黒猫荘
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やわらかそうな本の上へでもすわってください
オーナー:砂時計

床を埋めつくす積読本の山、山、山。
ドアからベッドへと続く一筋のケモノ道。
最後に掃除機をかけたのは何年前だっけ……(遠い目)。
そんなダメ人間の部屋へようこそ。

  45〜48件 
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332. 2006年06月10日 23時34分13秒  投稿:砂時計 
「ジークナオン!」
こんばんは、本日五度目の砂時計です。

『パチ漫―かわかずお作品集』(洋泉社)読了。
ありとあらゆるマンガ家の絵と作風を高いクオリティで再現してパロディ/パスティーシュ作品を生み出してきた「パチ漫」シリーズの一部が単行本化。
収録作品は、
「パチ漫入門」(元ネタ・学習まんが)
「足立のゲン」(元ネタ・『はだしのゲン』+『あしたのジョー』)
「名たんていカゲマソ」(元ネタ・『名たんていカゲマン』)
「カストロ球団」(元ネタ・『アストロ球団』)
「コースをねらえ!」(元ネタ・『エースをねらえ!』)
「包丁人アジ平」(元ネタ・『包丁人味平』)
「二丁目の夕日」(元ネタ・『三丁目の夕日』)
「某出版社版編集王」(元ネタ・『編集王』)
「アイドル スーパースター列伝」(元ネタ・『プロレス スーパースター列伝』)
「ビー・バップ ハイティーンズ」(元ネタ・『BE-BOP-HIGH SCHOOL』)
「BOYS B…まで」(元ネタ・『BOYS BE…』)
「哭きの龍」(元ネタ・『哭きの竜』)
「わたしは新語」(元ネタ・『わたしは真悟』)
「恐怖スポーツ新聞」(元ネタ・『恐怖新聞』)
「サラリーマン魔ン太郎」(元ネタ・『魔太郎がくる!!』+『サラリーマン金太郎』)
「地獄の裏子守唄」(元ネタ・『地獄の子守唄』)
「画の鳥」(元ネタ・『火の鳥』)

単行本化が実現したのは嬉しい限りなんですが、もっと面白い作品は他にもあるので、これ一冊で終わってしまわないことを願います(編集者ネタの重複など作品選択にはちょっと不満も)。
この本に解説を寄せている長谷邦夫氏の『パロディ漫画大全』くらいのボリュームで全作収録した一冊本だったら良かったのになあ(『パロディ漫画大全』のほうは自分のマンガに関する教養の無さゆえに充分にその面白さを味わうことができなかったんですが)。
元ネタ作品の権利関係などで単行本化が叶わない作品などがなければいいんですけどね。
続巻があるとしたら、『DEATH NOTE』と、その原作者・大場つぐみの正体と見られているガモウひろしの『とっても!ラッキーマン』を混ぜ合わせた「LUCKY NOTE」も是非収録してほしいところです。

■5/27〜6/9の購入本(5)

『ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典』 西尾維新 (講談社ノベルス)

『ダ・ヴィンチ』7月号
331. 2006年06月10日 22時43分06秒  投稿:砂時計 
「お客様をつかもう」
こんばんは、本日四度目の砂時計です。

先週の金曜日に映画『嫌われ松子の一生』を観てきました。
爆笑。ボロ泣き。思いっきりツボでした。
去年の私的ベスト1映画は『リンダ リンダ リンダ』でしたが、今年はコレで決まりかなあ。

■5/27〜6/9の購入本(4)

『嫌われ松子の一生』(上・下) 山田宗樹 (幻冬舎文庫)――どんな脚色が施されたのかが無性に知りたくなり、映画を観た帰りに本屋に寄って購入。

『嫌われ松子の一生』 山田宗樹 (幻冬舎スタンダード)――で、文庫版を買った翌日に新書判も購入。いや、文庫は文庫で欲しかったんですが、そっちは分冊だったので一冊本も欲しいなあ(特にこういう物語は)というのと、文庫は映画バージョンの表紙のを選んだのでオリジナル・デザインのも欲しいなあ、という理由で……。

