黒猫荘
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みわっち。の『それさえも恐らくは平穏な日々』
オーナー:みわっち。

まだまだ、勉強中ですが、とりあえず顔を出すようにしようかな、と。
  169〜172件 
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1859. 2003年09月16日 00時13分50秒  投稿:みわっち。 
阪神タイガースリーグ優勝おめでとうございます、みわっち。です。

読了本です。

9月15日

○『天正マクベス 修道士シェグスペアの華麗なる冒険』山田正紀著 原書房刊

 やっぱり山田正紀って天才だわ。第1話第2話を独立した歴史ミステリとして普通に週間連載し、カヴァーしきれなかった伏線は例によって張りっぱなしかなと思わせつつ、書き下ろしの「幕間」「第3話」で見事に収束させている、全編超絶技巧が冴え渡りまくりの作品。

 しかも第1話では衆人環視の元での殺人事件、第2話では密室からの人間消失とバリバリの不可能興味にチャレンジし、さらには日本と英国というかけ離れた2国間におけるそれぞれの歴史的な謎にも一気に光を当てようという、一粒で何度でも美味しい構成になってます。

 蛇足を承知で言うなれば、『ミステリオペラ』『篠婆骨の街の殺人』に見られるような山田正紀作品のひとつの特徴である歌劇とミステリの奇跡的な融合にも成功しています。
1858. 2003年09月14日 22時59分05秒  投稿:みわっち。 
今日は例によって1日寝っぱなし。体力の回復を図る1日でした、みわっち。です。

読了本です。

9月11日

○『スイス時計の謎』有栖川有栖著 講談社ノベルス刊

 「あるYの悲劇」
  3年前、講談社文庫オリジナルアンソロジー『「Y」の悲劇』ではじめて読んだ時は、知識オチで「なんだこりゃ」と思ったんですが、今回読みなおしてみてそう悪くないかも知れないと思いなおしてしまいました(爆)。「あとがき」で意図が何処にあったのか知って読んでみるとなるほど、そういう意図なら作者の「やりたかった事」は達成されているなあ、と。

 「女彫刻家の首」
  こちらも祥伝社文庫のアンソロジー『不透明な殺人』に収録されてます。平成11年2月の初版ですから、4年前ですか。実はこのアンソロジー、その前の年に出された『不条理な殺人』も含めて全然読んでなかったり(爆)。首のない死体テーマのお話。何故首を切り取らなければならなかったのかという部分は秀逸。

 「シャイロックの密室」
  実はイマイチ密室トリックの中身が上手く理解できていなかったり(爆)。こういうのってその時の「絵」がすんなり頭に思い浮かぶかどうかがかなり大事なポイントになってくると思うんですが、私の場合ちょっとこのお話は難しかったですね。

 「スイス時計の謎」
  エクセレント!そしてビューティフル!!このように理論的に犯人を確定するお話は、非常に美しいですね。例え地味な謎であってもその解法がとても美しいものであれば素晴らしい傑作となり得る、そのはずです。きっと今年の短編賞のいくつかはこの作品が取るんじゃないでしょうか。

9月12日

○『殺意は幽霊館から! 天才・龍之介がゆく!』柄刀一著 祥伝社文庫刊

 去年出た400円文庫の一冊。正直柄刀作品って殆ど読んだ事がないんですよ(爆)。この龍之介シリーズも最初の『殺意は砂糖の右側に』しか読んでませんでした。何気に肌に合わないというか、この中篇作品にしても読んでいて何がどう悪いとは言えないのですが、何故か作品世界にすんなり入っていけなくて。短さの割にはちょっと苦戦しました。でも、面白くなかったかといえばそうではありません。

9月13日

○『風水火那子の冒険』山田正紀著 カッパ・ノベルス刊

 幻冬舎の『阿弥陀』『仮面』で活躍した名探偵風水火那子の初短編集。「サマータイム」「麺とスープと殺人と」「ハブ」「極東メリー」の4篇が収録されていますが、どれも趣向を凝らしてあってどの作品も傑作。正直「ハブ」というタイトルの意味が実はわかっていなかったりするんですが、私はこの作品がベスト。
  
1857. 2003年09月14日 01時43分32秒  投稿:みわっち。@名古屋在住 
原書房のミステリー・リーグ セカンドステージ、スタートを切るのが山田正紀&鳥飼否宇ってことで、2冊とも買ってしまいました、みわっち。です。

>えりさま

<最近めっきりオフで会わないから元気にしているかとおもいきや、

 そうですね〜。最期にお会いしたのが昨年夏(?)の大阪城オフでしたっけ。モー娘。のコンサートを横目で見つつ(それは私だけ)、水上バスに乗ったんでしたね。細かな部分部分は覚えているのですが、最近とみにひとつの流としての記憶が曖昧で……(爆)。

<次回はワタクシめも是非誘ってくださいな。おもしろかったらしいし(笑)

 そりゃもう、もちろん。お誘いいたします。えりさんが来てくれるならそれだけでオフ会は8割方成功といえるのではないでしょうか。はい。ちょっと言いすぎましたね。

<11月に何やらイベントがあるようですね。ほー。

 あ。はい。11月16日に探偵講談がツイに名古屋で開かれるのです。詳しくは正直南湖をご覧くださいまし。

<探偵が探偵できちんと終わる最近のミステリが読みたい今日この頃。

 私が最近読んだ3冊の本はどれも“探偵が探偵できちんと終わる最近のミステリ”でしたよ。と、読了本の報告に移るスムーズな流れ(笑)。てな訳で、次の1858カキコは読了本の報告です。

1856. 2003年09月14日 00時45分32秒  投稿:えり 
はろー。オひさしぶりになるかな?
最近めっきりオフで会わないから元気にしているかとおもいきや、またまたそちら地方の激ミニオフらしき宴会があったのね。
あいかわらず仲間の多い地方はうらやましいです。
次回はワタクシめも是非誘ってくださいな。おもしろかったらしいし(笑)
11月に何やらイベントがあるようですね。ほー。

最近ちびちびミステリに戻ろうかと思いつつ、特にこれといったものも見当たらず。
探偵が探偵できちんと終わる最近のミステリが読みたい今日この頃。

[NAGAYA v3.13/N90201]