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幽霊だし。 |
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76. 2007年11月06日 18時16分21秒
投稿:愛人管理人 [http://goodfellas90.goodfellas90.info/] |
限られた時間の中で喜びを得たい…某セレブよりお知らせを承っております。素性を明かすことなく自分の快楽のみを満たせる。と大変好評を頂いており、リピーターになるセレブ女性達が多数増えてきました。専属のお相手なども欲しがるセレブ女性は多く、最近では男性様会員の募集を受け付けているほどです。自分が満足するまで女性達に性の癒しを分けてくださいませ。http://goodfellas90.goodfellas90.info/ |
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75. 2007年11月05日 16時16分23秒
投稿:沙織 [http://www.kimiga-ii.com/] |
今年の12月に夫の仕事の関係で海外にいくことになりました。夫は先に海外にいって仕事…私は一人でこのひと月を過ごすことになってしまったんです。最近では抱いてくれることなんてなく、この持て余す時間を男性との時間に使おうと前々から考えていました。ひと月の間自由の利くお金は5●万です。ご一緒できる時間の長い方の方がいいんですけど…一日一日を大切に噛みしめて遊びましょうhttp://burou.burou.info/ |
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74. 2006年05月21日 22時31分15秒 投稿:soka |
「幽霊たち」(ポール・オースター) 私立探偵のブルーは、ホワイトと名乗る男からブラックという男の調査を依頼される。用意された部屋から向かいのアパートに住むブラックを観察するブルー。しかしブラックは、毎日机に向かって読書をしたり、何かを書いたり、たまに散歩をするだけ。単調な観察は一年近くも続き、痺れを切らしたブルーは、ブラックに接触を試みることを決意する。 たぶん、「クリスマス・テロル」(佐藤友哉)の元ネタになった作品。じっと観察を続けるブルーが過去の回想をしたり、「考える」ということについて考えたりするシーンがなんか、変な感じでじわりときます。訳者の「これは事件の起こらない探偵小説であり、犯人のいない推理小説である。」という言葉に納得。 書くというのは孤独な作業だ。それは生活をおおいつくしてしまう。ある意味で、作家には自分の人生がないとも言える。そこにいるときでも、本当はそこにいないんだ。 また幽霊ですね。 その通り。 |
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73. 2006年02月04日 15時08分36秒 投稿:soka |
>まだらのひもさん お久し振りです。ゴーリーは気に入ったのでまた買いたいんですけど、絵本って高いですねー。 「涼宮ハルヒの憂鬱」(谷川流) 新しいシリーズを読み始めました。うん、面白い。 「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」 入学式の後の自己紹介で、涼宮ハルヒは高らかにそう宣言した。しかし宣言するだけでは飽き足らず、宇宙人や未来人や(以下略)を探し出して一緒に遊ぶのが主な活動の生徒会非公認同好会、「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」略してSOS団を勝手に創立する。 集められたメンバは、何故か強制的に手伝わされることになった主人公のキョン、文芸部の部室を乗っ取った時にオマケで付いて来た長門、「可愛いから」という理由で連れてこられた朝比奈さん、「この時期に転校してくるなんて怪しい」古泉の四人。このハルヒが適当に集めた四人の内、キョンを除く三人はなんとそれぞれ、正体は宇宙人(以下略)だったのだ! という話。 宇宙人やら未来人に一番会いたがっているハルヒだけが事情を知らない、っていう設定。色々広がりそうでこれからが楽しみ。ハルヒがツンデレで満足満足。 せいぜい走り回ればいいのさ。俺以外の人間がな。 「涼宮ハルヒの溜息」(谷川流) 前作は春の話ですが、いきなり飛んで秋の話。「文化祭で映画を作るわよ!」と、いつもの無茶苦茶なハルヒ発言から物語は始まります。この撮影ではハルヒ節全開。「ヒロインの眼からはビームが出ることにするわ」の一言で本当に眼からレーザ光線が出てしまったり、「桜のシーンが撮りたい」と思えば秋なのに桜が咲いてしまいます。もちろんハルヒは「なんて都合がいいのかしら!」と気付きません。神か。神なのか。 ハルヒのツンデレっぷりもさりげなく書かれていて良い感じでした。 「お茶持ってくるときは三回に一回くらいの割合でコケてひっくり返しなさい! ちっともドジッ娘メイドじゃないじゃないの!」 「え、あ……。すみません」 |
