川崎パソコンボランティア副代表、林英幸さんの講演
「視覚障害者の就労とパソボラ活動」

林英幸さんの写真

司会者:
それでは、講演2「視覚障害者の就労とパソボラ活動」という題にて、川崎パソコンボランティア副代表、林英幸様にお願いいたします。
(会場から、拍手)
林様ですけれども、やはりプロフィールは講演の中でお話していただけたらと思います。
よろしくお願いします。
それでは、林様、お願いします。

林:
えっと、初めまして。
川崎パソコンボランティアの、一応、名前だけの副代表、林と申します。
ええと、岩下さんの後でしゃべりにくいな。
プロフィールは印刷された物に書いてあるんですけれども、岩下さんの次に書いてあるので「すごい、変なやつだな」っていうことで、阿部さんの方からメールをいただいて「プロフィールを下さい」ということで、あまり項目の選定がなかったので、思い付くままに書いたらこんな結果になりまして。
(会場から、笑い)
テーマが「視覚障害者の就労とパソボラ活動」なんですけれども、主に視覚障害者の就労について、私自身視覚障害者でコンピューター関係の会社で仕事をしておりますので、私の例として、専門家ではないので一般的な話はできないのですけれども、就労についてお話して、後で余った時間は質問で誤魔化してしまおうということで、ご質問のある方、考えておいて下さい。
まず私がどんな仕事をしているかといいますと、コンピューターの製造販売をしているメーカーなんですけれども、そこでシステム管理っていう社内のコンピューターを使って電子メールのやり取りをしたりとか、ホームページにアクセスしたりとか、そういうネットワークサービスという部門で、社内の人間を相手にしてシステム管理をしております。
まあ、社内向けのプロバイダーみたいなものなんですけれども。
そうすると、やっぱり私のメールがおかしいとか、このソフトが動かないとか良く苦情があって、そういうのを対応したりとか、後は新しい社員が入って来ると、その人の環境を作ったりとか、やめた人の環境を消し去ってしまうとか、そういう様な仕事もあるので、まあ、あのう、収集係というかコンピューター関係の雑用係の様な部門なんですけれども、それでいくつか担当して仕事をしております。
職場の環境についてざっと説明しますと、コンピューターは大体一人最低一台使っているんですけれども、なぜか私の机の上には5・6台乗ってまして、お昼に弁当を買って来ても置く場所ないんです。
(会場、大受け)
あの、それプラス、点字ディスプレイが二つ乗ってまして、一つは80マス、非情に幅広い、もう一つは40マス。
そういうのとあとはキーボード、もちろんコンピューターの各所にあるんですけれども、それは移動したりできるのでそういう様な環境で、主に点字で画面を、岩下さんのお話の中では音声が中心だったと思うんですよ。
私は仕事上は点字の出力、画面を点字で出すソフトを使って仕事をすることが多いです。
なぜかと言うと、音声も良いんですけれども電話、どうしても社内外から電話とか来るんで、電話取りながら片方の耳で音声聞いて片方の耳で人の声を聞いていると、訳が分らなくなりますので、どうしても点字で見ながら電話の受け応えをしながら点字で書くってことが結構あるんですよね。
どうしても点字でないと仕事にならない。
あと、音声聞いていると1時間くらいすると私は疲れて来るので、そういうのがあって、ほとんど点字ですね。
ただWindowsだけは音声の方が楽なので、1台だけノートパソコンでWindowsを使っているんですけれども、それだけは、それを使わなければいけない時だけは音声で使ってます。
点字で使っているパソコンはUnixっていう、ご存じ今Linuxとか、たまにテレビで言うかも知れないですけれど、そういう様な系統で、Windowsともちょっとまた全然違ったシステムなんですけれども、
こっちが私の会社のメインなものですから、そっちを使ってメールとか文章を書いたりとか、ホームページを見たりとかは主にそっちでやってます。
UnixっていうOSをシステム自体を点字にすることは、今システム上では日本語の場合にはできていないので、未だにMS-DOSという1世代か2世代位前のOSを点字で出して、それをホストコンピューター、メインのコンピューターに繋いで、それ経由で架けるような・・・。
あのう、全くこれコンピューターを知らない人にとっては「なんのこっちゃ分らん」と、まあたくさん使っているんだなと。
これを説明すると1時間で足りません。
ええと、なぜWindows使っているかと言うと、さっき岩下さんが「買い物かごに入れたバスケットに入れて固まる」javaとか、javaスプリクトとか、そういう様なもので書かれたホームページっていうか、ひとつのプログラムなんですけれども、やっぱりそういうものが社内でも多くって、そういうものを使えるようにしようとすると、やはりWindows上で動いているホームページリーダーであるとか、ボイスエクスプローラーっていう大阪府盲の方が作っていらっしゃる音声ブラウザーがあるんですけれども、そういうのを使わないと私がUnix上でテキストブラウザーでは、ちょっと対応できない部分があるのでやむをえずというか、Windowsを使ってます。
