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1879. 2003年10月26日 04時12分25秒  投稿:みわっち。 
え〜っと。あまりにも仕事に追われていたのでなかなか登場できませんでした、みわっち。です。

『伯林−一八八八』は10月21日に読み終わり、その後『黄色い部屋はいかに改装されたか?』を読んでいます。表題エッセイは読み終わり今は「私の推理小説作法」の途中です。

>森下祐行さま

 …てな訳でレスが遅くなっておりますがどうかご容赦ください。と、まあ、これだけでまた潜行してしまうのも如何なものかと思うので、簡易バージョンのレスを。

< たびたびの反論をお許し下さい。わたしは議論好き人間ですので、こう
<いうことが楽しくて仕方がないのです。(^_^) 

 いえいえ。私も実は議論好きな人間でございまして(^^)。非常に楽しいのですが、いかんせんなかなか時間が作れません(爆)。できれば長い目で見ていただけると助かります。

<一般的にわれわれがイメージする「黄金時代の本格」というの
<は、都筑道夫の言う「昨日の本格」ということばに代表されるものとし
<て、わたしは発言しています。

 ここでおっしゃっている「われわれ」とは一体どんな人達を指しているのでしょう?その前段に「一般的に」という言葉がかかっていますが、その「われわれ」はミステリ好きな人間の中で過半数以上を占めていらっしゃるのでしょうか?

 揚げ足取り的なレスで申し訳ないのですが、この部分はもし意識的におっしゃっているとすれば非常に巧妙な「すり替え」が行われている気がするものですから。

で、簡易バージョンのエレスの為、中略です。

< つまり海外ミステリ・ファンの一部には「本格は古くさいもの」という
<風潮はあったのですが、日本での創作はあいかわらず「古い本格」が大量
<に書かれていたのです。芦辺氏の言う「本格冬の時代」というのは、どこ
<をいうのでしょうか?

 じゃあ、私も都筑道夫の言葉を借りて応えましょう。

 これはエッセイ「黄色い部屋はいかに改装されたか?」の結論の直前部分ですが、

 「考えてみると、戦前は怪奇小説、異常小説が主流で、戦後にやっと本格が主流になったと思ったら、犯罪小説に追われてしまったのですから、日本の推理小説はあわれなものです。(P137)」

 と、あります。この言葉こそ非常に端的に、芦辺氏の言う(と、森下さまがおっしゃる)「本格冬の時代」があった、証拠に他ならないのではないでしょうか?

 ちなみに、件の総解説目録のエッセイの中で芦辺拓は「本格冬の時代」といういう言葉は何処にも使ってはおりません。

< 芦辺氏はクイーンの『九尾の猫』が日本で評価されてないのは、本が絶
<版だったからに過ぎない、と奇妙な論理を持ち出していますが、人気があ
<れば本は出ています。

 ってことは文庫で『九尾の猫』が出版されてしまったのはどういう訳でしょう?

 ポケミスでは人気がなくて絶版にしたというのに、人気がない(ってことは売れない、ということでしょうか?)作品をワザワザリスク丸抱え、赤字覚悟で文庫で出版してしまった、その理由は?

 何か別な作品の出版で大もうけして、その節税対策として利益をワザと減らす為に、人気がない本を出したのでしょうか?

 私は「そうではない」と思うのですが、森下さまの言葉どおりだとすると、私には節税対策しか論理的矛盾が生じない理由が思い浮かばないのです。如何なものでしょう?
[219.124.205.131][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

1878. 2003年10月18日 16時12分19秒  投稿:森下祐行 
 [http://www.asahi-net.or.jp/~JB7Y-MRST/index.htm]
みわっち。さま

 たびたびの反論をお許し下さい。わたしは議論好き人間ですので、こう
いうことが楽しくて仕方がないのです。(^_^) 悪意はないつもりですか
ら、かんべんしてください。

 「古い本格」とわたしがいったのは、御指摘の通り「黄金時代そのまま
の本格」という意味にとっていただいてさしつかえありません。それはま
た、ないとーさんの御指摘のとおり、「謎解き重視のあまりに人間性が歪
められたりして不自然な本格」という意味でもあります。
 もちろん、いわゆる黄金時代にも、あたらしいタイプの本格もあったで
しょうが、一般的にわれわれがイメージする「黄金時代の本格」というの
は、都筑道夫の言う「昨日の本格」ということばに代表されるものとし
て、わたしは発言しています。わたしが「古い本格」といったとき、頭の
中にはあきらかに都筑道夫の『黄色い部屋――』のことがありました。

 都筑道夫は同書の中でモダーン・ディテクティヴ・ストーリイをこう説
明しています。

「モダーン・ディテクティヴ・ストーリイを、あっさり新しい本格と解釈
されると、ちょっと困るのです。古い皮ぶくろに新しい酒を盛る、という
言葉がありますけれど、パズラーの場合は盛った新しい酒が、古い皮ぶく
ろを損ねてしまうことがある。しばしば、それがあるのです。
 だから、くどくなっても、伝統の道すじをたどった上で、現代人を満足
させうる本格、と解釈していただきたい。考えてみれば、現代人という表
現も大ざっぱで、なかにはアクションもスリラーも大きらい、複雑な怪事
件が解決されれば満足で、必然性なんてうるさいことはいわないよ、と
おっしゃる方もあるでしょう。それはまあ、遠慮なく論理の推理小説が好
きなんじゃなくて、人形芝居ふうの犯罪メロドラマが好きな方なんだ、と
断定させていただきます。(P70-71)」

 わたしは都筑のいうモダーン・ディテクティヴ・ストーリイが好きな人
間でしたから、綾辻行人らの作品は「人形芝居ふうの犯罪メロドラマ」と
しか思えませんでした。したがって、わたしは初期新本格の作家たちの作
品を「古くさい」「人間が描けてない」と思いました。

 「人間が描けてない」というと拒否反応を示す人が多いようですが、わ
たしの言っているのは文学的なものではありません。娯楽小説には娯楽小
説の人間の描き方があるべきで、たとえばクリスティは類型的な人間しか
描きませんが、類型的な人間がとても魅力的です。反対に、人間を描こう
と努力したらしい後期クイーンの作品の登場人物にはまるで魅力を感じれ
れません。(これはまあ、わたしだけの感想ですが)