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72. 2005年12月19日 14時00分37秒 投稿:まだらのひも |
sokaさん、おひさしぶりです♪39号室のまだらのひもです。 ゴーリー、暗いのに可愛いですよね!私も好きです。学校の図書室に、ゴーリーの本が何冊も入荷され(他に絵本はたくさんあるのに、なぜにこんな凄いモノを選ぶんだろう・・・)、友人と声を殺して大笑いしてました。「ギャシュリークラム・・・」ではないですが、「わいせつに わがみ(身)をさらす」という絵の所とか。今まさにコートの前を開けんとしている絵です(笑)不健康なもので笑ってるなぁ、私(^-^;) 最近また読書生活に入ったので、良い本に出会ったらまた来ます♪それでは。 |
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71. 2005年12月16日 22時39分16秒 投稿:soka |
「ギャシュリークラムのちびっ子たち または遠出のあとで」(エドワード・ゴーリー) AからZまでのアルファベットを名前の頭文字に持つ子供たちが、様々な原因で順番に死んでいくだけの絵本。細かい白黒の絵が不気味ですが、文章がそっけないのであまり悲惨な感じはしません。「Iはアイダ おぼれてふびん」の絵が綺麗。 |
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70. 2005年10月30日 20時53分49秒 投稿:soka |
「ななつのこ」(加納朋子)をぱらぱらと再読して、その凝った構造に感心したり。凄い人は一作目から凄いのですね。 >SAMANAさん >いやもう本当にごぶさたしすぎで、「SAMANAと申します」と自己紹介から >前振ったほうがいいんじゃないかと悩んでいる16号室SAMANAです(爆)。 いえいえ、はやみねファンでSAMANAさんを知らない人がいたらモグリですよ(笑)。こちらこそ、「初めまして」って言った方が良いんじゃないかと思うくらいで。 >キャラ的にも際だった作品集 モデルがいるというルービンなんかは特にそうですよね。それぞれが何らかの専門家だということも、話を動かす上で非常に役立ったと思います。 >国内物でもこういうタイプ(複数人が集まって推理し、誰かが安楽椅 >子名探偵役となって謎を解く)の「短編シリーズ」 そういえば、私の知る限りではないですね。ぱっと思いつくのが、森博嗣が短編で、「黒窓の会」ってパロディをやったくらい。海外ではミス・マープルとか、ニッキィ・ウェルト教授(ちょっと違うかな?)とか、色々あるんですけど。 |
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69. 2005年10月29日 22時36分59秒
投稿:SAMANA [http://www.asahi-net.or.jp/~yu4m-nkns/index] |
いやもう本当にごぶさたしすぎで、「SAMANAと申します」と自己紹介から 前振ったほうがいいんじゃないかと悩んでいる16号室SAMANAです(爆)。 >黒後家蜘蛛の会 いやもう本当に懐かしいですねぇ(遠い目)。 この本の存在を知ったのは確か『推理小説入門』(九鬼紫郎)で紹介 されていたから。もし読みかえしたなら内容はもとより、久々に目に する会のメンバーをいとおしく思ってしまうであろうほど、私の中で はキャラ的にも際だった作品集であります。アシモフのスゴサってこ んなところにもでているのかもしれませんね。 国内物でもこういうタイプ(複数人が集まって推理し、誰かが安楽椅 子名探偵役となって謎を解く)の「短編シリーズ」があったら、読ん でみたいと思う今日この頃です(笑)。 そいでは!! |
