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探偵作家・大阪圭吉の掲示板
PLMS : mys002  
オーナー:小林文庫 
ここは、戦前の探偵作家・大阪圭吉の掲示板です。
大阪圭吉について、また探偵小説について、自由に話し合って下さい。
創元推理文庫を読んでのご感想など、ぜひ書き込んで下さい。

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圭吉の部屋
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321. 2001年11月14日 12時48分42秒  投稿:巽昌章 
藤原様
「塑像」拝見しました。もうひとつの「幽霊妻」という感じで、やはりこの
作家らしい味がありますね。ほんとに、第三巻出さないかな。
[211.134.116.40][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

320. 2001年11月12日 23時15分11秒  投稿:藤原編集室 
 [http://www.bea.hi-ho.ne.jp/ed-fuji/]
「とむらい機関車」「銀座幽霊」刊行記念企画第2弾として
〈ぷろふいる〉昭和9年8月号の掌篇「塑像」のテキストを
HPに掲載しました。ごく短いものですが、ご覧ください。

大阪圭吉について、作品を読んだ上での具体的な議論ができるようになったのは
嬉しいですね。国書版だって4000部近く出ているわけですから、
けっして少ない数字ではないのですが、やはり文庫版というのは
大きいようです。
[210.165.88.148][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

319. 2001年11月12日 11時10分06秒  投稿:松村武 
大阪圭吉におけるプロレタリア文学の影響につき、瑣末なことですが、また一点、気付いたことがあるので報告させていただきます。
「坑鬼」に、「会社直属の特務機関であり、最も忠実な利潤の走狗」と形容される浅川監督なる人物が登場しますが、実は小林多喜二「蟹工船」にも、「(会社の)あの忠実な犬」と形容される浅川監督なる悪役が登場します。こっちの浅川監督は、本社の威光を借りて船長以上の権力を持ち、人夫や漁民を酷使し、違法行為も平気で行う破廉恥漢、一読忘れ難い印象を受ける人物です。
以上より、同じ名前と肩書きで、同じ形容を受け、更に設定も割りと似通っている人物が「坑鬼」に登場することは、単なる偶然とは言えないと思いました。
恐らく当時は、「改造」の読者層を考えれば、「坑鬼」を読んで、みんなピンと来たのでしょうね。
以上、大した話ではありませんがご報告まで。
[202.221.5.162][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

318. 2001年11月11日 23時36分35秒  投稿:管理人 
 [http://www.st.rim.or.jp/~kobashin/oosaka/]
松村武 さん
 わざわざ、ご挨拶ありがとうございます。
> 大阪圭吉作品における「労働の現場へのこだわり」については、僕も微力ながら、
> 当時のプロレタリア文学その他の趨勢に当たりながら、調べてみようと思います。
 興味有るテーマです。何か纏まったら、また教えて下さい。

てつ さん
> 「幻の長編を隠れテーマにした、現代「新本格」作家の作品」
> そんな作品があるのですか!誰の作品なんでしょうか?
 ちょっと、思わせぶりに書きすぎました。
 「幻の長編」を正面から扱っているわけではないのです。
 「隠れているテーマ」なので、知っていて読んでも、感激できない可能性が高いです。
 それでも読んでみたいと思われるなら、ヒントを。
 昨年末から、今年初め頃に発売された作品で、今年の年末のベストミステリーの対象となる作品です。
 大阪圭吉への献詞が書かれています。
 発売時期に、この掲示板でも話題に出ています。
 
金光寛峯 さん
 いつもお世話になってます。
 もう、「香水紳士」をテキスト化していただいたとは、驚きです。
 心より感謝いたします。
 
 金光 さんにも推奨して頂いているように、「香水紳士」は傑作です。
 青空文庫で公開された折には、是非読んで、圭吉には、まだまだ傑作が残されている事を、確認していただきたいですね。
 大阪圭吉の文庫、続刊が出るようになれば、さらに嬉しいのですが。

[210.235.159.167][Mozilla/4.7 [ja] (Win98; I)]

317. 2001年11月11日 19時09分22秒  投稿:金光寛峯 
 [http://www.aozora.gr.jp/]
阪圭吉の得がたい少女ユーモア探偵もの「香水紳士」を入力、青空文庫へ
送ってきました。雑誌「少女の友」昭和15年5月号掲載、のちに短篇集『ほが
らか夫人』(昭和18年1月, 大都書房)に収録された作品です。
今回たまたま機会があって読むことができたわけなのですが、これが埋もれ
たままでは惜しい面白い作品だったので、放っておく手はない、復刻してみ
ました。
公開までのスケジュールとしては、第三者による校正を経たのちに加工 (HTML
化・エキスパンドブック化等)されることとなっており、今しばらく時間がか
かることとなります。あまり青空さんの事情は存じ上げないのですが、校正は
人手不足ぎみらしいので、少しのんびり待たなければいけないかも。
公開された際には読んでいただけましたら幸いです。

作者のユーモアものなどもどんどん復刻されればいいですね。
[61.123.248.198][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT)]

316. 2001年11月09日 19時16分10秒  投稿:てつ 
「幻の長編を隠れテーマにした、現代「新本格」作家の作品」
そんな作品があるのですか!誰の作品なんでしょうか?
良かったら教えていただけますか。

新本格派の台頭がもう少し早ければ、幻影城も悲しい結末を迎えずに済んだかも
しれませんね。
[210.255.186.241][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.5; Mac_PowerPC)]

315. 2001年11月09日 15時22分23秒  投稿:松村武 
>管理人さん
更なるご説明、有難うございます。大変参考になりました。
大阪圭吉作品における「労働の現場へのこだわり」については、僕も微力ながら、当時のプロレタリア文学その他の趨勢に当たりながら、調べてみようと思います。
[202.221.5.162][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

314. 2001年11月09日 01時45分28秒  投稿:管理人 
 [http://www.st.rim.or.jp/~kobashin/oosaka/]
松村武さん はじめまして。
 掲示板に投稿ありがとうございます。
 もう群竹さんから、お答え頂きましたが、私からも少し。

