中様、
もういちど Bibliofind をしっかり見ましたが、ますますわからなくなってしまいました。ハードカバーは確かにありました。出版社はHolt, Rinehart and Winstonとあります。森さんはハーパー・アンド・ロウとおっしゃっていましたが、これは有名な出版社ですが、いったいどうなっているのやら…。
ペーパーバックは1961年のGold Medal Booksというのと、1961及び1962年のCrestという出版社があります。もしかしたらCrestが会社名で、Gold Medal Booksというのはその中のシリーズ名だったのかもしれません。1973年のはGold Medal Bookでした。
中様 はじめまして
遅くなりましたが、所持本で確認したところ、古本まゆさんが報告された日付、
価格で間違いありません。なお、5巻のみ「カバー+帯+パラフィンカバー」の
所謂「厚着」で、カバーイラストは森さん御報告のものです。
1〜4巻は通常の帯・パラです。
異装版があるかも知れませんが僕はリアルタイムで買いましたので、初出は
上記の通りです。
森さん、
御教授ありがとうございました。ハードカバーもでていたんですか。
中さん、
とりあえず61年と73年のペーパーバックを注文しておきました。どちらも数ドルですみました。ハードもさがしておきますか?
中さん はじめまして
ここ一両日不在にしておりましたが、専門分野の話が出ていたようですの
で、ちょっとだけ補足させていただきます。
ジェームズ・B・ハリスの翻訳した The Human Chair の収録された、デ
ヴィッド・アレグザンダー編の Tales for a Rainy Night は、MWA(アメ
リカ探偵作家クラブ)の会長が持ち回りで毎出していた、テーマ別アンソロ
ジーのうちの1冊で、初版はハーパー・アンド・ロウから出たハードカバー、
ペイパーバックはこれを再録したもので、おそらく収録作は同じものだと
思われます。
それから『世界短編傑作集5』のカバーは、上記URLの「Galleries」の
コーナーに小さいですが載せてあります。
末永さん、武野藤介さんは「さんるうむ」の責任編集をされていました。
一巻四号からは、「蒼土社」に発行所がそれまでの「洋洋社」から変更されています。
洋洋社 神田区神保町二ノ四
蒼土社 神田区錦町一ノ一五
となりました。
「コント倶楽部」の人や鯱城一郎もかいています。
4号(昭和二一年十一月号)が「更正第一号」のようです。この昭和二一年末には、紙の支給が困惑を極めていたのでしょうか。
やはり、気付かれましたか、作家の方が、出版社を経営していた、ということの例として、わからないように、ここに書き込んだのですが、末永さんにはお見通しですね。
参りました。
この頃、彼は四十七,八歳でしたので、戦後、猛烈に仕事をしたのでしょうか。
>『さんるうむ』の発行所は後に「蒼土社」という出版社になっていますが、この会社は武野が経営していたようです。洋洋社の後身なのでしょうか
そのようなのですが、住所等を確認してみます。
面白いと思ったことはほとんどないのですが、文壇バクロ話を期待して、『コント倶楽部』や『さんるうむ』など、つい手に取ってしまいます。『さんるうむ』の発行所は後に「蒼土社」という出版社になっていますが、この会社は武野が経営していたようです。洋々社の後身なのでしょうか。そういえば、昔は生産者直売というか、モノカキが出版社を経営することが多かったのに最近はあまり見かけないなあという疑問も、お目に止めていただいた今回の記事のヒントのひとつです。ということで、ご紹介ありがとうございます。>桜様。
これから出版社や編集者の話を中心に扱う予定です。
皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
「大道書院」、私も気がついていました。陣出達朗というのがまた微妙なラインで、もう何が何だかわかりません。
中相作さま
第5巻にカバーなし帯付きのものが在ったかどうかを除けば、多分ご推測の通りだと思います。不明点について、別の方からの確認がとれるといいのですが。
ところで、第5巻のカバーの件ですが、例の横ストライプのものではありません。装画は、松井正久。黄色の地に黄緑色でハードボイルドの探偵らしき感じの肖像が描かれています。
■古本まゆ様
はじめまして。お知らせありがとうございます。ご教示に基づいてとりあえず判断いたしますと、『世界短編傑作集』初版は1から4までがカバーなし、5がカバーあり、といったことになるかと思います。価格のほうは、1から3までが一一〇円、4と5が一二〇円、ではないかと推測される次第ですが、現物を確認しないことには結論は出せません。ところでその5なのですが、カバーは横に細いストライプの入ったデザインなのでしょうか。
