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THE TELL-TALE HUT
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オーナーは庵本譚です

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135. 2005年03月05日 10時26分20秒  投稿:庵本譚 
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1月27日「夜のフロスト」RDウィングフィールド(創元推理文庫)

ジャーロのオールタイム・ベスト100に入っていたので、慌ててこの分厚い
未読作にとりかかりました。幾つかの事件を並行して走らせる小説のことを
最近は「モジュラー・タイプ」と呼ぶのだそうですが、87分署の初期作あたり
では、二つの中編を併せたような(丁度、CSIのような)ノリだったものが、
フロスト・シリーズやら、リーバス・シリーズになると、二つの長編を併せた
ような構成になっており、そこまで長くせんでも、と嘆息してしまう今日この頃
であります。
この作品でも、フロストは警察署員の半数が悪性のインフルエンザに侵される中、
連続老女殺人と、女学生失踪事件の二つの大事件を掛け持ちする羽目に陥ります。
そのとばっちりを受けたのが、あらたに赴任してきた優等生タイプの刑事部長。
田舎警察で妻との生活も大事にしながら、昇進の階段を駆け上がろうとしていた
彼ギルモアに、フロスト警部は試練としか呼びようのない仕事漬けの日常を
プレゼントします。果して、その顛末や如何に?
とにかくフロストの働きっぷりにはアタマが下がります。決してユーモアの
センスを忘れず、無能な官僚剥き出しの上司と戦いながら、卓越した洞察と
経験をもとに、真相に迫る胆力には、英国捜査小説の伝統を汲む一級の捜査官
としての称号を与えてよいでしょう。
たとえ、そのユーモアがオヤジ系シモネタジョークオンリーであっても、
たとえ、その洞察が行き当たりばったりであっても、
たとえ、根負けした真相の方から挨拶にくるにしても。
たしかにこの本は分厚いですが、読み進むにつれ、読み終わるのが惜しくなる
愛すべき逸品でもあります。
早く全作翻訳されないものでしょうか?
[211.14.59.96][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 95)]

134. 2005年03月05日 10時25分50秒  投稿:庵本譚 
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1月25・26日「殺人行 おくのほそ道 (上・下)」松本清張(講談社文庫)

時ならぬ、清張ブームに勢いを得て、手にとってみました。
<ヤング・レディ>に1年間連載された後、それきりになっていた作品。
講談社ノベルズの創刊時(いつのこと?)に目玉扱いされた発掘長編だった
と記憶しています。連載時の題名「風炎」の方がいかにも清張らしくて
いいですね。改題は、歴史エッセイスト清張の読者も頂こうという意図だった
のかもしれませんが、芭蕉やおくのほそ道自体に新釈があるわけではない、
普通の女性向けサスペンスでした。
「隠花平原」ほどには行き当たりばったりではなく、それなりの伏線が
張られていたので「駄作」とは申しませんが、清張の水準には達していない
と思いました。
とにかく、中盤以降、人がばたばた死んでいくのには参りました。
連載であれば、それなりに間があいて不自然ではないのでしょうが、
通して読むと、「このままだと、そして誰もいなくなっちゃうぞ」
という勢いで殺人が起きます。単行本化の夢は枯野をかけめぐらせて
おけばよかったかも。
[211.14.59.96][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 95)]

133. 2005年03月05日 10時25分19秒  投稿:庵本譚 
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1月24日「最後の一壜」スタンリイ・エリン(ポケミス)

