推理小説 書評リスト
1996年1月−2月
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《1月》
「エンターテインメント私のベスト3」 新保博久・評 日本経済新聞1月7日
『梟の拳』 香納諒一(講談社)
※ 自己回復する元ボクサーに爽快感
『巴里からの遺言』 藤田宜永(文藝春秋)
『窒息地帯』 本岡類(新潮社)
『鉄鼠の檻』 京極夏彦(講談社ノベルス)
北村薫・評 〈エンターテインメント〉 読売新聞 1月21日
※ 長大重厚な“至福の時”
「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 1月25日号
『ネヌウェンラーの密室』 小森健太朗(講談社ノベルス) ★★★★
『鉄鼠の檻』 京極夏彦(講談社ノベルス) ★★★★1/2
『鉄鼠の檻』 京極夏彦(講談社ノベルス)
大森望・評 週刊現代 2月10日号
※ 箱根山中の謎の寺・明慧寺を舞台に僧呂連続殺人を描く「本格風味」
の大作
『ネヌウェンラーの密室』 小森健太朗(講談社ノベルス)
週刊現代 2月10日号
『海は涸いていた』 白川道(新潮社)
家原一徳・評 週刊ポスト 2月9日号
※ 愛する者の未来のため、自ら滅びていく男の哀歌を謳い上げた、
純度100%のハードボイルド小説。
「新刊めったくたガイド」 北上次郎・評 本の雑誌 1996年2月
『私たちが好きだったこと』 宮本輝(新潮社)
『あこがれ』 阿久悠(河出書房新社)
『恋の姿勢で』 山田太一(新潮社)
『星の衣』 高橋治(講談社)
「新刊めったくたガイド」 坂東齢人・評 本の雑誌 1996年2月
『家族狩り』 天童荒太(新潮社)
『違法弁護』 中嶋博行(講談社)
『失跡症候群』 貫井徳郎(双葉社)
『戦国もぐら組』 えとう乱星(中央公論社)
『詐話師』 麻以祥子(スコラ)
「国内ミステリーベスト3」 長谷部史親・評 小説現代 1996年2月号
『G線上の悪魔』 たくきよしみつ(廣済堂出版)
『フォックスの死劇』 霞流一(角川書店)
『寒窓』 軒上泊(徳間書店)
「今月のベストミステリー・国内」 香山二三郎・評 小説推理 1996年3月号
『鉄鼠の檻』 京極夏彦(講談社ノベルス)
※ 著者の博覧強記と衒学趣味は、だが、不可能を可能にしたのみなら
ず、本格ミステリーとしても極めて独創的な世界を現出させた。…
『フォックスの死劇』 霞流一(角川書店)
『寒窓』 軒上泊(徳間書店)
『ネヌウェンラーの密室』 小森健太朗(講談社ノベルス)
「HMM Book Review 日本ミステリ」 結城信孝・評 ミステリマガジン 1996年3月号
『鉄鼠の檻』 京極夏彦(講談社ノベルス)
『繭の密室』 今邑彩(光文社カッパ・ノベルス)
『ネヌウェンラーの密室』 小森健太朗(講談社ノベルス)
『G線上の悪魔』 たくきよしみつ(廣済堂出版)
『寒窓』 軒上泊(徳間書店)
《2月》
『水無月の墓』 小池真理子(新潮社)
由良三郎・評 産経新聞 2月4日
『海は涸いていた』 白川道(新潮社)
北上次郎・評 〈エンターテインメント〉 読売新聞 2月4日
※ 超おすすめ!泣ける泣ける
『『吾輩は猫である』殺人事件』 奥泉光(新潮社)
川西政明・評 読売新聞 2月4日
「エンターテインメント私のベスト3」 新保博久・評 日本経済新聞 2月11日
『ネヌウェンラーの密室』 小森健太朗(講談社ノベルス)
※ 遺跡内の殺人劇、成熟の語り口で
『海は涸いていた』 白川道(新潮社)
『蟹喰い猿フーガ』 船戸与一(徳間書店)
『水無月の墓』 小池真理子(新潮社)
林真理子・評 朝日新聞 2月11日
※ 細やかに心理を描写 現実離れせぬ妖しさ
『海は涸いていた』 白川道(新潮社)
池上冬樹・評 産経新聞 2月12日
『恋』 小池真理子(早川書房)
荒川洋治・評 〈ベストセラー診断〉 朝日新聞 2月18日
『人質カノン』 宮部みゆき(文藝春秋)
北上次郎・評 東京新聞 2月18日
※ 巧みな構成、技法 時に名人芸披露
『『吾輩は猫である』殺人事件』 奥泉光(新潮社)
高橋俊男・評 毎日新聞 2月19日
※ 漱石『猫』の飛躍的続篇500ページの力業
『図南の翼』 小野不由美(講談社X文庫)
鏡明・評〈エンターテインメント〉 読売新聞 2月25日
『鉄鼠の檻』 京極夏彦(講談社ノベルス)
山村恭子・評 毎日新聞 2月26日
『蟹喰い猿フーガ』 船戸与一(徳間書店)
関口苑生・評 産経新聞 2月25日
『きんぴか』 浅田次郎(光文社)
岡田幸四郎・評 産経新聞 2月26日
「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 2月8日号
『海は涸いていた』 白川道(新潮社) ★★★★
『龍臥亭事件 上・下』 島田荘司(光文社カッパ・ノベルス)★★★★
『死神』 篠田節子(実業之日本社)
三橋暁・評 週刊現代 2月17日号
※ 「お役所」を書かせたら天下一品の作家が福祉事務所を舞台に
多彩な味を披露する
『鉄鼠の檻』 京極夏彦(講談社ノベルス)
新保博久・評 週刊朝日 2月16日号
※ 一読に値する失敗作 黒い魅力を放っていそうな
『海は涸いていた』 白川道(新潮社)
(蔵) 週刊宝石 2月17日号
※ まっしぐらにひた走るラストランに瞼はじんじんだ。喝采!!
