黒猫荘
(mobile版)

[023号] [025号]
[入居者リスト]
回廊亭
オーナー:のりりん
ようこそ、回廊亭へ!
読了本と一言感想を目的に間借りしています。書き込みはどなたでもお気軽にどうぞ。
自己紹介でも。
読書特徴・・・広く浅く、気にいった作家の本は徹底的に読む
欠点・・・忘れっぽい。内容を覚えている本は1割に満たない
好きなミステリジャンル・・・叙述トリック、ミッシングリンク、孤島や嵐の山荘などの閉鎖状況における連続殺人もの、変わった動機、青春もの、バラバラ殺人
苦手なジャンル・・・薀蓄たっぷり、歴史もの、描写が痛すぎる暴力シーン、官能もの、幻想系
追っかけ作家
綾辻行人・東野圭吾・麻耶雄嵩・歌野晶午・浦賀和宏・乙一・近藤史恵・貫井徳郎・本多孝好・北川歩実・法月綸太郎・黒田研二・谺健二・道尾秀介・三津田信三
そして…折原一&中町信&リチャードニーリー
中西智明『消失!』をマイベストにしています。
← 33〜36件 →
[HomePage]
▼ 投稿する
416. 2006年06月21日 14時05分52秒
投稿:のりりん
今月は読書熱が復活している気がします。頑張って積読解消していこう。おー!
読了本
・『モドキ』ほしおさなえ
ホラー色。体の中から自分の分身みたいな小さい生物がたくさん生まれてそれをネットで公開したり売ったりする話。想像すると不気味。もしかしたら、平穏をどことなく軽蔑して、世の中を斜めに見ている人はすべてヒトモドキである、といいたいのかもしれない、と思った。
・『出口のない部屋』岸田るり子
面白かった。いつ誰にどうやってかがわからないまま、出口のない部屋に監禁された三人の男女。部屋に閉じ込められる前の物語を、監禁された者たち当人とは違う人たちの視点で繰り広げられる。それぞれの物語だけでもそのまま長編で使えそうなほど面白い。けど、カニバリズムシーンは不必要に感じた。
・『東京バンドワゴン』小路幸也
連作短編集。読み終わるのが勿体無いほど好きな世界だ。古本屋兼カフェを営む大家族の日常に起きた些細な謎。謎そのものを楽しむよりも人情愛の物語として読む方が良い。前々から感じているが、小路作品からは「人の優しさ」を教えられる気がする。全作品読了しているわけではないが、だいたい家族や人の絆が主題となる作品が多い。家族といえば、貫井徳郎の作品も、ところどころ家族や血の繋がりを用いることが多いが、陰の部分が多く小路作品とは対象的。でもどちらも非常に面白いけど。
SAMANAさん>
ずっと読む気が起きなくて焦っていたのですが、徐々に読みたいから読む、という読書スタイルに戻ってきました。荻原浩、普通に楽しめる面白さでしたね。ドラマ化して欲しいです。他の作品も、時間があったら読んでみたいです。
17年後ですか……。あまり想像したくないですね(苦笑)。その頃は「本」というものがどう変化しているかが気になります。本の中身がディスク化して、本を買うというよりも、本の中身を買う、というようになってしまう気がします。
415. 2006年06月20日 07時41分31秒
投稿:SAMANA
ご無沙汰ぶりです。16号室SAMANAです〜。
>読了本
快調な読了ペースで羨ましいです。そのペースを私にも少しわけてやって
ください(笑)。
『噂』(荻原浩)は私も既読。荻原初読作品だったんですが、その面白さ
にやられて「お勧め」にした作品です。今ではもう一番最後のオチしか覚
えておりませんが、「ミステリ系エンタメ」でなく「エンタメ系ミステリ」
と自分の中で位置づけたようなので、そのあたりもお勧めにした要因だっ
たのかもしれません。
今月買った本のなかで一番の期待は『M.G.H. 楽園の鏡像』(三雲岳斗)。
評判を耳にして文庫落ちしたら必ず買おうと思っていたのになかなか文庫落
ちせずヤキモキしていただけに喜びもひとしおです。といっても楽しむのは
たぶん17年後なんですが(汗)。
ただいまは『岡田鯱彦名作選』日下三蔵編(河出文庫)を読書中。
ミステリというよりも、怪談とか講談とか昔話とかいった話に見られるよう
な構成(驚き)パターンが主なのかな、と感じております。
そいでは!!