■平山雄一様
毎度ご親切にありがとうございます。『Tales for a Rainy Night』、初版と再版の双方を入手したいと思います。ご手配をお願いできるでしょうか。それにしても、海彼で刊行されたアンソロジーを簡単に検索できるというのは、考えてみれば夢のような話です。海彼で刊行されたアンソロジーをカバーデザインの変更も考慮して再版までおさえるというのは、考えてみれば悪夢のような話なのですが。
■岩堀様
お知らせありがとうございます。たいへん参考になりました。最終的には版元に問い合わせるしかないのかなとは思いますものの、こうした場合版元はあまりあてにならぬもののようにも判断されます。結局のところ、初版をご所蔵の方のお知らせをお待ちするしかないのかもしれません。
■桜様
ありがたいお言葉、何より嬉しく思います。上記お三方やこれまでにお手数をおかけした方にも『江戸川乱歩著書目録』は一部ずつお送り申しあげるのですが、以前にも記しましたとおり来年度に予算が獲得できるかどうかもいまだ判明していない状態です。いまのうちからこんなお約束をしていていいのかしらとも思うのですが、そうしたお役所の内部事情は別にしてとにかく編纂作業を進めておりますので、今後ともよろしくお願い申しあげます。
武野藤介については、このところ集めはじめていますが、雑誌「さんるうむ」を昭和21年、洋洋社から創刊しています。
入手したのが、『外人の観た日本』洋洋社。64ページ。
奥付では、昭和20年2月1日発行。
「はしがき」では、「敗戦国日本」とかかれていますが、珍しく(?)、年がミスプリントでした。はじめ、SFかな、と思いました。
また、ある目録で、探究中の作家の本が4冊でていました。いずれも、500円から千円です。ここにかけば、入手する率が高いので、書き込んでおきます。抽選であたるかどうか。
「彷書月刊」7月号。「探求書」欄には、『心斎橋北詰ー駸駸堂の百年』1997年、が掲載されていました。私も見逃した一冊。版元にもないようです。
また、「大道書院」とかかれている、『人肌卍』昭和23年。「大道書房」からでしょうか。これも掲げられていました。
中さん、ありがとうございます。『江戸川乱歩著書目録』については、完成を願うばかりで、感謝にたえません。
本当に、春陽堂文庫、初版は難しいですね。
末永さん、「彷書月刊」7月号からの連載、「昭和出版街」、おめでとうございます。「街」からの視点ですね。完成の際には、ぜひ、マップを付けてください。楽しみがふえました。
中様、古本まゆ様
私の手元では、2巻が初版ですが、カバー付きで、値段が奥付にシールを
貼り付けて「140円」になっています。
ですから、古本さんの言われるような事は事実だと思いますが(カバーと同時
に値段も改定)。
下の発言で重複している行がありました。すいません。
中様、
上記の英語の本ですが、Bibliofindで検索をしてみたところたくさん引っ掛かってきました。
Edited by David Alexander: Tales for a Rainy Night
Price: $2.50
(convert this currency)
Description: Paperback, gold medal #R2114, 1961, the 14th. mystery writers of america anthology. reading copy only. Publisher: Fawcett Gold Medal Book, 1961
また再版でしょうか、
Stories by, Ellin, Gilbert And others.
Publisher: Fawcett
Place of Publication: New York
Date of Publication: 1973
Edition: Second
Condition: VG in Paperback, Crease in spine and cover, Edges slightly worn.
Stories by, Ellin, Gilbert And others.
Publisher: Fawcett
Place of Publication: New York
Date of Publication: 1973
Edition: Second
Condition: VG in Paperback, Crease in spine and cover, Edges slightly worn.
というのもあります。ずいぶん間があいているので、同じ出版社ですが表紙のデザインなどがかわっている可能性もあります。
ずいぶん安く入手できるようですが、お買いになりますか?