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68. 2005年10月29日 16時27分17秒 投稿:soka |
久々の読了本。 「黒後家蜘蛛の会 5」(アイザック・アシモフ) 毎月一回、7人のメンバがゲスト一人を招いて晩餐会を開く<黒後家蜘蛛の会>。ゲストが持ち込む謎に対し、各々が推理を疲労するが、最後に真実を掴むのは決まって給仕のヘンリーなのでした、という短編集。 一編一編が短いので読みやすかった。なんでも単行本未収録の「黒後家蜘蛛とバットマン」という短編があるとか。創元さんには是非訳して頂きたいです。 「同音異議」 途切れ途切れに聴こえた言葉から、遺言を推理する話。タイトル通り、英語の同音異義語がテーマ。訳し難かったでしょうね。 「目の付けどころ」 「わたしはある極めて特異な元素の名前を思い浮かべているが、それが何だかきみはわかるか?」という化学教授の謎賭けに悩む学生がゲスト。自力で解くには化学より英語の知識が少し必要かも。 「幸運のお守り」 ホテルの広間でのコイン消失。コナン君に出てきそうなトリックでした。 「三重の悪魔」 貧乏な新聞配達の青年が、仲良くしていた裕福な家の老人に、「書斎の本で、好きなものを一冊贈る」という遺言をもらう。蔵書の中に一冊、とても値打ちの本があることを聞かされていた青年は、老人が遺した暗号「トリプル・デヴル」から、その一冊を探り当てる。自力で解くにはイギリス文学の知識が必要かも。 「水上の夕映え」 手紙の文面から差出人の住所を当てる話。この解決は結構凄い。そうか、アメリカなら尚更○○もんなぁ……。 「待てど暮らせど」 人間消失もの。アシモフの実話だそうです。 「ひったくり」 バッグをひったくられた翌日、バッグの中身だけが玄関の前に返されていた。現金などもそのまま。盗まれたのはバッグだけ。犯人の目的とは? これもアシモフの知人に実際起こった事件だそうですが、こちらは作品と違って真相は解からずじまいだったとか。 「静かな場所」 自分を「ダーク・ホース」と呼ばせる男の本名を当てる話。自力で解くには、アメリカの歴史の知識が少々必要。 「四葉のクローバー」 テロリストに殺害された人物が描いた四葉のクローバーは、何を意味するのか。謎解きはちょっと強引だと思いました。 「封筒」 受け取った手紙をゴミ箱に捨て、封筒だけを大事そうにポケットに仕舞うスパイの珍行動。後書きにありますけど、「水上の夕映え」とネタが少し被ってます。 「アリバイ」 アリバイ崩しもの。自力で解くには、バーミューダの歴史の知識が少々必要。 「秘伝」 一度だけ紙に書いて、すぐに破ってしまったメモの内容が、密室の中で盗まれる謎。今回はヘンリーの推理より、トランブルの推理の方が凄いと思いました。 【グッと来た文】 あなたは何をもってご自身の存在を正当となさいますか? |
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67. 2005年04月02日 20時54分47秒 投稿:soka |
「DVD付き限定版 キノの旅−the Beautiful World− 『旅人の話』−You−」(時雨沢恵一/黒星紅白) 小説と画集とDVDがひとつになったステキな本。それぞれの感想をちょこちょこっと書きます。 小説 ・始まり方が「優しい国」や「大人の国」を思い出させるお話。どうして旅をしているのか、どうやったら旅人になれるのか――ある国で知り合った子供に、キノはそう問われます。キノの答えが深い。 画集 ・黒星紅白さんのウルトラビューチホゥなイラストが四十枚くらい収録されています。体操着のキノ、スクール水着のキノなど珍しいものもあって良い感じ。一番気に入ったのは、七十四ページの十七歳くらいのキノ。他のイラストでは少年っぽかったキノが、かなりの美人さんになってます。 DVD ・七巻に収録されている「何かをするために ―life goes on.―」がアニメ化されたもの。歳をとった師匠ってこんな感じなんだー。原作になかったコインのエピソードも、無理なく効果的に入っていました。 【グッと来た文】 一つではない。 方法はいくつもある。 ”旅人になるための正しい方法”などない。 だが、自分が進むことのできる方法が――”決してない”なんてことはない。 |
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66. 2005年03月20日 22時44分11秒 投稿:soka |
