スラッグ射撃 2


ワタシがライフルやスラッグを撃つのに良く利用
するのが、群馬ジャイアント射撃場だ。
50mと100mに標的が設置出来て、50m地点
には左右に走るムービングターゲットもある。
ここは、バックショットのパターンテストも可能だ。

GUNHORSEの射撃会もここをメインにしている。
この射撃場は、首都圏からのアクセスが多い。

このライフルレンジは2人ずつが1つの仕切りに
入り、同時に10人まで射撃が出来る。
木製の壁は落ち着いた感じで良いのだが、銃の
発射音を和らげてくれる事はなく、まるで自分が
メガホンの中にいる様なうるささなのだ。








 



50mにターゲットをセットする。
このジャイアント射撃場のライフルレンジは、山を切り開いて
造ったレンジなのだ。
的を交換する時、普段はあまり見ない人間の造作をグルグル
と見回しちゃうのはワタシだけじゃないだろう。
ターゲットの背後には、切り立った崖がそびえる。

さて、真ん中に青く見えるのは、ワタシの的なのだ。
戴き物の包装紙を広げて壁紙として貼ってみたんだけど、
他の的と違って見やすいから便利なのだ。
でも目立つ分、他の人がスポッティングスコープで覗いたり
するから真剣に撃たなければ、恥ずかしかったりする・・。
でなきゃ、最初から当たらない時の言い訳を考える必要がある。



このライフルレンジでは、標的交換は全ての人が射撃を
中止して、一斉に交換するスタイルだ。
シューター同士が声をかけ、全員が射ち終わったところで
”撃ち方止め”の赤ランプのスイッチを入れる。
そしたら、射座を横切るように黄色いチェーンをセットして、
建物の外からターゲットにトボトボと歩いて向かうのだ。

そして、たかが50mのターゲットでも貼り替えの回数が
多くなると結構良い運動になる。
100mのターゲットなら、5回も貼り替えをすれば1kmも
歩く計算になるのだ。
でもこの貼り替えと僅かなウォーキングがささやかな
気分転換になってイイ感じだったりする。
群馬ジャイアントの場合、常識的に他の人が嫌悪感を抱く
ようなもの以外なら、ターゲット用紙は各自の自由なもの
が使えるから良いのだ。











的のセットは終わった。
レンジと周囲の安全は確認した。
他のシューターに射撃開始を伝たえると、いよいよ射撃開始だ。

暗黙のモラルってワケじゃないけど、ここでは的の交換や、誰も
撃ってない時の撃ち始めには「撃ちますよ〜」と他のシューターに
声をかける人が多いのに関心する。
それは、ここのライフルレンジの良い風習だとアタシゃ思ってる。
それに、全然顔見知りじゃない人同士でも、このライフルレンジに
来た時や帰る時に挨拶したりする人が多いのだ。
これは、お互いの存在を確認しないと安心して撃てないという、
ターゲット交換のシステムに理由があるとワタシゃ考えているが、
結果としてそれがお互いのモラルに良い方向で作用しているのだ。



首都圏のスラッグシューターで、レンジを選ぶなら長瀞もお勧めだ。
色んな設備が整っていて、快適に射撃が出来る。
クレーが撃てれば言うことないけど、今はクレーは使用出来ない。

50mレンジの利用者は真ん中に見える手すりの下の階段から
監的壕に下りる事になる。
スラッグは50mのレンジしか利用出来ないので、大抵のスラッグ
シューターはここで用が足りる。
一方、写真の左の奥は、300mのライフルレンジ用に自転車も
置いてある長〜い通路になっているのだ。
それと、「マムシ注意」の有難いポスターがあったりする・・・。











ここが50mレンジの監的壕の中。 
丁度、電車一両分くらいのスペースなのだ。
こん中は銃声でうるさいけど、ラッシュの電車よりは快適だ。
特にライフルを撃たれると、ソニックブームに乗った銃声が頭上で
撃っているかのごとく響き渡るので、耳栓は必要だ。

このようなレンジは、ターゲット交換が他のシューターに気兼ねなく
自分の好きな時に出来るのが良いトコだ。
ただ、忘れ物をすると往復100mの余計な運動が待っているのは
どこのライフルレンジでも一緒なのだ。
まさにターゲット交換をしようとしている人が、「あっ!」と言って
射座の方に戻って行く時は、大抵がタッカーとか画鋲とか耳栓とか
の忘れ物をしたって思えば間違いなかったりする・・。



ジャ〜ン! 的を装着〜っ!

出来るだけ穴の少ない板に、ターゲットを取り付ける。
スラッグは、着弾の穴が大きく裂けたりして着弾不明に
なったりするので、土台の板は穴が少ない方がいい。
新し目のベニヤはスラッグの着弾を判り易くしてくれる。

ターゲットがセット出来れば、あとはガラガラ〜っと全体
を止まるまで上方に持ち上げれば良い。
しかし、的を上げる時に力任せでオリャ〜っと上げる人が
少ないのは、他のシューターの視野に突然バコーンって
的が現れるとビッくりしちゃうかも?と気遣って、そーっと
そろりそろりと上げたりする場合が多いのだ。











ここは室内で撃つので圧迫感が常に付きまとうレンジだけど、
重厚なコンクリート造りが安心感を与えてくれるレンジなのだ。

隣りの射座とは、移動式のパーティションで区切られている。
オートを撃っている人のエンプティーケースは殆どパーティションが
受け止めてくれるが、たまに頭上から薬莢が降ってくる事もある。
仲間と行くなら、オートの人は自分の右側には仲間に入ってもえば、
よそ様に薬莢を当てる心配はないかもね〜。
 
このレンジ、前方で着弾の度に砂柱が上がるのが壮快だ。
足元から下を覗くと、色んな薬莢の大群がワンサとある・・。
画像では見られないが、長瀞ではスラッグはここでしか撃てない
ので、シューターの前方にはコロスがいっぱ〜い散乱している。




どこのライフルレンジであれ、レンジ内のテーブルは
タマやグッズでいっぱいになる。
ライフルやスラッグの場合は仕方ないのだ。
ワタシの場合、気軽にスラッグを撃つ時なんかは
荷物を最低限にするけど、これくらいになってしまう。
特にスラッグ射撃の場合はタマが大きいから、尚更
仕方がないんだけどね。

でも、もう少し何とかならないかといつも考えるんだ
けど、それどころか、行く度にどんどん荷物やら何
やらが増えてくるんだからスゴイもんだ・・








スラッグシューターに圧倒的人気なのは、何たって20番の
MSS-20に他ならないとアタシゃ思う。
サボの方が当たるんじゃないかって?
確かに、サボットガンならライフル並みのグルーピングを期待
出来るし、射程も長いし、遠射でパワーもある。
だけど、コストパフォーマンスを考えると、サボは高すぎるのだ・・。
単純にスラッグならサボの半額、いや、半額以下なのだ!

だけど、普通のスラッグじゃそんなに精度良くないじゃん!
・・・って思うのは当然かもしんない。
けど、MSS-20は安価なノーマルスラッグでスコープを必要とする
射撃を楽しめてしまうのだ。
それに12番はリコイルがキツ過ぎるが、20番なら快適なのだ。






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