黒猫荘
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183. 2010年07月06日 14時48分16秒  投稿:井の中のカ○ズ君 
流行りの検索ワードの番組、井の中のカ○ズ君で紹介された在宅ホスト倶楽部っていうワードで簡単にお金稼ぎました。携帯からgoogle検索にアクセスして在宅ホスト倶楽部って検索してみてください☆男性の方なら家でいるだけで1日2万円ぐらい稼げちゃうから本当に楽ちんだよ。誰か一緒にこの仕事で盛り上がろう
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182. 2009年04月17日 11時39分04秒  投稿:sora 
最近ネット始めたsoraでぇす。色々な人と絡めるから掲示板って楽しいですよねぇ。えっちぃ相談とかも大胆に聞けるしね★フリメとかもネット友達に教えて貰ってゲットできるようになったので早速使ってみましたぁ♪もしよければ誰かお友達になってくださぁい mikumiku_0430@yahoo.co.jp イタズラとかは止めてくださいねぇ。何気にヘコンだりするからぁ!普通に仲良くしてください。ヨロシク!!!sora
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181. 2009年04月10日 12時12分57秒  投稿:りか 
(*≧▽≦)オハツでっす♪いきなりスミマセン(つд;*)アタシ今セフレを探してるんです。love1224hhh@softbank.ne.jpここにメールもらえたら写メ付きで必ずお返事します♪待ってるょセフレ
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176. 2007年11月21日 15時44分43秒  投稿:御幣だらけの彼女 
 こんにちは。お元気ですか?私は胃腸を壊して休学中です。宣伝ですが、講談社『こわい!闇玉』に私の作品が掲載されているので、よろしくお願いします。
[220.1.244.190][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)]

159. 2007年09月10日 16時19分40秒  投稿:かい賊 
三田誠・浅井ラボ・神野オキナ・あざの耕平「神曲奏界ポリフォニカ ぱれっと」GA文庫

シリーズアンソロジー第二弾。第一弾の「まぁぶる」は本編作家4名によるものでしたが、
今回は別作家によるいつもと違ったポリフォニカ世界が見られます。



三田誠「たとえ時が経とうとも(As Time Goes By)」より 【セピア、ですかね】

『つかつかと、舞台に歩み寄る。
 止める者もいなかった。
 すうと一呼吸吸って、サキソフォンに吹き込む。
 鳴った。
 ちら、と老人がこちらを見た。
 一瞬だ。
 なのに、たちまち音楽が姿を変える。
 ソロとして完成されていた曲が、サキソフォンに合わせて隙をつくったのだ。
 ここにいれろ、とあからさまなリード。傲慢ともとれるやり方だが、素直にレンバルトは感心した。』

“天才の紛い物”サイキ・レンバルトを登場させての短編。なぜか本編達の中では薄く思われる
演奏シーンが多々炸裂しています。

「のだめ」「NANA」「SIVAD SELIM」「チャンス!」(加速度的に古く…)など漫画・小説・アニメ・
ドラマ・映画を問わず演奏シーンが大好きなので、本編ではちょっと弱くなってるかなと思って
いたこともあり非常に満足した次第。

神曲から離れた、とは言っても最終的には神曲に帰結したかもしれませんが、音楽を極める
方向の話でとても面白かったです。

最後、レンバルトに設定とも言えるエピソードが追加されますが本編でも見てみたいな。



浅井ラボ「音色は遠く、耳に届かず」より 【モノクローム、推奨!】

異彩を放つ一編。主人公がサイコパスな殺人者。

『そういえば、私を連れもどそうとした師匠を殺したときも、なにも感じませんでした。
 師匠の頭を下級精霊でつぶしてあげたとき、重い蓋が頭のなかから取れたような感覚はありました。
絶命しながら「それでも愛している」と言う師匠を見ながら、私は明日の天気のことを考えていました。
洗濯物が濡れては大変ですからね。』

