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T.M.WORKS イグナイトVSD 16V 取付け【DIY 3/3】

DIY2/3からの続きです。

で、いつもは良かった良かった・・・で、終わりにしちゃう所なんですが。
今回は新たな試みでR-VITを使って走行シーンの分析をしてみる事にしました。

取り付け前に、R-VITを使い30分程走行シーンを録画しておいたので。
取り付け後、同じ道をR-VITで録画し比較してみます。
もちろん完全に同じ条件ではありませんが、アクセル開放度・エンジン回転数・速度があれば効果ある/無しはなんとなく分かるかな~という訳です。


ファイル 100-1.jpg

画面左側がVSD装着前、右側が装着後です。
それぞれの画面の左下にレイアウトされているのがR-VITのモニタリング、雰囲気を出すためにJAF Mateドラドラの走行シーンも同期させてみました。
(※ただ、ドラドラのGモニターは1分きざみのmp4を連結した関係で死んでいるのが残念)

R-VITでの抽出項目は上から

【ギア:】
現在のATのシフトポジション(但し、4速O/D、ON-OFFは不明)

【スロットル:】
アクセルの開放度(今回は、ここの開放度となるべく近づける様アクセルワークをしております)

【スイオン:】
ラジエーターの水温です(今回は、走行シーンが1週間はなれていないので殆ど意味ありませんが、季節によってはEUCのマップが書き換わるかもしれませんので念のため)

【インジェクション:】
燃料噴射量(数値が少ないほど、燃料が出ていないという解釈でOKだと思っているのですが※現に燃料カットで0になるので)瞬間で数値がバラつくので今回はあまり参考にはならないです。

【カイテン:】
エンジン回転数

【ソクド:】
速度(現実の速度に対してプラス方向に誤差がありますのであくまでも参考までに。)←何も言わずにあるって事にしておいて(゚´Д`゚)゜)


ファイル 100-2.jpg

Case1)トンネルを抜けた後の4速ホールド状態のままの速度をなるべく50kmに維持しつつ立ち上がるシチュエーション

    測定秒数  0→40秒後(QuickTimeプレーヤーのカウント使用)
装着前:スロットル:1.19 → 1.23 → 1.05
    インジェクション:6.3 → 6.5 → 4.6
    ソクド:54km/h → 45km/h → 49km/h
装着後:スロットル:1.19 → 0.86 → 0.72
    インジェクション:5.9 → 2.8 → 1.8
    ソクド:52km/h → 45km/h → 47km/h

解説:
これは、ほぼ同じ速度でトンネルを出たGエスクが右カーブを抜けて直線に出るまでの40秒間なのですが、左右とも50kmを維持しようとアクセルを調整しますが装着後の方がアクセルの戻しが大きくなっております。
(もしくは装着前の方が速度を維持する為にアクセルを余分に開けている)
それに伴い、燃料噴射量も減少しておりますが速度の低下はあまり見られません。

一概には言えませんが、同一速度、同一のアクセル開放度でインジェクションの噴射量が平均して少ない事からもトルクが向上しているのが見てとれます。


Case2)信号待ち等、速度0kmからの加速シーン。停車位置の関係で数メートルほど位置がずれておりますが同じ道(いわゆる傾斜角度がほぼ同じ)です。


ファイル 100-3.jpg

    測定秒数  0→10→20→25→30秒後(QuickTimeプレーヤーのカウント使用)
装着前:ギア:1 → 2 → 3 → 4 → 4 
    スロットル:0.72 → 1.23 → 1.27 → 1.27 → 1.13
    インジェクション:2.8 → 6.3 → 6.5 → 6.6 → 5.0
    ソクド:0km/h → 30km/h → 39km/h → 54km/h → 54km/h
装着後:ギア:1 → 2 → 3 → 4 → 4
    スロットル:0.72 → 1.03 → 1.13 → 1.17 → 1.17
    インジェクション:3.0 → 4.3 → 5.4 → 5.6 → 5.6
    ソクド:0km/h → 24km/h → 39km/h → 54km/h → 54km/h

解説:
装着後の方が、スロースターターになってしまいましたが30秒後の到達速度は同じ54km/hです。
アクセルを開けなくても車が加速している、燃料噴射量も少ない事から効率が良くなっているのが見て取れます。


Case3)結構キツメの登り勾配からRのきついカーブに減速しつつ入り立ち上がり加速するシチュエーションです。
ホントはそのまま加速して同じ秒数でどれだけ距離に差が出るか試したかったのですが装着後の撮影で立ち上がりに遅っそい車がいたので中途半端な加速になってしまいました(悲)


ファイル 100-4.jpg

    測定秒数  0→2→4→5→7→10→12→13→14秒後
装着前:ギア:4→4→4→4→4→4→4→4→4
    スロットル:1.50→1.50→1.50→1.50→1.50→1.52→1.52→1.33→1.17
    インジェクション:7.9→7.7→7.9→7.5→7.6→7.8→7.6→6.5→5.2
    ソクド:54km/h→54km/h→54km/h→52km/h→54km/h→52km/h→54km/h→54km/h→56km/h
装着後:ギア:4→4→4→4→4→4→4→4→4
    スロットル:1.47→1.45→1.43→1.43→1.45→1.49→1.49→1.19→0.88
    インジェクション:7.7→7.6→7.3→7.1→7.8→7.6→7.5→5.6→3.0
    ソクド:52km/h→54km/h→52km/h→52km/h→52km/h→52km/h→54km/h→56km/h→56km/h

通常だと、Rのキツイカーブ手前で十分減速してからの加速シーンなのですがフタを開けてみたらちっとも減速してません(汗)
今回は14秒間を細かく刻んでみましたがやはり全般的には少ないアクセル開放度で同等の速度が出ているのがわかります。

Gエスクは速度がある程度まで行くと殆ど4速ホールドで行けてしまうので馬力よりもトルクの向上は好ましいです。
カーブ立ち上がり後は勾配がやや緩くなりますのでトルクが出ている方が加速に伸びがあり速度がちょっと出ている分、距離がすすんでいる事が写真からも見てとれます(看板の位置に注目)

と、いうことで。
結論として、イグナイトVSD alpha 16Vはプラシーボでなく確実にトルクが向上していると思います。