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| これがワテのお勧めやねん!! |
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| 2334. 2009年02月07日 22時50分40秒 投稿:SAMANA |
1ヶ月超のご無沙汰です(汗)。 泡坂妻夫さんの訃報を2、3日前に知りました。 泡坂作品初読は大人になってミステリ熱が再燃してから手にした『湖底 のまつり』か『11枚のとらんぷ』か『亜愛一郎の狼狽』だったと思ってい たのですが、確か中学生の自分に読んだ日本推理作家協会編アンソロジー 『犯罪展示会』に入っていた、亜愛一郎シリーズの1作「掌上の黄金仮面」 だったことに、後日気がつきました。 かなり反転系の作品で、所収作のなかでも面白く印象に残っていたミス テリだったんですが、あとで泡坂作品だと気づいたとき、かなり納得して しまったのが、自分の中でちょっと面白い思い出になっています。 『天井のとらんぷ』『11枚のとらんぷ』『しあわせの書 迷探偵ヨギガ ンジーの心霊術』『砂時計』等々好きな作品がたくさんありますが、『湖 底のまつり』で味わった酩酊感は、何事にも代えがたい貴重な体験でした。 ミステリ熱再燃の決定打のうちの一つとして記憶に残っています。 今まで数多くの素晴らしいミステリを生み出していただいて、本当に本 当にありがとうございました。あらためてご冥福をお祈りいたします。 さてさて。相変わらずの積読本状況詳細報告(汗)。 2009年1月の読了本 1.『水の戒律』フェイ・ケラーマン 2.『機巧館のかぞえ唄』はやみねかおる 3.『風刃迷宮』竹本健治 3冊読了。今年はこれが1ヶ月の平均ペースになりそうな予感…(泣)。 1.は初読作家作品。ユダヤ教信者のコミュニティ内で起きたレイプ事件 を発端に、殺人まで発展した一連の事件を扱った作品。事件の捜査と真相 に加え、主人公の男女の恋愛模様とその基盤として頑として存在するユダ ヤ教の考え方(のほんの一端)がそこそこ楽しめました。 2.小ネタ集で今月に頂戴した見本を読了したものとして数えただけ(爆)。 児童モノ人気シリーズで、このような作品を書いたはやみねさんのミステ リ好き度には脱帽。この�猖楜き瓩�人気を生み出しているんだと思います。 3.は久々の竹本牧場(?)ミステリ。ただ、この作品で生み出してる酩 酊感には、読書環境の悪さも手伝ってかほとんどついていけず、正直悪酔 い状態でした。良くない意味でスッキリしないミステリだったのが残念で した。 2009年1月の購入本等 1.『機巧館のかぞえ唄』はやみねかおる 2.『顔のない敵』石持浅海 3.『ゆげ福 博多探偵事件ファイル』西村健 4.『枯草の根』陳舜臣 5.『制服捜査』佐々木譲 5冊入手。 1.は既述のとおり頂戴モノなので省略。 2.は当時の世評でもおおむね好評だったし、『水の迷宮』お勧めの影響も あって悩んだけれど結局購入。編纂テーマとは全く別物だろうデビュー作も 楽しみです。 3.ジェットコースター・冒険ハード・ボイルドの『ビンゴ』で信用買い決 定の作者の短編集。従来の作品と少し毛色が違いそうですが、きっと楽しめ ると信じて購入。変に本格系を意識していないことを期待していたり。 4.は作者紹介の上でよく耳にする作品ですが、まだ持っていなかったので 迷わず購入。陳舜臣ミステリも結構積読なので楽しみ楽しみ。 5.は作者信用もありますが、このミス評判信用しての購入。この系列シリ ーズと、警察つながりで今野敏『隠蔽捜査』系列シリーズは押さえておきた いなぁと現段階では思っています(苦笑)。 そいでは!! |
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| 2333. 2009年01月03日 12時16分14秒 投稿:SAMANA |
