黒猫荘
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sweetbox
オーナー:kanau
ミステリーと紅茶とお菓子が大好きです。
ここではミステリー以外にも紅茶やお菓子、日常のことなんかも書いていこうと思っています。
国内外問わずおすすめの物があったら教えて下さい。
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63. 2004年12月05日 21時29分33秒
投稿:kanau
再びkanauです。
もう1冊読み終わりました。
『支那そば館の謎 裏(マイナー)京都ミステリー』
京都・嵐山の大悲閣というお寺の寺男、有馬次郎がお寺に良くやってくる女性新聞記者、折原けい(自称エース記者で名探偵)のせいで事件を調査するはめになる、というお話です。
ただし、彼は昔関西で広域窃盗犯をしていていた、という点が違います。
縁あって大悲閣の住職と出会い、説得されて今は表世界の住人として暮らしています。
が、折原嬢のせいで毎度事件に巻き込まれ、昔の情報ルートや盗みのテクニックなどを駆使して事件の真相を解き明かします。
短編集で、収録作は以下の通りです。
「不動明王の憂鬱」
「異教徒の晩餐」
「鮎躍る夜に」
「不如意の人」
「支那そば館の謎」
「居酒屋 十兵衛」
折原けいを始めとする脇役のキャラクターのせいか、私が今まで読んだ北森氏の作品と違いユーモアというかライトな感じの話ばかりです。
もちろん、真相はシリアスで中には悲劇的な内容の話もあります。
しかし、1番の謎は毎回有馬にヒントをくれる住職かもしれません。
非常に眠いので今日はこの辺にしておきます。
62. 2004年12月05日 16時33分40秒
投稿:kanau
kanauです。
昨日の天気の影響で今日も天気が落ち着きませんでした。
昨日から今日の午前中にかけてPCが使えなかったので、短めのものを3さつ読みました。
読了本は以下の通り。
『火曜クラブ』
表題作を始め、13の短編が収録されたミス・マープルもの。収録作は以下の通りです。
「火曜クラブ」
「アシタルテの祠」
「金塊事件」
「舗道の血痕」
「動機対機会」
「聖ペテロの指のあと」
「青いゼラニウム」
「二人の老嬢」
「四人の容疑者」
「クリスマスの悲劇」
「毒草」
「バンガロー事件」
「溺死」
前の書き込みでも触れていますが、どれも面白かったです。
特に印象に残っているのは「火曜クラブ」と「バンガロー事件」です。
あと、「青いゼラニウム」にはちょっと感心しました。トリックが化学的です。
D・L・セイヤーズの『箱の中の書類』を読んだ時も思いましたが、科学の知識が豊富ですね。
この当時の人に対する偏見かもしれませんが。
この当時の人って科学に対してどのぐらい関心と知識を持ってたんでしょうか?
『幽霊男』
金田一耕介ものの中編(長編?)です。
私の持ってるうち未読でなおかつ短いもの、という理由で選択しました(笑)。
ヌード・クラブの女性が次々と「幽霊男」と名乗る怪人に殺害されていく。しかも金田一や等々力警部の目の前でも・・・
容疑者は浮かんでくるのに、一向に捕まらず、しかも衆人環視の前で堂々と殺人をやってのけられてしまう。
おまけに物語の途中からマダムXと名乗る謎の女性まで登場してくる始末。
短いのでテンポが速く、一気に読めてしまいます。
犯人は恐らく途中で思いつくでしょうが、テンポの良さもあり、面白かったです。
『氷菓』
32号室の紅さんお薦めの1冊という事で購入しました。
お値段も良心的で学生の身分としては有難いです。
登場人物のキャラが独特、というか見た目は普通なのにこんな考え方の高校生中々いないよ、と思いつつ、でもいてもおかしくない、というカンジの子ばかり。
特に主人公の巻き込まれっぷりはわざとらしくないのにちょっと哀れを思わせるものがあったり、好感が持てました。
お話も最初は短編集?と思うようなカンジで各章ごとに「ちょっと考えてみよう」的な謎解きがあるのに、進むに連れて「氷菓」という名の文集にまつわる謎を解く、という連作短編のような長編(ですよね?)で個人的には好きです。
どうやら2作目もあるようなので、そちらも購入しようと思ってます。
現在、もう1冊を読書途中なので、今日中に読了できれば2度目の書き込みをしたいと思います。
61. 2004年12月03日 00時03分42秒
投稿:kanau
kanauです。
寒いですねー
今週だけで徐々に厚着が進行中です。
今日は鉄羅漢と地元の和菓子屋さんで売っているみるくせんべいで温まりました。
せんべいは1袋に入っている量が多くて値段が100円なので、我が家では人気のお茶請けの1つです。
現在、クリスティーの『火曜クラブ』を読んでいます。
とにかく面白いです。作品の中には真相が当たったものもありますが、そんな事は関係ありません。
ミス・マープルの彼女ならでは、といった真相に至る経緯を読むのがこの本の妙なのではないでしょうか。
他にも他作品では名前しか出てこない甥のレイモンドや『書斎の死体』に登場するバントリー夫人も登場していて先に後に出版された物を読んだ人間としてはヘンな所で感心してしまいました。
この本を読んでいるとアシモフの『黒後家蜘蛛の会』を思い出します。
実はアシモフの作品を読んだのはこれが初めてで、まさか彼が「ロボット三原則」を提唱した人だとは知りませんでした。
名前は知っていたのですが、後書きを読むまで同じ名前の別人だと思ってました。
このシリーズは第1巻に収録されている「会心の笑み」が1番です。
60. 2004年12月01日 23時30分50秒
投稿:kanau
kanauです。
今日はsweetboxのニューアルバムを購入しました。
sweetboxについてはこちらのオフィシャルサイトを見て頂く方がわかりやすいかと思います。
初のクリスマスソングも収録してあります。オリジナルから「Silemt Night」、(恐らく)聖歌まで入っています。
来年で10周年という事もあり、来年2月にはベストも発売されるようなので今から楽しみです。
『化身(アヴァターラ)』読了。
実は愛川氏の作品をまともに読んだのはこれが初めてです。
以前、根津愛ものの短編を読んだような気がするのですが記憶が曖昧です。
最初、表紙を見た時はドロドロした殺人事件を連想しましたが、全く実際は違ってました。
いわゆる「私とは誰なのか?」という出生に関する謎解きものです。
保育園での誘拐事件というショッキングな出来事から始まったと思うと次には両親が亡くなり天涯孤独となった主人公の所に謎の封書が届く。
中には保育園の写真が同封されているので、当然、こちらとしては冒頭の園児の誘拐事件が頭をよぎります。
しかし、誰が何の目的でこんな物を送るのか?主人公は本当は誰なのか?
そのような謎だけが頭を巡り先の見えない展開に引き込まれ、読み続けるしかできません。
この謎にインド神話を絡ませてあるのも面白い趣向だと思います。
ただし、それが生きているのかどうかが少し微妙ですが。
思ったより面白くて他の作品も読んでみたい気分になってます。
[NAGAYA v3.13/N90201]