現時点では万能なブラウザーは私は無いと思っていて、例えばニュースであるとか、そういうテキスト中心のものとか、一般的なページであれば私が普段使っているunixっていうOSで動いているものでほぼ問題ないんですけれども、そのjavaとか音声ファイルとかちょっと手の込んだものになって来ると、ホームページリーダーを使わなくてはならなかったり、ホームページリーダーでできなければボイスエクスプローラーとか。
そういう風に、ひとつでは良いんだけれどひとつではだめ。
こっちはできても、こっちはだめっていうことが結構あるんですね。
だから結局、併用することに、結果的にはなっています。
あと、今、日本の会社でもだいぶメールっていうのが、社内で一般化されて来ていると思うんですけれども、
私が今の会社に入ったのは6年半前ですけれども、その時点でメールがすっかり定着している会社だったので、入ったときから隣の席にいるヤツも話すのがメールで来ているとか、そういう文化がすっかり根付いている会社だったので、
あのう、例えば社内の連絡とかプリントとか回って来ない、掲示板にも書かないで、一斉にメールで「何時からどこどこで会議がある」とかそういう様な、そういう様なものが普及していましたので、
幸運にも私はそういう印刷された物が読めなくって困る、そのために大きいところでは「ヒューマンアシスタント」っていうシステムを使うのですけれど、そういうシステムを使わなくても取りあえず支障は、多少あるんですけれども、まあ何とかやって行っているんです。
例えば社内のお知らせとかも大体の場合はメールに書いて、「詳しくはここを見て下さい」っていう「URL」ですね。
「http://」それが必ず書いてあって、そこを自分のブラウザーで見に行けば詳しいことが分ると、そういう様な、私たちのような視覚障害者には紙に記述されたりする物が少ないので、非情に恵まれた職場だと私は思うんですね。
それで、そういう中でも困ったことはたくさんあって、例えばメールの添付書類、添付ファイルとかで来る。
あのう、メール使っていらっしゃる方は分ると思うんですけれども、「何とかの資料を添付ファイルで送ります。」とか言って来た場合、例えばワープロソフトで作ってきたファイルだったりとか画像ファイルだったりすると、もう我々の手に余ってしまって、そういうことはありまして、そういう場合は自分に必要なものだなと思ったら近くの人にテキストファイルに落として貰ったりとか、まあ、書類を送ってきた人に「テキストに落として下さい」とかお願いすると、大体の場合はやってくれるので、そういう形で乗り切っています。
今、コンピュータのことばっかり話してもあれなので、もうちょっと同僚との人間関係とか、そういうこと、「就労」っていうテーマなので、それに触れてみようと思うんですね。
仕事に関しては、実は私、大学を出て直ぐ会社に入ったので、そういうスキル、技術力なんかもほとんど無い状態で入ったんで、最初ほとんど知識がなくって、どうなるのかなと思ったんですけれども、上司とかが気を使ってくれていたと思うんですけども、
まあ、適当に仕事も回してくれて、その合間に勉強しながらちょっとずつできることが増えてきて、事務所内のミーティングとかメーリングリストとかがあれば「それを私がやりますとか」とか、取れそうなものとかできそうなものを取って行くようにすると、だんだん自分の活動範囲みたいなのもできて来て「そういう仕事はあいつが担当だ」っていう「しがらみ」みたいなのができて、そういう様な流れで仕事を任されるようになって来ました。
まあ、仕事以外の面では、そうですねぇ・・・
良く会社が断る理由に「障害者用の施設がありません」というのがあるんですけど、うちの会社もほとんど無くて、エレベーターも「なんとボタンを押す」んじゃなくて、触るとセンサーが点きまして、何階かっていうのもしゃべらなくて、最初困ったんですけれども、一応センサーの横に「何階」とか点字で貼って貰うことにして、その点字を読めば、パッと右に手をやるとボタンを触ることができる。
最初のうち、慣れないんで降りたくない階の点字シールを剥がしちゃったら、そこに降りたら「ここはいったい何階なの?」という状況だったんですけれども、大分触り方も分ってきて、最近はそういうことも無くなりましたけど。
まあ、後は自動販売機とかあるんですけれど、私の行く階と良く行くところに点字をボタンに貼って貰って、それぐらいで他のことに関しては車椅子とか使っていませんので、今のところ特に問題無いんで、問題なくやっています。
それで、入った頃は同僚とかが、何をサポートすれば良いか解らないんで、気を使っていてくれたんですけども、