中年から初老といった感じの男ですが、非常に無機質な感じが印象的かつ魅力的です。

こんなヒドい話ないだろう、と思うのですが、感情から切り離されるということがこのポリフォニカ世界に
おいては地獄に等しいなあと思ったり。



神野オキナ「ワイルドウェスト・いえろー」より 【そのまんま、いえろー、で】

わ〜い、西部劇だぁ。

『大量の胡椒と塩で保存性をあげた屑肉を圧搾し、屑油で固めた肉が出てくる…………長い間、
人里離れたところを移動する牛追いたちや金鉱掘り御用達の「胡椒屑肉(スパイスド・ハム)」だ。
 ナイフでそれを人差し指の半分ほどの厚みに切ると、豆の缶詰の中身と一緒にフライパンの
上に載せ、暖炉にくべる。
 すぐに熱せられたフライパンの上で、自らの脂によって屑肉の塊は煙をあげて焼け始める。
 数回揺すって脂と熱がちゃんと豆に回り込むのを待ち、フライパンを引き出すと、ブックスは
中身を金属の皿に移して耳のない方へとフォークと一緒に差し出した。』

いかにもでしょう? え? 西部劇なら拳銃とか抜けよって、仰る通りでございますが、ワシ
食べるの大好きだから。

MF文庫「あそびにいくヨ!」シリーズが代表作となる作者ですが、このシリーズからゲストが
来ています。

しかしまあ、レイ・チャールズとの仮想デュエット楽しむ少女というのはなんとも……いいですね。



あざの耕平「ダン・サリエルと白銀の虎」より 【シルバー&ゴールド、または、ピンク】

最も楽しみにしていた一編。「Dクラ」「BBB」の作者が描くポリフォニカは?

『年の頃は二十代後半。優雅な仕草が絵になる、長身痩躯の男である。古雅なタキシードも様に
なっていた。オールバックにして首筋で束ねた銀髪が、男の動きに従って猟犬の尾のように跳ねた。
 男は顔を上げ、あらためて客席を眺める。
 渾身の演奏をしたためか、彼の息は、まだ微かに荒い。額には汗の粒が光っている。だが、眼鏡の
下の瞳は満足げだ。線の細い容貌が、誇らしい、それでいて少しはにかむような微笑を浮かべると、
方々から黄色い歓声が飛んだ。
 男は全身に喝采を浴びながら、鳴りやまぬ拍手の中を、ステージの袖へと歩み去った。』

音楽的才能は本物のようです。

『モモを見下ろす視線が、頭のてっぺんから爪先まで上下する。途中、胸とか腰の辺りでやや速度を
落としたが、停止することは一度もなかった。
 ぽん、と頭に手を置き直し、
「モモよ。人には持って生まれた資質とゆーものがあるのだ」
「ボクは精霊です!」
「フマヌビックで、しかも女で、その上、それ、では同じことだ」
「『それ』ってなんですか、『それ』って!」
「ストリップ・ショーをしたところで、同情票しか集まるまい。それ、では」
「色々失礼ですよ!?」』

……なかなかよい性格のようで。契約中級精霊のモモも可愛いやら可哀想やらでなんとも。

期待を裏切らぬ熱く楽しい作品です。続編読みた〜い♪



続編希望の欲望は無理矢理封じ込めてでも、さらに他作家の織る世界を覗きたいと思わせる作品集でした。
[218.110.117.156][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; T312461)]

158. 2007年09月05日 03時46分04秒  投稿:かい賊 
自レスから約1年が経過しようとしています。

(主に)忙しくて書きこめない
→いざ書こうと思っても一旦書き始めるとどんだけ書くかわかったもんじゃないので腰が引ける。
→とかなんとか言ってる間に季節労働者の繁忙期に。
→ウダウダしている間に久々にあった方との約束を違えてしまい……
→久々に板を覗くとSPAMなレスが……

いかん、とにかく書こう。という次第。

つうか、これってイタい不登校児じゃん。
まあ、とにかく肩の力を抜いてチマチマやることにします。


>御幣だらけの彼女様
おや? いつの間にお札に……。
雪が降らなかったツケは夏に回ってきちゃいましたね。
暑いの暑くないのってドッチなんだよ? ってくらいのもんでしたね。
多少体調を…なんて言わずにぜひ健康で!