414. 2006年06月14日 09時25分01秒
投稿:のりりん
忘れないうちに読了本UP
読了本
・『モダンのクールダウン』稲葉振一郎
小説外。社会心理学みたいなジャンル。具体例はSFやファンタジーだったが、ミステリでも当てはまる。「環境管理型社会」「嫌われたくない症候」「サバルタン」なんとなくわかるようなことをしっかりと言葉で定義づけしてくれている。頭の中でもやもやしていることを整理するのに非常に参考になる本。時々再読したい。
・『上手なミステリの書き方教えます』浦賀和宏
オタクについての社会問題を考えさせる描写があり、深く考え込んでしまい、結局自分は作者と考えが似ているなあと思った。だけど、小説としてこれはどーかな、と疑問。脳内での言葉を連ねているだけで、肝心のストーリーが置き去りにされているような感じを受ける。これはこれでよいと言われるかもしれないが、私はもっと中和が取れている作品を読みたい。
・『噂』荻原浩
面白かった。オーソドックスな警察操作型小説。良くできた、というよりも安心して読める内容。猟奇事件って、やっぱり「何故」を考えてしまうなあ。ネットであちこち感想を見たせいか、オチは想像できた。驚いたというよりも、よくできているなあという感じ。
413. 2006年06月07日 16時07分36秒
投稿:のりりん
ちょっと留守にしていました。
ミステリチャンネル6月のなんとかというコーナーで、本格ミステリ大賞公開開票式の模様がちょこっと映ったみたいです。なんか、私もばっちり映っていたらしいです。びっくり。
読了本
・『にわか大根』近藤史恵
時代シリーズの中編集。テーマが重たすぎる。中篇だとさらっと読んでしまいがちなので、長編にしてひとつひとつをじっくり扱ってもらいたかった。特に表題作は深い話だ。
・『ぼくのメジャースプーン』辻村深月
自分を変える本に出会ってしまった。罪と罰について、小学生のぼくの目を通して読者も考えさせられる。最後を読者の想像にゆだねるところがまたよし。過去の作品とも繋がっていたことにびっくり。ミステリ的にはそれほどいいとは思わなかった。
・『銃とチョコレート』乙一
ミステリーランド。大人の目で描く作品が多いシリーズだったが、完全に目線が子供。たぶん、子供が読んだら一緒になってわくわくはらはらするんじゃないのかな。遠い異国の話なのに、自分のすぐ近くで起こっているように思わせる。ひとつ気がかりなのが、悪いことに対してスルーしがちなこと。辻村作品では悪いことについて子供がしっかりと考える部分があったからか、あまりにも置き去りに感じる。でも、この本を読んだ子供が大人になってデパートのチョコレート売り場を訪れたとき、きっと懐かしく思うだろう。
・『カンニング少女』黒田研二
姉の死について調べる目的のために、カンニングして難解な大学の試験を受けようとする少女と少女を応援する友人たち。ここまで知恵を出せるなら、別の方法で事件を調べられたのではないかと思うと、納得がいかない小説。解決もすぐにわかるのに、気づかないかなぁとびっくりした。
・『チョコレートビースト』加藤実秋
『インディゴの夜』第二段。ホスト自身に話が動き、肝心のホストクラブがそんなに出てこなかったのが物足りない。シリーズとして読んでいるから楽しめたことは楽しめた。主人公の観察描写が面白い。ドラマ化してほしいなあ。
タイトルにチョコレートとつく作品が多い気がするのは気のせいか。カカオ99%の影響か。
キリさん>
ほんと、私は変換ミスが多いのですよ。ひどいときはタイトルそのものや作者名を間違えていることもあります。申し訳ないです。いい加減な性格というのがこういうところで出てきてしまうのですね。
[NAGAYA v3.13/N90201]