>人間性を何処までも重視し追求していけば、それはもうミステリである必
>要さえなくなっていくのではないかと。

 と、みわっち。さんはおっしゃいましたが、わたしはなにも人間性を追
求しろといっているわけではないのです。「人間性を無視している」とい
うのは、常識で考えて普通の人はこんな行動をとらないだろう、という程
度の感想です。

 ミステリというのは、常識はずれの謎が、合理的に(=論理的に)解決
される過程を楽しむものと思っていますから、登場人物の非常識な行動を
もとにして解決されると、非常に不満が残ります。狂人の犯行と思われた
ものが、やっぱり(別種の)狂人の犯行だった、みたいな。(もちろん、
チェスタトンや泡坂妻夫のように、狂人の論理をちゃんと描いてくれれば
いいのです。でもそれは論理のいきつくさきの狂気であって、論理無視の
意味不明の行動をとる「狂人」であっては、本格ミステリとはいえません
ですよね)

 ところで、都筑の『黄色い部屋――』が書かれたのは1970年から71年に
かけてです。島田荘司が登場(1981年)する十年前、綾辻行人のデヴュー
(1987年)より16〜17年前です。

 この当時の日本の本格推理小説の状況について、『黄色い部屋――』の
中で都筑はこう述べています。

「最近の日本の本格推理小説は、黄金時代そのままといったものが多いの
で――(P35)」

「だから、アリバイつくりや密室構成にばかり、うき身をやつして、必然
性もなければ、推理のおもしろさもない作品が、横行するんじゃないか、
と思います。(中略)
 最近に発表された日本の新進作家諸氏のパズラー、森村誠一の「高層の
死角」「新幹線殺人事件」、大谷羊太郎の「殺意の演奏」、斎藤栄の「奥
の細道殺人事件」なぞに、マニアのひとりとしての私を含めた海外推理
ファンが感じる不満も、そういった点にあるようです。(中略)
 どうせ絵空事のお話なんだから、トリックさえ奇抜ならいいじゃない
か、というのでは、逆行でしかありません。(P52-53)」

「EQMM日本語版が発足したころ(引用者注:1956年)、ファンの関心は本
格ものに集中していて、平家にあらざれば人にあらず、といったような状
況でした。(中略)
 (その後、翻訳で)さまざまな傾向の短篇群が受入れられ、日本も本格
一辺倒ではなくなりました。それどころか、本格は古くさいもの、という
考えかたさえ、ひろがってきたようです。
 いっぽう日本がわの創作も、風俗小説化が英米以上の急ピッチで進ん
で、その反動として、また本格物に光があてられるようになりました。け
れども、私の見るところでは、どうも清張以前に逆もどりしただけの気が
して、しかたがない。(P69-70)」

 これが1970年頃の状況です。

 つまり海外ミステリ・ファンの一部には「本格は古くさいもの」という
風潮はあったのですが、日本での創作はあいかわらず「古い本格」が大量
に書かれていたのです。芦辺氏の言う「本格冬の時代」というのは、どこ
をいうのでしょうか?

 もっとも、ここで都筑があげた作品は、すべて名探偵が出てきません
し、登場人物はほとんど企業人です。孤島や館はいっさい出てきません。

 でもね、孤島ものや館ものが本格のコードって、新本格が出てくるま
で、あまり言われてなかったですよ。たいいち、新本格以前は、日本だけ
でなく海外を含めても、孤島ものってジャンルが構成できるほど作例がな
いでしょう?(52号室でアシェさんに言われて読んだ『十角館の殺人』の
鮎川哲也による文庫解説でも、作例の貧弱さが目に付きませんか?)

 だから、芦辺氏が読みたかったタイプの本格って、本格のなかでもすご
い狭いジャンルのものとしか思えません。

>冷やし中華が消えたのは誰の陰謀でもない。私は消えて行ったメニューに
>も愛着はあるが、新しいメニューも増えたんだから文句をいわず我慢すべ
>きだ」といっているような(爆)。

 冷やし中華が冬にメニューから消えるのはユダヤの陰謀というのは公然
の事実ですが、古い作品が消えていくのは単に人気がなくなったからで
す。
 芦辺氏はクイーンの『九尾の猫』が日本で評価されてないのは、本が絶
版だったからに過ぎない、と奇妙な論理を持ち出していますが、人気があ
れば本は出ています。現に『Yの悲劇』や国名シリーズはいつでも手に入
ります。反対にアメリカではレーン四部作や国名シリーズがアンケートに
登場することは、ここ20年以上、ありません。

 あまりにも長くなりました。申し訳ありませんです。
[61.213.103.147][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.16; Mac_PowerPC)]

1877. 2003年10月18日 11時15分39秒  投稿:みわっち。 
『黄色い部屋はいかに改装されたか』を先に読もうか、今読んでいる『伯林−一八八八年』を先に読み終えてからにしようか迷い中の、みわっち。です。

迷いながら読んでいるからなかなか進まなかったり、うん、典型的な悪循環ですね(爆)。

>森下祐行さま

<森村誠一の初期の数作は密室・アリバイ破り満載の、どこからみても
<本格推理小説です。「トリックのために人間性を無視した
<古いタイプの本格」と私は思いました。

 なるほど〜。森村誠一の初期の数作はそんな感じなのですか。私にとっては面白そうですね。結局はそのさじ加減次第だと思うのですが、人間性を何処までも重視し追求していけば、それはもうミステリである必要さえなくなっていくのではないかと。

 人間性や人間心理の謎の追求ならもう純文学や心理学・哲学・宗教などが適任ではないでしょうか。なるほど、世間的には純文学畑(ではないかと、私は考える)の『罪と罰』をミステリ的見地で捉えたりするのは、そういう部分(人間性重・人間心理の謎を解く醍醐味)もあるのかもしれませんね。