>SAMANA様
ワシの山口歴は
「冒涜」→「日本」→「生ける」……
という順だったので、山口さんのイメージは<パロディ・本歌取り系>のイメージが強く、
<ちょっと変格入った本格>という認識は薄かったりします。

あらためて「奇偶」について、ワシは最後まで読んでよかったと思っていますし、面白かった
ですが、上巻を読んで萎えてしまったら下巻は読まなくてもいいかもしれません。
決してヤマがないわけではありませんが、終始上巻の雰囲気を崩さずに進みます。
そういう意味で、肩透かしは食らわされない作品と言えるでしょう。

仰る通りバリメタなので、そんな気分のときによろしいのではないでしょうか。


お二方様、書き込みありがとうございました。
[218.110.117.156][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; T312461)]

155. 2007年03月24日 23時00分59秒  投稿:SAMANA 
 [http://www.asahi-net.or.jp/~yu4m-nkns/index]

長〜い引きこもり状態でしたが、奥さんが所用でお出かけ中&娘が風
邪ひいたお守り&他のお部屋に遊びにうかがう元気がちょっと出てき
た等々、いろんな要素が重なったので2007年中に更新されたお部屋に
迷惑承知で押しかけている16号室SAMANAです〜(汗)。

>山口雅也『奇遇』

 ちょっと良い評判を聞いてなかったんですが、好きな作家なので
 やっぱり気になっています(積読にも入ってる)。
 山口ミステリを初めて読んだのは確か『生ける屍の死』でしたが、
 山口雅也が関わったミステリ関連本の『エラリイ・クィーンとそ
 のライヴァルたち』はその前から目にしている(たぶん文庫解説
 なんかも目にしてそう)ので、知らず知らずのうちに私は山口雅
 也さんの影響を受けたり刷り込まれてるような気がします(笑)。

 メタもいいけど、制約をがしがし抱えた中での現代普通ロジック
 ミステリを一作でもいいから個人的には読んでみたいと思ってい
 たり。

そいでは!!
[122.249.17.82][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)]

154. 2007年02月25日 13時15分48秒  投稿:御幣だらけの彼女 
こんにちは。暖冬ですねぇ。温暖化で日本に雪が降らなくなったら、日本の文学はどうなっちゃうのよ!と考えている今日この頃です。川端康成の『雪国』の『雪』という記述時代が古典となってしまう日が来るのでしょうか?俳句もどのような扱いに・・・。    
     来年は雪が降るといいですね。たとえ人間が多少体調を崩しても。
[220.1.244.190][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)]

152. 2006年11月20日 05時15分45秒  投稿:かい賊 
山口雅也「奇偶(上)」講談社文庫

文庫落ちを楽しみにしていた作品。一冊完結しない上下巻は久しぶり。

いろいろな事象が生じます。
犯罪・事故・テロ・病気・ギャンブル・宗教・科学・占い・遺伝子・陰陽・骸子……
遠く浅く、しかし無関係とはならず絡み合います。何故無関係でないのか。そこに意味や因果は
あるのか。

『数々の偶然に縛り付けられた私の窮状も、実は《偶然》ではなくて、神か何かの慈愛に満ちた、
ありがたいご意志による《必然》と捉えてしまえば、いっそ気が楽になるではないか……。』

とことん偶然と必然の差異にこだわります。

最後に動機というか因果のようなものをかすめて上巻が終わります。


山口雅也「奇偶(下)」講談社文庫

何が、何処まで、何故、偶然なのか。「本格的」な殺人事件を通して、物語はメタな方向にも
発展していきます。


「テキストを読んだだけの読者は、この文章の中の《私》というのが、男でも女でもなくて、
いや、人間ですらない――言語を理解し、パソコンのキーを機用に叩いて小説を書く、進化した
類人猿だったとしても――」』

手放しで面白かったとは言えない小説です。しかし間違いなく惹き込まれ、読む楽しみを満足
させてもらいました。とてもではありませんが、一筋縄で感想も書けません。

あとがきにあたる「好事家のためのノート」では、作品内には現実に作者が体験したエピソードも
あると語られています。

さらに巻末には偶然の連鎖に関わるエッセイが添えられています。講談社文庫のミステリーを
読む楽しみの一つは、よく練られた解説を読むことですが、生半可な解説なぞ不要とする作者の
矜持が感じられ、衿を正して再読してしまう気弱なワシでした。
[218.41.181.18][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; T312461)]

151. 2006年11月20日 01時54分56秒  投稿:かい賊 
新井輝「ROOM NO.1301 #8妹さんはオプティミスティック!」富士見ミステリー文庫