こいつは年明け早々から素晴らしい贈り物です。短篇の名手の最後の作品集。
満を持しての登場です。昨年「九時から五時までの男」が文庫化されたのは
この予兆だったのでしょうか?
海外を舞台にした巻頭作「エゼキエル・コーエンの犯罪」は、停職処分中の
ニューヨークの刑事が旅先のイタリアでとある「人格者」の名誉回復のために
立ち上がるという「過去の殺人」もの。「第八の地獄」などでみせた社会派推理
作家の側面と、鮮やかな逆転ですれっからしを唸らせる異色短篇作家の両面が
楽しめる作品です。同じく海外を舞台にした中編「12番目の彫像」は、
映画製作現場における「大物」たちの卑小ぶりのうちに、正義の在り方を問う
作品。このオチしか有り得ない作品ですが、なかなかに象徴的な幕切れで
あります。海外を舞台にした作品の中で最も鋭い蜂の一刺しを描いたのが
「画商の女」。女の闘いと因果応報を活写した、この騙りとカタルシスの妙!
「古風な女の死」も同じく絵画をテーマに、女暴君が如何に滅びに向うかを
完全なフェアプレイで描いた作品。思わずページを繰って伏線を確認してしまいました。
後期傑作の誉れ高い表題作「最後の一壜」は、ワインの薀蓄とマニア気質を
余す所なく物語りの材料に取り込んだ特別料理。同じネタを古本でやられたら
こりゃあたまらんなあ、と嘆息してしまいます。
他にもヤクザと渡り合う女主人の智謀を描いた「拳銃よりも強い武器」、
冬来たりなば春遠からじ、恐怖の温度でココロまで温まる「127番地の雪どけ」、
といった窮鼠猫を噛む作品群の中で、ひときわ印象鮮烈なのが最晩年作の「内輪」。
正に、ストーリーテラーの練達の至芸を堪能できるシャープな家族愛憎劇でありました。
最後の一言の利き具合が懐かしのエリンです。
掉尾を飾る一編「不可解な理由」は、ウエストレイクの「斧」に通じるサラリーマン・
スリラー。実に身につまされました。エリンの時代を読む目の確かさが凝縮したような一編。
というわけで、これは年明けから「年間ベスト級」が来ました。後は、この興奮を
忘れないように、年末のベスト10祭の前に再読せねば。いや、それぐらいの
値打ちはあります。
[211.14.59.96][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 95)]

132. 2005年03月05日 10時24分30秒  投稿:庵本譚 
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1月23日「デストロイヤーの誕生」サピヤ&マーフィー(創元推理文庫)

マック・ボランが切り開いた創元ペーパーバック路線を完全に定着させた作品。
旧創元推理文庫マニアにとっては、最後に通し番号が振られた(そして同時に
「旧・創元推理文庫」の堕落を象徴する)シリーズとして脳裏に刻み込まれて
います。「旧マニア」にとっては、<通し番号を揃えるだけのために持って
いるけれども、まちがっても読まない本>の最たるものかもしれません。
で、今回、手近にある山の中から、何か軽い読み物が読みたくなって、恐る恐る
手にとってみました。
結論から申し上げれば、結構イケます。
なにせ、コンビ作家の片割れは、ピンでもそれなりの仕事をしているウォーレン・
マーフィーですからして、キャラの立たせっぷりが堂に入っております。
ベトナム戦争で殺人マシーンとしての才能の片鱗を見せた警官が、法で裁けぬ悪を
葬る秘密組織CUREにスカウトされ(そのスカウトの方法は「ハングマン」方式で
すね)、拳法の達人から奥義を伝授され、謎の殺人組織壊滅に挑む。
いやあ、判りやすいっ!
感心するのは、やられキャラの肉付け。特に敵の首魁とその娘の造形は一読の
値打ちがあります。また、デストロイヤーをスカウトした先輩の生き様も
なかなかに壮絶なものがありました。
最後に明かされる「姿なき大ボス」の正体にも、ニンマリ。
これは、シリーズ開幕編として十分にその責任を果たした作品と言えましょう。
これまで、バカにしててごめんなさいね。
[211.14.59.96][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 95)]

131. 2005年03月05日 10時23分52秒  投稿:庵本譚 
 [http://www3.wind.ne.jp/kobashin/cgi-bin/nagaya/nagaya.cgi?room=079]

1月22日「敵手」ディック・フランシス(早川書房)

