黒猫荘
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やわらかそうな本の上へでもすわってください
オーナー:砂時計

床を埋めつくす積読本の山、山、山。
ドアからベッドへと続く一筋のケモノ道。
最後に掃除機をかけたのは何年前だっけ……(遠い目)。
そんなダメ人間の部屋へようこそ。

  177〜180件 
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191. 2005年10月19日 17時14分08秒  投稿:砂時計 
「だいじょうぶ。あなたを ころさせは しないわ」
こんにちは、砂時計です。

ロッテが日本シリーズ進出を決めましたが、水島新司マンガの世界では、ちょっと変わった日本シリーズの真っ最中。
『新 野球狂の詩』では岩田鉄五郎をはじめとする札幌メッツがセ・リーグ優勝、『ドカベン スーパースターズ編』では山田太郎をはじめとする東京スーパースターズがパ・リーグ優勝を決めたんですが、それを受けて現在、毎週木曜発売の『モーニング』(講談社)・『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で8週連続で同じ試合をそれぞれのチームの視点から同時進行で描くという試みが行われているのです。

こういった趣向の作品ですぐ頭に浮かぶのは、小説では『冷静と情熱のあいだ』でしょうか(読んでないけど)。
歌では、南佳孝「スタンダード・ナンバー」と薬師丸ひろ子「メイン・テーマ」が、同一曲で、同じ場面を男性視点と女性視点で描いた歌詞だったのを思い出します。
作詞の松本隆は「メイン・テーマ」発売当時「日本初の試み」という内容の発言をしてましたが、実はそれ以前に森雪之丞が沖田浩之、浜田朱里のそれぞれのシングルのB面の曲「ふたつのラブ・ストーリー」でほとんど同じことをやってるんですよね。

それと似たような趣向が一つの作品内で展開されるケースもありますが、そんな中で記憶に鮮明に残っているのが、日渡早紀のマンガ『ぼくの地球を守って』。
趣向が物語上の仕掛けとして見事に機能していて、あれにはミステリにおける「意外性」と同種の驚きがありました。

■10/18の購入本

『Q.E.D.―証明終了―』[22] 加藤元浩(講談社コミックス)
『「容疑者 室井慎次」シナリオ・ガイドブック』 脚本・君塚良一(キネ旬ムック)――この『踊る大捜査線』関連のシナリオ・ガイドブックのシリーズは(君塚脚本じゃない『交渉人 真下正義』のを除いて)全部買っています。脚本(決定稿)と完成された映像作品との違いまで細かく書かれていて面白いんですよね。映画のシリーズは過去の三作とも劇場で見て自分にとってはどれもハズレだったので今回の『室井』はTV放映待ちということにしたんですが、それでもシナリオ本は欲しいんだよなあ。
189. 2005年10月18日 12時42分45秒  投稿:砂時計 
「がんばれ満里奈ちゃん!名前が喫茶店みたいだ」
こんにちは、砂時計です。
来年の正月に三夜連続で放映される『古畑任三郎』の新作、第二夜はマリナーズのイチロー選手が本人役で犯人を演じるそうですね。彼が『古畑』ファンであることを知ったスタッフのアプローチによるものなのかな。小林信彦氏はSMAPの時同様の批判をするでしょうか。

足立さま
いらっしゃいませ、はじめまして。
52号室での書きこみは拝見しています。

自分の書きこみがお役に立てたようで嬉しいです。
ポケット文庫の続刊は楽しみですね。自分は、買ったのはいいんですが、『悪魔の口笛』も「闇に開く窓」もまだ読んでいません。それどころか、出た時に買った扶桑社文庫の初稿版『刺青殺人事件』も積読状態だったり……イカンですね。

書きこみ、どうもありがとうございました。こちらこそ、よろしくお願いします。

さて、前の書きこみの件ですが、他の本屋でも確かめてみたところ、講談社文庫や文春文庫でも作品によってはBタイプになっていることが判明。
「出版社によって違う」という前提が脆くも崩れ去ってしまいました。

そこで、論理のアクロバット。

西村京太郎は二人いる、と考えれば辻褄が合うじゃないか、五郎。おそらく、西村京太郎AがAタイプ、西村・F・京太郎がBタイプの文章を書いているんだと思うね、わたしは。

……つまんないですね、ハイ。
こうなると、一度捨てた執筆時期のセンを洗い直してみる必要がありそうですな、ボス(露口茂の口調で)。そうだな、まずは各出版社の西村作品を当たってみて、完全執筆順に並べるんだ。頼んだぞ、みんな(石原裕次郎の口調で)。

