推理小説 書評リスト

1998年1月〜3月

1998年08月16日更新

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《98年01月》
『レディ・ジョーカー(上・下)』 高村薫(毎日新聞社)〈今週のベスト・エンターテインメント〉
    関口苑生・評 週刊現代 1998年1月17・24日号
    ※ 巨大企業を標的にした誘拐事件があぶりだす戦後日本の「闇の年代記」

◆『未明の悪夢』 谺健二(東京創元社)〈エンターテインメント情勢分析26〉
    笠井潔・評 すばる 1998年2月号
    ※ 大量と匿名

◆「エンターテインメント私のベスト3」 森下一仁・評 日本経済新聞 1998年1月11日
    『BRAIN VALLEY(上・下)』 瀬名秀明(角川書店)
    ※ 科学で語らせる一大娯楽作品
    『ラブ・フリーク』 井上雅彦監修(廣済堂文庫)
    『ハルモニア』 篠田節子(マガジンハウス)

◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1998年1月22日号
    『神曲法廷』 山田正紀(講談社ノベルス) ★★★★
    『幻惑密室』 西澤保彦(講談社ノベルス) ★★★★

◆『OUT』 桐野夏生(講談社)〈売れてます〉
    (K)・評 毎日新聞 1997年12月22日夕刊
    ※ キレタ主婦たち 心理描写鮮やか

◆『亜智一郎の恐慌』 泡坂妻夫(双葉社)
    長谷部史親・評 週刊宝石 1998年1月29日夕刊

◆『モンキービジネス』 内山安雄(講談社)
    仲英宏・評 鳩よ! 1998年2月号
    ※ アジアと日本をテーマに文句なしのピカレスク・ロマン

◆「新刊めったくたガイド」 北上次郎・評 本の雑誌 1998年2月号
    『ナイフ』 重松清(新潮社)
    『ストライク・ゾーン』 ジム・パウトン/エリオット・アジノフ(文藝春秋)
    『夢時計』 黒井千次(講談社)
    『泣きの銀次』 宇江佐真理(講談社)
    『立身出世』 佐藤雅美(文藝春秋)
    『珍妃の井戸』 浅田次郎(講談社)
    『心とろかすような』 宮部みゆき(東京創元社)
    『侠客行』 金庸(徳間書店)

◆「新刊めったくたガイド」 池上冬樹・評 本の雑誌 1998年2月号
    『レディ・ジョーカー(上・下)』 高村薫(毎日新聞社)
    『ぼくは微動だにしないで立ちつくす』 白石文郎(幻冬社)
    『冤罪者』 折原一(文藝春秋)
    『しのびよる月』 逢坂剛(集英社)
    『美神』 小池真理子(講談社)
    『夫・遠藤周作を語る』 遠藤順子&鈴木秀子(文藝春秋)

◆『珍妃の井戸』 浅田次郎(講談社)〈今週のベスト・エンターテインメント〉
    菊池仁・評 週刊現代 1998年01月31日号
    ※ 義和団事件の渦中に生じた「王妃惨殺」事件の謎を核に中国近代史を照射する

◆『レディ・ジョーカー(上・下)』 高村薫(毎日新聞社)〈ベストセラー追跡〉
    山村基毅・評 週刊文春 1998年01月29日号

◆「エンターテインメント私のベスト3」 新保博久・評 日本経済新聞 1998年01月25日
    『血と骨』 梁石日(幻冬舎)
    ※ 悲惨さ突き抜けたモデル小説
    『危険な恩人』 新津きよみ(勁文社・ケイブンシャノベルス)
    『死仮面』 横溝正史(春陽堂・春陽文庫)

◆「エンターテインメント私のベスト3」 小谷真理・評 日本経済新聞 1998年01月25日
    『ベイスボイル・ブック』 井村恭一(新潮社)
    ※ スポーツと幻想をみごとに融合
    『水はみどろの宮』 石牟礼道子(平凡社)
    『侵略!』 井上雅彦監修(廣済堂出版・廣済堂文庫)