ということで、新年書込み第2弾は相変わらずの積読本状況詳細報告(汗)。 2008年12月の読了本 1.『名探偵登場』ウォルター・サタスウェイト 2.『ナイフが町に降ってくる』西澤保彦 3.『夢果つる街』トレヴァニアン 4.『陰の季節』横山秀夫 4冊読了。いいペースじゃないなぁ…(泣)。 1.は稀代の魔術師フーディニやホームズの産みの親コナン・ドイルら が登場する本格ミステリ。そこそこ楽しめたのですが、個人的にはフー ディニの相方となるピンカートン探偵社ボーモントのプチハードボイル ドっぷりが好ましかったり。 2.は久々の西澤康彦のSF設定ミステリ。異常すぎる連続刺傷状況から、 ある意味これでしかなさそうな真相なんでしょうが、それでもビックリ する私っていったい……。また、細かく検証すればいろいろ穴が見えて きそうな気もしますが、それでも個人的には納得できて楽しめました。 3.はこのミス88年の海外編第1位作品。カナダの移民が混在した吹き だまりの街ザ・メインで暮らす人間たちの人生模様が、主人公ラポワン ト警部補の生き様を筆頭にとても美味。人と街とミステリが結びついた ナイスな作品でした。 4.は今更ながらの横山秀夫作品初読。世の高評価がごもっともなリア ルな社会性と意外性&ミステリ度がつまった満足度高い短編集でしたが、 個人的には表題作での偶然の出来事が「そこまでの偶然ってあり得るか ぁ?」と疑問を持ってしまったのが残念でした。それがあってこその意 外性十分だとは思うんですが。 2008年12月の購入本等 1.『福家警部補の挨拶』大倉崇裕 2.『スナッチ』西澤保彦 3.『夢は枯れ野をかけめぐる』西澤保彦 4.『密室殺人ゲーム王手飛車取り』歌野晶午 5.『キッド・ピストルズの最低の帰還』山口雅也 6.『犯罪ホロスコープ1 六人の女王の問題』法月綸太郎 7.『黒百合』多島斗志之 8.『完全恋愛』牧薩次 9.『誘拐』五十嵐貴久 9冊入手←おいおいおいっ! なんだこの冊数は(爆)!! 1.はテレビドラマ化もされる倒叙ミステリ短編集。刊行時、評判良かっ たので楽しみ楽しみ。 2〜9は、実は忘年会オフでいただいた放出本。本当にありがとうござい ました>放出された方々。 2〜6は文庫化された時、作家名買いでまず購入確実なので「前もって入 手するだけじゃないか」と自分を騙くらかしての入手。自分に対する言い 訳がまずます卑屈になってる気がしますが気にしないことにします(汗)。 7〜9は08'年のランキング本だったり、興味が大きくそそられたりして 我慢できずに入手。これらについてはもう言い訳しませんできません。 自分のためにもこれらの本のためにも、絶対に2009年は積読本の数を順調 に減らしてみせるぞ!! ←説得力ゼロ(爆) そいでは!! |
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| 2332. 2009年01月03日 12時15分46秒 投稿:SAMANA |
皆様、新年あけましておめでとうございます。この年末で確実にメタ ボが進行している居住者SAMANAです〜(汗)。 ここ数年、読了本は自分のための記録メモと文章力向上の目論み、ま た、たまたま立ち寄ってくれた人の役に少しでも立ってくれたら嬉しい なぁ〜ということで、ぐだぐだと感想を書き連ねてきましたが、ここ最 近は私生活に余裕がなくなって感想を書くこと自体が苦痛になってしま い、なんだか本末転倒な読書スタイルになっておりました。 なので、しばらく感想書きはストップし、ミステリを読むこと自体の 面白さ・喜びを取り戻そうかなぁと思っております。風向きが変われば また感想書きを再開するやもしれませんが、その際に目を通してやるお 気持ちがまだ残っておりましたら、お付き合いしてやってくださいませ。 