 私も「坑鬼」を初読したときに、プロレタリア文学を感じました。
 本格探偵小説として読んでいたものが、プロレタリア文学に変わった事には、驚愕したものです。
 「気狂い機関車」にはプロレタリア文学を感じた事はなかったですが、「モダン・タイムス」と同様の風刺が有ると言われると、納得するところが有りますね。
 
 圭吉は自分自身については殆ど語っていないので(文庫に収録されたもので、主要なエッセイはほぼ含まれています)、左翼思想との関わりは、解りません。
 ただ、あの時代の知識人として、何らかの形で、左翼思想(今から見れば、普通の民主主義思想ですが)の影響は受けているのではないでしょうか?
 群竹さんの引用されているのは、鮎川哲也の「人間・大阪圭吉」だと思いますが、同じ評論には、「(圭吉の弟は)アナーキストだった」とか、「(東京移住の前には)思想関係の書き物を燃していた」という、ご家族の証言も書かれています。
 別の文献では、大阪圭吉の中学時代の友人・本田文一氏が「(在京の大学時代)中央公論の文壇アンデパンダンに応募したり、左翼劇場の新劇が好きでロシヤ語の勉強を始めたりした…」と記しています。
 「労働の現場へのこだわり」も含めて、この観点からの検討も進めて欲しいですね。

てつ さん
 はじめまして。
 幻影城世代ですか!?
 私も幻影城世代で、大阪圭吉を意識したのは、「幻影城」で「坑鬼奇」を読んだのが始めでした。
 本格ミステリーとしての重厚さと、「プロレタリア文学」的テーマとの融合に、驚倒しました。
 (それ以前に、渡辺剣次さんのアンソロジーなどは読んでいましたが、それ程強い印象はなかったのです。)

 圭吉の幻の作品は、私もずーーーと気にかかっています。
 甲賀三郎に預けたという長編こそ、是非読んでみたいものです。
 どなたかが書いていましたが、甲賀三郎宅には、どこかに仕舞い込まれている可能性があるかも。
 「幽霊妻」を選んだという未発表原稿群は何処から出てきたのか謎ですが、いつか書かれたのか?にも興味が有ります。
 圭吉の家は地方の旧家ですから、自宅の蔵に密かに未発表原稿が眠っているかも…。(もうその蔵は無くなっているようですが)
 何時の日か、突然現れることを、少しだけ期待しています。
 
 ちなみに、その幻の長編を隠れテーマにした、現代「新本格」作家の作品が有るのですが、ご存知ですか?

 お二方とも、今後ともよろしくお願い致します。
[210.235.159.51][Mozilla/4.7 [ja] (Win98; I)]

313. 2001年11月08日 17時00分27秒  投稿:てつ 
はじめまして、まさか大阪圭吉に関するHPがあるとは。
幻影城世代としては、本当に嬉しい限りです。

最近発売された2冊の文庫はファンとして嬉しい限りですが、
25年間気になって仕方が無かったのが、出征前に甲賀三郎に預けたと言われている
長編の所在。行方知れずと言われているが本当に存在しないのか?
誰かに預けられたまま60年間何処かに埋もれているのではないのか。
また、幽霊妻が戦後、雑誌に掲載された際、「未発表原稿」の中から
選ばれたとあった。と、言うことは、他にも作品が!

どこかの土蔵の中から、古いフィルムのようにひょっこりと
大阪圭吉の作品が出てこないものだろうか。
[210.255.186.241][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.5; Mac_PowerPC)]

312. 2001年11月08日 15時41分32秒  投稿:松村武 
>群竹さん
早速のご回答、有難うございます。「反戦思想で日本脱出を企てる」・・・、そんな華々しい(?)経歴があるとは知りませんでした。
プロレタリア文学については、僕も大して語る資格もないのですが、葉山嘉樹や岩藤雪夫、平林たい子など名だたるプロレタリア作家が「新青年」に作品を発表しているし、アナーキズムであれ、マルクス・レーニン主義であれ、分化されて間もない当時の左翼運動では、互いに影響を受けあっていたようで、大阪圭吉も、接触する機会は多かったのだろうと思いますね。
彼自身は、その点について何も書いていないようですが、そんなことを語るのは非常に危険な時代だったから仕方がないのでしょうね。作家となり、表面上、左翼思想は消えてしまっていても、丁寧な取材と描写による「労働の現場」を題材にした探偵小説を書くことで、精一杯の抵抗を示していたのでは、とも思います。
例えば「気狂い機関車」の真相なども、「労働災害に対する弱者の抗議」だと僕は解釈しました。あの作品のメイン・トリック、どうも良く分からないメカニズム(笑)を読むたびに、僕の頭には、チャプリンの映画「モダン・タイムス」に出てくる、故障した自動食事機に叩きのめされるシーンが浮かんできてしまうのです。機械文明を皮肉った「モダン・タイムス」と同様の風刺が「気狂い機関車」にもある、とは断言できませんけど、「モダン・タイムス」は昭和11年製作で、「気狂い機関車」は2年先駆けている点は注目して良いと思います。

なお小林多喜二「蟹工船」は、「戦旗」誌の昭和4年5、6月号に掲載されています。これはネタバレに近くなるので一部伏せ字にしますが、「蟹工船」には、僚船のSOSを聞いた船が××する件や、ある船の××を××して、××にしてしまう、という話が出てきます。この辺りに「動かぬ鯨群」に近いものを感じ、「ひょっとして、大阪圭吉は『蟹工船』を読んで、アレを思いついたのでは?当時、これを読むには、かなりの度胸が必要だから、そうとう影響を受けていたのでは?」などと、突拍子もないことを思いついたものです。
また、瑣末な疑問やら素っ頓狂な思いつきを書き込ませていただくかも知れませんが、どうぞ宜しくお願いします。
[202.221.5.162][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

311. 2001年11月08日 12時06分34秒  投稿:群竹 
 [http://isweb10.infoseek.co.jp/area/mulatake/kosak.html]
松村武さん はじめまして。

 プロレタリア文学というのは、どうでしょう、当時の作家たちはそれなりに接していたのではないかと、勝手に想像します。ま、こんなことでは、松村さんのご質問のご趣旨には満足しないものでありましょうが。