ほんの少し見えてきたかな。ストーリーはまだまだこれからですが、幽霊マンションの謎が
少しずつ。とりあえず、幽霊マンションを出ると関係者同士は会うことができなくなるらしい。
これは今までの巻でもわかっていたが、時期を違えた住人同士も会えない、しかも「会えない
波動」は住人以外の関係者にも影響を及ぼすらしい。

しかし非道いマンションだね。勝手に人を巻き込んでその後の人間関係に取り返しのつかない楔を
打ちこむ。まさに「運命」そのもの。


「むかしもそんなことがあったなあって。圭一郎君と幹久が会おうとしたら電線が切れて電車が
止まったりとか、そういうのがね」
「……それは大事なんでは」
「それでお互い忙しいからその日は会わないことになって別の日になったんだけど、その時は
台風が来て……とかそんな感じで。結局、二人はその跡、会ったのかしら?」
「……早苗さんの知り合いは壮絶な人が多いですね」
「でも私は小物なのか、別にそういうのないのよね」
「いや、早苗さんがどうとか関係ないと思いますけど」
「ま、そうなんでしょうけど、そういう縁みたいなものってあるのかな会って感じる時もあるの
よね。咲良ちゃんとは本当はその予定がないのにけっこう頻繁に会ったりね。逆に別に悪い人じゃ
ないんだけど、間が悪くてなんだか印象悪いとかそういう人もいるでしょ?」
「……なるほど」
「絹川君は幹久に会った子とある?」
「え? 会ったことありませんけど」
 そう言えば会ったことがなかったなと思う。とは言ってもエリと一緒にいった時はともかく、
他の時は単なる客だったのだからそんな不思議な話でもないのだが。』

幽霊マンションの、圭一郎と幹久は同期、健一は後輩にあたるようです。

今回シーナ&バケッツは大き目の舞台を踏みますが、狂喜のモテ男健一君は当たり前のように
タダ者ではないようです。ハンパないソウルフルハーモニカプレイヤーらしい。なかなかに
燃えさせてくれます。

『確かにその通りだった。いつだって、いっぱいいっぱいだった。でもそれでもなんとかやって
きたのだ。今回だって、いっぱいいっぱいだろう。でもなんとかするしかないのだ。』

ジュヴナイルだねぇ。
[218.41.181.18][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; T312461)]

150. 2006年10月08日 20時09分58秒  投稿:かい賊 
野梨原花南「マルタ・サギーは探偵ですか?3 ニッポンのドクトル・バーチ」富士見ミステリー文庫

シリーズ5冊目、長編3作目です。マルタとバーチ(マリアンナ&ジャック)のかけあい漫才が
メインなのでは? と思われる楽しい短編が売りとなっているこのシリーズ。今回も長編ながら
マルタはバーチにイジられまくります。でも、

『リッツがいればいいのに。
 リッツがいたらいろいろ言ってくれて、それで僕はあっそっかーとか言ってればいいのに。
でもバーチはリッツじゃないから。
「バーチって役に立たないよね」
 ため息と共に言われた言葉にバーチは驚いて小さくふき出した。
「な、なっ、何、何だと!?」
「あ、ごめん、口に出てた?」
「出てたとも!」
「気ィ悪くしないで。うん。さ、行こう。いいよ観光つきあうよ。お金もあるしやることも
ないしな。あー靴のサイズ僕と一緒だよね。出すけど。ッたく、そんなとこまで変えられる
なんて、やっぱ変身だよな、変装じゃないよ」
 ぶつくさ言いながらマルタは玄関に向かい、バーチは言われた言葉に声を失っていた。
 役に立たない?
 この、ドクトル・バーチが役に立たないだと!?
 しかも言われた相手がマルタ・サギー。』

めったに見られないマルタに一本取られる(とは言ってもほんにんにその自覚0の天然ぶり
ですが)バーチでした。

使用する対象を異世界へと誘うカード「すばらしい世界」が今回の相手というか謎です。
上記は二人きりマルタの出身地である現代日本へと飛ばされたところでのやりとりですが、
はたしてどのようにして二人はオスタスへ帰るのか。

マルタの“僕の座っている場所”の選択の仕方は、1巻もそうでしたがとても興味深いです。
恐ろしくリアリティに欠けるとも言えるのですが、どこか共感できる部分もあり、たまたま
別件にてその意を強くしました。

