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316. 2006年04月25日 00時43分32秒 投稿:砂時計 |
「人間失敗」 こんばんは、砂時計です。 自分は、ミステリ(とその周辺ジャンルの小説)の映像化に関しては「読んでから見る」タイプの人間でして、読書ペースが亀の歩みな近頃では、そのために観られない映像作品も多かったりします。前クールの『アンフェア』(原作・『推理小説』)なんかは、原作は積読でドラマは積録のまま。でも何故か、どっちの犯人も知ってしまっているという……。 現在放映中の『てるてるあした』は何とか観たい気がするので、原作の『ささら さや』『てるてるあした』を読むつもりです……放映が終わる前に読めたらいいな……。 以前買った積読本はどこにあるかわからない場合が多いのですが、幻冬舎文庫は一箇所にまとめてあるので『ささら さや』は難無く発見できました。他社の文庫本とのサイズ違いは好きじゃないんですが、今回はそれが幸いした形です。 ■4/22〜4/24の購入本 ●『てるてるあした』 加納朋子 (幻冬舎) ●『春子ブックセンター』 宮藤官九郎 (白水社) ●『かってに改蔵』[1]〜[24] 久米田康治 (少年サンデーコミックス)――最後の二巻は出た時に買っていて、それ以前の巻もいつか買い揃える気ではいたんですが、行きつけの本屋の一軒で全巻置いてあったのが突然姿を消したのにショックを受け、新刊本で買える内に買っておこうと別の店で一気買い(古本は基本的に品切れ・絶版本しか買わない人間なのです)。 ●『キネ旬ムック BSアニメ夜話 Vol.01 ルパン三世 カリオストロの城』 (キネマ旬報社) ●『IN★POCKET』4月号 ●『本の雑誌』5月号 ●『映画秘宝』6月号 |
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315. 2006年04月22日 01時24分00秒 投稿:砂時計 |
「九条サイテー!」 こんばんは、砂時計です。 今晩スタートしたドラマ『富豪刑事デラックス』。前シリーズで原作は使い切っているし、全くの別物として今度は楽しめるかな、と思っていたんですが……うーん、やっぱり自分には合いませんでした。展開や登場人物の言動の不合理さや、謎と言えないような代物を謎のつもりで提出しているあたりのダメさが気になって……設定やキャストは好みなんだけど脚本がなあ……。 ■4/17〜4/21の購入本 ●『交渉人』 五十嵐貴久 (幻冬舎文庫) ●『ダ・ヴィンチ特別編集・・・10 浅見光彦 the Complete 華麗なる100事件の軌跡』 [著]浅見光彦倶楽部 [監修]内田康夫 (メディアファクトリー)――100事件解決記念出版。お祝いコメントの中には京極夏彦氏のものも。 ●『ファンロード』5月号――シュミの特集「探偵もの」目当てで購入。「大事典」中、最初の「亜愛一郎」の項ではシリーズについてのネタバレ、「エラリー・クイーン」の項では『エラリー・クイーンの冒険』中の一編のネタバレ、「どんどん橋、落ちた」の項ではトリックのネタバレが。 ●『本の窓』5月号――佐野洋『ミステリーとの半世紀』、今回は「乱歩さんとのやりとり」。権田萬治氏のデビューがチャンドラー論だったとは知りませんでした。佳多山大地『八〇年代生まれとミステリーを読む』第9回は綾辻行人『十角館の殺人』。小森収『ミステリー古典名作』ではレックス・スタウト『我が屍を乗り越えよ』が取り上げられています。 ●『ドラマ』5月号――『マチベン』第1話・第2話(井上由美子)、『7人の女弁護士』第1話(尾崎将也)のシナリオ目当てで購入。尾崎氏の「脚本家ノート」によると「監修の弁護士の先生には毎回、「こんなことはないんだけど、まあドラマだし」ということで大目に見ていただいている」そうですが、刑事裁判なのに法廷で「被告人」ではなく「被告」という呼び方が使われていることもその一つなのかな(ま、そんなことは小さく思えるくらい、有り得なさ爆発という感じのドラマではありますが)。 |