 一応、豊橋の夜間商業高校を退学になった理由ですが、

−−圭吉が左翼思想に興味をもち、「左」がかった言動によったとか、また、同級生2人とブラジルに雄飛することを考え、日本脱出をはかって名古屋駅で保護されたためだとも言われている。また、長男の鈴木荘太郎氏は「反戦思想で日本脱出をくわだてた」と語っている−−

というような感じでして、「左翼思想」にはそれなりに、というよりは、人並み以上に興味はあったようです。

 わたしは、プロレタリア文学についてはくわしくないのですが、学生時代のテキストなどを見ると昭和8年の小林多喜二の虐殺を一つのプロレタリア文学の退潮の時期としておるようなのですが、昭和8年といえば圭吉は21歳で「白鮫号」を発表した年にあたります。また、昭和7年に懸賞に応募した「人喰ひ風呂」には、それほどプロレタリア文学的な匂いは感じられません。

 いっぽう、同時期の「カンカン虫殺人事件」は、現代人の私からみると、「カンカン虫」のような仕事の人にスポットが当てられているということだけで、「プロレタリア」という言葉を連想してしまいます。あるいは「坑鬼」とかも。

 力不足で、こんなことしかお答えできません。なにか、松村武さんのお考えがあれば、お伺いしたいです。
[211.132.88.67][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)]

310. 2001年11月07日 14時30分09秒  投稿:松村武 
初めまして。少々お尋ねしたいことがあって書き込ませて戴きます。
「13の密室」シリーズ以来、国書刊行会版を経て現在に至る大阪圭吉ファンですが、今回の創元推理文庫版を再読していて、巽氏の解説で「労働の現場へのこだわりを示し続けた・・・」との一節があったことで思い出したことがあります。
それは「動かぬ鯨群」で最重要のポイントとなっている例の件が、かのプロレタリア文学の名作、小林多喜二「蟹工船」でもちょっと似た形で扱われている点です。また「坑鬼」の書き出しなども、左派系の「改造」誌に掲載ということもあってか、意識的にプロレタリア文学の手法が取り入れられているようにも思えます。
そして権田萬治「日本探偵作家論」所収の「大阪圭吉論」には、「社会主義、特にアナーキズムに関心を寄せていた」との一節があります。
これらの点からもプロレタリア文学が大阪圭吉に与えた影響は少なくないと思うのですが(アナーキズムならボルシェビキの小林多喜二とは対立しますけど)、その辺の事実関係は如何なものなのでしょうか?例えば「戦旗」誌を愛読していたとか。…もしご存知の方がおられましたらご教示願います。

[202.221.5.162][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

309. 2001年11月06日 09時08分45秒  投稿:群竹 
宮澤さん、こんにちわ。

書評拝読いたしました。なるほどなるほど。

わたしは、巽さんへのレスで書きましたが、「圭吉の幽霊もの」という言葉で、ちょっとまとめてみたいとかねがね思っていました。参考になりました。巽さんがおっしゃるところの「アニミズムと人間の論理」というのがあって、ま、そのすきまにすっと幽霊(=怪奇)を登場させる。

かつて、こういう怪奇なムードの味付けを、わたしが「グロ」と呼んで、小林オーナーから疑問を示されたこともあるのですが、今でいう「オカルト的な味付け」=「怪奇なムード」も「グロ」と呼ぶなかに含まれていたのではと考えています。

戦前の発想ですから、そういう神がかりというか幽霊騒ぎも、現代よりもいくらかリアリティがあっただろうと思うのです。

あ、よろしかったら。投票をお願いいたします。

よかったと思うものに、何票入れていただいても構いません。
[210.233.35.154][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

308. 2001年11月03日 07時43分06秒  投稿:宮澤@探偵小説頁 
 [http://www.inv.co.jp/~naga/]
 小林文庫オーナーさん、群竹さん、こんにちは。
 自分のサイトに『とむらい機関車』『銀座幽霊』の書評をアップしました。
 探偵小説頁を名乗る以上、大阪圭吉についてのまとまった記述は必須ですので、サイト開設以来の宿題をようやくやりとげた思いです。
 ご笑覧ください。
[210.157.100.194][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

307. 2001年11月02日 18時58分08秒  投稿:soka 
初めまして、25号室のsokaと申します。

>大阪圭吾さん
御本はまだ読んだことがありません。(ゴメンナサイ)
これから読みたいと思います。


 冬も近いという事で「雪降る夜」に読みたいミステリを探しています。
 クリスマス、お正月、バレンタイン等何でも結構です。

では!

[211.122.252.202][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

306. 2001年11月02日 18時09分34秒  投稿:巽昌章 
群竹様
お声をかけていただき、ありがとうございます。幽霊という表現もいいですね。露骨に犯人が跳梁するのでなく、世界のすきまからフッと生まれる出来事が事件になってしまう、というのが圭吉には多いように思います。表題に着目されておられるのも同感です。むかし、鮎川哲也さんのアンソロジーに「気狂い機関車」が採られたとき、「狂った機関車」と改題されており、それを見て、何か存在感が抜け落ちてしまったように感じたのです。そう思って見なおすと、彼の作品には擬人法的な表題が多い。それが、今回の解説の原型を書くきっかけでした。
[211.134.220.99][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

305. 2001年10月31日 14時10分10秒  投稿:群竹 
 [http://isweb10.infoseek.co.jp/area/mulatake/kosak.html]
SAMANAさん ご購入おめでとうございます!
売れてるようで、嬉しいですね!