シッド・ハレーみたび。かつて競馬シリーズが英国でテレビ化された際には
(日本ではNHKで放映)「興奮」などのエピソードの主人公もシッド・ハレーに
置き換えられていました。要は、フランシスが生み出したタフな主人公の象徴が、
かの片腕の元チャンピオン・ジョッキーなのでありましょう。
これまでも孤独な戦いを強いられてきたシッド・ハレーは、この(今のところ)最後の
事件で、競馬界のみならず、競馬を愛する英国民そのものを敵に回してしまいます。
競馬界の生み出した国民的アイドルにしてシッド自身の友人でもある人間を、卑劣な
競走馬傷害事件の犯人として告発する羽目に陥ってしまったのでした。
マスコミの糾弾キャンペーン、背を向ける競馬界の名士たち、そして狂乱する友人の
父母、フランシスの筆は大胆なカットバック手法を駆使して、シッドの苦悩を描き
出します。
「鉄壁のアリバイ」といったミステリマニアの心をくすぐるネタもないでは
ないですが、その部分の解決は肩透かしです。犯人像もクレージーです。
では小説として出来が悪いかというと決してそんなことはありません。
「人生における勝利とは何なのか?」という作者の問いに戸惑う作品でありました。
果てしなき闘い、その戦いが終わるときは、命の終わる時。
そこにはただ、敗者ばかりの碑がたっているに違いありません。
貴方の勝ちです、ミスター・フランシス。
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130. 2005年03月05日 10時23分14秒  投稿:庵本譚 
 [http://www3.wind.ne.jp/kobashin/cgi-bin/nagaya/nagaya.cgi?room=079]
またまた庵主です。
ここからは感想文。

1月21日「聖なる怪物」DEウェストレイク(文春文庫)

ハリウッドの老優へのインタビューで綴られる芸能界楽屋落ち犯罪小説。
ドラッグ漬けになった名優にフラッシュバックする過去の記憶、その栄光への階段と
奈落への転落を様々な人間模様を絡めて削り出した快作です。
展開を楽しむべき話なので、予備知識なしで取り掛かられることをオススメします。
すれっからしの読者は、30頁も読めば作者の企みに気がつくでしょうが、
それでも、ラストの悪夢的な展開までは読めない可能性大であります。
人間が如何に壊れていくかを記した点で、近作の「斧」や「鉤」に通じるもの
があるかもしれませんが、読後の爽快さでは近作に一歩譲るような気がします。
毎年恒例のハリウッドの村祭=アカデミー賞授賞式も近いですので、この作品を
読んで、しっかり事前の勉強をしておきましょう。

[211.14.59.96][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 95)]

129. 2005年03月05日 10時21分02秒  投稿:庵本譚 
 [http://www3.wind.ne.jp/kobashin/cgi-bin/nagaya/nagaya.cgi?room=079]
引き続き庵主です。
沈没していた間の主な購入本です。

「黒潮大名」九鬼紫郎(同光社)100円
d「中国迷路殺人事件」RVフーリック(ちくま文庫)100円
d「探偵小説昔話」横溝正史(講談社:新版横溝正史全集18)105円

拾い物の原書
神保町の飯島書店にて。

"The Philladelphia Murder Story" Leslie Ford(C.Scribners:US1st)200
"The Blue Parakett Murders"R.P.Koehler(Phoenix:US1st)400
"The Deadly Dove"Rufus King(CC US1st)300
"The Blue Door"Vincent Starrett(CC US1st Signed!)450
"Death Knell"Baynard Kendric(Morrow)200
"The Rosy Pastor"Nigel Fitzgerald(CC:DW)500
"Packed for Murder"John Blackburn(Morrow:US1st:DW)450
"A Rope for the Hanging"Nigel Moland(Cassell:UK1st:DW)500
"The Face of the Man from Saturn"Harry Stephen Keeler(Dutton:US1st)400

なんとヴィンセント・スターレットはサイン本でありました!!

それなりのお値段の原書
知っている人は知っている「お方」から。

「Two Ends to the Town」John Bude(UK 1ST 55 VG/G+)\4800
「What Dread Hand?」Elizabeth Gill(CAN DCC 1ST 32 VG/カラーコピー)\1200
「Pale Blue Nightgown」Louis Golding(UK 2ND 49 VG/カラーコピー、クイーンの定員)\2200
「Wolf Howls Murder」Manning Lee Stokes(US 1ST 45 EXL G+/VG)\3300
「Cigar for Inspector Head」E.Charles Vivian(UK WARD LOCK PB 30’S G+)\1300
「Be Kind to the Killer」Henry Wade(UK 1ST 52 VG/VG)\4400
「Colonel’s Foxhound」Cecil M.Wills(UK 1ST 60 EXL LFE G+/G)\2800

