黒猫荘
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みわっち。の『それさえも恐らくは平穏な日々』
オーナー:みわっち。
まだまだ、勉強中ですが、とりあえず顔を出すようにしようかな、と。
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1928. 2004年01月24日 02時30分51秒
投稿:みわっち。
当室のみわっち。です。え~っと。本来なら「レスはどれだけ時間がかかっても順番につけていく」というのが私の信条だったんですが、どうやらゆっくりもしていられそうもないので、今回は例外、ということで。
★★★1927番の書き込みへのレスを先に。
>MCAさま
いらっしゃいませ!
<>某掲示板において
<>御社、「ポケミス版『殺意の楔』」の解説文を
<>全文UPしている人がいたので注意したところ
<>「引用と断れば問題ない!」と言われましたが
<>そんな事はないと思いメール致しました。
<>たとえ、引用と断っていても全文UPするのは
<>著作権上問題ですよね?
<>こういったケースの場合の御社の公式見解を
<>教えて頂ければば幸いです。
<
<早川書房様からのお返事(転記OK)
<
<> お問い合わせに、お答えします。
<>
<> 著作権法上で、いくつかの例外は設けてありますが、
<> 基本的に引用は、著作権所有者の同意を必要とします。
<> これが大原則です。
<> したがって、「引用と断われば問題ない」というのは間違いです。
<>
<> こうしたご指摘をいただくのは、大変ありがたいのですが
<> 「某掲示板」では、当方も対処のしようがありません。
<> よろしければ、具体的なアドレスなり掲示板名なりをお教え下さい。
<(以下関係ない部分ですので省略)
なるほど。著作権、という問題はかなり難しいものですね。私などは極端から極端に走る人間ですので、じゃあ、商業デビュウした作家の筆名を全て書いてしまうのは筆名の著作権を侵害した事にならないのか、書名を全て書いてしまうのは著作権を侵害した事にならないのか、とか考えてしまうのですね。
例えば「私は芦辺拓のファンです」と言う書き込みをしたとします。「芦辺拓」という筆名はその筆名を考え出した本人の「作品」と考える事もできないわけではないわけで。なら、本人の許可を得ていない第三者が、勝手に文字にしていい筈がない、ということにならないでしょうか。
それはその作者の署名においても然りで、きっと作者はいろんな思考錯誤の上にその作品のタイトルを決めたのでしょう。するとその書名もひとつの「作品」といえなくもないわけで。
例えば『殺意の楔』というタイトルの作品性を考えてみましょうか。「殺意」にしろ「楔」にしろそれだけならばそれぞれ独立している普通の「単語」です。それをどういう組み合わせで繋げるのか繋げないのか、同じ意味合いの他の言葉ではいけない理由というのが、翻訳モノにしろそうでないにしろ、あると思うんですね。
例えば、『殺意の楔』は『殺意の楔』でなくてはならず、『殺しの楔』とか『殺意のくさび』であってはならなかったんでしょう。それゆえ『殺意の楔』という作品には『殺意の楔』というタイトルが使われているわけで。
まあ、小説というものはそもそもコピーの文化であると思いますし、何処までオリジナル性を主張できるのか、というのは非常に曖昧な部分はあると思うんです。
MCAさまも、当掲示板の1923書き込みにおいて森下祐行さまが「解説文を全文掲載したから」著作権に引っかかるのではないか、と思われたわけでしょう?じゃあ、これが1行なら著作権に引っかからないで済むのか、何行からなら引っかかるのか。こういう境界は非常に曖昧なものであるわけですよ。
あと印象の問題なんですが、ちょっとズルイなぁ、と思うところもあります。
1234書き込みでは、MCAさまは
<> 解説を全文、アップします。
<
<全文アップって… 著作権は大丈夫なの?
と、言われているだけじゃないですか。この文章をして「注意した」と客観的に理解するのはちょっと難しいんじゃないですか?はっきり「著作権の問題があるから削除した方がいいよ」という発言なら、頭の回転が鈍い私にも「ああ、注意していらっしゃるんだなあ」と理解できます。それが「全文アップって… 著作権は大丈夫なの?」では、私には大丈夫なのかどうか「ただ聞いているだけ」にしか思えませんでした。
繰り返しますが、この「全文アップって… 著作権は大丈夫なの?」という言葉で「注意(①心をとめること。心を集中すること。②気をつけさせること。忠告。③用心。警戒。)」という意味と理解しろ、とは難しいと思います。
また、そのMCAさまの1924書き込みを受けて、森下祐行さまは1925書き込みで
<MCAさま
<「引用」とことわればいいはずですよ。
<小説の全文掲載と違いますから。
という答えかたしかしてないじゃないですか。それを
<>「引用と断れば問題ない!」
では、全く受ける印象が違いますよね?森下祐行さまは1925書き込みのどこに「!」マークをつけているのでしょうか?そういった印象操作をするのは少なくても公正ではないなあ、と私は思います。
まあ、これもMCAさまが「早川書房」に出したメールが1927書き込みそのままであったなら、という条件付ですし、真実は藪の中、なんですけれども。
疑ってしまえば、ミステリの世界では、早川書房という表記と、「早川書房」という表記では、意味合いが違ってきますし(叙述トリックですね。後者の場合「早川書房」と名乗る何者かである可能性が高かったりします)、そもそも1923書き込みの森下祐行さまの書き込みが本当に解説の全文掲載なのか、創作ではないのか、と疑ってしまえば、疑えますよね。
この後私がポケミス版『殺意の楔』を入手する機会があったとしても、森下祐行さまの書き込みと照らし合わせたところで、私が入手するその本に対して事前に森下祐行さまが加工している、という可能性は非常に少ないですが有り得るわけです。
ならば、私が手にしたポケミス版『殺意の楔』が本物かどうか確認する術は何一つ無いわけで。それこそ、MCAさまと森下祐行さまが同一人物であり、本当は嘘八百の「全文掲載」に信憑性を与えようと大芝居を打っている可能性だって、あるわけですよね。
結局は疑い出したらキリがなく、例えば、私のところに「早川書房」から何らかの通達が来たとしても、それは本当に実在する出版社の早川書房なのか、誰かが私を騙そうとしている仕掛けに過ぎないのか、私には判断の仕様が無いわけです。
電話帳で番号を調べて一本電話して確認すれば済む事、いや、それは違うでしょう。私のような人間を一人騙す事にどれだけのメリットがあるのか判りませんが、もしかしたら出版社ぐるみで、私を騙そうとしているのかもしれない、という可能性だって、疑ってしまえば疑えますよね。
何度でも言います。疑い始めたらキリがありません。
所詮、真実は藪の中、といたしませんか?