ええと、わたしの作った「圭吉作品人気投票」のページですが、人気がなくてまだ誰も投票がありませんので、よろしかったら、一票を……、いや、何票でも入れて下さい(笑)。こんなことを、皆さんのボードに宣伝するのもはばかられますんで……。ここで蟻地獄のように待つことにします。(笑)
[211.132.88.174][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)]

304. 2001年10月31日 11時48分00秒  投稿:SAMANA 
16号室SAMANAです〜。

昨日やっと、『とむらい機関車』『銀座幽霊』を購入しました。
2,3日前にとある書店で買おうと思っていたところ、「ごめんねー。昨日で
売り切れちゃったのよー」とのお言葉が。「売れてるんだなぁ」と思って感心したり、
(その店で買えなくて)残念だったり・・・(苦笑)。
恐らく38歳になった年の年末あたりに読むことになとうかと思います(爆)。
小林様・群竹様・藤原編集室様、ひらにひらにご容赦のほどを・・・(猛汗)。
今から『抗鬼』を楽しみにしておりますぅ。

大阪圭吉さんといえば、どうしても変な「妄想」を私は抱いてます(汗)。
現在の新本格作家の誰かが、昭和初期にタイムスリップして圭吉さんと人格が
入れ替わり、時代の荒波に苦慮しながら、その時代で世間にだせる本格ミステリを
発表していったんではないかと・・・。
そうでも考えないと、何だか他の作家から「浮き上がっている」ように見える理由に
説明がつかないもので・・・(笑)。

そいでは!!
[210.235.112.137][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 95; DigExt)]

303. 2001年10月30日 10時58分33秒  投稿:群竹 
 [http://isweb10.infoseek.co.jp/area/mulatake/]
巽さん はじめまして。書き込みをいただきありがとうございました。

「とむらい機関車」の解説、拝読いたしました。

「アニミズム」について述べられた下りが印象に残っています。なんというのでしょうね、読者の側に、人間の固定観念というか、ミステリー読みの固定観念というのか、言わば「人為的なものに決まっている」という固定観念がありまして、それを「人間界の論理」と、ま、巽さんはおっしゃるのですが、その「人間界の論理」と「アニミズム」の対象物とのすき間に、うまく「幽霊」を登場させるのが、圭吉の手法だということに改めて気づきました。

前から、「幽霊もの」という言葉でくくりたがっていたのですが、「アニミズム」という用語で説明していただいて、すっきりした気持ちになりました。圭吉の場合は、小道具や大道具でなくて、主役そのものになってるんですよね。「白鮫号の殺人事件」なんてタイトルだって、「白鮫号(で)の」ではなくて、「の」が主格に読めてしまうくらいですから、不思議です。ま、考え過ぎでしょうが。

[211.132.86.117][]

302. 2001年10月29日 20時13分55秒  投稿:巽昌章 
こちらの掲示板には初めて書きこませて頂きます。『とむらい
機関車』の解説を書いた者です。いつも何かと学ばせて頂いて
おりましたが、とりわけ、今回の原稿執筆中は、大阪圭吉を愛
する方々の熱意に触れ、大いに励みとなるとともに、緊張感を
もって仕事をすることができました。このような経験はめった
にないものです。そこで、この機会にお礼を申し上げようと考
えた次第です。どうもありがとうございました。群竹様のペー
ジともども、これからも一層のご発展を遂げられますよう。
[211.18.186.29][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

301. 2001年10月28日 21時41分10秒  投稿:群竹 
 [http://isweb10.infoseek.co.jp/area/mulatake/]
ええと、調子に乗って「圭吉作品人気投票」のページをこしらえました。
軽いノリでどうぞ。(汗)

[211.132.87.61][]

299. 2001年10月28日 11時47分47秒  投稿:管理人 
 [http://www.st.rim.or.jp/~kobashin/oosaka/]
金光寛峯 さま
 「著作リスト」を見ていただき、ありがとうございます。

 で、「にっぽん」, 「近代生活」, 「ユーモアクラブ」あたりは、殆ど未見です。
 見ていただいたのは、『銀座幽霊』収録の「著作リスト」かと思いますが、そこでは私の「作品リスト」で「未見」となっているものは無印、「未確認」となっているものに※マークが付いています。
 「大坂圭吉自筆作品目録」に記載されているが、掲載を確認出来ていないものにのみ※マークが付いていると言う事です。
 ちなみに、「未見」と記しているのは、私自身は未見ですが、新聞・雑誌の広告や、その他の書誌情報から、該当雑誌の該当号に掲載されているのは、ほぼ間違いないと判断したものです。
 
 HP「大阪圭吉ファン頁」(上記URL)の「作品リスト」には、「未見」と「未確認」の違いを明記してあります。
 (この「作品リスト」も、誤解を招きやすい表現が有るため、本日中に修正する予定です)

 それとは別に、現在ある研究家・蒐集家の方に、ご協力をお願いしているところです。
 おかげさまで、△印の作品(私自身は未見だが、所有者から書誌情報を教えていただいたもの)が増えています。
 
 HPには、金光寛峯 さまも含め、ご教示、ご協力頂いた方々のお名前を明記しています。
 よろしかったら、HPの方も覗いてみて下さい。
[210.235.159.199][Mozilla/4.7 [ja] (Win98; I)]

298. 2001年10月27日 21時22分29秒  投稿:金光寛峯 
著作リスト拝見しましたが、「にっぽん」, 「近代生活」, 「ユーモアクラブ」といったところが
ほぼすべて確認済みになっておりましたね。蔵書家の方のご協力が得られたのでしょうか。おめで
とうございます。及ばずながら探索のお手伝いをと思っていましたが、当然コピーはいただけたの
でしょうね。
[210.232.179.10][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

297. 2001年10月27日 09時43分28秒  投稿:管理人 
 [http://www.st.rim.or.jp/~kobashin/oosaka/]
杜呂 さん
 速い! もう読み終わったんですか!!
 私の知る限り、最初の読了報告です (^ー^)゙
 かなり高い評価だったみたいで、嬉しいです。  ヽ(^o^)丿
 
 なんと言っても60年以上前の作品なので、文体や時代背景が古いと思われるのは仕方ないですが、ミステリーとしての骨格はけっしてふるびていないと思います。
 
 「抗鬼」は、私も大阪圭吉ファン(マニア?)になるきっかけとなった作品です。
 雑誌「幻影城」で、初めて読んで、その重厚さと迫力に、戦前にもこんな作家がいたのかと、驚嘆したものです。
 文庫解説の巽昌章さんも、圭吉の最高傑作と断言していますね。

 では、『銀座幽霊』のご感想も、お待ちしています。

[210.235.159.51][Mozilla/4.7 [ja] (Win98; I)]

296. 2001年10月26日 20時29分48秒  投稿:杜呂 
 [http://kamakura.cool.ne.jp/torone/]
『とむらい機関車』読み終わりました。
ちょいと古風な作風に、始めは戸惑いましたが、読み進むうちに、なにか懐かしい雰囲気になりました。(私は戦前生まれ?)
「紙芝居」を読んでもらう時の、ワクワク、ドキドキするような感じでしょうか。