ジョン・ビュードとヘンリー・ウエイドはレアタイトル。
ウォードロックのペーパーバックというのも初めてお目にかかりました。

以上、めぼしい購入本でした。
[211.14.59.96][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 95)]

128. 2005年03月05日 10時10分35秒  投稿:庵本譚 
 [http://www3.wind.ne.jp/kobashin/cgi-bin/nagaya/nagaya.cgi?room=079]
御無沙汰しておりました
庵主です。
昨年末からひいていた風邪が咳喘息へと転じたところへ
仕事がてんぱって、どうにもこうにもなりませんでした。
とりあえず、リハビリに浮上してみます
書込みいただいた皆様
長い間、放置していて申し訳ございませんでした。

すずるさん
 
こちらこそご挨拶もいたしませんですみません
今後ともよろしくお願い申し上げます。

>松本清張作品、唯一記憶にあるのが『高校殺人事件』です。
古本屋で探しているのですが、なかなか遭遇いたしません。
先日、大阪キタのかっぱ横丁で、カッパノベルスの初版が
ショーケースに並んでいたのですが、プレミア価格で買う本でも
あるまいとスルーしてしまいました。
なんと松本清張全集に入っていなさそうなんですけど、
清張全集って、まだまだ全集じゃないんですねえ。

>ディック・フランシスの『敵手』はいかがでしたか。
よかったです。
感想はのちほどアップします。

>またこっそりおじゃましますです。
これに懲りずよろしくお願いします。


ともさん 

>先日はサイトに来てくださって、どうもありがとうございました。
突然の乱入、失礼いたしました。
「小学校に怪しい中年が迷い込んだ」という
シチュエーションかも。

>ミステリ好きの方がこうして集まることができるというのは
>すばらしいことだと思います。
そうですね。
ともさんがおっしゃると本当に素晴らしく感じます。

>今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
老舗中の老舗のみすべすには遠く及びませんが
こちらこそよろしくお願い申し上げます。

にっちさん
 
>こんにちわ。庵主さまの書かれる本は奥が深いですねえ。
間口も狭けりゃ、底も浅いです。

>ぼくはヤフーオークションで「タイムスリップグリコ 思い出のマガジン」の
>揃いを買ってしまいました。けっこうかわいいです。
出ているのも知りませんでしたが、これは相当そそられるものがありますです。

>(推理雑誌はないけどこの話題は本譚だからOKですよね?)
大丈夫っす。

>次のシリーズで「宝石」とか出ないかな?
光文社の幻の雑誌シリーズを前から順にお願いしたいです。
シークレットは新青年付録「ファントマ」とか(笑)

[211.14.59.96][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 95)]

127. 2005年02月05日 18時26分10秒  投稿:すずる 
 [http://blog2.fc2.com/szur/]
 はじめまして、47号室のすずると申します。
 しばらく忙しく、読書やネットから離れていたものですから、ご入居なさったのは拝見していたのですがご挨拶が遅れてしまいました。
 というわけで、今頃になってですが、同じ長屋仲間ということでよろしくお願いいたしますです。

 とはいえ、へたれ本読みの私にとっては少し敷居が……敷居がー。
 というわけで、比較的最近の書き込みのなかでなんとか分かるものにからんでみます。

 松本清張作品、唯一記憶にあるのが『高校殺人事件』です。ポオを愛唱する少年が被害者だったことだけ……。多分小学生くらいの頃に家に転がっていた『ゼロの焦点』を読んでいるはずなのですが、全く記憶にありません。
 ディック・フランシスの『敵手』はいかがでしたか。
 久々のシッド・ハレーということで喜んで読みました。さすがにこの頃になると、主人公が痛めつけられるのにも食傷ぎみでしたが、それでも最後の文は格好良いと思いました。

 またこっそりおじゃましますです。
[202.229.154.96][Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja-JP; rv:1.7.5) Gecko/20041108 Firefox/1.0]

126. 2005年02月04日 20時22分30秒  投稿:とも 
 [http://mysterybest.air-nifty.com/mystery/]
こんにちは。みすべすのともです。
先日はサイトに来てくださって、どうもありがとうございました。

よい本をたくさん読まれているのですね。
掲示板もにぎやかで、読んでいて楽しくなりました。
ミステリ好きの方がこうして集まることができるというのはすばらしいことだと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
[219.116.127.109][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)]

