黒猫荘
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みわっち。の『それさえも恐らくは平穏な日々』
オーナー:みわっち。

まだまだ、勉強中ですが、とりあえず顔を出すようにしようかな、と。
  109〜112件 
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1924. 2004年01月14日 20時06分28秒  投稿:MCA 
> 解説を全文、アップします。

全文アップって… 著作権は大丈夫なの?
1922. 2004年01月08日 11時06分53秒  投稿:室長飛鳥 
69号室 室長飛鳥です。

ご無沙汰しております。

「Kasuri's WEBSITE」「Asukaの図書室」合同企画
『第一回「廉価版ミステリ」はこれだ!!』


を開催しております。
「国内外合わせて20作品を廉価版ミステリとして店頭に並んだら、どの作品を購入しますか?」
というのが、大まかな主旨です。

★とにかく「廉価」ですので既に持っているという場合や、既読だけど借りて読んだので手元に置きたい、再読したいけど蔵書を探すのが面倒などの動機で購入するのもアリではないかと。勿論これはひとつの例に過ぎず、既読だから買わない、という判断もアリです。布教用という動機もアリかな。(かすりさんコメント)
★今回廉価版として選出した20作品に賛成なら「買う」、反対なら「買わない」というスタンスでも良いと思われます。(室長飛鳥コメント)

要望を申しますと、その辺りの判断基準を「ご意見」の欄にお書き下されば幸いです。

肩肘はらずに、お気軽に投票してみてください。

サイトの宣伝で恐縮ですが、よろしくお願いします。
1921. 2004年01月04日 00時15分20秒  投稿:えり 
また新年になりましたー。お知り合いになって何年目でしょうね?
今年もよろしくお願いしますね。去年はなかなか会う機会も無かったですし。残念。

お正月、西澤氏の『依存』を読んでいます。まだ読み始めなのでわかりませんがナカナカ面白い予感。

1920. 2003年12月20日 12時53分06秒  投稿:みわっち。 
え〜。今日もお仕事なんですが、雪で足止めを食ってしまいました、みわっち。です。

簡単に読了報告から。

○12月12日

『本格ミステリー館』島田荘司 綾辻行人著 角川文庫刊 読了

久しぶりに再読です。島田・綾辻の「本格」を巡るスタンスの違いがありありとわかります。こう言う企画は、その後10年たって両者の意見がどうなったのか、または実作においてどう実践する事ができたのかできていないのか、なんてのがまたひとつの楽しみになってくるわけで(^^)。

……この本の親本を読んだ頃が、本読みとして一番幸せな時期だったのかもしれません。

○12月17日

『ネジ式ザゼツキー』島田荘司著 講談社ノベルズ刊 読了

読んだ時期的な影響が強いのかもしれませんが、この作品中に出てくる謎のひとつが非常に都筑道夫的だなあ、と。その個所の謎解きは頭の中で現職さんと退職さんの会話に勝手に変換してしまったり。

相変わらずの島田荘司的ハッタリ(?)の効いた非常に幻想的な謎の提出とロマン(詩心)溢れる演出、グローバルな問題提議などは健在です。なるほど大技小技を駆使した傑作ですね。

★★★で、ちょっと順番は逆になりますが、「リアリティとアクチュアリティ」について。

え〜その言葉の本来的な意味はともかく、この掲示板では

○リアリティ…作品内に限定して真実味のあること。作品内部の世界の自己完結性。

○アクチュアリティ…作品内部の真実味を保証する為に、実際の現実世界に頼っている事。

こんな理解でいきたいと思います。

★★★では1902番カキコへのレスから

>砂時計さま

<森村誠一を含め、当時「新本格」と呼ばれた作品群には、

<「謎解きの面白さ」と「アクチュアリティを重視した作風」のハイブリッド

 おおお。そうだったのですか。私などが森村誠一と向き合う(知った・意識した)時は映画の(というより映画の宣伝の、もしくは映画の商業戦略の、と言った方が正確ですね)影響が非常に強く、しかもそれが横溝映画と180度違う印象を受けたのです。