「Mystery Review」 香山二三郎・評 週刊文春 2月22日号
『「吾輩は猫である」殺人事件』 奥泉光(新潮社)
※ 著者は…「とんでも本」顔負けの奇想を駆使したメタミステリーに
収斂させてみせた。… ★★★★1/2
『フォックスの死劇』 霞流一(角川書店)
池波志乃・評 週刊朝日 2月23日号
『蟹喰い猿フーガ』 船戸与一(徳間書店)
さいふうめい・評 SPA! 2月28日号
『蟹喰い猿フーガ』 船戸与一(徳間書店)
井家上隆幸・評 週刊現代 3月2日号
※ 日本人元ボクサーと伝説の詐欺師かコンビでたどる爆笑の大陸横断
道中
『きんぴか』 浅田次郎(光文社)
茶木則雄・評 週刊現代 3月2日号
※ 思いっきり笑わせて、なおかつ泣かせる…
世にも珍しいピカレスク・ロマンなのであった。…
『あした蜉蝣の旅』 志水辰夫(毎日新聞社)
(石松) 週刊ポスト 3月1日号
『あした蜉蝣の旅』 志水辰夫(毎日新聞社)
吉野仁・評 週刊現代 3月9日号
※ まさに本書は志水辰夫の世界がすべてに結集されている傑作だ。
『『吾輩は猫である』殺人事件』 奥泉光(新潮社)
日下三蔵・評 SPA! 3月6日号
※ ……「新潮ミステリー倶楽部」で出ても一向に差し支えあるまい。
1000枚一気に読める快作である。
『人質カノン』 宮部みゆき(文藝春秋)
鴨下信一・評 週刊文春 3月7日号
※ この短編集もこうした宮部みゆきワールドを愛好する読者の期待を
裏切らない。これはミステリーの型式で書かれたウェルメイドな現代
の世話物、人情噺なのだ。
『家族の肖像』 吉村達也(中央公論社)
(蔵) 週刊宝石 3月14日号
『海は涸いていた』 白川道(新潮社)
長谷部史親・評 〈今週の三冊〉サンデー毎日 3月10日号
『きんぴか』 浅田次郎(光文社)
北上次郎・評 〈今週の三冊〉サンデー毎日 3月10日号
『短編で読む推理傑作選50 上・下』 佐野洋・五木寛之編(光文社)
川村二郎(書林閑歩39) 東京人 1996年3月号
※ 戦後五十年、選りすぐりの五十人五十作
「新刊めったくたガイド」 北上次郎・評 本の雑誌 1996年3月
『海は涸いていた』 白川道(新潮社)
※ 早くも今年度のベスト1が出た!
『Cの福音』 楡周平(宝島社)
『義務と演技』 内館牧子(幻冬舎)
『新地橋』 北原亞以子(講談社)
『剣豪将軍義輝』 宮本昌孝(徳間書店)
「新刊めったくたガイド」 坂東齢人・評 本の雑誌 1996年3月
『青の時間』 薄井ゆうじ(文藝春秋)
『フォックスの死劇』 霞流一(角川書店)
『プラント・ハンターは殺さない』 山口正一(新潮社)
『香港夢幻』 高杉弾(大栄出版)
『鬼道太平記 風雲児・児島高徳』 火坂雅志(PHP研究所)
『馬場さんが、目にしみる』 栃内良(飛鳥新社)
『ミステリー倶楽部へ行こう』 山口雅也(国書刊行会)
大森望・評 小説すばる 1996年3月号
※ マニアの頂点を極めた山口雅也。
読み始めたら止まらないエッセイ集。
「国内ミステリーベスト3」 長谷部史親・評 小説現代 1996年3月号
『蟹喰い猿フーガ』 船戸与一(徳間書店)
『人質カノン』 宮部みゆき(文藝春秋)
『鉄鼠の檻』 京極夏彦(講談社ノベルス)
『浅草偏奇館の殺人』 西村京太郎(文藝春秋)
入江和夫・評 オール讀物 1996年3月号
『水無月の墓』 小池真理子(新潮社)
下森真澄・評 オール讀物 1996年3月号
※ 「幻想小説」としか名付づけようのない、不可思議で眩惑的な物語
だ。…
『海は涸いていた』 白川道(新潮社)
(師) 〈みのがせないこの一冊〉 野生時代 1996年3月号
「今月のベストミステリー・国内」 香山二三郎・評 小説推理1996年4月号
『「吾輩は猫である」殺人事件』 奥泉光(新潮社)
※ 娯楽趣向と高級文芸を見事に両立させたその技量とサービス精神に
は感服つかまつった。…
『蟹喰い猿フーガ』 船戸与一(徳間書店)
『龍臥亭事件 上・下』 島田荘司(光文社カッパ・ノベルス)
『海は涸いていた』 白川道(新潮社)
「HMM Book Review Jミステリ・レビュー」 西上心太・評 ミステリマガジン 1996年4月号
『龍臥亭事件 上・下』 島田荘司(光文社カッパ・ノベルス)
『ファンレター』 折原一(講談社)
『海は涸いていた』 白川道(新潮社)
『蟹喰い猿フーガ』 船戸与一(徳間書店)
『フォックスの死劇』 霞流一(角川書店)
「時代の病理とミステリー」 吉野仁・評
《『硝子のドレス』 北川歩実(新潮社)》
波 1996年3月号
※ ひねりのきいたサスペンスと現代の病からのサバイバル・ストーリーが
見事に融合したミステリーである
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last up date 1996/07/07