『『嫌われ松子の一生』オフィシャル・ブック』 (キネマ旬報社)――映画のオフィシャル・ブック。キャスト&スタッフインタビューなどの他に、シナリオが掲載されているのが嬉しい(キャスト&スタッフインタビューといえば、映画のパンフレットも700円が安く思えるくらいの充実ぶりでした)。

『嫌われ松子の一年』 中谷美紀 (ぴあ)――主演女優による撮影日記。監督との憎まれ口の叩き合いがムチャクチャ面白い。監督の心無い一言で気持ちが切れ、現場をあとにしたという深刻なトラブルの話もありましたが、この本を読んだ限りでは、監督との不仲だの和解だのと大げさに騒ぐほどの対立は感じられず、むしろ羨ましい関係だなあ、と自分には思えました。
330. 2006年06月10日 22時09分23秒  投稿:砂時計 
「ストロベリー・トーク中だ黙ってろ」
こんばんは、本日三度目の砂時計です。

『週刊少年サンデー』で九年間連載されていた藤田和日郎『からくりサーカス』が先週号で閉幕。
終盤の展開には不満もありましたが、長い間楽しませてもらいました。
特に「からくり編」が始まってから「サーカス編」が終わるまでの面白さは抜群で、どれだけの興奮と感動を味わったことか。
多くの伏線の収束には、ミステリの意外性に通じる快感も。中には最初から計算していたわけではなかっただろうと思われるものもありましたが、鈴木光司の『リング』『らせん』『ループ』と同様、後づけの伏線でも上手く活用すれば効果があるんだなあ、と思い知らされました。

その藤田和日郎の『藤田和日郎短編傑作集(1) 夜の歌』(小学館文庫)を読了。
未読だった初期作品も新鮮でしたが、やはり実力をつけてから描かれた「からくりの君」や「夜に散歩しないかね」のほうが面白さはずっと上。
実はこの短編集を買ったのは「夜に散歩しないかね」が収録されていたからで、これ、ミステリ漫画として大好きな作品なんですよねー。
大正時代の話で、古き良き「探偵小説」の世界が描き出されています。怪奇性、猟奇性、大仕掛けなトリック。個人的には「記憶」についての謎解きが好みです。
探偵の削夜秋平も魅力的。飄々とした外見と雰囲気を持ちながら、暗い影を抱えたキャラクター。雑誌で読んだ時から思っていることですが、彼(あるいは最後で姿を見せた人物)を探偵役としたシリーズを描いてくれないかなあ。

■5/27〜6/9の購入本(3)

『リピート』 乾くるみ (文藝春秋)
『シェルター 終末の殺人』 三津田信三 (東京創元社◎ミステリ・フロンティア)

『バロム・1/クロスファイル』 (リイド社)――三年前に発売された文庫本ですが、初めて本屋で目にして購入。劇画・特撮・アニメ、全ての『バロム・1』についてのオールストーリーガイドや設定資料集などが掲載された一冊。特撮ドラマ版のプロデューサーだった平山亨氏や白鳥健太郎役の高野浩幸氏(<「高」は本当は旧字)、アニメ版プロデューサーの土橋哲也氏、原作者・さいとう・たかを氏らのインタビューもあり。
329. 2006年06月10日 20時20分16秒  投稿:砂時計 
「ただいま」
こんばんは、本日二度目の砂時計です。

角川文庫版(上中下巻)が出てすぐに内容は同じ角川スニーカー文庫版(全四巻)も発売。
アニメ映画公開という事情はあるにしても珍しいケースじゃないでしょうか、宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー』。

■5/27〜6/9の購入本(2)

・創元推理文庫
『りら荘事件』 鮎川哲也 ●『不思議島』 多島斗志之

『パチ漫―かわかずお作品集』 かわかずお (洋泉社)

『ミステリマガジン』7月号――創刊50周年記念号。

[NAGAYA v3.13/N90201]