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314. 2006年04月14日 22時56分39秒 投稿:砂時計 |
「じゃあたのむ。気ちがいのまねをしてくれないか?」 こんばんは、砂時計です。 講談社文庫の新刊ラインナップの中で、西村京太郎『十津川警部の怒り』の解説を郷原宏が書いていたので目を通してみる。 佐野洋、結城昌治、生島治郎、三好徹、笹沢左保、森村誠一、夏樹静子らを「社会派」として括るというのは如何なものか。 ……と文句を言いながらも読んでしまう自分。 内田康夫の自作解説集が以前出てたけど、そんな感じで郷原宏の解説集なんてのが発売されたら買っちゃいそうな気がする……。 ■4/14の購入本 ●『月光 松本清張初文庫化作品集4』 松本清張 (双葉文庫) ・講談社文庫 ●『もつれっぱなし』 井上夢人 ●『分冊文庫版 塗仏の宴 宴の支度』(上・中・下) 京極夏彦 ●『桜宵』 北森鴻 ●『黒と茶の幻想』(上・下) 恩田陸 ●『乱歩賞作家 赤の謎』 長坂秀佳 真保裕一 川田弥一郎 新野剛志 高野和明――親本積読中。 ●『殺人の教室 ミステリー傑作選』 日本推理作家協会 編 ●『メフィスト』小説現代5月増刊号 |
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313. 2006年04月13日 00時57分39秒 投稿:砂時計 |
「わからない?まだわからないかね」 こんばんは、砂時計です。 五月発売予定の創元推理文庫版『りら荘事件』。サイト上の内容紹介の中には「名探偵星影龍三登場」と。 以前のバージョンで不満だった「竜三」表記ではなく「龍三」表記なのですね♪と嬉しくなりました。 ■4/10〜4/12の購入本 ●『夏期限定トロピカルパフェ事件』 米澤穂信 (創元推理文庫) ・光文社文庫 ●『人形はなぜ殺される 新装版』 高木彬光――「著者の校正用初版本の加筆修正を採った決定版。同時期に書かれた短編「罪なき罪人」「蛇の環」を収録」(光文社サイトの内容紹介より)。山前譲解説の中にはトリックのネタバレがあるので初読の方は注意が必要。個人的には、作品の売りとしてアレを前面に押し出すのも軽度のネタバレのような気がするんですが、これは自分が神経質すぎるのかな。 ●『新訳シャーロック・ホームズ全集 シャーロック・ホームズの回想』 アーサー・コナン・ドイル ●『弘前・桜狩り列車殺人号』 辻真先 ●『月の扉』 石持浅海 ●『ミステリアス学園』 鯨統一郎 ●『日本ベストミステリー選集33 事件現場に行こう』 日本推理作家協会 編 ●『アベラシオン』(下) 篠田真由美 (講談社ノベルス) ●『月光ゲーム』 有栖川有栖/鈴木有布子 (ブレイドコミックス)――有栖川作品のコミカライズ本。表題作だけだったら買わなかったかもしれないんですが、原案提供の犯人当てコミック「殺刃の家」の収録が決め手で購入。 |
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312. 2006年04月07日 23時03分30秒 投稿:砂時計 |
「一晩でやってくれました」 こんばんは、砂時計です。 徳間文庫の新刊ラインナップの中で、梓林太郎『蔵王高原殺人事件』の解説を郷原宏が書いていたので目を通してみる。 私見という名の強引な決めつけと使い回しのフレーズが頻出するいつもの郷原解説でありました。 どうも、この人の解説は気になってしまって読まずにいられないんですよねー。 もしかして郷原ファンなのか?自分……。 ■4/4〜4/7の購入本 ●『人麻呂の悲劇』 深谷忠記 (徳間文庫)――帯には「壮&美緒シリーズ最高傑作」とありますね。 ●『にっちもさっちも 人生は五十一から 5』 小林信彦 (文春文庫)――『週刊文春』連載中のエッセイ「人生は五十一から」の書籍化第五弾の文庫化。鮎川哲也死去に際しての文章も載ってます。 ●『野村克也 クソッタレイ!』 竹下陽二 (学研) ●『ダ・ヴィンチ』5月号 |
