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211. 2005年11月11日 17時05分44秒 投稿:砂時計 |
「豆が欲しいか。ならばくれてやろう」 こんにちは、砂時計です。 先週の話になりますが、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』を公開初日に観てきました。 観客の年齢層は高め。前半では、どっと笑う声が何度も。後半は、あちこちで啜り泣きが(自分もちょっとウルウル)。場内の反応がとても良く、心地いい雰囲気でした。 で、自分はこの映画の中の吉岡秀隆に金田一耕助のイメージがダブって見え、彼が金田一を演じる映像作品が見たくなりました。それも、この映画のスタッフで。 VFXを駆使して昭和三十三年の町並みや風景をリアルに再現した技術で、金田一が主に活躍した昭和二十年代から三十年代の日本を。 原作の膨大な数の短編の中から数編を選んで一本のストーリーを巧みに紡ぎ出し膨らませた脚色の冴えで、横溝作品の物語性を。 うーん、見てみたいっす。 ところで、他の掲示板でも書いたんですが、堀北真希の役について思ったこと。 現在放映中のドラマ『野ブタ。をプロデュース』では、 (原作)小谷信太(コタニシンタ・男)→(ドラマ)小谷信子(コタニノブコ・女) 現在上映中の映画『ALWAYS 三丁目の夕日』では、 (原作)星野六郎(ホシノロクロウ・男)→(映画)星野六子(ホシノムツコ・女) 名前の最後が「子」になり、その前の字の読み方が変わって、男から女へ……という共通の法則。 もしかして、これが「ほりきた進化論」なのか(<いや、そういうタイトルの写真集を出してるみたいなので)。 ■11/10の購入本 ・双葉文庫 ●『人間動物園』 連城三紀彦 ●『失踪 松本清張初文庫化作品集1』 松本清張 ・文春文庫 ●『ミステリ百科事典』 間羊太郎――教養文庫版には未収録だった別巻1・2のボリュームが凄っ!。北村薫×宮部みゆきの「まえがき対談」もあり。ああ、でも、鮎川哲也「薔薇荘殺人事件」についての記述はそのままで何のフォローもないのね。北村さんも、再び解説担当の新保さんも、訂正してはくださらないのね。シクシク。 ●『魔神の遊戯』 島田荘司――親本積読中。<本格ミステリ・マスターズ>の文庫化スタート。作家論と作者インタビューは親本のみなんですね。 ●『僧正の積木唄』 山田正紀――解説は法月綸太郎。 ・光文社文庫 ●『ミステリー映画を観よう』 山口雅也――巻末に小山正・喜国雅彦・山口雅也の鼎談あり。 ●『猫は聖夜に推理する 猫探偵 正太郎の冒険(2)』 柴田よしき ●『修道士カドフェル18 デーン人の夏』 エリス・ピーターズ ●『文芸ミステリー傑作選 ペン先の殺意 名作で読む推理小説史』 ミステリー文学資料館編 ◇乱歩の『陰獣』は昨日まわった本屋では見つからず。 |
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209. 2005年11月10日 15時02分15秒 投稿:砂時計 |
「ああ、おれはなんというバカだったろう」 こんにちは、砂時計です。 かい賊さま いらっしゃいませ。 >>テレビ東京の『獄門島』にマナカナが出た時は、 >二人三役で月雪花の三姉妹を演じていて >不覚っす。見たかったっす。 DVDが発売されていて、ビデオテープでのレンタルもされているようですので、機会があればご覧になれるかと思います。正直、出来からいって、いきなりのDVD購入はお勧めする気にはなれないんですけどね。 片岡鶴太郎が金田一を演じたフジテレビ版の月雪花は牧瀬里穂・高橋由美子・持田真樹で、あれは華がありました。 >にしても空中元彌チョップはないよなあ。 なぜか元横綱・輪島がプロレス・デビューした時の「ゴールデン・アーム・ボンバー」を思い出しました。 個人的にはレイザーラモンHGとインリンの試合のほうが見たいぞ。 >>老舗のファンサイト「安葉巻の煙」 >ご紹介ありがとうございます。 >早速行ってきま〜す♪ 前回のレスで書きそびれたんですが、町田暁雄さんの個人本『刑事コロンボ読本』も、ファン必携!!ですので、よろしかったら同じサイトの中の紹介ページから是非。 >>西尾維新 >いったいいつになったら文庫にぃ〜! > はぁ、いい加減年貢を納めるか。 >でもここまで待って「文庫版解説」のために >買い直しってのも癪にさわるんですよね。 西尾維新作品は確実に文庫化されると思うので、もう少しの辛抱かと。自分は「ミステリの文庫本」フェチなので、好きな作品・作家の場合は親本を持ってても文庫は買うのがデフォなんですけどね。 ノベルスでわざわざ買おうとは思わないけど文庫本だったら買いたい、でも文庫化されるかどうかわからない、という場合が一番迷わされます。 書きこみ、どうもありがとうございました。 |
