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赤石建設株式会社 一級建築士事務所
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K・神明宮耐震補強工事


神社の耐震補強工事が完成近くなりました。






『土台補強』

かつて二重に入れられた土台が腐食を起こしているため、ネコ土台を飼いながら不陸を調整しています。






『足固め土台』


腐食した土台に少しでも負担を減らすため、総体に荷重が分散できるよう、足固め土台を内側に挿入しています。






『床束の新設と飼い木』

丸太大引の1本通しだったものに床束を設けて補強します。土間コンとの間に欅材の飼い木をします。






『床下の状況』


床束の新設、足固め土台の挿入、アンカーボルトの反り止めが新たに入れられました。






『屋起こし状況』

軸部だけにして南東側に50㎜近く傾いている建物を屋起こしします。
戻りを計算して仮筋を入れていきます。






『ステンレスブレース』


化粧部分にはステンレスのブレースを入れて補強します。引き寄せ力を俄然発揮します。






『ステンレスブレース全景』

タスキに入れられたステンレスブレース。
ターンバックル式になっていて微調整ができます。






『耐力壁』


構造用合板と筋違を入れた耐力壁の下地部分です。
釘間隔と端部金物が重要です。






『天井張替え』

棹縁天井を張り替えて新設しました。
室内がぐっと明るく見えます。






『虹梁の新設』


西側1間目に補強と共に化粧として虹梁を新設しました。
眉欠きは既存の虹梁に合わせ、大斗にて柱と繋ります。






『虹梁と柱の仕口』

柱間の引き寄せの補強にもなる虹梁としましたので今後は繋ぎ梁の役目も果たします。
材料は吉野桧の無節が使われました。






『虹梁端部』


虹梁と柱の接合には隠しボルトが入れられ、ナットを締め付けることで柱間を固められます。






『外壁羽目板の新設』

耐震補強した外周は桧羽目板の押し縁形式で壁が新設されました。






『扁額の復帰』


内外部に往時からあった扁額類が復帰されました。




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これまでに手がけた社寺建築は関東を中心に60件を数えます。伝統技術を身につけた社員大工により、
時間と手間を惜しまずに造り上げられる伝統建築は様式美の極みともいえます。
そしてその裏には伝統的な規矩術(きくじゅつ)と気への深い造詣とともに耐震・免震等の先進技術、
新たな構法への探求がかくされています