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311. 2006年04月04日 00時12分01秒 投稿:砂時計 |
「彼女の耳なら」 こんばんは、砂時計です。 東野圭吾氏はドラマ『特捜最前線』のエピソードの一つ「津上刑事の遺言!」を観たことがあるのだろうか、というのが長年の疑問だったりします(ある理由で)。 ■4/3の購入本 ●『吾輩はシャーロック・ホームズである』 柳広司 (小学館) ●『怪盗グリフィン、絶体絶命』 法月綸太郎 (講談社ミステリーランド) ●『コミック東野圭吾ミステリー』 原作・東野圭吾 (宙出版MISSY COMICS)――コンビニ本。雑誌『Hiミステリー』に掲載された東野圭吾原作のコミカライズ作品をまとめた一冊。収録作品は「天使の耳」(作画・橋本多佳子)、「闇の中の二人」(作画・つじいもとこ)、「鏡の中で」(作画・瀧川イヴ)、「危険な若葉」「小さな故意の物語」(以上二作、作画・安武わたる)、「寝ていた女」(作画・北川玲子)、「もう一度コールしてくれ」(作画・篠崎佳久子)の七作品。絵柄はレディコミ仕様(?)。「天使の耳」「小さな故意の物語」は大好きな作品ということもあり購入してしまいました。 |
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310. 2006年04月01日 01時18分22秒 投稿:砂時計 |
「いいから黙って漕ぎなさい」 こんばんは、砂時計です。 ある時期から本の購入は基本的に自分が立ち寄る範囲の本屋で目にしたものだけにしています。 そういった関係でこれまで買うことが無かった(買わずに済んでいた)ある出版社の叢書ですが、ついに近くの本屋にも進出。ああ、見てしまったからには……。出費が増えちゃう〜。 ■3/30の購入本 ・論創海外ミステリ ●『列のなかの男 グラント警部最初の事件』 ジョセフィン・テイ ●『死のバースデイ』 ラング・ルイス ●『レディ・モリーの事件簿』 バロネス・オルツィ |
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309. 2006年03月30日 23時34分16秒 投稿:砂時計 |
「犬も……犬も死んでしまった」 こんばんは、砂時計です。 マッチが岡部警部役ですか。むう……。 日テレ系『ドラマコンプレックス』枠で4月11日に放映される『嘘をつく死体』(原作・アガサ・クリスティー『パディントン発4時50分』)は脚本・ジェームス三木だそうで。むう……。 ジェームス三木脚本による映像化ミステリというと、『土曜ワイド劇場』の『刺青殺人事件』を思い出すんだよなあ……。 ■3/30の購入本 ●『脳髄工場』 小林泰三 (角川ホラー文庫) |
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308. 2006年03月29日 00時29分21秒 投稿:砂時計 |
「それに、三毛猫一匹!」 こんばんは、砂時計です。 自分にとって、この世で一番可愛い生き物は子猫であります。 ■3/28の購入本 ●『愛蔵版 三毛猫ホームズの推理』 赤川次郎 (光文社)――日本ミステリー文学大賞受賞記念出版。表題作の他に、赤川次郎ロング・インタビュー(聞き手・権田萬治)、13ページに亘る山前譲解説、書き下ろし短編「三毛猫ホームズのいたずら書き」を収録。 ●『小説推理』5月号――「推理日記」連載四〇〇回記念の特集目当てで購入。内容は、佐野洋ロングインタビュー(聞き手・日下三蔵。「推理日記」関連年表も日下氏作成)、記念寄稿(大沢在昌、貴志祐介、北方謙三、夏木静子、乃南アサ、宮部みゆき、三好徹、横山秀夫)。 ●『サスペリアミステリー』5月号――370ページある別冊付録『八つ墓村』(原作・横溝正史/作画・長尾文子)のためだけに購入。なんか、単行本化は望み薄みたいだし。これまで映画でもドラマでもマンガでも扱いが……だった典子をヒロインとしてちゃんと描いてくれただけでも自分にとっては高ポイントなのです。 |