中相作さま
創元推理文庫の場合、最初カバーなしの帯付きで出荷したものを、後にカバーを付けて出荷したものがあるというような話を聞いたことがあります。世界短編傑作集の場合、初版の日付からいっても非常に微妙なところですね。
ほとんど役にたたないような資料で申し訳ありません。
中相作さま
現在手元の商品で確認できる範囲内ですが、
世界短編傑作集1 初版日付 1960年 7月24日 (110円)
世界短編傑作集2 1961年 1月13日 110円
世界短編傑作集3 1960年12月19日 (120円)
世界短編傑作集4 1961年 4月 7日 帯付き 120円
世界短編傑作集5 1961年 5月12日 カバー付き 120円
1巻と3巻は、手持ちのものが初版ではなく、3版なので、参考までの価格です。
■桜様
『殺人芸術』の件、お手数をおかけしました。深謝いたします。ここで身も蓋もないことを申しあげておきますと、いくたびご懇切なご教示をたまわりましてもお礼としては名張市立図書館の『江戸川乱歩著書目録』を一部お送りするくらいのことしかできないと思います。いやほんとにすみません。厚かましい話で恐縮ですが、今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
●乱歩著書目録昭和35・36年篇
相も変わらぬ話題です。昭和35年の乱歩の著書は十七点、36年は二十三点。例によって未確認の×マークのみ掲げます。全容は上記 URL でご覧ください。
×影男/名探偵明智小五郎文庫15
昭和三十五年四月三十日 ポプラ社
×国語改革論争[収録]
昭和三十五年四月■日 くろしお出版社
×随筆寄席第一集[収録]
昭和三十五年六月■日 春歩堂
×黄金仮面/少年探偵小説全集1
昭和三十五年十月十日 ポプラ社
×人間豹/少年探偵小説全集2
昭和三十五年十一月五日 ポプラ社
×白い羽根の謎/少年探偵小説全集7
昭和三十六年二月二十日 ポプラ社
×ЯПОНСКАЯ НОВЕЛЛА[収録]
昭和三十六年四月■日 ソ連
×Neff Anthologie[収録]
昭和三十六年八月■日 パウル・ネフ社(ウィーン)
×Tales for Rainy Night[収録]
昭和三十六年■月■日 ホルト・ラインハート・ウィンストン社(ニューヨーク)
●世界短編傑作集
昭和35年から36年にかけて、東京創元社から『世界短編傑作集』全五冊(創元推理文庫)が出ております。同社の世界推理小説全集のうち乱歩が編纂した『世界短篇傑作集』三巻を再編集したものですが、この文庫版刊行時のカバーの有無、ならびに初版定価を知りたいと思っております。おわかりの方はいらっしゃるでしょうか。版元に電話して「もしもし私は『貼雑年譜』復刻版シリアルナンバー42の所有者ですが」と伝えさえすればよもや粗略な扱いを受けることはあるまいとは思うのですが、取り急ぎこちらの掲示板でお尋ね申しあげる次第です。
塩原さん、ご教示を感謝します。
>有尾人の日正書房版・・・奥付では昭和22年9月5日となっており、45円です。
私の所有のものは、定価六十円(貼紙貼付)で、
昭和二十三年八月三十日印刷(二十三の三には、横一が加わる)
昭和二十三年九月五日発行 (二十三の三には、横一が加わる)
ですので、塩原さんがかかれていますように、やはり、あとで、横一を加えて、出版したのでしょうか。
それで、初版として昭和二十二年のものがあるのですね。
これで、昭和二十二年、しかも、九月五日発行なので、横一をいれたことが明らかになりました。
>日正書房は、確認した24冊は、全て昭和22年9月までに発行されており、23年のものはありません
ということですが、再版で、定価訂正で出したということは、塩原さんには、新たな発見になるのでしょうか。
やはり、現物をみなければならない、ということでしょうか。
>日本正学館版は、23年6月発行となっていますので、日正書房版が先
このながれは、理解できます。
その当時、並存していたということはないのでしょうか。
しかし、すこし複雑です。扶桑社文庫『二十世紀鉄仮面』の、巻末リストには、昭和二十二年発行の、日本正学館版『有尾人』が記載されていますので、これも現物確認になりますね。
古い話題で、割り込んですいません
桜様
遅くなりましたが、手元の資料でお話ししてみたいと思います.私は、図書館の資料を中心にやっています.有尾人の日正書房版は、神奈川近代文学館と都立中央図書館にありました。前者の奥付では昭和22年9月5日となっており、45円です。日正書房は、確認した24冊は、全て昭和22年9月までに発行されており、23年のものはありません。金額を変えているというお話しなので、あわせて、印刷日にも一本線を入れたのでしょうか.都立中央の所蔵のものも確認してみます.