<みわっち。さんと同じに『黄色い部屋はいかに改装されたか』を
<もう一度読んで、みわっち。さんのおっしゃった「古い本格」に
<ついて考えてみたいと思っています。

 え〜っと。ないとーさまへのレスとも被りますが、私の発言の「古い本格」という部分は元々森下さまによる1867番書き込みの

<<ただ、「古い本格」はもういいよ、と言われてはいました。これは
<<わたしも同感です。いまさら黄金時代の本格と同じようなものを
<<書いてもしょうがないでしょう。

 を受けて「黄金時代の本格」のことを「古い本格」とおっしゃってるんだな、という類推に立脚しており、それ以上の意味は与えているつもりはありません。当たり前の事ですが、全ての黄金時代の本格=都筑道夫のいう「昨日の本格」ではないでしょう(黄金時代の本格にも「昨日の本格」ではないものもあるはず)から、都筑論まで広げていくのは焦点がぼやけていくのではないかと思います。

 いろいろと考えるのに時間がかかってしまい、そちらの掲示板におじゃまできずに非常にタイミングを失ってしまいましたが、もう一度芦辺拓の件のエッセイに絞り込んで論ずる事ができたら、と考えています。

>里崎さま

<お薦めいただいたフィリップ・マクドナルド『迷路』を購入いたしました。
<きっと近い将来読む日が来ると思いますので(回りくどい)、読んだら感想書きに来ます!

 え〜っと(汗)。すいません。ちょっと長くなりますが、レスの前にちょっとした注意書き(?)みたいなものを。

 もしかしたら一部の顔の見えない人が「みわっち。という奴は言動不一致の破廉恥漢だ!自分の掲示板で、ミステリ作品その他のオススメは一切いたしません、と言っているのに、オススメしてるじゃないか!」等という攻撃をしてくるかもしれないので、ちょっと説明を。

 「オンライン上でのミステリ作品その他のオススメは一切いたしません」という私の言葉は、掲示板という何処の誰だかわからない人の眼に触れる可能性のある比較的公共性の高い場所でのオススメは一切しない、という意味です。

 直接個人的に聞かれれば「こういうのが面白いんじゃないかな」とか「最近こういう本が面白かったよ」という答えをするのは全くやぶさかではありません。

 その辺の違いが判らずただ人の言葉のあげあしを取って喜んでいるような人達の相手をするのはとても疲れるので、あらかじめ言っておきます。

 で、ようやくレスです。

 フィリップ・マクドナルド(そういえば初めてこの人の名前を知ったのも都筑道夫の『黄色い部屋はいかに改装されたか』でした)の『迷路』は非常によくできた本格ミステリだと思います。手紙と証言記録からなるこのミステリは、確かに作中の名探偵と読者とが全く同じ情報を得、読者が名探偵と知的競争をすることができるでしょう。

 しかし、最近(2000年)出版されたにもかかわらず、ある種類の人達からすればきっと許せない部分も間違いなくあります(と、少なくとも私は感じました)。今日的常識からすればその部分は非常にデリケートな問題を含んでいるのですから、解説なりそれ以外の部分でのフォローは絶対に必要ではないか、と思うのです。

 そういった部分をおろそかにしている(もしくは無神経で何が問題なのか気がつかない)解説者や出版社って、ちょっと如何なものかと思うんですよ。

 で、何を長々といい訳をしてきたのかというと、その辺で里崎さまが読後「なんじゃこりゃあっ!」と怒り出されないといいなあ、と(爆)。
[219.124.205.131][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

1875. 2003年10月17日 23時07分16秒  投稿:里崎 
こんばんわ。68号室の里崎です。
遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます♪
そう言われれば、去年もみわっち。さんに「お誕生日おめでとうございます」の
書き込みをした覚えがあります。早いですね〜(^^;

お薦めいただいたフィリップ・マクドナルド『迷路』を購入いたしました。
きっと近い将来読む日が来ると思いますので(回りくどい)、読んだら感想書きに来ます!
[210.133.162.140][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)]

1874. 2003年10月16日 12時55分32秒  投稿:森下祐行 
みわっち。さま

森村誠一の初期の数作は密室・アリバイ破り満載の、どこからみても
本格推理小説です。それも、「トリックのために人間性を無視した
古いタイプの本格」と私は思いました。

私は都筑道夫にミステリの基本的な楽しみ方をおそわったツヅキ
チルドレンの一人ですので、『黄色い部屋はいかに改装されたか』
はわたしにとってもバイブルです。
みわっち。さんと同じに『黄色い部屋はいかに改装されたか』を
もう一度読んで、みわっち。さんのおっしゃった「古い本格」に
ついて考えてみたいと思っています。

では。

(発言中に間違いを見つけたので、一発言削除しています)

[61.194.39.66][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)]

1872. 2003年10月16日 03時18分54秒  投稿:みわっち。 
あれ?記憶に何らかの齟齬があるような気がする、みわっち。です。

>砂時計さま

<都筑がモダーン・ディテクティブ・ストーリーの例として取り上げた横溝正史『獄門島』にしても、実践ともいえる『七十五羽の烏』や『最長不倒距離』にしても、みわっち。さまの「華がない」「魅力的に映らない」という言葉で想起されるイメージとは結びつかないのですが。

<ここでこんな事にこだわるのは、二階堂黎人『名探偵の肖像』に収録されている「地上最大のカー問答」及びカー作品解説の『プレーグ・コートの殺人』の項での都筑論批判、『僧正の積木唄』巻末のインタビューや光文社文庫の都筑本巻末での山田正紀発言、先に挙げた『ミステリアス学園』での都筑論の要約の仕方(トリックなど必要ない。緻密な論理さえあればいい)などを読むにつけ、どうも都筑論の内容が誤解されているように思えてならないからなのです。

