溶連菌感染症

 

●溶連菌感染症とは…

A群溶血性連鎖球菌(略して溶連菌)というバイキンがのどについておこす病気です。この菌はショウコウ熱をおこす細菌です。

どんな症状が出るのですか?

発熱、のどの痛み、頭痛、吐き気、腹痛などを起こしますので、しばしば風邪と間違われます。しかし、あまり咳や鼻水はでません。発疹が出ることがあります。舌はいちごのようになります。うつる病気です。

何歳くらいの子どもがかかるのですか?

2〜10歳くらいの子どもがかかりやすく、くりかえしかかる事もあります。季節は10月〜3月くらいです。

なぜ、こわいのですか?

この病気は風邪と間違われて治療されることが多く、薬を飲むと数日で発熱などの症状が消えてしまいます。しかし、溶連菌は、死滅しないで体の中に残っています。このような状態にいると1ヶ月以内に急性腎炎やリュウマチ熱というような合併症を引き起こす危険性があります。また、この細菌は飛沫感染といって、空気を伝わって人から人へと感染します。

リュウマチ熱…老人に見られる「リュウマチ」とは全く別の病気です。高い熱が幾日も続き、関節の痛みや発疹が出てきます。心臓に障害を起こし、心臓弁膜症になってしまうことがあり、怖い病気です。

治療・予防法は?

  1. 菌を死滅させるには、すくなくとも10日間は抗生物質を飲まなくてはけません。また、学校・幼稚園・保育園はお休みしてください。一緒にいる兄弟にも感染する可能性が強いので、予防的に抗生物質を飲むと良いでしょう。
  2. 家族の方もうがいと手洗いをしっかりしましょう。
  3. 大人の方でもまれにかかることがあります。のどの痛みがある場合は来院してください。
  4. 日常生活での予防は、うがいと手洗いをしっかりさせましょう。

 

 この内容についてはパンフレットも用意してあります。もっと詳しく聞きしたい方は院長まで!