日本正学館版は、23年6月発行となっていますので、日正書房版が先でしょう。念のため、出版年鑑等で確認してみます.なにか途中経過になってしまいました。
中さん、以下の通りです。
>『殺人芸術』には、「推理小説研究」という副題
表紙の下に、この副題が記されています。
>編者は「鈴木幸夫」
その通りです。一見したら、翻訳本のように思われますが、翻訳のものと日本の著者のものを編集したものです。
古書店から本を入手したところ、たて続きに、以下のことがありました。
・ある古書店からは,本は届きましたが、納品書をふくめて、何もいれられていない。はじめてです。
・「魔子鬼一」を入手したところからは、十一名の申込みがありました、ということが書かれていました。あなたはなぜ、これを入手したかったのか、またこのようにたくさんの申込みがあったが、あなたは、どこから情報を入手したのか、などという手紙が届きました。
これもはじめてでした。
■桜様
ご厄介をおかけしております。ご教示感謝いたします。『殺人芸術』には、「推理小説研究」という副題は附されていないでしょうか。また、編者は「鈴木幸夫」で間違いありませんでしょうか。重ねてお尋ね申しあげます。しつこくて申し訳ありません。
話題が異なりますので、分割しました。ご容赦ください。
No.674でかきました、久我さんの著書。古書目録では、久我荘太郎と書かれていましたが、来た現物をみますと、荘多郎でした。
スパイ小説『仮面の処女』久我荘多郎(大阪、洋山堂書店)昭和十八年
戦前でも、荘多郎名義が使用されていました。
『日満殺人事件』久我荘太郎(大阪、松光書院)昭和十一年
のみでしょうか、荘太郎名義は。
久我名義では,戦前二冊、戦後八冊が確認されています。まだまだありそうです。
中さん、『殺人芸術』についての情報です。
殺人芸術
昭和三四年七月二五日 荒地出版社
【体裁】B6判 カバ 帯 二七四頁
【定価】二九〇円
【収録作】一人の芭蕉の問題
になります。
末永さん、「第一読物」、これは私には混沌としてきました。何となく、2巻では確実に12冊あるような気がしてきました。背には「読切小説特集 第四集」とかかれていますから、それを手にするまでは、「第一読物臨時増刊」とは気付きません。
双葉社の情報、ありがとうございます。ここからは、多くの雑誌をみかけていますので、参考になりました。
中様。
ご教示ありがとうございました。胸のつかえが下りたような気がいたします。
私(流行らないライターですよ)は「ハルノ」と言えば「目覚め」と「チック・タック」以外に考えが及びませんでした。それにしても、後三者に比べて、「春」はちと苦しいですね。もっとスマートな洒落かと思っていました。
おっしゃる通り、「松田乱歩」は秋田實ではないと思います。秋田とは別のアーティクルの筆者ですから。
私はここいらあたりの情報(雑誌の記事一つひとつについて)を端からデータベースに入れています。中様もご使用のFileMakerProというソフトでして、「秋田實っぽいやつ」は備考欄にその旨あらかじめ入力していますから、「秋田實」と入力すると怪しいのまでゾロゾロと(怪しいのには「怪しいマーク」付きで)羅列されるという仕掛けです。
最近、人の名前が思い出せなくなったので、私の代わりに覚えさせているというわけです。したがって、私は自宅でキカイの前に座っていないと、まったく機能を発揮しないのです。
桜様。
ということは、例えば、何か他にも突拍子もない名前の別冊が出ていて、社史としてはそれを『第一読物』としてカウントしていないのかもしれない、などということになるのでしょうか。
ともかく、雑誌というものは何が出てくるかわからない(私も本業で雑誌の奥付などに「操作」を加えたことがあります)し、「完全」というのはドダイ無理なので、「取りあえずどんな雑誌だったのかわかるよう、現物を最低1冊は買っておく」という程度にしています。
双葉社については、正確に言うと「関係者(複数)宛の署名入り単行本」と「編集用に保存していた倶楽部雑誌」を少し前によく見かけた、ということです。古書会館あたりでずいぶん買いました。安かったです。10年前の古書価の話がオフ会で出ましたが、私には2年前が夢のようです。
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