◆『ワシントン封印工作』 佐々木譲(新潮社)
    西上心太・評 オール讀物 1998年02月号
    ※ 日米開戦前夜、恋と政治が危険に交錯する

◆『亜智一郎の恐慌』 泡坂妻夫(双葉社)
    村上貴史・評 オール讀物 1998年02月号
    ※ 幕末を舞台に披露される泡坂魔術

◆『BRAIN VALLEY(上・下)』 瀬名秀明(角川書店)
    千街晶之・評 オール讀物 1998年02月号
    ※ 最先端科学が神の領域へ突き抜ける

◆「近ごろお勧めミステリー」 新保博久・評 朝日新聞 1998年01月10日夕刊
    『亜智一郎の恐慌』 泡坂妻夫(双葉社)
    『中山道算学奇談』 永井義男(幻冬舎)
    『珍妃の井戸』 浅田次郎(講談社)
    『異郷の帆』 多岐川恭(講談社文庫)

◆『あ・じゃ・ぱん』 矢作俊彦(新潮社)
    桜井哲夫・評 朝日新聞 1998年01月11日
    ※ 東西分割し二つの国 驚天動地の日本人論

◆「ミステリーを読む 国内作品」 香山二三郎・評 産経新聞 1998年01月18日
    『神曲法廷』 山田正紀(講談社ノベルス)
    『幻惑密室』 西澤保彦(講談社ノベルス)
    『夏のレプリカ』 森博嗣(講談社ノベルス)



《98年02月》
『ハルモニア』 篠田節子(マガジンハウス)〈今週のベスト・エンターテインメント〉
    三橋暁・評 週刊現代 1998年02月07日号
    ※ 自閉的精神障害を持つ一女性の天分が音楽への開花とともに引き起こす悪夢

◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1998年02月05日号
    『骸の誘惑』 雨宮町子(新潮社) ★★★★
    『ループ』 鈴木光司(角川書店) ★★★★1/2

◆『しのびよる月』 逢坂剛(集英社)
    吉野仁・評 小説すばる 1998年02月号
    ※ 猟奇性とは無縁の作品世界がかえって新鮮な、短編連作集

◆『レディ・ジョーカー』 高村薫(毎日新聞社)
    大森望・評 小説すばる 1998年02月号
    ※ 個人と組織の関係を軸に"現代"をまるごと描く傑作。

◆「HMM Book Revew Jミステリ・レビュー」 西上心太・評 ミステリマガジン 1998年03月号
    『ワシントン封印工作』 佐々木譲(新潮社)
    『スクランブル』 若竹七海(集英社)
    『亜智一郎の恐慌』 泡坂妻夫(双葉社)
    『猛禽の宴』 楡周平(宝島社)

◆「新刊チェックリスト【日本編】注目作ピックアップ」 山前譲・評 EQ 1998年03月号
    『冤罪者』 折原一(文藝春秋)
    『ダンチェンコの罠』 深谷忠記(双葉社)
    『未明の悪夢』 谺健二(東京創元社)
    『朱色の研究』 有栖川有栖(角川書店)
    『朝刊暮死』 結城恭介(祥伝社ノン・ノベル)
    『眠れぬイブの夢』 小森健太朗(徳間書店トクマノベルズ)
    『幻惑の死と使徒』 森博嗣(講談社ノベルス)
    『氷舞 新宿鮫VI』 大沢在昌(光文社カッパノベルス)
    『警視庁公安部 潜入捜査』 佐竹一彦(角川書店カドカワ・エンタテインメント)
    『小説たけまる増刊号』 我孫子武丸(集英社)
    『心とろかすような』 宮部みゆき(東京創元社)
    『防壁』 真保裕一(講談社)
    『錆びる心』 桐野夏生(文藝春秋)

◆「今月のベストミステリー・国内」 香山二三郎・評 小説推理 1998年03月号
    『珍妃の井戸』 浅田次郎(講談社)
    『神曲法廷』 山田正紀(講談社ノベルス)
    『幻惑密室』 西澤保彦(講談社ノベルス)
    『夏のレプリカ』 森博嗣(講談社ノベルス) 『レディ・ジョーカー』 高村薫(毎日新聞社)
    養老猛司・評 読売新聞 1998年02月08日
    ※ あいまいな日本描き切る力作

◆『ワシントン封印工作』 佐々木譲(新潮社)
    稲垣真澄・評 産経新聞 1998年01月31日
    ※ 日米開戦直前の情報戦と"愛"