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207. 2005年11月09日 23時44分24秒 投稿:かい賊 |
こんばんは。089かい賊です。 >テレビ東京の『獄門島』にマナカナが出た時は、二人三役で月雪花の三姉妹を演じていて 不覚っす。見たかったっす。 『双子探偵』の和泉夢水はなかなか雰囲気がよくて好きだったんですけどねえ。 やっぱ大河の主役なんかはっちまったのがケチのつきはじめだったのかなあ。 にしても空中元彌チョップはないよなあ。鈴木(対戦相手)もやりすぎだあ。 あ、鈴木の奥さんの元アナウンサー芸者ガールも。 >老舗のファンサイト「安葉巻の煙」 ご紹介ありがとうございます。早速行ってきま〜す♪ >西尾維新 いったいいつになったら文庫にぃ〜! はぁ、いい加減年貢を納めるか。 でもここまで待って「文庫版解説」のために買い直しってのも癪にさわるんですよね。 愚痴っぽくてすみませんでした。ではまた。 |
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206. 2005年11月09日 12時54分53秒 投稿:砂時計 |
「頭くせえ」 こんにちは、砂時計です。 ◆本日の《的外れのツッコミ ―未読の場合―》 『ダ・ヴィンチ』で文庫・新書の新刊をチェックしていたら、10日発売の文春文庫のラインナップの中に、間羊太郎『ミステリ百科事典』がありました。 自分は過去に教養文庫版で読んでまして(といえるのかな。未読作品のネタバレ回避のために、かなり飛ばし読みしたもんで)、ミステリに出てくるトリックや小道具などを項目別にまとめた内容で結構楽しめたんですが、その中で引っかかったことが。 ある項目で鮎川哲也の「薔薇荘殺人事件」が紹介されてたんですが(その項目に入っていること自体がネタバレになっているので、未読の場合は注意が必要)、ストーリーの概略のあとに、犯人当てとして出題された時の花森安治氏の解答が引用されていて、その解答の内容通りだとすると物語がいかに荒唐無稽かということを指摘して「作り物を生命とする探偵小説の世界ならではの豪華なフィクションではある」と揶揄していたのです。 ちょっと待った! 作品本編の解答編部分を読めば分かることですが、花森解答はある部分では真相に届いているものの、それ以外は間違っていて、この本の中のツッコミは、その間違った部分に基づいているんです。 本編の該当部分を読まずに(あるいは執筆時に読み返すことなく)的外れのツッコミをしているわけで、これはないよなー、と憤りを感じたことを憶えています。 今度の文春文庫版では、注記または解説等でその点についてのフォローがなされているのかどうか、興味深いところです。 ■11/8の購入本 ●『セリヌンティウスの舟』 石持浅海 (カッパ・ノベルス) ●『ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い』 西尾維新 (講談社ノベルス)――戯言シリーズ完結。上巻・中巻と併せて一気に読みたいところですが、時間が取れるかなあ。 |
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205. 2005年11月08日 12時39分34秒 投稿:砂時計 |
「友人の人生がかかってるんです。必ず尻尾をつかんでみせます」 こんにちは、砂時計です。 『ビッグコミックオリジナル』の『あぶさん』、やっぱりその手できましたかー。「×××」の一言で片付けるのは簡単ですが、前回のエピソードが丸ごと虚になる、そして、その虚実は描いた時点では作者にもわからない、というのは非常に珍しいケースでは。 かい賊さま いらっしゃいませ。 >>夢水清志郎を演じた人 >マナカナも出てましたね、つうか主役。好きでしたねえ。 ↑上でプッシュしている『ミニモニ。でブレーメンの音楽隊』と同じNHK教育テレビの「ドラマ愛の詩」枠で放映された『双子探偵』。原作では三つ子ですが、双子の設定になってたんですよね。その後、テレビ東京の『獄門島』にマナカナが出た時は、二人三役で月雪花の三姉妹を演じていて「おおっ」と思わされたものですが。 