本編はまったりとしてろくろく進行しませんが、転がり始めれば(リッツのアテンダントの
成長)、一気にラストまで突っ走りそうなので、まだまだまったりを楽しみたい身としては
願ったりかなと思いつつ。
[218.110.116.213][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; T312461)]

149. 2006年10月05日 12時10分25秒  投稿:かい賊 
日日日「アンダカの怪造学 古吹き男の夢見る世界」角川スニーカー文庫

第二部のスタートだそうな。『伊依成長編』に続き『虚界戦争編』ということで、ここまで
謎ばかりだった虚界と怪造生物、加えて怪造学会について少しずつ明らかになってきました。

虚界の勢力図やそれを束ねる存在と抗争、こういったものが見えてくると同時に、怪造学会の
メインメンバーが出揃ったようで、でも一番わけわからんのは能力も目的もこいつらかもねん。

それ以外にも、

『黄金色の髪に後光をまとった少女は、裂けるような笑みを浮かべて堂々と言い放った。
「そう! 弱い生き物に存在価値はない! そして、わたくしは強い生き物! だから世界に
存在する価値がある! 意義がある! 資格がある! 価値がない意義がない資格がない弱い
生き物は、強者が生きるのに迷惑だから残らず滅べばいいのですわ!」
 戯小路アルテの、それは空井伊依の思考を真っ向から切り捨てる思想。
「そうして選民された世界に、最後に立っているのがわたくしだけでも、わたくしは、誰も
いなくなった地球の真ん中で高笑いしてみせますわ!」
 あははははは、と力強い笑い声が生徒会室に響きわたった。』

またまた強烈なキャラの登場です。古頃・亜玉に続き3つ目の怪造学者養成学校、殻蛇(からだ)
怪造高等学校の生徒会長戯小路(ざれのこうじ)アルテ。タカビーです。ついでにお約束ですが
ツンデレです。頑ななお嬢も一途な伊依の想いにほだされ、となる流れは流れなのですが、そうは
簡単にいかないようです。ゲストキャラかと思いきや、今後もご登場願う方も数名。

物語はさらに広がりを見せてきましたが、だんだんとピントも合ってきたようです。
[218.221.139.230][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; T312461)]

148. 2006年09月25日 20時26分02秒  投稿:かい賊 
西澤保彦「神のロジック 人間のマジック」文春文庫

さて、期せずして一人称つながりだ。収容所めいた全寮制の<学校>が舞台。きわめて
規模は小さく、本当にプライベートな雰囲気が色濃い。物語の舞台の説明が進む中、
小さな謎(お菓子消失)や大きな謎(転入生は不吉を呼ぶ)が明らかになり、もちろん
すべては一つにつながるのだが、やがて大きな破局を迎えます。

謎に対して複数の人間による複数の仮説が立てられ、解明に彩を与えるのはいつもの
西澤流。最終的にはきっちり割り切れ、それによる爽快感と、事件の背景のやりきれ
なさが微妙にブレンドされた読後感になるのも西澤流。楽しませていただきました。


「ずるくないわ。青じゃなくて赤だと認める人が他に誰もいない。つまり、その世界に
おいて郵便ポストは青いものだということが常識であり、そして事実になってしまうの」
「むちゃくちゃだ」
「そうよ。むちゃくちゃなの。いい、衛。わたしたち人間はね、自分が信じるものしか
事実とは認めないの。たとえそれが嘘でも、ね。いいえ。極端なことを言ってしまえばば、
この世の中のすべては嘘なのよ。嘘だという言い方が悪いなら、なにもかもかも幻だと
言い換えてもいい」
「嘘とか幻とかって、何が?」
「だから、すべてのものが」
「すべてって、この世の中のすべて?」
「そう、すべて嘘。そしてわたしたちはその嘘を真実と信じることで生きてゆける。』

主人公の回想の中の場面ですが、小学校低学年の息子に対する話としてはどうかと思う
なあ。ところが、こんなところまで後々一つにつながっていきやがるから、まったく始末に
おえんよ♪
[221.242.148.154][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)]

146. 2006年09月24日 23時48分51秒  投稿:かい賊 
日日日「ピーターパン・エンドロール」新風社文庫

同じく新風社の前2作「ちーちゃんは悠久の向こう」「うそつき」のそれぞれからゲスト
キャラが登場する、ジュブナイルホラーと言うべきか、内省的小説と言うべきか、はたまた
青春ミステリー(なんかしっくりこないなあ、せめてラノベミステリーとしておくか?)
なんかいな?