<都筑が提唱したのは「古い革に新しい酒を」という事なのに、まるで都筑が「古い革」を否定しているかのような捉え方が目についてしまうんですよね。

 うへぇ(汗)。すいません、すいません。何かの間違いがあったようです。『七十五羽の烏』や『最長不倒距離』は物凄く面白い作品です。

 おっかしいなあ、私の曖昧な記憶であれば都筑道夫が最近のモダン・ディティクティブ・ストーリーの好例として森村誠一あたりを引っ張り出していたような覚えがございまして。そこで「森村誠一かよ〜、物凄く社会派じゃん(注 これは単純にイメージだけです。実際に森村誠一の作品を読まずに頭の中で勝手に森村誠一=社会派=本格ではない、という等式で結び付けてしまっているだけです)」と思ってしまった印象がかなり強かったんですよ。ところが今慌てて『黄色い部屋はいかに改装されたか?』をひっくり返してみても私の記憶に該当する記述が見つけられませんでした。

 うろ覚えの記憶に従ってうかつな発言をするととろくでもない結果を引き起こす(とても恥ずかしい思いをする)いい例ですね〜。

 事の次第をつまびらかにする為に、なるべく早めにしっかり読み返す事にいたします。あと、都筑論を誤解しているんじゃないかということで挙げていただいた文章もできる範囲で目を通してみます。

 ありがとうございました。ぺこり。
[219.124.205.131][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

1871. 2003年10月15日 12時48分45秒  投稿:砂時計 
みわっち。さま
お誕生日おめでとうございます。

さて、自分も例えば、鯨統一郎『ミステリアス学園』の第1話で「松本清張の登場で本格ミステリは駆逐され、日本の推理小説のほとんどが社会派推理になってしまった。だが、社会派ばかりではつまらない。そこへ出現したのが綾辻行人……」といった内容の記述に出くわして、まともに読む気が失せてしまった経験があったりするので、このところのやり取りは興味深く読ませていただきました。

ですが、今回お邪魔したのは別の事が気になったからでありまして……。

>都筑が提唱したモダン・ディティクティブも判るのですが、
>実際の作品だと私にとっては華がないというか、魅力的に
>写らないんですよ。

この部分が自分には理解できないのです。
都筑がモダーン・ディテクティブ・ストーリーの例として取り上げた横溝正史『獄門島』にしても、実践ともいえる『七十五羽の烏』や『最長不倒距離』にしても、みわっち。さまの「華がない」「魅力的に映らない」という言葉で想起されるイメージとは結びつかないのですが。

ここでこんな事にこだわるのは、二階堂黎人『名探偵の肖像』に収録されている「地上最大のカー問答」及びカー作品解説の『プレーグ・コートの殺人』の項での都筑論批判、『僧正の積木唄』巻末のインタビューや光文社文庫の都筑本巻末での山田正紀発言、先に挙げた『ミステリアス学園』での都筑論の要約の仕方(トリックなど必要ない。緻密な論理さえあればいい)などを読むにつけ、どうも都筑論の内容が誤解されているように思えてならないからなのです。

都筑が提唱したのは「古い革に新しい酒を」という事なのに、まるで都筑が「古い革」を否定しているかのような捉え方が目についてしまうんですよね。
[219.109.153.127][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.0; Windows 95)]

1870. 2003年10月15日 02時53分10秒  投稿:みわっち。 
え〜。めでたくひとつ年を取りました、みわっち。です。

>ないとーさま

<「古い本格」のことですが、「謎解き重視のあまりに人間性が歪められたり
<して不自然な本格」のことであって、決して発表された年代が古いから、
<「古い本格」というわけではないと思うのですが。

 「古い本格」という言葉の意味を何処に置くか、という問題ですね。私の1868番の文章はその前の森下さまの書き込みにある「黄金時代の本格と同じようなもの」の総称として使いましたが、本来的な意味合いはないとーさまのおっしゃる通りかもしれません。

 それでも私は人間性が歪められようが、それゆえ少々不自然さが目立とうが、重視した謎解きそのものが面白ければOK!というスタンスなので、余計に始末が悪いですね(爆)。

<都筑の言葉でいえば「昨日の本格」ですね。

 それは、わかります。しかし、もうここから先は嗜好の問題になって来る気がいたします。都筑が提唱したモダン・ディティクティブも判るのですが、実際の作品だと私にとっては華がないというか、魅力的に写らないんですよ。ホントにその辺は単なる好き嫌いの次元になってしまうのですが。

 現代性も踏まえつつ「昨日の本格」の魅力をも兼ね備えたネオ・クラッシックともいうべき作品、80年代後半に生まれた「新本格」に私はその萌芽を感じているというのは良くいい過ぎかしらん。

 まあ、嗜好の問題というところで卑近な例を出せば、冷やし中華が好きな人とラーメンが好きな人の差みたいな感じといいましょうか。冷やし中華が好きな人が「なんで冷やし中華がメニューから外れたんだ!1年中冷やし中華を食べさせろ!」というのに対し、ラーメンが好きな人が「消えていくメニューもあれば新しく増えるメニューもある。それは当然の事だ。冷やし中華が消えたのは誰の陰謀でもない。私は消えて行ったメニューにも愛着はあるが、新しいメニューも増えたんだから文句をいわず我慢すべきだ」といっているような(爆)。

読了本です。

○10月8日

 『迷路』フィリップ・マクドナルド著 ハヤカワ・ミステリ刊 読了

 序文にある「推理の練習問題」という言葉に偽り為しの作品でした。事件の関係者の証言記録と書簡だけによる、安楽椅子探偵ものの傑作といえるでしょう。その点についてはとても楽しめました。

 しかしながら、これは解説の中か他の部分で断り書きをするべき作品ではないかと思います。マンガ作品であれば、例えば昔の手塚治虫の作品を現在復刊するにあたっても「現在の感覚では差別表現にあたる描き方もありますが〜云々」的な文章は必ずといっていいほど入ります。
 この『迷路』が発表された1932年当時であれば、何も問題がなかったかもしれませんが、現代の日本でこの作品を出版する(2000年2月15日初版発行)のであれば、マンガにだってついている時代背景の差から来る表現の違いに関する注意書きくらいつけてもよさそうなのに。そんな非常にデリケートな問題を含んでいるにもかかわらず「人間心理の内奥に迫るようなテーマを背負っている」なんて無神経にもいってのけてしまう長谷部史親って一体……。

