推理小説 書評リスト
1999年01月〜12月
2000年10月10日更新
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《1999年01月》
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年01月14日号
『オルガニスト』 山之口洋(新潮社) ★★★★
『青猫の街』 涼元悠一(新潮社) ★★★★
◆『怪談』 阿刀田高子(幻冬舎)
吉野仁・評 オール讀物 1999年01月号
※ 時を行きつ戻りつ漂白の軌跡を辿る
◆『ジオラマ』 桐野夏生(新潮社)
碓井隆司・評 オール讀物 1999年01月号
※ 階下の女の不思議な魅力に溺れてゆく
◆『恋愛中毒』 山本文緒(角川書店)
茶木則雄・評 オール讀物 1999年01月号
※ 恋が加速したら彼女はもう止まれない
◆「国内ミステリーベスト3」 吉野仁・評 小説現代 1999年01月号
『肉食屋敷』 小林泰三(角川書店)
『百枚の定家』 梓澤要(新人物往来社)
『QED百人一首の呪』 高田崇史(講談社ノベルス)
◆「エンターテインメント私のベスト3」 新保博久・評 日本経済新聞 1999年01月24日
『昭和は遠くなりにけり』 辻真先(朝日ソノラマ)
※ 自身の体験を感傷排して語る
『氷雨』 山田正紀(角川春樹事務所ハルキ・ノベルス)
『恋愛中毒』 山本文緒(角川書店)
◆「エンターテインメント私のベスト3」 小谷真理・評 日本経済新聞 1999年01月24日
『カサブランカ革命』 図子慧ほか(角川書店)
※ 女による女同士の恋愛小説集
『ドラゴンファームはいつもにぎやか』 久美沙織(プランニングハウス)
『青猫の街』 涼元悠一(新潮社)
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年01月28日号
『花散る頃の殺人』 乃南アサ(新潮社) ★★★★
『斃れし者に水を』 渡辺容子(祥伝社) ★★★★
◆『真夜中の死者』 矢口敦子(光文社カッパ・ノベルス)
大多和伴彦・評 週刊宝石 1999年02月04日号
◆『逃げ水半次無用帖』 久世光彦(文藝春秋)
増田みず子 週刊ポスト 1999年02月05日
※ 濃密で耽美的な捕物帖
◆『水霊 ミズチ』 田中啓文(角川ホラー文庫)
吉野仁・評 小説すばる 1999年02月号
※ ダイナミックな物語展開が圧巻。田中啓文の「水霊 ミズチ」は、傑作ホラー小説だ!
◆『屍の王』 牧野修(ぶんか社)
大森望・評 小説すばる 1999年02月号
※ ディック的現実崩壊感覚と衝撃のクライマックス! '98年国産ホラーの収穫。
◆『水の翼』 小池真理子(幻冬舎)
茶木則雄・評 小説すばる 1999年02月号
※ 美への探求と杜の都の情景。そして、巧緻なプロット。
《1999年02月》
◆『池袋ウエストゲートパーク』 石田衣良(文藝春秋)
池上冬樹・評 星星峡 1999年02月号
※ ほとんど狡いまでにスマートな作品集
◆『斃れし者に水を』 渡辺容子(祥伝社)
小梛治宣・評 週刊現代 1999年02月13日号
※ 高級住宅地で起きた自治会長殺害と入院中の患者の怪死とを結ぶ謎とは
◆『宿敵』 小杉健治(集英社)
小野誠之・評 週刊ポスト 1999年02月12日号
※ 法曹界内幕ミステリー
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年02月11日号
『闇の楽園』 戸梶圭太(新潮社) ★★★★
『紫の悪魔』 響堂新(新潮社) ★★★★
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年02月25日号
『最悪』 奥田英朗(講談社) ★★★★1/2
◆『闇の楽園』 戸梶圭太(新潮社)
吉野仁・評 小説すばる 1999年03月号
※ 獣のようなエネルギー、そしてスピード感!戸梶圭太、渾身のデビュー大作
◆『オルガニスト』 山之口洋(新潮社)
大森望・評 小説すばる 1999年03月号
※ 音楽へのやみがたい希求がうむ強烈なドラマ!