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307. 2006年03月28日 01時09分30秒 投稿:砂時計 |
「実は眞鍋さんのバーターなんです」 こんばんは、砂時計です。 前回の訂正。×「IQアプリ」→○「IQサプリ」(タイプミスでした)。 映画『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状』は、(雑誌『ドラマ』でシナリオを読んで知ってはいたけど)いい意味でも悪い意味でもバカな作品でした。 のりりんさま いらっしゃいませ。 名探偵加恋、女子小学生が名探偵という設定のフィクションって、なかなか無いのでは。 『ある愛の詩』、どうでしたか?原作は、著者の多くの作品が「黒新堂」なら「白新堂」という感じなのかな、と作品紹介などを読んで思ったりしましたが(とか書いてますが新堂作品は一冊も読んでません)。 佐野君もですが、チュー役だった子もいろいろ活躍してますね。 蘭子と明彦、金八話は出ず、ですか……同じTBSなのになあ。ま、片や大人気で金八出演歴なんかあまり触れてもらいたくないという事情があったりするのかもしれませんが(第5シリーズは好きなので、そうだとしたらちょっと寂しい)。 来クールは刑事物、弁護士物、検事物、詐欺師物、といろいろありますが、加納朋子作品の映像化ということで、『てるてるあした』も注目ですね。『雨と夢のあとに』のキャスト・スタッフ再び、ということで金八絡みの黒川智花も出ますし(でも原作未読なんだよなあ、『ささら さや』も『てるてるあした』も)。 ミステリとはまったく関係ないけれど、朝ドラは全話録画しちゃいそうな予感……。 書きこみ、どうもありがとうございました。 ■3/27の購入本 ●『ミステリマガジン』5月号――マイクル・ギルバート追悼特集。「ミステリアス・ジャム・セッション」は井上夢人インタビュー。「現代本格の行方」の今回の三人では巽昌章氏の文章が一番頷けるものでした。 |
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306. 2006年03月27日 14時15分39秒 投稿:のりりん |
24号室・のりりんです。 IQサプリはかかさず見てますよー。名探偵かれんちゃん、小説化したら面白そうですね。 関東地区では、新堂冬樹『ある愛の詩』のドラマ版が本日放映されます。未読なのでどんなストーリーかはわからず。主人公ではないけれど、坂本幸作こと佐野泰臣君と、金八先生第六シリーズに出てた佐藤めぐみが共演しています。楽しみ楽しみ。あと先日、土曜日の午後たまに放映している単発のスペシャルドラマ(シナリオ賞みたいなやつかな)で、佐野君が準主役を演じていました。このまま地味に長く俳優続けてほしいです。 そういえば、先日「王様のブランチ」という情報番組で、金田美香がKAT-TUNにインタビューをしていました。蘭子と明彦じゃん! と乗り出して見ていたのですが、金八話は一言も出ず。ほんとにクラスメイト? というくらい、他人行儀でした。仲良くなかったのかな……。 相棒も時効警察も終わってしまい、アンフェアはダメダメなエンディングで、なんだか物足りない日々です。来クールはどんなドラマがあるんでしょうかね。 |
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305. 2006年03月27日 00時51分43秒 投稿:砂時計 |
