黒猫荘
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やわらかそうな本の上へでもすわってください
オーナー:砂時計
床を埋めつくす積読本の山、山、山。
ドアからベッドへと続く一筋のケモノ道。
最後に掃除機をかけたのは何年前だっけ……(遠い目)。
そんなダメ人間の部屋へようこそ。
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379. 2007年09月11日 04時41分08秒
投稿:かい賊
こんばんわ、お久しぶりです、089かい賊です。
モタモタしているのにも飽きたので復帰しました。
>キサラギ
何度か広告で見かけて気になっていたのですが、いつのまにかフェイドアウェイ。
砂時計さんのコメントを見て俄然観る気がムラムラと。次の休みにまだ上がっていれば行って来ます。
観てきたら感想、報告しますね。掛け声のみで終わらぬよう祈っててくらさい。
>ルピナス探偵団の当惑
続編に期待します、というか惜しいんです。ミステリとして“わかりやすさ”が優先されているんです。
でも、元が講談社X文庫ティーンズハートだから無理もなしなんですけど。というかこのレーベルで、
このクウォリティ(どう?→近々089で書くかも)であることを称えるべきですね。
“続編に期待”はアイロニーではないです。
そおす http://www.tsuhara.net/top.html の「万物流転」のコメントっす。
公式サイト http://www.tsuhara.net/index.html
しかしこの人の仕事、キモチワルすぎ〜♪ ハマりそうです。
ではまた、近々〜♪
376. 2007年08月19日 09時16分54秒
投稿:Gershwin Melody
「あたしだって生きてるんだお」
こんばんわ、違いの分かる男GMです。
お元気ですか幸せですか。
375. 2007年08月01日 20時44分30秒
投稿:砂時計
「喪服を着れば盛り上がれるんです!」
こんばんは、砂時計です。
『名探偵コナン』単行本の「青山剛昌の名探偵図鑑」チェック。57巻はジョゼフ・フレンチ、58巻は高樹良文でした。
四ヶ月も沈没しまいましたが、とあるミステリ映画(という枠にはくくりきれませんが、ミステリファンとしてはやはりそう呼びたい)を観たことによる昂揚感で浮上して参りました。
その映画は『キサラギ』。
密室劇にして推理劇という自分の好きなタイプの作品であることに加え、原作・脚本がドラマ『相棒』で「監禁」「ついてない女」「バベルの塔」といった快作を送り出してきた古沢良太氏、そしてとにかく評判が良い、ということで期待していたんですが、それを裏切らない面白さと満足感。
コメディとして、ミステリとして、人間賛歌として、何から何まで自分の好みにハマってくる作品で、大いに笑い、膝を打ち、そして泣きました。
何を書いてもネタバレになってしまうので内容、展開には触れませんが、『十二人の怒れる男』『探偵<スルース>』『12人の優しい日本人』といった映画が好きな人なら楽しめると思います。
特筆すべきは笑いと謎解きの融合。いわゆる「ユーモア本格」としてここまで密度の高い作品も珍しいと思います(ジョイス・ポーターを連想)。
推理部分は先が読める部分も多く、笠井潔風にいえば「難易度の低い本格」ということになるでしょうが、それは作品の弱点でも欠点でもなく、作者の技術が低いわけでもありません。
謎と伏線と意外性(そして笑い)をどう配置して、観客にどんな感興を起こさせるか、心憎いほどに考え抜かれた結果として、それがあるのです。
また、細かい部分ですが、ミステリにおける「推理」というものについての批評性を含んだセリフもあり、ミステリファンとして「おっ」と思わされました(アントニイ・バークリーを連想)。ただ、おそらくはそれと同じ効果を狙ったと思われる一場面については、個人的には「蛇足」の感を覚えました。そんなことは承知の上で余韻を楽しみたかった。もっとも、この部分を良いと評する人も多いようですし、あくまで自分の好みの問題。映画『嫌われ松子の一生』のエンドロールと同じで、多少醒める部分があったとしても、満足感に水を差すようなものではありません。
出演者(小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之)も全員役に嵌っていて、ハジケまくってます。愛すべき五人。
映画が思っていた以上に良かったので、角川文庫から出ていたノベライズ本を書店で探し、購入(オビ付きのものが残っていて良かった)。さっそく読みました(実はこれが半分と一ヶ月が過ぎた2007年で初めて読んだ小説だったり……)。
小説版は登場人物の一人による一人称で、展開やセリフはほぼ映画そのままですが、心理描写が加わったことによって違った印象を受ける部分もあります。映画では「カンのいい人なら気づく」程度の伏線になっているところが心理描写によって謎として強調されている箇所が多々あって、そこらへんはミステリとしては邪魔かな。
小説版の結末は独自のもので、映画とは違う後味を残します。個人的には映画のほうがずっと好きだなあ。
■7月の購入本