◆「エンターテインメント私のベスト3」 新保博久・評 日本経済新聞 1999年02月28日
『闇の楽園』 戸梶圭太(新潮社)
※ 町長対カルト、わい雑に描く
『プラチナ・ビーズ』 五條瑛(集英社)
『最悪』 奥田英朗(講談社)
◆「エンターテインメント私のベスト3」 小谷真理・評 日本経済新聞 1999年02月28日
『レクイエム』 篠田節子(文藝春秋)
※ 「金」が生む幻想物語切り取る
『葛橋』 坂東眞砂子(角川書店)
『ヤンのいた島』 沢村凛(新潮社)
◆『バースデイ』 鈴木光司(角川書店)〈今週のベスト・エンターテインメント〉
吉野仁・評 週刊現代 1999年03月06日号
※ 話題の「リング三部作」それぞれのジグソーパズルを埋める最後のピース
《1999年03月》
◆『永遠の仔』 天童荒太(幻冬舎)
城戸朱理・評 日本経済新聞 1999年03月07日
※ なぜ「心の傷」は犯罪を招いたのか
◆『最悪』 奥田英朗(講談社)〈今週のベスト・エンターテインメント〉
吉野仁・評 週刊現代 1999年03月13日号
※ ささいな不運から最悪の破綻の淵へ追いつめられた人間が暴発するとき
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年03月11日号
『永遠の仔』 天童荒太(幻冬舎) ★★★★★
◆『李欧』 高村薫(講談社文庫)〈今週のベスト・エンターテインメント〉
藤森嵐・評 週刊現代 1999年03月20日号
※ 謎に満ちた中国人の殺し屋の生き方に奇妙な共感を抱く男が見た「闇の世界」
◆『プラチナ・ビーズ』 五條瑛(集英社)
丹藤佳紀・評 読売新聞 1999年03月21日
※ リアリティーある国際情報小説
◆『永遠の仔』 天童荒太(幻冬舎) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
吉野仁・評 週刊現代 1999年03月27日号
※ 幼なじみの「再開」が生む殺人事件から秘められた過去と現代の病理をえぐる
◆『神の柩』 本岡類(講談社) 〈特選推理小説〉
小梛治宣・評 週刊現代 1999年03月27日号
※ 急死した友人が残した言葉の謎とは? それを追う男が遭遇する不気味な真相
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年03月11日号
『ミレニアム』 永井するみ(双葉社) ★★★★
『神の柩』 本岡類(講談社) ★★★★
◆『プラチナ・ビーズ』 五條瑛(集英社)
大多和伴彦・評 週刊宝石 1999年04月01日号
◆『水の翼』 小池真理子(幻冬舎)
夏原武・評 オール讀物 1999年02月号
※ 二人の芸術家を奔放に愛した女の眼差し
◆『鬼子母像』 泡坂妻夫(祥伝社)
西上心太・評 オール讀物 1999年02月号
※ 多彩な筆の冴えをみせる掌篇小説集
◆『逃げ水半次無用帖』 久世光彦(文藝春秋)
千街晶之・評 オール讀物 1999年02月号
※ 著者独特の文章が醸す美しい江戸の闇
◆『凍樹』 斎藤純(講談社)
村上貴史・評 オール讀物 1999年02月号
※ 押し止めた心が恋をより輝かせる
◆『青らむ空のうつろのなかに』 篠田節子(新潮社)
岡田幸四郎・評 波 1999年03月号
※ 「涙から遠く離れて ― 篠田節子『青らむ空のうつろのなかに』」
◆『弥勒』 篠田節子(講談社)
北上次郎・評 サンデー毎日 1999年01月31日号
※ 人間の複雑な心理ドラマを読み解く
◆『恋愛中毒』 山本文緒(角川書店)
北上次郎・評 サンデー毎日 1999年01月31日号
※ 人間の複雑な心理ドラマを読み解く
◆『斃れし者に水を』 渡辺容子(祥伝社)
長谷部史親・評 サンデー毎日 1999年02月28日号
※ 謎に立ち向かうヒロインの果敢さ
◆『クラッシュ』 楡周平(宝島社)
日下三蔵・評 SPA! 1999年01月20日号
※ サイバーテロの恐怖を描いた渾身の書き下ろし1200枚
◆『わが懐旧のイタ・セクスアリス』 山村正夫(KSS出版)
(無署名) 週刊新潮 1999年01月14日号
※ 推理作家の赤裸々な「性の遍歴」
◆『百枚の定家』 梓澤要(新人物往来社)
木田元・評 朝日新聞 1999年01月10日
※ ミステリーに潜む歌道史などの蘊蓄
◆『秘密』 東野圭吾(文藝春秋)〈ベストセラー快読〉
池上冬樹・評 朝日新聞 1999年01月10日
※ 各自の読み方で違う結末
◆『バースデイ』 鈴木光司(角川書店)〈ベストセラー快読〉
池上冬樹・評 朝日新聞 1999年03月14日
※ 恐怖が愛へ、納得の外伝
◆『ソドムの門』 深谷忠記(祥伝社)
千駄木遊 産経新聞 1999年02月20日
※ 薬禍をめぐる三つ巴の"悪業"
◆『バースデイ』 鈴木光司(角川書店)
池上冬樹・評 産経新聞 1999年02月27日
※ ジャンル横断的傑作の完結編