「はい!スッキリしました!犯人が誰だか、わかっちゃいました!」 こんばんは、砂時計です。 名探偵ジャンキーとしては、フジテレビ『脳内エステ IQアプリ』中のシリーズ「IQ探偵少女物語 名探偵加恋」もチェックしないわけにはいくまい。 なんか、小学館の学年別雑誌に載ってた推理クイズのテイストが懐かしいです。 ■3/26の購入本 ●『オックスフォード連続殺人』 ギジェルモ・マルティネス (扶桑社ミステリー) ・創元推理文庫 ●『青チョークの男』 フレッド・ヴァルガス ●『暗闇のセレナーデ』 黒川博行 ●『白菊』 藤岡真 ●『ジャーロ』春号――新保博久氏の「私の愛する本格ミステリ」ベスト3を読んで、氏が共同で原作を手がけたマンガ『探偵ボーズ21休さん』第一作のプロットが、実は日本テレビ『マジカル頭脳パワー!!』中のコーナー「マジカルミステリー劇場」で中谷探偵の姪・夏子が解決する事件に使われる予定だったことを知り、へえー、と思いました。 |
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304. 2006年03月23日 01時45分19秒 投稿:砂時計 |
「じっちゃんの顔にかけて」 こんばんは、砂時計です。 三月下旬にして今年初の読了本は大倉崇裕『丑三つ時から夜明けまで』(光文社)。 「やはり、犯人は幽霊以外にはありえません」 幽霊の仕業としか思えない不可能状況の犯罪を担当する幽霊犯罪専門セクション・静岡県警捜査五課。幽霊の存在を前提とした「本格ミステリ」の短編集。 一番気に入ったのは表題作。思わず膝を打ちました(「最後の事件」を読んでいて「あれ?」と思った記述があるんですが、これは自分の読み違いかな?あるいは2刷以降で直されているのかもしれませんが)。 機動捜査隊や所轄の刑事たちの名前は、ある刑事ドラマが好きな人間にとってはたまらないネーミング。笑みがこぼれてしまいます。 加藤元浩『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』[01](講談社コミックス)読了。 『Q.E.D.―証明終了―』の姉妹編的な新シリーズで『ロケットマン』とは違い一話完結方式。この巻には殺人事件ものとそうでないものが収録されてますが、これも『Q.E.D.』みたいに交互に描かれるのかな。 一作目の「擬態」は……うーん、犯人があんなことをする必然性がないんだよなあ。 二作目の「幽霊博物館」も作品全体にはそれほどの驚きはないんですが、中に出てくるサブトリックには「おおっ」と思いました。 主役は『ロケットマン』とは違い陽性のキャラクター。「入館料を払って下さい」は気に入りました。 加藤元浩『Q.E.D.―証明終了―』[23](講談社コミックス)読了。 「ライアー」…航行中のクルーザー内で起こった殺人。容疑者全員にアリバイが。 『Q.E.D.』らしさ全開の証言パズル。この手の作品はバッチリ決まると快感なんですが、ちょっと当然検討されて然るべき可能性が考えられていないようで説得力が今一つかな……好きではあるんですけど。 「アナザー・ワールド」…謎の四行詩と絵画を残して消えた数学者。150年間解けていない数学の問題「リーマン予想」をモチーフにした作品(「リーマン予想」といえば『容疑者Xの献身』の中で湯川と石神の会話にも出てきましたね)。読者に推理しろというのは無茶な感じの作品ですが、逆にその推理の難解さと飛躍に魅力を感じました。 ■3/22の未購入本 ●『小説現代』4月号――清水義範&西原理恵子『独断流「読書」必勝法』、今回は「王道ミステリーの楽しみ」。清水氏が古典ミステリーの中から好みで選んだ「王道ミステリー」十作の紹介。『毒入りチョコレート事件』が入っているのが嬉しいぞ。で、サイバラなんですが……ああっ、ツッコミを入れたい!(でもそういうわけにはいかないもどかしさ)。 |
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303. 2006年03月21日 00時16分03秒 投稿:砂時計 |