主人公は「第7回群灰ホラー小説大賞長編部門優秀賞という誰も知らない文学新人賞」を
受賞した女子高生。かなり内向的な女の子です。いかにも誰にも聞こえない独り言や
つぶやきが多そうな、言葉として表に出さない思いがいっぱいありそうな女の子です。

完全に一人称なので、主人公用の鍵括弧は存在しません。おかげさまでどこまでが実際の
セリフなのかが判然としません。改めてなかなかうまい手法なのかもしれません。
ま、でもガチにミステリーとしたら見過ごせないところもいっぱい見えちゃうんだろうな。

それもまた楽し。
[221.242.148.154][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)]

145. 2006年09月24日 23時09分56秒  投稿:かい賊 
日日日「蟲と眼球と愛の歌」MF文庫

シリーズ第4巻、次巻が最終巻だそうな。

神の大きな欠片がほぼ出揃った。神蟲天皇だけが未登場というか正体が明らかになって
いないというか。

最初はその超越した能力ゆえに“神の大きな欠片”とは肉体を含めた存在丸ごとだと思って
いたが、それぞれの二つ名(殺菌消毒、不快逆流、最弱、涙歌、一人部屋、破局、神蟲天皇)は
“神の大きな欠片”を持つ(元?)人間に付けられるものらしい。だからどうだということも
ないのだが、ここにきて妙に人間臭いキャラも出てきて(とは言っても十分バケモノっぽい
ボケぶりとかなんだけど)、結構ヒトデナシぶりが気に入っていた身としてはちょっと
残念なところもあったりします。


「んむ。むぐ。おいひい」
「……良かったな」
「あたしのこの幸せをカヂリにわけてあげたいです」
 正面にはくすんだ町並みと、空にとろけそうなほど熟した夕陽が見える。それを一瞬だけ
眺め、ブレイクサンは胸に手を当てて笑う。
「そうだ、あたし歌います。この感動をカヂリに届けます。題して『パンを食べておいし
かったの歌』」
「……別にいらないけど」
「すう」
 カヂリの言葉を無視し、ブレイクサンは大きく息を吸い込む。黄昏の空気はどこか落ち葉の
匂いがして、肺に心地よかった。
 心に満ちた幸福が、カヂリを思う素直な気持ちが、音律になり歌詞になり、身体に溢れて
止まらなくなる。
「――――ぐちゃっ♪」
 不意に、唇から歌が零れる。
「ぐちゃっ♪ どちゃっ♪ げぶちゃっ♪」
 歌?――が零れる。
「食べないで。食べないで。食べないでぇぇ♪」
「待てブレ子、おまえパンの視点になってる。パンに感情移入してる。怖いから!
気持ち悪いから! パンを食べた幸福感がさっぱり伝わってこないから!」
「……あたし死ぬの?」
「帰ってこい! パンの思考から帰ってこい! ブレ子!」
 ぶんぶか左右に揺すられて、ブレイクサンはハッと我にかえる。どうも歌に夢中になると
意識が飛ぶというか、かるい酩酊状態になってトリップしてしまう。』

長く抜きすぎかな。でも好きなんだよなあ、この“愛の歌”。

にしてもとことん愛し合うものたちが引き裂かれていく物語やね。作者の特徴かしらん。
パンじゃなくて。

ちゃんと完結するのかしらん。処理すべき伏線が多すぎるように思えますが。
そこは作者の腕の見せ所、ですよね。楽しみ楽しみ。
[221.242.148.154][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)]

144. 2006年09月23日 23時23分32秒  投稿:かい賊 
深山森「ラジオガール・ウィズ・ジャミング」電撃文庫

第12回電撃小説大賞最終選考迄作の大幅改稿作。要は落選作なので本来ならば購入も
ためらわれるところなのだが、格好よさげなカタカナに弱くダヴィンチの時点で食指が
伸びていたことと、とどめは絵師さんが黒ポリといっしょ(BUNBUN師)だったので
陥落。結論から言えば、陥落は歓楽に変換され、満足満足。楽しませてもらいました。