◆「ミステリーを読む 国内作品」 香山二三郎・評 産経新聞 1999年01月17日
『オルガニスト』 山之口洋(新潮社)
『クラッシュ』 楡周平(宝島社)
『謀略軌道新幹線最終指令』 北上秋彦(角川書店カドカワ・エンタテインメント)
◆「ミステリーを読む 国内作品」 香山二三郎・評 産経新聞 1999年02月14日
『闇の楽園』 戸梶圭太(新潮社)
『斃れし者に水を』 渡辺容子(祥伝社)
『私が彼を殺した』 東野圭吾(講談社ノベルス)
◆「ミステリーを読む 国内作品」 香山二三郎・評 産経新聞 1999年03月14日
『最悪』 奥田英朗(講談社)
『プラチナ・ビーズ』 五條瑛(集英社)
『永遠の仔』 天童荒太(幻冬舎)
《1999年04月》
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年04月08日号
『パレスチナから来た少女』 大石直紀(光文社) ★★★★
『黄金色の祈り』 西澤保彦(文藝春秋) ★★★★
◆『永遠の仔』 天童荒太(幻冬舎)
北上次郎・評 星星峡 1999年04月号
※ 「体の芯にずしんとくる小説」
◆『ミレニウム』 永井するみ(双葉社) 〈特選現代小説〉
小梛治宣・評 週刊現代 1999年04月17日号
※ 2000年問題に翻弄される企業の最前線で起きた殺人事件の謎とは?
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年04月22日号
『柔らかな頬』 桐野夏生(講談社) ★★★★1/2
◆『墜ちた鷲』 森純(読売新聞社)
大多和伴彦・評 週刊宝石 1999年04月29日号
◆「これが読みたい ミステリー」 野崎六助・評 日本経済新聞 1999年04月18日
『墜ちた鷲』 森純(読売新聞社)
『クリムゾンの迷宮』 貴志祐介(角川ホラー文庫)
『バトル・ロワイアル』 高見広春(太田出版)
《1999年05月》
◆『柔らかな頬』 桐野夏生(講談社) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
池上冬樹・評 週刊現代 1999年05月01日号
※ 失跡した娘を探しつづける一主婦と死期迫る元刑事の「真実」を探る漂流
◆『屍鬼の血族』 東雅夫編(桜桃書房)
大多和伴彦・評 週刊宝石 1999年05月06・13日号
◆『柔らかな頬』 桐野夏生(講談社)
城戸朱理・評 読売新聞社 1999年05月02日
※ 新しいタイプの社会派ミステリー
◆『活字狂想曲』 倉阪鬼一郎(時事通信社)
野矢茂樹・評 読売新聞社 1999年05月09日
※ 窓際から見た「会社」のおかしさ
◆「これが読みたい エンターテインメント」 北上次郎・評 日本経済新聞 1999年05月09日
『イントゥルーダー』 高嶋哲夫(文藝春秋)
『永遠の仔』 天童荒太(幻冬舎)
『社長物語』 薄井ゆうじ(講談社)
◆『安楽病棟』 帚木蓬生(新潮社) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
吉野仁・評 週刊現代 1999年05月22日号
※ 痴呆老人だけを収容した病棟の日常に隠された「介護者」たちのたくらみとは
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年04月22日号
『ジャッカー』 黒岩研(光文社) ★★★★1/2
『文福茶釜』 黒川博行(文藝春秋) ★★★★
◆『永遠の仔』 天童荒太(幻冬舎)〈ベストセラー快読〉
風間賢二・評 朝日新聞 1999年03月28日
※ 細部まで充実した感動作
◆『デズデモーナの不貞』 逢坂剛(文藝春秋)
木田元・評 朝日新聞 1999年03月21日
※ 高度成長の"きしみ"映す作品
◆『清張ミステリーと昭和三十年代』 藤井淑禎(文藝春秋・文春新書)
川本三郎・評 毎日新聞 1999年04月25日
※ ちょっと泣かされどこか小粋だなあ
◆『プラチナ・ビーズ』 五條瑛(集英社)
長谷部史親・評 産経新聞 1999年03月28日
※ アジアの日本考える1冊
◆『活字狂想曲』 倉阪鬼一郎(時事通信社)
梶山龍介・評 産経新聞 1999年04月12日
※ 校正係の珍体験を集めて
◆『死者の鼓動』 山田宗樹(角川書店)
稲垣真澄・評 産経新聞 1999年04月17日
※ 脳死移植の現場リアルに描写
◆『清張ミステリーと昭和三十年代』 藤井淑禎(文藝春秋・文春新書)
中川隆介・評 出版ニュース 1999年04月下旬号
◆『永遠の仔』 天童荒太(幻冬舎)
吉野仁・評 鳩よ! 1999年05月号
※ 早くもベスト級出現 家庭の病理を描く天童荒太の話題作
◆『永遠の仔』 天童荒太(幻冬舎)
吉野仁・評 小説すばる 1999年04月号
※ 練られた構成、巧みな文章。天童荒太の「永遠の仔」は、文句なしの大傑作だ!
