スラッグ射撃 






もしアナタのショットガンが、"スラッグ弾"の発射が可能な
銃ならば、ライフルのように標的射撃を楽しむ事が出来る。
ただし、チョークはシリンダー、又はインプシリンダーより
大きいものが都合が良い。

現実問題ではフルチョークでも普通のスラッグは撃てて
しまうけど、決して銃にも人にも良い事はないはずだ。
もしこれから始める人は、スラッグを撃つかどうかも考慮に
入れたショットガンの選択をして欲しい。

それでも、スラッグの豪快なリコイルはそんじょそこらの
ライフルの比じゃない。
かと言って、繊細なブルズアイ・シューティングまで楽む事も
出来ちゃうのがスラッグ射撃の良いトコなのだ。

写真のナガ君が撃っているのはスラッグガンのMSS-20だ。
実猟でも使えるし、スラッグ射撃大会なら上位を狙えるGUNだ。
最初からライフルが持てなくても、こういった選択もあるのだ。







実にカラフル!まるで信号みたい!
それぞれ410番、20番、12番のスラッグ。
弾頭は、全て釣鐘型のフォスター弾だ。

12番の「24g7.5号」を上下二連のトラップ銃で発射したリコイルを、
”1アウチ”と言う単位にしたら、写真のスラッグの体感リコイル度は、

410番=0.4アウチ
20番=1.5アウチ
12番=3.5アウチ
と言った感じなのだ。

・・・あくまでもワタシの体感リコイル度なんだけどね。



12番と410番のスラッグ弾頭。
このライフリングみたいなヒレは何故あるのか!?

商品化されているフォスター弾頭の場合は、チョーク
のキツイ銃で発射した場合でもヒレが潰れてバレルに
圧力をかけすぎない安全作なんだと聞いた事がある。

でも実際にスラッグは発射される時に後ろから押されて
僅かに膨らむから、そのスラッグがバレル内に接触した
ヒレによって僅かな回転を与えられる為でもあるのか、
と勝手にアタシゃ考えているんだけどね。
だって、バレルにそんな風な汚れが付くんだもん。
それに、バレルと密着するスラッグほど精度がイイ気
がするのはワタシだけなのか?











一方こちらはブリネッキ弾だ。
ブリキにメッキしたワケではない。ブリネッキ製のタマ。
こちらもそれぞれ、410,20,12番を撮ってみた。
こちらのヒレは、さっきのより高くハッキリしているけど
これは発射されたタマが空気抵抗を受けて回転する
ようになっている。このタマは、出来るだけチョークの
ないシリンダーバレルで撃つのが良いらしい。
ところで12番の弾頭は、さとうさんて言う友人がモス
バーグのM695でインチキリロード弾を発射した際に
パウダーが燃え切らずにライフリングに噛んで止まっ
たタマを貰ったもの。微かにライフルマークが見える。
このブリネッキ・ゴールドはライフルバレルにそのまま
使用出来るのだ。しかし、ヒレの向きが左の2つと逆だ。






ライフルドバレル専用弾のサボット。
サボーに包まれているけど、弾芯のみが標的をとらえる。
20番のフェデラルのもの。弾頭は銅っぽく見えるけど、
鉛に銅のコーティングがされているだけなのだ。
この手のタマは普通のスラッグとは一線を画し、ワタシ
の持ってたモスバーグM500のハーフライフルで適当に
撃っても50mで握りこぶし大にまとまってくれた。
でもさぁ〜、このタマ、高いのよねぇ〜・・・!
サボットは、安くても一発当たり¥300はする。
高いものだと一発¥500以上もする!
「あっ、鹿だっ!BANG,BANG,BANG!」だけで、
外れりゃ〜リッチなランチ代が飛んでいってしまう・・・。



 

12番のスラッグ弾頭が透けて見える。
スペインのRIO社製のタマ。
弾頭はインチキ・ブリネッキだ。
このタマは、ヒレがやや大きく隆起しているので
バレル内でのガタが少ない。
が、径が大きい為に若干でもチョークのある
バレルには負担がかかるタマかもしれない。



おなじみのウインチェスターとレミントンのスラッグ。
ウィンチェスターの弾頭は、レミントン製より幾分か
重く感じる。そして、リコイルもキツイ。
弾頭だけで、見分けるのは簡単だ。
Winのは弾頭の先に小さい星印があって、
レミントンのは真ん中が小さく凹んでいる。
実射の感覚では、レミントンの方が銃にも人にも優しい。
レミントンが3.5アウチなら、Winは4アウチだ。


一緒に撮ると、レミントンのケースだから
弾頭もレミントンのはずだと思ってしまう。
実は、弾頭はAPOLLOのもの。
APOLLOが一番良く当たると言う人も多いが、
アタシゃ12番に関してはレミントン派だ。
アポロのケースの色は黒から青に変わった。
黒い時はもう少し良い印象だったのは、
気のせいだろうか・・・。
噂によると、かつては国内で生産していた
APOLLOのスラッグも今では海外生産と
なっているらしい。




APOLLOとWinchesterとJaguarのスラッグ。
どの箱も「子供の手の届かないところ・・」とか
「火気厳禁」とか、タマげるほど当たり前の事が
書いてある。しかし「ダマスカス銃身は使用不可」
と、納得する事も書いてあったりする。

Jaguarは何とデッカイBB弾だ! 
単発の鉛のボールが入っている。
まさに12分の1ポンド(番径の単位)なのか!?
しかし、精度は悪い。ホップがかかってるみたいだ。
ホップ・ステップ・ジャンプってな感じなのだ。
何?意味わかんない?・・・ワタシだって解んない。



Remingtonのスラッグは2種類売っている。
他に3インチ等もあるが、この2種類が一般には
手に入りやすい。
”ターゲット・ロード”と”フィールド・ロード”。 
つまり、射撃用と狩猟用だ。
オレンジの箱が狩猟用で水色の箱が射撃用。 
大きな差はない気がする。
「射撃用は反動が軽い」と言っていた人もいたが、
アタシゃそんな事はなかった気がする。
むしろ、射撃用の方がリコイルがキツかった。
・・・タマの直径の違い? 装薬量? 弾頭重量?
タマも、見た目は変わらないのに。 
何が違うんだ!?

日本装弾が力を入れているスラッグが、”RED BIRD”だ。
性能はと言うと、「良い!」と言う人もいれば「わかんない・・」
という人もいるが、悪い話は聞かない。
ワタシも良いタマだとは思うが、ただ、12番の弾頭は何故か
Winと同じに見えるのはワタシだけだろうか・・・。
それと、20番はロンデルの径が大きいのか、MSS−20だと
ローディングがキツイ事が度々あった。

写真の赤いシェルの実弾は12番のもので、20番はお決まり
の黄色いシェルになっている。
20番が黄色なのは世界的に統一されている。
誤って20番のタマを12番に入れちゃう事故防止の為だってさ。
実際、12番で黄色のシェルはアタシゃ見た事ないしね。
20番のタマが写ってないのは、実は手持ちが無かったのだ・・。


▲ハンドガン弾頭、ライフル弾頭、エアライフルペレットとスラッグ弾





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