黒猫荘
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やわらかそうな本の上へでもすわってください
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床を埋めつくす積読本の山、山、山。
ドアからベッドへと続く一筋のケモノ道。
最後に掃除機をかけたのは何年前だっけ……(遠い目)。
そんなダメ人間の部屋へようこそ。
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224. 2005年11月30日 12時44分32秒
投稿:砂時計
「それだとばあさんが余ってしまう」
こんにちは、砂時計です。
前の書きこみで触れた東野圭吾『容疑者Xの献身』の真相についての二階堂黎人氏の説ですが、実のところ、二階堂氏が本当にそれを「隠された真相」と考えているわけではないと思っています。
その前の文章の、『容疑者Xの献身』は本格推理小説ではない、なぜなら……という内容の主張を強調するために、あえて無理のある「別の真相」を持ち出したのではないかと。
「本格」の定義も人それぞれだなあ、と思います。
自分は「本格」という呼称を使うのが好きではなく(なので使うときはカギカッコでくくったりする)、「謎解き物」「謎解き小説」という呼び方のほうがしっくりくるんですが、それはそれとして自分の中では、
「理屈の快感」と「騙し絵の快感」のどちらか(あるいは両方)が、作品が呼び起こす感興の中の重要な部分を占めている小説。
が「本格」だったりします。
■11/28の購入本(前回の書き忘れ)
・新潮文庫
●『模倣犯』(一・二・三) 宮部みゆき ●『ぬしさまへ』 畠中恵 ●『4TEEN』 石田衣良 ●『博士の愛した数式』 小川洋子
223. 2005年11月29日 12時31分34秒
投稿:砂時計
「大部分……盗作(ニヤリ)」
こんにちは、砂時計です。
東野圭吾『容疑者Xの献身』の真相について、二階堂黎人氏が自身のサイトでユニークな説を披露されていますね(もちろんネタバレ回避のための反転で)。
おそらく、作者の東野氏も想定していなかった読み方ではないでしょうか。
北村薫『謎物語―あるいは物語の謎』の中の「解釈について」の章を思い出しました。
■11/26〜11/28の購入本
●『棟居刑事の殺人交差路』 森村誠一 (ハルキ文庫)
・中公文庫
●『ナ・バ・テア』 森博嗣 ●『魔性ホテル』 森村誠一
●『天城一傑作集2 島崎警部のアリバイ事件簿』 天城一 (日本評論社)――これまで書店で見かけなかったため未購入でしたが、やっと会えました。
●『ミステリマガジン』1月号――シャーロック・ホームズ特集にはジェフリー・ディーヴァーの短編も。「ミステリアス・ジャム・セッション」は恩田陸インタビュー。推理劇についての辻真先インタビューもあります。
222. 2005年11月24日 12時59分02秒
投稿:砂時計
「病気になったのは、不幸じゃないです。不便なだけ」
こんにちは、砂時計です。
前回の書きこみの訂正。
×「地図とミステリ」→○「ミステリと地図」
あと、「『誘拐の果実』 真保裕一」には「(上・下)」が抜けてました。
のりりんさま
いらっしゃいませ。
スペシャルでは、しゅうの件にケリがつくんでしょうね。
脚本の小山内さんも降板したことだし、シリーズが終わるにはある意味いい時期かも……という思いも少しあったりします。
ところで、『週刊少年マガジン』のインタビューで好きなマンガを聞かれ『名探偵コナン』と答える、そんな岩田さゆりが好き(そういや、まだ彼女が歌うエンディング・テーマ、聴いてないや)。
割と入手しやすい作品を選んだんだろうな、と思って読んでました。たしかに他にも地図の印象が強いミステリってありますね。
にしても、正体がわかってビックリ、ですよ。読み返して中西智明『消失!』が入っているのにニヤリ。
書きこみ、どうもありがとうございました。
さて、12/29・12/30の二日にわたって、クリスティー作品の翻案ドラマがNHKで放映されるようですね。情報は結構前から流れてたようですが、自分は今週の『ザテレビジョン』を読んで初めて知りました。
タイトルが『名探偵 赤富士鷹』。初日の原作が『ABC殺人事件』で、二日目の原作が『ゴルフ場殺人事件』(またビミョーなところを)だとか。
時代を原作に合わせた昭和11年の日本が舞台。名探偵としても有名な古書店主・赤富士鷹(あかふじ・たかし)には伊東四朗。
脚本や演出は誰なのかなあ。アニメ『名探偵ポワロとマープル』のNHKなので、あまり期待せずに待つとしますか。
石持浅海『月の扉』(カッパ・ノベルス)読了。
ハイジャックされた旅客機内で起こった不可能犯罪。ハイジャック犯の一人に頭の切れを見こまれ謎解きを強要された乗客の一人が推理を始める。
アイデアが勝ったプロット、登場人物のロジカルな会話など、初期の西村京太郎作品に近いものを感じました。
シチュエーションにこだわった「閉鎖ミステリ」としての魅力はさすが。
物語面では、これまでに読んだ石持作品同様、登場人物の思考や心理に共感できない部分がありました。なんとなく、「読者を引きずりこもうとしない、むしろ突き放すような作者の私的幻想」に付き合わされているような。それでいて、それがイヤじゃないという不思議な感じ。
この読者の感情移入を拒むようなところが、作者の力不足によるものなのか、それとも個性なのか、自分にはよくわかりません。あるいは、こんなふうに感じているのは自分だけなのかもしれませんが。
いずれにしても、気になる作家ではあります。
■11/20の購入本(追記)
●『IN★POCKET』11月号
221. 2005年11月24日 11時34分58秒
投稿:のりりん
こんにちは。
砂時計さん! 12月30日に、金八先生第七シリーズのスペシャルが放映されますよー。
なんと、これでシリーズ最終回かもしれないです。
撮りが始まったら、しゅうの家と土手の張り込みに行こうかと思っています。
過去のスペシャル含めて全部一挙に再放送してくれないかな・・・。
あと、発見されましたね。枚数のために涙を飲んで削除した作品が多数あります。あれ以来、地図や地形を扱うミステリに敏感に反応するようになりました。
[NAGAYA v3.13/N90201]