◆『プラチナ・ビーズ』 五條瑛(集英社)
大森望・評 小説すばる 1999年04月号
※ 人物の魅力が立ったスパイ冒険小説の一級品。大型新人・五條瑛の『プラチナ・ビーズ』
◆『王妃の離婚』 佐藤賢一(集英社)
吉野仁・評 小説すばる 1999年05月号
※ 法廷劇のサスペンスとロマンスにあふれた人間ドラマ。佐藤賢一の新作
◆『黄金色の祈り』 西澤保彦(文藝春秋)
大森望・評 小説すばる 1999年05月号
※ 自伝的青春小説にひそむ本格ミステリ魂。西澤保彦の最新作
◆「国内ミステリーベスト3」 吉野仁・評 小説現代 1999年02月号
『かん湖(かんこ)』 鳴海章(集英社)
『オルガニスト』 山之口洋(新潮社)
『水霊ミズチ』 田中啓文(角川ホラー文庫)
◆「国内ミステリーベスト3」 吉野仁・評 小説現代 1999年03月号
『闇の楽園』 戸梶圭太(新潮社)
『葛橋』 坂東眞砂子(角川書店)
『レクイエム』 篠田節子(文藝春秋)
◆「国内ミステリーベスト3」 吉野仁・評 小説現代 1999年04月号
『永遠の仔』 天童荒太(幻冬舎)
『最悪』 奥田英朗(講談社)
『トウキョウ・バグ』 内山安雄(毎日新聞社)
◆「国内ミステリーベスト3」 吉野仁・評 小説現代 1999年05月号
『黄金色の祈り』 西澤保彦(文藝春秋)
『メイン・ディッシュ』 北森鴻(集英社)
『マヤ終末予言「夢見」の密室』 小森健太朗(祥伝社ノン・ノベル)
◆「国内ミステリーベスト3」 吉野仁・評 小説現代 1999年06月号
『柔らかな頬』 桐野夏生(講談社)
『安楽病棟』 帚木蓬生(新潮社)
『そこに薔薇があった』 打海文三(集英社)
◆『千里眼』 松岡圭祐(小学館) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
茶木則雄・評 週刊現代 1999年06月05日号
※ 刻一刻と迫る「首都官邸爆破」の危機に異能の臨床心理士が挑む冒険小説巨編
◆『イントゥルーダー』 高嶋哲夫(文藝春秋)
北上次郎・評 週刊文春 1999年06月03日号
※ 父と子の絆を絶妙に描いた99年度サントリーミステリー大賞受賞作
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年06月05日号
『黒猫の三角』 森博嗣(講談社ノベルス) ★★★★
『偏執の芳香 アロマパラノイド』 牧野修(アスキー) ★★★★
《1999年06月》
◆『活字狂想曲』 倉阪鬼一郎(時事通信社)
長山靖生・評 論座 1999年06月号
※ 「秘密結社」=会社社会に身を置いた異界人の見聞録
◆『清張ミステリーと昭和三十年代』 藤井淑禎(文藝春秋・文春新書)
成田龍一・評 論座 1999年06月号
※ 清張小説の舞台=都市の変化を三つの補助線で読み解く
◆『李鴎』 高村薫(講談社文庫)
中条省平・評 文学界 1999年05月号
※ 絶望から歓喜へ
◆『文福茶釜』 黒川博行(文藝春秋) 〈特選短編集〉
吉野仁・評 週刊現代 1999年06月12日号
※ 金と欲が絡み合う骨董業界の裏の裏 「贋作」をめぐる騙し合いを描く連作集
◆『朱房の鷹 宝引の辰捕物帳』 泡坂妻夫(文藝春秋)
永野啓六・評 週刊宝石 1999年06月17日号
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年06月05日号
『刹那の街角』 香納諒一(角川書店) ★★★★
『マンダレーの夕日』 祐未みらの(角川書店) ★★★★
◆「ミステリーを読む 国内作品」 香山二三郎・評 産経新聞 1999年04月11日
『黄泉津比良坂、暗夜行路』 藤木稟(徳間書店トクマ・ノベルズ)
『黄金色の祈り』 西澤保彦(文藝春秋)
『メイン・ディッシュ』 北森鴻(集英社)
◆「ミステリーを読む 国内作品」 香山二三郎・評 産経新聞 1999年05月09日
『柔らかな頬』 桐野夏生(講談社)
『イントゥルーダー』 高嶋哲夫(文藝春秋)
『クリムゾンの迷宮』 貴志祐介(角川ホラー文庫)
◆『ベルリンの秋』 春江一也(集英社)
佐々木譲・評 青春と読書 1999年07月号
※ 「イメージを喚起する都市 ―ベルリン」
◆『柔らかな頬』 桐野夏生(講談社)
大森望・評 小説すばる 1999年06月号
※ 桐野夏生の実験的試み。本格ミステリとしても読みたくなる「柔らかな頬」
◆『クリムゾンの迷宮』 貴志祐介(角川ホラー文庫)
