黒猫荘
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やわらかそうな本の上へでもすわってください
オーナー:砂時計
床を埋めつくす積読本の山、山、山。
ドアからベッドへと続く一筋のケモノ道。
最後に掃除機をかけたのは何年前だっけ……(遠い目)。
そんなダメ人間の部屋へようこそ。
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261. 2006年01月19日 15時48分23秒
投稿:かい賊
こんにちはっす。ちょこっと失礼!
>「借りは関西で完済!!」
いよいよ学くんがリングから降りられなくなりました、というオチかと思いました。
個人的には同誌掲載他作の、師匠が不治の病(気配はありましたが)にショック!!
失礼しましたぁ、ではまた。
260. 2006年01月19日 00時35分35秒
投稿:砂時計
「借りは関西で完済!!」
こんばんは、砂時計です。
来週火曜放映の『ミステリーの女王「山村美紗物語」』、西村京太郎『女流作家』が原作というわけではないんですね。
下の書きこみで触れた若島正「明るい館の秘密」ですが、こちらのサイトで読むことができるのでリンクを貼っておきます(「And Then There Were None」)。
アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』を読んだことがある方で、同作品について「フーダニットではない」あるいは「作中にアンフェアな記述がある」という認識を持ってる方には是非読んでもらいたい評論です。
これを『創元推理』誌上で初めて読んだときに思い出したのが、早川書房のムック『アガサ・クリスティー読本』(旧版)でした。
二十年以上前に立ち読みした記憶しかないんですが、その中の座談会と都筑道夫のエッセイでこの作品について触れられていて(のちに出たハードカバーの新版は買ったんですが、どちらもカットされていた)、前者では作中の記述の信憑性に関する発言があり、後者ではクリスティーが自選ベストテンのトップに(推理のない)この作品を挙げたことからクリスティーの推理作家としての資質を論じた部分があったと記憶しています(この自選ベストテンはたしか数藤康雄氏がクリスティーの自宅を訪問したときに聞いたもので、その詳細は創元推理文庫版『ゴルフ場殺人事件』巻末に載っていたと思いますが、クリスティーの選んだ十作は順位なしで、挙げた順番もその前に見せられた日本のファンクラブによるベストテンの一位のほうから順番に拾っていった上でそれ以外の作品も加えたんじゃないかと推察できるので、この点については都筑氏の誤解があったかと)。
若島氏の「明るい館の秘密」はその両方を覆すものだったんですよね。
こういう「目を開かせてくれる」ミステリ評論に出会うと、ミステリ読者としての幸福を改めて感じます。
■1/18の購入本
●『小説すばる』2月号――エッセイスペシャル「このマンガがすごい!」の中で加納朋子が『ONE PIECE』を語っていたので購入。加納朋子のエッセイは好きなんですー。
●『ドラマ』2月号――映画『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状』のシナリオが載っていたので購入。
259. 2006年01月16日 23時21分01秒
投稿:砂時計
「イギリス人じゃないんだから」
こんばんは、砂時計です。
『名探偵コナン』の新刊が出ると毎回カバー折り返しの「青山剛昌の名探偵図鑑」をチェックする自分(購入はしないんですが)。
52巻は鬼警部アイアンサイドでした……観たことないんだよなあ、このドラマ。最近ポケミスで小説版が出てたんだっけ。都筑道夫『黄色い部屋はいかに改装されたか?』の中でも取り上げられてましたね、たしか。
ドラマ『時効警察』第一回を視聴。
ナンセンス・コメディーとしての面白さがツボにハマリました(同じ三木聡監督による映画『亀は意外と速く泳ぐ』や『イン・ザ・プール』もこんな感じなのかな)。『富豪刑事』のドラマもこういうセンでやって欲しかったなあ(こちらは続編が4月スタートの用で。原作は消化済みなので、今度は全くの別物として気軽に楽しめそう)。
『時効警察』に話を戻して。あまり期待していなかった謎解き要素ですが、推理は思いつきレベルで説得力皆無、しかし動機に関わるネタの発想とそれについての伏線の張り方は、足下をすくわれる感じの意外性と馬鹿馬鹿しさが混じり合っていて、思いきり自分好み。その部分だけで勝手に「本格ミステリ」認定しちゃいます。
「本格」といえば、二階堂黎人氏のサイトへの巽昌章氏の投稿は読み応えがありました。
全体の内容にも唸らされたんですが、東野圭吾『容疑者Xの献身』についての指摘の中で「犯人パートの手掛かり」として最初に挙げられたものには、全く気づいてなかったんですよね、自分。まさに目から鱗。
アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』に関して、やはり作中の人物には認識できない、読者にのみ向けられた手掛かりの検証を行った若島正氏の評論「明るい館の秘密」を思い出しました。こういう手掛かりって、探偵役の説明がないぶん気づかない読者もいるわけで、「本格」として高度なことをやっているなあ、と個人的には思います。『どちらかが彼女を殺した』『私が彼を殺した』の裏を行ってるといえるかも。
■1/16の購入本
・講談社文庫
●『分冊文庫版 絡新婦の理』(一・二) 京極夏彦 ●『死神と雷鳴の暗号 本格短編ベスト・セレクション』 本格ミステリ作家クラブ 編――親本積読中。
●『IN★POCKET』1月号
●『本の雑誌』2月号
258. 2006年01月13日 22時59分43秒
投稿:砂時計
「殺人現場に淫語が落ちていた」
こんばんは、本日二度目の砂時計です。
ポプラポケット文庫を求めて本屋の児童書コーナーを彷徨っていたら、講談社 青い鳥文庫の中に宮部みゆき『ステップファザー・ステップ』が。去年の十月に出てたんですね。知らなかった。小学校高学年からが対象ですか。へえー(と書いてる自分は講談社文庫版積読中)。
こういう、大人向けに書かれた日本のミステリがそのままの文章で児童書になっているケースって他にも結構あるんでしょうかね。赤川次郎の三毛猫ホームズ物が児童書になってるのを見かけたことはありましたが、あれはどうだったのかな。
さて、今夜は『時効警察』第一回を観なくちゃ。
■1/13の購入本
●『るんるんカンパニー』[1]・[2] とり・みき (ハヤカワコミック文庫)
●『名探偵金田一耕助2 大迷宮』 横溝正史 (ポプラポケット文庫)
・講談社ノベルス
●『レタス・フライ』 森博嗣 ●『QED 神器封殺』 高田崇史――このシリーズは基本的に文庫化待ちなんですが……「解決部分が袋綴じのミステリ本」には弱いっす。島田荘司『占星術殺人事件』初刊本の復刻版とか出してくれないかなあ、講談社さん。
●『野性時代』2月号――総力特集「東野圭吾のすべて」の文字を目にして手に取ってみる。でも、今の『野性時代』の特集なんて『月刊カドカワ』をヌルくした感じだしなあ、と思いながら目を通してみる。『容疑者Xの献身』についてのインタビューも恋愛がテーマっぽいし、こりゃ買う必要ないな、と判断しつつページをめくってたら、急に細かい文字が……うわっ、「東野圭吾自身が語る全作品解説」ですか。ぐぐぐ、これは買わずには……(結局これだけのために購入)。
[NAGAYA v3.13/N90201]