黒猫荘
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やわらかそうな本の上へでもすわってください
オーナー:砂時計
床を埋めつくす積読本の山、山、山。
ドアからベッドへと続く一筋のケモノ道。
最後に掃除機をかけたのは何年前だっけ……(遠い目)。
そんなダメ人間の部屋へようこそ。
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201. 2005年11月01日 07時59分44秒
投稿:のりりん
おはようございます。
ななんと、名探偵コナンで、ヤヨこと岩田さゆりがエンディングを歌ってますよ! 最近CMに出ているのを見たり、放置自転車撲滅キャンペーンのポスターに起用されたり、なんか旬ですね。
それでも、「みんないっしょ」のイメージが消えないです。
200. 2005年10月31日 12時39分47秒
投稿:砂時計
「チェッカーズのフミヤが……」
こんにちは、砂時計です。
昨日の『ちびまる子ちゃん』は、島田荘司定義によるところの「本格ミステリー」といえなくもない内容。幻想的な謎と、合理的な解決。
法月綸太郎 編『法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー』(角川文庫)読了。
収録作は、
ミスター・ビッグ(ウディ・アレン)、はかりごと(小泉八雲)、動機(ロナルド・A・ノックス)、消えた美人スター(C・デイリー・キング)、密室 もうひとつのフェントン・ワース・ミステリー(ジョン・スラデック)、白い殉教者(西村京太郎)、ニック・ザ・ナイフ(エラリー・クイーン)、誰がベイカーを殺したか?(エドマンド・クリスピン&ジェフリー・ブッシュ)、ひとりじゃ死ねない(中西智明)、脱出経路(レジナルド・ヒル)、偽患者の経歴(大平健)、死とコンパス(ホルヘ・ルイス・ボルヘス)
の12編。
自分の読み手としての力の無さゆえに、作品が持つ面白さを充分に咀嚼しきれなかったものもありますが、「アンソロジーを読む愉しみ」は存分に味わうことができました。
中西智明「ひとりじゃ死ねない」の犯人&真相当てに成功した嬉しさで、しばらくは幸福感が続きそう。
■10/29の購入本
●『ジャーロ』秋号――リニューアルして小説の掲載は国内作品のみになってから初めての号。山口雅也「ミステリー映画を観よう」は最終回。CS「ミステリチャンネル」での『エラリー・クイーン』放映には、この連載も一役かっていたわけですね。「『私の愛する本格ミステリ』ベスト3」で、権田萬治氏が「新本格派」について語った文章を初めて読みました。
198. 2005年10月29日 18時59分35秒
投稿:砂時計
「難しいね。でも、不可能じゃない」
こんにちは、砂時計です。
来週の『爆笑問題のススメ』のゲストが大好きな堀井憲一郎氏なので楽しみ〜。
『相棒』第4シーズン放映中。
『トリック』スペシャル、11月13日放映。
『古畑任三郎』、来年正月に新作三本を三夜連続で放映。
映画『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状』、来年2月公開。
と、この秋から冬にかけて、ブラウン管から生まれた現役の名探偵たちの新作ラッシュですね(『古畑』はこれで最後とのことですが、サングラスを残して海に消えたタカとユージが帰ってきたように、いつかは……)。
『相棒』は食わず嫌いの人が多そうですが、ミステリ・ファンが楽しめる内容の名探偵ものでもあるのですよ、亀山くん(と、ちょっとプッシュ)。
東野圭吾『容疑者Xの献身』(文藝春秋)読了。
自分たちの生活を脅かす男を殺してしまった母娘を窮地から救う為に計画を構築する数学の天才・石神と、彼の旧友で幾つもの難事件を解決した探偵ガリレオこと物理学助教授・湯川の頭脳が火花を散らす。
母娘に対する石神の想い。苦悩を抱えながら真相に迫る湯川。そして、精緻にして大胆な石神の偽装工作。
「倒叙ミステリ」としても「本格ミステリ」としても人間ドラマとしても読み応え抜群の傑作。
……と今さら自分が書くまでもなく各方面で絶賛されていますが、ここで対象を限定したオススメを。
高木彬光『刺青殺人事件』が好きな方には是非読んでもらいたい、と思うです。ちなみに、同作品での神津の初登場時のセリフを想起させる書きこみ冒頭↑の引用は、作中で石神が発するセリフであります。
ところで『古畑任三郎』”最終回”では松嶋菜々子が、「天才的なアイデアで殺人を犯す女性」を演じるそうですが、『古畑』は計画犯罪ものじゃないほうがイイ場合が多いので、ちょっと不安。石神の犯行の半分ほどのレベルでいいから唸らせるものであってほしいと思いますです。
■10/26の購入本
●『ミステリマガジン』12月号――自分にとっての今月号の目玉は、エドワード・D・ホックの特集と、辻真先インタビュー。辻氏の西尾維新作品への評価は愛読者として嬉しいなあ(柄刀一作品についても言及あり)。
197. 2005年10月26日 15時01分32秒
投稿:砂時計
「Thank you,boys.Thank you」
こんにちは、砂時計です。
『本の窓』11月号の佐野洋「ミステリーとの半世紀」にて。
推理小説特集の『別冊・小説新潮』に載った佐野の短編「ある証拠」について小泉太郎(のちの生島治郎)が、「なぜ本格物を書いたのか。一般の読者に推理小説の面白さの多様性をアピールする意味でも、本格物は高木さん、鮎川さん、戸板さんなどに任せて、違ったタイプの小説を書くべきだった」という内容の不満を佐野に直接ぶつける場面がありました。
この会話の中に、「しかし、ぼくの作品は高木さんや鮎川さんのものよりもいいと思うけれど……」という佐野のセリフがあって、ちょっと興味が。
上のセリフは、その『別冊・小説新潮』に載った作品の中では、ということなんですが、引き合いに出されている高木彬光「検事の新妻」、鮎川哲也「ああ世は夢か」と佐野の「ある証拠」を読み比べてみたいなあ(過去に読んだ作品もあるけど内容はすっかり忘れてるし)。
同じ『本の窓』の佳多山大地の連載「八〇年代生まれとミステリーを読む」で紹介されていたピエール・バイヤール『アクロイドを殺したのはだれか』(筑摩書房)がかなり面白そうなので買って読もうかな。
と思った数分後。あれ?これって、2001年に出た当時に買って読んでるんじゃ……うう、記憶力がヤバヤバ。
■10/24・10/25の購入本
・角川文庫
●『法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー』 法月綸太郎 編――北村薫と有栖川有栖に続く第三弾。辻真先『仮題・中学殺人事件』の目次を模した章立てに、西村京太郎ありーの、中西智明ありーので、読むのが楽しみ。 ●『フォア・フォーズの素数』 竹本健治 ●『探偵倶楽部』 東野圭吾――祥伝社文庫版積読中。加筆訂正があるとのこと。 ●『目撃』 深谷忠記 ●『宇宙神の不思議』 二階堂黎人
●『本の窓』11月号
[NAGAYA v3.13/N90201]