もちろん、そんなめんどくさいことをしてまで確かめる気はありません(迷宮入り)。
188. 2005年10月18日 01時33分11秒  投稿:足立雅弘 

 はじめまして。52号室に出入りしている足立と申します。
 砂時計さんの書き込みを見て、初めてポプラ ポケット文庫の存在と、正史・彬光の少年物が発行されているのを知り、おかげで入手できました。自分では神津恭介のファンのつもりでしたが、うかつなことでした。うかつといえば、刺青殺人事件は買ってあったのに「闇に開く窓」が収録されているのにも、気がつきませんでした。うかつの上塗りですな。
 ともあれポプラ社は何が出てくるか(知ってる人は知ってるのでしょうが)楽しみですね。
 またよろしくおねがいします。
187. 2005年10月15日 19時45分10秒  投稿:砂時計 
「と、亀井は、いった」
こんにちは、砂時計です。

本屋で徳間文庫の西村京太郎の新刊を何気なく手にとったんですが、パラパラページをめくっていて、アレ?と思ったことが。
西村作品といえば、ある時期から文章中の読点の数が異常に多くなっていて、その象徴ともいえる「と、十津川は、いった。」というフレーズがすぐ頭に浮かぶんですが、この新刊では、それが「と、十津川はいった。」というように「、」が一つ減ってるんです。
もしかしたら文章のスタイルが変わったのか?だとしたらいつから?と思って本屋にあった文庫本の西村作品で近年刊行のものをいくつか当たってみたんですが、どうやらスタイルが変わったわけではなく、出版社によって違っている模様。
まとめてみると、

Aタイプ:「と、十津川は、いった。」……講談社文庫、角川文庫、文春文庫
Bタイプ:「と、十津川はいった。」……新潮文庫、徳間文庫、光文社文庫

一冊の中に別のタイプが紛れこんでいる場合もありますが、頻度的には問題にならないくらいなので、まず上の二つに分類できるようです。
何故こんなことになっているのか、考えられるのは次の三つのケースでしょうか。

1.作者が出版社によって書き分けている。
2.作者は全てAタイプで書いているが、新潮・徳間・光文社の場合、出版社サイドでBタイプに直している。
3.作者は全てBタイプで書いているが、講談社・角川・文春の場合、出版社サイドでAタイプに直している。

一番可能性が高いのは2かなあ。3はまずないでしょうね。
もしかしたらこのことってファンの間ではジョーシキなのでしょうか。

■10/6〜10/15の購入本

『GOSICK −ゴシック−』 桜庭一樹 (富士見ミステリー文庫)
『リンダ リンダ リンダ』 向井康介/宮下和雅子/山下敦弘・脚本 向井康介・著 (竹書房文庫)
『大いなる助走 <新装版>』 筒井康隆 (文春文庫)
『安楽椅子探偵アーチー』 松尾由美 (創元推理文庫)
『黒の貴婦人』 西澤保彦 (幻冬舎文庫)
『分冊文庫版 鉄鼠の檻』(一・二) 京極夏彦 (講談社文庫)
・光文社文庫
『江戸川乱歩全集 <第24巻> 悪人志願』 ●『刺青殺人事件 新装版』 高木彬光――初期の未発表短編「闇に開く窓」収録というすんごいボーナスが。 ●『沃野の伝説』』(上・下) 内田康夫――『軽井沢殺人事件』以来の竹村警部・浅見光彦の共演ということで名探偵ジャンキーとしては外せません。
・講談社漫画文庫
『金田一少年の事件簿 File26 金田一少年の決死行』 [原作]天樹征丸 [漫画]さとうふみや ●『金田一少年の事件簿 特別編 明智警視の優雅なる事件簿』 [原作]天樹征丸 [漫画]さとうふみや

・ポプラポケット文庫
『名探偵金田一耕助1 仮面城』 横溝正史 ●『名探偵神津恭介1 悪魔の口笛』 高木彬光

『まだまだ刑事マガジン』 (タツミムック)――映画『まだまだあぶない刑事』の総力特集、『相棒』の特集、俳優インタビュー(竜雷太、藤木悠、倉田保昭、刈谷俊介)、脚本家インタビュー(高久進、市川森一)など充実した内容。

『ダ・ヴィンチ』11月号
『本の雑誌』11月号
『IN★POCKET』10月号――おお、今になって、という感じの特集「もっと岡嶋二人」あり。
『シナリオ』11月号――『まだまだあぶない刑事』のシナリオ目当てで購入。脚本家の片方・柏原寛司による『あぶ刑事』への想いを綴った文章が良いな。
『野性時代』11月号――特集「謎に挑む女たち」目当てで購入。北村薫×加納朋子×渡邉直美(女探偵)のスペシャル鼎談や、『月館の殺人』についての綾辻行人インタビュー(創作ノートの写真付き)あり。
『QuickJapan』Vol.62――あだち充の徹底特集(ロング・インタビューあり)目当てで購入。「あだち充大事典」には「江戸川乱歩」の項目も。他、山下達郎特集の中の山下達郎×山口隆(サンボマスター)対談が面白いぞ。

[NAGAYA v3.13/N90201]