的です、値段が高騰しています、3万という値段も見うけられます。
芦辺さんの問いかけられたもの、ある作家の少年ものの、島田さんが書きつがれたものが望みです。
皆さま、はじめまして。末松さん、日下さんとは中相作さんとの飲み会で同席させていただいたのですが、影が薄い人間なもので覚えていらっしゃるかどうか自信がありませんのでこう挨拶させていただきます。
>岩波文庫にあるというのが、どなたかの書物エッセイにありましたね。
私のような浅学がの徒が発言するのもナンですが、たまたま読んでいたシャーロック・ホームズ遊々学々」でこうありましたのでご報告します。
僕の手元に菊池武一訳の『シャーロック・ホームズの冒険』(岩波文庫昭和十四年刋第五版)がある。本書には”赤い腰巻き”がついていて、そこには”慰問袋に岩波文庫!”というキャプションと本を読んでいる兵隊さんのイラストが載っている”
特に慰問用につくったというのではなく、これを買っていれろ、ということでしょうから、特別珍しくもないでしょうが一応。
桜様
>・渡辺啓助「悪魔の刺繍」、キング(昭和15.5月)再録
>・蘭郁二郎「匂いの事件」、オール読物(昭和14.11月)再録
>以下,9名による9作、書き下ろしもある。
もしよろしければ他の7人の名前もお教えいただけないでしょうか。実は私、山中峯太郎について少々しらべております。スパイものなどのアンソロジーには峯太郎が入っていないかと気になりますので、お手数をおかけしてもうしわけございません。
「『新青年』趣味」で取り扱ったことがあるので、『渡辺啓助100』には収録しなかったのですが、なかなか異色な作品ですね。
昨夜は、徳間書店のパーティで「無装荷松前」論を書かれた大宮信光氏にお目にかかって「無装荷松前」についてお話をしたところでした。
戦時中は検閲などでがんじがらめになっていたというイメージがあるのですが、案外その眼をかいくぐって妙な出版物が出ているようですね。城戸禮の戦中作なんて、小栗虫太郎ばりの横文字ルビです。
意図的に検閲の裏をかいているようなものも面白いのですが、「図らずも」変な本が出てしまったというようなものってのも面白いですね。これは圧倒的に少ないですが、根気よく探してみるつもりです。
さすがは末永さん
しかし、慰問用って娯楽本が多いのですか?
まあその方が良かったでしょうねえ。
しかしこの間読んだ「無装荷松前」の松前重義氏は
反東條で追放された人ですから、こんな作品を前線に
ばらまいたのはずさんなものです。尤も昭和19年は
東條退陣後でしたっけね? ま誰かこの分野を開拓
してくれる人がいたら嬉しいです。
小生編集の〈幻の名作〉、小栗虫太郎の「悪霊」に笹沢左保氏の続作をつけて復刻するアイデア、日下三蔵氏に先取りされてしまいましたので、ご破算でございます。さて、そのかわりの企画とは?
岩波文庫にあるというのが、どなたかの書物エッセイにありましたね。
前線慰問用の出版には、今回のように普通の文庫本そのままのものと、特に慰問用に編集されたものがあります。どっちかというと後者に興味があります。(当たり前ですね)。
『くろがね叢書』や『戦線文庫』など、ブツさえ見つかればいくらでも新発見がありそうです。『戦線文庫』の興亜日本社なんて、どんな単行本を出していたのか、全貌が知りたいです。以前、十蘭掲載号を買いのがしたのが残念(たぶん顎十郎の再録なのでしょうが)。
それから、戦中に梁取三義が主宰して出していた娯楽本なんて、雑誌広告は見るものの、国会図書館にも出版年鑑にも「1冊も!」記録が残っていません。
案外、戦中には娯楽本が多かったのではないかとさえ思えるくらいです。
須川様。
というわけで、面白いテーマなのですが、難しそうですね。誰かがきっちり調べてくれたのをゆっくり読んで楽しみたいです。
事情があって、しばらく九州に帰っていました。例によって、古書店を回ってきました。決定的なものはありませんでしたが、調子に乗って、またたくさん買ってきました。
(二日ほどドサ回りで遅れました)
オーナー様、日下さん、桜さん 反応頂き有難うございます。
慰問用の本は他にも多数あるんじゃないかと思っていました。将来、「太平洋
戦争の戦域と慰問用春陽文庫の配布分布について」なんて言う論文がでれば
良いですね。 貸本文化の次のテーマはこれで決まりだ!>末永さん (^○^)
ま、冗談はさておき石井さんも言っておられましたが、前線から持ち帰った
本だとするとさまざまな思いが浮かびますね。
=====こんなのです=====
「密林の醫師」(渡邊啓助)昭和19年7月7日発行 定価65銭
発行者 陸軍恤兵部 納入者 春陽堂文庫出版
(「本書は国民の熱誠なる恤兵寄付金を以って調製、将兵慰問のため配布」と
あるのに、なぜ定価があるんでしょうねえ?)
収録作:密林の醫師、陸鰐島の虜囚、ジャガタラお春、ビルマの櫻吹雪、
チベットの雪豹、無装荷松前、沙漠のヨシツネ、沙底の聖火
(これって「陸鰐島の虜囚」の文庫落ちじゃないんでしょうか?
「無装荷松前」は仕事柄興味ありましたが他はねえ・・。)
春陽文庫の市販品と同じものと思うのですが・・・春陽文庫や新潮文庫には
他にも慰問用が一杯あるんじゃないのか、というのが僕の前回の質問です。
お持ちの方、名乗り出てくださいませ。
>日下さん
本書は僕には豚に真珠です。次回お目に掛かった時に差し上げますので資料と
して御活用下さい。従って、M4のままです。 (^○^)
須川さんが、渡辺啓助『密林の医師』春陽文庫版についてかかれたので、奥木さんの年譜をみました。
直木賞の候補作でした。
日下さんの情報によれば,貴重な文庫のようです。
私は、陸軍が前線慰問用に配布という告知にひかれました。
この手の慰問用文庫本は一杯あるのでしょうか、という問には,以前,手に入れたものにあった記憶があります。
昨年,7月、手にしたものは、啓徳社版,国民明朗文庫『傑作スパイ小説集』大井忠編、昭和16.10.18発行、表紙には、
戦地の兵隊さんに是非一冊
と印刷されています。
・渡辺啓助「悪魔の刺繍」、キング(昭和15.5月)再録
・蘭郁二郎「匂いの事件」、オール読物(昭和14.11月)再録
以下,9名による9作、書き下ろしもある。
「失楽園殺人事件」のときは、「春陽堂文庫」で出たばかりなのにどうしてと言う思いもあったのですが、(最後まで読んでください)
掲題の解説を読んで、このところの敷居の高さも含めて、氷解できました。
これだったら、どんどん敷居が高くなってほしいなと言う感じ。
がんばってください。
扶桑社文庫の『加田伶太郎全集』を見ていて、かつて日本版「クイーンの
定員」なるものを選んでみよう、と試みたことがあるのを思い出しました。
くわしいラインアップはおぼえていませんが、記憶している範囲ではこの
本のほかに
酒井嘉七:探偵法十三号
山本禾太郎:抱茗荷の説
鮎川哲也:下り〈はつかり〉(ロマン・ブックス版)
鷲尾三郎:悪魔の函
岡田鯱彦:地獄の追跡
大阪圭吉:死の快走船
赤川次郎:幽霊列車
連城三紀彦:変調二人羽織
泡坂妻夫:亜愛一郎の狼狽
水谷準:暗黒紳士
久生十蘭:顎十郎捕物帳
都筑道夫:血みどろ砂絵
日影丈吉:善の決算
とかが入ってました。う〜ん、あとはなんだったろう。
小林さん、後期「ぷろふいる」については、初期の号の発行者が熊谷さんではなかった、ということだと思います。
矢田利男、白川四郎という人が、どういう方なのか、情報はありません。発行人を、他の名前にする理由は何でしょうか、あと,二回は,熊谷市郎、としているのですから。
>2巻1号(通巻3号)では、「ぷろふいる再刊と熊谷書房の株式会社化」の宴が紹介されていて、そこには竹之内東京支社長も写っています
ということから、その東京支社長が竹之内貞和さんであるので、
>その人が、竹之内貞和さんでしょうか
ということになります。
「ぷろふいる」ファンにはお馴染みの堀場慶三郎さんも登場されて、熊谷市郎さんの周辺もわかりかけてきました。すばらしいことです。
「ジュニア版 世界の名作推理全集」中島河太郎監修,秋田書店、全16巻のうち、藤原宰太郎訳の,十冊が並んでいました。各冊100。この全集では彼の訳はそろいます。翻訳もされていたこと、これで知りました。
日下です。
もっとも、Kashibaさんには言われたくなかろうと
思いますが(笑)
>小林文庫オーナーさま
>扶桑社文庫の昭和ミステリー秘宝、ようやく購入。
> ところで、巻末では、また大阪圭吉の著作権継承者の連絡先がわからないとか。
> 以前角川ホラー文庫で、同じような事があったけど、その後出た本には、そんな
>事が書かれていることはなかったですね。
> 「大阪圭吉掲示板」では、新城市近郊で書店をやってらっしゃる、と言う情報も
>有りましたけど。
> 真面目に調べていないんじゃないですか? (ちなみに私は、連絡先は知りま
>せん (;^_^;) )
えー、著作権者の連絡先を調べて、担当者に渡したのは
私なのですが……。
大阪圭吉は没後五十年を経て著作権が消滅しているため、
そのリストに入れませんでした。
実は私のところには、まだ本が来ていないので、現物を
確認していないのですが、上記のように書いてあるとす
れば、単純な連絡ミスでありましょう。
なにぶん、今回の本は許諾関係者が多く、連絡先不明の
人を一括して巻末に記載してしまったのだと思います。
巻末エッセイの関係者と書評用の本を先に発送したら、
私の分がなくなってしまった(泣)というほどでして、
ミステリ・マニアではない扶桑社の担当者氏が、著作権
者のリストに大阪圭吉を入れてしまったのも、無理から
ぬ所かと……。
>須川毅さま
>先日買った渡辺啓助「密林の医師」
>春陽文庫版は陸軍が前線慰問用に配布と
>いう告知つきでした。
大ショックです。これまでの書誌にまったくなかった
新発見の本ですよ〜。お手数ですが、収録作品と奥付
を教えていただけないでしょうか。
♯ううう、渡辺啓助M4からM5に後退……(泣)
NHKラジオで「人でなしの恋」の朗読を聞きながら書いています。
扶桑社文庫の昭和ミステリー秘宝、ようやく購入。
群馬県には、おそらく今日配本されたと思います。
『二十世紀鉄仮面』の、小品集(末永さんの解説!)と、各氏の虫太郎論やエッセイ集は良いですね。堪能しました。
ところで、巻末では、また大阪圭吉の著作権継承者の連絡先がわからないとか。
以前角川ホラー文庫で、同じような事があったけど、その後出た本には、そんな事が書かれていることはなかったですね。
「大阪圭吉掲示板」では、新城市近郊で書店をやってらっしゃる、と言う情報も有りましたけど。
真面目に調べていないんじゃないですか? (ちなみに私は、連絡先は知りません (;^_^;) )
「小林文庫」を、毎日新聞社発行のムック「インターネット 読む・学ぶ・調べる」、で紹介していただきました。
「人文科学系の研究者や学生などに向け、インターネットで良質な情報を得る術をガイドすると」という本だそうです。
他で紹介されているHPは、本当に高度で専門化されたHPばっかり。
そんな所に、こんな遊びのHPが紹介されちゃって良いんでしょうか?
No.1057 須川 毅 さん
先日は、お世話になりました。
> (わっと書きこみの嵐が・・・)
...無いようですね(苦笑)
これで、「敷居は高くない」ことが証明されたのかも……(笑)
それはともかく、この時代の本には「読み終えた後には、戦地に送りましょう」と言うような言葉が書いてある事が多いですね。
でも、「陸軍が前線慰問用に配布」と言うのは知らないです。
と言っても、わたしはこの時代の本を(ほとんど)持っていませんけれど。
皆さま、「敷居が高い」と言われても構いませんので、出し惜しみせず(笑)情報を教えて下さい。
No.1059 森 英俊 さん
梶野悳三や三橋一夫も何冊も入手されたとか。
よしだまさしさんの掲示板で拝見しました。
森さんの周りだけ、違う時間が流れているのでは!?
No.1061 石井春生さん
さっそく、神奈川県立図書館の蔵書の情報、ありがとうございます。
石井さんには、『海の先駆者』(三上紫郎)の書誌情報も教えていただきました。
このお礼は、そのうちに…。
これで、非探偵小説本の書誌情報は、4冊まで解りました。
残るは、『蕉門十哲句集』(小島清編)だけですが、これが全く見つからないんですよね。
この本を除けば、非探偵小説本の方が図書館に残っているようです。
ところで、『書物と人物』森洗三は、「森銑三」 ですよね?
神奈川県立図書館の蔵書はWEBで検索できるので調べてみると、金鈴社の本なんかも所蔵しているようですね。
また、何かあったら、お願いします。 m(__)m
近いうちに、神奈川県立、横浜市立、神奈川県立近代文学館 と、横浜の野毛山、山手の観光コースを通って、熊谷書房本探求に行ってみたいと思っています。
桜さん
後期「ぷろふいる」の情報ありがとうございます。
初期の号の発行者は、熊谷さんではなかった、と言う事ですよね。
その矢田利男、白川四郎という人は、どういう方なのでしょうか?
2巻1号(通巻3号)には、扉野さんも紹介されていた「ぷろふいる再刊と熊谷書房の株式会社化」の宴が紹介されていて、そこには竹之内東京支社長も写っています。
その人が、竹之内貞和さんでしょうか?
2巻2号(通巻4号)には、九鬼澹が「誰彼のこと」というエッセイを書いていて、大阪圭吉や井上良夫などを追悼しています。
それを読むと、「ぷろふいる」ファンにはお馴染みの堀場慶三郎さんも、亡くなっていた事が解ります。
戦後の探偵小説の再興や、熊谷さんの活躍を見る事は無かったのですね。
小林さん、
・「ぷろふいる」2巻3号、昭22.12.10発行、熊谷市郎(発)、ぷろふいる社(発)
です。表紙と奥付けが異なる場合がありますが、表紙の日付けを採用しています。
第三次「ぷろふいる」の計画があったのですが、ある時期さがしていました。ないものを探すことを時折してしまいます。
森 英俊さんがかかれました、北村寿夫の『白骨島の秘密』(ポプラ社,1953)。
古書目録で出るたびに、私は、北村鱒夫さんの、誤植だ,とある期間,思つていました。
この鱒夫さん(1925年、京都生まれ)には、『花やかな虚像』、『死者との契約』、『夜の逆流』、『背徳の夜』があり、探偵小説家です。
>オーナーさま
先日お約束した神奈川県立図書館所蔵の熊谷書房の本を調べてきました。
『書物と人物』森洗三
昭和十八年六月十二日印刷 昭和十八年六月二十日発行
発行者 熊谷晃一 神戸市葦合區坂口通七丁目五〇
印刷者 内外出版印刷株式会社會社 東京市神田區淡路町二丁目
配給元 日本出版株式會社 東京市神田區淡路町二丁目
発行所 熊谷書房 神戸市葦合區坂口通七丁目五〇
定価 参円五拾銭
『近世劍客傳』宮本謙吾
昭和十八年一月十五日印刷 昭和十八年一月二十日初版
発行者 熊谷晃一 神戸市葦合區坂口通七丁目五〇
印刷者 (西京七)内外出版印刷株式会社會社
配給元 日本出版株式會社
発行所 熊谷書房
定価 貳円
(*神は全て旧字です)
神奈川県立図書館には結構古い本があるみたいですので、
これ以外にも気になる本がありましたら、すぐ調べに
行きますので仰有って下さいね。
小林さん、たまたま、雑誌がありましたので、以下、書きます。
すべて、編集人は森本紫郎さんです。
・「ぷろふいる」2巻1号、昭22.6.1発行、矢田利男(発)、熊谷書房(発)
・「ぷろふいる」2巻2号、昭22.8.10発行、白川四郎(発)、熊谷書房(発)
・「ぷろふいる」2巻3号、昭22.x.x発行、熊谷市郎(発)、ぷろふいる社(発)
x、xxは写しわすれ(あとで)
ぷろふいる社は、熊谷書房の東京支社の住所と同じ
・「仮面」3巻1号、昭23.2.1発行、熊谷市郎(発)、ぷろふいる社(発)
・「仮面」3巻2号、昭23.3.15発行、竹之内貞和(発)、ぷろふいる社(発)
・「仮面 春の増刊」、昭23.4.10発行、竹之内貞和(発)、ぷろふいる社(発)
・「仮面」3巻3号、昭23.5.1発行、竹之内貞和(発)、ぷろふいる社(発)
・ 「仮面」3巻4号、昭23.6.1発行、竹之内貞和(発)、ぷろふいる社(発)
・「仮面 夏の増刊」、昭23.6.10発行、竹之内貞和(発)、ぷろふいる社(発)
・「別冊仮面」、昭23.8.1発行、竹之内貞和(発)、八千代書院(発)
仮は旧かなです。山前文献では、竹之内亭和、とされています。
あまり話題になるような本をしばらく入手できずにいたのですが、先週、
今週と、まとめてジュブナイルを手に入れることができました。
まず、柴錬のホームズが2冊。『名探偵ホームズ』(偕成社 少年少女世界
の名作,1971)これは例の「赤い怪盗」の入っているやつですね。
『恐怖の谷』(偕成社 世界名作文庫,1954)こちらは初見でした。三橋の
翻訳『即興詩人』も入っているシリーズ。
久米元一『夕空晴れて』(ポプラ社,1954)少年物は多いひとだけれど、
少女小説は珍しいのでは。表題作はお涙ちょうだい物ですが、併録されている
中編「悪魔のセレナーデ」はスリラーです。
鹿島孝二『カナリヤ姫』(偕成社,1953)ユーモア小説選集のうちの1冊。
同じ作者のものでは、『友情馬車』というのが出ています。
山岡荘八『旗よ光と共に』(ポプラ社,1955)熱血小説と銘打たれていま
すが、設定は完璧にスリラー。同社から出た、『暗黒街の少年』(椿三四郎
という快少年が主人公)、『冨士に風あり』、『泣くな太陽』といったあた
りも気になります。
それからきょう入手したのが、『笛吹童子』や『紅孔雀』等で知られる
北村寿夫の『白骨島の秘密』(ポプラ社,1953)。中編「ノラビ王朝の風雲」
が併録されていますが、表題作はまっとう(?)な探偵物です。同じ作者の
ジュブナイル・ミステリは他にもあるのでしょうか?
多くの話題が出てきましたので、刺激的です。
『氷柱』多岐川恭,創元推理文庫、には二つの付録(?)がありました。文庫新刊ご案内と江戸川乱歩の貼雑年譜(の宣伝ビラ)です。
最初には、「訂正とお詫び」が書かれています。ある創元ライブラリでの、ミステリ作家、Yさんが故人であるかのような表現、それの訂正でした。
昨年、その書物をよんで気になり、Yさんの,元同僚に電話で訊きましたら、
「昨日、電話で話をした」
とのこと、奥さんがなくなられたことが、そのように伝えられたのでしょうか。
今、Yさんは、娘さん夫婦のところで過ごされていることを、その同僚のひとからきいています。七九歳です。
同じビラには、「第一回土屋隆夫朗読CDプレゼント 当選者発表」、20名の方が当選されています。欲しいですね。
江戸川乱歩の貼雑年譜の宣伝をみて、あるいは、喜国さん、小林さんも入手されたのを知り、申し込みに動かされます。
1番からある数の番号までは、やはり、平井さんの手元に行くのでしょうか、気になります。
最近のレベルの余りの高さに
唖然・呆然状態の一人です。
とても口がはさめませんが、(*_*)
先日買った渡辺啓助「密林の医師」
春陽文庫版は陸軍が前線慰問用に配布と
いう告知つきでした。この手の慰問用
文庫本は一杯あるのでしょうか?
(わっと書きこみの嵐が・・・)
一昨日(23日)は、某オフ会に出席。
早稲田の古本屋さんを廻ってきました。
お逢いできた皆さん、ありがとうございました。
何時ものように、最初に帰らなければならないのが、残念でした。
桜 さん
熊谷市郎さんの略歴、ありがとうございます。
やはり、28歳で「ぷろふいる」を創刊されていた、というのが凄いですよね。
今回間に合いませんでしたが、次回更新時に「熊谷市郎出版リスト」に追加させていただきます。
『追跡『東京パック』』高島真(無明舎出版)
教えていただいて、ありがとうございます。
さすが、目配りが広いですね。 私も、注文しようかと思います。
彩古 さん
続々情報ありがとうございます。
「熊谷市郎出版リスト」に追加させていただきました。
自宅にいて調べられる情報は、ほぼ調べ終わってしまいました。
今後は近代文学館や国会図書館の蔵書をチェックし、正確を期したいと思っています。
(なかなか東京に行けないので、時間が掛かりそうですが…)
> 「東京都」ではなく「東京市」なので、ぷろふいる社関係は全部訂正が必要です。
ホントだ。
ぷろふいる社の情報を提供したのは、……全部私ですね(大汗)
早速訂正しておきました。
(誤りの指摘は、大歓迎です)
岩堀 さん
昨日はお世話になりました。
「ブラックジャック」に似ているのは、「刺青殺人事件」です。(内輪の話…)
『ネメクモア』の装丁は、素晴らしいですね。
今回『偽眼のマドンナ』の愛蔵本も出版されているようですし、『夜の蝶』や『鴉白書』『鴉』と言い、渡辺さんは著書には恵まれているのでは、と思いました。
某氏から、『ネメクモア』は売れ行き好調だが再版の予定無し、という情報を聞きました。
kashiba さん
何を、ご謙遜を!(笑)
ご無沙汰しています。
kashibaさんが大下宇陀児をまとめて購入したのは、HPで知っていたのですが、何を購入されたのかまでチェックできなかったので、質問できませんでした。
『ホテル紅館』の出版状況、疑問点がありますので、解ったらまた教えて下さい。
> それにしても、この掲示板の敷居の高さは尋常じゃありませんね(^^;
オフ会で逢った方からも(3名も!)、同じ事を言われてしまいました。
私も最近のレスは、「知らなかったです」「初めて知りました」「ありがとうございます」、この3つだけです。(爆)
(知らなかった事を知る事は楽しいので、発言はひかえないで下さいね)
そんな時は、どんどん別の話題を出してください。 > 皆さま
話題は幅広くと思っています。
「熊谷市郎出版リスト」作成に、ご協力ありがとうございます。
昨日までに、提供していただいた情報を反映し、「リスト」を更新しました。
ご覧下さい。
かもめ書房出版の非探偵小説の内の1冊、『近代女性の科学的教養』を福岡県立図書館から、借出しました。
間違いなく、熊谷市郎さんの関係した書籍でした。
内容は、「若い女性に向けた、科学的教養に関する啓蒙、教養書」です。
他の非探偵小説本も、閲覧すべく準備中です。
末永さん
『ホテル紅館』の出版年月日、少し疑問を持っていました。
と言うのは、リストを纏めてみると、後期熊谷書房の出版は、ほぼ昭和21年で終わっていて、22年以降はかもめ書房の方にシフトしているように感じられたからです。
『ホテル紅館』には、まだ疑問点があって、この本だけが後期熊谷書房と、かもめ書房から出版されているのですね。
『ホテル紅館』(だけ)は、ぷろふいる社(末廣書房)、前期熊谷書房を含めて、4度出版されている事になります。
しかも、今回の日付の訂正で、後期熊谷書房版とかもめ書房版は、ほぼ同時期に出版されていた事になります。
何か事情があったのでしょうか? 『ホテル紅館』を集めて、照らし合わせてみたい誘惑にかられます。
なお、前期熊谷書房と後期熊谷書房の『ホテル紅館』は、『釣・花・味』に収録の中島河太郎編「作品・著書目録』には記載されていないようです。
その外にも、リストを記入していて気に掛かったことを、ランダムに挙げておくと。
○ 『角田喜久雄氏華甲記念文集』に収録の、中島河太郎編「角田喜久雄氏著書目録」によると、かもめ書房版『怪奇を抱く壁』には、改装版も有るようです。
改装版は、他にも有りそうですね。そこまでは、とてもチェックできないと思いますが。
○ 「出版年鑑」を見ると、後期熊谷書房の本も総て「かもめ書房」刊となっていました。
○ 熊谷さんは、第3次「ぷろふいる」の発刊も計画されていたようです。
「小説」8号(昭和23年10月)の編集後記には、「本社では秋から季刊で探偵小説研究誌として「ぷろふいる」を復刊する予定で準備が進められている」、とあります。
○ かもめ書房では、「小説」のほかに「新風流」と言う雑誌も発行していたようです。
内容は、日本画や邦楽、能、茶道など伝統的芸術に関する「藝能美術雑誌」。
ただし、今のところ実物を確認できるような情報は、引っかかってきません。(プランゲ文庫にも無さそう?)