あ。ちなみにここはまだ継続する予定でございます。なんと言います か、本当にすいません(爆)。 >毒太さん あけましておめでとうございますです〜(ぺこり)。 2009年も引き続き、この部屋にぼちぼち目を通していただければ幸い です(汗)。 >『モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』 おおお、奥泉光ですか。実は食わず嫌いな作家さんです(爆)。 なんというか、文芸者として思い描くところのミステリを実践してる イメージがあって、それがゆえにベーシック&オーソドックスなミス テリではなく、メタっぽい文芸実験的ミステリのような作品なんだろ うなぁと勝手に思い込んで敬遠しておりました。 毒太さんの書き込みが気になって少しぐぐってみたところ、今作も文 芸的な面でいろいろ懐を深めていそうに思えましたが、ミステリとし ての骨格もしっかりしている印象も受けました。奥泉光。まずはこの 作品で試してみようかなぁ…。 >『麗しのシャーロットに捧ぐ』 初耳作家さんです。ついでに言えば「LOVE寄せ」もやはり初耳(苦笑)。 年齢からくる好奇心の減退と生活環境面からくる慢性的疲労から、ラ ノベミステリの読書意欲がすっかりなくなってしまいましたが、この お勧めはとっても魅力的。毎月の限定購入冊数に潜り込ませようかど うしようか嬉しい悩みが発生してしまいました。幻惑とミステリの相 乗効果という点も面白そう。願わくば幻惑がミステリに奉仕している パターンでありますように……と勝手に期待しておきます(笑)。 お勧め、ありがとうございました〜!! そいでは!! |
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| 2331. 2008年12月31日 02時29分41秒 投稿:毒太 |
| 年の終わりに、久々におすすめをしに来ました。 とりあえず今回は2冊ばかり。 奥泉光『モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』(文春文庫) 芥川賞受賞の純文学作家でありながら、エンターテイメントの分野でも活躍する奥泉光のミステリ。文庫600ページ超の大長編です。 大阪の三流短大でくすぶる日本文学の研究者桑潟のもとに、無名の童話作家の遺稿が持ち込まれるのですが、関係者が次々と死を遂げていき・・・というストーリー。 長いだけあり、展開もじっくりじっくりと進んでいくのですが、非常にイキが良くコミカルな文体のおかげで遅さを感じません。 また、キャラクター造形も絶妙で、小心者だが名誉欲の強い桑潟、探偵役となるジャズシンガー北川アキ&英国かぶれの出版社社員諸橋倫敦の「元夫婦」コンビ、と癖はあれど憎めないメインキャラクターを揃え、また作者自身の文芸批評をパロディにするなど遊び心たっぷり、飽きずに読めます。 ミステリとしての仕掛けも、キャラクターを巧みに動かし、オカルト要素を適度に織り交ぜながら繰り広げられる上質なもので、非常に読み応えがありました。 清清しい読後感まで含めて、一級品の面白さです。 尾関修一『麗しのシャーロットに捧ぐ』(富士見ミステリー文庫) そして性懲りも無くラノベをすすめる私(笑) 表紙のデザインが変わって以降の富士見ミステリー文庫は、「LOVE寄せ」と呼ばれる恋愛重視への方針転換によってミステリー要素を薄めていったのですが、その中で異彩を放つのがこの作品。 ストーリー構成は複雑かつ精緻をきわめ、ライトノベルの、それもデビュー作であるとはとても思えないほどです。 そして作者自身が「ゴシックホラー」と位置づけるように、全編おどろおどろしい文体が貫かれ、読者を存分に幻惑します。そしてその幻惑はミステリーとしての質を高める役にも立っているのです。 