「六の宮の姫君」(北村薫) 大学四年の<私>は卒論である芥川龍之介を調べる内、彼の著作「六の宮の姫君」について、彼自身が「あれは玉突きだね。……いや、というよりはキャッチボールだ」という謎の言葉を残していた事を知る。でもこの台詞って史実なんでしょうか? まぁとにかく、その言葉の意味を<私>が調べていくんですが、引用する本の量と、読み込む深さがとんでもないのです。上質な文学ミステリでした。ああ、芥川龍之介と菊池寛が読みたくなってきました。 【グッと来た文】 作者が説明という引き算を重ねていって、後に何も残らないような舞台なら、あるいは早々に、もう引き算すら出来なくなるような舞台なら、そこに当てる照明は光熱費の無駄遣いだろう。 思いを、そう表に出せば、くすぐったく羞ずかしい。嘘にさえなりそうだ。だからそれは、実は、言葉に出来ないものなのだ。 それは一瞬に私を捉えた、大きな感情の波なのだ。 今回は二つ。 |
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65. 2005年03月16日 23時48分28秒 投稿:soka |
「九マイルは遠すぎる」(ハリイ・ケメルマン) 「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない。ましてや雨の中となるとなおさらだ」 主人公の『わたし』がふと耳にしたこの台詞。この一言から思い浮かぶ仮説を、友人のニッキィ・ウェルト教授が重ねていく内、その背後には犯罪の影が――(「九マイルは遠すぎる」)など、探偵が現場をほとんど見ずに推理していく、アームチェア・ディテクティブと呼ばれるジャンルの短編集。でも表題作より、「おしゃべり湯沸かし」の方がそれっぽい感じがします。向かいの部屋から湯を沸かす音が聞こえた、というただそれだけの事実から推理していくのです。最後の「梯子の上の男」も良かった。 私が注文してすぐセブンアンドワイでは品切れになったみたいです。 【グッと来た文】 作家はしばしば、一篇の物語を書きあげるのに、どのくらいかかるかと問われることがあるものである。ここにそのひとつの答がある。それは一日で済むかもしれないし、十四年かかるかもしれない、どちらと見るかはひとそれぞれの見かたによる。 解説でも引用されていた「序文」から。 |
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64. 2005年03月15日 16時40分29秒 投稿:soka |
溜まっていた感想を。三冊とも当たりでした。ほくほく。 「秋の花」(北村薫) 小さい頃からいつも一緒だった真理子と利恵。ある日、夜の学校で真理子が不可解な転落死を遂げてしまう。しかしこの話の核は謎解きではなくて、残された人たち、特に利恵の心の動きにあると思います。利恵が真理子との思い出を語るところ、「私」と正ちゃん江美ちゃんとの旅行、そしてラストの雨のシーンは、北村薫ってほんと季節(風景)の描写が上手いんだなぁと思いました。 【グッと来た文】 「絵が、小説が、詩が、焼けても消えても残る。舞台でも我々の芸でも、またこの世に生きている皆なの生活の中の、言葉でも動作でも、あるいは一瞬の表情一つでも、それが本当にいいものならば、どこかに永遠に残るような気がするのです」 「針がとぶ Goodbye porkpie hat」(吉田篤弘) それぞれがちょっとずつ繋がっている短編集。謎も冒険もないけれど、想い浮かぶ風景がとても綺麗。表紙も素敵です。ああ、巧く紹介出来ないのが悔しい。 【グッと来た文】 坂道の途中/振り向いて/少しだけ海の見えるところを/探す 「撲殺天使ドクロちゃん 5」(おかゆまさき) ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪ 桜くんを想うがゆえに、思わず彼を割とコンスタントにトゲ付バットでミンチにしてしまうドクロちゃん。今回は新キャラも登場、木工ボンド部の活動も見れる<文化祭編>を収録。 今巻の桜くんの撲殺数:七回。 【グッと来た文】 【一、開会の辞/オープニングセレモニー】 四校合同吹奏楽部&合唱部の演奏が終了した直後、体育館中央、円形ステージ上で篝火が燃え上がるのと同時に、柔道部員が投げ飛ばしたバスケット部員がダンクシュートを決めたボールを背中で受け止めた新体操部員にタックルをかましたレスリング部員を発射台とした器械体操部員が平行棒からマットへ着地する瞬間、剣道部員が真剣白羽取り。 『ルネッサンス!』『ルネッサ――――ンス!!』(※これは『文武両道競技会』期間中、「ブラボー!」「ゴージャス!」または「こんにちは」「いただきます」「まいどありがとうございます」などの代わりとして使われる感嘆詞) |
