上州街道は、介護保険の要介護認定等におけるコンピューター一次判定をエミュレートするアプリケーションです。現在、このサイトで公開しているバージョンは、名称の如何によらず、すべて2009年4月以降の判定基準に基づいて動作しています。
一次判定では、ほんのわずかの項目が判定に大きく影響する場合があります。しかも、項目と判定が逆転することも珍しくありません。一方で、判定にほとんど影響しない項目もあります。そもそも、1.麻痺(その他)と2.拘縮(その他)のように判定に全く影響しない項目すらあります。
A.I.モードは、一次判定で数項目を変化させた影響をしらみつぶしにチェックする機能です。あちこち(Achikochi)いじる(Ijiru)からA.I.で、これを本家のAI(Artificial Intelligence)やみかか(この隠語もめっきり耳にしなくなりました)のiモードと洒落た、寒いネーミングが起源です。いい加減恥ずかしいのですが、この名前が一人歩きしてしまった現状では致し方ありません。
新版への搭載にあたり、少々機能を強化しました。今度のは樹形図ごとの基準時間も一覧表示されます。スクリーンショット1 スクリーンショット2
基本的に、無印「上州街道2009」と同じです。当該ページを参照ください。
A.I.モードの処理は重く、結果表示フォームも大きい(1120x600!このくらい横幅がないと表示しきれない)ため、他の上州街道シリーズよりは処理系に多くを期待します。とはいえ、今時のOSの処理系への期待度は上州街道の比ではないので、杞憂でしょう。
結果はファイル出力が可能です。ファイルに出力されるのは、今見えているものではなく、全部丸ごとです。例えば、「すべて自立」の状態から「3項目」変化させて「要介護度等が変化するもの」は、301782通りあります(是非お試しあれ)。画面には32000づつしか表示できませんが、ファイルに出力するときは丸ごとです(およそ35MBのテキストファイルになります)。当然のことながら、A.I.モードの出力ファイルは上州街道には読み込めません。テキストエディタ等でご覧ください。出力例