黒猫荘
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やわらかそうな本の上へでもすわってください
オーナー:砂時計
床を埋めつくす積読本の山、山、山。
ドアからベッドへと続く一筋のケモノ道。
最後に掃除機をかけたのは何年前だっけ……(遠い目)。
そんなダメ人間の部屋へようこそ。
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300. 2006年03月15日 00時13分22秒
投稿:砂時計
「貴様は毛ジラミだ」
こんばんは、砂時計です。
足立さま
いらっしゃいませ。
>やっと「容疑者Xの献身」読みました。
>話題にはなっても問題になる作ではないのでは、というのが正直な感想です。
同感です。
ま、直木賞選考会はともかくとして、ミステリ方面では作品そのものよりも「本格ミステリとしての高評価」に対して疑問視する意見がある、ということなんですけどね。
それに関連した話ですが、『ミステリーズ!』Vol.15に載った笠井潔氏の評論を飛ばし飛ばし読みました(なぜ飛ばし飛ばしかというと、未読のセイヤーズの某作品の犯人の名前がいきなり出てきて「うわっ!」と思い、その作品についての記述を避けて読んだから。しっかりその名前はインプットされちゃったけど、これはネタバレじゃないのだろうか)。
笠井論では『容疑者Xの献身』について、物語のある時点で真相に達しえない読者の存在を問題視しているわけですが、自分としては逆にその時点で真相に達してしまう読者のほうが問題ではないのか、という感想を持ちました(ネタバレになっちゃうので掲示板上では詳しく書けないんですが)。
話は変わりますが、来月発売される光文社文庫の高木彬光『人形はなぜ殺される』の新装版について、二階堂黎人氏のサイトに興味深い情報がありますよ。
他の方はともかく、自分の購入本は嗜好が偏っているし(例えば↓今月の光文社文庫では大沢在昌『風化水脈 新宿鮫VIII』、稲見一良『セント・メリーのリボン』、笹沢左保『海賊船幽霊丸』などはスルー)、文庫本以外のミステリ本は限られたものしか買わないし、ということで情報としてはあまり価値はないような気がしますが、少しでもお役に立っているとしたら嬉しいです。
書きこみ、どうもありがとうございました。
■3/14の購入本
・光文社文庫
●『修道士カドフェル20 背教者カドフェル』 エリス・ピーターズ――シリーズ最終巻……って全部積読状態だし。 ●『父からの手紙』 小杉健治 ●『新・本格推理06 不完全殺人事件』 二階堂黎人 編
●『時効警察』 三木聡 岩松了 園子温 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 塚本連平 (角川書店)――ドラマのノベライズ本(ノベライズ・進藤良彦)。シナリオ本も出してほしいなあ。
299. 2006年03月13日 23時08分11秒
投稿:足立雅弘(屋根裏)
やっと「容疑者Xの献身」読みました。それから「オール讀物」の直木賞選評読みました。こちらで、選評にネタバレあり、と教えていただいたおかげで、被害にあわずにすみました。お礼申し上げます。
この作については、ほうぼうでいろいろ言われているので、覚悟して読んだのですが、話題にはなっても問題になる作ではないのでは、というのが正直な感想です。(作品自体にはたいへん感心しました。名作だと思います)
ところで、ケンパッチン、ことカーの「剣の八」が新訳で出ていたのですね。そんなことも自力ではわからなくなっておりました。(一応カーファンのつもりだったのに。針金入りくらいの) 砂時計さんや、よつやさん、紅さん、など皆様の購書日記がたよりです。またよろしくお願いします。
298. 2006年03月12日 22時22分41秒
投稿:砂時計
「僕の興味はただ『真実』を知るという点にあるので、それ以上のことは、実はどうでもいいのだ」
こんばんは、砂時計です。
昨日の書きこみで思い出したんですが、日本テレビ系列のミステリ・アニメといえば、『青春アニメ全集』でアニメ化された江戸川乱歩原作の「屋根裏の散歩者」「心理試験」「赤い部屋」も、もう一度観てみたいなあ。
「心理試験」に登場する蕗屋清一郎は個人的に大好きな犯人なのに(倒叙ミステリなのでネタバレではありません)、アニメでは陰気で神経質そうな小男として描かれていて「こんなの蕗屋清一郎じゃないやい!」と憤慨した憶えがありますが、そんなこんなも含めて見返してみたい気持ちなのです。