○ 後期「ぷろふいる」「假面」の出版者、編集者の推移が確認出来ません。(雑誌を所有していないので)
「假面」の最初の号は、まだ熊谷さんが発行人になっているようですね。
kashiba様。
おっしゃる通り、22年の間違いでした。オーナー様、訂正お願いします。
どうも数字の間違いは致命的なわけで、すみませんでした。
実は「『新青年』趣味」の私の原稿にも1年間違った記述があって、扶桑社文
庫『二〇世紀鉄仮面』に再録していただく際に訂正したのですが、いやはや汗
顔ものです。
かもめ版の『ホテル紅館』が、RBワンダーに置いてありましたね。私は買いま
せんでしたが。装丁は全然違うんですね。
御無沙汰しております。25万アクセスおめでとうございます。
えーっと戦前本や仙花紙本は全くといっていいほど持ってないkashibaです。
たまたま、戦後版の「ホテル紅館」があったので、奥付けをみていたら、
末永さんのご報告と、印刷日・発行日が1年ずれていたので書き込みます。
印刷日が昭和22年3月20日、発行日が昭和22年3月25日
でありました。まあ、遅い分にはどうでもいいのですが、一応
早かったのでご報告。
それにしても、この掲示板の敷居の高さは尋常じゃありませんね(^^;
喜国雅彦 さん
きのうは、早く外出したので、喜国さんの書きこみは、外出先で拝見しました。
わぁーー、羨ましい、と思って、悔しい(笑)思いをしていたんですが、今日帰ってみると、私のところにも届いていました!!!
\(^o^)/ ヽ(^o^)丿 \(~o〜)/
早速、箱を開けて、さっきまで撫でていました。
ただ、本物を見た時ほどの感動はないかなぁ
奥付の番号は49番でした。
朝の9時からチャイムを鳴らすヤツがいる。
パジャマのままで出ていくと、宅配便屋さん。なにやらデカイ箱を持っている。現在注文中の古本は無し。「連れ合いの通販の品か」と思いながら、サインをするために受け取りを手にする。ふと見える東京創元社の文字。お、おお、おおおおおおおおおおお。そうです。貼雑年譜だったのです。さすがに乱歩邸で手にした本物ほどの感動はなかったけれど、恐ろしくて触れなかった本物と違ってこちらは触りたい放題。
内容は……届いた人の楽しみを奪いたくないので、内緒。
出来上がった分から注文順に発送しているので、じらされる人もいると思いますが、待つ価値はあります。
雨が降っているけど、いい日になりました。では。
おっと、奥付の番号確認するのを忘れていた。
岩堀さん、乱歩が編集に加わったのは、古書店「三人書房」の頃です。
それを追跡された高島さんはとても元気でした。
電話で話をしてますと、他の著書もいただけることになり、これはうれしくなりました。
今日、朝の7時31分から、2分あまり、ズームイン・サタデーの「三面記事プラス1」のなかで、
江戸川乱歩の蔵 存続の危機、として、
字幕では「知られざる江戸川乱歩の秘密」とされていました。
・その蔵の概観(白壁がくずれていました)
・乱歩のお孫さんがホンの数秒、登場(蔵の扉をあけていました)
・蔵の中が少しだけ紹介されていました(おなじみの蔵書、アルファべット順にならぶポケツトブックです、その他に、江戸のころの文献)
・「貼雑年譜」が一冊紹介されています(下宿の記録やそのスケッチなど)
すこしの間でしたが、これで、映像で見たのは2回目だ、と思います。
桜さま
『追跡『東京パック』』情報有難う御座いました。
会社近くの書店に注文して入手出来そうです。
若き日の乱歩は東京パックに風刺漫画を描いたりしているんですね。
私は貼雑年譜は持っていませんが、新潮日本文学アルバム「江戸川乱歩」
に載っている「米国大統領ウイルソンと国際連盟」の図など上手いもの
です。
日にちがあらたまりますが、2月は日がたつのがはやいです。
小栗虫太郎『魔童子』昭和21.11.15再版発行 高志書房 セロファンカバ付き
を入手。これは初版の9.30発行と同じく、セロ付きでした。初版より、2円,高い表示。うら表紙は,初版とことなる。
以前、初版を譲り受けたコレクターの人(再版とは別の人)に、その初版のことをききますと、その時代に、購入した、とのこと。その時の状態のままだから、恐らく,セロカバーはあったが、帯はない、とのこと。
岩堀さん、高島 真『追跡『東京パック』』無明舎出版(2001.1.15)の内容をみますと、
・乱歩が二号から四号までの編集担当していた(第一章 大正期『東京パック』と江戸川乱歩)。従来の説を訂正
・下田さん(秋田県生まれ)がそれを主宰していたが、乱歩の貼雑年譜には、その下田、と言う名前がないのはなぜか
・高島さん(山形市在住)の父親がその雑誌に書いていたので、追求する
・実に、高島さんが四十八歳から、25年にわたる追跡の賜物です
などがかかれています。1890円(送料込み)、上に電話していただければ(番号案内でよろしくおねがいします)、入手可能です。
久しぶりに、韓国で印刷された(printed in Korea)、角川文庫入手。
今までは、横溝さんの文庫では、昭和51年6月、7月、9月、という限定した時期にありました。その後の、昭和52,53年のものには確認できないままでいました。
しかし、昭和55年6月の、鮎川哲也「人それを情死と呼ぶ」角川文庫、六版が、韓国で印刷されたものでした。今までと同様に、印刷所・製本所 利久商事です。
随分、あとまで印刷がおこなわれていたようです。
末永様
「ネメクモア」の久世さんの評、渡辺啓助の自選でないこと
全く気付きませんでした。入手してすぐ目次を見たら、
「偽眼のマドンナ」「決闘記」などがないのでやや意外に
感じていて、久世さんの文章を読んでなるほどと思ってしまい
ました。私としては、学生時代に読んだ(東都書房の日本推理
小説大系「昭和前期集」に収録)上記の代表作を「ネメクモア」で
再読してみようという気持ちがあったのですが、今夜、巻末の小松
史生子さんの解説の冒頭を読んで、編者の意図するところはよく
理解できました。「ネメクモア」、ずっと机の上にあるのですが、
いつ読もうかと悩ましいところですね(一気に読んでしまうのは
もったいないような気が)。
桜様
秋田市の無明舎が出した、乱歩の事にについて書かれた本、詳しい情報
教えて頂けたら嬉しいのですが。私は秋田市出身なもので、出来たら
入手したいと思います。 ← 前回書き漏らしてしまいました
小林さん、「ぷろふいる」4号、昭和22年の、元版(「青版」でない)の表誌のうらをみますと、「青版」にない宣伝、
東光出版代理八千代書院(千代田区)
・木々高太郎『二重殺人』
・大下宇陀児外『探偵小説捕物傑作集』
・南洋一郎、三点、海野十三『謎の透明世界』
が掲載されています。東光出版代理八千代書院、ということ、昭和22年頃にはよくあることなのでしょうか。東光出版とは東光出版社のことでしょうね。
彩古さんの情報はすばらしく、蔵書の奥深さに感服します。
「京都河原町四條富士ビル二号三室」は
「京都河原町四條富士ビル二號三室」でした。旧字です。
続いて『血液型殺人事件』です。
函は持ってないけど、奥付は確認できました。
「東京都」ではなく「東京市」なので、ぷろふいる社関係は全部訂正が必要です。
『血液型殺人事件』甲賀三郎
S.10.10.15印刷 S.10.10.18発行 B6版349頁 1円50銭
装釘 東郷青児(青児は旧字)
発行者 熊谷市郎 東京市渋谷區代々木深町一六一三(渋は旧字)
発行所 ぷろふいる社 東京市渋谷區代々木深町一六一三/京都河原町四條富士ビル二号三室(併記)
小林さん、扉野さんの記事を参考にして、熊谷市郎さんの略歴をかきます。
熊谷市郎略歴
1905年(明治38)生まれ
33年(昭和8) 二十八歳 「ぷろふいる」創刊「ぷろふいる」社長
35年 『白蟻』小栗虫太郎(ぷ)
37年 廃刊
42年 『羅馬の酒器』甲賀三郎(熊)
45年 『夢殿殺人事件』小栗虫太郎(熊)
46年 「ぷろふいる」再刊(復刊)
47年 「小説」かもめ書房
52年 古書店「光文堂」開業(亡くなるまで)
82年 七十七歳、インタビュされる(記事参照)
1985年(昭和60) 逝去される(八十歳か)
以上です。小林さん、追加してください。
もう一点、横溝正史さんの『探偵小説』かもめ書房 昭和23年
について、「古書目録 芳林文庫古書目録 探偵趣味」7号(1999年)の、p18に掲載されています。
収録作は、
「探偵小説」「かめれおん」「女写真師」「アトリエの殺人」「花粉」「明治の殺人」
です。
あたりませんね、この頃もそうでした。
井口泰子さんの死を新聞で知りました。雑誌の編集もされていたことが印象にのこります。
小林文庫です。
昨日、「小林文庫」のアクセスカウンタが25万を越えました。
大変ありがとうございます。
また、皆さまからお寄せいただいた情報、既存の書誌を参照した情報を、「熊谷市郎出版リスト」に追加しました。
今回、「雑誌」に関する情報も(不充分ですが)追加しました。
ご協力、ありがとうございます。
引き続き、情報を求めています。
土曜日には、仕事峠を越えたので、図書館に行ってきました。
気が緩んだのと、寒い中を歩いたのとで、体調を崩してしまいました。
(現在は、ほぼ回復しました。)
図書館に行ったのは、「渡辺啓助100歳記念展」に行けなかった事のリベンジ。
群馬県には、渡辺啓助さんが疎開し、昭和20年代後半まで住んでいたこともあり、郷土資料として著書が収集されている事を最近知ったのです。
所蔵しているのは、『シーザー』(1955 鱒書房)、『東京ゴリラ伝』(1957 東方社)、『空気男爵』(1957 東方社)、『海・陸・空のなぞ』(1958 新潮社)など。
それなりに、レアな本に閲覧できて、幸せでした。
閲覧した本の中の目玉は、『夜の蝶』(昭和29年 B文学会)。
限定100部の非売品の本。
渡辺啓助さんが群馬に疎開していた際、地元の誌愛好家と設立した(渡辺さんは顧問)同人誌「B」に掲載した詩を纏めたものです。
ガリ版刷り、109頁の小冊子でしたが、ガリ版ながら多色刷りの瀟洒な本でした。
(内容については、「渡辺啓助100」を参照して下さい)
桜さん
「芳林文庫古書目録 探偵趣味」情報、ありがとうございます。
掲載を確認しました。
この頃の目録を見ると、欲しい本が(安価で)有って、惜しいですね。
あの頃は、基本書を買っていたので、今欲しいような本には眼が行っていませんでした。
岩堀さん
> 熊谷市郎は全くお役に立てず申しわけありません。
何をおっしゃっているのですか。
お気持ちだけで、嬉しいです。
岩堀さんの情報は、リアルタイム情報なので、本当に貴重で、興味深いです。
彩古 さん
収録作情報、ありがとうございます。
『右近捕物帳 花火車』金鈴社が、2分冊されて、熊谷書房と、かもめ書房から出版されたと言う事ですね。
やはり、金鈴社と熊谷書房は、何か関係があるのでしょうか?
ご返事しなければいけないメールが何通か有るのですが、返事が遅れています。
すみません。
収録作です。
『捕物秘帖 消えた藤娘』熊谷書房 S.21.12.25発行
1. 消えた藤娘
2. 蛇侍
3. 能面譜
『稲妻左近捕物帖 二人源三郎』かもめ書房 S.22.2.11発行
1. 京傳(旧字です)
2. 花火車
3. 二人源三郎
4. 踊りの師匠
ということで、『右近捕物帳 花火車』金鈴社さえ持っていれば、テキスト的には
問題ないということですね。
やはり、小松さんの選択によるものだ、とあらためて思いなおしました。末永さんが書かれなければ、そうかな、と思うところでした。
10ヶ月前に、ある月刊誌上で、有名な、三島文献の収集家・研究家の A さんが、渡辺温さんの著書と大坪砂男さんの著書をとりちがえて、話をすすめていたのにも驚きました。渡辺さんの著書を大坪さんのものと表記していました。そのときの話題としては、渡辺東さんのことで、即売展のことが書かれていました。
確かに、大坪さんは、同じ、薔薇十字社から『大坪砂男全集』全2巻をだしていますが、これは単純なミスでした。
小林さん、リスト、すすみまして、さらに楽しみが増しています。
あまり何度も使いたくなるようないいタイトルとも思えないのですが、城戸さんはお気に入りだったみたいですね。単行本の『明るい仲間』とは全然違い、むしろ『推進公子』に近いものだということがわかりました。『推進公子』(会社再建の物語)は手を変え品を変え改作(短編も長編も)されているので、何が何だかわからなくなります。
桜様。情報ありがとうございます。
岩堀様。
『ネメクモア』書評を読んでびっくりしました。
あれは「自選」ではなく、『新青年』研究会の小松史生子氏の選択なのに……。案外、新聞というのも不確かなものかと、今さらですがちょっと複雑な感じです。
桜さま
香山 滋の「とかげ」「蜥蜴」、やはりそうでしたか。いつもながらの
早いレス有難うございます。ツンドク本の「海鰻荘奇談」も読みたく
なってきました。
渡辺啓助さんの「ネメクモア」、本日の朝日新聞読書欄に取り上げられて
いますね。評者は久世光彦さんです。なんとなく嬉しくなります。
今現物を見て気がついたのですが、表紙カバーでは「ネ・メ・ク・モ・ア」
と「・」が入っているんですね。これは装丁デザインの一部という事で
しょうか。
本文扉は「ネメクモア」ですね。
末永さん、末永さんが書かれましたリストによれば、『明るい仲間』 昭和18年、東成社は、10編の短編からなります。ここには、「明るい仲間」という題名の短編は収録されていませんね。
『雑音横丁』昭和22年再版では、「明るい仲間」の題名のそれは中篇です、改作の表示はないので、書下ろしでしょうか。内容は、解散する会社を三雲課長が金をだしてもとのように会社を再建する話でした。
題名が同じでも、内容が異なることになります。
岩堀さん、「探偵実話」、未完成ながら、タイトルと著者で、確認できるファイルを所有していますので、少し便利です。
本文が「蜥蜴の島」、目次が「とかげの島」ということでした。
秋田市の無明舎が出した、本を頼みました。内容は、乱歩のことが書かれています。
日下三蔵さま。
水上勉『鷹の鈴』について、お教えいただき、どうも、ありがとうございました。
お手間をとらせて、申しわけございませんでした。
お礼のことばもおくれまして、あわせて、ごめんなさい。
−でも、水上のことですから、ハードボイルドとは、縁遠いのでしょうね(ひとりごと)。
桜様
「探偵実話」の情報いつも有難うございます。
昭和29年の、「現代探偵小説名作全集」、去年の4月頃、
再録物話題になった時に、ミステリー資料館に行って私見ているんですね。
江戸川乱歩「柘榴」で思い出しました。たしかゲストブックにも書きこんだ
ような気がします。
その時のメモ今引っ張り出したら「美貌術師」城 昌幸とちゃんと書き
出しているんですよ。「とかげの島」は同時記入で(蜥蜴の島)ともして
あるのですが、これはどういうつもりで書いたのか忘れてしまいました。
目次では「とかげ」、本文では「蜥蜴」となっているのかな?
なにしろ最近の記憶力はすこぶるあやしいものです。
オーナー様
熊谷市郎は全くお役に立てず申しわけありません。
古書目録で見て、出していた(何度もすれちがいで、あたらず)のですが、それを確認するまでは、下の2冊があるとはいいがたかったです。
熊谷書房版『抱茗荷の説』山本禾太郎
『蔦の家殺人事件』矢作京一
については、日下さんがあるということで、それをはげみにして、この4,5日の、調査を続行しました。
やはり、古書目録にありました。
平成八年(1996)五月の「古書目録 芳林文庫古書目録 探偵趣味」3号
には、p34を見ますと
1231 『抱茗荷の説』 熊谷書房 山本禾太郎 昭和21 18,000
1237 『蔦の家殺人事件』 熊谷書房 矢作京一 昭和22 5,000
後者は、もう一度、その年の十二月の、4号にでています(p56)。
そのときは、他のものがあたり、こちらはハズレでした。
小林さん、目録、お持ちだと思いますので、2冊ともあることが確認できましたので、一度確認してください。
彩古さん所有の、『捕物秘帖 消えた藤娘』(熊谷書房 S.21.12.25発行)と、『稲妻左近捕物帖 二人源三郎』(かもめ書房 S.22.2.11発行)は、稲妻左近ものだと思います。
たまたま、私も金鈴社と熊谷書房から発行された、稲妻左近捕物帖を持っています。
金鈴社と熊谷書房の関係調査の、参考になるかもしれないので、収録作の移動などについて教えていただけませんか?
下に、私の所蔵本の収録作を挙げておきます。
『錦吾捕物帖 物言ふ人形』熊谷書房 s16.12.15初版(中身は、稲妻左近もの)
1. 怪盗江戸小僧
2. 変幻女絵師
3. 薬袋の謎
4. 物言ふ人形
5. 死人船
6. 虫払香炉始末
7. 空中喪
8. 蛙男
『右近捕物帳 花火車』金鈴社 s17.06.15
1. 消えた藤娘
2. 京伝
3. 蛇侍
4. 花火車
5. 能面譜
6. 二人源三郎
7. 踊りの師匠
(こちらは彩古さんも、お持ちでしたね)
小林文庫です。
仕事の忙しさ、ようやく峠を越えました。
でも、そのまた向こうには、また山が… (;^_^;)
皆さまのお陰で、「熊谷市郎出版リスト」かなり埋まってきました。
皆様の情報は、、日曜日にリストに反映させる予定です。
しばらく、お時間を下さい。 続報もお待ちしています。
「熊谷市郎出版リスト」の、非ミテリーと思われる本について、探索してみました。
『書物と人生』森銑三(熊谷書房)
『近世剣客傳』宮本謙吾(熊谷書房)
『近代女性の科学的教養』戸田忠吾(かもめ書房)
については、所蔵している図書館が有りますね。 何とか、閲覧するよう努力してみます。
殊に、『書物と人生』森銑三は、所蔵している図書館は多数あります。
古書目録にも載っていたので、注文してみましたが売り切れでした。
『蕉門十哲句集』小島清編(神戸山手女子専門学校講師)かもめ書房は、今のところ見つからず。
神戸山手学園のHPにまで行ってみましたが、蔵書検索は出来ませんでした。
No.1017 末永昭二 さん
> 金鈴社については
> ちょっと保留です。
> オーナー様の書き込みでは、戦前戦後の熊谷書房の間に金鈴社が入っていますが、金鈴社は熊谷書房のラインとは別に、紙型を入手して発行しただけのような気
> もします。
はい、保留しました。(笑)
私の書き込みは、資料の裏付けがあって発言しているわけではないので、おかしな点が有ったら、遠慮なく訂正して下さい。
ご指摘、大歓迎です。
ただ、こう書いたのは、熊谷さんのインタビューで、「熊谷書房の紙型は、(金鈴社にいた)九鬼澹にくれてやった」と言うような趣旨の発言が有ったような記憶があるからなのです。(だんだん、曖昧になってくる…)
総ては、インタビューで明らかになるはずです(かな?)。
出版社統合のことは、手元の資料を見てみましたが、金鈴社が何処に行ったか、解りませんでした。また教えて下さい。
No.1021,1026 こしぬま さん
> いやあ、綺羅星のような書き込みですねー。私には、まさしく遠い星のまたたきです。
> で、最近に戻って。桜さんだけが反応していたようですので、その後をついて。
> 教養文庫「小栗虫太郎傑作選」ですが、当方のも4,5巻は帯がありません。
ごめんなさい。
教養文庫の話題、無視しているわけではないのですが、私はリアルタイムで買っていないので、参加する資格が無いのです。 (;^_^;)
興味を持って、拝見してます。
いろんな話題、どんどん上げてくださいね。
No.1020,1029 彩古 さん
ありがとうございます。 ヽ(^o^)丿
> すぐ出てきたのはこの三冊。
さすが、やっぱり彩古さんですね。
この時代の本は、個人の蔵書に頼るしかないので、彩古さんのような方がいらっしゃると、心強いです。
続報(は、もう頂いた)、続々報 期待しています。
九鬼澹の本にについては、お聞きしたい事が有るのですが、別項を建てて質問します。
No.1030 日下三蔵 さん
ありがとうございます。
(最近、第一声はこればっかり)
> 今回反映できなかった情報は、来年刊行予定の書誌本の方
> に組み込ませていただきます。
おぉーっ! 期待しています!!
> だいぶ以前の、別の掲示板での話ですが、協会編の推理小
> 説年鑑、もともと函付きだったのは何年版か、という話の
> 時に、基本的にすべてカバー装、函は再出荷分、というお
> 返事をしたと思うのですが、大嘘でした。
すっかり、信じ込んでしました。(笑)
あれ以来、「探偵小説年鑑」の函付きを見ても、触手が動かなくなっていたのに…
えー、昭和三十三年の1958年版と昭和三十四年の19
59年版、この二冊は、最初から函入りでありました。
♯協会HPの沿革原稿を書いている時に、資料が出て来た
♯のでした。
えぇーッ、HPの「沿革」ベージはまだ出来ていなかったのですか?(笑)
> >熊谷書房版『抱茗荷の説』山本禾太郎、『蔦の家殺人事件』
> >矢作京一は、本当に出版されているのですか?
>
> これはどちらも出ているはずです。前者は、数ヶ月前に入手
> したのですが、もう出てこない(泣)出てきたら、奥付など
> 書き込ませていただきます。
ありがとうございます。
是非、お願いします。
> 後者は見たことはありませんが、KTSCについて書かれた
> エッセイを見ると、矢作さんがこの本をみんなに配っていた、
> という記述がしばしば出てきますので、出ているものと思わ
> れます。
まだ、自宅で調べられる資料が有った。
KTSC読み直してみます。
ただ、この会報は、触ると壊れて行くので… (ーー;)
どこかで、再刊しないかなぁ…。
日下です。
原稿があがらず、まったく書き込みの時間が取れませんで
した。くー(泣)
お礼がたいへん遅くなってしまいましたが、小栗書誌情報
をご提供くださいました皆さま、ありがとうございました。
校了日の関係で全部を入れきれなかったのが残念ですが、
今回反映できなかった情報は、来年刊行予定の書誌本の方
に組み込ませていただきます。
以上お礼。つづいてお詫びです。
> 村田美香さま
『鷹の鈴』は、ご指摘の通り、集英社のコンパクト・ブック
スから、昭和四十一年に出ております。前回の書き込みの
後、すぐ気が付いて訂正しようと思っていたのですが、書
架の水上コーナーをいくらひっくり返しても、現物が見当
たらず(泣)どこにいってしまったことやら……。
という訳で、早川での予告通りのハードボイルドかどうか
までは判りませんが、出ていることは間違いありません。
「幻の本」あつかいして、申し訳ありませんでした〜。
もういっちょ、お詫び。
> 小林文庫オーナーさま
だいぶ以前の、別の掲示板での話ですが、協会編の推理小
説年鑑、もともと函付きだったのは何年版か、という話の
時に、基本的にすべてカバー装、函は再出荷分、というお
返事をしたと思うのですが、大嘘でした。
えー、昭和三十三年の1958年版と昭和三十四年の19
59年版、この二冊は、最初から函入りでありました。
♯協会HPの沿革原稿を書いている時に、資料が出て来た
♯のでした。
いい加減なことを言ってしまいまして、まことに申し訳あ
りませんでした〜。
> 小林文庫オーナーさま
>熊谷書房版『抱茗荷の説』山本禾太郎、『蔦の家殺人事件』
>矢作京一は、本当に出版されているのですか?