吉野仁・評 小説すばる 1999年06月号
※ 突拍子もない設定だが、現実感がある!? 貴志祐介待望の新刊
◆『血色 系図屋奔走セリ』 物集高音(講談社ノベルス)
大森望・評 小説すばる 1999年07月号
※ 昭和の系図学者が明治の一家惨殺事件を解く!
◆『転々』 藤田宜永(双葉社)
縄田一男・評 小説すばる 1999年07月号
※ 転々と彷徨する精神と軽やかな哀切。藤田宜永の東京ロード・ノベル
◆『永遠の仔』 天童荒太(幻冬舎)
大岡玲・評 毎日新聞 1999年05月02日
※ 傷を傷のまま保って歩く勇気
◆『安楽病棟』 帚木蓬生(新潮社)
中村桂子・評 毎日新聞 1999年05月02日
※ 「安楽死」に真正面から向き合った小説
◆『バトル・ロワイアル』 高見広春(太田出版)〈ベストセラー快読〉
池上冬樹・評 朝日新聞 1999年05月23日
※ 友情と愛を描く「問題作」
◆『柔らかな頬』 桐野夏生(講談社)
斎藤美奈子・評 朝日新聞 1999年05月30日
※ 通奏低音にじつは母娘三代のドラマ
◆『茉莉子』 夏樹静子(中央公論新社)
井口優子・評 産経新聞 1999年05月31日
※ 新人のような初々しさが
◆『金色の雨』 藤田宜永(幻冬舎)
沢野ひとし・評 星星峡 1999年07月号
※ 「深い余韻を残す中年恋愛小説」
◆『撃つ薔薇』 大沢在昌(光文社) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
吉野仁・評 週刊現代 1999年07月03日号
※ 凶悪な麻薬組織へ潜入捜査を敢行した女性刑事の「内部の敵」との死闘を描く
◆『イベリアの雷鳴』 逢坂剛(講談社) 〈特選サスペンス〉
池上冬樹・評 週刊現代 1999年07月03日号
※ 欧州支配を狙うヒトラーの野望を阻め独英スパイに日系青年絡む闇の闘い
◆『撃つ薔薇』 大沢在昌(光文社)
野崎六助・評 週刊文春 1999年07月01日号
※ 潜入捜査を命じられた美人刑事が「悪」に挑む
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年07月01日号
『Miss You』 柴田よしき(文藝春秋) ★★★★1/2
《1999年07月》
◆『物語の世紀末』 笠井潔(集英社)
城戸朱理・評 読売新聞 1999年07月04日
※ 娯楽小説が映す時代の無意識
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年07月01日号
『隕石誘拐』 鯨統一郎(文藝春秋) ★★★★
『イツロベ』 藤木稟(講談社) ★★★★
◆『イントゥルーダー』 高嶋哲夫(文藝春秋)〈ベストセラー快読〉
池上冬樹・評 朝日新聞 1999年07月11日
※ 現代の父子関係を象徴
◆『QED 六歌仙の暗号』 高田崇史(講談社ノベルス)
千街晶之・評 週刊朝日 1999年07月23日号
※ 歴史の闇から掬い上げた他氏族の怨念「六歌仙」「七福神」の謎の繋がり
◆『涙流れるままに』 島田荘司(光文社カッパノベルス) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
木村貴史・評 週刊現代 1999年07月31日号
※ 数奇な運命をくぐった一女性の過去と再調査で暴かれる冤罪事件が交差して
◆『ベルリンの秋』 春江一也(集英社インターナショナル) 〈特選サスペンス〉
吉野仁・評 週刊現代 1999年07月31日号
※ 冷戦たけなわのヨーロッパを舞台に現役日本人外交官が描く「愛と冒険」
◆『文福茶釜』 黒川博行(文藝春秋)
増田みず子・評 週刊ポスト 1999年07月30日号
※ 古美術界のコン・ゲーム
◆『冬の伽藍』 小池真理子(講談社)
島村洋子・評 週刊文春 1999年07月29日号
※ 寒さ厳しい軽井沢で愛の炎が熱く燃え盛る
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年07月29日号
『火恋』 連城三紀彦(文藝春秋) ★★★★
《1999年08月》
◆『眠る馬』 雨宮町子(幻冬舎)
香山二三郎・評 星星峡 1999年08月号
※ 「様々なジャンル小説を融合させた稀有な競馬ミステリー小説」
◆『百鬼夜行 ―陰』 京極夏彦(講談社ノベルス) 〈特選短編集〉
大森望・評 週刊現代 1999年08月07日号
※ 超自然な怪異の魅力をじっくり描く 京極版「怪談集」に漂う「妖気」を満喫!
