黒猫荘
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オーナー:kanau
ミステリーと紅茶とお菓子が大好きです。
ここではミステリー以外にも紅茶やお菓子、日常のことなんかも書いていこうと思っています。
国内外問わずおすすめの物があったら教えて下さい。
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67. 2004年12月19日 23時57分54秒
投稿:kanau
kanauです。
今日は図書館に行って、ミスドで予約していたクリスマスセットを受け取りに行って、古本屋に行ってきました。
私が利用している図書館はどうやらクリスマスフェア(?)らしく期間限定で貸出は23日間、20冊までになっているのできっちり20冊借りてきました。
年末年始は本漬けになって過ごしたいです。
古本屋では例のごとく横溝正史を買ってきました。
できれば角川文庫版を全部集めたいです。
今日の購入本
『悪魔が来りて笛を吹く』
『犬神家の一族』
『本陣殺人事件』
『蝶々殺人事件』
『蝶々殺人事件』のみ春陽文庫で後は角川文庫です。
この本なぜかカバーが『悪魔の百唇譜』になってました。でも安かったのと一度も読んだ事がなかったので、まあいいかなと買ってしまいました。
ちなみに『犬神家の一族』は旧版、後の2冊は新版です。
今日の読了本。
『びっくり箱殺人事件』
表題作と短編『蜃気楼島の情熱』の2作を収録。
表題作は『パンドーラの箱』というスリラー風軽演劇で、俳優が「パンドラの箱」を模した箱を開けたらびっくり箱の要領でナイフが飛び出し、死んでしまう。
コメディタッチで描かれているので、テンポが速くあっという間に読めてしまいます。
他作品と違った印象を受ける作品です。
『蜃気楼島の情熱』は金田一耕介が『本陣殺人事件』で登場したパトロン、久保銀造と彼の知人で同じくアメリカ帰りの男を訪ねた先での話です。
この男性は昔、奥さんを殺された過去があるのですが、またしても2人目の奥さんを殺されてしまいます。
こちらは先の作品と違い、遣り切れなさが残ります。
最後の情景は寂しいものを感じました。
『偶然防衛』
テレビでおなじみの弁護士、猪狩文助シリーズ。短編集です。
「ぜいたく病」
「捕われの男」
「誤想防衛」
「借金は踏み倒せ」
「悪の根」
「偶然防衛」
私はこのシリーズ、テレビで知りました。
今は亡きいかりや長介氏が猪狩弁護士をやっておられるのを見てその飄々とした姿が痛快でした。
どれも全て法廷ものですが、「へえ〜」と言うような法律知識が出てきて読みながらちょとした法律を習得できる、という気分になります。
テレビシリーズのように痛快な気分になるものから後に残るようなものまで色々ですが、一貫して言えるのは猪狩弁護士が法に対する尊敬の念と正義に対する信念を持っている、という事です。
だからこそ、法廷で彼が勝訴を勝ち取る過程を見るのが面白いのかもしれません。
66. 2004年12月18日 14時38分17秒
投稿:kanau
kanauです。
読むには読んでいたのですが、ちょっと体調を崩していたので、さぼってしまいました。
という訳で今週は3冊読了。
『ほうかご探偵隊』
「不要物連続消失事件」の4人目の“被害者”となった僕こと藤原高時。
消えたものは、クラスメイトが描いた絵、飼育小屋で飼っていたニワトリ、ハリボテの招き猫の募金箱、そして僕のたて笛のまん中の部分。なぜ、この4つの“要らないもの”が消えたのか?犯人は一体だれなのか? クラスメイトの龍之介、吉野明里、成見沢めぐみの4人で事件の謎を調べることに。
あるクラス内で起こった謎の事件に4人の小学生があれこれと意見を出し合いながら、行う探偵活動のお話です。
今まで読んだミステリーランドのお話の中で一番面白かったです。
子供が読んでも大人が読んでも楽しめるミステリーだと思います。
解決編が割と長いのですが、この解決部分の中でも真相が二転三転していくので、最後まで読まずにはおれません。
ジュブナイルものだからといって手は抜いてないな、というカンジを受けました。
『七週間の闇』
臨死体験研究家の女性が、自室の壁に掛けられた巨大な歓喜仏の絵画に抱かれながら、首吊り死体で発見された。彼女の顔には異様な化粧がほどこされ、額には第三の目が。自殺か、他殺か。そして事件から五年、新たな殺人事件が発生した。
愛川晶さんの2作目の長編。
被害者が臨死体験研究家という事から臨死はもちろん、輪廻やチベット仏教などの内容がふんだんに出てきます。
犯人や犯行方法などは物語の中盤辺りでわかってしまいます。