これはどちらも出ているはずです。前者は、数ヶ月前に入手
したのですが、もう出てこない(泣)出てきたら、奥付など
書き込ませていただきます。
後者は見たことはありませんが、KTSCについて書かれた
エッセイを見ると、矢作さんがこの本をみんなに配っていた、
という記述がしばしば出てきますので、出ているものと思わ
れます。
『悪魔の黙示録』の現物にあたりましたら、発行所住所は「奈良県生駒郡郡山」と
「京都市下京區麸屋町佛光寺上ル」とが併記されていました。
『悪魔の黙示録』赤沼三郎
S.22.5.15印刷 S.22.5.20発行 B6版164頁 仙花紙本 28円
装釘 山名文夫
発行者 熊谷市郎 奈良県生駒郡郡山
発行所 かもめ書房 奈良県生駒郡郡山/京都市下京區麸屋町佛光寺上ル(併記)
先週の日曜日に、古書店で手に入れたのは『新聞太平記』でした。
あの、赤沼三郎さんがまた別の版で出したのか、と思い、手にとると、
著者は御手洗辰雄さんです。それで、手元には
・赤沼三郎『新聞太平記』帯付き、昭和25年11月15日発行、雄鶏社
あの探偵小説家の赤沼三郎さんではありません。以前、日下さんに教えていただきました。
内容は、大正・昭和の新聞裏面史です
20年の新聞記者生活(報知新聞などの記者していた)を送る
・御手洗辰雄『新聞太平記』初版、カバー、帯付き、昭和27年10月15日発行、
鱒書房
内容は、明治・大正・昭和の新聞裏面史です
20年の新聞記者生活(大分新聞、東京新聞、報知新聞の記者をしていた)による証言とある
二冊をくらべると、内容が同じであるのにはおどろかされます。
章、節の立て方も同じでした。
新聞記者の赤沼三郎さんは、御手洗辰雄さんであったのでしょうか、手がかりはありませんが、それにしてもよく似た点がありました。
第5巻カバーでは、ぜんぶ白抜き数字です。
桜さんから振られるとは!(ドキドキ)手元の小栗虫太郎傑作選の第4巻「潜航艇『鷹の城』」のカバーでは、第5巻は未刊の印の○に5です。そして、問題の昭和52年発行とある第5巻「紅毛傾城」のカバーでは、全部黒抜き数字です。2冊が白っぽいいというので、5冊並べてみました。これは絵柄のせいかなとも思いますが。こうして並べて見るのは初めてかな。なかなかいい絵だなあ。そういえば、斎藤和雄氏の消息を聞きません。今はどんなものを描いているのでしょう。手元には1973年の現代画廊、1977年の永井画廊の個展のパンフレットがあるのみです。そういえば、このまえもらった「ぶらっく選書」昭和25年の1冊に帯がついていました。他のには愛読者カードも。こういうのって好きなひとにはたまらないでしょうね。
どうも改作(出し直し)のようですね。
桜様。
「明るい仲間」というのは、昭和18年の『明るい仲間』(東成社)と同じものなのでしょうか。内容から考えると(典型的な銃後小説なので)違うとは思うのですが。
それから、文字の読めないところは「塩山町」だと思います。城戸さんはその時期、塩山町(現・塩山市)に疎開していましたから。
『サイレン夫人』との関係はわかりません。どちらも見ていないので。
末永さん、昨日は、図書館にでかけられたようで、成果をたのしみにしています。金鈴社の探偵小説、かなりありますね、とくに戦前のものにあります。
『雑音横丁 ユーモア中篇小説集』城戸 禮
見開きの箇所だけ、城戸 礼、とされていました
昭和21年12月20日初版印刷
昭和21年12月30日初版発行
昭和22年4月20日再版発行
仙花紙本
発行者 竹内宇一(郎)千代田区神田駿河台四ノ二
()内は、序文にかかれているものの、奥付けでは省略されています
発行所 学進書房
序文あり(山梨県監山町千野、監の右上には、字がつぶれて読めない字があてられています)
目次
「サイレン夫人」昭和20年11月改作、とある
「明るい仲間」
末永さん、上のが未見の『サイレン夫人』城戸 禮(昭和22年10月10日再版)とは異なる内容かどうか、わかりません。『雑音横丁 ユーモア中篇小説集』城戸 禮、のあとに、『サイレン夫人』は発行されたようです。
行ってきたのですが、決定的な資料は見つかりませんでした。時間が短かったというのもあるのですが。
ウチの資料もざっと見ましたが、マツキ書店の資料はあっても金鈴社については新発見なし。
ということで、今日は収穫なしです。
教養文庫、拙宅のはどこかに紛れ込んだっきりです。どっちにしろ帯はついてないです。
教養文庫「小栗虫太郎傑作選」の配本順は、3,2,1,4,5巻の順であることは、
中にある、葉書の差出期限から確定できます。ただし、5巻の場合、初版一刷の日付けが昭和52年(この奥付けには、C1978、とされています)ですから、これは昭和53年になるのでしょうか。 こしぬまさんが、この日付けの訂正版をお持ちですから、この52という印刷ミスは解決します。
しかし、帯になりますと、ここに登場された人は、4巻、5巻にはありません。
私のもそうです。カバーが、この4,5巻では、他の3巻のものに比べて白いのです。
しかも、4巻のカバーには、5巻のも既刊のしるし、5の番号に黒塗りがされています。
このことから、5巻が刊行された昭和53年に印刷され、カバーをとりかえた4巻(日付けは初版のみ印刷されていますが)を、あとで、私は入手したのではないか、と思います。
それで、もともと最初から帯がなかったようには思えないのですが、こしぬまさん、どう思われますか。
いやあ、綺羅星のような書き込みですねー。私には、まさしく遠い星のまたたきです。で、最近に戻って。桜さんだけが反応していたようですので、その後をついて。教養文庫「小栗虫太郎傑作選」ですが、当方のも4,5巻は帯がありません。1,2,3巻はありますが。有るのなら、探すことで、証明できますが、無いを証明するのは、こりゃ大変ですね。
すぐ出てきたのはこの三冊。
『捕物秘帖 消えた藤娘』九鬼澹
S.21.12.20印刷 S.21.12.25発行 B6版138頁 仙花紙本 15円
装釘 不明
発行者 熊谷市郎 神戸市葺合區吾妻通3ノ17
発行所 熊谷書房 神戸市葺合區吾妻通3ノ17
『稲妻左近捕物帖 二人源三郎』九鬼澹
S.22.2.5印刷 S.22.2.11発行 B6版194頁 仙花紙本 20円
装釘 (章作とサイン)
発行者 熊谷市郎 神戸市葺合區吾妻通3ノ17
発行所 かもめ書房 奈良県生駒郡郡山
『探偵法十三号(号は旧字)』酒井嘉七
S.22.6.1印刷 S.22.6.5発行 B6版216頁 仙花紙本 35円
装釘 不明
発行者 熊谷市郎 奈良県生駒郡郡山
発行所 かもめ書房 奈良県生駒郡郡山/京都市下京區麸屋町佛光寺上ル(併記)
末永さん、ここに書き込んで送付しましたら、末永さんの書き込みが先になりました。名前に玉があるので、金鈴社なのでしょうか。
発行人 松木玉之助 金鈴社
マツキ、ということで、登場する名前ですね。
昨日、「雑音横丁」城戸礼(ママ)昭和22年 再版
がきましたので、明日、内容をかきます。
岩堀さん、「探偵実話」の増刊号は黒の表紙ですので、この雑誌をならべると、本誌の普通号のなかで目立ちます。黒の増刊というのはこの頃の流行でしょうか、他の雑誌にもあります。
昭和29年の、「現代探偵小説名作全集」には、二十四作品、二十三名のグラビアが掲載されています(久生十蘭を除く)。
解説は、二十七歳の中島河太郎さん。
江戸川乱歩「柘榴」昭和9年「中央公論」再録、香山滋「とかげの島」昭和23年「宝石」再録、渡辺、岡田、楠田、鷲尾、高木、氷川、狩、大河内他の、作品が掲載されています。
アンソロジーですね、「探偵作家クラブ」による編集です。
確かに、印象的な挿絵が「美貌術師」城昌幸には掲載されています。
小林さん、金鈴社が、ふたつの熊谷書房の中にはさまるのには、驚きました。
ちょっと保留です。
オーナー様の書き込みでは、戦前戦後の熊谷書房の間に金鈴社が入っていますが、金鈴社は熊谷書房のラインとは別に、紙型を入手して発行しただけのような気もします。ただし、昭和18年あたりから出版社の統合が進められているので、もしかしたら統合されていたのかもしれません。何がどうなっていたのかは、もうちょっと調べなければなりませんね。資料は多分持っているし、今日、時間があれば図書館に行くので、できれば調べてきます。
小林文庫です。
仕事が追いこみで、午前様状態です。
末永昭二 さん
さっそく、情報提供ありがとうございます。
近日中に、リストに反映させて起きます。
以前の末永さんの書きこみ、桜さんも書きこみ、などを見ると
ぷろふいる社、末廣書房 → 熊谷書房(戦前) → 金鈴社 → 熊谷書房(戦後)、かもめ書房
と、同じ本が(同じ紙型?)が何度も使いまわされているようですね。
この辺も、調べがつけば面白そうですね。
重ねて、皆さんの情報提供をお願いします。
トビラノラビットさん
こちらにも登場、ありがとうございます。
(皆さんには、ちょっとハシャギ過ぎと思われるかも知れませんが)不思議な縁が重なって、熊谷市郎さんのインタビューが発掘され、再録される事になったのは、本当に嬉しいところです。
これも、トビラノさんのご尽力のおかげです。 ありがとうございます。
戦前版「ぷろふいる」は、編集者と読者の探偵小説を愛する気持ちが、ページの隅々から伝わってくる、熱気に満ちた雑誌でした。
今読み返しても、エネルギーが伝わってきて、力が出ます。
(「ぷろふいる」とそのライバル誌、戦後の何誌か(「ぷろふいる」や「薪探偵小説」など)、「幻影城」などがそんな雑誌ですね)
今は、そんなミステリー専門雑誌が存在しないのが、残念です。
「ぷろふいる」の時代、熊谷さんはまだ二十代だったのですよね。
その方が、晩年インタビューの時にも『ナイチンゲールの屍衣』を読んでいらっしゃた、と言うだけでも嬉しくなります。
不思議な力で、情報と関係者が集まったこの時に、一気に熊谷さんの業績評価を進めていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
桜さま
「美貌術師」の情報有難う御座います。「美顔術師」ではなかったんですね。
小学生には、美「貌」という字は難しくて美「顔」と覚えてしまったのかも
しれませんね。作者「城 昌幸」は納得です。たしかにそんな感じでした。
でもその頃でも、結構再録ってあったんですね。
お蔭様で今夜はスッキリした気持ちで眠れそうです(^o^)。
末永さん、買った記憶がないのに、あると嬉しいものですね、後ろに、納品書があり、購入日などを確認しました。それは
『白蟻』三版
です。
『白蟻』三版 小栗虫太郎/
三一六頁/松野一夫装幀/松野一夫 宮下光代挿絵
昭和10年10月18日初版発行、と記載が奥付けの枠の外に、横書きでかいてありました。
昭和16年7月5日再版
昭和17年3月31日三版印刷
昭和17年4月8日三版発行
とあります。
発行所 東京市浅草区小島町2丁目十番地 金鈴社
発行人 松木玉之助 印刷所 水谷太京社
「白蟻」「完全犯罪」「夢殿殺人事件」「聖アレキセイ寺院の惨劇」
「後光殺人事件」
が収録され、「序文」もありました。
トビラノさんも登場されて、熊谷さんのこと、一層明確になります。
はじめまして。
こうした掲示板に書くのははじめてで、すこし緊張です。
まず熊谷さんの出版物リストをこのように公開調査をしていただき、うれしい限りです。オーナー様、ありがとうございます。また、さっそく貴重な情報を寄せてくださっている皆さまにも感謝いたします。
『sumus』で書いた拙文について、この場所での反響はたいへん励みになっています。
akawas様、いろいろと私の間違い、勘違いをご指摘いただきありがとうございました。とくに拙文中の『小説』についての記述で、オーナー様の調べられたデータをakawasさんの調査と取り違えていたこと、申し訳ありませんでした(それにakawasさんの「a」が一字抜けていたので二重に失礼をしています)。akawasさんには、先の掲示板で私にかわりお詫びまでしていただいて…今後、どんな文章を書くにもより一層の注意を払いたい所存です。
いまはとにかく次号『sumus』で掲載する熊谷さんのインタビューのひとことひとことを逃さず活字に置き換えることに全力をつくします。インタビューの監修には、実際インタビューにあたられたakawasさん、akawasさんの友人のYさんとにお願いしていますので私としては心強いかぎりですが。
とにかく何度もくりかえした言葉ですが、『ぷろふいる』、熊谷さんをめぐる不思議なご縁で、このような場所に参加させてもらい、私としてはなんとも言葉ではうまく言い得ぬ興奮がずっとつづいています。
熊谷さんをめぐるワールドはまだまだひろがりがありそうですね。
今後ともよろしくおねがいします。
古書店にて。
戸板康二さんの本が、二十冊余り並んでいたのですが、よく見ると、推理小説関係はありません。
歌舞伎関係、随筆のものがあるだけです。
見事にぬけおちているので、訊いてみますと、他の著者のも含めて、30冊あまりのものが、並べると、すぐに売りきれた、とのこと。値段は平均500円にしていたようです。
それらは買わずに、素通りしました。何となく、こころのこりです。
日下三蔵さま
村田と申します。
指名の発言でごめんなさい。すこしくお教えいただいたいことがございます。
ちょっとまえのおはなし。日下さまが、1月26日N0.928で触れらていらっしゃる『幻の本』のうち、
水上勉『鷹の鈴』なのですが、早川書房の例のシリーズで予告されていたものだと存知ますが、
昭和41年ごろ集英社(コンパクトブックス?)から出版したときく、水上『鷹の鈴』とは、同題異作でございましょうか。
早川予告分では、ハードボイルドらしき作品だと記憶しておりますが、同一傾向のものであれば、
ぜひ、手をのばしてみたいと思いまして・・・。
ぶしつけに申しわけございません。どうぞよろしくお願いいたします。
重ねて訂正。
熊谷書房の住所は、
神戸市葺合区吾妻通三ノ一七
が正しいです。「通」が入ります。
もっとよく目を覚ましてから書き込めばよかったと反省してます。
早速訂正します。
発行者 熊谷市郎(神戸市葦谷区吾妻三ノ一七)
は間違いで、
発行者 熊谷市郎(神戸市葺合区吾妻三ノ一七)
が正しく、
印刷所 富森茂●[漢字無し。「彭」の「士」が「水」になったもの]
は間違いで、
印刷所 富森茂●[漢字無し。「彭」の「士」が「木」になったもの]
が正しいです。
それから、定価は30円でした。
実は『誰が裁いたか』も発見。『ホテル紅館』(状態悪し)で読みにくかったところを確認しました。『誰が裁いたか』も確認ができていないようなので、念のため以下にデータを貼り付けます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++
『探偵小説 誰が裁いたか』甲賀三郎
昭和21年12月20日印刷 昭和21年12月25日発行(初版/再版などの表示無し)
著者 甲賀三郎
発行者 熊谷市郎(神戸市葺合区吾妻三ノ一七)
発行所 熊谷書房(神戸市葺合区吾妻三ノ一七)
印刷所 富森茂●[漢字無し。「彭」の「士」が「木」になったもの]
(京都市下京区西洞院通七条南 内外印刷株式会社)
配給元 日本出版配給株式会社(東京都神田区淡路町二丁目九)
会員番号 A二一一一二六号
定価 11円
+++++++++++++++++++++++++++++++++
収録作品は「誰が裁いたか」と「血液型殺人事件」です。これも紙型流用でしょうね。
実は、これも持っているのを忘れていました。記憶力が減退しています。本棚の「仙花紙本コーナー」をほとんど見なくなったというのもあるのですが。
もうないとは思いますが、もう一度確認してみます。
お知らせいたします。
梅に替わりましたね。>オーナー様。
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『ホテル紅館』大下宇陀児
昭和23年3月20日印刷 昭和23年3月25日発行(初版/再版などの表示無し)
著者 大下宇陀児
発行者 熊谷市郎(神戸市葦谷区吾妻三ノ一七)
発行所 熊谷書房(神戸市葦谷区吾妻三ノ一七)
印刷所 富森茂●[漢字無し。「彭」の「士」が「水」になったもの]
(京都市下京区西洞院通七条南 内外印刷株式会社)
配給元 日本出版配給株式会社(東京都神田区淡路町二丁目九)
会員番号 A二一一一二六号
***********************************
収録作は「ホテル紅館」と「赤い蝙蝠」の2作です。多分紙型流用でしょう。戦前版と比べたことはないのですが、ノンブルがページの小口側上方にやたらと大きな活字(4号活字)でという妙なデザインなので、確認は容易でしょう。装丁は赤と緑を基調としたもので、戦前版のイメージを踏襲したものです。大体において、仙花紙本で出し直す場合にも、オリジナルの装丁を律義に踏襲してますね。
多分、表に出ていて空白になっているのがこれだと思いますが、不可解な出方ですね。
この『紅館』、大昔に買ったもので、持っているのを忘れていました(笑)。
他には、あまりご協力できそうなものは持っていないようです。後は雑誌広告のチェックぐらいですね。
岩堀さん、記憶力、すごいです。
「探偵実話」昭和29年4月30日発行(5巻5号)、探偵実特別増刊 現代探偵小説名作全集に掲載の「美貌術師」城 昌幸
です。「美顔術師」ではないようです。「モダン日本」昭和12年の再録でした。
容貌を美しく変える術を会得した友人をめぐる話、です(短編)。確かに、渡辺さんの話を思いださせます。
小林さん、熊谷さんのリスト、こうして見ますと、ある種のすばらしさを感じました。
あの「青版」、6冊とも、すべて、再版では、この色を採用しています。再版のほうが入手しやすかったです。
小林文庫です。
岩堀さん
岩堀さんも「渡辺啓助100歳記念展」は行かれのですか?
私は、結局仕事で行けませんでした。
芳名簿が有ったのですか? 記念にサインをしてきたかったです。 (・_・、
「渡辺啓助100年の軌跡」も欲しかった…(笑)
> (挿絵が浮んできます)
いつもながら、岩堀さんの記憶力は素晴らしいですね。
「探偵実話」のことは、きっと桜さんが教えてくださると思います。
桜さん
戦後版「ぷろふいる」、私の持っているのは3号が「元版」、4号が「青版」のようです。
「青版」は確かに青いですね。(笑)
熊谷書房と中外印刷の住所は全く同じですが、これはどんな意味が有るのでしょう?
3号には、扉野さんがご紹介している「「ぷろふいる」再刊記念の会」の写真が載っています。
> 小林さん、この周辺、この掲示板で完成したいものですね。
力強いお言葉、ありがとうございます。
これを機会に、熊谷さんのお仕事を整理できれば、と思っています。
桜さんはじめ、皆様のご協力、よろしくお願いします。
扉野さんの作成されたリストを元に、一部私が増補したリストを、HPに掲載しました。
(ゲストブックの上部「お知らせ」のところに、リンクしてあります)
私の蔵書と能力で、増補できるのは、この辺りが限界です。
ご協力、重ねてお願いします。
後は、出版年鑑等をあたってみたいと思っています。
リストを入力していて、疑問に思ったことを何点か…
・ 何故、熊谷書房から森銑三さんの著書が出版されたのか? 少し、違和感があります。
・ 熊谷書房の出版物は、もっと有りそうですね。
手もとの書誌やWEB検索では、三上紫郎の著書などは、全くヒットしませんでした。
皆さんの蔵書に期待しています。
・ 熊谷書房版『抱茗荷の説』山本禾太郎、『蔦の家殺人事件』矢作京一は、本当に出版されているのですか?
中島河太郎さんの蔵書なら、ミステリー文学資料館をチェックすれば良いのでしょうが…
・ 末廣書房の「ぷろふいる叢書」は、雑誌「ぷろふいる」の広告では「ぷろふいる社刊」となっているのですが、ぷろふいる社版も有る?
オーナー様
渡辺啓助展、残念でしたね。私は10日の昼過ぎに行きました。
芳名簿見たら、須川さんが午前中来られた様子、オーナーの
お名前はなかったので、これから来られるのかなと思ってました。
会場で頂いた「渡辺啓助100年の軌跡」を見ますと、昭和28年
NHK「素人ラジオ探偵局」『河童屋敷』を担当 とあるので
びっくりしました。この番組、よく聞いたものです。TV時代では
「私だけが知っている」というのが有名ですが、その前は「素人ラジオ
探偵局」が結構人気ありましたね。
それと昭和6年新青年に「変身術師」掲載とありますが、昭和30年
前後(?)の探偵雑誌(多分「探偵実話」)で「美顔術師」というのを
読んだ記憶が甦ってきました(挿絵が浮んできます)。「変身術師」とは
別作品と思いますが、こちらは誰の作品かなあと気になってきました。
ご存知の方おりませんか?