このドラマで和泉元彌氏を初めて知り、原作とは違うけどいい感じの夢水じゃん、と好印象だったんですけどねー。 >>●『COLUMBO!COLUMBO!』Vol.2 >うへ〜、なんすかそれは発行元はどちらですか? >限りなくほぼGET決定なんですけど。 老舗のファンサイト「安葉巻の煙」に通販のお知らせがあります。vol.1もまだ買えますよ。 書きこみ、どうもありがとうございました。 ■11/5〜11/7の購入本 ●『悪女パズル』 パトリック・クェンティン (扶桑社ミステリー) ●『摩天楼の怪人』 島田荘司 (創元クライム・クラブ)――ああ、御手洗物の積読本がどんどんたまってゆく…… ●『ダ・ヴィンチ』12月号 |
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204. 2005年11月07日 17時14分07秒 投稿:かい賊 |
こんにちは。089かい賊です。 >夢水清志郎を演じた人 マナカナも出てましたね、つうか主役。好きでしたねえ。 >●『COLUMBO!COLUMBO!』Vol.2 うへ〜、なんすかそれは発行元はどちらですか? 限りなくほぼGET決定なんですけど。 |
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203. 2005年11月05日 18時44分42秒 投稿:砂時計 |
「ヤワラちゃんとヤワラちゃんよりは似ています」 こんにちは、砂時計です。 「だいすけ」は基本「白魔導士/学者」だった。 空中元彌チョップ……夢水清志郎を演じた人がなあ(って、忘れてる人のほうが多いかもしれないけど)。 北村薫『ニッポン硬貨の謎 ―エラリー・クイーン最後の事件―』(東京創元社)読了。 クイーンの未発表原稿を著者が翻訳したという体裁のパスティーシュ。であると同時に、作者によるクイーン論にもなっているという……いやこれ、クイーンのことを全く知らない人が読んだらどんな感じなのかな。 『シャム双子の謎』について多くの読者が見落としてきた作者クイーンのある「たくらみ」を指摘するくだりが一番面白かったです。で、自分はそこからある種の仕掛けを予想したんですが、これは考えすぎだったみたい。 事件の真相が明かされた時、長坂秀佳脚本による『特捜最前線』の某エピソード(ネタバレになるので作品名は出せない)を思い出した自分は、たぶん少数派。 北村氏がクイーンへの熱い想いを注ぎこんだ一冊、という印象を受けました。 いわずもがなの揚げ足取り。映画『鬼畜』に触れた部分で「緒方拳」の名がありましたが、これはよくある間違いで、正しくは「緒形」なんですよね。 ■11/2の購入本 ●『COLUMBO!COLUMBO!』Vol.2――刑事コロンボのファンは必読!!の同人誌。 |
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202. 2005年11月01日 12時44分57秒 投稿:砂時計 |
「おもいだしたぞ!おれは」 こんにちは、砂時計です。 のりりんさま いらっしゃいませ。 書きこみ時間を見ると、ほとんど入れ違いにお互いの部屋にヤヨの話題を書きこんでいるという……たしかに旬ですね(笑)。 >ななんと、名探偵コナンで、ヤヨこと岩田さゆりがエンディングを歌ってますよ! これは全く知りませんでした。情報ありがとうございます。チェック、チェック。 あ、ご存じない方に説明しますと、岩田さゆりさんは『3年B組金八先生』で軽度の発達障害を抱えた少女・飯島弥生、通称・ヤヨの役を演じていたのです。 「♪とろとろとろとろと、ろ、りー」のCMの新しいヴァージョンは未見。 >それでも、「みんないっしょ」のイメージが消えないです。 たしかに、脚本家が交代してからは、セリフのほとんどが「みんなといっしょ」だったような。 のりりんさんのお部屋にも書きましたが、スタイリストからプレゼントされたという乙一『夏と花火と私の死体』を読んでの彼女の感想を知りたいものです。 書きこみ、どうもありがとうございました。 さて、ニンテンドーDSで『ファイナルファンタジーIII』がリメイクされると知って、これはハードを買わなくちゃあ、という気になっています。 FFシリーズはスーパーファミコン版の「VI」を中断してから全く手をつけていない状態ですが、それまでにプレイした中で一番好きなのが「III」なんです。 