◆「国内ミステリーベスト3」 吉野仁・評 小説現代 1999年08月号
『涙流れるままに』 島田荘司(光文社カッパ・ノベルス)
『そして二人だけになった』 森博嗣(新潮社)
『イツロベ』 藤木稟(講談社)
◆『呼人』 野沢尚(講談社) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
小梛治宣・評 週刊現代 1999年08月21日・08月28日号
※ なぜ少年は12歳で成長が止まったのか 「不老不死」と「人間の幸福」を問う快作
◆『火恋』 連城三紀彦(文藝春秋) 〈特選短編集〉
吉野仁・評 週刊現代 1999年08月21日・08月28日号
※ 国際都市。香港のさまざまな「貌」を「男と女」の意表を衝くドラマで描く
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年07月29日号
『T.R.Y.』 井上尚登(角川書店) ★★★★
『白夜行』 東野圭吾(集英社) ★★★★1/2
《1999年09月》
◆『田舎の事件』 倉阪鬼一郎(幻冬舎)
中野翠・評 星星峡 1999年09月号
※ 「私のもっとも好きなタイプの小説」
◆『MISSING』 本多孝好(双葉社)
池上冬樹・評 星星峡 1999年09月号
※ 「誰にも教えたくない作家の小説集」
◆『白夜行』 東野圭吾(集英社) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
三橋暁・評 週刊現代 1999年09月04日号
※ 昭和から平成への時代相を背景にして 人間の「魂の荒野」を紡ぐ壮絶なドラマ
◆『ミレイの囚人』 土屋隆夫(光文社)
日下三蔵・評 週刊SPA! 1999年09月01日号
※ 長老の瑞々しい感性と大胆なトリックが読者を虜にする
◆『亡国のイージス』 福井晴敏(講談社) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
藤森嵐・評 週刊現代 1999年09月11日号
※ シージャックされた海自の最新鋭艦で捨て身の反撃を始める男たちのドラマ
◆『T.R.Y.』 井上尚登(角川書店) 〈特選冒険小説〉
吉野仁・評 週刊現代 1999年09月11日号
※ 今世紀初頭のアジアと日本を舞台に詐欺時と革命家が企てる壮大な策謀
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年09月09日号
◆『亡国のイージス』 福井晴敏(講談社) ★★★★★
◆『夜想曲』 依井貴裕(角川書店)
千街晶之・評 本の旅人 1999年09月号
※ 「〈あの頃〉の楽園が蘇る」
◆『ボーダーライン』 真保裕一(集英社) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
吉野仁・評 週刊現代 1999年09月18日号
※ アメリカを舞台の「失踪者捜し」を軸に日本人探偵が活躍するハードボイルド
◆『白夜行』 東野圭吾(集英社)
池上冬樹・評 小説すばる 1999年09月号
※ デビュー作から十五年。作者は本書で、豊穣をきわめる現代のエンターテインメントの
最前線に躍り出た!