ただ残念なのは、やはりこの作品は「LOVE寄せ」の波に埋もれる運命であったようで、現在既に重版未定、作者もこれ以降の作品を出せていない状態であることです。富士見ミステリー文庫自体が急激に縮小中である現状を鑑みるに、作家・尾関修一の第二作を読む機会は今後無いのかもしれず、惜しまれてなりません。 しかしとにかくこれは傑作。もし古本屋で発見できたら、一見して「メイドさん萌え小説」としか思えない表紙にメゲず(笑)、直ちにレジへ持っていくことをおすすめします。 他に入手可能なミステリ系ラノベだと、在原竹広『ようこそ無目的室へ!』(HJ文庫)が、米澤穂信『夏期限定トロピカルパフェ事件』(創元推理文庫)を思わせる印象深い短編集でした(ラストの驚きを殺がないような文章の気遣いが随所に見られます)。早狩武志『ハーフボイルド・ワンダーガール』(一迅社文庫)は青春小説としてはかなり良かったのですが、推理小説としてだけ読むと物足りないでしょう。 かなり長々と書いてしまいましてすいません。 良いお年を^^ |
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| 2330. 2008年11月30日 08時51分27秒 投稿:SAMANA |
気がつけば前回の書き込みから約1ヶ月も間が空いてしまいました。 もう少しちょこちょこ書き込めるように、心技体&周辺環境全てが上向 きになってほしいと思いつつ、時はすでに年の瀬…。2009年こそはいい 年になりますように(爆)。 ということで、積読本状況の詳細報告。 2008年11月の読了本 1.『こびと殺人事件』クレイグ・ライス 2.『新・本格推理 02 黄色い部屋の殺人者』二階堂黎人編 3.『蒸発した男』マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー 4.『蘆屋家の崩壊』 津原泰水 5.『密偵ファルコ 錆色の女神』 リンゼイ・デイヴィス 5冊読了。 1.はジャスタス夫妻と弁護士マローンの黄金トリオによるミステリ。 登場人物たちの軽妙なやりとりはやりとりは抜群ながら、とてもせわし ない展開と事件の真相とのバランスにちょっと物足りなさが。 2.は本格ミステリ公募企画作品集。読み応えのある作品がいくつかあ って楽しめました。まえがきの選者選評も、選評と自分の読後感との食 い違いも含めて楽しめる部分が多いので、今後も続けてもらいたいコン テンツであります。 3.は警視マルティン・ベックシリーズもの2作目。民族性(社会性?) の違い(特に捜査側)をわりと大きく感じるのに、ミステリ構成&展開 は日本人である私でも楽しめたところに、毎度ながらちょと不思議感が。 4.はホラー短編集。刊行当時、これもミステリ系ネット上でちょと話 題になってたような記憶が。恐怖小説としていくつか楽しめましたが、 理解不能だった作品がひとつ(それも解説者が絶賛してたもの)あった のがちょと残念でした。 5.は大昔のギリシャ時代が舞台の密偵ファルコシリーズ3作目。2作 目に比べ、ほぼ独立した事件としてのストーリー展開は好ましかったも のの、個人的事情からか事件の流れそのものを把握しきれなかたのが悲 しかったです(爆)。 2008年11月の購入本 1.『日暮し (上)』宮部みゆき 2.『日暮し (中)』宮部みゆき 3.『日暮し (下)』宮部みゆき 4.『エデンの命題』島田荘司 5.『ライラック・ホテルの怪事件』キャロリン・キーン 6.『風の岬 高城高全集(4)』高城高 7.『黄泉路の犬』近藤史恵 7冊購入。 結果、2冊超過ながら作品数としてはプラマイゼロ(言い訳)。 1〜3.は、宮部みゆき時代ミステリ作品ということで無条件鉄板購入。 4.島田荘司ミステリということで無条件鉄板購入。 5.は悩みましたが、既刊行シリーズ本購入済を考慮して今回も購入。 6.も5.と同様。ただ、「死ぬ時は硬い笑いを」なんていう魅力的な 所収作タイトル(作品発表時期を考えると特に)を見せられたら、買お うという気持ちが昂らないわけありません(苦笑)。 7.は島田荘司ミステリということで、�爐曚椨疚犠魴鐡竿長愼�(汗)。 そいでは!! |