例えば行き帰りの駅で、私が歩いているのを見ると、私、歩くの速いんですよ。
大体、晴眼者の人を追い抜いてしまうので、そういうのを見てるとなんか、「あんた、自分でできるじゃん」ってことで、そんなに細々世話をやいてくれなくなってしまって、私はその方が気楽で、やって欲しいことがあれば言いますんで、そういうような感じでだんだん、自然にお客様的なものでなくなって、
まあ、同僚として認めてくれるようになったと自分では思ってます。
あと、食事なんかの時も最初は結構細かく説明してくれたんですけど、まあ最近はもう慣れてきて、肉は言ってくれるんですけど、それを食べようとすると「それ、漬け物!」と言われるとどうしようとか思っちゃうんですけども、そういう事は無くて、非情に私としては楽にだんだんなって来てます。
もうちょっと具体的に言うと、例えば海外出張とかあるんですけども、最初の頃、成田空港へ行く「成田エクスプレス」に、どこどこで待ち合わせして一緒に乗りませんかって言われてたんですけれども、
一応私も海外には学生の頃とか、たまに(たまにでも無いですね)何回か行ってたので、飛行機は慣れてて、飛行機というか空港ってすごく親切で、行けば大体席に座らせてくれるところまで、ほとんど困らないよう連れてってくれる。
そういうことも知ってるもので、「成田空港で待ち合わせして貰えれば大丈夫です」とか「現地で会いましょう」という風に、だんだんこう、こちらがやって欲しいって言うことだけは手助けしてくれるっていう、結構良い感じになってます。
あと、つぎに職場環境っていうのはそんな感じなんですけども、就職するまでの流れをお話ししたいと思います。
大学4年の時に就職活動をする訳なんですけども、私一応、教員免許を持っていて、最初の頃は先生になりたいなと思ってたんですけれども、私の性格から非常に向かない人ということが分って、一般の企業でしかも自由そうな外資系のメーカーにしたいなと思って、コンピューター関係の外資系と、あと日本企業の大手のところに直接電話して、人事の人に「視覚障害者ですけれども、採用を検討していただけませんか」みたいな電話を、そうですねえ、20社くらいかけましたかね。
大体の場合は、その頃バブルがはじけたばかりで障害者云々よりも「採用がありません」って言うところが結構あって、本当にそうなのか、単に視覚障害者を断わる理由だったのか分らないんですけれども断られてしまって、2社だけ「とりあえず、面接だけ」というところまで行ったんですよ。
で、1社は「入社試験をやりましょう」って言ってくれたんですけれども、なぜか途中でやっぱり断られてしまいまして、今の会社が一般の学生と一緒に入社試験を受けさせてくれて、これは点字で、ボランティアの方に点訳をお願いして同じ日に時間だけ延長して貰って受けたんですけども、その後何回か面接して一応採用ということで、同期10人入社することができました。
私はどこでパソコンを勉強したかって聞かれることがあるんで、その辺のところを話しておきます。
実際に何か、例えば視覚障害だと所沢のリハビリテーションセンターですか、でもって、訓練とか受けられる。
そういう訓練とかは受けたことがありません。
最初にパソコンに触れたのは高校の頃で、まあ14・5年前で、当時AOKっていう音声で使うワープロが出始めた頃で、それで少し文章を書くっていうのが授業で週2時間くらいでやってました。
まあこれ、パソコンというよりは文章を書くっていうだけの物で、これで初めてキーボードに触ったっていうことです。
高校時代そんなもんで、大学に入っていろいろなレポートを書かなきゃいけないのでパソコンを購入しまして、その頃はMS-DOSが流行り始めた頃で、その本をひとつ一つ読んだ程度で、後は学生ですからなんったって暇なんですね。
岩下さんはちゃんと大学に行ってたらしいんですけど、私は家でずうっと修行してまして、その頃DOSを、その頃はパソコン通信全盛時代で、いろんな人がフリー、ただのソフトウェアを作ってパソコン通信上で配りまくるっていうものなんですね。
そういう人が書いた説明ファイルが必ず付いているんで、そういうのを読むと結構「そんなこともできるんだ」っていうのが勉強になるんです。
でまあ、そういうことをしながら、裏ではチャットという、パソコン通信で知らない人同士が文字で話をするっていうものにハマっていて、大学時代はそんなことで過ぎてしまったんですけれども、まあそういうMS-DOSで遊べたということが、パソコンに関して違和感が無くなったというか、抵抗が無くなったんですね。
で、4年生の時に卒業研究っていうのがあったんですけども、それであの、実はほんとはちゃんとした数学科なんですけれども、数学の研究をしなきゃいけないんですけども、その頃大学に行ってませんでしたから良く分らないんですね。