小林さん、この周辺、この掲示板で完成したいものですね。
・かもめ書房の「近代女性の科学的教養」戸田忠吾、
と、広告ではなっています(戸田忠、ではないようです)。
・「ぷろふいる」再刊3号
「ぷろふいる」再刊4号
これらには、それぞれ、おもて表紙、うら表紙が異なる2種類があります。
印刷、発行年月日が記載されていますが、2種類とも同じです。
この増刷・再版(と呼びますと)では、表紙全体が「青い」ので、「青版」と呼ばれているようです。
印刷所は、「中外印刷株式会社」です。
須川さん、「小栗虫太郎傑作選」IV,Vは初版印刷ながら、他の3冊と異なり、少し、色が全体的に白くみえます。
残念ながら、私のも、帯がこの2冊にはありませんので、帯のことが確認できません。
古書店にて。
1 笠原卓「闇からの遺産」文華新書 昭和52,1刷 100
2 海渡英祐「白夜の蜜室」徳間文庫1990 初版・帯 100
カーの1930年のトリックとおなじ(新保さんノ解説)
3 夢野久作「冗談に殺す」日本小説文庫 275 昭和13.2.15 十一刷
汚れアリ、 250
このところ、春陽堂の文庫を入手しています。
かもめ書房単行本
昭22(1947)
- 『怪奇を抱く壁』‐角田喜久雄/「九月刊行」(『ぷろふいる』四号広告)
02-11 『幻影の城主』(随筆集)‐四六版二三一頁/三〇円
03-11 『ホテル紅館』‐大下宇陀児/B6版仙花紙本/
発行者 熊谷市郎 奈良県生駒郡郡山町/発行所 かもめ書房 京都市下京區麸屋町佛光寺上ル
05-22 『惡魔の黙示録』‐/B6版仙花紙本/
発行者 熊谷市郎 奈良県生駒郡郡山町/発行所 かもめ書房 京都市下京區麸屋町佛光寺上ル/二八円
昭23(1948)
- 『探偵小説』‐横溝正史/B6版二七七頁/*
不明
- 『探偵法十三号』‐酒井嘉七/三五円
- 『近代女性の科学的教養』‐戸田忠/二五円
‐ 『二人源三郎』‐九鬼澹
かもめ書房雑誌
『小説』 全10冊余昭22(1947)05―昭24(1947)
※九鬼紫郎著『探偵小説百貨』によると同誌は『ぷろふいる』(第2次)を発行しつ
つ、一方で熊谷が運営した営業雑誌。編集は九鬼澹。一号はB5版五六頁、定価二〇
円。発行元住所の「奈良県生駒郡郡山町」は熊谷夫人の実家。毎号長編小説を一本掲
載するという方針をうちだし角田喜久雄の名作『銃口に笑う男(のち改題、高木家の
惨劇)』や横溝『黒猫(のち改題、黒猫亭事件)』を初号、三号にそれぞれ掲載し
た。
『小説』についての詳細は小林文庫、「長編小説雑誌『小説』総目次」を参照
*はネット検索による。主に神奈川県立近代文学館のHPを参照。
情報源はさまざまでakawasさんから見せていただいた本の奥付や、
『大衆文芸図誌』(八木昇/新人物往来社)など参照しましたが、
神奈川県立近代文学館はネット検索するかぎり、かなり探偵小説関連の
蔵書があるようです。
---------------- 以上、ここまで 扉野さん試作のリストです ----------------
熊谷書房単行本
昭16(1941)
06-15再 『蜘蛛』甲賀三郎/四六版/東郷青児装幀/
初版昭和10年10月18日という記載はぷろふいる社版と思われる。/*
07-05再 『白蟻』‐小栗虫太郎/四六版函/三一六頁/松野一夫装幀/松野一夫・宮下光代挿絵/一円五〇銭/
「昭和10年10月18日初版」と記載があるのはぷろふいる社版。ただし実際のぷろふいる社版『白蟻』は同年5月22日初版とある。
No.772 「海の先駆者」三上紫郎 昭和18年6月 熊谷書房
No.776 「錦吾捕物帖 物言ふ人形」三上紫郎 熊谷書房 昭和16年12月15日初版/17年3月15日再版
10- 『航続海底二萬哩』-小栗虫太郎/四六版函/一円六〇銭/茂多井武装幀
12-15 『海底諜報局』‐大阪圭吉/四六版函/一円六〇銭
三〇九頁/鮎川哲也によれば著者自装(小林文庫「大阪圭吉のホームページ」参照)
12-15再 『錦吾捕物帖 物言ふ人形』‐三上紫郎/加納哲装幀/一円四〇銭
昭17(1942)
03-15再『錦吾捕物帖 物言ふ人形』‐三上紫郎/加納哲装幀/一円四〇銭
- 『南海の太陽児』−横溝正史/近刊案内『羅馬の酒器』
07-08 『羅馬の酒器』‐甲賀三郎/四六版函/三〇六頁/茂多井武装幀/一円六〇銭/
発行者 熊谷晃一/発行所 熊谷書房 神戸市葺合區坂口通七、五十、一/
印刷所 内外出版印刷株式會社 京都市下京區西洞院七條南入/配給元 鞄本出版配給
昭18(1943)
06-20 『書物と人生』‐森銑三/*
06- 『海の先駆者』-三上紫郎
昭20(1945)
02-20 『夢殿殺人事件』‐小栗虫太郎/存在するかは不明
昭21(1946)
04-10再 『夢殿殺人事件』‐小栗虫太郎/B6版仙花紙本/
発行者 熊谷市郎/
12-25 『誰が裁いたか』‐甲賀三郎/B6版仙花紙本/
発行者 熊谷市郎/発行所 熊谷書房 神戸市葺合區吾妻通3-17
昭23(1948)
01- 『近世剣客傳』‐宮本謙吾/B六版/二七七頁
熊谷書房雑誌
『ぷろふいる』全5冊 昭21(1946)07―昭22(1947)12
昭22(1933)
04-01 再刊第三號‐B5版/四六頁/
發行所 熊谷書房神戸市葺合區吾妻通3-17 東京支社 東京都神田區松富町十一番/
編輯者 森本紫郎(九鬼紫郎)/發行人 矢田利男/
印刷所 樺外印刷 神戸市葺合區吾妻通3-17/定価十五円/
表紙 高井貞二 扉絵 中島章作
08-05 第二巻第二號 通巻四號‐B5版/四八頁/
發行所 熊谷書房 神戸市葺合區吾妻通3-17 東京支社 東京都神田區松富町十一番/
編輯者 森本紫郎(九鬼紫郎)/發行人 白川四朗/
印刷所 樺外印刷 神戸市葺合區吾妻通3-17/定価二十円/
表紙 高井貞二 扉絵 中島章作
※前掲『幻影城』に第二次『ぷろふいる』は財政難のため『假面』と改題して、発行
所を東京に移し熊谷市郎の手を離れたとある。『假面』は八千代書房発行、熊谷市郎
は事業権を同書房主に譲渡した(『探偵小説百貨』[九鬼紫郎/金園社/昭和50
年])。
以下、扉野良人さんの試作された「熊谷さんのかかわった出版社の刊行物目録」を、掲載します。
(WEBで見やすいよう、改行等 一部を変更しました)
このリストを元に、追加すべき情報、訂正すべき情報、書籍の所有情報などを、教えていただきたいと思います。
宜しくお願い致します。
(不都合等が有りましたら、ご指摘下さい。)
---------------- 以下 扉野さんのメールより引用しました ----------------
ぷろふいる社単行本
発行年月日『書名』‐著者/版型/頁/装幀/挿絵/価格
昭10(1935)
05-22 『白蟻』‐小栗虫太郎/四六版函/三一六頁/松野一夫装幀/松野一夫・宮下光代挿絵/一円九〇銭/*
10-18 『血液型殺人事件』‐甲賀三郎/四六版/東郷青児装/*
昭11(1936)
03-01 『小笛事件』‐山本禾太郎/四六版カバー/三七四頁/一円二〇銭
06-05 『死の快走船』‐大阪圭吉/四六版函/三一八頁/ 高井貞二装幀/一円二〇銭
※江戸川乱歩著『幻影城』(岩谷書店/昭和29年特製限 定版)の「探偵小説叢書目
録」によると、末廣書房の刊行になる「ぷろふいる叢書」というシリーズがあった。
四六版 一円 自昭和11年12月至同12年2月 @大下宇陀児『ホテル紅館』Aクロフ
ツ『スターベル事件』の2冊を刊行したのみで中絶。他に甲賀三郎『探偵小説論』、
横溝正史『首吊り船』、ノートン『ペリン殺人事件』、小栗虫太郎『青い鷺』などを
刊行予定していた。大下「ホテル紅館」小栗「青い鷺」は『ぷろふいる』誌上で連載
された。また中島河太郎によれば末廣書房はぷろふいる社が出版のため別会社として
スタートさせたものであるという(『幻影城』[1975. 6 5]「『 ぷろふいる』五
年史」)。
※ぷろふいる社2周年の記念事業として『ぷろふいる』創刊号より昭和9年中に発表
した
新人創作から七篇を選び『探偵小説新人傑作集』を上梓した。新人集の第二輯は十年
度の
作品から選んだ。この『新人傑作集』は毎年刊行するつもりであったが2冊だけに終
わった。
(『幻影城』[1975. 6 5]「『 ぷろふいる』五年史」)。
ぷろふいる社雑誌
『ぷろふいる』全48冊 昭8(1933)05―昭12(1937)04
昭8(1933)
05-01 創刊号‐A5版/七八頁/
編輯並印刷者 馬場重次/發行者 熊谷晃一/
印刷所 内外出版印刷株式會社 京都市下京區西洞院七條南入/
ぷろふいる社 京都市下京區四條河原町西入下ル/
發賣元 椛蜷キ社 京都市中京區三條通烏丸東入/定價二〇銭/
表紙 加納哲
06-01 第1巻2号‐A5版/八二頁/以下創刊号に同じ
12-01 第1巻8号‐A5版/一二四頁/
編輯者 印刷者 發行者 熊谷晃一/
印刷所 塚本商會印刷部 東京市京橋區銀座八丁目二番/
ぷろふいる社 東京市澁谷區代々木深町一六一三/編輯部 京都市左京區北白川平井町二七/
定價二〇銭/
表紙 加納哲
※表紙は加納哲(創刊号カラ一年アマリ)のあと横山隆一、宮崎某、吉村某、高井貞二
(41号〜終刊号)が担当した。頁数は百頁余り定価は二〇銭、後には百五十頁を往来
して三〇銭。昭和十二年に入り編集部も東京に移る。終刊号に「探偵倶楽部」発刊を
予告しているが刊行されず。
No.981 akawas さん、No.995 芦辺拓 さん
貴重なエピソードをご紹介ありがとうございます。
コアなミステリ・マニアの数は多くないので、akawasさんと芦辺さんがお知り合いだったとしても、そんなに驚く必要はないのですが、(akawasさんのおっしゃる通り)「『ぷろふいる』傑作選」の企画の時期に、情報が交差した事は、単なる偶然とは思えません。
「sumus」のことも、まず「白梅軒」でのakawasさんの紹介で雑誌の存在を知って(そのときは熊谷さんの話題は出ていなかった)、面白そうな雑誌だったので取り寄せたところ、扉野良人さんの「ぷろふいる社 1933-37」を発見したのです。
このエッセイで、扉野さんは芦辺拓さんの「『ぷろふいる』傑作選」の解説と、akawasさん=ある探偵小説愛好家のエピソードに触れていらっしゃたのです。
この時点では、akawasさんと「sumus」の関係も無かったわけですよね。
扉野さんの「K.I.M.M 熊谷市郎氏の探偵小説出版」によれば、熊谷さんのご令嬢と扉野さんのご祖父母は、知り合いでもあったそうです。
熊谷さんの古書店に同行した方が、神戸で古書店を経営していた、一緒にインタビューした方が偶然電話をしてきて日下さんと一緒に仕事をなさっている、とか………
こんなに偶然が重なっては、本格ミステリーは書けません。
これは、もう人知を超えた意志が働いているとしか思えません。
これを機会に、ぜひ熊谷市郎さんの再評価を進めていただきたい(行きたい!)、と思います。
そんな流れの中で、扉野良人さんからメールをいただきました。
扉野さんは、「熊谷市郎インタビュー」の全文公開や、熊谷さんのご遺族へのインタビュー、熊谷氏の関係した出版物リストの公開、などを準備されているそうです。
微力ながら、私もご協力させていただく事にしました。
まずは、扉野さんの作成された「熊谷さんのかかわった出版社の刊行物目録」を、公開させていただきます。
リストを完成させるために、皆さんの情報提供をお願いします。
よろしくお願いします。
普段は図書館に有る本は図書館で読めば良いなどと言っていますが、こんな時には私の蔵書の貧弱さを痛感しますね。
私の所有している書籍は、6冊だけでした。
扉野さんの作成したリストを元に、追加訂正したリストを、別頁に公開する予定です。(明日、公開予定)
皆さまの情報は、そこに追加して行くつもりです。
ぜひとも、ご協力をお願いします。
小林文庫です。
「渡辺啓助100歳記念展」、結局行けませんでした。 (;>_<;)ビェェン
「ネメクモア」だけは、お願いして購入してもらったのですが、啓助さんの絵や著書も見たかったのに…。
仕事が順調でなくて、困ってしまいます。 (;^_^;)
地元の図書館が、啓助さんの古めの著書を所有しているようなので、変わりにそちらに行ってみようと思っていますが、来週に行けるかどうか?
No.983 風狂 さん
情報提供ありがとうございます。
探偵小説蒐集家の皆さんは、ご存知かと思いますが、「風狂」さんは探偵小説が充実していることで有名な、神戸の古書店さんです。
HPも持っていらっしゃるので、ご存知なかった方は、訪問して見てください。
そういう方にも覗いていただいている事に驚きました。
ちなみに私は、以前は古書目録をご恵送いただいていたのですが、最近は送っていただけなくなりました。
その程度の、軟弱なミステリー・ファンなのです、私は。
桜さん
配本順は桜さんの言われるようにVUTWXの順と
僕も思います。その理由は、その順に買った記録が
あるからです。ところで、前から誰かに聞こうと
思っていたのですが、帯は全冊についているので
しょうか? 僕の持っているのはWXは帯欠です。
小栗虫太郎の教養文庫の配本順は、次のようになると思います。
日付けは初版第1刷です。
1 「青い鷺」III 昭和51.5.30
2 「白蟻」 II 昭和51.9.30
3 「黒死館殺人事件」 I 昭和52.4.25
4 「潜航艇「鷹の城」」 IV 昭和52.12.15
5 「紅毛傾城」V 昭和52(ママ、53でしょうか).8.30
差出期限の葉書が、それぞれの、文庫についていました。
2では、昭和51.11.30まで有効
4では、昭和53.8.31まで有効
5では、昭和54.6.9まで有効
これからみますと、4,5の順と思われますので、5のは、印刷ミスでしょうか。また、いわいさんがここに書かれたように、C1978が、5には書かれていました。
こしぬまさんは、この初版の日付けの訂正を確認されていました。
なお、4と5のカバーは、4,5が既刊とする表紙でした(後からのものか)ので、カバーからは配本順が確認されませんでした。
芦辺さん、2月の、文庫、小説推理連載、単行本、楽しみにしています。
森さんの、このところの収穫にはうらやましく思います。
しばらくぶりで拝見しましたら、『「ぷろふいる」傑作選』でお世話になったakawasさんのあの件に関する書き込みが……。
いやー、本当に不思議な偶然の連続でした。とくに思い切ってakawasさんにメールを差し上げ、仮面を脱がれたときには驚きました。あの当時、サークルのみなさんにはいろいろお世話になりましたが(よく真剣に相手になってくださったものです。ああ、そうだ。わが人生を変えた一冊『リラ荘殺人事件』のことを教えてもらったのもここだ)、akawasさんには特に親しんでいただきました。
たまたま書いていった拙作を、この会で犯人当てゲーム用に朗読してくださったのも確かakawasさんではなかったですか(記憶違いだったらごめんなさい)。ちなみにこのとき、赤子の手をひねるがごとく全員に真相を看破された屈辱が、「読者を引っかけ、驚かすためなら何をやってもいい」というのちのちの信念につながったわけです。あと「13」という数字のへのこだわりも、このときの会が由来でして……。
豊文社の巻末広告で見てからずっと欲しかった、山岡荘八の『顔のない男』、
後版の桃源社ポピュラー・ブックスでようやく入手できました。やはりミス
テリのようです(殺人は、少なくとも2回起きます)。「五月の指輪」なる
短編も併録されていますが、どうやらこちらは単なる現代小説のよう。
時代作家では柴鎌の『悪魔は月の中に』(和同出版社)という現代物も
入手しましたが、こちらは各章題とぱらぱらめくっただけでは、ミステリ
なのかどうかはっきりしません。
「マツキ書店の紙型流用出し直し部門(厳密にいうとちょっと違いますが)」なので、当然のことだと思います。
私のもっていた『夢殿』ですが、戦後版だったので「再刊の(さらに)出し直し」ということだったのでしょうか。
それにしても、売らなきゃよかったです。
ここで、とりあげられた『白蟻』の書影が下のHPでみられます。
ワセダミステリクラブOB会の HP での「戦前本」
『白蟻』3版、1942年(昭和17年)
として、翌年には、3版がでていたことがわかります。、
もしかしたら、これが、末永さんの言われた、金鈴社のものかもしれない、と思い、教養文庫『紅毛傾城』の、島崎博さんによる「小栗虫太郎著作年表」をめくると、そこには、なんと、
昭和十七年(1942)
『白蟻』 三版を金鈴社 4
とあります。はたして、これには「後光殺人事件」が掲載されていたのでしょうか。
知りたくなります。
『白蟻』の紙型流用ということで、『夢殿殺人事件』ができています。
もちろん、中の挿絵もそのまま使われています。
目次も、少し拡大して使用されていますので、「後光殺人事件」が目次にも、テキストにもありません。
末永さんが、紙型流用『夢殿殺人事件』で見られたのは、『白蟻』の目次をそのまま使用した場合が考えられますので(1ページ分にそれらが印刷されています)、「後光殺人事件」が目次にありながら、273ページ以後がない『夢殿殺人事件』バージョンがあることになりますね。
彩古さん、風狂さんの所有されている『紅殻駱駝の秘密』二十版。十六版の奥付けと日付けがことなりますので、このあたりの真実はなやませます。
末永さん、『妖奇』を読み始めたばかりです。読み始めますと、痛みはひどくなりますので、これはつらいものです。編集長 本多さんについては、都筑さんが述べられていますので、これは参考になります。
ここに書きました、
『雑音横丁ーユーモア中篇小説集』再版、学進書房、昭和22年、城戸礼(ママ)
が来週入手できることになりました。めずらしく、電話で連絡がありました。
すみませんでした。オーナー様、お手数をおかけしました。
今日は結構カウンターが上がってますね。
彩古様。
『漫談レヴイウ』の件、『渡辺啓助100』ではフォローしてますよ。
たしかに意表をついてますが、時期的には当然ですね。
森様。
山岡荘八っていう人も面白い人で、宮本幹也との関係もなかなか面白いです。幹也さんは「師であり、親友であり、ライバルである」と書いてます。
大衆文学の団体というと新鷹会とか要会とかが有名ですが、その他の「若手グループ」はかなりあったようですね。城戸さんや南沢十七さんなんかが入っていた「木曜会」とか。荻原さんもそういう関係だったと考えられます。厳密な師弟関係というより、仲良しグループの先輩後輩という関係だったような感じなのですが、確認してみたいところです。
荻原さんは現在体調を壊されているとのことですが、執筆は続けておられるそうです。一度お目にかかりたいと思っていますが、ここしばらく本業が忙しくて、動けない状態です。
荻原さん、丹念に探すと昭和20年代前半の小型雑誌に結構たくさん防犯記事を書いてますよ(前にもここで書きましたが、目次に載っていないコラムが多いです)。その頃はもう文筆一本になってたんですね。私はアルバイトでやってると思っていました。佐川桓彦みたいに二足のわらじで。
話題の『空手のお姐ちゃん』ですが、あれはあの本でしか読めないもので、文庫化などはありません。あの「明朗熱血シリーズ」には、他で読めないものが多いです。大人向けなんだか子ども向けなんだかはっきりしない中途半端なところが致命的だったのかと。今なら「ヤングアダルト」ですむんでしょうが。
で、『空手のお姐ちゃん』、強いて言うと『拳豪三四郎』のジュブナイル版っていうところです。かなりストーリーは違いますが。
なお、この本、表紙や背のタイトルが『空手のお妲ちゃん』と誤植されているハズカシ本であることも申し添えておきます。
桜様。
『妖奇』の改題はひどいですね。あれは本多さんのセンスなのでしょうか。
僕の持っている『紅殻駱駝の秘密』は何版なのかと思って、探してみたら、うちのも
風狂さんのと同じ二十版でした。
確かに駱駝の駝が駄になっている。
『ネメクモア』の書誌を見ていて、どこにも載っていなかったので、備忘録がわりに
書いておきたいことがひとつ。
岡田時彦の代作として書かれた「偽眼のマドンナ」ですが、この作品、実はその発表年に
単行本に収録されています。
現代ユウモア全集18巻、続編12巻の第11回配本『漫談レヴィウ』は徳川夢声、
岡田時彦、古川緑波の3人の共著になっていて、岡田時彦パートのトップで収録されて
いるわけです。
この本は徳川夢声、古川緑波が目的で探していた本でしたが、思わぬところでびっくり
した覚えが。
発行日は昭和4年11月30日となっています。
現代ユウモア全集は続編12巻がなかなか出てこず、しかも終わり間際の配本なので、
流通部数は少なそうです。
手に入れるのに5年以上かかりました。
森 英俊さん、ワセダミステリクラブOB会の HP の、更新された「戦前本」を拝見しました。そこには、『白蟻』3版、1942年(昭和17年)が掲載されていました。
翌年には、3版が出たのですね、しかも、カバ付き、でしょうか、再版のものと異なるようです。
熊谷書房刊、熊谷晃一発行人
と記載されているかどうか、知りたくなります。
再版と同様に、「後光殺人事件」も掲載されているのでしょうか。
ますます、奥が深くなります。よろしくおねがいします。
荻原秀夫さんのもの、私も、残念組のひとりでした。
先日、抽選漏れをした荻原秀夫の『名刑事ノート 化粧の秘密』を店頭で
見つけました。元警視庁の名捜査課長の語った話を著者がまとめたものな
のですが、巻末に荻原秀夫の略歴が記されていて、それがなかなか興味深
いです。
いまの警察学校を卒業し、警視庁につとめるかたわら、純文学系の同人
雑誌『つはぶき』を刊行。終戦後は警視庁刑事部勤務となり、新設の刑事
情報の主任を命ぜられ、情報活動に従事。昭和22年に退職し、それ以降
は文筆活動に入る。警察をテーマとする小説や時代小説などを発表。それ
から、山岡荘八と宮本幹也に師事していた、ともありました。
とても刺激的な展開なので、この先どうなるのでしょうか。
こしぬまさんが配本の方から、教養文庫『紅毛傾城』を検討されて、正解がでたようですね。
これには気つきませんでした。一度並べてみる必要があります。
これについては、いわいさんが記された、1978C の意味が理解できます、奥付けでは、昭和52年初版第1刷、とされていますが、印刷時は1978年であったことを表しています。
小林さんが書かれた『悪魔の指』昭和24年11月、渡辺啓助、貸し本あがりながら、これは是非入手したかったです。
末永さんが指摘された小栗虫太郎さんの「妖奇」掲載作のこと。編集長の本多さんが、誌上で、原本をさがしていたので、そこから、再録されたように思われます。しかし、小栗さんの息子さんが関与されていれば、また別の展開になります。
話題が整理しきれないぐらいの様相です。
ここで、駄目を押して。教養文庫『紅毛傾城』の初版第1刷の奥付「昭和52年」は誤記です。「昭和53年8月30日」1978年が正解です。この第5回配本の前の第4回配本の「潜航艇『鷹の城』」が昭和52年12月15日 1977年の発行ですから。
手元にあるもう一冊の初版第3刷には
「1978年8月30日初版第1刷発行」
「1994年8月30日初版第3刷発行」
となっています。訂正されています。訂正されていないのは、カバー折り返しの『紅毛傾城』です。第3刷でも『紅毛傾成』と「成」のままです。
こういう誤記はけっこうあるようで、最近では創元推理文庫の多岐川恭『変人島風物誌』の解説。485頁の『虹に消える』は『虹が消える』が正しい。
虫太郎の「紅殻駱駝の秘密」ですが、昭和15年9月5日印刷、昭和15年9月10日発行、昭和16年11月15日二十版もあります。
表紙と背と帯紙は「駄」で、本文奥付扉は「駝」です。
春陽堂文庫122、定価70銭。
akawasさんも登場されて、芦辺さんによる記事、「sumus」での事など、わからないことがわかりました。
akawasさんが下に種明かしされたからです。ありがとうございます。
小栗虫太郎『白蟻』と『夢殿殺人事件』について、末永さん、喜国さんがかかれていたので、以下の事を確認しました。
・『白蟻』昭和10年10月18日発行
昭和16年7月5日再版発行 松野一夫装
熊谷晃一 神戸市・・・坂口通七丁目五〇ノ一(熊谷書房)
「白蟻」「完全犯罪」「夢殿殺人事件」「聖アレキセイ寺院の惨劇」
「後光殺人事件」
・『夢殿殺人事件』昭和20年2月20日発行
昭和21年4月10日再版
熊谷市郎 神戸市・・・吾妻通り三ノ一七(熊谷書房)
「白蟻」「完全犯罪」「夢殿殺人事件」「聖アレキセイ寺院の惨劇」
後者は、前者の「紙型流用」である(同じ活字の使用でした、ページ数も同じ)
一部、おもて表紙の肖像がさしかえられている(赤の背景に、黒のナナメ格子)
後者では、「後光殺人事件」が、ページ273以後削除されている
前者の「序」が削除されています
その他、城戸さんのこと、乱歩邸への出入り禁止など、刺激的な話題には、とても興味があります。
小林文庫オーナーさま
akawasです。
芦辺拓さんが『『ぷろふいる』傑作選』の解説で、わたしのことを「ある探偵小説愛好家」と書かれたものですから、雑誌‘sumus’の扉野氏も、オーナーまでもそのように呼ばれますが、自分のことかなあ、と不思議に思います。
不思議といえば、オーナーのいわれる「偶然」、たしかに、初めて「大阪圭吉の掲示板」に投稿して以来の偶然のつらなりには、なにかただならないものがあります。掲示板への書き込みと、光文社文庫の『ぷろふいる』傑作選の企画の時期の符合がその最たるもので、芦辺さんが情報をもとめておられたのとまったく同じタイミングで、たまたまテープの存在が、18年間の空白のあと初めて明かにされたわけです。
今回の、‘sumus’のことでも、私がまったく別の件で(「偶然」にも、鴻巣歌吉の名を発見したことで)おもしろがって、この雑誌のことを「白梅軒」に紹介したやさきに、阪神間の尼崎で古書店を経営している古くからの友人が突然電話してきて、「‘sumus’て雑誌知ってる?」というのです。「知ってるどころか、それで最近大騒ぎしてんねやんか、‘sumus’がどないした?」と聞くと、誰かがわたしを探しているらしい。
偶然も偶然、この友人は、わたしが熊谷氏と知り合ったその後、もう一度店をたずねたときに同行した人物でした。がやがやと店で騒がしいわれわれに、熊谷氏が「ご同業だっか?」と怪しむような目で見られたので、あわてて「そんな滅相もない」と否定したのを憶えています。当時友人は神戸の古本屋で働いていたから、同業には違いなかったわけですが。ちなみにこの友人、私の見るところでは、日本でいちばんよくミステリを読んでいる古本屋の親父です。ミステリの専門の店は多々あっても、盛業では本を読む暇がないはず。彼は目録をつくらず、ネットに手を出さず、しかも店には客がこないのですから。
もう二昔も前、私もこの友人も、京都であるミステリのファン・クラブに所属していました。じつはそのころ、年長のわれわれを相手に一歩もひかず論戦をいどんでいたのが、当時高校生であった芦辺拓さんだったのです。だから私は芦辺さんとは旧知で、それと知らず芦辺さんが私の書き込みを見てメールで連絡してこられたので、「芦辺さん、ぼくやねん」と正体を明かしたわけです。(このあたり‘sumus’の記事はまちがっています。)このことはオーナーに以前私信でおつたえしたので、下に「ほかにも書きたい偶然」とあるのはそのことではないでしょうか。
ところで、インタビューにさいして、わたしはもうひとり別の友人に援軍を依頼しました。ですからテープにわたしと彼の声が入っています。この人物も同じミステリのサークルの仲間で、かつて私とは京都北白川の下宿の同じ2階に同居していました。(ちなみに当時の下宿の所在地、北白川西瀬の内町は、かつて九鬼紫郎が『ぷろふいる』編集町時代に住んだ北白川平井町とは、疎水をはさんですぐ隣、わずか数十メートルの距離でした。)その友人Yから、昨夜まったく別の件で電話をもらって、用談後にかれが告げたことばの暗合に、わたしはほとほと感に堪えました。Yは現在、国書刊行会から全8巻で刊行予定の「日影丈吉全集」の編集をしているというのです。同じく書誌的な面からその編集にあたられるのが、この掲示板でも同じみの日下三蔵さんだというのですから、オーナーさま、驚きませんか。
追伸 ‘sumus’の記事は、誤って「小説」総目次を私が作成したかのような書きかたをしています。著者がなにか錯覚されたのだと思いますが、小林文庫オーナーには申し訳ないことをしました。
二重投稿です。すみません、手が滑ったみたいです。
削除願います。もちろんこの書き込みもいっしょに。
お願いします。
なかなか奥が深いですね。
高志書房の『魔童子』の装丁は山田清三郎の著書のまるっきりのパクリでして、後にも先にもあれだけあからさまなパクりはないです。おんなじだから。あんまり驚いたので『歴史民俗学』って雑誌のコラムに書いたりしました。それにしても、プロ文の理論書が探偵小説本にバケるなんて……
桃源社は桃源社でポプラ社並(どういう喩えだ)に異装版が多いし、おまけに表示がない。常にオリジナル初版(笑)。
オーナー様。
やっぱりそうでしたか。ヤマカンもたまに(笑)。
いくら故人とは言え、あれだけあからさまな改変はちょっと普通の人ではできませんよね。私は本文を付け合わせてみて、妄想を逞しくしていました。
「sumus」に期待します。
『妖奇』掲載作はチェックしてないのですが、どうなんでしょうね。
あ、何だかんだ言いながら、私は小栗ファンですね。あまり意識していなかったのですが。
小林文庫です。
よしだまさし さん
わざわざ教えていただいて、ありがとうございます。
よしださんが最期の1冊を買って、その1冊前を土田さんが購入した事は、知っていますよ。
その後、お二人で古本屋に行ったことも。(笑)
猟奇の鉄人掲示板の彩古さんの書き込みによると、その後またサイン本が増えていたみたいですね。
誰かが、毎日渡辺啓助さんにサインをさせている図が思い浮かんでしまいました。
渡辺啓助さんがお元気な証拠で、慶賀です。
末永昭二 さん
> 高志書房版の虫太郎作品の改稿は、ご長男の手によるものではないかと・・・
実は、熊谷さんはインタビューの中でその辺りの事にも触れています。(触れていた様な記憶があります)
この辺りの内容は、公開される場合も割愛される可能性が有るかなと思い、下の投稿では触れませんでした。
(と言う事で、内容についてはご推察下さい)
熊谷さんのインタビューは、全文を公開する、と言う情報をいただきました。
私は以前聴いた時の記憶で書いているので不正確な事を書きかねないのと、テープを借りて聴いただけの立場であるので、内容に踏み込んだ紹介は、この程度で終わらせたいと思います。
「sumus」での全文公開を待ってください。
(本当に興味深い内容ですよ)
オーナー様
昨日、「渡辺啓助100歳記念展」に行ってきました。サイン入り『ネメクモア』、僕の買ったのが最後の1冊と言われたのですが、第二会場の方にまだ数冊ありました。ただし、あれもいつまで残っているやら。国書刊行会の『聖悪魔』のサイン入りならまだたくさんあったようですけど。
近所にある店のパソコンを利用しようとしたら文字化けでお手上げでした。そこの有名大学出の店員に『紅毛傾城』を見せたのですが、やはり、「傾城」の意味は知りませんでした。しかし、凄い書き込みですねー。流石!