○10月13日

 『血みどろ砂絵』都筑道夫著 角川文庫刊 読了

 いやあ。やっぱりいつ読んでも都筑道夫はいいねえ。マメゾーの男泣きに涙腺を刺激された「三番倉」とどんでん返しの妙が上手い「いのしし屋敷」が私にとってはベスト。ということで、これから来年の8月までかけて砂絵シリーズを月に1冊ずつ読んでいく事を決めました。

○10月14日

 『完全犯罪に猫は何匹必要か?』東川篤哉著 カッパ・ノベルス刊

 だんだん上手くなってきてるのが良くわかる猫づくしの作品。前2作ほど冗談部分も鼻につかなくなってきてます。愉快なバカミスであると同時に優れたな本格ミステリです。戸村流平じゃないですけれど、アノ事は私も知りませんでした。なるほどねえ。
[219.124.205.131][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

1869. 2003年10月14日 09時58分00秒  投稿:ないとー 
 [http://www7.plala.or.jp/schizophonic/]
ないとー@44号室です。
少し気になったので、ちょっとだけ。

「古い本格」のことですが、「謎解き重視のあまりに人間性が歪められたり
して不自然な本格」のことであって、決して発表された年代が古いから、
「古い本格」というわけではないと思うのですが。
都筑の言葉でいえば「昨日の本格」ですね。
[220.108.119.165][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.16; Mac_PowerPC)]

1868. 2003年10月14日 01時51分57秒  投稿:みわっち。 
独り者で、フラフラしている生活の所為か、気が付けば30代半ば。
もう決して若くはないトシだよなあなどと、誕生日を前にして物思う、みわっち。です。

>紅さま

<さて,例のアレ,立ち読みしてきました.相当構えて読みに行ったのですが,
<内容は「そんなに目くじらたてて騒ぐほどのことでも・・・」というスルー
<状態でありました(笑).

 まあ。言ってる事はいつもと変わりませんから。私なりの解釈でいえば、例のアノ文章というのは、ポケミス50周年を迎えた今、いわゆる「古い本格」にも理解を示してきているようにみえるだけに、それを一過性の単なるブームにして欲しくないが為の、ああいう言い回しではないかと思うのです。

<怪しげな集団(笑)で怪気炎を上げているうちはいい
<けれど,いろんな人が読む中に書くときは気をつけなくちゃね,

 う〜ん。まあ、一度商業出版物(もしくはウェブ上などの、公共性のある媒体)に載っかってしまった文章は、読み手側にどんな解釈をされても仕方がない、という運命を背負っていますから(苦笑)。

 極端な話、芦辺拓以外の作家のエッセイにしたって、ケチをつけようと思えば如何様にもケチをつけられますから、その辺は読み手次第って事になってしまいます。

>森下祐行さま

<まあ、いつもの芦辺氏の言動ですから、いまさらめくじらたてた
<わたしがいけないんですけどね。

<でも、誤解されるといやなので、一言だけ言わせてください。

<わたしは「本格ミステリ」が好きなのです。
<で、わたしの実感として「本格、死ね、死ね」っていわれた
<時期ってなかったのです。芦部氏はことあるごとに、そういわれて
<いたとおっしゃってますけどね。

<ただ、「古い本格」はもういいよ、と言われてはいました。これは
<わたしも同感です。いまさら黄金時代の本格と同じようなものを
<書いてもしょうがないでしょう。
<「本格」が古くて駄目なのではなく、「古い本格」が駄目なのです。
<新しいタイプの本格をハヤカワ・ミステリはいっぱい紹介してくれた
<のになあ、と無闇にわたしは腹をたてたのでした

 その辺、何をもってして「本格」とするのか、という微妙な問題をはらんでいるので、コメントも難しいのですが、私の実感で言わせていただけると、80年代後半、島田荘司推薦デビュウから始まるいわゆる「新本格」作家が、そのデビュウ後にバッシングされていたその内容を見ると、作品内容に関する点で言えば大きく「人間が書けてない」「古くさい」というこの二つがありました。

 これはあくまでも私の記憶によるもので、出典を明らかにしろ、と言われてしまうと困ってしまうのですが(汗)。

 ここで注目していただきたいのは、「新本格」作品に対する批判で「古くさい」というものがあった、ということです。ちょっとややこしくなってきますが、島田荘司推薦デビュウから始まるいわゆる「新本格」作品は「新本格」というくくりになっていますが、森下さまおっしゃるところの「新しいタイプの本格」ではありません。どちらかといえば駄目といわれた「古い本格」に属する作品が多かったはずです。だからこそ「古くさい」という批判が成り立ったわけです。

 ここで、最初に述べたように何をもってして「本格」とするのかという問題が立ちはだかるわけです。芦辺拓は森下さまおっしゃるところの「古い本格」をもってして「本格」と例のエッセイの中で言っているのであって、芦辺拓の言う「本格」と森下さまのおっしゃる「本格」では同じ言葉は使っていてもその意味するところは全く違うわけです。

 ここではこれ以降、便宜的に「古い本格」という言葉を使っていきたいと思います。

 また芦辺拓はいろんな場所で「自分が読みたい作品がなかったから自分で書くしかなかった」という意味合いの事も言っています。ということは少なくとも芦辺拓のしたかった事というのは当時駄目といわれていた「古い本格」の復興に他ならないといえるでしょう。

 当然「新本格」作家の全てが、「古い本格」の復興を目指していた訳ではないでしょう。しかし、作者の意図はどうあれ「古くさい」という批判を浴びた「新本格」の作品群が結果的に、「新しいタイプの本格」では満足できなかった読者を捉える事ができたからこそ、現在に至るまでの商業的成功に繋がったのは紛れもない事実ではないでしょうか。

 当時の感覚では駄目なはずの「古い本格」も売り方ひとつで、成功するわけです。ならば、翻訳権の取得という、他の出版社が仮に「古い本格」を出版したくても出版できない独占的な商売をできる立場にいるのにもかかわらず、それらをいたずらに絶版にしてしまう企業努力の不足さ具合は、「新しいタイプの本格」では満足できなかった人間、そして自らの実作で曲がりなりにも「古い本格」の復興に成功している人間から、如何様に責められても仕方がないものではないでしょうか。 
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1867. 2003年10月09日 12時46分19秒  投稿:森下祐行 
おそるおそる、おじゃまします。
芦辺嫌いの森下です。(笑ってごまかす)