ああ、DVD化してくれないかなあ(こればっか)。、ビデオ版は今も買えるみたいですが。
日本テレビ系列のミステリ・アニメといえば(その2)、10周年を迎えたアニメ『名探偵コナン』。明日の夜7時から放映される劇場版第1作『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』は、爆弾サスペンスとしてなかなかに面白い作品なので、未見の方はこの機会に是非是非、とプッシュしておきますです。
『古畑任三郎』や『ケータイ刑事 銭形愛』の爆弾の回に通じる趣向もあるんですよねー。
■3/12の購入本
●『剣の八』 ジョン・ディクスン・カー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
●『殺人の駒音』 亜木冬彦 (MYCOM将棋文庫EX)
・文春文庫
●『天井男の奇想 倒錯のオブジェ』 折原一――親本積読中。メインタイトルとサブタイトルが入れ替わっての文庫化。 ●『イン・ザ・プール』 奥田英朗 ●『おこう紅絵暦』 高橋克彦 ●『淑女の休日』 柴田よしき ●『詩歌の待ち伏せ 2』 北村薫
●『ミステリーズ!』Vol.15
●『本の雑誌』4月号
297. 2006年03月11日 15時02分06秒
投稿:砂時計
「キーワードは5つ」
こんにちは、砂時計です。
買いたいなあ、『時効警察』DVD−BOX。未放送部分も復活してるそうだし。ただ、先立つものが……。
数年前に日本テレビ系列で、視聴者投稿を元にアニメを作る『週刊ストーリーランド』という番組がありました。
面白い話を教えてくれた視聴者に賞金を、というコンセプトはサッパリ理解できなかったし、大嫌いな五味一男演出だったし……ということで番組そのものには正直いい印象を持っていないんですが、その中でシリーズ化されていた「女警部 神宮寺葉子」シリーズは大好きでした。
リアル・タッチの絵と強引なトンデモ系トリックの組み合わせや、アッという間の解決、決めゼリフの「キーワードその1」、推理を突きつけられた犯人が狼狽しながら証拠があるのかと悪あがきするお約束などが醸し出すヘンさ加減にヤられてしまったのです(まともなミステリファンにはオススメし難い内容ですが……)。
ふと思い立ってネット検索したところ、このシリーズの作品リストをまとめたサイトなどは見当たらないようだったので、公式サイトの「書庫」からこのシリーズだけ拾ってリスト化してみたくなりました(この公式サイト、作品紹介に原作クレジットが無いのは問題だよなあ)。
【女警部 神宮寺葉子】シリーズ
01.「静かな毒の死体」(2000.08.03放映)
02.「姿なき放火犯」(2000.09.21放映)
03.「ロープの疑惑」(2000.10.19放映)
04.「呪いの銃弾」(2000.11.16放映)
05.「寒がりな死体」(2000.11.30放映)
06.「囮のマンホール」(2000.12.14放映)
07.「ミイラ殺人事件」(2001.01.11放映)
08.「温泉旅館殺人事件」(2001.02.01放映)
09.「水鉄砲殺人事件」(2001.02.08放映)
10.「理由のない凶器」(2001.02.22放映)
11.「寝台特急殺人事件」(2001.03.01放映)
12.「大地を揺らす騎士」(2001.05.31放映)
13.「スカイダイビング殺人事件」(2001.07.05放映)
14.「操られたモーターボート」(2001.09.13放映)
リンク先(公式サイト中の各エピソード)には解決部分を含むあらすじが載っていますが、回を追うにつれてバカ度が増しているような……「大地を揺らす騎士」なんか凄いにゃあ。
中にはどっかで読んだようなトリックもありますが(小栗虫太郎かよ、なんてのも)、まあ、ご愛嬌の範囲かと。ただ、「理由のない凶器」は、泡坂妻夫「病人に刃物」を読んだことの無い人が見るとネタバレ必至なので要注意(謎部分はアレンジしてるけど、舞台設定と核になる部分がそのまま)。
ああ、DVD化してくれないかなあ(無理です)。あるいは同じ日テレの『ドラマコンプレックス』枠でドラマ化を。二時間で五話くらいのオムニバスという形で見てみたいっす。
■3/10の購入本
●『アベラシオン』(上) 篠田真由美 (講談社ノベルス)
[NAGAYA v3.13/N90201]