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  JT寺本堂改修工事


 土壁だった本堂の耐震補強工事が無事完成しました。







『隅角部補強−1』

正面隅角部はこれまで開口部だったものを筋違を入れて耐力壁としました。
隅角部は耐震上重要な部位となります。






『隅角部補強−2』


同じく向拝正面左側の隅角部補強です。
下屋が迫ってきていて納まりが複雑です。
6寸角の新設柱の挿入が難しい仕事となりました。




『外陣内観』

広い外陣の耐震補強壁を内側から見たところです。
寺院建築では下がり壁も重要な耐力壁として考えられていてここでも筋違を入れてあります。




『脇陣内観』

内陣脇間から外陣を見たところです。
引き違いだったところを3本引込戸に変更して開口を大きく取りました。




『北側外観』

南側から東側にかけての外観です。
下見板張りだった外壁の土を取って筋違と合板による耐力壁として漆喰仕上しました。




『下屋接続廻廊内観』

身舎東端部に下屋と繋がっている廊下部分の内観です。窓を入れ替えて壁も構造壁としてきれいに模様替えされました。




『外陣通し間新設−上部』

今まで押入れだった外陣の部分を撤去して畳部分を広げました。
上部の鴨居も落とし掛けとして位置を変えてあります。




『外陣通し間新設−下部』

同じ部分の下部の造作です。
4寸高さのある欅の地長押を増設して広げています。




『脇陣紋べり畳』

脇陣の物入れを撤去して畳部分を広げた部分です。
残した柱の周りも紋べり畳で繰り抜きます。




『外陣通し間引込み襖』

引き違いだった金襖を2枚再利用して3枚の引込戸に模様替えしました。
外陣が広く使えます。




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これまでに手がけた社寺建築は関東を中心に60件を数えます。伝統技術を身につけた社員大工により、
時間と手間を惜しまずに造り上げられる伝統建築は様式美の極みともいえます。
そしてその裏には伝統的な規矩術(きくじゅつ)と気への深い造詣とともに耐震・免震等の先進技術、
新たな構法への探求がかくされています