上州街道2009について

上州街道は、介護保険の要介護認定等におけるコンピューター一次判定をエミュレートするアプリケーションです。現在、このサイトで公開しているバージョンは、名称の如何によらず、すべて2009年4月以降の判定基準に基づいて動作しています。

上州街道2009は、2009年4月改定後の要介護認定等をエミュレートします

当地においては、現時点(平成21年4月24日)では新制度に基づく審査判定は行われておらず、本アプリケーションの動作チェックは不十分です(少なくとも、実際の一次判定ソフトとの動作比較は実施できていません)。しかし、認定調査自体は既に開始されています。そろそろ新制度用に特化したアプリケーションも必要と判断し、暫定公開に踏み切りました。上州街道2009のフォームは介護認定審査会資料を模しています。項目の配列も新制度下のものです。したがって、旧一次判定との比較用の「上州街道2006→2009」とは位置づけの異なるアプリケーションです。

上州街道2009は、新制度化での要介護認定等をエミュレートするとともに、介護認定審査の支援機能として、新制度では廃止されてしまった要介護度変更の指標(例の●○)と日常生活自立度の組み合わせによる要介護度分布を表示します。この二つの表示は、新制度には基準そのものがないため旧制度に基づいています。

過去の上州街道シリーズにあった状態像の例との比較機能とAIモードについては、暫定公開バージョンでは未実装です。状態像の例との比較に関しては、比較対象となる状態像の例自体が存在しない(介護認定審査会委員テキスト2009にも、状態像の例は掲載されていません)ため、実現はほぼ不可能です。AIモードについては、判定ルーチンのチェック自体が不十分な現段階での実装は不適切と判断しています。残念ながら奇妙な逆転現象は新制度下でも存在するようですので、十分なバグチェックの後に実装したいと考えています。A.I.モードには暫定的に対応しました。

ダウンロード、インストール/アンインストール、使用方法など

当面、Windows版のみの公開となります。ダウンロードしたアーカイブを適当なフォルダに展開すれば、インストールは終了です。レジストリは使用しておりませんが、実行ファイルのあるフォルダに設定ファイルが作成され、最低限の設定(ウィンドウの位置とサイズ程度)は保存されます。アンインストールはこれらのファイルを丸ごと削除すれば終了です。これまでの上州街道シリーズと異なり、ケースごとに保存ファイルを作るため、専用のフォルダに展開し、さらにデータ用のフォルダを作成することをお勧めします。

開発には、Borland C++Builder5を使用しています。処理系に多くを期待しない作りとなっているため、Windows95以降のマシンであれば動作可能と思います。ただし、入力フォームが比較的大きい(1024x768)ため、それなりの画面解像度がないと快適には使用できません。

使用方法は、特に解説の必要はないでしょう。必要項目を入力していくと、リアルタイムで勝手に審査判定します。入力がなければ、調査票の最初の選択肢(「ない」とか「できる」「自立」など)が選択されているものと解釈されます。これは、介護認定審査会資料の書式に倣ったものです。TAB⇔Shift+TABでの項目間移動に対応、Delキーで全項目一斉クリアとなります。