『ネメクモア』署名本、友達が買ってくれました。
先月の岩波書店の出版に内田隆三『探偵小説の社会学』というのがありますね。誰も話題になさっていない。上京したとき購入するつもりです。内容説明には「言説としての探偵小説がはらむ近代性の秘密とは。」本棚には彼の『消費社会と権力』1987年岩波書店があるので。
喜国さんが述べられた
>桃源社カバー装「黒死館」・・・44年12月20日発行 50年7月5日4刷
昭和46年4月10日発行 帯付き、刷りの表示なし
昭和49年4月5日発行 帯付き、刷りの表示なし
の二冊所有しています。
>教養文庫「紅毛傾城」の初版奥付は昭和52年8月30日
これも、初版第1刷が昭和52年8月30日でした。
ここでは、すでに、かいていますが、島崎さんの書誌では
「金字塔四角に飛ぶ」改造9 昭和12年
ですが、 中央公論 9月号 昭和12年
となります。
末永さんが言われた高志書房の「黒死館殺人事件」には、手元のを確認しますと、9冊の異装本がありました。
1 「黒死館殺人事件」正 (高志書房) 昭和22年6月15日発行
カバなし 帯(上下赤線)
2 「黒死館殺人事件」正 (高志書房) 昭和22年6月15日発行
カバなし 帯(無地)
3 「黒死館殺人事件」正 (高志書房) 昭和22年6月15日発行
カバなし 帯なし 価格訂正(貼紙)
4 「黒死館殺人事件」正 (高志書房) 昭和22年11月15日発行
カバなし 帯なし
5 「黒死館殺人事件」正 (高志書房) 昭和22年11月15日発行
カバ付き 帯なし
6 「黒死館殺人事件」続 (高志書房) 昭和23年1月25日発行
カバなし 帯なし
7 「黒死館殺人事件」続 (高志書房) 昭和23年1月25日発行
カバ付き 帯なし
8 「黒死館殺人事件」正 (福屋出版部)昭和24年11月15日発行
カバなし 帯なし
ただし、奥付けのみ、福屋出版部、です
9 「黒死館殺人事件」続 (福屋出版部) 昭和24年11月15日発行
カバなし 帯なし
ただし、奥付けのみ、福屋出版部、です
仙花紙本、何がでてくるか、手にとるまでわかりません。
聞いていただきたいのですが、小栗さんのご長男が高志書房の社員であったということから、高志書房版の虫太郎作品の改稿は、ご長男の手によるものではないかと私は睨んでいます。妄想入っているかもしれませんが。
それで質問なのですが、ご長男が乱歩邸出入禁止になったいきさつは何だったのでしょうか? ご存知の方はいらっしゃいますか。
前にも書きましたが、ご長男は九鬼さんの『地獄の影』のモデルになるような人でして、ちょっと気になります。
金鈴社と九鬼さんの関係も、以前書きましたが、博文館と虫太郎の伝手ではないかと思われます。
このあたり、まとめてみたいとかねがね思っているのですが、一次資料があんまり揃ってないので、ちょっと自信ないです。
『紅殻駱駝の秘密』とそのネタ本である『日本聖人鮮血遺書』の関係は、ある程度つかめました。どうやら、虫太郎さんの「ハッタリ」に幻惑されていたのかもしれません。
喜国様。
私の『夢殿』は、たりなかったのはたしか「後光」だったと思うのですが、記憶に自信がないです。ともかく、目次の最後に載っていた作品が、実際には無かったです。あの頃の仙花紙本にはよくあることですが。
オーナー様。
サイン入り『ネメクモア』は運次第ですね。幸運を祈ります。
桜さんにご紹介いただいた「sumus」は、私も拝読しました。
「K.I.M.M. ―熊谷市郎氏の探偵小説―」(扉野良人)は、探偵小説史に興味がある方は必読の文献ですね。
初めて明かにされた事や、今までの定説が覆された事が多々あります。
文中で、熊谷さんのご令嬢のお言葉として「(思いがけないところで繋がりが有ったり、偶然が重なったり)泉下の熊谷さんの仕業(が有るようだ)」と有りますが、本当に単なる偶然とは思えない事があります。
ミステリーに詳しい「ある探偵小説愛好家」の方が、たまたま熊谷さんの古書店で「ぷろふいる」の最期の1冊を購入した事から始まり、その話を題見かけた芦辺拓さんが「「ぷろふいる」傑作選」の解説担当であったこと、扉野さんが「「ぷろふいる」傑作選」を読んだその日に「ぷろふいる」を購入した事がきっかけで熊谷さんに興味を持った事、愛好家の方が「sumusu」の読者でも有った事、などなど(他にも書きたい偶然が多々有り)、総ての関係者がどこかで繋がっているような状況です。
これは、熊谷さんを再評価すべきという、「泉下の力」としか思えません。
「sumus」次号で、熊谷さんのインタビューが公表されると言う事ですが、是非全文を掲載して欲しいものです。
実は、このインタビューは無理を行って利かせてもらっているのですが、ミステリー史上重大な証言が山ほどあります。
出来れば、日下さんや山前譲さんクラスの方に、解説と検証をして頂きたいくらいです。
本当はもう一度聞きなおしてから、書きたいのですが、それを待つとタイミングを失ってしまいそうなので、記憶で書きますが、ここ数日に書きこまれた疑問に答えられるような証言も有りました。
> 「夢殿殺人事件」(熊谷書房)の初版は昭和二十年二月二十日に発行されていますが、熊谷市郎さんはインタビュウのなかで
> 「そんなことはありえない」
> と答えておられるようです。
> わたしのは再版で、昭和二十一年四月十日発行
> です。再版には、たしかに、初版の日付けがそのように書かれています。
「ぷろふいる」時代の「熊谷書房」と、終戦間近、戦後の「熊谷書房」は別の会社だったようです。
「夢殿殺人事件」の熊谷書房は、出版権/紙型を売却した先のようです。
だから、その時代の事は解らない、と言う事だったと思います。
(売却先は、八千代書房??)
戦後の「ぷろふいる」には熊谷さんは関わっていない(とも取れる)発言も有りました。
「仮面」には関わっていないのは間違い無いですが、少なくとも「小説」の方に愛着があったようです。
>記憶に頼って書きますが、表紙は初版と一緒で(赤と黒で『白蟻』みたいな格子柄)、窓に女の人の半身が線描しているやつです。
>短編のうち、最後の一編が目次にはあるものの、実際は収録されていませんでした(たしか「後光殺人事件」)。
>で、版元が金鈴社だったような気がするんです。大学卒業の引っ越しの時に売り払ったのですが、当時は「不良品」だと思っていたし、最近>は「ただの紙型流用本」だとタカをくくってました。
小栗虫太郎さんについても、何度も話をされています。
小栗虫太郎さんのご子息が出版社と関わっていて、その関係で(ご子息が)本を出されている、とか。
九鬼澹さんは、一次金鈴社に居た事があり、(小栗虫太郎他の)紙型をくれてやった?、ともおっしゃっていました。
その関係で、金鈴社から小栗虫太郎の著書が出ていても、不思議はないですね。
(金鈴社から九鬼澹の著書が出ている事も、これで納得)
これはもう、インタビュー全文を掲載してもらうしかないですね。
小林文庫です。
絡んで行きたい、絡んで行ける話題が多いのに、時間が取れずに話題に参加出来ません。 (・_・、
連日残業の上、土日も出勤でした... (;_;)ウエーン
早速大勢の方が「渡辺啓助100歳記念展」に行かれたようですね。
う、羨ましい…
私も、できれば最終日(10日)には行ってみたいと、書店で見かけた『ネメクモア』の購入を見送っています。
いつまでサイン本は残っているのか..........
末永昭二 さん
> 「小音楽会」は、「『新青年』趣味」第7号の渡辺啓助特集(1999年)で翻刻していますよ。お求めになっていたのではないでしょうか。
> 啓助先生の生活の一端がわかる貴重な作品だと思います。
そ、そっ、そうでしたか (^_^;;;) 最近記憶力が…
それなりの知識を持って読まないと、見えるものも見えないと言う例ですね…
もう一度読みなおして見ます。
いま、渡辺啓助さんの著書で一番興味があるのが『悪魔の指』白夜書房( 昭和24年11月)。
先日の伊勢丹?の目録に出ていましたが、当然のように外れました。
なぜ、楠田匡介さんのところから出版されたのでしょうか?
(これも、北海道版?)
姫路小松 さん
絶対の正解なんて有る筈はないので、流れに任せてみるのも、一つの方法だと思いますよ。
ただ、「ミステリーを書きたい」と言う気持ちは、忘れないでいただきたいです。
読者としては、素晴らしい作品を書いてくださるかもしれない方が、消えてしまったら残念ですから。
社会人としての経験は作品の幅を生み出すでしょうし、飛鳥高さんや仁科透さんのようにサラリーマンとしても大成した後、また作品を発表した方もいますし。
将来、姫路小松 さんの作品を読める事を期待しています。
Y.KOJO さん
このニュースを聞いた日も、残業で午前様だったような気がするので、ニュースの詳細がわかりません。 (;^_^;)
列車でのの密輸品受け渡し、と言う点より、拳銃がロシア製や中国製の古い軍用銃だった、と言う方に興味がありますね。
影に、人生のドラマが有りそうで。
「寝台特急での密輸物品受け渡しといったトリックが描かれた推理小説」、何度も読んだ事が有るような気がしますが、具体的な作品名は思い当たりません。
すぐに出てきましたので見てみました。
昭和52年8月30日 初版第1刷発行
となっています。が、よくよく見ると、○Cは1978となっています。
購入は1979年9月なのでこちらからもはっきりしませんでした。
初版誤記で重版修正という可能性も出てきました。
以上、補足です。
教養文庫「紅毛傾城」の初版奥付は昭和52年8月30日
桃源社カバー装「黒死館」は持っていますが、残念ながら4刷りで
44年12月20日発行 50年7月5日4刷となっています。
熊谷書房「夢殿殺人事件」僕も持っていますが、やはり再版でした。
装幀は末永さんの記憶通り(凄い)ですが、目次に「後光」はありませんでした。
「ネメクモア」早速、巻末の著書リストで所持本をチエック。たったの15冊。過去の抽選がすべて当たっていたとしても、やっと20冊か(笑)。
日下さま
>『黒死館殺人事件』桃源社 1974年版 カバー装
これは私もハコ入り(1969年)しか持っていませんが、
>『紅毛傾城』社会思想社現代教養文庫 1977年8月
>教養文庫は、埋もれて出てこないっす(泣)
拙宅では全然埋もれていないのですぐわかりました。私のは初版3刷ですが、
奥付には「1978年8月30日」初版第1刷発行となっています。
1977年とはなっていないのが気になります。誤植でなければ78年
でしょうが・・・。
尚、同文庫の「黒死館」は1977年4月25日初版第1刷となって
いますね。
書き込みます。
土曜日に渡辺啓助展に行かれた方にうかがったのですが、『ネメクモア』普通版のサイン入り、在庫僅少だそうです。お目当ての方、入手できなかったらすみません。引き続き啓助先生はサインをされており、随時追加しているらしいのですが、日産数冊(?)しか署名できないということなので、供給が間に合わないかもしれないとのことでした。
お知らせまで。
ご面倒をおかけしました。>日下様。
私も教養文庫は埋もれているし、『オフェリア』は豹書店しか持ってないし、『黒死館』はハコということで、『夢殿殺人事件』についてのみ一言。
教養文庫は、だれかがキット持ってらっしゃるはず(笑)。
記憶に頼って書きますが、表紙は初版と一緒で(赤と黒で『白蟻』みたいな格子柄)、窓に女の人の半身が線描しているやつです。
短編のうち、最後の一編が目次にはあるものの、実際は収録されていませんでした(たしか「後光殺人事件」)。
で、版元が金鈴社だったような気がするんです。大学卒業の引っ越しの時に売り払ったのですが、当時は「不良品」だと思っていたし、最近は「ただの紙型流用本」だとタカをくくってました。
それにしても、処分した本にかぎって必要になるんですよね。
私はほとんど処分しないのですが、だれでも持っているような「立派な本」ばかり後生大事にしていて、だれも持っていない「つまらない(実は重要な)本」ばかり売っていたような気がします。
桜様。
城戸さん、終戦直後(山梨に疎開中)に数十冊本を出したと言っています(未刊エッセイで)が、はたしてほんとうなのでしょうか。パンフレットに近いようなものだったらしいのですが。海野さんの「ヒルミ夫人……」みたいな本だって何冊も現存しているのですから、もしかして残っているかもしれませんね。
姫路小松様
はじめまして。
本業があってもがんばっている人はいますし、副業でもできるということが小説書きの面白いところで。商売柄、新人さんの原稿を読むことが多いのですが、「30代、フリーターで小説修業中」なんて人はさすがにレベルが高いのは事実ですが、そうでない人でも驚くほど面白い人もいますからね。せっかくだから少しずつ書きためて、どこかの賞に再チャレンジ、ってのはいかがですか。「大賞取ってもデビューにならない」賞だと、これまでどおりお仕事は続けられますし……(おっと問題発言か?)
日下さん、
>>春陽堂文庫「紅殻駱駝の秘密」(昭和16年6.16)十六刷 1200
>>これも重版ですが、短期間での増刷
>これの初版の奥付を教えていただけません
でしょうか。昭和十五年九月の何日かだと思うのですが
昭和十五年九月十日印刷
昭和十五年九月十五日発行
となっています。
>♯あ、あと日本小説文庫ではなくて、春陽堂文庫になってますか
間違いなく、春陽堂文庫、です。
お役にたてて嬉しく思います。
日下です。
>桜さま
>春陽堂文庫「紅殻駱駝の秘密」(昭和16年6.16)十六刷 1200
> これも重版ですが、短期間での増刷
すいません、これの初版の奥付を教えていただけません
でしょうか。昭和十五年九月の何日かだと思うのですが、
現物がどこにもなくて、あきらめていたところだったの
です。島崎書誌でも「未見」になってますし……。
♯あ、あと日本小説文庫ではなくて、春陽堂文庫になっ
♯てますか?
えー、今月発売される昭和ミステリ秘宝『二十世紀鉄仮
面』に小栗虫太郎の書誌を作ったのですが、現在、上記
の本の他に、以下の三冊の発行日が不明です。ご存知の
方がおられましたら、ご教示いただければ幸いです。
『黒死館殺人事件』桃源社 1974年版 カバー装
『オフェリヤ殺し』石原求竜堂 1948年7月
『紅毛傾城』社会思想社現代教養文庫 1977年8月
教養文庫は、埋もれて出てこないっす(泣)
まあ、遺漏はあるでしょうが……といおうと思ったら、
> 末永昭二さま
>『夢殿殺人事件』、昔、収録作品が少ない異本(重版)を持って
>いましたが、何だかわからないまま、10年以上前、売ってしまい
>ました。あの本、結構ナゾな本ですね。売らなければよかったで
>す。
早くも遺漏が(笑)
姫路小松様
>大昔に鮎川哲也さんが編集されている、本格推理に採用されました。
ええ!第何巻ですか?私は鮎川さんの「本格推理」全巻持っていて今あわてて
目次見たのですが、見落としでなければ「姫路小松」ってペンネームはない
ですね。掲載時のペンネーム教えて下さい。
>当時は僕も学生で、もしかしたらこれで食ってイケルんちゃうん、とか
>おもっていたんですが、社会人になり色々忙しくて全然書けなくなりまし
>た。書きたかったりするねんけど、忙しいし、読むほうが楽しいような
>気もするし、仕事も楽しかったりします。どんなもんでしょう?
健全な精神だと思いますよ。私は、時々トリックを考えたりして「これはイケ
ル!、乱歩賞応募だ」などと瞬間的に思ったりしますが、それを小説のかっこ
うにするとなると片手間ではとてもとてもと悟ります。人様のを読んで、いろ
いろ言ったりするのが一番楽しいです。ミステリーに限らず、一編の小説を纏め
るのは凄いことだなと思います。
皆様、こんにちわ(^o^)ノ
>桜さま
桜さまも残念組に編入ですね(笑)
でも、そのあとちゃんと買うものは買ってるから、さすがです。
わしはゼッ不調モ−ド中です、あははは。
>石井春生さん
『アトリエ殺人事件』高原弘吉 集英社コバルト文庫
『この文庫がすごい!2000年版』で紹介された本格味のあるジュブナイル短編
集>絶版なので1年探して、定価のウン倍にてネットにて購入(^o^;;
「アトリエ殺人事件」>あやふやな犯行時刻の謎は?伏線も効いてるが、謎の
作りは少年ものだから、すぐわかる。
「双眼鏡は知っていた」>双眼鏡で見た謎の風景の正体は?@とbの融合作
品!と好評な1篇。**が高いと現実にありかな?と思わせるね。
「かくしマイクのわな」>研究書類盗難事件解決に乗り出した名探偵が仕掛け
たマイクのわな。結構@-@@@な探偵さんで、このキャラがいい。
「古屋敷ののろい」>古屋敷の庭を必死の形相で怪しい行動をする男。
この暗号、現代より当時の方が解読されやすかっただろうなあ。
「渡辺啓助100歳記念展」、好評のようです、石井さん。
仰天の騎士さん、浦和店、当たらず、ということでした。
そのかわり、昨日は、古書店をまわりました。
春陽文庫「逆光のブルース」黒木曜之助(昭和52年)初版 100
春陽文庫「誰の屍体か」鮎川哲也(昭和37年12.25)五刷 100
五刷とは、ずいぶん重版されているのですね
春陽堂文庫「紅殻駱駝の秘密」(昭和16年6.16)十六刷 1200
これも重版ですが、短期間での増刷
帰って、目録をみる。ここには、末永さんが(未見)とされている
「雑音横丁ーユーモア中篇小説集ー」再版
城戸礼(ママ) 中島亀三郎装 (学進書房) 昭和22 1000
とある。先着順のようですので、FAX。しかし、なんとなく、当たらない予感がします。この(再版)、手に入れたいのですが、結果はどうなるのか、楽しみです。
あるものですね、と思い続けています。
「渡辺啓助100歳記念展」に行って来ました。末永さんの仰有っていた
サイン本もありましたが、なによりも嬉しかったのは、貴重に本を拝めたこと。
「東京ゴリラ伝」や「空気男爵」等々あまりの素晴らしさにしばらくガラス
ケースの前から離れられませんでした。うーん、しばらく夢に見そうです。
ギャラリー・オキュルスでは、渡辺啓助氏のインタビューのVTRも上映して
いましたが、思っていた以上にお元気そうで、この調子でしたら、作家の
長寿記録更新もありえるのでは!? まあ、それはともかく、今でもご健在な
こと、ファンの一人としても嬉しい限りですね。
>仰天の騎士さま
『アトリエ殺人事件』の書評は、迷宮会とワセミスOBのHPの両方で
取り上げてましたよん。ちなみにこれ、私も持っているんだけど、まだ
未読。うーん、仰天さんの感想も気になるから読もうかしら。
あと、楠田は残念だったね。まあ、気長に探せば、またどこかの目録に
出るかもしれないし、次回またがんばろう…ということで元気だしてね(^o^)
会期中に上京できないので、ギャラリー・オキュルスと同じ町内に住んでいる画家に行ってくれえ、とメールを送りました。当然、サイン本ねらいです。それにしましても、鴉かあ。カラスはきらいだけど、描かれた鴉には優れたものが多いですね。イチバンは水木しげるの『化烏』。
森英俊さま
HPにて内容確認しました>バカミス
これは買い!な1冊ですね。わしも黒白さんと同じくアマゾンにて
注文出しているので、明日あたり届くでしょう・・すげえ、楽しみ。
>ちなみに浦和はぼくも3点入れましたが、案の定、全滅でした。やはり
>倍率が10倍を超えてしまうと、生半可なことでは当たりません。
電話の担当の方もすまなそうに
「かなり倍率が高く・・」といっておられましたね。
わしゃ、さわやかな古本野郎だから、ごちゃごちゃ言いませんが、
何か言う方もいらっしゃるんだろうなあ。
勝負は時の運だもんね(^o^)b
しかし、自分で言うか!>さわやかな古本野郎(笑)
>桜さま
いや、桜さまはヒキが強いから・・・勝ちかも(笑)
現在、高原弘吉「アトリエ殺人事件」を読んでおりますが、
あれ、これってどこかの何かで紹介されてたよねえ?
どこだっけ???あああ、ボケかい>わし
・・・指回しやろ(^o^;;
ギャラリー・オキュルスの渡辺啓助展に行ってきました。
絵だけでなく、かなり貴重な本も見られますよ。『地獄横丁』の箱の本物って、初めて見ました。
東京創元社の『ネメクモア』、運が良ければ普及版のサイン入りが購入できるかもしれませんので、ファンはぜひとも覗いてください(数に限りがあるらしいので、売りきれていたらごめんなさい)。
もちろん新青年研究会の『渡辺啓助100』も販売しています。中身をご覧になってご購入を考える、という方はぜひ!
また、限定版豪華本『偽眼のマドンナ』も発売中です。キレイな本ですよ。
ということで、今日は展覧会の宣伝でした。
ギャラリー・オキュルスの地図などは、上記のURL(八本正幸氏のホームページ)に告知してあります。
2月10日まで、入場無料です。
どうぞ振るってお出かけください。
オーナー様。こしぬま様。仰天の騎士様。岩堀様。
ご感想、ありがとうございます。
大先輩にそう言っていただいて、大変励みになります。
各所で好意的に取り上げていただいており、ほんとにありがたいと思っています。掲示板からで失礼ながら、皆様、ありがとうございます。
桜様。
やはり、桜さんがいらっしゃるとカウンターの上がり方が違いますね。
どうぞ、今後ともよろしくお願いします。
『SUMUS』気になる雑誌です。
『夢殿殺人事件』、昔、収録作品が少ない異本(重版)を持っていましたが、何だかわからないまま、10年以上前、売ってしまいました。あの本、結構ナゾな本ですね。売らなければよかったです。
大昔に鮎川哲也さんが編集されている、本格推理に採用されました。当時は僕も学生で、もしかしたらこれで食ってイケルんちゃうん、とかおもっていたんですが、社会人になり色々忙しくて全然書けなくなりました。書きたかったりするねんけど、忙しいし、読むほうが楽しいような気もするし、仕事も楽しかったりします。どんなもんでしょう?