[219.96.147.247][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)] |
63. 2005年01月25日 22時52分04秒 投稿:soka |
>キリ@65さん こんにちは。 >清涼院流水は、ちょっと苦手な作家さんですが >この本に関しては興味がわいてきました。 氏の他の作品を読んだ事があまりないのですが、他のサイトさんの感想を見てみると、この「エル」は清涼院さん独特の癖が少ない作品なのだそうです。語尾に♪やハートマークがやたら付くのに耐えられる方なら是非。 >それにしても「バカミス」という言葉があったとは・・・φ(.. )メモメモ 私もこれを読むまであまり意識した事のないジャンルだったのですが、このミスなどでは専用コーナまで作られていますね。「金閣寺に密室」とか、タイトルだけでも面白そうです。 「春期限定いちごタルト事件」(米沢穂信)読了。 自分の性格の所為で中学で色々あって、高校に入学してからは清く正しい「小市民」になろう、と固く逆高校デビューを誓い合った小鳩くんと小佐内さん。謎に出会うとつい口出ししてしまう性格だった小鳩くんは、日常で面白そうな謎に出会ってもがまんがまんがまん……でも結局解いちゃうんですこれが。果たして二人は、見事小市民の星を掴むことができるのでしょうか、という話。 小佐内さんがちっちゃくて可愛い、とか思ってたら最後の方は「……おお」という感じでした。小佐内さんもある性格の所為で、色々あったみたいです。 一番面白かった短編を紹介。 「おいしいココアの作り方」 おいしいココアの作り方を知ってますか? 最初に少量の熱湯でココアパウダを練ってから作ると粉っぽくならないのだそうです。今回はそのおいしいココアがテーマ。 小鳩くんがまだ探偵していた頃を知っている知人・健吾くんの家に呼ばれた小鳩くんと小佐内さん。健吾くんが作るおいしいココアをふうふう吹きながら飲んだあと。ふと台所に行くと、健吾くんのお姉さんが何か考え事をしている様子。聞くと、ココアを作ったのに鍋がないのはおかしいのだと言うのです。電子レンジを使ったとしても、それには金属でない器がどうしても必要になるのに、シンクは全く濡れておらず、そこにはスプーンがひとつあるだけ。作ったのが「おいしいココア」のため、カップをそのまま温めることも出来ない。さて、どうやって健吾くんはおいしいココアを作ったのでしょう。 「バカ健吾にできることができないのはなんか悔しい」という彼の姉と共に、二人は(健吾くんを別室に待たせたまま)謎に挑むのです。こういう日常の謎、大好き。 【グッと来た文】 「本当にお見事。鮮やかな推理。綺麗な証明。でも、その、まあ、なんていうか、言いづらいんだけど、はっきり言わせてもらうとさ。 きみ、ちょっと鬱陶しいんだよね」 |
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62. 2005年01月17日 22時06分31秒 投稿:キリ@65 |
おじゃましま〜す。65号室のキリです。 お部屋の名前が基本に戻ってるので、 今度は何をお読みになったのかと覗きに来てみました。 清涼院流水は、ちょっと苦手な作家さんですが この本に関しては興味がわいてきました。 機会があったら読んでみたいと思います。 それにしても「バカミス」という言葉があったとは・・・φ(.. )メモメモ |
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61. 2005年01月17日 21時20分17秒 投稿:soka |
何年か前に買って本棚に置きっぱなしだった「エル 全日本じゃんけんトーナメント」(清涼院流水)を読了。 姉の勝手な応募で、「全日本じゃんけんトーナメント」に参加することになった木村彰一は、勝ちたくもないのに次々と勝負に勝ち進んでいってしまう。今までじゃんけんで二勝以上したことのない自分がなぜ……とか思いながらも彰一くんはどんどん勝ち進んで行っちゃいます。他の参加者も文系のイメージそのまんまの数学教授とか、百%自分の予想が外れる予想屋とか、自称読心術師とか変な人盛りだくさんなのです。 こりゃバカミスだわ……と語尾にやたら付く「♪」を見ながらしみじみ思ったり思わなかったりしていますと、これが! 