◆『カナリヤは眠れない』 近藤史恵(祥伝社文庫)
大森望・評 小説すばる 1999年09月号
※ 買い物依存症の主婦が陥った危機。登場人物と会話が光る
◆『MISSING』 本多孝好(双葉社)
吉野仁・評 小説すばる 1999年09月号
※ 新人賞受賞から五年ぶりの受賞第一作! 珠玉の短編集。
◆『八月のマルクス』 新野剛志(講談社) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
吉野仁・評 週刊現代 1999年09月25日号
※ いわれなき醜聞事件で芸能界を去った元お笑いスターにかけられた殺人容疑
◆『ボーダーライン』 真保裕一(集英社)
菊田均・評 週刊ポスト 1999年09月24日号
※ 確かな手腕示す探偵小説
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年09月23日号
『八月のマルクス』 新野剛志(講談社) ★★★★1/2
『盤上の敵』 北村薫(講談社) ★★★★
◆『ボーダーライン』 真保裕一(集英社)
内藤陳・評 週刊文春 1999年09月23日号
※ L.A.で活躍する探偵サム・永岡が、"握手をするように人を殺す"男と対峙する
◆『月の砂漠をさばさばと』 北村薫、おーなり由子・絵(新潮社)
大多和伴彦・評 週刊宝石 1999年09月30日号
《1999年10月》
◆『薔薇船』 小池真理子(早川書房) 〈特選短編集〉
池上冬樹・評 週刊現代 1999年10月09日号
※ 美しく、艶めかしく、ときに狂おしく 幽玄の世界に酔うホラー&サスペンス
◆『巷説百物語』 京極夏彦(角川書店)
(無署名) 週刊現代 1999年10月09日号
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年10月07日号
◆『狼の血』 鳴海章(光文社カッパ・ノベルス) ★★★★
◆『デイブレイク』 香納諒一(幻冬舎) ★★★★
◆『八月のマルクス』 新野剛志(講談社)
立川談四楼・評 週刊宝石 1999年10月14日号
※ 主人公に「ネタ」を披露させなかったことが秀逸 それにしても主人公の相方の名前が気になる
◆『亡国のイージス』 福井春敏(講談社)
立川談四楼・評 週刊宝石 1999年10月14日号
※ 国家の自立を問い続ける江戸川乱歩賞作家、渾身の第2作
◆『八月のマルクス』 新野剛志(講談社)〈ベストセラー快読〉
池上冬樹・評 朝日新聞 1999年10月03日
※ 元芸人のハードボイルド
◆『冬の伽藍』 小池真理子(講談社)
池上冬樹・評 星星峡 1999年10月号
※ 「十五年間にわたる愛の軌跡を描く小池作品の傑作」
◆『フラッシュ・オーバー』 樋口京輔(講談社)
山前譲・評 本の旅人 1999年10月号
※ 「「映画で観てみたい!」と思わず叫びたくなるスケールの大きいデビュー作」
◆『T.R.Y.』 井上尚登(角川書店)
長谷部史親・評 波 1999年10月号
※ 「祖国喪失者の手練手管」
◆『巷説百物語』 京極夏彦(角川書店)〈ベストセラー快読〉
風間賢二・評 朝日新聞 1999年10月10日
※ まさに「妖怪ミステリー」
◆『巷説百物語』 京極夏彦(角川書店)
池上冬樹・評 日本経済新聞 1999年10月10日
※ ホラー的要素加味した時代小説
◆『復活、へび女』 池上永一(実業之日本社)
小沢信男・評 週刊ポスト 1999年10月15日号
※ 現代のメルヘン謳う佳品
◆『盤上の敵』 北村薫(講談社) 〈特選サスペンス〉
茶木則雄・評 週刊現代 1999年10月23日号
※ 夫の留守宅に銃を持つ逃亡犯が篭城! チェスの攻防になぞらえて描く白熱せ戦
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年10月21日号
『漂泊の牙』 熊谷達也(集英社) ★★★★
『カムナビ』 梅原克文(角川書店) ★★★★1/2
◆『デイブレイク』 香納諒一(幻冬舎) 〈特選サスペンス〉
池上冬樹・評 週刊現代 1999年10月30日号
※ 元自衛隊員と元ストリッパーの二人が巻きこまれた北海道を舞台の「追跡劇」
◆『沙羅は和子の名を呼ぶ』 加納朋子(集英社)
千街晶之・評 青春と読書 1999年11月号
※ 「日常からのささやかな越境」
◆『エンジェル』 石田衣良(集英社)
佐竹裕・評 青春と読書 1999年11月号
※ 「天使の心を持つDJ」
◆『T.R.Y.』 井上尚登(角川書店)
藤田香織・評 星星峡 1999年11月号
※ 「「全共闘世代」じゃない、著者の描く「革命」の魅力」
◆『カムナビ』 梅原克文(角川書店) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
大森望・評 週刊現代 1999年11月06日号
※ 謎の土偶、幻の古文書、そして殺人…… 「SF」を超えた壮大な物語世界が疾走
◆『てのひらの闇』 藤原伊織(文藝春秋)