「仕事させろ!なんかさせろ!」 こんばんは、砂時計です。 雑誌連載ではいよいよ、という展開になってきて、ハマッていた頃ほどではないにしろ、ちょっとだけワクワク感復活のマンガ『DEATH NOTE』ですが、映画版の公式サイトが出来てますね(なんかアドベンチャー・ゲームみたいな)。キャストについてはネット上の非公式情報で判明しているうちの一部しか載ってませんが、ミサミサ=戸田恵梨香は確定のようで。 金子修介監督のサイトにも撮影情報が。なんにせよ、楽しみです。 ■3/20の購入本 ●『第三の時効』 横山秀夫 (集英社文庫)――解説によると、全作品が加筆改稿されてるそうで、親本と読み比べてみたいです。このF県警シリーズ、TBS系の『月曜ミステリー劇場』枠のドラマ版シリーズもいい出来だったんですが、渡辺謙さんの都合で朽木が出なくなってしまったのが心残り。完全な形で観てみたかったなあ。 ●『びっくり館の殺人』 綾辻行人 (講談社ミステリーランド) ●『Q.E.D.―証明終了―』[23] 加藤元浩(講談社コミックス) ●『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』[01] 加藤元浩(講談社コミックス) ●『金田一少年の全事件簿』 監修/天樹征丸・さとうふみや&週刊少年マガジン編集部(KCデラックス)――作者による全ストーリー&トリック解説。ザッと目を通したけど金成陽三郎氏の名前は出てないみたいですね。わはは、「異人館村殺人事件」のメイントリックは「いわば、トリックのサンプリング」なんだと。よくここまで肯定的に書けるもんだ。 ●『IN★POCKET』3月号 |
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302. 2006年03月18日 00時09分49秒 投稿:砂時計 |
「その先は言わないで!」 こんばんは、砂時計です。 4月スタートの刑事ドラマは『富豪刑事デラックス』を含めて3本(他にも弁護士物や検事物など広義のミステリー・ドラマが多いみたい)。 テレビ朝日系の『警視庁捜査一課9係』も、TBS系の『特命!刑事どん亀』も深沢正樹がメイン脚本(かな?少なくとも名前はトップで書かれてる)なんですね。 ■3/16・3/17の購入本 ●『ホラー・ジャパネスク読本』 東雅夫・編/宮部みゆき 津原泰水 岩井志麻子 福澤徹三 加門七海 京極夏彦 三津田信三 (双葉文庫) ・講談社文庫 ●『鳴風荘事件 殺人方程式II』 綾辻行人――親本&光文社文庫版積読中。光文社文庫版のあとがきに書かれていた『土曜ワイド劇場』でのドラマ化の顛末は面白かったんですが、再録されてはいないんですね。 ●『QED 竹取伝説』 高田崇史 ●『増加博士と目減卿』 二階堂黎人――親本積読中。 ●『真夜中のユニコーン 伊集院大介の休日』 栗本薫――親本積読中。 ●『牙をむく都会』(上・下) 逢坂剛 ●『新版 サイキック戦争(I) 紅蓮の海』 笠井潔 ●『新版 サイキック戦争(II) 虐殺の森』 笠井潔 ●『殺意の北八ヶ岳』 太田蘭三 ●『小説すばる』4月号――総力特集「伊坂幸太郎 解体全書」目当てで購入。 |
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301. 2006年03月15日 22時02分10秒 投稿:砂時計 |
「はい?」 こんばんは、砂時計です。 祝!『相棒』DVD化決定! これだけですが、思わず書きこんでしまいました。 |
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300. 2006年03月15日 00時13分22秒 投稿:砂時計 |