中でも、「抗鬼」の迫力とトリックに、思わず♪⌒ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!と感嘆いたしました。

小林さま、群竹さま、藤原さま、本当に素敵な作品の、ご紹介ありがとうございます。
そして、お疲れさまでした。(^^)ニコ
[211.120.81.28][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

294. 2001年10月26日 07時53分10秒  投稿:管理人 
 [http://www.st.rim.or.jp/~kobashin/oosaka/]
 Moriwaki さん、杜呂 さん。
 創元推理文庫・大阪圭吉傑作集をお買い上げ、ありがとうございます。
 読み終わったら、ご感想など書きこんでいただけたら、嬉しいです。

 私も、24日に東京で購入しました。
 (実は、それより前に東京創元社から、お贈りいただいていたんですけれど。それでも、ちゃんと買いました)
 群馬の書店にも、昨日(25日)には並んでいました。
 ネットにも購入報告が結構多くて、喜んでいます。
 
 東京では、紀伊国屋書店本店で購入したのですが、1階の新刊コーナーには並んでいなくて、2階の文庫売り場にも、それほど多くは並んでいませんでした。
 やっぱり、発行部数はあまり多くないのか? ちょっと心配です。
 早く買った方が良いですよ(笑) >悩んでいる皆様

Moriwaki さま
 圭吉の作品は、もっと早くから評価されて、本になっているべきだった、と言うのは同感です。
 今回、探偵小説の佳作を網羅し、エッセイ、挿絵まで収録した著書が、文庫という手に取りやすい形で、発売されたことは、嬉しい限りです。
 これを機会に、大阪圭吉の新たな評価が生まれてくるのを期待しています。

[210.235.159.217][Mozilla/4.7 [ja] (Win98; I)]

293. 2001年10月25日 16時36分16秒  投稿:杜呂 
 [http://kamakura.cool.ne.jp/torone/]
私も、無事入手いたしました。(^^)ニコ
それぞれ2冊しかなかったのは、誰か買ったのか、もとから少なかったのかわかりません。
店員に聞いてみれば良かったかしら?

とにかく、今読んでいる、鮎川哲也『人それを情死と呼ぶ』を読み終わったら、カバーを掛けますね。

では、ご報告まで。
[211.120.81.28][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

292. 2001年10月25日 12時56分05秒  投稿:Moriwaki 
通勤電車を途中下車し、早足で本屋に向かうとき、
人の波が皆、大阪圭吉の本を買いに行こうとしているのではないか、
もしそうだったら売切れてしまう、
とあせりましたが、無事入手しました。
こんな思いをしたのは久しぶりです。

しかし、正直なところ、このスーパーアンソロジーは
出るのが少し、いや、15年か、20年ほど遅かったのではないか、
という思いです。
[202.248.245.144][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows NT 5.0)]

291. 2001年10月24日 21時37分04秒  投稿:群竹 
 わたしは 2冊とも無事入手いたしました。

 午前中に行った書店にはなく、夕方のぞいた別の書店にもやはりなく、帰りに立ち寄ったさらに別の書店に「とむらい機関車」と「銀座幽霊」がおのおの3冊ずつ詰まれておりました。まわりのものよりも山が低かったので、すでに誰か買っていったものか、やはり、ややマニアックというかマイナーなため、少なく注文したものかもそれはわかりませんけど。

 小林さんのリストを拝見すると、このリニューアルですでに今回の収録を折込済みになっていますね。ああ、そうだったなと思いました。わたしも、これに応じて書き換えなければならないことがいろいろありました。現物を拝んでからと思っていましたけれど。

 山前氏の解説を読みましたが、沢村投手と比較して書かれていて、これで、有栖川有栖氏がおっしゃった「沢村賞があるなら大阪圭吉賞があってもいいじゃないか」の一言から、だんだん、「ミステリー界の沢村投手」という評価が定着していくと楽しいと思いますね。「本格派」ってところまでそっくりだと山前氏は書いています。そのとおりです。

 著作リストに「(強力=小林真)」という文字があるのを確認いたしましたが、これは予想どおりでしたよ。

 ま、第一感想と言えばそんなところです。

 そうそう、みなさん、買って読みましょう!
[210.233.36.233][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

290. 2001年10月24日 16時38分39秒  投稿:杜呂 
 [http://kamakura.cool.ne.jp/torone/]
こちらは、まだでした。やっぱり田舎は遅いのかしら?

インターネットの本屋さんは、「在庫あり」で思わず注文したくなりましたが、やはり現物を手にとって、感触を味わって買いたいものです。
本屋さんでは、ついつい上から3冊目の本を買ってしまいます。(^▽^;)

明日も行ってみます。
では,ヾ(^_^)マタネー
[211.120.81.28][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

289. 2001年10月24日 09時09分48秒  投稿:群竹 
 [http://osaka.cool.ne.jp/keikiti/index.html]
おはようございます 小林さん。

いよいよですね。書店には、今日の昼、午後、夜と3回チェックにいきますね(笑)
何時に手に入るでしょうか。案外明日かも……。

昨夜、わたしは下の書き込み(287)頃には、大阪圭吉ファン頁が新URLに切り替わっているのを確認しましたよ。その後3時間以上作業なさっていたのですね。間に合ってよかったです。流石です!