1927. 2004年01月22日 16時30分54秒
投稿:MCA
森下祐行 様
疑い深い私は「早川書房」様に
メールで問い合わせてみましたが…
私が出したメール。
>某掲示板において
>御社、「ポケミス版『殺意の楔』」の解説文を
>全文UPしている人がいたので注意したところ
>「引用と断れば問題ない!」と言われましたが
>そんな事はないと思いメール致しました。
>たとえ、引用と断っていても全文UPするのは
>著作権上問題ですよね?
>こういったケースの場合の御社の公式見解を
>教えて頂ければば幸いです。
早川書房様からのお返事(転記OK)
> お問い合わせに、お答えします。
>
> 著作権法上で、いくつかの例外は設けてありますが、
> 基本的に引用は、著作権所有者の同意を必要とします。
> これが大原則です。
> したがって、「引用と断われば問題ない」というのは間違いです。
>
> こうしたご指摘をいただくのは、大変ありがたいのですが
> 「某掲示板」では、当方も対処のしようがありません。
> よろしければ、具体的なアドレスなり掲示板名なりをお教え下さい。
(以下関係ない部分ですので省略)
メールのヘッダー
> From: <私のメールアドレス>
> To:
> Subject: =?iso-2022-jp?B?GyRCJDQ8QUxkGyhC?=
> Date: Fri, 16 Jan 2004 23:12:53 +0900
> MIME-Version: 1.0
> Content-Type: text/plain;
> charset="iso-2022-jp"
> Content-Transfer-Encoding: 7bit
> X-Priority: 3
> X-MSMail-Priority: Normal
> X-Mailer: Microsoft Outlook Express 6.00.2800.1158
> X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLE V6.00.2800.1165
1926. 2004年01月16日 10時12分22秒
投稿:みわっち。
え~、減給されたり、救急車で運ばれたり、見合い話があがったりと、今年に入ってからも何故か話題には事欠かない状態なんですが、皆様ひとつよろしくお願いいたします。ぺこり。
昨年末、急な仕事でオフに参加できず不義理をいたしてしまいました。大阪のみなさん、すいませんでした。
とりあえず、たまったレスの前に、此方もたまった読了本の報告だけ簡単に。
12月22日
○『殺しはエレキテル』芦辺拓著 カッパ・ノベルス刊
ゼオガラヒー、ウニコール、リュクトシキップの3編はとても好きです。トーフルランターレンのある部分には激しく感銘を受けたり。
12月23日
○『10センチの空』浅暮三文著 徳間書店刊
ラジオの世界って物凄くツボなんです。ハガキを\出してた昔が懐かしいッス。
12月26日
○『僕と先輩のマジカル・ライフ』はやみねかおる著 角川書店刊
私はあいにく自宅生だったんですが、それでも学生の頃って何故無茶ばかりできたんでしょうね~。
12月31日
○『TRICK』蒔田光治・林誠人 角川文庫刊
今更ですが、読んでみました。一年の最期にこれかい!とは思いますが(^^;。
2004年
1月1日
○『水面の星座 水底の宝石』千街晶之著 光文社刊
年越し読書です。エキセントリックで面白かったです。頭いい人の頭いい文章って好きですね。
1月3日
○『探偵の冬あるいはシャーロックホームズの絶望』岩崎正吾著 東京創元社刊
新年最初のミステリは此方。ホームズモノちゃんと読んでなくても楽しめました(いや、読んでいる人はもっと楽しめたんでしょうが)。
1月9日
○『巷説百物語』京極夏彦著 角川書店刊
最初はやはり読みすすめるのに時間がかかったんですが、後半加速度が付いてきました。
1月11日
○『QED龍馬暗殺』高田崇史著 講談社ノベルス刊
いざなぎ流って知らなかったんですが有名なんですねえ。もしかしたら2年前の『QED式の密室』とかで言及されてるのかもしれませんが、覚えてないです(爆)。
1月13日
○『続巷説百物語』京極夏彦著 角川書店刊
前作が表からの視点だとするなら、今回は裏からの視点。江戸大阪をまたにかけた大仕事、語り手がいないので無理なのかもしれないけれど、やはり読んでみたいです。
○『タイムスリップ明治維新』鯨統一郎著 講談社ノベルス刊
ネタ本として『邪馬台国はどこですか?』が出てくるのが、ご愛嬌ですね。
1925. 2004年01月14日 20時14分29秒
投稿:森下祐行
MCAさま
「引用」とことわればいいはずですよ。
小説の全文掲載と違いますから。
[NAGAYA v3.13/N90201]