そうか、紅さんも、どうということなかったですか。
それなら、あの総目録はお薦めします。ぜひご購入ください。

まあ、いつもの芦辺氏の言動ですから、いまさらめくじらたてた
わたしがいけないんですけどね。

でも、誤解されるといやなので、一言だけ言わせてください。

わたしは「本格ミステリ」が好きなのです。
で、わたしの実感として「本格、死ね、死ね」っていわれた
時期ってなかったのです。芦部氏はことあるごとに、そういわれて
いたとおっしゃってますけどね。

ただ、「古い本格」はもういいよ、と言われてはいました。これは
わたしも同感です。いまさら黄金時代の本格と同じようなものを
書いてもしょうがないでしょう。
「本格」が古くて駄目なのではなく、「古い本格」が駄目なのです。
新しいタイプの本格をハヤカワ・ミステリはいっぱい紹介してくれた
のになあ、と無闇にわたしは腹をたてたのでした。

どうもおじゃましました。
みわっち。さん、わたしは決して温厚な人間ではありませんが、
また付き合ってくださいね。よろしく。







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1866. 2003年10月08日 20時50分41秒  投稿:紅 
 [http://plaza17.mbn.or.jp/~kohkasuiroh/]
32号室の紅です.
こちらにお邪魔するのは,本当にかなり久しぶりでは(汗)

さて,例のアレ,立ち読みしてきました.相当構えて読みに行ったのですが,
内容は「そんなに目くじらたてて騒ぐほどのことでも・・・」というスルー
状態でありました(笑).怪しげな集団(笑)で怪気炎を上げているうちはいい
けれど,いろんな人が読む中に書くときは気をつけなくちゃね,というとこ
ろかしら.
ということで,まだ買ってないんです(笑)<ポケミス目録.
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1865. 2003年10月05日 02時50分01秒  投稿:みわっち。 
何故だか『迷路』を読み始めました、みわっち。です。

読了本です。

○10月4日

 『安吾探偵控』野崎六助著 東京創元社刊 読了
 
 後半ぐいぐい引っ張られながらも、読み終えてしまうのがイヤでした。始まりからして「昔語り」の手法を取っているので、最初ッから終わってしまう事は分かっていたんですが(というか、本なので読んでしまえば終わってしまうのは自明の理なんですが)いつまでもその世界に浸っていたかった作品でした。
 デビュウ作『夕焼け探偵帖』では仮名のファルスっぽく強調された安吾でしたが、今回はグッツと大人の男としての安吾の立ち居振舞いもグウですし、それを補うような子分の鉄管小僧のアクティブさもグウ。雪の密室という謎の設定も良かったですし、京都の作り酒屋という異色な舞台世界もよかったです。
 安吾作品ファン向けのサービスシーンもしっかり入って、非常にお得な一冊ですね。

 『UMAハンター馬子(1)湖の秘密』田中啓文著 学研M文庫刊 読了
 
 面白かったんですが、馬子のHシーンはもっとドギツイ描写でもいいのではないでしょうか(爆)。とりあえずはっきりと元ネタはわかっていないのですが、「魔の山へ飛べ」ってのはウルトラシリーズであったよなあ、と(笑)。
 謎を解決するたびに新たな謎が生まれてしまう(しかもその新しい謎は放置!)という反則ワザミステリです。蛇足ながらここでいう「反則ワザ」とはプロレスのそれであって、当然、レフェリーに見つからなかったり、5秒以内だったりすればOKであり、それは高等なテクニックである、という意味の「反則ワザ」ですよん。
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1864. 2003年10月02日 00時34分30秒  投稿:みわっち。 
今は『安吾探偵控』を読んでいます、みわsっち。です。

読了本です。

○9月29日

 『鳴風荘事件 殺人方程式供抂縦垤埒傭 カッパ・ノベルス刊 読了

 購入してから8年越しで読了。もしかしてネットやりだしてから綾辻作品を読んだのって初めてじゃないだろうか(爆)。新本格黎明期はリアルタイムで新刊が出るたびに殆どの作品を読んでいたのになあ。
 最終的な犯人限定の課程は幾分恣意的な解釈になってしまいますが、それでも十二分にフェアプレイの精神に満ちた、端正な犯人当てミステリといえるでしょう。なかなかこういうロジックを前面に出した作品を量産するのは難しいと思うのですが、やはり読者側としてはどれだけでも待つので「掘廚盻颪い突澆靴い任垢諭繊
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1863. 2003年09月24日 00時57分56秒  投稿:みわっち。 
同じ仕事をするにしてもなぜ土日や祝日だと気持ちが楽なんでしょう?、みわっち。です。

読了本です。

9月23日

○『メイン・ディッシュ』北森鴻著 集英社刊 読了

 新刊で出た当時(たぶん)、北森鴻には全然触手を伸ばしていなかったにもかかわらず、本屋でその装丁を見てフラフラとジャケ買いしてしまった本。4年越しに読了です。帯にある通り、まさに「極上のミステリ」でございました。

 いわゆる「連鎖短編集」で例によってアノ仕掛けのヴァリエーションが施されてます、っていうのはネタバレにはならないと思うのですが、如何なものでしょう。

 個人的には最初の「ストレンジ テイスト」がお気に入り。途中まで書きあがったお芝居の結末を、第三者が推理するというお話なんですが、書いた本人も思いもよらないような伏線を繋ぎ合わせて整合性のあるお話を仕立ててしまう、その超絶的なはなれワザにやられました。
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1862. 2003年09月22日 23時56分43秒  投稿:みわっち。 
今日、会社で「バタービーンだ!」と大笑いされた、みわっち。です。