125. 2005年01月29日 12時52分50秒  投稿:にっち 
こんにちわ。庵主さまの書かれる本は奥が深いですねえ。
ぼくはヤフーオークションで「タイムスリップグリコ 思い出のマガジン」の
揃いを買ってしまいました。けっこうかわいいです。
(推理雑誌はないけどこの話題は本譚だからOKですよね?)
次のシリーズで「宝石」とか出ないかな?
[61.210.122.253][Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja-JP; rv:1.0.2) Gecko/20030208 Netscape/7.02]

124. 2005年01月29日 01時01分23秒  投稿:庵本譚 
 [http://www3.wind.ne.jp/kobashin/cgi-bin/nagaya/nagaya.cgi?room=079]
庵主です。

風邪をこじらせて沈没してました。
ぜいぜい。

この間に、安物買いしたのは、
「騎乗」デイック・フランシス(早川ミステリ文庫)
「まほろ市の殺人 秋 闇雲A子と憂鬱刑事」麻耶雄嵩(祥伝社文庫)
「闇へ降りる」ネヴァタ・バー(小学館)
「リンドバーグ・デッドライン」マックス・アラン・コリンズ(文春文庫)
「密猟者たち」トム・フランクリン(創元コンテンポラリ)
「ジャックと離婚」コリン・ベイトマン(創元コンテンポラリ)
「世界のハーモニー」チャールズ・バクスター(早川書房)→訳者買い
「消えた山高帽子」翔田寛(東京創元社:帯)
「動物園の鳥」坂木司(東京創元社:帯)
「殺人行 おくのほそ道 (上・下)」松本清張(講談社文庫)
「新撰組(上・下)」白井喬二(講談社大衆文学館:帯)
最後の時代小説は白梅軒店主絶賛につき、拾ってみました。これだけ上下巻で350円、
他は百円均一。

その他に、珍しく探究本を1冊ひきました。
八重洲古書館の未整理棚で見掛けたのですが、こういう場合、
「取り措いて、値段を付けておいて貰えませんか」
と頼むのは一種の賭けです。
足許を見られる可能性があるからです。
まあ、普通の古書店ならば、縁がなかったと思ってスルーしたのですが、
八重洲古書館は値付けがリーズナブルなので、とりあえず声を掛けてみました。
翌日、どきどきしながら、値段を聞いてみると、

600円

でした。
最低4桁は覚悟していたので、いい買い物が出来ました。むふふふふ。
ものはこれ。

「太陽は悪女をつくる−フロリダ捜査記録−」陶山密(日本文芸社)

欧米のB・C級作品を、作者の名前デタラメのまま紹介したという珍叢書の1冊。
久々にこのシリーズが一歩前進しました。
とはいえ、これで5冊目、文字通りの道半ばです。
まあ、読んで面白いというよりは、単に珍しいというだけの叢書ですので、
真っ当なミステリファンは追いかける必要ございません。

ないんだってば。

とりあえず、今晩は買った本の話だけで失礼いたします。
[211.14.59.80][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 95)]

123. 2005年01月28日 06時56分22秒  投稿:庵本譚 
 [http://www3.wind.ne.jp/kobashin/cgi-bin/nagaya/nagaya.cgi?room=079]
庵主です。

にっち様

エバーハートには「暗い階段」という
超キキメ本があるので、あなどれません。
まあ、みんなつまんないと思って買わなかったから
叢書自体も潰えて、最終巻のエバーハートが
キキメになっちゃったんでしょうけど。

おどる様

斉藤澪ですか。
なるほど、横溝正史賞の値打ちの小ささを代表する作家さんですよねえ。
おそらく、この探究をやっておられる時点で、おどるさんは
「日本一の斉藤澪ファン」状態だったに違いありません。
澪つくしです。
それは沢口靖子です。

と、同じNHKでも少年ドラマには殆ど思い入れがないのです。
余りに皆さんが熱く語るので、引いてしまうといった感じです。
若かりし日の玉川 紗己子も、全然みていませんでした。
すまんです。