◆『ループ』 鈴木光司(角川書店)
    三橋暁・評 週刊現代 1998年02月21日
    ※ 愛する者を蝕む未知の病菌の謎を追う青年の冒険が壮大なスケールで展開

◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1998年02月19日号
    『陀吉尼の紡ぐ糸』 藤木稟(徳間書店トクマ・ノベルズ) ★★★★
    『海鳴りに訊け』 風間一輝(角川書店) ★★★1/2

◆「エンターテインメント私のベスト3」 森下一仁・評 日本経済新聞 1998年02月15日
    『ループ』 鈴木光司(角川書店)
    ※ 「父性」を感じさせる完結編

◆「新刊めったくたガイド」 北上次郎・評 本の雑誌 1998年03月号
    『月神の浅き夢』 柴田よしき(角川書店)
    『ハルモニア』 篠田節子(マガジンハウス)
    『骸の誘惑』 雨宮町子(新潮社)
    『ウエンカムイの爪』 熊谷達也(集英社)
    『西郷盗撮』 風野真知雄(新人物往来社)
    『早春 その他』 藤沢周平(文藝春秋)
    『ブラッククロス』 グレッグ・アイルズ(講談社文庫)

◆「新刊めったくたガイド」 池上冬樹・評 本の雑誌 1998年03月号
    『血と骨』 梁石日(幻冬舎)
    『ワシントン封印工作』 佐々木譲(新潮社)
    『錆びる心』 桐野夏生(文藝春秋)
    『「鬼平犯科帳」に恋して候』 西尾忠久(清流出版)
    『〈男の恋〉の文学史』 小谷野敦(朝日選書)

◆「ミステリーを読む 国内作品」 香山二三郎・評 産経新聞 1998年02月15日
    『ループ』 鈴木光司(角川書店)
    『陀吉尼の紡ぐ糸』 藤木稟(徳間書店トクマ・ノベルズ)
    『骸の誘惑』 雨宮町子(新潮社)

◆『ループ』 鈴木光司(角川書店)
    大森望・評 小説すばる 1998年03月号
    ※ こんな完結編があっていいのか。驚天動地の展開。日本SFの傑作

◆『骸の誘惑』 雨宮町子(新潮社)
    吉野仁・評 小説すばる 1998年03月号
    ※ 克明に描かれた恋愛心理。語り口の独特の味が魅力。



《98年03月》

◆「国内ミステリーベスト3」 吉野仁・評 小説現代 1998年02月号
    『赤い鳥、死んだ。』 辻真先(実業之日本社)
    『ワシントン封印工作』 佐々木譲(新潮社)
    『ピュア』 神崎京介(幻冬舎ノベルス)

◆『亜智一郎の恐慌』 泡坂妻夫(双葉社)
    小森収・評 サンデー毎日 1998年01月18日号
    ※ 名探偵の御先祖様の捕物帖

◆『BRAIN VALLEY(上・下)』 瀬名秀明(角川書店)〈売れてる秘密〉
    池上冬樹・評 朝日新聞 1998年02月01日号
    ※ 脳科学で迫る大胆な野心作

◆『ワシントン封印工作』 佐々木譲(新潮社)
    池上冬樹・評 サンデー毎日 1998年02月22日号
    ※ 日米開戦前夜、危険な恋の行方

◆『赤のミステリー』『白のミステリー』 山前譲・編(光文社)
    池波志乃・評 週刊朝日 1998年02月27日号
    ※ 昭和三十年代から全盛期の現在まで日本の女性作家だけの作品集

◆『骸の誘惑』 雨宮町子(新潮社)
    長谷部史親・評 サンデー毎日 1998年03月01日号
    ※ 一気に読ませる新人作家の登場

◆『BRAIN VALLEY(上・下)』 瀬名秀明(角川書店)〈エンターテインメント情勢分析27〉
    笠井潔・評 すばる 1998年03月号
    ※ 天国と地獄

◆『レディ・ジョーカー(上・下)』 高村薫(毎日新聞社)
    後藤正治・評 潮 1998年03月号

◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1998年03月05日号
    『ハッピー』 神崎京介(幻冬舎ノベルス) ★★★★
    『Jの神話』 乾くるみ(講談社ノベルス) ★★★★1/2