後半からかなり面白くなってくるんですよ。ライバル(?)天草翔との準決勝戦を境に、負けたい負けたいとばかり考えていた彰一くんがどんどん成長していく様とか、決勝戦の白熱する連続あいことか。そして、熱い本編を読み終えた後にくる、「舞台裏」のどんでん返し。すべてを裏で操るエルの正体とは? ……これはバカミスじゃない。「すごいバカミス」(流水大説と読む)だ! こんなに薄い本でここまでの事をやるなんて、やっぱり清涼院流水は神なんでしょうか。後書きも面白かったけど少し長い気も。 現在、このノベルス版、文庫版共にセブンアンドワイでは購入できないようです(アマゾンで中古が買えるみたいですが)。そういえば私もブックオフで買いましたっけ。 【グッと来た文】 「――相手はジンガイ(外人)か」 ジンガイて! |
[61.119.148.153][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)] |
60. 2005年01月13日 21時06分38秒 投稿:soka |
「ミナミノミナミノ」(秋山瑞人)読了。 リカ姉に誘われて、夏休みを岬島というところで過ごす事となった武田正時。島民は正時を歓迎するが、しかし同時に何かを隠しているようだった。リカ姉から貰った謎の首飾りに込められた島の秘密とは? 知り合った無口な少女、秦納舞部春留が明かす自らの秘密とは? という話。ええもう、文句なしに楽しませてもらいました。春留と真琴に萌え。 【グッと来た文】 「一体なにを期待しておるのやら、島じゅうのヤシの木を揺すってみたところで『本当の自分』など落ちてきやせんぞ!」 |
[61.112.99.237][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)] |
59. 2005年01月02日 23時40分02秒 投稿:soka |
「マリア様がみてる 子羊たちの休暇」(今野緒雪)読了。 夏休みに、小笠原祥子さまの別荘へ誘われた祐巳。訪れた別荘は静かでとても良い所だったのだが、祥子さまに憧れる他の別荘のお嬢様達が祐巳に嫉妬して――という話。前作を読んだ時にも書いたとおり、もうこの姉妹には何があっても大丈夫なんだなっと思っていたので安心でした。最後の方の流れをベタだって言うのはどの口ですか。 【グッと来た文】 「お姉さまと一緒にいることこそが幸せなんだって。どうしてお姉さまはおわかりにならないんです?」 |
[219.162.24.113][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)] |
58. 2004年12月29日 22時49分02秒 投稿:soka |
>砂時計さん >大変遅くなってしまいましたが、入居の挨拶に参りました。 >よろしくお願いします。 こちらこそ。よろしくお願いします。 >「伊集院光深夜の馬鹿力」といえば、乙一が上京する決め手となったラジオ番組だったりするんですよね。 はい。私も、乙一さんの日記でその番組を知りました。毎週笑わせてもらっています。 「夜の蝉」(北村薫)読了。 女子大生の「私」が体験する日常の謎を、落語家の春桜亭円紫さんが鮮やかに解くシリーズの二作目。「朧夜の底」「六月の花嫁」「夜の蝉」という三つの短編が繋がり合って、「夜の蝉」という一つの大きな流れになっています。解説の吉田利子さんは、この本のテーマを「時、そして愛」と書いていましたが、私は「悪意と愛」だと思います。日常に、人間関係に潜む見えない悪意。そして、淡い恋心、結婚、姉妹愛。最後の二行がとても綺麗でした。ごちそうさま。 【グッと来た文】 ――時を越えて、こうして今私と対面している《カブトムシ》君も、かつては数々の喜びや憂いを引いて、力の限りに走ったのだろう。 そんなことを考えながら白い柵から身を乗り出し、おちびさんの機関車を見詰めていると、すうっと気持ちが向こうに流れ出すのを感じた。 この感覚が愛なのだろう。 |
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57. 2004年12月25日 16時47分25秒 投稿:砂時計 |
11号室の砂時計です。 大変遅くなってしまいましたが、入居の挨拶に参りました。 よろしくお願いします。 「伊集院光深夜の馬鹿力」といえば、乙一が上京する決め手となったラジオ番組だったりするんですよね。 |
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