「貴様は毛ジラミだ」 こんばんは、砂時計です。 足立さま いらっしゃいませ。 >やっと「容疑者Xの献身」読みました。 >話題にはなっても問題になる作ではないのでは、というのが正直な感想です。 同感です。 ま、直木賞選考会はともかくとして、ミステリ方面では作品そのものよりも「本格ミステリとしての高評価」に対して疑問視する意見がある、ということなんですけどね。 それに関連した話ですが、『ミステリーズ!』Vol.15に載った笠井潔氏の評論を飛ばし飛ばし読みました(なぜ飛ばし飛ばしかというと、未読のセイヤーズの某作品の犯人の名前がいきなり出てきて「うわっ!」と思い、その作品についての記述を避けて読んだから。しっかりその名前はインプットされちゃったけど、これはネタバレじゃないのだろうか)。 笠井論では『容疑者Xの献身』について、物語のある時点で真相に達しえない読者の存在を問題視しているわけですが、自分としては逆にその時点で真相に達してしまう読者のほうが問題ではないのか、という感想を持ちました(ネタバレになっちゃうので掲示板上では詳しく書けないんですが)。 話は変わりますが、来月発売される光文社文庫の高木彬光『人形はなぜ殺される』の新装版について、二階堂黎人氏のサイトに興味深い情報がありますよ。 他の方はともかく、自分の購入本は嗜好が偏っているし(例えば↓今月の光文社文庫では大沢在昌『風化水脈 新宿鮫VIII』、稲見一良『セント・メリーのリボン』、笹沢左保『海賊船幽霊丸』などはスルー)、文庫本以外のミステリ本は限られたものしか買わないし、ということで情報としてはあまり価値はないような気がしますが、少しでもお役に立っているとしたら嬉しいです。 書きこみ、どうもありがとうございました。 ■3/14の購入本 ・光文社文庫 ●『修道士カドフェル20 背教者カドフェル』 エリス・ピーターズ――シリーズ最終巻……って全部積読状態だし。 ●『父からの手紙』 小杉健治 ●『新・本格推理06 不完全殺人事件』 二階堂黎人 編 ●『時効警察』 三木聡 岩松了 園子温 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 塚本連平 (角川書店)――ドラマのノベライズ本(ノベライズ・進藤良彦)。シナリオ本も出してほしいなあ。 |
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299. 2006年03月13日 23時08分11秒 投稿:足立雅弘(屋根裏) |
やっと「容疑者Xの献身」読みました。それから「オール讀物」の直木賞選評読みました。こちらで、選評にネタバレあり、と教えていただいたおかげで、被害にあわずにすみました。お礼申し上げます。 この作については、ほうぼうでいろいろ言われているので、覚悟して読んだのですが、話題にはなっても問題になる作ではないのでは、というのが正直な感想です。(作品自体にはたいへん感心しました。名作だと思います) ところで、ケンパッチン、ことカーの「剣の八」が新訳で出ていたのですね。そんなことも自力ではわからなくなっておりました。(一応カーファンのつもりだったのに。針金入りくらいの) 砂時計さんや、よつやさん、紅さん、など皆様の購書日記がたよりです。またよろしくお願いします。 |
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298. 2006年03月12日 22時22分41秒 投稿:砂時計 |
「僕の興味はただ『真実』を知るという点にあるので、それ以上のことは、実はどうでもいいのだ」 こんばんは、砂時計です。 昨日の書きこみで思い出したんですが、日本テレビ系列のミステリ・アニメといえば、『青春アニメ全集』でアニメ化された江戸川乱歩原作の「屋根裏の散歩者」「心理試験」「赤い部屋」も、もう一度観てみたいなあ。 「心理試験」に登場する蕗屋清一郎は個人的に大好きな犯人なのに(倒叙ミステリなのでネタバレではありません)、アニメでは陰気で神経質そうな小男として描かれていて「こんなの蕗屋清一郎じゃないやい!」と憤慨した憶えがありますが、そんなこんなも含めて見返してみたい気持ちなのです。 ああ、DVD化してくれないかなあ(こればっか)。、ビデオ版は今も買えるみたいですが。 日本テレビ系列のミステリ・アニメといえば(その2)、10周年を迎えたアニメ『名探偵コナン』。明日の夜7時から放映される劇場版第1作『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』は、爆弾サスペンスとしてなかなかに面白い作品なので、未見の方はこの機会に是非是非、とプッシュしておきますです。 