近未来的な雰囲気の無国籍(多少都市化が進んだ合衆国西部?)の街が舞台。主人公は
明るい孤児の少女(コテコテですね)レコリスとそのサポート役(能力値はハンパなく
高いが)のダニエル(DJ)の二人。

戦争に疲弊した国家(只今休戦協定中)は情報統制を重要視し、民間はもちろん公共の
放送媒体が存在しない。そんな中、毎日わずかな時間、天気予報や街のミニ情報を流し
続けるJ・O・L西部海賊放送のレコとDJ。

お約束のように不器用な二人はお互いを思いやりながらすれ違いその絆に危機を生じて
しまいます。追い討ちをかけるようにやってくる爆弾テロ。身も心も傷ついたレコは
はたして?

最初はもう少し洗練された方がいいんじゃないかな、と思ったけど逆だった。


『みなさん、聞こえますか? 私は、みなさんにこの声が届くと信じて放送しています』
 懐かしい声がした。
 とても、幼い声だった。
 十年の間、彼女は、来る日も来る日もみんなの側にいた。』

これ書きながら再読してたらなんだか泣けてきたぞ?

『『――みなさん、聞こえますか――?』』

このフレーズって、手を変え品を変えいろんな形で小説や漫画の中に出てきたよなあ。
だから、洗練なんていらない、もっと泥臭くていいよ。

『あしたはきっと、はれるでしょう。』

号泣だよ。
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143. 2006年09月22日 00時09分43秒  投稿:かい賊 
大迫純一「神曲奏界ポリフォニカ サイレント・ブラック」GA文庫

待望の黒ポリ第二弾です。最もミステリー色が強い“黒”、今回も倒叙です。
被害者は生体工学博士、犯人はその奥さんです。死体は損壊が激しくとても人間技とは
思えない状態。

『人間の犯行なのか精霊の犯行なのか、どちらにしても異常なのである。
「どうして精霊雷を使わなかったんだろ……」
「犯人は精霊じゃない、てのは?」
「人間?」
「人間」
「無理だよ」
 応じるマティアは……いや、いつもより饒舌だ。
「傷口は、どれも乱れてたでしょ? 刃物で切ってるんじゃなくて、引き裂いている。
骨もあちこちで砕かれてるしさ。物凄い腕力が必要だったはずだよ」
「物凄い腕力の奴だったら? それに、例えば金属製のフックが凶器だったとか……」
「そこんとこクリアしても、足跡の問題が残るじゃん。あれだけ大量の血が飛び散ってた
のに、足跡は一つもなかったよ?」』

すべての傷口から血が飛び散った状況から“一瞬”で被害者をメッタ切りにしなければ
構成されない犯行現場であると推測され、人間には不可能であると思われるが、精霊には
“精霊雷”万能の道具(武器)があり、精霊が犯人であるならばなぜこれを使用しなかった
のか理由がわからない。

はたして犯人である奥さんの正体とは? そしてその動機は?

謎を解くのはデカブツ精霊刑事マナガとちっこい少女警部マティアのコンビです。

黒・赤・白、共通のテーマは人間と精霊(異文化または異分子者たち)の共存です。
人間と吸血鬼の共存を描く「BBB」(もっといっぱいあるけど現在新刊の読み途中
なので)もそうですが、わかりあいたい、わかちあいたいと願いつつなかなか実現でき
ないもどかしさは、本当に切ないものです。

謎解きはもちろんですが、内容の濃い一冊です。非常にオススメですね。
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142. 2006年09月21日 01時19分33秒  投稿:かい賊 
沢上水也「シャムロック 夕闇のイリュージョニスト ですぅ〜」GA文庫

シリーズ3作目。相も変わらずオバカなメンバーではじけてます。今回は学園祭を舞台に
各種勢力三つ巴、四つ巴の混戦模様、ってか混戦させすぎだろう? いやいや好きなんです
けどね。バタバタしているうちに終わっちまったい。うん、好きですがね。