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| 2329. 2008年11月02日 08時38分12秒 投稿:SAMANA |
続いての居住者SAMANAです〜。続いてということは、お察しの通り、 私からのお勧めということで(汗)。いつもと違うタイプで攻められる と弱い私だからこそ? いえいえ、大人にとっては心癒される素敵な作 品だと思っています(キッパリ)。 『ぼくらの先生!』 はやみねかおる 講談社 短編集。 家庭を顧みることなく、多忙な日々を送ってきた元・小学校の先生が定年退 職。先生時代のちょっと謎のある思い出話を、少しずつ奥さんに話すようにな りました。すると、奥さんとの会話のなかでその思い出が全く違う形でよみが えってくることに……といった感じ。プロローグとエピローグがついて、全体 で一つのストーリーになった連作形式にもなっています。 以下、各作について短めにコメント。 「第一話 消えた靴」 安楽椅子探偵形式なので各話に通じますが、細かな伏線が効いています。 子ども一人の心情・子ども同士の関係・クラス内の雰囲気・教師の心情・ 子どもの成長加減などが楽しめました。 「第二話 スイカ泥棒と花火」 犯人像は少し突拍子ない気もしたり。主役級の子どもの造形、教師稼業で 自分の家族にかかってしまう負担とその辛さが印象深かったです。 「第三話 先生には見えないこと」 一発ネタ系ですが、だからこそ逆転の視点という基本が生きてます。 どんな大人にも知らせてはいけないとする子どもの真理がナイス。話の結 末が冒頭にありながら、結末でその印象が感慨深いものになるのはミステ リの介在ならではと思ったり。 「第四話 肝だめしの夜」 子どもなりに素直な動機と、短編集ながら一作品としてまとめるうえでの 関連性が印象的。ラスト、私は先生と同じ心境なので奥さんはそう言って るけれど、やっぱり作者版「女か虎か」じゃないかと個人的には思ってい たり。 「第五話 給食、好きですか」 ラストでこういうタイプの子ども&話を持ってくるかと、奥さんの様子と あわせてニヤリ。ところがエピローグとの連関も含めてじんわり&感動。 楽しめました。 結論。 小学校教師を定年退職後した夫とその妻との第二の生活を描いたこの短編集。 一番驚いたのは、作者の一特徴であるギャグ色はほとんどうかがえず、とても 落ち着いた雰囲気の作品だったこと。抑え気味のユーモア色が少し感じられて、 これが発展してしまうかどうか途中で心配になりましたが、これも個人的には 作品世界をくずさない程度に終始したので一安心。 各話のミステリ要素については、当事者たちそれぞれの思いを印象深くさせ ると同時に、ミステリ要素を介在させた思い出話を中心とした二人それぞれの 所作が、この老夫婦二人の過去そして現在も素敵な繋がりにあることを実感さ せるうえでとても効果的に働いていると感じました。 また、この短編集を老夫婦の過去と現在をそれぞれに切り取っただけでなく、 過去と現在を継続させつつ、そして新たな幸福を予感させる未来をも取り込ん だ各話の連関とプロローグ&エピローグ(頭と心にじんわり溶け込んでいくよ うな文章描写が素晴らしい)がとても効果的で、単なる短編集となっていない 一つの作品世界として、とても心地よい気分にさせてくれて大満足の作品であ りました。 この一作品、お勧めとさせていただきます。 蛇足。 本当に余計な感想ですが、こういう落ち着いた感じでミステリでありながら もそれをメインにせず、「人っていいな」と心なごませてくれる癒し部分(こ の作者さんなら素でできるはず)を主軸にした作品を、25〜40歳台の大人をタ ーゲットにして展開していけば、今よりもっと幅広くヒットするんじゃないか と妄想していたり。 そいでは!! |