『バカミスの世界』、書影があるということですので、購入したく、楽しみにしています。仰天の騎士さんも、森さんも、伊勢丹浦和店の目録からはアタラずですか、私もまだきいていませんが、そのような予感がします。
本当に、競争が激化していますので、夢のような古本店があれば、と、おもいたくなります。
こしぬまさんが書かれていた、乱歩の蔵、ここには夢のような本があるのでしょうか。公開のためには十億円もかかるとなれば、やむおえないことなのかもしれません。散逸が免れることを祈るばかりです。
先に書きました「SUMUS」5号、雑誌にHPが記載されていました。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/5180
です。送料込みで800円。
その記事(扉野良人)の中に、小栗虫太郎「夢殿殺人事件」(熊谷書房)の初版は昭和二十年二月二十日に発行されていますが、熊谷市郎さんはインタビュウのなかで
「そんなことはありえない」
と答えておられるようです。
わたしのは再版で、昭和二十一年四月十日発行
です。再版には、たしかに、初版の日付けがそのように書かれています。
扉野さんも、もしそうならば、
戦前最後にでた探偵小説出版
と言われています。
熊谷市郎さんが知らないということは不思議です。このとき、熊谷さんは77歳でしたが、忘れられていたのでしょうか。
仰天の騎士さま
『バカミスの世界』はうちのOBのかたがたがかなりの数、参加して
らしたので、ホームページのほうで簡単に内容を紹介しておきました。
ひとことでいえば、「買い」だと思います。海外ミステリ者のわたしに
とっては前半部の書影の数々も楽しいし、巻末のレビューも圧巻です。
ちなみに浦和はぼくも3点入れましたが、案の定、全滅でした。やはり
倍率が10倍を超えてしまうと、生半可なことでは当たりません。
1月31日の昼ごろ、札幌発大阪行きのトワイライトエクスプレスの個室内で、
十丁の拳銃が発見されるという事件がありました。(新聞記事は以下のとおりです)
三十一日午後零時二十分ごろ、JR東海道線京都―高槻駅間を走行中の札幌発大阪行き寝台特急「トワ
イライトエクスプレス」五号車の八番個室の荷物棚に、油のにおいのする黒色の
布製手提げかばんがあるのを車掌(50)が見つけ、大阪駅に到着後、曽根崎署
に届けた。中には自動式短銃十丁と実弾百五十発があり、同署は銃刀法違反事件
として捜査している。京都駅に停車中、四十歳前後の小柄な男が車掌に「八番個
室に荷物を取りに来た」と話しかけて室内を一緒に探し、見つけられないまま立ち去っていた。
調べによると、短銃はロシア製や中国製の古い軍用銃(三十八口径)とみられ、一丁と実弾十五発が
セットになってビニール袋に包まれ、油が付着していた。
列車は三十日午後二時九分に札幌駅を発車。車掌が検札した時、八番個室を予約していた別の男性
客にカードキーを渡したが、どこかの駅で降りたという。
「トワイライトエクスプレス」は、JR西日本が一九八九年に導入した九両編成の豪華列車。
おそらく密輸拳銃の受け渡しに失敗したのではと思われる事件ですが、鍵のか
かる寝台特急での密輸物品受け渡しといったトリックが描かれた推理小説を誰かご存知だったらあっ教えてください。
ちょっと面白い事件で、興味がわいたもので。
よろしくお願いします。
Y.KOJO
末永様
先日は簡単メールで失礼致しました。酔うと眠くなるんですよ(^o^)。
本文もDMのつもりでしたが、皆さん掲示板に書きこんでおられるので。
渡辺啓助は、代表的な作品(「決闘記」、これは子供の頃雑誌に再録?
されたのを読んだ記憶あり、「…諸井蒼十郎とまあ仮にしておこう…」と
いう書き出しが印象に残っています。あと「偽眼のマドンナ」「地獄横丁」
「聖悪魔」あたり)は読んでいるのですが、それほど関心は持っていません
でした。そういう意味で今回の本などはいい刺激になります。
まだまだ「修業」しなければならんと思いますね。
百歳におなりとか。正月に弟の渡辺温のこと読みましたが(鮎川哲也編
「こんな探偵小説が読みたい」)、若死にした弟の分も長生きされたと
いう事でしょうか。
尚、代金は水曜日に振り込み手続き致しました。
素晴らしい本、ありがとう御座いました。
伊勢丹浦和、良かったみたいですね。
「神の手」の森さんが一人勝ちみたい・・・ああ、行きたかった。
で、目録注文3冊ですが、ぜ-んぶハズレだもんねええ(ToT)ノ
>石井さん
あ-あ、落穂拾いに行こうかなあ・・な-んもないだろうなあ。
電話で結果確認して、落ち込んだわしなのです。
週末は「渡辺啓助100」で楽しもうっと。
そうそう、黒白さんの日記で小山 正&バカミステリーズ 編
「バカミスの世界―史上空前のミステリガイド」(美術出版社)
の発売を知り、注文出したのですが、これ、内容どないですか?
きのうの毎日新聞夕刊に、あの江戸川乱歩の自宅の蔵を記念館にする計画が、豊島区の財政悪化で、頓挫しそう、という記事が載っていました。10億円が調達できないとか。情けない話ですね。平井名誉教授もがっかりしていました。
ところで、私のところには、なぜかいろいろなものが集まります、金以外の。明日は、私が関わっている環境団体「三島ゆうすい会」を取材しに、テレビ東京が来ます。私が連れまわすことになっています。「ボランティアの世紀」という番組だそうです。そうそう、明日はNKKテレビ「ひるどき日本列島」が我がまち三島でーす。これもいろいろ打ち合わせしたなあ。以上宣伝でした。
末永さん、『渡辺啓助100』が昨日、到着しました。レビューにはいりこんでしまいました。雑誌、単行本、あたられておられるのですね、それぞれの解説者の人達の熱意がつたわりました。目次との対応、本文と異同があるのを確認しました。
次回の、海野さんのも、このようなレビューとなるのでしょうか、これも楽しみな企画です。
石井さん、太田書店の目録をみて、いいものが出ていそうな気がしていました。目録ではわたしの結果はアタリが少いと思われます。
こしぬまさん、宮澤さん、ありがとうございます。いいお友達をおもちですね、こしぬまさん。宮澤さん、リスト作成、拝見しています。
昨日は、「SUMUS」5号もきました。なかでも、
ーKIMMー熊谷市郎氏の探偵小説出版ー 扉野良人
には、注目する記載がおおくあります。
・これは前号の続きです
・熊谷晃一、くまがい こういち、本名が市郎
・古書店経営を神戸でされていた(光文堂、という名前)
・1905年生まれで、1985年死亡
・彼の娘さんが登場しています
・死後、彼の本を処分された古書店主も登場、その他多くの登場人物の名前がでてきます
そして、芦辺拓さんの解説(「ぷろふいる」傑作選)でその存在があきらかにされた(すでにこの掲示板であきらかにされていましたが)、インタビュウのことが記述されています。
次号で、その録音された内容が公開されるようです。
ホームページに東京創元社の2月刊行予定をアップしました。例の
『貼雑年譜』の詳細なども紹介されています(編集のかたの力のこも
った文章には脱帽)。
>末永さん
『渡辺啓助100』わたしのところにも昨日、到着しました。いやぁ、
これはたいへんな労作ですね。レビューをぱらぱらめくっていると、
氏の仙花紙本(残念ながら1冊も所持していませんが)が思わず欲し
くなってきてしまいます。
>桜さま
さすがと申しましょうか。確かに、今日はなかなか楽しかったです。但し、残念な
ことに目録の当たりは今ひとつでしたが。(仰天さん、当たっていたら貸してね(^o^))
>こしぬまさま
いいですねぇ。私も本を贈ってくれる男友達が欲しいですわ。しかし、人徳が
ないので、たぶん絶対に無理かも(T_T)
パソコンの修理で数日開けなかったら、凄いことになってますね!
桜さん、復帰!
『渡辺啓助100』が届く!末永さん、明日送金しまーす。
女友達からぶらっく選書や雄鶏社などの翻訳ミステリが40冊近く贈られる!
鑑賞に耐える表紙絵だなあ。(読むには苦しい)。おお、野口久光の絵か!
なんか、寿つづきの月末です。
>オーナー様
『熊の出る開墾地』の件ありがとうございました。私の方の資料室のリストにも転記させていただきました。
国会図書館Web-OPACでもそれだけは内容が載っていなかったのでありがたかったです。しかし2000年は生誕百年で三つの出版社から単行本が出ていたのですね。全然知らなかった。
P.S.
桜さんの復帰、嬉しいです。
末永さん、『渡辺啓助100』は皆様のもとに昨日あたりに届いていますので、今日か明日には届くのでしょうか、とても楽しみです。
100、という意味、種々にあたえられているのですね。
仰天の騎士さん、今日が初日です、「第5回伊勢丹浦和店」。ここには例の、楠田匡介さんの『密室殺人』同光社版(帯、函なし)があります。他にもそこを訪れれば、多くの成果があるような予感がしますが、今回は目録のみにたよりました。
届きはじめたようですね、『渡辺啓助100』。
オーナー様、ご紹介ありがとうございます。
「小音楽会」は、「『新青年』趣味」第7号の渡辺啓助特集(1999年)で翻刻していますよ。お求めになっていたのではないでしょうか。
啓助先生の生活の一端がわかる貴重な作品だと思います。
小林文庫です。
桜さん
石井さんとすれ違っている可能性は大ですね (^-^)
改定されていると言えば、同じ会報に泡坂妻夫の『家紋の話』が二版以降で改定されている、とあって、こちらの方が気になりました。
今年もよろしくお願い致します。
末永さん
新青年研究会編「渡辺啓助100」、昨日届いていました。
仕事で午前様だったので、後で読むつもりだったのが、チョット読み始めたら、止まらなくなってしまいました。
素晴らしい労作で、圧倒されました。
殊に、村上裕徳さんの「渡辺啓助の100年」は圧巻。
「鴉」には「B」の同人も参加していたのか…、「小音楽会」は探して読んでみたい…。
『夜の蝶』の紹介には、感動しました。
2刷本がいくつかの書店ではみあたらないので、ある書店に頼んだのですが、その日のうちに、配給元では、初版、2刷の指定ではあつかわないという連絡がはいりました。
それで、新刊本屋さんを訪れました。
小林さんのいわれるように(お見とおしです)、雪の土曜日、まわったのです。古書展にもいきました。
おそらく、すれちがいがあった、と思います、しかし、目的のものを受け取り、次の古書展にでかけましたので、余裕がありませんでした。
城戸禮「風よこの灯を消さないで」昭和38.3.10 初版・函付き 千
を見つけて、購入しました。
ところで、それらの2刷文庫本をみますと、いくつかのことが目に付きます。
・2刷文庫本の3冊とも、袖口がヤスリかけが施されていました。
ブックオフと同じように、きれいにかけられています。
新刊では、はじめての経験です。
・帯がいずれもありません
以上が追加の情報です。
小林さん、石井さん、末永さん、仰天の騎士さん、皆様、今年もよろしくお願いします。
小林文庫オ−ナ−さま
>佐左木俊郎『熊の出る開墾地』、ようやく届いたので、収録作をお知らせします。
う-ん、探偵ものはほとんどなさそうなんですね。
これはやはり、注文は見合わせようっと。
桜さま
光文社文庫のあのシリ−ズ、近くにはなく、隣町まで買出しに行って
おりますわしですが、2刷も押さえるべきなのかあ??(苦笑)
1/31の某所の決戦、ああ、誰が当たっているんでしょうねえ>楠田
桜さん
その会報は、私も読んでいますが、2刷をさがそうとは、全く考えませんでした。
そこが、我々とのレベルの違いですね。
土曜、日曜は、関東は大雪でしたが、その中での神保町廻りでしょうか!?
ご無沙汰しておりました。
約1ヶ月ぶりでしょうか。
ミニオフ会の際などにも、桜さんはどうされたんだろう?、という質問を何度も受けました。
末永さんや、日下さん、森さんの達の書き込みには、私には到底対応できません。
石井春生さんをはじめ、ファンの方も多いですので、また書きこみお願い致します。
末永さん
古書展で出会った人の事は、必ず誰かが書いていますからねぇ… (^ー^)゛
昔のデパート展では、カストリ雑誌が山済みになっている事は、珍しくなかったですね。
私が東京に住んでいた頃ですから、もう20年近く前の事ですが…… (^_^;;;)
その頃は、マイナー作家や雑誌には知識が無かったので、殆ど手を出していませんでした。 あぁ、タイムマシンが欲しい。
石井春生さん
と言う事で、古書展、デパート展に出没している石井さんの行動は筒抜けでしょう。 (^O^)
何次何分に何処にいて、階段を駆け登ったか…、コンピュータの前に座るだけで総て解ってしまうかも…(笑)
桜さんが、戻られて良かったですね。
もしかしたら、西部古書展あたりで、桜さんとすれ違ったかもしれないですね。 (-_^)
渡辺東さんのギャラリー展、行ってみたい気もします。
最期に購入報告を。
「新大衆小説全集(2)川口松太郎篇」矢貴書店 s24.11
※ 川口松太郎って「丹下左善」を書いていたのですか?
オール・ロマンス叢書・第三輯「選集・半七捕物帳」岡本綺堂 s21.11 (表紙欠け)
「満潮」佐藤紅緑 まひる書房(少年少女文庫撰) s23.12
「朝顔夕顔」吉川英治 東光出版社 s23.3
などなど。
どの叢書も、後ろの出版案内を見ると、もっともっと欲しい本が並んでいますね。
>桜さま
お久しぶりです。桜さんがいらっしゃらないので、少し寂しい気がしてましたが、
もしかして、しばらくの間、東京にいらしたのでしょうか。だとしたら、どこかで
すれ違っていたかも(^^)
>オーナーさま
もしかして、私の行動も筒抜けなんでしょうか? 別に隠しているわけでは
ないんですが……けど、なんか恥ずかしいです〜(>_<)
>末永さま
金曜日はお疲れさまでした。末永さんから見せて頂いた南沢十七の短篇は
あまりの面白さに今でも忘れられません。うーん、なんてスゴイ話を書く
のでしょうか>南沢十七
あと、『渡辺啓助100』楽しみですね。創元社の『ネメクモア』もそろそろ
書店に並ぶみたいですし、渡辺東さんのギャラリーで記念展も開かれる
ようですし、いろいろと渡辺啓助関連のことで楽しめそうで嬉しいです。
桜様。
再版の訂正については、私も横井さんにうかがいました。新潮社のミステリー事典といい、再版まで押さえなければいけないのは大変ですね。
オーナー様。
私の行動が筒抜け?……どこでだろう(笑)
東急は雑誌(とくに戦前雑誌)がほとんど絶無だったので、「雑誌買い」の私としてはあまり買うものがなかったです。どうもデパート展は雑誌が少ないような。朝一番に行くと戦前雑誌がウナるほどあるのではないかと夢見ていたのですが。
やっぱり、古書会館の方が何だかんだ言っても雑誌が多いですね。
さて皆様。
『渡辺啓助100』、本日「お披露目」です。
ご注文の皆様には本日投函の予定です。明後日にはお手元に届くでしょう。
どうぞお楽しみに。
まだ、若干数残部がありますので、まだお求めでない方はぜひこの機会にご注文ください。
神田古書街の新刊本屋さん、五軒を探すものの、見当たらず。あるのは初版1刷ばかり。
それというのも、横井さんの情報(ある「会報」)として、
「探偵趣味」傑作選の、2刷には、初版と異なる説明が扉の「探偵趣味」の書影になされているということ。
2刷を入手することにしました。
ようやく、聖橋の、丸善にて入手。平積みのものをみますと、多くは初版本でしたが、一冊のみが2刷でした。他の傑作選の2刷は、他の新刊本屋で入手しました。
初版1刷では、
「探偵趣味」創刊号 大正14(1925)年9月
−江戸川乱歩が編集当番で、30ページだった。
2刷では、
「探偵趣味」終刊号 昭和3(1928)年9月
−次号の告知はされたが、発売されなかった。
というように訂正されています。そうです、初版の書影は終刊号のものだったのです。書影をいれかえずに、説明を訂正したのですね。
ちなみに、2000年の発行の3冊には、
「ぷろふいる」傑作選 初版3.20 2刷 4.5
「探偵趣味」傑作選 初版4.20 2刷 5.1
「シュピロ」傑作選 初版5.20 2刷 6.1
というように、2刷まで出ています。
小林です。
本業の仕事が煮詰まっていますので、先週、今週と掲示板に時間を割き難くなってます。 (>_<)
「白梅軒」川口店主様のお言葉は、耳に痛いです。
仰天の騎士さん
遅くなってスミマセン。
佐左木俊郎『熊の出る開墾地』、ようやく届いたので、収録作をお知らせします。
『熊の出る開墾地』佐左木俊郎・著 編集・佐左木俊郎生誕100年記念事業実行委員会
英宝社 2000年5月30日発行 本体2400円
収録作 ()内は初出誌
芋(文藝戦線 T15.3)
土竜(文章倶楽部 T15.9)
蜜柑(随筆 S2.2)
山茶花(文章倶楽部 S2.7)
再度生老人(宇宙 S3.9)
熊の出る開墾地(文章倶楽部 S4.4)
或る部落の五つの話(文学時代 S4.10)
黒い地帯(新潮 S5.1)
機関車(週刊朝日 S5.5)
都会地図の膨脹(プロレタリア文学 S5.6)
秋草の顆(今日の文学 S6.1)
狂馬(新青年 S6.7)
芽は土の中から(文学時代 S7.2)
馬(新潮 S7.8)
陽だまりの人 ―資料に見る雑誌編集者佐左木俊郎― 増井三夫
農民を知りすぎていた佐左木俊郎の文学 渡辺 毅
編集後記
「機関車」「狂馬」は、探偵小説としても読めそうですが、まだ読んでいません… (;^_^;)
「農民文学」が中心らしです。
昭和59年に同じく英宝社から刊行された『佐左木俊郎選集』を定本としている、とのことです。
創元推理倶楽部秋田分科会・編「定本人形佐七読本」も届きました。
これは厚い!、内容も充実している!!
時間を掛けて読んで行きます。
樫葉さん、柴田楽亭さんの研究も拝読しました。
ちょっと、1つだけ。
先日購入報告した「陣中読物」第5号(昭和19年10月)に掲載されていた、「蝶合戦」横溝正史は、人形佐七捕物帳「蝶合戦」の原型のようです。
森 英俊 さん
わざわざ、到着のご報告ありがとうございます。
明朗小説のレビュー、楽しみにしてます。
末永昭二 さん
デパート展と目録注文の結果はどうでした?
面白い収穫があったら、また報告してください。
しかし、末永さんが東急に出没したのは、この掲示板に書きこんでいただく前に解っていました。
他の方の、日記、掲示板に報告があったので…。
面白いような、恐いような世界ですね、インターネットも。
彌生書房、小沼丹ツリーのみなさま。
私の出る幕はありませんでした。
その叢書は1冊も持っていないですから。
小沼丹は著名な作家だし、昭和35年くらいというと宝石も健在で推理小説のレビューもちゃんと行われていた時代なので、日下さんのご意見が正しいのでしょうね・・・。
ただ、須川さんの記憶も捨てがたい…。
どこかで、ポロっと見つからないかなぁ。 石井さん、頑張って下さいね。 (-_^)
安田ママさんの「注目新刊情報」によると、「東京創元社の2001年刊行予定」に、
「大阪圭吾」の傑作短篇集(2分冊)
と言うのが、あります、
これは、「大阪圭吉」のアンソロジーか!? 公式情報なのでしょうか?
東京創元社のことだから、何時出版されるかわかりませんが、期待して待ってます。
渡辺温の全作品を集めた『アンドロギュノスの裔』、も期待大ですね。
岩堀です。
弥生書房<推理小説傑作選>、お騒がせしております。
小沼丹の巻、須川さんの目撃談で「おう!」と思ったのですが・・・。
日下さんのおっしゃる通り、私は目撃している訳ではありません。
今のところ3巻までは「絶対」確実ということのようですね。
一般論としてですが、子供の頃の目撃記憶は案外正確なん
ですよね。私などは50数年以上も前に映画館で見た「三鷹事件」
のニュース映画の場面がありありと浮んできます(なんの自慢
にもならんですけど)。
>山前さんなんか、「巻末広告に載っている本は、出ていないものと
>思った方がいい」とまでいっています(笑)
純朴(?)な本好きとしては、出すと言ったものは何年
かかっても出すのが出版社の義務と思うのですが、出版
界では山前さんのおっしゃるような事は不思議ではないんで
しょうか?
私の経験では、某出版社の「世界の歴史」の最終巻「人類の未来」
というのが遂に出なかったという経験がありますけど。
鮎川哲也『白樺荘事件』は広告出たことあるのですか。
ならば、是非現物が出て欲しいなあ。
デパート展の初日に並びました。仕事も一段落したし、懐も微温的だったので。
結果は、注文分は全敗、つまり1冊もなし。10冊くらい各店に注文していたのですが。
場でも大したものはなかったです。雑誌がほとんどないんだもの。ということで、東急の後に行った古書会館の方が収穫がありました。
うーん。慣れないことはするもんじゃないですね。
みなさんとお別れしてから、渡辺さんと石井さんと私の3人でしばし歓談。
いろいろ教えていただきました。勉強になりました。アリがとうございます。
ウチに帰ると宅配便の不在票が挟んである。某目録で注文したやつらしい。今日のデパート展+古書会館の成果を束にしたより、こっちの方がかなりうれしい。
やっぱり、私は慣れないデパート展に朝から出張るより、目録で確実に注文したほうが効率がいいのかな、と妙に納得してしまいます。直接みなさんのお目にかかるという無形の「収穫」はありがたいのですが。
日下です。
>須川毅さま
>40年前の記憶で世間をお騒がせしましたm(__)m
いえいえ、こちらこそ申し訳ありませんでした。
>しかし、夢が醒めたようでちょっと悲しいです。
実は私も、幻はそっとしておいた方がいいと思って、
発言を控えていたのです。(調べは前回の須川さん
のご発言の直後についていましたので……。日付か
ら、ご賢察ください)
それが心ならずも野暮な差し出口を聞く羽目になっ
たのは、石井さんがこんなことをいうから……。
>須川さんと岩堀さんが目撃されているのですから、たぶん
>存在するのでしょうし。
あのですね、須川さんは「当時見たような気がする」、
岩堀さんは「巻末広告にあるのだから出ているのでは」
とおっしゃっているのに、どうして「須川さんと岩堀さ
んが目撃されている」になってしまうんですか〜〜。
>これは謎を解くためにも、一生懸命探さなきゃ(^^;)
探す前に、書誌をチェックしてください〜〜(泣)
この掲示板から「小沼丹の『古い画の家』は出ている」
という情報が広まるのはどうかと思って、つい発言して
しまいました。
♯仕事柄、不確かな書誌情報が流布しているのが、気に
♯なってしょうがないのです。私の病気みたいなもので
♯すので、石井さんも気を悪くしないで下さいませ〜。
小林文庫オーナーさま
中野実、到着いたしました。いやぁ、なかなか味のある表紙ですね。
どうも、ありがとうございました。
中野実といえば、光風社から出た『黒い戯曲』をようやく入手。
スリラー劇集(『千曲川通信』にも、ひとつ入っています)と銘打たれ
た巻末広告を見たことがあったので、到着するのが楽しみです。
40年前の記憶で世間をお騒がせしましたm(__)m
しかし、夢が醒めたようでちょっと悲しいです。
日下です。
気になったので、いろんな資料に当たってみましたが(←仕事しろよ)
やはり、小沼丹『古い画の家』は出ていないようです。
>「海辺の悲劇」の巻末広告では、(4)小沼丹「古い画の家」まで
> は題名・収録作品名が入っていて、(5)日影丈吉以降は題未定と
> なっていますから、小沼丹は出ているのではないでしょうか。
書誌作成において「巻末の(予告)広告」ほど当てにならない
ものはありません。これは極論ですが、山前さんなんか、「巻
末広告に載っている本は、出ていないものと思った方がいい」
とまでいっています(笑)
♯これが既刊本の広告であれば、ある程度は信用できるのです
♯が……。
この掲示板をご覧の方々ならば、広告があるのに実際には出て
いないミステリが、十冊以上、たちどころに思い浮かぶのでは
ないでしょうか。
角田喜久雄『五匹の盲猫』『怖ろしき一夜』、横溝正史『黒い紋
章』、水谷準『悪魔の応接室』、水上勉『鷹の鈴』『穽』、高木
彬光『破戒殺人事件』、江戸川乱歩推理文庫『鉄仮面』、岡村雄
輔『盲目が来たりて笛を吹く』、笹沢左保『哀愁によろしく』、
木々高太郎『大心地先生最後の事件』、仁木悦子『ひなの首』、
梶山季之『歪んだ細胞』、別冊幻影城「瀬下耽」、香住春吾『幽
霊乗組員』、香山滋『羽魚の秘密』、鮎川哲也『白樺荘事件』、
佐野洋『偽りの讃歌』、笠井潔『鏡の国の殺人』
これらは、全部、出ていない(と思います……)
もっとも、横溝正史『仮面舞踏会』や渡辺啓助『鮮血ランプ』
のように、予告から二十年以上たってから刊行されるケースも
ありますが。
須川さんのご記憶は、おそらく『海辺の悲劇』の巻末広告に、
『古い画の家』のタイトルおよび内容が予告されていたことが
原因ではなかろうかと推察いたします。
弥生書房…元々は、私が岩堀さんにお聞きしたのが始まりだったのですよね。
私が持っているのは、中村真一郎だけなんですが、岩堀さんからお聞きして
大変気になったのが小沼丹。この人のミステリは実は「黒いハンカチ」だけと
思っていたので、弥生書房から出ていたとすれば、それは是非読みたい一冊。
でも、国会図書館で検索をかけても出てこないんですよ。うーん、どうして(?_?)