「……生徒がかわいくないんスか?」
「かわいいぞ。特にブルマの女生徒とか、スク水の女生徒とか、レオタードの女生徒とか
……。だが、生徒がかわいいからといって、これを認めるわけにはいかんのだ。……なぜ
だかわかるか、東雲?」
「わかんないスよ」
「私は、自分の方がもっとかわいいのだ」
「……メチャクチャ自分に正直な人っスね」
「というわけだから、どうしても胸や尻を見せたかったら私に個人的に見せに来なさい。
大歓迎だぞ」』

“黒メイド”東雲クリスと十六夜学院芙蓉校教頭との会話から拾ってみました。

とにかくキャラクターで遊びまくり。純粋に楽しみましょう。そして後に残るものは?
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141. 2006年09月19日 02時27分12秒  投稿:かい賊 
久住四季「トリックスターズM」電撃文庫

不勉強にして知らなかったがために手にしていなかった一冊。電撃文庫においては多分に
違和感のある一冊。多分にキャラクター過多でもないですし、話が冗長というわけでもない。
非常に楽しませてもらいました。

簡単に言って「青少年のための本格推理小説への入口」という感じです。入門書、なんて
肩肘張らずにね。

もちろんどこからがライトノベルと推理小説の境目かはまた小難しい議論かもしれませんが、
この小説は間違いなく本格への志を持った一冊です。

えっと、古城の祝祭を模した仮面舞踏会が舞台の観客参加型推理劇イベントにおける事件が
メインの、もうこれだけでケレン味たっぷりな設定です。謎を解くのは超能力者なのですが、
JDCシリーズ+西澤保彦というテイストです。特殊設定はあってもあくまでルールの上に
乗っかったまま謎を解きます。う〜ん、語弊がありますかねえ。ワシはJDCシリーズが、
必ずしもルールはずれだとは思っていませんからねえ。ルールそのものは物語を面白くする
ための装置に過ぎません。が、それが物語のためなのか、キャラ作りのためなのかには
確かに一線を引いておいたほうがよいのかもしれません。そういう意味で今回この作品を
読んだのは大変な幸運だったのかもしれません。

しかし、不幸なことにこれはシリーズの4作目でした。次回で一区切りだそうです。それ
なりのボリュームのわりには、中身の薄いこの一冊(これ必ずしもけなしてはないんです)。
具体的には残り3冊の感想にて報告(?)するとして、本格好きのラノベ読みとして、
不明を恥じる一冊となってしまいました。ありがたきかな。
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140. 2006年09月13日 23時32分09秒  投稿:かい賊 
北森鴻「親不孝通りディテクティブ」講談社文庫

6編からなる短編集。俺がテッキでオレがキュータ。屋台の親父(と言うにゃ若いが)と
結婚相談所の調査員、凸凹コンビの素人探偵譚。

テッキは渋くて強くてちょっとだけ弱い頼りになる、どこにでもいそうな探偵役。ところが
キュータは一言で言えば“愛すべき馬鹿”で、ざっと行動力高・自惚れ激高・思考力低・
判断力激低という感じです。このキュータがいるからこそ魅力的な作品に仕上がっています。

『テッキがおでんの鍋の前で凍り付いた。
 オレは音を立てないようにスツールから立ち、三杯目のビールにありつくべく体を移動
させる。「そういうことか」という一言に、今度はオレが凍り付いた。
「いや、これは……その、伝票に付けても構わんのよ」
 だが、テッキはオレを見てはいなかった。その視線は空中を睨み、ややあって、今度は
おでんの鍋に向けられた。菜箸が鍋の中身を行き来し、すでに半分ほどになった具を整列
させた。
「どうした、ビールはもういいのか」
「よか。それよりも一人で納得しとらんと、説明ばしちゃり」
「それは明日、ゲストを迎えてからだ」
「なーに、カッコつけとるんね。オレとおまえは≪中州のスタスキー&ハッチ≫やろ」
「前から聞こうと思っていたが、いったいどこでそんな古いネタを仕入れてくるんだ」』

親不孝通りは、博多は天神です。

北森作品の登場人物はみなどこかにアウトロー感が漂うというか、後ろめたさを抱えている
というか、多分それを背負っていない人間なんていないってことなんだろうなあ。自分が
ハマリ続けているのもそこら辺が大きいに違いない。もちろん今後も追っかけ追っかけ♪
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[NAGAYA v3.13/N90201]