バンダイ・ミュージアムは松戸にあるのですか?
毎週CMで眺めていながら知りませんでした。

>赤く光りながらギョロギョロと動くので、
「う、動くのか?」と突っ込むところですね。

では、赤川次郎探究行のご武運を祈って

♪ざーくにのってはジオンいちの
♪ゆーめはおおきな青年少佐
♪親はなくとも冷たい笑顔
♪手強い敵にも味方さす
♪頑張れ、ずるいぞ、僕等のしゃあ
♪あかい〜すいせ〜い。

ああ、だんだんミステリの重力からココロが離れていく。
[211.14.59.80][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 95)]

122. 2005年01月27日 23時03分05秒  投稿:おどる 
随分前の話題で恐縮ですが、庵主様が昨年の読了本ベスト12に挙げられた福井晴敏の「6ステインズ」に収録されている「媽媽」は、「6ステインズ」刊行前の昨年の夏頃に苦労して初出誌を探し出し、読んだ覚えがあります。
実は「媽媽」は島崎博さんが今世紀初頭に台湾で編んだアンソロジーに収録されているのです。
私は中国語が読めませんので、そのアンソロジーの収録作品を読みたいと思ったら、日本語のテキストをあたらなければなりません。しかし、アンソロジーには原題や初出誌が記載されておらず、原作を特定するのに難儀しました。
その頃はまだ「6ステインズ」は刊行されておらず、「媽媽」は雑誌に掲載されたきりでしたので、単行本収録としては世界で一番はやいのでしょうね(初出の一年後です)。世界で唯一、クロフツの「樽」が新刊で出るようなものか(って全然違うか)。

「媽媽」はまだ簡単に見つかった方で、一番苦労したのは斎藤澪でした。
斎藤澪の作品リストなんて便利なものはどこを探してもみつからないし、ネット書店で検索すると本のリストは入手できますが、本のリストでは長編か短編集かもわからないので、今まで出版された斎藤澪の本はすべてあたってみました。
しかし、すべて空振り。調査の途中で斎藤澪の住所がわかったので、よっぽどご本人に問い合わせようかと思いました。結局、島崎博編の台湾アンソロジー収録作品は、日本ではアンソロジーを含め、単行本未収録作品でした。文芸年鑑を紐解いて、未見の短編があったら、掲載雑誌まであたってやっとわかりました。なにもそこまで。読むだけだったら、中国語を勉強したほうが、労力の使い方としてはいっそよかったかも。
これだけネットは広いのに、斎藤澪のコアなファンはいないのか。20年ぐらい経って、血眼になって斎藤澪を探し回っても知らんぞぉ。

現在、私の部屋には台湾で発行された中国語の本が山積みになっています。いずれも島崎博さんが関わっている本なのですが、そのなかには日本語でも持っていない赤川次郎や山村美紗もあります(赤川次郎が作家別では一番多いです)。
これから日本語のテキストを特定するため、赤川次郎の本に絨毯爆撃をかける予定ですが、今更、ホントウに赤川次郎が読みたいのか >自分


はあ、どうでもいい個人的な呟きをいっぱい書いてしまいました。
すいません。
それでは、ご無理なされませんよう。
[219.109.16.130][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98; istb 702)]

121. 2005年01月27日 23時02分20秒  投稿:おどる 
庵主様。
長文のコメントありがとうございます。地口や唄には笑いました。
この掲示板限定でいっそ「もどる」に改名しようかしら。

「高校殺人事件」はその昔、NHK少年ドラマシリーズで「赤い月」としてドラマ化されていましたっけね。
「高校殺人事件」よりも「赤い月」のほうが、松本清張らしいタイトルでした。
私はドラマの方を先に見て、そのあとで小説を読もうと思ったら、小説のタイトルの色気のなさに一気に引いてしまった覚えがあります。

NHK少年ドラマシリーズでは「その街を消せ!」が大好きでした。
というより、そのドラマに出ていた白戸依が好きでした。
(パンパンに張った丸い顔がよかった)
以前、ある方が運営しているサイトの掲示板で、白戸依役の女の子がシャアの奥さんになったということを知り、ちょっとショックを受けた憶えがあります。まあ、今更誰と誰が結婚しようがカンケイないのだけど。