しかし、犯人がどうなったのかは分かりません。
事件後はプロローグにわずかに書いてあるのみで、そこから想像するしかありません。
しかし、この話はそういう事よりも輪廻や臨死体験などとこれに関わるまたは関わってしまった人達の心理が見物です。
『青列車の秘密』
ポアロものの長編。
走行中の豪華列車<ブルー・トレイン>内で起きた陰惨な強盗殺人。
警察は被害者の別居中の夫を逮捕した。
必死に弁明する夫だが、妻の客室に入るところを目撃されているのだ。
だが、偶然同じ列車に乗り合わせたことから、事件の調査を依頼されたポアロが示した犯人は意外な人物だった。
事件を推理する過程ももちろん面白いですが、この話にはある魅力的な女性が登場します。
といっても彼女は若くはないし、艶やかさもありません。老婦人のお世話をずっとしていて故郷である田舎の村から出た事もなかった、控えめな人です。
けれど老婦人から相続した遺産と魅力的なグレーの瞳、それから聡明さを持っています。
彼女がある意味ではこの事件の真相を解く上での鍵となる人物です。
ちなみに彼女の故郷の村はセント・メアリ・ミード(!!)です。
65. 2004年12月13日 01時18分55秒
投稿:kanau
少し間があきました、kanauです。
週末はひたすら本を読みました。
という事で、週末の読了本。
『ポアロ登場』
ミス・マープルの次はポアロものの短編集。こちらは14話収録です。
「<西洋の星>盗難事件」
「マースドン荘の悲劇」
「安アパート事件」
「狩人荘の怪事件」
「百万ドル債権盗難事件」
「エジプト墳墓」
「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」
「首相誘拐事件」
「ミスタ・ダウンハイムの失踪」
「イタリア貴族殺害事件」
「謎の遺言書」
「ヴェールをかけた女」
「消えた廃坑」
「チョコレートの箱」
ポアロ物は長編、的なイメージがありましたが、短編も面白かったです。
全話、ヘイスティングズによる記述形式を取っていて、彼とポアロのやり取りも相変わらずで、楽しいです。
1番気に入ったのは「チョコレートの箱」。
ポアロがベルギーで刑事をしていた時の失敗をヘイスティングズに語ったものです。
ラストのやり取りが何とも言えません。
何だかんだ言ってやっぱりヘイスティングズはポアロが好きなんだなぁと思いました。
『今夜は眠れない』
宮部みゆきさんの作品の中で絶対読みたいと思っていたものです。
中学生の主人公の家に弁護士がやって来る。
弁護士は彼の母親に「放浪の相場師」と呼ばれていた男が自分の遺産、何と5億円!!を残したと言いに来た。
そのせいで、父親は死んだ男と母親の関係を疑い、家を出てしまう。
家族崩壊の危機に主人公は親友と共に真相解明に乗り出す。
ちょっぴり泣いてしまいました。
子供視点で描かれているので、子供にはどうしようもない事だけど、何とかしなきゃ、みたいな所にジーンとさせられました。
子供って大人が思っているより、大人の事を見てるし、ある意味では大人より本質を理解してたりします。
中学生の時に1度読みたかったです。
宮部さんのお話はこういう温かくてでもちょっぴり切ない、という物が好きです。
『龍臥亭事件(上下)』
これは長い、という事でずっと避けていた作品の1つです。
最近、私が利用している図書館の新刊コーナーに『龍臥亭幻想』が置いてあって、行くたびに目に入って気になってしょうがありません。
これを読むにはその前の話を読んでから、という事で借りてきました。
とりあえず、やっぱり長かったです(笑)。
御手洗シリーズの石岡和己氏が探偵役で、御手洗はノルウェーに行っている、という設定です。
作者本人が書いている通り、石岡君が探偵役になる、という事で話が長くなったという感じは否めません。
けれど、これは必要な事なんだろうと思います。
傍から見ても本人から見てもダメダメ人間状態の石岡君に自身を取り戻させるにはどうしても必要な事だったのではないか、と考えます。
お話としてはあの『八つ墓村』のモデルにもなった「津山30人」殺しを元にして書かれています。
この事件は『八つ墓村』のイメージが強かったのですが、この話を読んで「そうだったのか」と目からウロコでした。
更にとある人物が登場、という事で吉敷シリーズの方にも興味が湧いてきたので、そちらにも手が伸びそうです。
64. 2004年12月08日 23時35分09秒
投稿:無影です
76号室に入居しました無影です。
いろいろとミステリーを学びたい所ですがテストにと色々あり大変な日々を送っております。
これからよろしくお願いします。
[NAGAYA v3.13/N90201]