随所に仕掛けられた意外性、システムとストーリーが絡み合って抜群のバランスを見せている構築美、といった部分に、謎解き小説に通じる快感があったんですよねー。 ちなみに自分が名づけたパーティーのキャラ名は「あ・カケル・みたらい・だいすけ」。 何度もジョブチェンジはしましたが、基本は「あ」がモンク、「カケル」が黒魔導士、「みたらい」が戦士/竜騎士、「だいすけ」が学者だったかな?亜愛一郎、矢吹駆、御手洗潔、伊集院大介のイメージだす。 ■10/31の購入本 ●『三丁目の夕日 映画化 特別編』 西岸良平 (ビッグコミックススペシャル)――映画『ALWAYS 三丁目の夕日』に散りばめられた原作エピソード十二編を一冊にまとめた、企画物の単行本。映画を観る前に予習として読んでおきたいので購入。 ●『活字倶楽部』秋号――ミステリ関連では、インタビューを含むはやみねかおる特集、森福都インタビュー、桜庭一樹インタビュー、『女王様と私』についての歌野晶午インタビューなどが。 |
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201. 2005年11月01日 07時59分44秒 投稿:のりりん |
おはようございます。 ななんと、名探偵コナンで、ヤヨこと岩田さゆりがエンディングを歌ってますよ! 最近CMに出ているのを見たり、放置自転車撲滅キャンペーンのポスターに起用されたり、なんか旬ですね。 それでも、「みんないっしょ」のイメージが消えないです。 |
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200. 2005年10月31日 12時39分47秒 投稿:砂時計 |
「チェッカーズのフミヤが……」 こんにちは、砂時計です。 昨日の『ちびまる子ちゃん』は、島田荘司定義によるところの「本格ミステリー」といえなくもない内容。幻想的な謎と、合理的な解決。 法月綸太郎 編『法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー』(角川文庫)読了。 収録作は、 ミスター・ビッグ(ウディ・アレン)、はかりごと(小泉八雲)、動機(ロナルド・A・ノックス)、消えた美人スター(C・デイリー・キング)、密室 もうひとつのフェントン・ワース・ミステリー(ジョン・スラデック)、白い殉教者(西村京太郎)、ニック・ザ・ナイフ(エラリー・クイーン)、誰がベイカーを殺したか?(エドマンド・クリスピン&ジェフリー・ブッシュ)、ひとりじゃ死ねない(中西智明)、脱出経路(レジナルド・ヒル)、偽患者の経歴(大平健)、死とコンパス(ホルヘ・ルイス・ボルヘス) の12編。 自分の読み手としての力の無さゆえに、作品が持つ面白さを充分に咀嚼しきれなかったものもありますが、「アンソロジーを読む愉しみ」は存分に味わうことができました。 中西智明「ひとりじゃ死ねない」の犯人&真相当てに成功した嬉しさで、しばらくは幸福感が続きそう。 ■10/29の購入本 ●『ジャーロ』秋号――リニューアルして小説の掲載は国内作品のみになってから初めての号。山口雅也「ミステリー映画を観よう」は最終回。CS「ミステリチャンネル」での『エラリー・クイーン』放映には、この連載も一役かっていたわけですね。「『私の愛する本格ミステリ』ベスト3」で、権田萬治氏が「新本格派」について語った文章を初めて読みました。 |
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198. 2005年10月29日 18時59分35秒 投稿:砂時計 |
「難しいね。でも、不可能じゃない」 こんにちは、砂時計です。 来週の『爆笑問題のススメ』のゲストが大好きな堀井憲一郎氏なので楽しみ〜。 『相棒』第4シーズン放映中。 『トリック』スペシャル、11月13日放映。 『古畑任三郎』、来年正月に新作三本を三夜連続で放映。 映画『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状』、来年2月公開。 と、この秋から冬にかけて、ブラウン管から生まれた現役の名探偵たちの新作ラッシュですね(『古畑』はこれで最後とのことですが、サングラスを残して海に消えたタカとユージが帰ってきたように、いつかは……)。 『相棒』は食わず嫌いの人が多そうですが、ミステリ・ファンが楽しめる内容の名探偵ものでもあるのですよ、亀山くん(と、ちょっとプッシュ)。 東野圭吾『容疑者Xの献身』(文藝春秋)読了。 