◆「HMM Book Revew Jミステリ・レビュー」 西上心太・評 ミステリマガジン 1998年04月号
    『世界ミステリ作家事典(本格派編)』 森英俊(国書刊行会)
    『骸の誘惑』 雨宮町子(新潮社)
    『月神の浅き夢』 柴田よしき(角川書店)
    『ループ』 鈴木光司(角川書店)
    『メビウス・レター』 北森鴻(講談社)

◆「今月のベストミステリー・国内」 香山二三郎・評 小説推理 1998年04月号
    『骸の誘惑』 雨宮町子(新潮社)
    『ループ』 鈴木光司(角川書店)
    『陀吉尼の紡ぐ糸』 藤木稟(徳間書店トクマ・ノベルズ)
    『月神の浅き夢』 柴田よしき(角川書店) 

◆「エンターテインメント私のベスト3」 新保博久・評 日本経済新聞 1998年03月01日
    『月神の浅き夢』 柴田よしき(角川書店)
    ※ ヒロイン刑事に独自の風格
    『陀吉尼の紡ぐ糸』 藤木稟(徳間書店トクマ・ノベルズ)
    『メビウス・レター』 北森鴻(講談社)

◆「国内ミステリーベスト3」 吉野仁・評 小説現代 1998年03月号
    『メビウス・レター』 北森鴻(講談社)
    『骸の誘惑』 雨宮町子(新潮社)
    『陀吉尼の紡ぐ糸』 藤木稟(徳間書店トクマ・ノベルズ)

◆『OUT』 桐野夏生(講談社)〈ベストセラー心得 39〉
    金田浩一呂 DoBook 1998年03月号
    ※ 『このミステリーがすごい!』堂々一位の犯罪小説

◆「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1998年03月19日号
    『天使たちの場所』 香納諒一(集英社) ★★★★
    『ST 警視庁科学特捜班』 今野敏(講談社ノベルス) ★★★★

◆『レディ・ジョーカー(上・下)』 高村薫(毎日新聞社)
    仲英宏・評 鳩よ! 1998年04月号
    ※ 戦後史の中で個的な体験の絶対性とは何かを問う力作

◆『宣戦布告』 麻生幾(講談社)
    郷原宏・評 週刊現代 1998年03月28日号
    ※ 漂着した潜水艦から武装集団が消えた 日本を舞台にした本格的国際陰謀小説

◆『幸福の遺伝子』 早野梓 (新潮社)
    大森望・評 小説すばる 1998年04月号
    ※ 現代科学のアナロジーで人生を語る。科学と小説の新しい結合を示す、早野梓『幸福の遺伝子』

◆『律子 慕情』 小池真理子(集英社)
    吉野仁・評 小説すばる 1998年04月号
    ※ ごく平凡な家庭に育った少女が体験した恋と死、そして戦後。

◆「新刊めったくたガイド」 北上次郎・評 本の雑誌 1998年04月号
    『青嵐の馬』 宮本昌孝(文藝春秋)
    『わざくれ同心』 荒馬間(新潮社)
    『喜知次』 乙川優三郎(講談社)
    『洛中の霧』 東郷隆(新潮社)
    『ちゃんばら狂ブック』 山本容朗(文藝春秋)
    『イスタンブールの闇』 高樹のぶ子(中央公論社)
    『グランド・ゼロ』 北野安騎夫(徳間書店トクマノベルズ)
    『幸福の遺伝子』 早野梓(新潮社)
    『月光の東』 宮本輝(中央公論社)

◆「新刊めったくたガイド」 池上冬樹・評 本の雑誌 1998年04月号
    『13』 古川日出男(幻冬舎)
    『くたばれハリウッド』 ロバート・エヴァンズ(文藝春秋)
    『天才伝説 横山やすし』 小林信彦(文藝春秋)
    『遠い幻影』 吉村昭(文藝春秋)
    『死もまた楽し』 結城昌治(講談社)
    『フォーチュンクッキー』 斎藤綾子(幻冬舎)
    『閃光』 桐生典子(幻冬舎)
    『メビウス・レター』 北森鴻(講談社)


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