西木正明・評 週刊文春 1999年11月04日号
※ リストラを宣言された広告代理店の課長が、会長の自殺の真相に迫る
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年11月04日号
『熱き血の誇り』 逢坂剛(新潮社) ★★★★
『流れる砂』 東直己(角川春樹事務所) ★★★★
◆『ぼっけえ、きょうてえ』 岩井志麻子(角川書店)
東雅夫・評 本の旅人 1999年11月号
※ 「シマコが来た!」
◆『カムナビ』 梅原克文(角川書店)
香山二三郎・評 本の旅人 1999年11月号
※ 「超・伝奇推理のナヴィゲーター」
《1999年11月》
◆『Pの密室』 島田荘司(講談社) 〈特選推理小説〉
村上貴史・評 週刊現代 1999年11月20日号
※ 日本を代表する名探偵が幼年時代に遭遇した二つの恐るべき難事件とは
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年11月18日号
『ぼっけえ、きょうてえ』 岩井志麻子(角川書店) ★★★★1/2
『幻獣遁走曲』 倉知淳(東京創元社) ★★★★
『象と耳鳴り』 恩田陸(祥伝社) ★★★★
◆『泡亭の一夜』 泡坂妻夫(新潮社)
中野翠・評 朝日新聞 1999年11月14日
※ 落語、怪談、人情噺 寄席仕立てで披露
◆『てのひらの闇』 藤原伊織(文藝春秋) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
小梛治宣・評 週刊現代 1999年11月27日号
※ 大手飲料会社の会長がなぜ自殺を? 背後に潜む謎を追う男の死闘を描く
◆『熱き血の誇り』 逢坂剛(新潮社)
吉野仁・評 週刊現代 1999年11月27日号 〈特選サスペンス〉
※ 人工血液をめぐる製薬会社の不正と戦国時代の悲惨な物語の接点とは?
◆『火怨 北の耀星アテルイ』 高橋克彦(講談社) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
菊池仁・評 週刊現代 1999年12月04日号
※ 圧倒的武力で「律令制国家」を拡大する朝廷に敢然と挑む少数民族の気高さ
◆『ぼっけえ、きょうてえ』 岩井志麻子(角川書店)
三橋暁・評 週刊現代 1999年12月04日号 〈特選ホラー小説〉
※ 口にしたとたんに現実となる怪異とは 地方の土着性と方言が生む恐怖の物語
◆『ハード・ボイルド・エッグ』 萩原浩(双葉社)
池上冬樹・評 週刊現代 1999年12月04日号 〈特選ハードボイルッド〉
※ 「タフな探偵」を夢見る「脱サラ男」と明治女の秘書のコンビが挑む難事件
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年12月02日号
『溺れる魚』 戸梶圭太(新潮社) ★★★★
《1999年12月》
◆『青の炎』 貴志祐介(角川書店)
三橋暁・評 週刊現代 1999年12月11日号 〈特選推理小説〉
※ 一家の平穏を踏みにじる男の出現が17歳の少年を完全犯罪へ駆り立てる
◆『M』 馳星周(文藝春秋)
池上冬樹・評 週刊現代 1999年12月18日号 〈特選短編小説〉
※ 「性の欲望」に駆り立てられる人々が快楽の彼方に見た「絶望と孤独」とは
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年12月16日号
『スリー・アゲーツ』 五條瑛(集英社) ★★★★
◆『てのひらの闇』 藤原伊織(文藝春秋)
河谷史夫・評 朝日新聞 1999年12月12日
※ 過去引きずり出す中年課長の「男気」
◆『ぼっけえ、きょうてえ』 岩井志麻子(角川書店)〈ベストセラー快読〉
風間賢二・評 朝日新聞 1999年12月12日
※ 怪奇幻想で包む女の悲哀
◆『青の炎』 貴志祐介(角川書店)〈ベストセラー快読〉
中条省平・評 朝日新聞 1999年12月19日
※ 未成年確信犯のせつなさ
◆『第4の神話』 篠田節子(角川書店) 〈今週のベスト・エンターテインメント〉
吉野仁・評 週刊現代 2000年01月01・08日号
※ 夭折した美貌の人気作家の生涯を追う女性ライターが暴きだす謎多き「素顔」
◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1999年12月30日号
『龍神町龍神一三番地』 船戸与一(徳間書店) ★★★★
『quarter mo@n クォータームーン』 中井拓志(角川書店) ★★★★1/2
◆『第4の神話』 篠田節子(角川書店)
新津きよみ・評 本の旅人 2000年01月号
※ 「〈死者〉を通して自己を発見する」
◆『熱き血の誇り』 逢坂剛(新潮社)
池上冬樹・評 星星峡 2000年01月号
※ 「絶妙にテーマを変奏する職人技は見事!」
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