それで友達と二人で、なんか「コンピューター関係で卒業研究をやろう」ってことにして、で、先生をひとり「一緒にやって下さいよ」って言うと、「私知らないけど、一緒に勉強するのだったら良い」って、やって下さる先生がいて、それでちょっとプログラミングとか勉強しました。
ちょうど4年生の時に、大学でもメールが使えるようになって、メールを使うって言っても当時はunixっていうシステムで使うことが多くて、その時に初めてunixに触れたんですけど、当時、そのunixを就職してから使うと思ってなかったんですけども、偶然にも大学に入ってシステムを売ってる会社に就職することになって、
ええと、ほぼそんなシステムのことを知らないで入社しまして、3ヶ月位研修があるんですけれど、その研修も一般の新入社員と一緒に大体同じメニューで何とか乗り切って、職場の現在の部門に入りました。
というような話で、パソコンをちゃんと勉強したかって言われると、遊んだけれども勉強をそんなにして無いなと言うのが正直なところです。
で、「パソコンと就労」っていうのを考えて見ると、「パソコンが使えると就職ができるか」っていうことなんですけれど、これは必ずしもイコールでも必要十分条件でも、あのう、例えばですね、晴眼者がですね、例えば「MS−WORD」や「EXCEL」を使えるからって、晴眼者の人でも就職先があるかっていうと、まあ、それが使えれば今は普通になって来ているんですね。
視覚障害で使えるって言っても、それが就職に結びつくのかなというのが、ちょっと疑問があります。
まあ、例えば「特定のワープロソフトが使える」っていっても今は、移り変わりっていうのがすごく早くて、もう1年もたたないうちに次のバージョンになって、ガラット変ってしまう。
そうすると、音声で使えなくなっちゃうとか。
そういうことがあって、一つのソフトウェアを習熟していかれることよりも、「例えばワープロだったら、こういう機能があって、こういうところを探せばきっとこのようなことができる」っていう、概略というか概念というのを理解して、新しいものに違和感なく適応できる能力の方が、今は大切なんじゃないかと思っている訳です。
という私は、ワープロで一般的に使えるものがひとつも無いんですけども、印刷する文化が会社にあんまり無いんで、メールでテキストが打てれば、ほぼいけてしまうという、そういう特殊な環境なんですね。
まあ、一般企業だとやっぱり印刷ができないと問題なので、ワープロとか簡単な表計算とか、大体使えると良いのかなって思ってます。
以前はそれこそDOSの時代とか、それ以前はプログラマーって職種があって、結構視覚障害の方もいらっしゃったはずなんですけども、まあ、そのプログラムを開発するっていう環境の方がWindowsみたいにGUI、グラフィック中心な環境に移行して来てますので、なかなかそういう職種も難しいのかなと思いまして。
これはちょっと、私の専門外なのでいい加減なことは言えないんですけども、今どうなってるのか、逆に私が知りたいです。
まあ、就労就職っていうのに関わらず、これからの時代、漢字かな混じり文が最低ライン、ある程度書けることとか、メールを使えることとか、後はまあそうですね、ホームページがある程度見えるとか、そういうのを身に付けていれば生活の面でも就労の面でも、他の晴眼者と一応同じスタートライン、同じところに立てる。
今までだと字も書けないし読めないしで、それだけでもスタートラインは同じでなかったんですね。
そういう面で、十分では無いけれど必要な条件ではないかと思います。
ええ、私についてはそういうことなんですよ。
あと、パソボラの活動についても宣伝しておかないと、一応川崎の代表で来た者で。
(会場、爆笑)
ええと、川崎のパソコンボランティアっていうのは、ちょうど3年前の10月に発足しまして、主に視覚障害の依頼が何故か多いんですね。
聴覚障害の方とかは、2年間で1・2件っていう状況なんですけども、視覚障害の方と、後は脳性麻痺の方とか依頼が多くって、ええと、パソコンをはじめて買うので導入から使えるところまで、最近視覚障害の依頼が増えています。
やっぱりこれだけ、もうテレビをつければ絶対「IT」とかいう言葉が出てくる位なんで、それに周りでやってる人がいればあせる方が多くって、まああせる必要は無いんですけど、一つひとつ例えば、取りあえずメールを使えるところまで、文章が書けるところまで、そういう目標と言うか、通過地点を設定しながらやって行けば、時間は人それぞれ変わると思うんですけど、自分のものになっていくのかなと思っています。
で、そういう私がWindowsをあんまり使ってないので、よくサポートに行って質問されると「うーん」って考え込んでしまうことが非情に多くって、なかなかWindowsとかの時代の流れの速さに私もアップアップしておりますので、そういうサポート時の勉強が非情に大切で大変かなっていうのは実感しております。
時間があるんですけど、質問とか言って貰っていいですか?