自分たちの生活を脅かす男を殺してしまった母娘を窮地から救う為に計画を構築する数学の天才・石神と、彼の旧友で幾つもの難事件を解決した探偵ガリレオこと物理学助教授・湯川の頭脳が火花を散らす。 母娘に対する石神の想い。苦悩を抱えながら真相に迫る湯川。そして、精緻にして大胆な石神の偽装工作。 「倒叙ミステリ」としても「本格ミステリ」としても人間ドラマとしても読み応え抜群の傑作。 ……と今さら自分が書くまでもなく各方面で絶賛されていますが、ここで対象を限定したオススメを。 高木彬光『刺青殺人事件』が好きな方には是非読んでもらいたい、と思うです。ちなみに、同作品での神津の初登場時のセリフを想起させる書きこみ冒頭↑の引用は、作中で石神が発するセリフであります。 ところで『古畑任三郎』”最終回”では松嶋菜々子が、「天才的なアイデアで殺人を犯す女性」を演じるそうですが、『古畑』は計画犯罪ものじゃないほうがイイ場合が多いので、ちょっと不安。石神の犯行の半分ほどのレベルでいいから唸らせるものであってほしいと思いますです。 ■10/26の購入本 ●『ミステリマガジン』12月号――自分にとっての今月号の目玉は、エドワード・D・ホックの特集と、辻真先インタビュー。辻氏の西尾維新作品への評価は愛読者として嬉しいなあ(柄刀一作品についても言及あり)。 |
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197. 2005年10月26日 15時01分32秒 投稿:砂時計 |
「Thank you,boys.Thank you」 こんにちは、砂時計です。 『本の窓』11月号の佐野洋「ミステリーとの半世紀」にて。 推理小説特集の『別冊・小説新潮』に載った佐野の短編「ある証拠」について小泉太郎(のちの生島治郎)が、「なぜ本格物を書いたのか。一般の読者に推理小説の面白さの多様性をアピールする意味でも、本格物は高木さん、鮎川さん、戸板さんなどに任せて、違ったタイプの小説を書くべきだった」という内容の不満を佐野に直接ぶつける場面がありました。 この会話の中に、「しかし、ぼくの作品は高木さんや鮎川さんのものよりもいいと思うけれど……」という佐野のセリフがあって、ちょっと興味が。 上のセリフは、その『別冊・小説新潮』に載った作品の中では、ということなんですが、引き合いに出されている高木彬光「検事の新妻」、鮎川哲也「ああ世は夢か」と佐野の「ある証拠」を読み比べてみたいなあ(過去に読んだ作品もあるけど内容はすっかり忘れてるし)。 同じ『本の窓』の佳多山大地の連載「八〇年代生まれとミステリーを読む」で紹介されていたピエール・バイヤール『アクロイドを殺したのはだれか』(筑摩書房)がかなり面白そうなので買って読もうかな。 と思った数分後。あれ?これって、2001年に出た当時に買って読んでるんじゃ……うう、記憶力がヤバヤバ。 ■10/24・10/25の購入本 ・角川文庫 ●『法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー』 法月綸太郎 編――北村薫と有栖川有栖に続く第三弾。辻真先『仮題・中学殺人事件』の目次を模した章立てに、西村京太郎ありーの、中西智明ありーので、読むのが楽しみ。 ●『フォア・フォーズの素数』 竹本健治 ●『探偵倶楽部』 東野圭吾――祥伝社文庫版積読中。加筆訂正があるとのこと。 ●『目撃』 深谷忠記 ●『宇宙神の不思議』 二階堂黎人 ●『本の窓』11月号 |
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196. 2005年10月22日 20時24分31秒 投稿:砂時計 |
「わからない?まだわからないかね」 こんにちは、砂時計です。 ゆうべテレビで明石家さんま・星野仙一の特番をチラッと見てみたら、搭乗型二足歩行ロボットランドウォーカーが出ていました。 雑誌のグラビアなどで目にしたことはありましたが、動いているのを見るのは初めて。思わず「こ…これは…趣味の世界だねえ……」と『機動警察パトレイバー』の野明みたいに呟いてしまう砂時計なのでした(<「今日のわんこ」風に)。 こちらでは未放映だったドラマ『アストロ球団』のDVD第1巻のレンタルが開始されていたので、早速借りてきて視聴。 ブラック球団戦が無いことを知ってからこの作品への期待はしぼんでいたんですが、いや、これはなかなかどうして。 画面に漂うチープさを攻撃するのは容易いだろうが、洗練が全てではないと私は思う。 