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| 2328. 2008年11月02日 08時37分33秒 投稿:SAMANA |
三連休で少しウキウキ、けれどやらなきゃいけないことも多くて頑張 らないとと、少し焦る気持ちもあったりする居住者SAMANAです〜。 ……「焦らなきゃ」という気持ちだけかもしれない(爆)。 >カンナさん ふええ。数年前に比べると、居住者自身の読書環境の変化(時代性を 全く無視した読書ペース、読書数の大幅な減少、レス空白期間の長期 化、知識&ボキャブラリのなさからくるレス自身の魅力度減少等々) から、めっきりさみしくなってしまったこの部屋にわざわざ書込みい ただき、本当にありがとうございますです〜(ぺこり)。 カンナさんも、いろいろと環境の変化があったご様子。そちらの掲示 板でも申し上げましたが、無理せずぼちぼち、読書をお楽しみくださ いませ〜。 #明日は記念日とのこと。おめでとうございますです(笑)。 『三月は深き紅の淵を』。はい。確かにカンナさんからお勧めをいた だきました。この作品でますます恩田作品に嵌ったとのことでしたが、 今も『ユージニア』を読書中とのこと。それにひきかえこちらは「い つか買うぞリスト」に恩田陸作品が増加中。ただいま何と13作品も リストに入っております(爆)。せめてよく話題を耳にした『Q&A』 ぐらいは、何とかスキを見つけて買うようにしようかなぁ……(汗)。 『探偵ガリレオ』。もしも手に取る機会がありましたら、楽しんで ください。一般読者もミステリ好き読者もミステリマニア読者も満足 させることのできる東野圭吾ならではの力を持った短編集だと個人的 には思っています。 このシリーズの長編作『容疑者Xの献身』映画版のちまたでの好評価 がとっても気になってます。珍しく原作既読なので、久々に「この映 画見たい」意欲が湧き上がっていたりします(笑)。 ということで、積読本状況の詳細報告。 2008年10月の読了本 1.『幽霊が多すぎる』ポール・ギャリコ 2.『都会のトム&ソーヤ(6) ぼくの家へおいで』はやみねかおる 3.『3000年の密室』柄刀一 4.『ファイアフォックス・ダウン(上)』クレイグ・トーマス 5.『ファイアフォックス・ダウン(下)』クレイグ・トーマス 6.『ぼくらの先生!』はやみねかおる 7.『S.P.A.T.! −スパット!−』鷹野祐希 8.『初恋よ、さよならのキスをしよう』樋口有介 8冊読了。 1.は昔、ネット上で少し話題になったから購入したと思っていたので すが、ひょっとしたら我孫子武丸のみが話題にしていたのを目にしたの かもしれません(汗)。コテコテ古典系本格ミステリで楽しめる部分も あったものの、少し期待が大きすぎたのかも。 2.はシリーズもの。主人公の�爛汽丱ぅ弌辞疇眇佑�ん大活躍。 3.は予想してた方向性とは違ってたものの、違う方向性なりに期待以 上の作品で嬉しかったです。 4.と5.は冒険アクションもの。個人的には結末のアッサリさがもっ たいなさすぎました……。 6.は後述。お楽しみいただけたら嬉しいのですが。 7.はライトノベル。設定がとてもナイスでこのあたりを詳細かつ現実 的にして話を展開していって欲しいと思うのは、私がオヤジになった証 拠かも(爆)。 8.は女性に弱いルポライター柚木草平のハードボイルド系ミステリシ リーズの一作。以前は女性への弱さ加減が少し気に入らなかった記憶が あるのですが、それが今では雲散霧消して楽しめているのは、やはり私 がオヤジになった……以下同文(汗)。 2008年10月の購入本 1.『汚れた7人』リチャード・スターク 2.