須川さんと岩堀さんが目撃されているのですから、たぶん存在するのでしょうし。
これは謎を解くためにも、一生懸命探さなきゃ(^^;)
こちらには初めて書きこませていただきます、黒猫荘の一室を借りております、天野と申します。
>小林文庫オーナーさま
『秘文字』のこと、気にかけてくださり、ありがとうございました。
また縁がめぐってくるのを気長に待ちます(笑)。
お忙しそうですが、お体に気をつけてお過ごしください。
では。
須川様
そうでしょう。30年前だったら私とずっと離れていること
になりますよ。そんな筈はないと(^o^)。
「海辺の悲劇」、私は工場見学で関東方面にきて、
川崎の小さなな店で買った記憶ありますが、その他の
巻が並んであったかどうか全く記憶なしです。
その頃は鮎川さんしか関心がなかったようです。
↓↓
40年前でした。謹んで訂正。
↓↓
お久しぶりです。いい加減な話だと予めお断りします。
実は僕も昔、この叢書を本屋の棚で見て第1巻を買った
のです。その時のおぼろげな記憶では「古い画の家」が
確かにあったのです。その証拠にそれからずーっと小沼
丹の名前と「古い画の家」は僕の頭に焼き付いており
古書店でも探してしまうのです。30年前の記憶なので
自信はないのですが・・
ま、これくらい昔の話になると南京大虐殺みたいに諸説
紛々ということでお許しを。
日下様 さっそくのレス有難う御座います。
「海辺の悲劇」の巻末広告では、(4)小沼丹「古い画の家」まで
は題名・収録作品名が入っていて、(5)日影丈吉以降は題未定と
なっていますから、小沼丹は出ているのではないでしょうか。
それにしても、<推理小説傑作選>の人選はかなりユニークですね。
日下です。
> 岩堀さま
> 先日のプレMYSCONの折、鮎川さんの本4冊持っていきましたが、
> そのうちの「海辺の悲劇」(昭和35年5月発行)は弥生書房の
> <推理小説傑作選>シリーズ(中島河太郎編・解説)の第1巻です。
> この巻末の広告を見ると、鮎川さんに続いて(2)藤原審爾(3)中村
> 真一郎(4)小沼丹(5)日影丈吉(6)佐野 洋(7)大河内常平(8)水上 勉
> 以下続刊となっています。このシリーズ、最終的にはどこまで出たの
> でしょう?
> ご存知の方おりませんでしょうか。どうでもいいことかもしれませんが
> 気になりだすと気になります(妙な言い方ですが)。
> 石井さん(MYSCON当日、「海辺の悲劇」には帯び付きもあると教えて
> 頂きました)に伺ったところでは、日影丈吉までは確実、大河内常平は
> たぶん出ていないそうですが。
(1)「海辺の悲劇」鮎川哲也
(2)「若い刑事」藤原審爾
(3)「黒い終点」中村真一郎
までは確実に出ています。新書判、函、帯ですね。小沼丹は
見たことがありません。ホントに出てるんでしょうか。
5巻以降は、出ていないと思います。
先日のプレMYSCONの折、鮎川さんの本4冊持っていきましたが、
そのうちの「海辺の悲劇」(昭和35年5月発行)は弥生書房の
<推理小説傑作選>シリーズ(中島河太郎編・解説)の第1巻です。
この巻末の広告を見ると、鮎川さんに続いて(2)藤原審爾(3)中村
真一郎(4)小沼丹(5)日影丈吉(6)佐野 洋(7)大河内常平(8)水上 勉
以下続刊となっています。このシリーズ、最終的にはどこまで出たの
でしょう?
ご存知の方おりませんでしょうか。どうでもいいことかもしれませんが
気になりだすと気になります(妙な言い方ですが)。
石井さん(MYSCON当日、「海辺の悲劇」には帯び付きもあると教えて
頂きました)に伺ったところでは、日影丈吉までは確実、大河内常平は
たぶん出ていないそうですが。
いただく結果になりまして、かえって恐縮です。オーナー様。
ここのところ、珍しく仕事をしておりまして、あまり書き込めなくなってしまいましたが、ときどき覗いてます。
要件のみですみません。
小林文庫オ−ナ−さま、今日は営業かけに参りました(笑)
労作ですので、横溝ファン&ミステリファンに手にとっていただき
たい同人誌です>今回はまるでタウンペ−ジのようです(^o^;;
創元推理倶楽部秋田分科会作成による横溝正史同人誌第三弾
「定本人形佐七読本」のご案内です。
内容紹介>今回は横溝正史研究家の浜田知明さんの書誌的情報満載!
内容すごいぞ!な480P!
作品再録>「相撲の仇討ち」、「漂流奇譚」(初稿版)
採録>講談社「人形佐七捕物帳シリ−ズ」より高木彬光、城昌幸、島田一男
山田風太郎、中島河太郎
NHK放送台本>大衆名作座<人形佐七捕物帳>39回雪女
対談>横溝正史&松方弘樹
作品レビュ−>春陽文庫版全作レビュ−、春陽文庫未収録作品全作レビュ−
「変化獅子」を読む、お役者文七シリ−ズについて
作品資料>見出し一覧、登場人物一覧、人形佐七の前世について、他
書誌資料>横溝正史時代小説作品総目録、時代小説作品収録書目録、
人形佐七以外の捕物帳作品、連作以外の時代小説、他
ドラマ化資料>時代小説映画化一覧、時代小説ラジオドラマ化一覧、
テレビドラマ化一覧
座談会>>創元推理倶楽部秋田分科会+追加コメント浜田知明、他
索引・年表
送料込みで、1冊3000円です>無記名の定額小為替にてお願いします。
「定本人形佐七読本」希望 と明記の上、送付先を忘れずに(^o^)b
で、申し込み送付先はここにはアップできません>個人のお宅ですので、
プライバシ−等の問題があります。
購入希望者は、私のとこまでメ−ルしてください>送付先を教えます。
(S氏確認済み)
おっとそうそう、同じく秋田分科会横溝正史同人誌第二弾
「新版横溝正史の世界」(角川文庫未収録作品再録、濃い座談会等内容満載!)
ですが、残部40部があるそうです>こっちは1部送料込み2400円です。
仰天の騎士>殊能将之「黒い仏」はバカミスというか、なんちゅうか、へんてこ
な作品ですなあ>わし的にはいまいちだなあ。だんだん落ちてきたぞ>殊能将之
>もぐらもちさま
ご無沙汰しております。大倉てる子、さすがに一冊も持っておりませんし、
この年代の本は図書館にも置いてないので、読んだこともありません。
ああ〜、そのような内容だったとは。これはどこかに通ってでも読んで
みたくなりました。どうも、情報をありがとうございます。
私信ですが、うにさんにもよろしくお伝え下さいませ
>オーナーさま
中野實…私もあちこちの目録で見ますが、それなりに値が付いているみたい
ですね。人気も知名度もあるし、作家生活も長く作品数も多いので当然なの
かもしれませんが。ちなみに、私もぼちぼちと集めていますが、すでにコン
プリートは諦めています。だって、手の出せる範囲でしか買わない(買えない)
でしょうから。まあ、気長にゆっくりと楽しみつつ探すことにしましょう。
小林です。
RESが出来なくてスミマセン。伝達事項だけ。
末永さん。
ごめんなさい。
森さんと、7分違いでした。
長文のRESを書いていただいたので、末永さんの方に早く見ていただいたのかも知れませんね。
末永さんと森さんを(私が)選ぶわけにもいかないので、『女の流行』は書きこみ順で、森さんにお譲りさせていただきます。
森さん
この本は、古本屋さんがタダにしてくれた通り、保存状態はかなり悪い事を、ご了承下さい。
ただし、読む上では支障はありません。
森さんのご序は住所は、「Murder by the Mail」や「ミステリ作家名鑑本格派編」をお譲りいただくために、手紙を出した事があるので、知っている筈ですが、お送り先をメールでご連絡下さい。
一応、私も読んでみたいので、発送まで1週間程度お時間を下さい。
本日届いた目録に、中野實の本が載っている…、中野實も高くなりそうですね。
戦前の「女探偵」と言えば「隼お秀」ちゃんがまず思い浮かびますね。
でも、職業探偵もいました。
海野さんや木々さんが共同で使ってたキャラ(私立探偵だったと思います)な
んですが、うー、名前が思い出せません。本はどこかに行ってしまいました。
どなたか助け船を……。
海野さんって、「女探偵」好きですよね。
もぐらもち兄、活発化してますね。こちらでもよろしく。
>石井様
>戦前の小説で女性私立探偵を主人公にしたものって他にもあるのでしょうか。
ときたら大倉テル子の『踊る影絵』(昭和10年)。
もしかしてお持ちですか?
収録作7編すべて、有閑マダムの私立探偵(笑)S夫人が
大活躍しております。快刀乱麻を断つが如き名推理をするでもなく、
何となく上流社会のスキャンダルを暴きまくってほとぼりが冷める
のを待っているだけのようなヘナヘナな感じがたまりません。
私は大倉テル子は小説が巧いと思っていますし、大好きなので
是非『踊る影絵』は復刊して欲しいんですが、噂にもなりませんね。
何か自分のところのコンテンツの宣伝みたいですが何卒ご容赦を。
皆様、こんにちわ(^o^)ノ
>小林文庫オ−ナ−さま
「熊の出る開墾地」届いたら収録作品を教えていただけます?
それを確認してから注文したいと思います>ズルイぞ、わし!
>石井春生さん
というわけで「探偵作家クラブ会報2」ハズレました。
1と2、いつになったら入手できるやら・・とほほ。
で、古書店まわりに飽きたら、ご自分んちを探索をすると
うれしい発見がありそうですね>石井さん(爆!)
コピ−の件、ご面倒でしょうが、よろしく哀愁であります。
20日で大丈夫かしら?(笑)
う-ん、同じ本を注文しましたか>わしら
・・・ヒキが強い石井さんだから、こりゃ、負けたなあ。
(ちょっと高かったから、迷ったんだけど>わし)
で、入手したら、速やかに報告してくださ-い(笑)
>日下三蔵さん
てなわけで、コピ−は石井さんから入手できます。
ご好意、感謝ですう m(_ _)m
編集本、買いますので、お仕事がんばってくさい。
友人からもらったFAXでためしに注文出したら、うまく送信
できず、まあいいかぁ と忘れていたら、代引きで本届く
送信不良じゃなかったんかい!(爆!)
「1953版探偵小説年鑑」カバ−イタミ
>わしだけかい、注文(^o^;;CDアルバム+餃子円
「遠い女」小島直記 東都書房>チャ−シュウめん+半餃子
なんか買いすぎだなあ>1月
>仰天の騎士さま、日下三蔵さま
どうもお騒がせしました。無事、『あやかしの夜』を発見できました。これで仰天さんに
揃ってコピーがお渡しできます。日下さんには、お気遣い頂いて大変ありがとうござい
ました。それにしても、自分の持っている本を探すのがこれほど大変な事だったとは。
日頃の整理整頓の大切さを身に染みて感じましたわ(^^;)
ちなみに、仰天さん、土曜日に本を回収できるといいね。それにしても、似たような本を
注文するあたり、お友達ですねぇ〜(^O^)
ついでに、私も中野實ネタを。
先日、購入した中野實『女軍突撃隊』昭11(千代田書院)は、このタイトルからして
スパイ小説かと思いきや、なんと女性私立探偵が主人公のユーモアミステリ(たぶん)
ものでした。この時代で、女性探偵物があると思わなかったまでびっくり。戦前の
小説で女性私立探偵を主人公にしたものって他にもあるのでしょうか。
現物を見ないということで、続編の存在なんかがわからないときがありますね
(目録買いもおんなじですけど)。
『坊ちゃん羅五郎』も、正続で1セットというのは現物を見ないとわからない
もので。
森様。
ちょうど同時くらいにこの掲示板を開けたみたいですね。私はシミショーの本
を押し入れから引っ張り出してました。それにしても午前4時台に掲示板見て
るなんて、お互い……(言わぬが花)。
それはそうと、水戸黄門って面白いですね。
木屋進の『春風あばれ頭巾』って、助さん格さんを差し置いて「頭巾(=黄門
様)」が暴れるのか。年寄りの冷や水。
江戸を侵略するベムと黄門様が戦うSFもあります。大笑い。
黄門様って、映画では類人猿と戦ったりしていますから、何が出てきても驚か
ないカクゴはできてるのですが。
>末永さん
ごめんなさい。掲示板を開いたときにオーナーの書き込みがあったので、
思わず即座に反応してしまいました。
中野実は『お嬢さん探偵』が古めかしくて期待はずれだったのですが、
東方社版の『パパの青春』に併収されていた短編を読んで、またまた身直し
ました。昭和30年代の映画・TV界ではスター作家だったそうですし。きょ
うは入手をあきらめていた『水戸黄門』(東方社)が某所から送られてきて、
幸せでした。ユーモア時代物ではなく、まっとうなもののようですが。
日下です。
> 仰天の騎士さま
>>これ、石井さんのが出てこなければ、私が提供いたします
>>よ。ちょうど、今、編集作業のために書庫から出してきて
>>いるので。
>わ-い・・・・って、ちょっと待った!
>ちゅうことは、ふ、復刊予定ですかぁ!>いかん、復刊前に
>読まねば(笑)
ありゃ、ごめんなさい。『あやかしの夜』を復刊する
訳ではないんです。以前、ちょっとだけお話した本格
短篇選集の企画が、かなり現実味を帯びてきまして、
その鯱彦の巻の参考に出してきた、というだけです。
期待させてしまったら、申し訳ありませんでした。
♯正式に企画が決定したら(著作権者の了解を取った
♯ら、の方が安全かな/苦笑)詳細を発表いたします
♯ので、興味をお持ちの方は、今しばらくお待ちくだ
♯さい〜。
>>もし20日に上京されるなら、私も東京へ行く用事があり
>>ますので、どこかでお渡しできるかと思います。
>五反田>午後は神保町をウロウロしております>わし
>石井さんの発掘で「あやかしの夜」が出てこないようでしたら、
>お願いしたいです。
了解しました。
>石井さん、申し訳ありませんが、金曜日までに、
去就をお知らせくださいませ〜。
> 小林文庫オーナーさま
>日下三蔵 さん
> こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
> 今年は、日下さん企画、編集の復刊本が多数出版されそうですね。
数えてみたら、現段階で決まっているだけで20冊。
前述の本格ミステリ企画が本決まりになれば、今年中
に26冊の編集本が出ることになります。
「昭和ミステリ秘宝」は杉江さんと分担なので、半分
の3冊で済むとして、少なくとも17〜23冊の解説
を書くことになる訳です。……って、マジですか??
♯死ぬかも(笑)
> 他の方の掲示板での話題ですが、
> 『天狗岬殺人事件』の平成12年版、探したくなりました。(笑)
うう、エラー本に妙な人気が……。
> 中村雅楽の作品集は、私も完全版で出して欲しいです。
やっぱり、そうですよね。
♯皆さんのネットでの発言は、直接的な読者の声として
♯出版社の人に提示できる貴重なものですので、いろん
♯な方のご意見をお聞かせ願えれば幸いです。
森さんが先着ですね。
では、私は遠慮しましょう。
せっかくですから『後の坊ちゃん羅五郎』、お持ちでなかったら
差し上げます。
『渡辺啓助100』、続々とご予約いただいています。まだまだ部数には余裕があ
りますので、この機会にどうぞよろしく。
ご予約いただいたみなさん、ありがとうございます。
新青年研究会では、これからもいろいろな企画を考えています。売り上げが上
がると、それらの実現が少しずつ近づいてくる、というわけですので、ぜひと
もご支持・ご支援をお願いいたします。
風々子さま。
駅から近いのであれば、途中下車で行けそうですね。今度帰省するときに行く
かもしれません。情報、ありがとうございます。
オーナー様。
『坊ちゃん羅五郎』の続編『後の坊ちゃん羅五郎』(昭和17年淡海堂)がダ
ブっています。お持ちでなければ、中野實と交換ということでいかがですか?
いくらタダとは言え、タダでいただくのはナンなので。あ、安い本だったので
お気遣いなく。
『陣中読物』、まさにその通りです。結構豪華でしょう? 「お国」が命令し
たから断れなかった、というような事情があったのでしょうか。
謎の多い出版物です。誰か研究して!
『青木賞の取り方』爆笑モノですよ。光文社文庫です。大衆文学研究会の例会
で、シミショーが青木賞(直木賞)の取り方をレクチャーするという短編で
す。尾崎秀樹さんたち、実在の人物がちょっとずつ名前を変えて出てきます。
パロディで思いっきり笑わせておいて、最後にシミショー自身の小説観がわか
るという、秀作です。
今日は直木賞の発表ですね。
シミショーの翻訳は「超訳」です。『キャンディ(飴ン棒ちゃん)』とか
『ファニー・ヒル』とかを別の訳者のものと比べてみました(バカですねえ)
が、筋は大体同じものの、細かいところに読者サービスがてんこ盛りです。と
にかく、脈絡なくスカートがめくれ上がる(笑)。
それから、「翻訳」と謳っていながらシミショーの創作というものももちろん
あります。それらの区別は、はっきり言って私にはムリです。
中野実といえば、春陽落ちしている『坊ちゃん重役』の東方社版(函装)
を見つけました。国会にある2冊とは発行年が違うので(最初のはたぶ
んカバー装でしょうし)、装幀違いが気になるところ。
ところでオーナーさま、『女の流行』もしよろしければお譲りください
ませ。
岩堀 さん
> 岩堀です。今年は週一できちんとゲストブックに書きこもうと
> 思っているのですが果たしてどうなるか?飲み過ぎさえなけれ
> ばなんとかいくとは思いますが、そこはそれなかなか難しいと
> ころです。
おぉー、心強いお言葉!
是非とも、よろしくお願い致します。
晩酌をしながらでも、構いませんから(笑)
> これだけ『渡辺啓助100』が話題になっているとなると注文したく
> なってきました。1300円ならば問題なしです、「貼雑年譜」
> の30万円には手が出ませんけど。オーナー様の言には
> 全く「泣き」ですよ。
『渡辺啓助100』は、きっと素晴らしい「記念」の本となるはず。
是非、注文してください。
「貼雑年譜」は、手元に置いて時々眺めたくなる本だと思い、注文してしまいました。
> 「シミショウ」さん、昭和40年前半頃、神保町の一流どころ
> ではない本屋に山積みになっていた「清水正二郎セクシー全集」
> なんて立ち読みした記憶あります。「そういう」イメージだった
> もので、直木賞の胡桃沢耕史さんと同一人物と知って仰天したのが
> 今やなつかしいですね。
私も、同じようなイメージが…。(末永さんへのRES参照)
風々子 さん
> 私が覗いたのは本店でした。
去年の、お正月にも行っていらしゃいましたよね。(笑)
> ここら辺が、ただの本好きの一般人(私)と
> ほんまもんの古本マニアの違いですね(笑)
いやいや、謙遜しなくても…
昨日、人形佐七捕物文庫(杉山書店)を入手しました。
後ほど、報告を…。
大塚俊一 さん
> 以前掲題書が話題になっていましたが、品川区の大崎図書館であっさりとゲット。
> 所有目的でなければ、地元の図書館にまず行くというのも手ですね。
やっぱり、図書館ですよね。
図書館で読めるものは、図書館で読めば良いと思いますよ。
それで、気に入ったら探せば良いのです。
『紅鱒館の惨劇』を購入していた図書館は偉いですが…。
今年も、よろしくお願いします。
最期に報告。
以前森さんへのRESで書いた、中野實ほか、昨日到着しました。
買ったのは、
「女の流行」中野實(鷺ノ宮書房)昭和24年10月初版
時代小説明朗傑作叢書「坊ちゃん羅五郎」白井喬二(淡海堂出版)昭和17年9月
人形佐七捕物文庫「狸御殿」横溝正史(杉山書店)昭和23年5月再版(s22.4)
人形佐七捕物文庫「簪の銀」横溝正史(杉山書店)昭和23年5月再版(s22.3)
人形佐七捕物文庫「春色眉かくし」横溝正史(杉山書店) 昭和24年1月初版
傑作捕物集「生きている幽霊」武川哲朗編(新々社)昭和21年10月初版
「三ケ月四郎次 捕物帖」歌川光(大衆文芸社)昭和23年8月初版
捕物秘聞「かな文字桜」森暁紅(静書房)昭和22年6月初版
怪奇冒険小説「獣人島」うえむらしげき(育英出版株式会社)昭和23年5月初版
「陣中読物」第5号(昭和19年10月号)陸軍恤兵部発行
「女の流行」は、壊れ本なので、タダにしてもらいました。(本屋さん、ありがとうございます)
現代もののユーモア小説のようです。
末永さんか森さんがご希望でしたら、差し上げます。
「陣中読物」、これは以前に末永さんが書かれていた「慰問雑誌」の一種?
横溝正史「蝶合戦」(江戸捕物)、乾信一郎「申し送りの頭」(人情小説)などが掲載されています。(有名作家が多い)
開くと、押し花が出てくるという、保存状態悪の本でした。
こう見ると、やっぱり皆さんの(悪?)影響大ですね。
何処が、「今年は基本に戻る」だか(爆)
詳しくは、また後で。
仰天の騎士 さん
> 書き込みしたら、その日に届きました>H林さんからの本
> 5冊注文で、2冊だから、今年もまあまあな年になりそうです。
羨ましいなぁ。
kashibaさんは、別の意味でも羨ましいなぁ。
> >「代引き便」は面倒くさいし、家庭内トラブルの原因となるので(笑)嫌いです。
> う-ん、わし的には送金で郵便局に行きずらい勤務時間なので、ありがたいの
> ですが・・・・>デパ−トの担当者はオ−ナ−さんのような方(笑)も
> いらっしゃるので、検討するよ-に(^o^)b
私に代わって、ご提言ありがとうございます。(笑)
「代引き便」は、配達時間にお金を持って待っていなければならないのが嫌なんです。
相手に合わせなければいけないのが…。
そんな訳で、東急にはまだ注文していません。(笑)
佐佐木俊郎「熊の出る開墾地」は、私も目録で見て、amazon.comに注文しました。
(そちらの方が、確実だから)
こしぬま さん
> で、きょうが22歳のお誕生日は、マレ−シアの人気女性歌手シティ・ヌルハリザですう。う、か、関係ないか。
うぅーっ、全く知らない名前です。
精神の若さのちがいですかねぇ。
石井春生 さん
> おお、私もすっかりご挨拶を忘れておりました。ちなみに、私は喪中なので、
> 寒中お見舞申し上げます、にしておいて下さいませ。
失礼しました。
> ところで、清水正二郎、私も何作か読みましたが、面白かったですよ。
清水正二郎は、さがしているんですけど、見かけないですね。
> ちなみに、直木賞というと、今回候補作に岩井志麻子さんの『岡山女』が
> 入りましたね。大好きな作家だけに嬉しいです。さて結果はどうなるのでしょうか?
直木賞は、明日発表ですね。
私は、横山秀夫に賭けてます。 郷土出身みたいなので。(笑)
末永昭二 さん
清水正二郎は、子供の時親に隠れて読んだような記憶がうっすらと…(^_^; アハハ…
初期作品だけですが、胡桃沢耕史はちゃんと読んでいます。
と言いながら、『青木賞の取り方』は知らないです。 探してみます。
地元の書店にも、清水正二郎の裸本が1冊有るのですが、値段が書いてないので、買っていません。
(本屋の、おやじさんに尋くのが、面倒なので)
ところで、教えていただきたいのですが、「世界秘密文学選書」などの、清水正二郎翻訳本は、本当に翻訳なんですか?
森英俊 さん
> シミショーといえば、きょうリサイクル系の店で珍本を買いました。
どうして、リサイクル書店で…
日下三蔵 さん
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
今年は、日下さん企画、編集の復刊本が多数出版されそうですね。
いよいよ国産ミステリーの再評価も本格的になるか…
大いに期待して待っています。
他の方の掲示板での話題ですが、
『天狗岬殺人事件』の平成12年版、探したくなりました。(笑)
中村雅楽の作品集は、私も完全版で出して欲しいです。
以前掲題書が話題になっていましたが、品川区の大崎図書館であっさりとゲット。
所有目的でなければ、地元の図書館にまず行くというのも手ですね。
都心に住んで、コレクションもというのは、やはり無理です。
日下三蔵さん、こんにちわ(^o^)ノ
>これ、石井さんのが出てこなければ、私が提供いたします
>よ。ちょうど、今、編集作業のために書庫から出してきて
>いるので。
わ-い・・・・って、ちょっと待った!
ちゅうことは、ふ、復刊予定ですかぁ!>いかん、復刊前に
読まねば(笑)
>もし20日に上京されるなら、私も東京へ行く用事があり
>ますので、どこかでお渡しできるかと思います。
五反田>午後は神保町をウロウロしております>わし
石井さんの発掘で「あやかしの夜」が出てこないようでしたら、
お願いしたいです。
あ、あと、もしわかるようでしたら教えていただきたいのですが、
00/5月に出た英宝社の生誕百年記念佐佐木俊郎「熊の出る開墾地」
2400円って、収録作は何篇で、探偵ものはなんぼ収録されている
のでしょうか?