ガンダムといえば、このあいだ松戸にある「バンダイミュージアム」を覗いてきました。
土曜日だったのにバンダイミュージアム内の「ガンダムミュージアム」はまったく混んでおらず、そのせいかやたらにアジア圏のお客さまが目につきました。さすが、"ガンダムの聖地”(パンフレットより)。
ザクの原寸大頭部の前で写真を撮ろうとしたら、真っ暗な部屋の中でザクの目玉が赤く光りながらギョロギョロと動くので、2歳と5歳の息子は怯えて逃げていってしまいました。
ガンダムの下半身の骨組みだけが、ひたすら反復横飛びをしている映像は間抜けでちょっと笑いました。
[219.109.16.130][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98; istb 702)]

120. 2005年01月26日 20時04分29秒  投稿:にっち 
今日は論創社の新刊を4冊も買ってしまい重かったです。
論創の海外ものもどうせ出すなら「解毒剤」や「少年ロビン」を出してくれれば良いのですが・・エバハートなんか後回しにして
[219.104.66.168][Mozilla/5.0 (Windows; U; Win98; ja-JP; rv:1.4) Gecko/20030624 Netscape/7.1 (ax)]

119. 2005年01月26日 18時21分51秒  投稿:庵本譚 
 [http://www3.wind.ne.jp/kobashin/cgi-bin/nagaya/nagaya.cgi?room=079]
庵主です。
てんぱっていた仕事がとりあえず上がりましたので
浮上いたしました。
沈んでいる間に、随分と「黒の奉加帳」状態で清張ネタが
盛り上がっており、ネタ元といたしましては慶賀の極みでございます。
お立会いの皆様、ヒア、ヒア!(静聴、静聴)

B&Wさま

>世界最高のアリバイ崩し作家、
♪アリバイ一万尺
♪古書肆の上で鮎哲帯付き、さあ探しま書
♪らんらんぽ、らんらんらん

>ジュブナイル好きといたしましては「高校殺人事件」も捨てがたいです。
いまでいうヤングアダルトなんでしょうね。
清張の著作の中で「最も工夫のない題名」ではないでしょうか?

>アリバイといえばビックリしたのが「樽」の新訳。
6年前の集英社文庫の「乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10」でも
新訳でしたよね。全くうう、同じ労力をかけるなら、
「解毒剤」でも「少年探偵ロビン」でも訳してくれればいいのにい。

愛猫鉄人さま

>取り敢えず100円縛りで探してみます。
わたくしめも、ちょっとやり始めてみましたが、なかなかキツイです。
テレビの影響か、「砂の器」がやたら並んでます。

>「高校殺人事件」はおもしろかった記憶があります。
よーし、探すぞお。(実は未読)


おどる様 

いらっしゃいませ。
>後ろ向きのネット活動
「もどる」様?

>知らないあいだにこんな掲示板が開設されていたなんて
まあ歩行者天国のパフォーマンス・ノリでやっております。
気に入って頂ければ幸いです。

>松本清張は文章が大人で、格好いいので
激しく同意いたします。
ホント格好いいんです

>中身はほとんど憶えていません。
激しく同意いたします。(おいおい)

>中身を憶えていなくともいいのか。
こらこら

>もしかするとそれは「聞かなかった場所」と
>勘違いしているかもしれません。
もしかするとそれは「時間の風蝕」と
勘違いしているかもしれません。
って、それは津村秀介。
ぱん!

>偏愛している編集者(って思わせぶりに隠す

♪名も知らぬ 遠き邦へと
♪流れ寄る 野心のみひとつ
♪ふるさとの岸を 離れて
♪なれは荒波に幾年

♪早稲ミスは 生いや茂れる
♪枝はなお 弟子をやなせる
♪われもまた 返本枕
♪ひとり身の 憂き世の旅ぞ

♪城落ちて 幻影散れば
♪新たなり 流離の憂い
♪ゾッキ棚 沈むを見れば
♪たぎり落つ 異郷の涙

♪思いやる 八重の古書古書
♪いずれの日にか 国にかえらん

藤村ですか?
いえ、遁走です
(、、、あああ、やってしまった)

>古本に費やすお金はあまり減っていないんですが。
ページ当り単価が、
「擦るは千円、買うは万円」って感じ。

>(その節は失礼いたしました >ある方)、
「ある方」はいまだに、トランクルームの中に入れっぱなしで
どうにもこうにもならないようです(泣)