エッセイの充実は本当に参考になりそうです。
[211.132.88.100][]

288. 2001年10月24日 02時27分52秒  投稿:管理人 
 [http://www.st.rim.or.jp/~kobashin/oosaka/]
 いよいよ、今日ですね。
 『とむらい機関車』『銀座幽霊』の発売日。

 たった今、滑り込みで「リニューアルした大阪圭吉ファン頁」をアップしました。
 まだ、準備中だらけですが、覗いて見てください。

 本日は、東京へ出張予定なので、確実に購入できると思います。
 
 宣伝活動は、本日夜から開始します。

 皆さんも、必ず買って下さいね。
[210.235.159.166][Mozilla/4.7 [ja] (Win98; I)]

287. 2001年10月23日 23時02分10秒  投稿:群竹 
 [http://osaka.cool.ne.jp/keikiti/index.html]
今日も仕事の帰りに書店をのぞいてきたのですが、まだ出ていませんね。
いちはやく入手された藤原さんがうらやましいです。
[211.132.88.11][]

286. 2001年10月23日 20時04分12秒  投稿:花井圭太 
こんばんは。花井です。

明日、発売ですか!
地元の人ですからね。。読まねばね。

それでは。
[211.133.226.66][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Mac_PowerPC)]

285. 2001年10月21日 17時10分40秒  投稿:藤原編集室 
 [http://www.bea.hi-ho.ne.jp/ed-fuji/]
『とむらい機関車』『銀座幽霊』一足お先に先週、見本をいただいてしまいました。
各巻約330頁、厚さも手頃ですし、装丁もなかなか雰囲気があって、よい感じです。
今週24(水)の発売ですので、いましばらくお待ちください。
刊行記念関連企画として、HP〈藤原編集室通信〉では
「探偵クラブ」の企画を考えていたころのことを
思い出しながらまとめてみました。
[210.165.88.244][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

284. 2001年10月20日 19時32分10秒  投稿:群竹 
 あ ども ども わたし 花輪和一とか、丸尾末廣とか、好きですよ。いちお。
[210.232.135.3][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)]

283. 2001年10月20日 04時13分13秒  投稿:金光寛峯 
 [http://www.freefactory.net/~nagai/link.html]
>あとは、花輪でも飾りましょうか(笑)
す、すみません。ここ、「花輪和一でも飾りましょうか(笑)」に見えて一瞬驚きました。
ああ、ゴミレスだ。ごめんなさい無かったことにしてどうぞ進めて下さい。

ちなみに花輪和一先生オフィシャルサイトにはこちらからどうぞ… と思ったらいつの間にか消えてしまっているようで残念。




[61.123.248.198][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT)]

282. 2001年10月19日 07時16分11秒  投稿:群竹 
 [http://osaka.cool.ne.jp/keikiti/index.html]
書影、さっそく拝見しました。ふむ、いい感じですね。
もう楽しみなんで、今日も本屋に行ってみましょう。

私の方ですが、画像もスキャンしていれましたんで、一段落です。
あとは、花輪でも飾りましょうか(笑)
[211.132.86.205][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

281. 2001年10月18日 13時00分13秒  投稿:管理人こと小林文庫オーナー 
 [http://www.st.rim.or.jp/~kobashin/oosaka/oosaka.html]
 東京創元社のHPに『とむらい機関車』『銀座幽霊』の書影が公開されました。
   http://www.tsogen.co.jp/frame/fra_n.html

 発売は、10月24日(水)に決定のようです。
 私の住んでいるような田舎は、1、2日遅れるでしょうけど…。

 記念イベントのHPリニューアルは、全く進んでいません。
 間に合うのか…?
[210.165.226.248][Mozilla/4.7 [ja] (WinNT; I)]

280. 2001年10月17日 08時36分19秒  投稿:群竹 
 [http://osaka.cool.ne.jp/keikiti/index.html]
こういうことに使ってもいいのかな。

 10月16日現在、まだ、姿を拝めていません。<短編集。
[211.132.87.159][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

279. 2001年10月14日 16時28分21秒  投稿:群竹 
 [http://osaka.cool.ne.jp/keikiti/index.html]
まだ、手直しが必要なところいくつかあるのですが、目標の日も過ぎておりますので、記念イベントのページ、圭吉の短編「人喰ひ風呂」を公開しておきます。上のURLで直リンクしてあります。

本命の小林さんのサイトのリニューアルはこの後ということで、ま、露払いくらいにはなるでありましょう。

ほんとうに小林さんにはお世話になりました。
[211.132.87.66][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

278. 2001年10月12日 02時48分32秒  投稿:金光寛峯 
 [http://village.infoweb.ne.jp/~pegana/Contents/fukkan.htm]
思うところあって「印度洋司令の帽子」を再見 (といっても前回見たのはほんの
数日前なのですが…)
臭みがない、といいますか。
臭みとは「お国のため」とか「日本すごい」とか「鬼畜米英」とかのたぐいです
ね。あんがいに抑えてあって、登場する英軍をもっと紋切型な悪役にしたりアジ
テートする内容でもおかしくないのですが、そうしていない。

うがった見方をすれば、往時に単行本収録が見送られたのもこの辺の「もの足り
なさ」のゆえかもしれません。おかげで今の目でも読めるのは皮肉といいますか。
また、あえて露骨な書き方を廃してみせた点、時局に強いられて好きなものが書
けなかった作家の、せめてもの抵抗だったのかもしれませんね。


   *

戦時文庫の書影に感歎、そうか、こんなのなんですか。初めて見ました。
この号の確認は簡単にすみそうですね。撮影者に連絡取ればいいわけですから。
[61.123.248.198][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT)]

277. 2001年10月11日 11時34分51秒  投稿:群竹 
 [http://isweb10.infoseek.co.jp/area/mulatake/kosak.html]
10月10日が過ぎちゃいましたね。どうですか、小林さん。わたしは、なかなかまとまった時間がとれず、とりあえず、今週末に勝負を賭けます。

藤原さんのサイトで、10月24日刊行というアナウンスが出てましたんで、ま、それまでには、公開したいですね。小林さんのリニューアル(予告編)があまりにも大々的だったので、半分間に合うのかと心配しながら、半分、わたしのは少し小モノすぎたかと反省しながら、やってます。

ということで、あとひとふんばりですね。


[211.132.88.36][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

276. 2001年10月09日 06時56分24秒  投稿:風狂 
 [http://homepage2.nifty.com/huni/]
古本屋の身でまた出てきました。
あまりにヒマなので。

ある文献に「戦線文庫」1944年10月緊急増刊として
「海の少年兵 海軍志願兵特集号」(86頁)が発行
されていて、大阪圭吉や角田喜久雄らの檄文(海の
少年兵になりなさいという)が載っていると書かれて
ありました。

書影はこちら
http://cscns.csc.gifu.gifu.jp/pushcorn-kit/kawai/paged/0300216230000057.html