これ、まだ在庫あるような感じで、気になっております>わし
末永昭二さま
私が覗いたのは本店でした。
岡山駅前から倉敷行のJRバスでちょっと行った所です。
倉敷にも支店があるようで、場合によってはそちらにも行く計画だったんですが、
疲れていたし、あまりしゃかりきにならなくてもよかろうと思ってやめました。
ここら辺が、ただの本好きの一般人(私)と
ほんまもんの古本マニアの違いですね(笑)
岩堀です。今年は週一できちんとゲストブックに書きこもうと
思っているのですが果たしてどうなるか?飲み過ぎさえなけれ
ばなんとかいくとは思いますが、そこはそれなかなか難しいと
ころです。
渡辺啓助さんが100歳のお誕生日とか、石井さんから伺っては
いましたが、びっくりしました。水谷準さんもご健在とか、日本
探偵小説の歴史そのものですね。乱歩が世にありせば、今年で
107歳ですか。私は渡辺啓助さんあまり読んでいませんが、
これだけ『渡辺啓助100』が話題になっているとなると注文したく
なってきました。1300円ならば問題なしです、「貼雑年譜」
の30万円には手が出ませんけど。オーナー様の言には
全く「泣き」ですよ。
「シミショウ」さん、昭和40年前半頃、神保町の一流どころ
ではない本屋に山積みになっていた「清水正二郎セクシー全集」
なんて立ち読みした記憶あります。「そういう」イメージだった
もので、直木賞の胡桃沢耕史さんと同一人物と知って仰天したのが
今やなつかしいですね。
日下です。
今年もよろしくお願いいたします。
前世紀(笑)の話題で恐縮ですが、安部譲二さんの
「宝石」投稿作品の件、以前述べたような事情で、
その場で選考対象から外されてしまったようです。
> ということで、落選作、とうならば、「フォーカス」の記事、
>すこし怪しくなりますね。
> その文章の後半部分は、安部さんの証言ですので、本当である
>と思います。しかし、選ばれていない、ということは、少し、つ
>らいものですね・・・
なので、「落選作」という表現は、ちょっと不適切
かな、という気がします。もちろん出来がよかった
とは限らない訳ですが……。
>仰天の騎士さま
>岡田鯱彦「あやかしの夜」と大河内常平「九十九本の妖刀」のカバ−を
>カラ−コピ−していただけませんでしょうか
これ、石井さんのが出てこなければ、私が提供いたします
よ。ちょうど、今、編集作業のために書庫から出してきて
いるので。
もし20日に上京されるなら、私も東京へ行く用事があり
ますので、どこかでお渡しできるかと思います。
シミショーといえば、きょうリサイクル系の店で珍本を買いました。
東京漫画出版社から昭和45年に出た『女囚地獄脱出作戦』で監修が
シミショー。07(ジェムズ・モンド)物のマンガです。
情けないんじゃなくて、「あのシリーズ」が強烈な脱力小説だということであ
りまして。
いや、実は『近代説話』掲載の作品なんて、「なぜこれで賞が取れんのか!」
と叫びたくなるような小説ですよ。文章は例によって「シミショー語」です
が、レベルは高いです。「カメラやつれ」最高。賞が取れなかったというの
は、やっぱり、妙なレッテルが貼られていたからなのかと勘ぐりたくなってし
まうほどです。
現在では、これらの系列はあまり読むことができませんが、まだ、文庫の『青
木賞の取り方』なんて買いやすいのではないでしょうか。これはお薦め。
私が何かお薦めするなんて珍しいのですが。
皆様。
『渡辺啓助100』のご予約、続々といただいています。ありがとうございます。
風々子様。
私も岡山(倉敷?)のMに行ってみたいと思っておりまして、このお正月にも
足を延ばそうとしていたのでしたが、九州で散々古書店まわりをしたので、途
中下車はしませんでした。
おっと、よその板の話でした。
中野實ですかあ? オーナー様まで……
>仰天さん
そういえば、そんなこともあったのね。実はとっくに忘れてました>私(^^;)
でも、三橋との釣り合いはとれないような気もするので、やはり何かで
埋め合わせしましょう。
それはそうと某所のオフは参加予定? 私は地元なだけにどうしようか考え中。
どちらにしても、20日は予定は無いので、どこかでお会いしましょうね。
>末永さま
おお、渡辺啓助さんが100歳とは。推理作家としては最高齢ですね。今でも
健在なこと、大変嬉しいです。編集作業その他諸々のこと、お疲れさまでした。
>オーナーさま
おお、私もすっかりご挨拶を忘れておりました。ちなみに、私は喪中なので、
寒中お見舞申し上げます、にしておいて下さいませ。
ところで、清水正二郎、私も何作か読みましたが、面白かったですよ。
たとえ内容は艶話としても、やはり直木賞作家だと思ったものでした。
ちなみに、直木賞というと、今回候補作に岩井志麻子さんの『岡山女』が
入りましたね。大好きな作家だけに嬉しいです。さて結果はどうなるのでしょうか?
きのうは100歳の誕生日でしたか、すごいなあ。で、きょうが22歳のお誕生日は、マレ−シアの人気女性歌手シティ・ヌルハリザですう。う、か、関係ないか。ミステリを読み疲れると、彼女の歌を聞きます。お、お邪魔しました。
小林文庫オ−ナ−さま、皆様、こんにちわ(^o^)ノ
書き込みしたら、その日に届きました>H林さんからの本
5冊注文で、2冊だから、今年もまあまあな年になりそうです。
ものは、横溝関係の同人誌と岡田鯱彦「裸女観音」。
お値段は、専門店だし、相場で-す>納得して注文出してますから、
問題なし!(笑)
>「代引き便」は面倒くさいし、家庭内トラブルの原因となるので(笑)嫌いです。
う-ん、わし的には送金で郵便局に行きずらい勤務時間なので、ありがたいの
ですが・・・・>デパ−トの担当者はオ−ナ−さんのような方(笑)も
いらっしゃるので、検討するよ-に(^o^)b
>「『新青年』趣味」別冊『渡辺啓助100』は、私は当然予約済み。
> 皆さんも、ぜひご予約を!
もちろん!予約済みでございます>わし(^o^)v
そろそろ、南の方から本が届くはずなんだが・・・
光文社文庫、買いにいかなきゃ!
森 英俊 さん
先日(8日)は失礼しました。
まさか、神保町でお逢いするとは。
逢うのが必然という話しもありましたが、私は年に4回くらいしか神保町にはいかないので、森さんの側の必然ですね。
リサイクル書店で、戦前の本(ですよね?)を見つけるとは、これはもう行動力と執念?の差としか言えません。
現在、ネット書店で中野實の著書を注文中、入手したらご報告します。
石井春生 さん
あれが、噂の森さんとのホットラインか!?
森さんの電話に、即座に所有しているかどうかを答える石井さんにも感心しました。
突然だったので、ちゃんとご挨拶しましたっけ?
あらためて、ご挨拶を…。 今年もよろしくお願い致します。
「貼雑年譜」は現物をみたら、絶対欲しくなると思います。
私の場合も、徳富蘆花記念館の乱歩展で、本物を見た事が後押しになっています。
探偵小説を愛する人なら、必携だとおもうけどなぁ。(笑)
仰天の騎士 さん
> 本年も「ここ」にほつほつと書き込みしていきますので、
> 小林文庫オ−ナ−さま、桜さま、皆様、よろしく哀愁(^o^)b
あけましておめでとうございます。
こちらこそ、宜しく。
> 楽しみなH林さんからは、週末届くかな?
> あ、当たっているだろうか?(^o^;;
いいなぁ。
> 昨日は目録が3つ届きました>う-ん、あれは注文しよう、これは
> ハズレるだろうと、この瞬間が楽しいんだよね。
内1冊は、東急ですよね?
欲しい本が何冊かあるんですけど、会場で受け取れない場合は「代引き便」で送ると言うのがネックで、注文意欲が落ちるんですよね。
「代引き便」は面倒くさいし、家庭内トラブルの原因となるので(笑)嫌いです。
やっぱり、私には「殺意」どころか熱意も執念もないので、本が集まらないんですよね。 (^_^;;;)
末永昭二 さん
清水正二郎は「情けない」のですか?
最近、かなり気になっています。
昨日は、渡辺啓助さんのお誕生日でしたか。
渡辺先生、100歳おめでとうございます。
渡辺啓助さんは、戦中から戦後にかけて群馬県に疎開していて、地元の文学(詩)愛好家とも交友していました。
県内の詩の同人誌などにも、詩やエッセイを発表していたようです。
このあたり興味を持っているので、県内の図書館など廻ってみたいと思っています。
「『新青年』趣味」別冊『渡辺啓助100』は、私は当然予約済み。
皆さんも、ぜひご予約を!
風々子 さん
ご無沙汰しています。
今年もよろしくお願い致します。
> ここの内容はすっかり深遠なものになってしまってとても口を挟めませんが、
> 読んでるだけで面白いです。
> べんきょーになります。
そうですよね! 私も、ホントに勉強になります。
ただ「口を挟めません」などと言わず、どんどん発言してください。
森さん、石井さん、仰天さん、末永さんほか、皆さんの話題には、私では対応しきれません。 (^_^; アハハ…
桜さん、そろそろ復活を! _(__)_ペコ
明けましておめでとうございます。
特に書き込む内容はないんですけど(笑)
新年のご挨拶でございます。
ここの内容はすっかり深遠なものになってしまってとても口を挟めませんが、
読んでるだけで面白いです。
べんきょーになります。
渡辺啓助先生の100歳のお誕生日です(1月20日とする文献もありますが、ご本
人も10日とおっしゃっていますし戸籍も10日です)。
そこで改めて宣伝させていただきますが、『新青年』研究会では、啓助先生の
生誕100年を記念して「『新青年』趣味」別冊『渡辺啓助100』を刊行いたしま
す。
詳しくは上記のURLをご覧ください。小説100篇と、エッセイ、詩集のレビュー
に併せて、戦前から最近までの写真を集めた「渡辺啓助アルバム」、啓助先生
の未発表小説の未定稿を収録しています。
ご予約は末永まで、メールでお願いいたします。ご予約の方へは1月29日の啓
助先生の誕生パーティーでのお披露目に前後して郵送いたします。お支払いは
後払いで送料込み1300円です。
どうぞ奮ってご予約をお願いいたします。
皆様、こんにちわ(^o^)ノ
昨日は目録が3つ届きました>う-ん、あれは注文しよう、これは
ハズレるだろうと、この瞬間が楽しいんだよね。
楽しみなH林さんからは、週末届くかな?
あ、当たっているだろうか?(^o^;;
>石井春生さん
ほれほれ、以前山尾悠子本をいただいたではないですか。
あん時のお礼も含めてですので、「拳銃先生」もらって
やってくださいね(^o^)b
>末永昭二 さん
>ともかく、「作中作」が最高です。
これ、ぜひ本にしてほしかったなあ>おいおい
・・・でも、著書の多い三橋一夫だから・・まさか、
あったりして?
20日上京しようか思案中です>某所のオフもあるし、あそこに
注文出したら、回収せねばならないし・・う-ん。
よくわからないのですが、若山三郎さんの作品について、春陽文庫と親本を比較するというなんだかよくわからない作業をしているのですが、かなり細かく加筆・訂正していますね。無造作に文庫化しているのかと思ったのですが。
詳しく言うと、貸本出版社の本→青樹社の場合は紙型流用なので訂正はなし(象嵌もないようです)で、文庫化の際に加筆訂正がなされているようです。
ちょっと認識を新たにしたもので、ご報告まで。
九州の古本屋さんですが、知らない間にBook Offが国道沿いにゾロゾロと……(笑)。いわゆるリサイクル系古書店が異様に増えていました。普通の「古本屋さん」にはあまり行けなかった(オーナー様おっしゃる通り休みが多かったので)のでよくわかりませんが、安いものは安かったです(文庫10円〜)。掘り出し物があるかというと話は別ですが。
ともかく、店が離れているので移動が大変でした。次の店まで車(お客さんの)に便乗させていただいたり。
タウンページによると、福岡県は全国一の「貸本県」なのですが、貸本屋さんは不便なところにあるので今回は全然行けませんでした。
さて、東急はどうしようかと悩んでいるところです。
>小林文庫オーナーさま
きのうは異なところでお会いしましたね。実は神保町に行ったのはただ
単に目録ほしさという、別目的だったのですが、帰りに古本屋をのぞいて
しまうのがミステリ者の性といいましょうか。
あのあと妙に古い本の置いてあるリサイクル系の店によると、いつぞや
この掲示板でも話題になった三上紫郎の『海の先駆者』(熊谷書房)があ
りました。で、内容はいうと、これが表題どおりの代物。要するに史譚で
9人の歴史上の人物(山田長政とか)にまつわる挿話が紹介されています。
石井様
お目に止めていただき、ありがとうございます。
でも、そんなに面白いものではないですよ、シミショーって。
「面白がることは可能」ですが、どっちかというと「情けない」小説です。
シミショーの小説で面白いのは、大藪春彦など、実在の人物が出てくるやつです。実在の人物が、みな「○○だなー」や「○○かね」といった「シミショー語」でしゃべるのがやたらとおかしいです。単行本では見ませんが、倶楽部雑誌によくありますね。
昔、ここでも書きましたが、『拳銃先生』は三橋にしては珍しく陰惨でない明朗ものです。とは言え、犯罪スレスレのユーモアですが。
ニワトリのエピソードは別の小説にも再三登場します。実話でしょうか。猫嫌いなのははっきりとした事実なのですが。ともかく、「作中作」が最高です。
>仰天の騎士さま
それはものすごく欲しい! でも、たかがカバーのコピーだけでは、それは
美味しすぎです〜!なので、もう一つコピーをおまけしましょう。(ちなみに、
公の場所ではまずいので今度会ったときのお楽しみにしといてね)
ちなみに、『九十九本の妖刀』は無事発見できましたが、『あやかしの夜』は
相変わらず行方不明です。一体、どこの山に埋もれてしまったのやら。春までに
がんばって探しますね。
>小林文庫オーナーさま
うーん、昼間の電話はびっくりしました。まさか、森さんとご一緒だったとは。
とはいえ、場所が場所だけに必然ですね。それはそうと、貼雑年譜は遠い夢と
なりそうです。どうやっても、金策のめどが立たないんです(涙)
でも、オーナーさまから見せてもらったら、絶対に欲しくなりそうな予感が
するし、ホントにどうしましょう?
>末永さま
前年の話題ですが、彷書月刊の12月号、拝見しました。大変、面白かったです。
実は私、『全裸の館を占拠せよ』はジグゾーハウスさんの目録で見て、気になって
いたのですが、末永さんの紹介であの本が面白そうな内容であったのが分かり、
そのことが妙に嬉しかったです。(自分のカンが当たっていたので)
いつか運良く入手できたら、ぜひ読んでみたいですね。
いろんなミステリサイトをお散歩してきました。いやあ、皆さんお正月からせっせと買出しですねー。感心感心。当方、今「結ぶ」というお題で川柳をウンウン唸って無い知恵絞って、疲れて、手元の泡坂妻夫『天井のトランプ』(曾我佳城ですね)の一篇「バースデイロープ」を偶然読みました。こんーな結び方があるう!いい川柳ができそー。赤い糸結んだ筈がほどけてた。
皆様、新年あけましておめでとうございます。
本年も「ここ」にほつほつと書き込みしていきますので、
小林文庫オ−ナ−さま、桜さま、皆様、よろしく哀愁(^o^)b
>石井春生さん
実はお願いがあるのですよ。
岡田鯱彦「あやかしの夜」と大河内常平「九十九本の妖刀」のカバ−を
カラ−コピ−していただけませんでしょうか>たぶん発掘に時間がかか
ると思います(笑)ので、春頃の上京のおりにでも受け渡しできたらな
と(^o^;;
で、お礼と言ってはなんですが、『拳銃先生』三橋一夫 桃源社
S34/1/20 を譲りま-す>持ってましたっけ?
こんな話です。長篇「拳銃先生」短編「あべこべ夫婦」収録の明朗小説。
西部劇映画の窓口に並んで待っている善平くんが、後ろに
いた司葉子似の令嬢に一目ぼれ!彼女の父も西部劇ファン
で玩具の拳銃マニア(タイトルはここからきた)で話も弾
む。女流作家の伯母の家の留守番を頼まれるが、そこは奇
しくも彼女の住む逗子!そこにバンカラな発明家(ミミズ
をネタに地底走行車思案中)の友人荒神大司(丼は3杯は
食う)くんが乱入して、話がややこしくなる。シナリオ
作家希望の善平くんの作品「仮題 拳銃と共に去りぬ」
(尼さんと海女さんが風速40Mの中で決闘する話)は
完成するのか?はたまたふたりの恋の行方は?
>小林文庫オ−ナ−さま
>H文庫からの目録は、結局届かず。
そ、それは残念でした。
これが今年の古本抽選運試しになりそうです(^o^;;
末永昭二 さん
おかえりなさいませ。
今年もよろしくお願いいたします。
末永さんは、九州ご出身でしたか?
年末年始は、お休みの古本屋さんは多いですね、特にお爺さんお婆さんがやっているような、昔からの古本屋さん。
私も、何軒か空ぷりしました。
それでも、段ボール箱2箱とは凄い。 着々と蒐集が進んでいるようで、成果の発表をお待ちしています。
赤沼三郎といえば、私も昨年末に九州の古本屋さんから『菅沼貞風』を買ってしまいました。
末永さんや桜さんの影響が、丸解り。 (^_^; アハハ…
今年も、私達が知らないような事をイロイロ教えて下さい。
素直に、影響を受けますから…。(笑)
ついでに、私の年末年始の出来事を。
と言っても、変わった事は特に無し。
今年買った古書は4冊、新刊も0冊。
新年の計を忠実に守っていますね。今年の新刊はまだ出ていないから、これで良いよね。
新刊は明日、神保町で買い込む予定。
昨年末は、「夢の古本屋」を求めて、自宅から電車1本の街へ出かける。
ここでも、空ぷり。 「古本屋地図」掲載の古書店もお休みでした。
年始、地元のデパート古書展に出かける(開催5日目)
森さんも来たような形跡(笑)がありますが、買いたい本は全く無し。
2年連続、購入0冊でした。 群馬になんか来たって時間の無駄ですよ>皆さん
同じ日に、初売りをやっている古本屋さんへ。
ここは、店頭に均一のワゴンを出したり、文庫、新書は普段の半額。 書籍も2割引。
普段より賑わっています。こういう本屋さんが地元にあるのは嬉しいですね。何冊か購入。
この街でも、昔からの古本屋さんはお休み中。
その他は、HP所有の地元古書店に、9冊注文中。
今年は、地元の古書店を大切にしたいと思っています。
(と言っても、蒐集分野の本は殆ど見つからないのですけれどね)
H文庫からの目録は、結局届かず。
第1号から保存しているので、残念ですが、これも古本で散財するなと言う、古本の神様の思し召しでしょう。(泣)
あとは、寝正月。 寂しい生活ですねぇ。
で、恒例?の一年の計。
昨年の一年の計も殆ど実現していない状態では、何を書いてもしょうがないかとも思いますが、一応宣言します。
昨年は、HPの更新もままならず、本もあまり読めなかったので、まずこの状況を打破しないと。
今年は、もっと新刊を読みます。
掲示板の対応も、もう少し(弱気)きちんとします。
そのためには、仕事を減らすわけにも行かないので、古本屋に行く時間を減らしましょう。(今でも月に3、4回だけど)
代わりに、図書館利用に戻ります。
月に1回は、国会図書館や近代文学館などに行きたい。
もちろに、地元の図書館にも。
古本の方は、目録とネット注文に戻ります。
図書館に無い本で、気に入った本だけ、(安かったら)買うことにしたいです。(競争厳しそうだなぁ)
この掲示板に登場の方々の収集分野に影響されると、自分を見失ってしまうので(爆)、とにかく基本に帰ると。
コンテンツの追加もして行きたいです。
ただ、定期的な更新が必要なページは対応が難しいので、一度作成したら更新がいらない、資料系のページを中心にしたい。
まぁ、全体としては、「掲示板」や「黒猫荘」など、ミステリーファンが集まり、楽しく交流できる「場の提供」に徹して行きたい、と。(かなり、弱気になってきた)
どのくらい実現するか解りませんが(完全に弱気)
… 今年もよろしくお願い致します。
明けましておめでとうございます。
やっと田舎から帰ってきました。本年もよろしくお願いいたします。
オーナー様、いつもお世話になります。
10日もパソコンから離れたので、キーボードのどこにどの字があるのかおぼつかないというていたらくで、ちょっと書き込むにも時間がかかります。
せっかく田舎(北九州)に帰ったのだから、ということで、田舎の古書店を探索。
私は筑豊の産炭地にねらいを定めたのですが、いろんな事情で空振り。結局、北九州方面で春陽文庫を中心に、段ボール箱に2杯ほど買ってきました(こんなに買うのは珍しい)。久留米や博多にも足を延ばしました。
全体的に安いことは安いのですが、そんなにビックリするような掘り出し物もなし。『新聞太平記』を300円で買ったくらいです。
「古本文庫やさん」にも行ってきました(家がごく近くなんです)。ここはネット目録と同じなのですが、現物が目の前にあるとついつい買ってしまいます。結構「いいもの」を入手しました。と言っても、春陽文庫の話なのですが。
ということで、帰京報告でした。
新年明けましておめでとうございます。
いつも「小林文庫」へ遊びにきていただいて、ありがとうございます。
私も昨日から仕事は通常状態、HP対応も平常に戻ります。
新世紀に入ったこともあり、フレッシュな気分で、HPの更新を行っていこうと思っています。
今年も、よろしくお願い致します。
早々と、新年のご挨拶を書き込んでいただいた皆さま、重ねてありがとうございます。
今年も、年頭から怠惰な管理人ですが、見放さずにお付き合いをお願い致します。
須川さん
今年もよろしくお願い致します。
最近のレベルについて行けないのは、私も同じです。
ついて行けない話題は、教えていただく事に徹して、別の話しもしましょう。(笑)
岩堀さん
新年のご挨拶、ありがとうございます。
プレMYSCON2に、岩堀さんが持ってこられた本は、垂涎物でした。(そんな本を、リアルタイムで買っていらっしゃるんです)
岩堀さんに書きこみしていただけると心強いです。よろしくお願いします。
Iouri さん
いらっしゃいませ。
「3大ミステリ」、私が答えなくても、岩堀さんにお答えしていただきました。
そこが、この掲示板の良いところなんですね。(岩堀さん、ありがとうございました)
三大ミステリーというのは、ベスト3と言うわけでは無く、ミステリー山脈に連ならず、他の山から切り立った、3つの孤峰と言った感じですね。
アンチミステリなどとも呼ばれますね。(定義が難しい)
> 戦前の本の……、なんとも言えない味が好き。
同感です。
また登場してください。 宜しくお願いします。
仰天の騎士さん、石井春生さん
お二人の会話に入りこむ余地はないですが・・・(笑)
「探偵作家クラブ会報」が載っている目録、私のところには来ていないなぁ。
> 先月、散財したので今は高額本に手を出す余裕はないのよん(涙)
散財していないで、「貼雑年譜」の購入を検討してください!(笑)
(私のところに届いたら、お見せしますよ〜ん)
お二人とも、今年もよろしくおねがいします。
それでは、「小林文庫」を訪問して下さる皆様、21世紀が良い年でありますように。
今年も、よろしくお願い致します。
>仰天さん
あけましておめでとう!今年もよろしくね。ところで、そんなに
落ち込まないでね。そのうち、なにかで埋め合わせしてあげるから。
ちなみに、貧乏なときほど当たりがいい私。こういうのもヒキが強い
というのでしょうか。これはこれで結構ツライものが…。
あと、楠田はどうもです。今度お会いしたときにお返ししますね。
(って、今度はいつ上京するんでしょうか?>乞連絡)
あ、それとね、「探偵作家クラブ会報」は注文してないです。安心してね。
先月、散財したので今は高額本に手を出す余裕はないのよん(涙)
岩堀様
どうも有り難うございました。早速、読んでみます。(正月で暇な今のうちに)
戦前の本は、古い謂い回しや旧字体の漢字が出す、なんとも言えない味が好きです。
本当にどうも有難うございました。
石井春生さん、こんにちわ(^o^)ノ
顔は笑っておりますが、夜の処刑者・・・・(/_;)ヨヨヨ
石井さんはヒキが強いから、しゃないっす
新世紀も負けないんだもん>わし>おいおい
あ、貸しておいた楠田読んだ?
例のギャリコ、某氏に渡してけろ!
追伸・・石井さん「探偵作家クラブ会報」注文してない
だろうなあ?(^o^;;
「してない!」といってくれ!(爆!)
Iouri様
もう1冊は、普通は小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」
でしょう。これに竹本健治「匣の中の失楽」をいれて
4大奇書ともいう向きもあるようですが、私は「黒死館」「ドグラ・マグラ」
「虚無」で3大奇書と思っています。
戦前の本、なかなか難しいですが、長篇でいくならば
江戸川乱歩の「孤島の鬼」などいいのでは。
私の個人的ベストテンの1位です。
ミステリについて、あまり知らない者です。最近、昔のミステリを読んでるのですが、昭和3大ミステリと称される作品があると聞きました。中井英夫さんの「虚無への供物」と夢野久作さんの「ドグラ・マグラ」ともう一つが何なのか教えていただきたいと思い書き込みました。知っていらっしゃる方、教えてください。
あと、戦前の本でお薦めなものがあればそれもお願いします。因みに僕は、中井英夫さんの「虚無への供物」と「とらんぷ譚」、黒岩涙香さんの「無惨」が好きです。
よろしくお願いします。
おめでとう御座います。
昨年後半はご無沙汰してしまいましたが、新世紀は
又心を新たにして投稿したいと思います。
オーナー様、皆様よろしくお願い致します。
須川様
私も同じような心境ではありますが、気持ちだけは
若く持って頑張りましょう。
今年もよろしくお願いします。
どうも最近のレベルについてゆけず
脱落しそうですが、頑張ります。
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