読了本です。

○『王を探せ』鮎川哲也著 カドカワノベルズ刊

 容疑者は5人。しかもその5人は同姓同名。その同姓同名の容疑者のうち真犯人は誰なのか?というお話。実は事件の本筋のアリバイトリックの解明や、他だ1人に絞られる推理の過程よりも、容疑者の1人のアリバイ調査の為に丹那刑事が訪れる鎌倉の記述を楽しみました。またこれでひとつ、行ってみたい土地が増えましたね〜。
 聴き込みにあたる刑事達の細かなプロフィールも、とても面白かったです。こういう事件の本筋とは無関係な部分を楽しむのは邪道なのかもしれませんが(汗)。
 あと、後書きが非常に面白い。トリックに触れているので本編を読んでからではないと読めないけれど、そしてもしかしたらこれは鮎川哲也ファンの中では物凄く「いまさら何を言う」事なのかもしれませんが、鮎川哲也ってエッセイストとしても秀でたものがあるのではないでしょうか。
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1861. 2003年09月21日 12時13分28秒  投稿:みわっち。 
カドカワノベルズの『王を探せ』を読むのに時間がかかっています、みわっち。です。

>かすりさま

<相変わらず読書家でいらっしゃるようで、ただただ感心するばかりです。

 ええっと(汗)。私よりも読書スピードの早い人はそれこそ「ごまん」といらっしゃいます。年間読書冊数が100冊前後の私が「読書家」って言われてしまうと、非常に面映いというか、面目無いというか、恐縮ですというか、お尻がむずむずするというか……上手く表現できませんが、何気にニュアンスは伝わりましたでしょうか。

<私めは京極をまだ読了できずにおりまする。

 全然オッケーなんじゃないでしょうか。1冊の本を読むのに1ヶ月2ヶ月かける、そんな読書の在り方だって「アリ」だと思いますよ。

<講談社ノベルズの方はお読みになっていないですか?

 柄刀一の講談社ノベルスは『アリア系銀河鉄道 三月宇佐見のお茶の会』を読了してます。もう1冊の『奇蹟審問官アーサー 神の手の不可能殺人』は28ページくらい読んで、途中で止まっております(爆)。

 そういえば光文社の『ifの迷宮』(カッパノベルス)も出てスグ購入したのにもう、文庫が出てますからねぇ。う〜ん、私の中で柄刀一のポジションはとても微妙なものになってます。
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1860. 2003年09月19日 19時13分03秒  投稿:かすり 
みわっち。さんこんばんは!

相変わらず読書家でいらっしゃるようで、ただただ感心するばかりです。私めは京極をまだ読了できずにおりまする。

柄刀一に反応しました。私も、内容は面白いと思うのですがいまひとつ文章が固いと思います。龍之介シリーズはイラストもライトノベル系でもう少し優しい文章にしてもいいような気がしますがねぇ。講談社ノベルズの方はお読みになっていないですか?あちらも独特の世界観をミステリに仕上げた秀作です。文章が辛くなければ、オススメです。

さて、京極読むか・・・
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1859. 2003年09月16日 00時13分50秒  投稿:みわっち。 
阪神タイガースリーグ優勝おめでとうございます、みわっち。です。

読了本です。

9月15日

○『天正マクベス 修道士シェグスペアの華麗なる冒険』山田正紀著 原書房刊

 やっぱり山田正紀って天才だわ。第1話第2話を独立した歴史ミステリとして普通に週間連載し、カヴァーしきれなかった伏線は例によって張りっぱなしかなと思わせつつ、書き下ろしの「幕間」「第3話」で見事に収束させている、全編超絶技巧が冴え渡りまくりの作品。

 しかも第1話では衆人環視の元での殺人事件、第2話では密室からの人間消失とバリバリの不可能興味にチャレンジし、さらには日本と英国というかけ離れた2国間におけるそれぞれの歴史的な謎にも一気に光を当てようという、一粒で何度でも美味しい構成になってます。

 蛇足を承知で言うなれば、『ミステリオペラ』『篠婆骨の街の殺人』に見られるような山田正紀作品のひとつの特徴である歌劇とミステリの奇跡的な融合にも成功しています。
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1858. 2003年09月14日 22時59分05秒  投稿:みわっち。 
今日は例によって1日寝っぱなし。体力の回復を図る1日でした、みわっち。です。

読了本です。

9月11日

○『スイス時計の謎』有栖川有栖著 講談社ノベルス刊

 「あるYの悲劇」
  3年前、講談社文庫オリジナルアンソロジー『「Y」の悲劇』ではじめて読んだ時は、知識オチで「なんだこりゃ」と思ったんですが、今回読みなおしてみてそう悪くないかも知れないと思いなおしてしまいました(爆)。「あとがき」で意図が何処にあったのか知って読んでみるとなるほど、そういう意図なら作者の「やりたかった事」は達成されているなあ、と。

 「女彫刻家の首」
  こちらも祥伝社文庫のアンソロジー『不透明な殺人』に収録されてます。平成11年2月の初版ですから、4年前ですか。実はこのアンソロジー、その前の年に出された『不条理な殺人』も含めて全然読んでなかったり(爆)。首のない死体テーマのお話。何故首を切り取らなければならなかったのかという部分は秀逸。

 「シャイロックの密室」
  実はイマイチ密室トリックの中身が上手く理解できていなかったり(爆)。こういうのってその時の「絵」がすんなり頭に思い浮かぶかどうかがかなり大事なポイントになってくると思うんですが、私の場合ちょっとこのお話は難しかったですね。

 「スイス時計の謎」
  エクセレント!そしてビューティフル!!このように理論的に犯人を確定するお話は、非常に美しいですね。例え地味な謎であってもその解法がとても美しいものであれば素晴らしい傑作となり得る、そのはずです。きっと今年の短編賞のいくつかはこの作品が取るんじゃないでしょうか。

9月12日

○『殺意は幽霊館から! 天才・龍之介がゆく!』柄刀一著 祥伝社文庫刊

 去年出た400円文庫の一冊。正直柄刀作品って殆ど読んだ事がないんですよ(爆)。この龍之介シリーズも最初の『殺意は砂糖の右側に』しか読んでませんでした。何気に肌に合わないというか、この中篇作品にしても読んでいて何がどう悪いとは言えないのですが、何故か作品世界にすんなり入っていけなくて。短さの割にはちょっと苦戦しました。でも、面白くなかったかといえばそうではありません。