 きっと「謎解きの面白さ」だけ削ぎ落としていった印象だけを間違って受けてしまっていたんですね、私。

<アクチュアリティを重視した作風の匂いを嗅ぎ取って、「社会派」のイメージを抱かれたのではないか

 なるほど。そうやってご指摘いただくと、なぜ無意識的に「社会派」と捉えていたのか納得です。その辺で「華やかさがない」と思っていたのでしょう。

 それにしても難しいですね。都筑道夫はワザワザ鉄道料金やタクシーの初乗り料金など、お話の筋そのものには余り影響しない部分、それらをしっかり描いていたとしても、決して「アクチュアリティが強い」などとは言われずに「時代の空気を見事に描いていてお洒落」になるのですから。

 やっぱり「真実味を出すために、現実世界に頼っている」という姿勢が問題なのでしょうか。都筑の場合は「虚構世界の真実味の為に現実世界に頼る」と言うよりも「現実世界を取りこんで虚構世界を作っている」って感じですものね。

<綾辻デビュー以前は社会派全盛であった、と主張する人の多くは、謎解き興味の強さに関わらず(また「社会派」と呼べるようなテーマ性の有無にも関係なく)、アクチュアリティを重視した作家・作品群を全てひっくるめて「社会派」と呼んでいるフシがある

 う〜ん。この辺、島田や綾辻の文章を読んでいるとむしろ、作家側ではなく出版社側に強くそういった、「社会派」っぽさ(テーマ性の有無はともかく、アクチュアリティを重視した作風)を歓迎していたフシが感じられるのですが。

 確かに綾辻以前でも社会派ではない作家、というのはいたのでしょうが、やはリ清張以降、清張っぽさを取り入れなければ売れない、という風潮ももう一方の事実としてあったのではないでしょうか。

★★★1903番カキコへのレスです

>森下祐行さま

<「アクチュアリティを重視した作風」というのが綾辻以降と以前を
<分けるキーワード

 綾辻以前はアクチュアリティが比較的重視されていた、しかし綾辻以降の新本格作品群にはアクチュアリティの重視が見られなくなった、ってことでしょうか?

 綾辻以前、以降、という区分けもいささか古びてきているかな、と思います。「新本格」というくくりは同じであっても、明かに「ちょっとちがうかな?」という流れは存在すると思います。

 これは私だからそう思うのかもしれません。見る人が見たら、何処にそんな違いがあるのかと
いぶかしむかもしれないですね。

<「新本格」といわれるミステリを進化の結論として、その発生の過程を過去
<にさかのぼって理屈つけようとするのなら、それなりに理解できますが。

 う〜ん。なんか難しいですね。今「新本格」といわれるミステリも多様化してきていると思うのですが。ある時点をもって「進化の結論」と捉えるのは危険な気もするのですけれど。

★★★1904番カキコへのレスです

>桐生未月さま

<昨日はどうもお疲れ様でした。
<みわっち。さんのおかげで前売りの値段で入れましたし、アニメソングが多いカラオケにも行けました(笑)

 探偵講談、お疲れさまでした。次回の『みそ煮込み南湖』は2月7日ですね。お仕事の都合がつくといいのですけれど(^^;;。

 アニメソングが多いカラオケは……。あはははは。まあ、不可抗力です。不可抗力(汗)。

★★★1905番カキコへのレスです

>砂時計さま

<「綾辻以前は社会派全盛」と思っている人の主観についての一つの推測であって、自分は「アクチュアリティを重視した作風」の作家・作品が日本のミステリ全体の中で支配的だったと考えているわけではありません。

 了解です(^^)。「綾辻以前は社会派全盛」と思っている人達の、そう思う理由として「こうなのではないか」という推測ですよね。

 まあ、この辺も突っ込んでいけば、訳のわからない話(例えば認識論とか)にスグいってしまうので、さじ加減が難しいです(汗)。

★★★1906番カキコへのレスです

>森下祐行Sま

<わたしの発言も、砂時計さまに向けたものではなく、
<一種の独り言みたいなものでした。

 了解です〜。って一々細かい部分にまでリアクションし過ぎでしょうか。

★★★では、また。今日のところはこの辺で。

[NAGAYA v3.13/N90201]