『古畑任三郎』や『ケータイ刑事 銭形愛』の爆弾の回に通じる趣向もあるんですよねー。 ■3/12の購入本 ●『剣の八』 ジョン・ディクスン・カー (ハヤカワ・ミステリ文庫) ●『殺人の駒音』 亜木冬彦 (MYCOM将棋文庫EX) ・文春文庫 ●『天井男の奇想 倒錯のオブジェ』 折原一――親本積読中。メインタイトルとサブタイトルが入れ替わっての文庫化。 ●『イン・ザ・プール』 奥田英朗 ●『おこう紅絵暦』 高橋克彦 ●『淑女の休日』 柴田よしき ●『詩歌の待ち伏せ 2』 北村薫 ●『ミステリーズ!』Vol.15 ●『本の雑誌』4月号 |
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297. 2006年03月11日 15時02分06秒 投稿:砂時計 |
「キーワードは5つ」 こんにちは、砂時計です。 買いたいなあ、『時効警察』DVD−BOX。未放送部分も復活してるそうだし。ただ、先立つものが……。 数年前に日本テレビ系列で、視聴者投稿を元にアニメを作る『週刊ストーリーランド』という番組がありました。 面白い話を教えてくれた視聴者に賞金を、というコンセプトはサッパリ理解できなかったし、大嫌いな五味一男演出だったし……ということで番組そのものには正直いい印象を持っていないんですが、その中でシリーズ化されていた「女警部 神宮寺葉子」シリーズは大好きでした。 リアル・タッチの絵と強引なトンデモ系トリックの組み合わせや、アッという間の解決、決めゼリフの「キーワードその1」、推理を突きつけられた犯人が狼狽しながら証拠があるのかと悪あがきするお約束などが醸し出すヘンさ加減にヤられてしまったのです(まともなミステリファンにはオススメし難い内容ですが……)。 ふと思い立ってネット検索したところ、このシリーズの作品リストをまとめたサイトなどは見当たらないようだったので、公式サイトの「書庫」からこのシリーズだけ拾ってリスト化してみたくなりました(この公式サイト、作品紹介に原作クレジットが無いのは問題だよなあ)。 【女警部 神宮寺葉子】シリーズ 01.「静かな毒の死体」(2000.08.03放映) 02.「姿なき放火犯」(2000.09.21放映) 03.「ロープの疑惑」(2000.10.19放映) 04.「呪いの銃弾」(2000.11.16放映) 05.「寒がりな死体」(2000.11.30放映) 06.「囮のマンホール」(2000.12.14放映) 07.「ミイラ殺人事件」(2001.01.11放映) 08.「温泉旅館殺人事件」(2001.02.01放映) 09.「水鉄砲殺人事件」(2001.02.08放映) 10.「理由のない凶器」(2001.02.22放映) 11.「寝台特急殺人事件」(2001.03.01放映) 12.「大地を揺らす騎士」(2001.05.31放映) 13.「スカイダイビング殺人事件」(2001.07.05放映) 14.「操られたモーターボート」(2001.09.13放映) リンク先(公式サイト中の各エピソード)には解決部分を含むあらすじが載っていますが、回を追うにつれてバカ度が増しているような……「大地を揺らす騎士」なんか凄いにゃあ。 中にはどっかで読んだようなトリックもありますが(小栗虫太郎かよ、なんてのも)、まあ、ご愛嬌の範囲かと。ただ、「理由のない凶器」は、泡坂妻夫「病人に刃物」を読んだことの無い人が見るとネタバレ必至なので要注意(謎部分はアレンジしてるけど、舞台設定と核になる部分がそのまま)。 ああ、DVD化してくれないかなあ(無理です)。あるいは同じ日テレの『ドラマコンプレックス』枠でドラマ化を。二時間で五話くらいのオムニバスという形で見てみたいっす。 ■3/10の購入本 ●『アベラシオン』(上) 篠田真由美 (講談社ノベルス) |
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