司会者:
はい、ありがとうございました。
(会場、拍手)

司会者:
では、林さんに質問のある方、いらっしゃいますか?

会場:
はい、代表の平田ですが。

司会者:
平田の方から質問が。

平田:
あのう、私は林さんより年は10こ位上なんですが、今同じような仕事をしております。
日立高崎工場の方で、パソコンの管理だとかシステムのユーザーサポートとかやってるんですよ。
私も障害者枠で雇用されまして、やはり林さんと同じような思いで、同じような扱いを受けています。
でも、最初の頃は心配してくれたんですけれども、最近はそんなことなくてですね、「平田は何でもできるやつだ。あいつに任せておけば・・・」というような環境がありまして、同じような感覚というか感想を持っています。
特に質問ではありませんが、そんな感じで話を聞いておりました。
どうもありがとうございました。

林:
あのう、ひとつ。
私は障害者枠でも何でもなかったんで、、ひとつ言い忘れました。
就職探すのに、良く障害者雇用の企業が何社か集まって説明会とかあるんですね。
そういうところに行くのも大切なんですけども、やってみたい仕事が何かあったりしたら、企業にどんどん、さっき岩下さんが使えないページがあったらメールで直接聞く、あれと同じで、企業も視覚障害者がそういう仕事ができるっていうことを知らないってのがあるんですね。
だから私、最初、面接があった後に、ノートパソコンと点字ディスプレイを持って行って、会社のシステムに繋がせて貰って「こういう風に使えるんですよ」って言ったら「なるほど」って言われた。
そういうのがあるんで、もちろんほとんど断られることが多いと思うんですけども、そういうような「駄目で元々何ですけどもやってみる、挑戦してみるっていうの」も非情に大切なことだと思うんです。
そういう中で、多分、思わぬ就職先が、仕事が見つかるってことが、これからだってあると思うんですよ。
ええ、まあ、そういう可能性があるので、もしこれから若い皆さんたちが仕事に就きたいってことがあれば、そういう道があると思いますね。

司会者:
平田さんの他に、こういうことを聞いてみたいとか、質問とかありますでしょうか?
無いようですので、林さん、どうもありがとうございました。
(会場、拍手)


川崎パソボラのホームページへリンクします。




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