『都会のトム&ソーヤ(6) ぼくの家へおいで』はやみねかおる 3.『あわせ鏡に飛び込んで』井上夢人 4.『ジェシカが駆け抜けた七年間について』歌野晶午 5.『S.P.A.T.! −スパット!−』鷹野祐希 6.『ぼくらの先生!』はやみねかおる 6冊購入。 1.は、先月の買い漏れ分。買った後に「しまった! ひょっとしてダ ブリ本かも?」と心配になりましたが杞憂に終わって一安心。 2.と5.と6.は新刊定番購入作家さん作品。 3.はなんだかとっても久々。読む時期を考えるともっともっと久々に なりそう(苦笑)。 4.は『『アリス・ミラー城』殺人事件』北山猛邦、『魚たちと眠れ 結城昌治コレクション』結城昌治のどれを買うかで悩んだ結果、購入を 決めた作品。実はまだ北山猛邦作品には未練が残っていたり……(汗)。 書込み、ありがとうございました〜!! そいでは!! |
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| 2327. 2008年10月31日 18時35分01秒 投稿:カンナ |
| こんばんは。 書き込みはいったい何年ぶりなのだろう・・・先日はひっそり復活したサイトへ来ていただいてありがとうございました。 カンナです。 SAMANAさんの集計結果を見て、恩田陸氏って人気なんだなーと改めて実感。 私は『象と耳鳴り』にあんまり印象がないのですが(逆に再読してみたく感じましたが)、『三月は深き紅の淵を』は未だに折に触れ思い出す作品です。 (・・・たぶん、昔お勧め書いたような。。。) またお勧め持ってこられるくらい読書が進むと良いなーと思っております。 あと、SAMANAさんの「探偵ガリレオ」の感想拝見しました。 どうもドラマで盛り上がってしまうと手が出ない性分なんですが、読んでみたくなりました。 読みたい本が増えるのは嬉しいですね。 ではとりとめ無いですが。。。 |
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| 2326. 2008年10月05日 08時40分10秒 投稿:SAMANA |
今日も休日ながら昼から地元で重めのテーマの会合。うううん。丸一 日楽しい時間が過ごせる、自分や家族のためだけの休日が切に欲しいと 願う居住者SAMANAです〜。 そんな事をほざきつつ、今日は私からのお勧め(今回から別場所に既 アップ感想の再掲になる予定)。ミステリじゃなくエンタメだけど、ミ ステリ趣向も少しあったし、驚きも出来たのでご容赦を。 『妖星伝 (一)〜(七)』 半村良 長編 講談社文庫 日本古来より残虐非道の限りを尽くし、この世を地獄に陥れるために 異能力を駆使して暗躍してきた異端の集団、鬼道衆。八代将軍吉宗の 治世が終わろうとする江戸時代、この鬼道衆の頂点に立つ「外道皇帝」 がその姿を現しはじめたことから、鬼道衆の暗躍は激しさを増す。果 たして鬼道衆の行き着く先はどこにあるのか……といった話。 読む前は、SF的発想を活かしつつも時代物としてあまり逸脱すること はない伝奇小説として、ワクワクハラハラ感を期待して読んだんです が、予想は大きくハズレ。生命・仏教・思想・哲学・性といったテー マをこれほど深く取り込み、かつ、エンタメ融合させた物語とは夢に も思ってなかったので、しばし唖然。 正直、物語世界に馴染みきっていない序盤、例えば伊勢・紀州そして アソコを巡る時のやりとりは、使われる言葉も含めとても江戸時代に 生きる人たちの理解力とは思えず、またその後のオーソドックスな伝 奇小説的展開との絡みかたにとまどったり、中盤の天童尼が登場して からの「性」にかかる流れや日円と青円の数々の禅問答には少しくど さを感じたりして、個人的にはちょっとだれてしまったところもあり ました。 