●『Fake』 五十嵐貴久 (幻冬舎文庫)
●『キサラギ』 原作・脚本:古沢良太/ノベライズ:相田冬二 (角川文庫)
●『不確定世界の探偵物語』 鏡明 (創元SF文庫)
・創元推理文庫
●『中村雅楽探偵全集3 目黒の狂女』 戸板康二 ●『夢の終わりとそのつづき』 樋口有介 ●『ルピナス探偵団の当惑』 津原泰水 ●『天啓の宴』 笠井潔――双葉文庫版積読中。 ●『天使の歌声』 北川歩実 ●『大鴉の啼く冬』 アン・クリーヴス
・新潮文庫
●『黒祠の島』 小野不由美――親本&祥伝社文庫版積読中。 ●『リオ―警視庁強行犯係・樋口顕―』 今野敏 ●『真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-A―』 本多孝好 ●『真夜中の五分前―five minutes to tomorrow side-B―』 本多孝好
・光文社文庫
●『新訳シャーロック・ホームズ全集 バスカヴィル家の犬』 アーサー・コナン・ドイル ●『船上にて』 若竹七海 ●『禍家』 三津田信三 ●『虚名の鎖』 水上勉
・講談社文庫
●『消える総生島 名探偵夢水清志郎事件ノート』 はやみねかおる ●『雷鳴のヴァンパイヤー 九鬼鴻三郎の冒険3』 笠井潔 ●『乱歩賞作家 青の謎』 阿部陽一 藤原伊織 渡辺容子 池井戸潤 不知火京介
●『シャーロック・ホームズと賢者の石』 五十嵐貴久 (カッパ・ノベルス)
●『四神金赤館銀青館不可能殺人』 倉阪鬼一郎 (講談社ノベルス)
●『ミステリ・リーグ傑作選 下』 エラリー・クイーン/飯城勇三 編 (論創海外ミステリ)
●『虚空から現れた死』 クレイトン・ロースン (原書房ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)
●『横溝正史自選集 2 獄門島』 横溝正史 (出版芸術社)
●『横溝正史自選集 7 仮面舞踏会』 横溝正史 (出版芸術社)
●『首無の如き祟るもの』 三津田信三 (原書房ミステリー・リーグ)
●『六月の桜 伊集院大介のレクイエム』 栗本薫 (講談社)
●『赤石沢教室の実験』 田代裕彦 (富士見書房)
●『密室キングダム』 柄刀一 (光文社)
●『パズルゲーム☆はいすくーる』[16] 野間美由紀 (白泉社文庫)
・講談社コミックス
●『Q.E.D.―証明終了―』[27] 加藤元浩 ●『さよなら絶望先生』[第九集] 久米田康治
●『激突!大槻ケンヂ対美女軍団』 大槻ケンヂ (洋泉社)
●『中井英夫―虚実の間に生きた作家』 (河出書房新社)
●『キサラギ オフィシャル・ムック』 (ランダムハウス講談社)
●『活字倶楽部』夏号――巻頭大特集・桜庭一樹。
●『ミステリマガジン』8月号
●『ミステリマガジン』9月号
●『小説推理』8月号
●『小説推理』9月号
●『ダ・ヴィンチ』8月号
●『IN★POCKET』7月号
●『本の雑誌』8月号
●『本の窓』8月号
374. 2007年04月09日 02時16分59秒
投稿:砂時計
「俺、参上!」
こんばんは、砂時計です。
SAMANAさま
いらっしゃいませ。
レスが遅くなってしまって大変申し訳ありません。
元のペースに戻したいとか言っておいて、舌の根の乾かぬうちに……いかんなあ。
あれも書こう、これも書こうと思って書き出せないことが多いので、ちょっとずつ出しにしていこうかと思います。
>>名探偵コナン
>作者の青山剛昌さんとオフ会でミステリ話ができたらすごく楽しい時間が
まで読んで、「過ごせました」と続くのかと思い、「ええー、そんなことがあったのか」とビックリしました(笑)。
青山さんって、割と最近までいわゆる「新本格」は読んでなかったフシがありますね。
浅見光彦シリーズが好きらしいので、コミカライズというのはどうだろう、と妄想したことがありました。
黒猫荘に住んでくれたら、菓子折りを持って挨拶に伺いたい感じですね(笑)。
>映画の『青春デンデケデケデケ』
大林作品では『さびしんぼう』『ふたり』なんかが好みだった記憶があります。
ミステリではテレビでやった『三毛猫ホームズの推理』が印象的ですが、あれは晴美のキャラの解釈がなあ……たしかに一作目ではある事情を抱えていたけど、性格自体は暗いわけじゃなかったぞ。
……と、話が逸れました。
そっちも良さそうですが、やっぱりミステリ好きとしては『ミミズクとオリーブ』から入りたい気がいたします。まずは積読の山の発掘から(爆)……。
キャパシティの貧弱さでは負けません(泣笑)。
ご存じのようにあちらのほうではしょーもないことばっかり書いてるわけですが、そうするとこっちに書く気があっても気持ちがうまく文章に乗らないというか何と言うか(まあ、元々「文章」なんて呼べるレベルのものではないんですが)。
もちっとうまくスイッチを切り替えられるようになりたいものです。
SAMANAさんの、作品のポイントを押さえて且つ「愛」を感じさせる「お勧め」の文章、見習いたいと思ってますよ。
書きこみ、どうもありがとうございました。
二週間も経ってからのレスになってしまいましたが、これに懲りずに是非またいらっしゃってくださることを待ち望んでおります。
[NAGAYA v3.13/N90201]