9月13日

○『風水火那子の冒険』山田正紀著 カッパ・ノベルス刊

 幻冬舎の『阿弥陀』『仮面』で活躍した名探偵風水火那子の初短編集。「サマータイム」「麺とスープと殺人と」「ハブ」「極東メリー」の4篇が収録されていますが、どれも趣向を凝らしてあってどの作品も傑作。正直「ハブ」というタイトルの意味が実はわかっていなかったりするんですが、私はこの作品がベスト。
  
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1857. 2003年09月14日 01時43分32秒  投稿:みわっち。@名古屋在住 
原書房のミステリー・リーグ セカンドステージ、スタートを切るのが山田正紀&鳥飼否宇ってことで、2冊とも買ってしまいました、みわっち。です。

>えりさま

<最近めっきりオフで会わないから元気にしているかとおもいきや、

 そうですね〜。最期にお会いしたのが昨年夏(?)の大阪城オフでしたっけ。モー娘。のコンサートを横目で見つつ(それは私だけ)、水上バスに乗ったんでしたね。細かな部分部分は覚えているのですが、最近とみにひとつの流としての記憶が曖昧で……(爆)。

<次回はワタクシめも是非誘ってくださいな。おもしろかったらしいし(笑)

 そりゃもう、もちろん。お誘いいたします。えりさんが来てくれるならそれだけでオフ会は8割方成功といえるのではないでしょうか。はい。ちょっと言いすぎましたね。

<11月に何やらイベントがあるようですね。ほー。

 あ。はい。11月16日に探偵講談がツイに名古屋で開かれるのです。詳しくは正直南湖をご覧くださいまし。

<探偵が探偵できちんと終わる最近のミステリが読みたい今日この頃。

 私が最近読んだ3冊の本はどれも“探偵が探偵できちんと終わる最近のミステリ”でしたよ。と、読了本の報告に移るスムーズな流れ(笑)。てな訳で、次の1858カキコは読了本の報告です。
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1856. 2003年09月14日 00時45分32秒  投稿:えり 
はろー。オひさしぶりになるかな?
最近めっきりオフで会わないから元気にしているかとおもいきや、またまたそちら地方の激ミニオフらしき宴会があったのね。
あいかわらず仲間の多い地方はうらやましいです。
次回はワタクシめも是非誘ってくださいな。おもしろかったらしいし(笑)
11月に何やらイベントがあるようですね。ほー。

最近ちびちびミステリに戻ろうかと思いつつ、特にこれといったものも見当たらず。
探偵が探偵できちんと終わる最近のミステリが読みたい今日この頃。
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1855. 2003年09月07日 12時13分10秒  投稿:みわっち。 
なんとなく次に読むものに迷い中、みわっち。です。

9月6日

○『新本格謎夜会』綾辻行人・有栖川有栖 監修 講談社ノベルス刊

 去年東京と神戸で行われた「新本格誕生15周年記念イベント 新本格ミステリフェスティバル」のレポート本。その夜行われたトークショーは元より、ミステリイベントを完全再現。謎解きのきっかけになるもの(まあ、いわゆる伏線)の提出のされ方が、関西ローカルのテレビで放映された「安楽椅子探偵」(同じく綾辻&有栖川絡み)っぽいなあ、と私は一読後感じました。

 いや、何よりのツッコミどころは東京イベントのトークショーですね。ページ数で言うと80ページ目。いやあ、まさかこんなカタチでアノ人の名前が出るとは(笑)。
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1854. 2003年09月06日 15時05分42秒  投稿:みわっち。 
北村想の戯曲を置いてある新刊本屋を発見して舞い上がる、みわっち。です。

>里崎さま

<みわっち。さんとハンさんの話も面白くて、また機会があったら傍聴したいです。

 実は同じ地域に住んでいながら、私とハンさんが小人数のオフで揃うのはめずらしかったりいたします(爆)。もしかしたら今年の正月以来?ではないでしょうか。最近国の混濁が激しくて、如何も曖昧なんですけれど(爆)。

<帰りのしらさぎの中では、ちゃんと乃南アサ『凍える牙』を読了しましたよ〜。

 正直に告白しますと、乃南アサさんの著作って実は一冊も読んだ事無いんですよ(汗)。いやあ、嗜好が非常に偏っている私はサスペンスっぽい雰囲気漂う作品って苦手でございまして。帯や裏表紙の梗概などにそんな事が書いてあるとそれだけで敬遠してしまいます。まんべんなくミステリを読まれる姿勢を持った人は、それだけで凄いと思ってしまいます。

読了本です。

9月5日

○『忍・真田幻妖伝』朝松健著 ノンノベルズ刊

 いやあ、傑作。前作『真田三妖伝』の続編にあたるのですが、もう、全編真言立川流の秘巻の謎解きといってもいいくらい。前作がその秘巻の争奪編、今回が秘巻に記された暗号の解読編なので、ミステリ読みにもピッタリ、というのはいささか牽強付会に過ぎるかな。

 当然戦闘シーンもあって、それも謎解きを巡っての争いになるのですが、敵味方入り混じり、三つ巴の闘いの描写は圧巻。また英雄・豪傑・奸臣・怪物・妖怪・美女・忍者・剣士・策士・術士等など、伝奇時代小説のありとあらゆる要素をブチこみ「これでもか」といわんばかりの味付け、まさに解説にある「王道にして最先端。」ですね。
[219.124.222.252][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

1853. 2003年09月04日 18時13分58秒  投稿:里崎 
おつかれさまです。68号室の里崎です。

先日はお付き合いいただきましてありがとうございました(^^)
お店の雰囲気が変わっていて楽しい体験でした。
みわっち。さんとハンさんの話も面白くて、また機会があったら傍聴したいです。
あの後、帰りは大丈夫でしたでしょうか?
帰りのしらさぎの中では、ちゃんと乃南アサ『凍える牙』を読了しましたよ〜。
今回は寝てないです。偉いでしょう?

また名古屋に遊びに行きましたら(出張でしょ!)遊んでやってください。
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[NAGAYA v3.13/N90201]