[211.2.86.238][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)]

275. 2001年10月08日 23時38分21秒  投稿:管理人 
 [http://www.st.rim.or.jp/~kobashin/]
 小林文庫です。
 金光寛峯 さん、重ね重ねありがとうございます。
 
 「少女の友」が弥生美術館に有るのはほぼ間違いないだろう、とは思ってしましたが、図書館ではないので問い合わせしたりするのを躊躇していました。
 そこまでの行動力と執念が無いと、書誌なんて作れないのですよね。反省します。
 私が大阪圭吉の初出誌について、どこまで調べているか、今後の課題については、整理して書き込むつもりですが、もうちょっとお待ち下さい。

 「香水紳士」は、おっしゃる通り復刻する価値の有る作品ですよね。
 (初出誌は未見ですが、『ほがらか夫人』で読んでいます)
 創元推理文庫「傑作選」から漏れた作品の中では、「水族館異変」と共に、最も出来の良い作品では無いでしょうか!?
 何らかの形で、読めるようになるよう、努力したいと思います。
 
 (金光さんへのメールには書きましたが)上に挙げた2作はミステリーとして評価できる作品ですが、大阪圭吉には、まだ「ユーモア小説」「外地、異郷小説」、「防諜小説」が、それぞれ1冊の本に出来るほどあります。
 時代背景も有って、現代に読むのは辛い作品も多いですが、「外地、異郷小説」には興味深い作品も含まれています。
 「傑作選」により、「まぼろしの探偵作家」としての評価から、探偵作家として1歩踏み込んだ評価がなされると思いますが、大阪圭吉の奥はまだまだ深い。
 このあたりも、徐々に「大阪圭吉ファン頁」で紹介して行きたいと考えています。

 それには未見の作品を減らして行くことが必要なので、これからも努力して行きます。
 機会が有ったら、これからもご協力をお願いします。
[210.235.159.175][Mozilla/4.7 [ja] (Win98; I)]

274. 2001年10月08日 19時35分01秒  投稿:金光寛峯 
 [http://village.infoweb.ne.jp/~pegana/Contents/fukkan.htm]
今日、弥生美術館へ行ってきまして、「少女の友」を閲覧・複写することができ
ました。記して同館に感謝の意を表します。

「少女の友」昭和15(1940)年 5月号、第33巻第 5号。
発行は同月 1日、實業之日本社。編集兼印刷人は内山 基、発行人増田義彦、定価
50銭で、外地は送料36銭。
菊判268頁、巻末の読者投稿欄がわれわれ胸毛の生えてる連中は入っちゃいけない
独特な世界になっています。
表紙は中原淳一「セルのころ」。セルが何なのかは未詳、裏表紙は森永ミルクチョ
コレートの広告 (例の天使マークあり) ミルクチョコをらっぱ飲みする女子高生の
絵と、キャッチコピーが "銃後を護る明日の女性の健康はこの栄養がつくる" で、
時代を感じさせます。
掲載の大阪作品は探偵もの「香水紳士」で、角書「ユーモア探偵小説」。単行本
『ほがらか夫人』(昭和18年 1月15日, 大都書房)に収録されているようです。
"傑作短篇集" というコーナーに載った 4篇中の 1篇で、挿絵松本かつぢ三葉。
他の 3作品は以下の通り。
美川きよ「美しき風」, 舟橋聖一「母の御絵」, 山手樹一郎「お千加茶屋」
他の掲載作品は橘外男「墓碑銘」, 井伏鱒二「オコマさん」, 川端康成「美しい
旅」, 内山基「白い燈台」など、いずれも長編の連載。その他エッセイや絵物語
多数。

ヒロインのクルミさんはもうじきお嫁さんになられる従姉のおねえさんのところ
へお祝いにいくために、一人列車に乗ってしばらくの旅情を楽しんでおりました。
さてそれが他に席が空いていないというわけでもないのに、無愛想でいかつい中
年男が自分のボックス席の真正面に座ってきてすっかり小さくなってしまい、しょ
げかえってしまいます。
居心地悪いわ、それに変なひとだわどうして右手をかたくなにポケットに突っ込
んで隠しておられるのかしら? ふいにそのなぞが解けます。指が欠損しているの
でありました。
 「あゝ、傷痍軍人の方か知ら? もしさうだつたなら、あたしはなんて愚かな
  少女だらう。さういふ立派なお方と、同席したことを不愉快に思つてゐた
  なんて!」
でもちょっと待ってクルミ! すぐにクルミさんの頭の中には、むら/\とひとつ
の疑惑が持上つた。
 「でも、もし軍人さんだつたなら、どうしてそのやうに貴い御負傷を、こんな
  に不自然にお隠しになるのだらう? −さうだ、たとひ、軍人さんでなくつて、
  普通にお怪我をなさつた方にしても、こんなに不自然な、隠されかたをされ
  る筈はない」

クルミちゃん、君には探偵の "変質的な詮索癖" が備わっているよ…

いずれ誰かが青空文庫なりこちらでなり復刻するべきだと思いました。
西條八十「花束の秘密」(『北村薫の本格ミステリ・ライブラリー』角川文庫所収)
などと読み比べてみても面白いのではないでしょうか。一世を築いた叙情詩人の
本格少女ミステリと、本格の雄が書いた叙情的少女ミステリの世界。
[61.113.6.210][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

273. 2001年10月06日 12時48分19秒  投稿:管理人こと小林文庫オーナー 
 [http://www.st.rim.or.jp/~kobashin/oosaka/oosaka.html]
 小林文庫です。
 
 金光寛峯さん、大変ありがとうございました。
 コピーは是非お送り頂きたいと思います。
 詳しくは先ほどメール致しました。

 東京大学法学部所属近代日本法政史料センター明治新聞雑誌文庫と言う名前だけで、びびってしまって、蔵書を調査していませんでした。
 「ユーモアクラブ」は春陽堂という大手出版社発行のくせに、図書館ではめったに見かけません。
 あらためて調査不足を認識しています。

 「印度洋司令の帽子」のこと、戦時中の雑誌のこと、今後の調査課題のことなど、投稿に刺激されて書きたいことは多数有るのですが、これから徐々に書き込みます。
 しばらくお時間を下さい。