ただ、それらを上回るほど刺激に満ちあふれたSFないし超伝奇的発想 の数々(蛇丸と朧丸、夢助と赤目、天童尼と女乃助、そして鬼道衆の 行く末など。また、将軍詰めの扱いはミステリ的趣向も)は、そのた びに驚きを覚え喜々としてしまうほど、かなり魅力的なものでした。 そして圧巻は、この物語の対極とも言えそうな限られた時間の中で生 涯を終えた、あまりにも微小な�狄有瓩了僂髻∋�代物味わいの中で有 意義なものとして表現するという、対極の双方が共に�狎Л瓩任△襪� うな明快な�牴鬮瓩呂覆い箸い辰震未鮓�せつつも、本筋として江戸時 代において妖星伝を含めた�爐垢戮騰瓠覆△┐得こΔ箸いΩ堕蠅気譴� 言葉は使わず)を力と技で壮大に表現しつくすという、半村良ならで はのエンタメ大衆小説マインドのほとばしりが本当に素晴らしかった です。 そいでは!! |
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| 2325. 2008年09月30日 21時58分46秒 投稿:SAMANA |
9/20にミステリオフ会。久しぶりにいろいろとミステリ話ができて個 人的には楽しかったんですが、こちらの読書内容があまりにも現在を無 視しているので突っ込んで会話することができず、散漫な感じをこちら からみなさんに与えてしまったかも。いやはや参加者の皆様、本当にご めんなさいです。 次からはやっぱり課題本を設けたほうがいいかなぁ……(汗)。 ということで、積読本状況の詳細報告。 2008年9月の読了本 1.『妖星伝(4)』半村良 2.『妖星伝(5)』半村良 3.『妖星伝(6)』半村良 4.『妖星伝(7)』半村良 5.『3,1,2とノックせよ』フレデリック・ブラウン 5冊読了。 1〜4は先月に3巻まで読み終えての持ち越し読書、無事完読。評判に たがわぬスケールの大きさに圧倒。本当に凄い作品でした。 5.もブラウンミステリ初読ということでワクワクしてたんですが、ち ょっと期待外れ。かなり狭められた時間内で展開していくストーリーと いう、書かれた年代からすると斬新なものだったのかもしれません(私 が知らないだけで前例がたくさんあるかも)が、個人的には緊迫感が感 じられなくて、発想の転換部分もさほど驚けず、とある展開も組み合わ せとしてしっくりこない感じが残ってしまいました。一か所、ちょっと 小粋な伏線っぽい記述だけが印象に残ってます。 2008年9月の購入本 1.『猫丸先輩の空論』倉知淳 2.『悪党たちは千里を走る』貫井徳郎 3.『江南の鐘』R・ファン・ヒューリック 4.『水の迷宮』石持浅海 5.『泥棒は深夜に徘徊する』ローレンス・ブロック 5冊購入。 1.は、新本格ミステリのテイストを期待しての信用買い。猫丸先輩自 身に対する思い入れは、個人的にはそんなに持っていなかったり(爆)。 2.は、久々の貫井作品購入。この作者によるユーモア&コン・ゲー ム系作品ということで期待大。 3.はもう、�牴燭呂覆�ともディー判事�瓩箸いΔ海箸如� 4.最近お勧めいただいた作品。今月はどうしても買いたいという作 品がそんなになくて、前々から買おう買おうと思いつつ機会を逃して いた�牴燭呂覆�ともバーニー・ローデンバー�瓩裡機イ箸△錣擦胴愼�。 ……と思っていたら、なんとよつやさんの購書日記で、今月リチャー ド・スタークの『汚れた7人』が発売されていることを知って愕然。 アイタタタ。�爛弌璽法辞畴磴Δ覆蘚�然復刊の�爛僉璽�ー�瓩肇札奪� で買わないでどうする(怒)>私 はやみね新刊もでるから、10月購入本はこれでもう5冊のうち2冊も 決定。ふええええ〜。それじゃあはやみね作品は�猜模鉢瓩箸いΠ靴� にしようかなぁと、今から弱腰満開の居住者SAMANAでありました(汗)。 そいでは!! |
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