>同居人の注意も惹きませんし。
値札だけは外しておいた方がいいっすよ

>古本屋の親父という立場
そ、そうか、あれは「カタログ」だったのか。
某誌の雑誌紹介コーナー。

>30年前の古本の広告には美味しそうな
>本がよさげな価格で掲載されており、
ああ、あの頃、私がそれを知ってさえいれば!(HIBK派)

これにこりず、どうぞ、またおこしください。


にっちさん

ようこそいらっしゃいませ。
浅学非才の身でございますが、推理小説は大好きですので、
楽しくお話しできれば幸いです。

>「時間の習俗」は面白かった記憶があります。
実は、新潮文庫であったこと、
探偵の名前、写真アリバイだった以外の事は
全て忘れてしまっております。
 
>今日「白紙委任状」柏艪舎刊
うわっ、出版社の名前が読めません。
で、ぐぐってみると、札幌の出版社さんなんですね。
へえ〜

>「イタリアの松本清張!」と言った位置づけ
「マカロニ清張」

>でもアリバイものではないようで肩透かしかも(笑)

煽りをコピペいたしますと

「第二次世界大戦末期のイタリア。体制変動の波にもまれながらも、
刑事魂を貫き、殺人事件を解決していくデルーカ捜査官シリーズ第一弾」

だ、そうですね。
私が瞬間的に連想したのは「ゴーリキー・パーク」でした。
このシリーズも出版社を転々とするのでしょうか?

また教えてください。

ではでは。
[211.14.59.2][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 95)]

118. 2005年01月25日 23時12分47秒  投稿:にっち 
(続きです)
松本清張で思い出しましたが、今日「白紙委任状」柏艪舎刊
を買ってきました。現代イタリア推理小説だそうですが、
あとがきでは「イタリアの松本清張!」と言った位置づけだ
そうです。
でもアリバイものではないようで肩透かしかも(笑)
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117. 2005年01月25日 22時16分06秒  投稿:にっち 
庵主さま
推理小説好きのにっちです。
ネットサーフィンで来ましたが庵主さまは推理小説のことをよくご存知のようですのでいろいろ教えてください。清張は初期作しか読んでいませんが「時間の習俗」は面白かった記憶があります。
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116. 2005年01月24日 22時20分33秒  投稿:おどる 
こんばんは。はじめまして。庵主様。
おどると申します。
好きだったサイトの過去の日記をHDDに保存して、日々繰り返して読み返すような後ろ向きのネット活動を送っておりましたが、知らないあいだにこんな楽しい掲示板が開設されていたなんて驚愕でございます。

松本清張は文章が大人で、格好いいので、好きな作家です。
結構読んだはずなのですが、私も中身はほとんど憶えていません。
でも、私の場合は好きなのは文章で、中身じゃないので、中身を憶えていなくともいいのか。
よつやさんがおっしゃっていた「時間の習俗」のアンフェアなところも心当たりがあるような気もするのですが、もしかするとそれは「聞かなかった場所」と勘違いしているかもしれません。


このところ、偏愛している編集者(って思わせぶりに隠す必要はまったくないんですが。ここはそういう掲示板じゃないですよね)が携わっていた書誌を作成していて、手持ちの資料では足りずに図書館に通っています。
そのせいもあって、古本を買いたいという欲求もめっきり減ってしまいました。
図書館にもない資料はネット古本屋に注文しているので、古本に費やすお金はあまり減っていないんですが。
鎌倉在住の某氏を通じて、ある方に資料を貸していただけないか不躾なお願いしたこともあったのですが(その節は失礼いたしました >ある方)、結局、自分でお金で解決して入手しました。
薄くて高い本を購入していると、本棚の場所はとりませんので、本の置き場所に苦労している身にはよい傾向です。同居人の注意も惹きませんし。
ちなみにその編集者は一方で古本屋も経営しており、日本史系の雑誌が主宰した座談会に古本屋の親父という立場で参加していたり、ある古本系定期刊行物(まったく秘す必要がなく、日本古書通信のことです)に広告を掲載しているのを見つけました。30年前の古本の広告には美味しそうな本がよさげな価格で掲載されており、眺めているだけでも楽しいです。
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[NAGAYA v3.13/N90201]