 今回は取りあえず御礼だけ。
 大変ありがとうございました。
[210.165.101.229][Mozilla/4.7 [ja] (WinNT; I)]

272. 2001年10月05日 04時00分12秒  投稿:金光寛峯 
 [http://village.infoweb.ne.jp/~pegana/Contents/fukkan.htm]
今後の見通しといいますか、ここならもしかしたら収蔵しているのでは
ないか? というところを、まあメモ代り程度で恐縮ですが書いてみたい
と思います。

「少女の友」は弥生美術館になら収蔵されていると睨んでいます、いずれ
照会してみるつもりです。事情を話せば閲覧・筆記くらいは許可してくれ
るでしょう。
「戦線文庫」, 「くろがね」等はまず神奈川県立図書館の戦時文庫をチェッ
クしたのですが同文庫はどうも図書中心らしくヒットなし。そこで各地に
ある戦争資料館を当たってみればひっそりと収蔵されているのではないか?
と思い浮かびまして、さいわい九段下の昭和館が webサイトを持っており
蔵書検索もできるので試しましたが、外れ。他の資料館も当たってみたい
と思います。
他にも防衛研究所なら意外な資料が残っているのではないかと思われ、調
べる価値はあるかと存じます。
「にっぽん」や「名古屋釣新聞」などは新聞博物館で調べてみる手がある
と愚考しますが、小林さんくらいの方ならばとうに済ませておられるでしょ
うか。
あとは大宅壮一文庫、世田谷文学館、鎌倉文学館…

弥生美術館
http://www.city.bunkyo.tokyo.jp/cgi-bin/kview.cgi?ID=29&MODE=PRINT

戦時文庫 (神奈川県立図書館)
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/

防衛研究所
http://www.nids.go.jp/

日本新聞博物館
http://www.pressnet.or.jp/newspark/
[211.11.216.135][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

271. 2001年10月05日 03時42分11秒  投稿:金光寛峯 
 [http://village.infoweb.ne.jp/~pegana/Contents/fukkan.htm]
大阪圭吉作品リストで未見・未確認の図書・雑誌をすべて webcat で検索してみました
ところ、一冊だけ「ユーモアクラブ」昭和17年 5月号が東京大学法学部所属近代日本法
政史料センター明治新聞雑誌文庫に所蔵されていることがわかりましたので、閲覧して
きました。ユーモアもの「印度洋司令の帽子」が掲載されていました。

「ユーモアクラブ」昭和17(1942)年 5月号、第 6巻第 5号。副題は「明朗と緊張」、
発行は同月 1日、春陽堂文庫出版株式会社。編集兼印刷発行人は浅見武蔵、定価50銭で
すが "郵税" なるものが 2銭加わるらしく52銭で、朝鮮・台湾・樺太・満州は同55銭+
28銭。
A5判178頁で編集後記によれば配給量が減じたため「本号は頁数がいちじるしく減少した」
そうで、「これも国策ですから忍んでいただかなければなりません」と書いている。表紙
に "計れ増産 貫け聖戦" とスローガンが刷ってあるのも時代を感じさせる。
表紙・目次カットは清水刀根。
掲載の大阪作品はユーモアもの「印度洋司令の帽子」で、目次角書「風刺小説」。なんと
なく敵役のはずのイギリス軍のほうに親しみが持てるような感じなのが珍か。いいのか?

舞台はインド洋、日本軍の潜水艦に船を沈められた現場を捜索していたところ、将校用
の金モールの帽子を発見する。あぁおいたわしや、にっくき日本軍に遭難し恨みを呑ん
で船とともに沈まれたのか、と一同粛然として追悼の意を表し、反旗を掲げ敬礼し空砲
を鳴らして国家斉唱する。それから帽子は船長室のいい所に安置して、ひとまず船は帰
港した、というところ。
そこへ新任の総司令官がやってきて帽子を見ておどろいて叫ぶ−

「こりゃ我輩の帽子じゃないか。我輩の帽子じゃ、我輩の帽子じゃ!よくみつけて
 くれたネ。ど、どの辺まで流されていたかな?」
「いや、実はこないだ視察の折、アダム橋の上から、ふとした拍子で風に吹き飛ば
 されてな、以来、もっぱら不自由しとったのじゃが… うむ。水にぬれたせいか、
 やや堅くなったようじゃが、やはり、かぶり馴れた帽子は気持ちがいいのう」

さすがに一同(ついでに言えば読んでいる私も) あっけにとられるが、まさかいくらなん
でも、もう閣下の帽子はお葬式を済ませましたなぞと、不吉なことがいえたものではなく、
さり気なく言い繕っていたところに緊急の SOS無線が。司令は死人のような真っ青な顔
をして、既にお葬いの済んだ帽子をかぶって慌てて無線室へ飛び出していった、とさ。
うーん。

気がついたことなどを。昭和16年10月号(第 5巻第10号、1日発行)航空日特集号には
海野十三「黒天狗一飛曹」掲載、村上松次郎挿絵三葉。
A5判254頁で半年後の178頁に比べれば多いが、これでも「前号からかなり減頁をしま
した」(後記)との由。定価, 表紙・目次カットは前述と同じだが、表紙に "佐々木邦
編集" と銘打ってあるところだけ異なる。ただ、奥付はやはり編集人浅見とあるのだ
が。
翌11月号(第 5巻第10号、1日発行)には城昌幸の時代もの「士道二ならず」が載る。
大雍挿絵三葉。目次角書「尊皇攘夷」とあるとおり幕末が舞台になっている。定価等
緒元は前号と同じ。

それではコピーはどちらにお送りすればよろしいでしょうか? メールください。
[211.11.216.135][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

270. 2001年10月04日 04時55分54秒  投稿:ないとー 
はじめまして、44号室に入居しましたないとーです。

いまだに探偵クラブの『とむらい機関車』をもったいなくて、
全部は読まずにとってあったりするのですが、
今度、短編集が出るそうで、大阪短編を渇望していた戦前もの好き
としては、まるで夢のような出来事ですね。すごく楽しみです。
[210.165.150.71][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

   101〜150件(保存数250件) 

[NAGAYA v3.13/N90201]