このドラマの時代背景は1970年代なのだが、それだけではなく、作品の持ち味についても'70年代に多く存在した30分ドラマの何でもあり感に近いものを感じるのだ。そこにある楽しさから、私は駄菓子を連想する。最新CGが、まるで合成着色料・チクロのよう。この作品が放つワクワク感は近年のドラマが少しずつ失ってきたものではないだろうか。ノスタルジーではない。今のドラマに伝えられるべきもの、必要なものがここにあるのだ。 ……といったテキトーな思いつきはさておき(大体なぜ「である」調に?)、各超人が仲間になる順番などストーリーの流れ等は原作と結構違うものの、最近の原作付きドラマにありがちな劣化アレンジというわけではなく、長嶋と球五の間のドラマなど原作には無い見せ場もなかなかのもので、これは良いですよ。2巻以降にも期待。 とりあえず1巻の最大の見どころはジャコビニ流星打法!!実写で見られて嬉しいぞ。 加藤元浩『Q.E.D.―証明終了―』[22](講談社コミックス)読了。 ・「春の小川」…記憶を失った男。思い出さなければならない「大切な場所」とは?真相が見え見えで謎の底が浅すぎるよなあ、と思って読んでいたら……うわっ!!驚いた。同種のトリックは過去に別のミステリマンガにもあったけど、こんな使い方をしてくるとは。思わず膝を打つような伏線があればもっと良かったんですが。 ・「ベネチアン迷宮」…舞台はイタリア。銀行強盗未遂犯が逃走中に人質をとり、それが誘拐事件へと発展。身代金奪取トリック、伏線の利いた意外な事実、またまた登場の億万長者・アラン・ブレードと秘書・エリーのドラマ、犯人たちのドラマなどがバランスよく組み合わさった「いい話」系のエピソード。犯人たちの母親がいいなあ。 ――今回は二作品ともに満足。ところでまた別の連載(やはりミステリ)が始まったんですね。 ■10/21の購入本 ●『完全犯罪の使者』 森村誠一 (祥伝社文庫) ●『江口寿史 JUMP WORKS 2 ―すすめ!!パイレーツ(1)―』 (集英社インターナショナル)――連載前半期の傑作選+オマケページ(作者と映画監督・河崎実との対談もあり)。このマンガは自分にとっての七大ギャグマンガの一つなのです(他はコンタロウ『1・2のアッホ!!』、山上たつひこ『がきデカ』、鴨川つばめ『マカロニほうれん荘』、とり・みき『るんるんカンパニー』、魔夜峰央『パタリロ!』、ながいけん『神聖モテモテ王国』)。実名プロ野球ギャグマンガが成立したのは集英社がジャイアンツと契約していたから、というのは初めて知りました(実名は勝手にやっていたとばかり思ってた)。 ●『あぶない刑事20年 SCRAPBOOK』 (日本テレビ)――全エピソードが網羅されてるのにつられて購入。『あぶ刑事』にそれほど思い入れがあるわけでもないんですけどね。 |
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195. 2005年10月21日 15時03分31秒 投稿:砂時計 |
「その電子レンジというのが実は、電池を入れて動かす石橋蓮司だったので」 こんにちは、砂時計です。 ロッテが日本シリーズ進出を決めましたが、水島新司マンガの世界では、ちょっと変わった日本シリーズの真っ最中(<また?)。 『ビッグコミックオリジナル』の連載『あぶさん』の中では、主人公・景浦安武が所属する福岡ダイエーホークスとセ・リーグの覇者・阪神タイガースが日本シリーズを戦っているのです。 ま、原稿を描いた時点ではパの優勝チームが決まっていなかったんだろうと推察。プレーオフ制度がなければ、こんなことはなかったんでしょうけどね。 実は去年の今頃も、この作品の中では実際とは異なるダイエー対中日の日本シリーズが描かれていました。で、単行本でも何一つ手を加えられずにその回は収録されているんですが、にもかかわらず、作品世界の中でも現実と同じく昨年のパの優勝チームは西武ということになっているんです。 なぜかというと、その後の回でものすごい荒業(それも脱力系の)で現実との辻褄合わせが行われたからなんですが(それがどういうものか気になる方は実際にお読みになってみてください)、今年もまた同じ手を使うのかなー。 それにしても、どうしても今のプレーオフ制度を続けるのなら、「リーグ優勝」と「日本一決定戦」は全く別のものとして分けるべきだと個人的には思います。 さて、『あぶさん』といえば、何巻に入っているかは忘れましたがこんな話がありました(記憶だけで書いているので細部は違っているかもしれません)。 練習を行っている球場の外で轢き逃げ事件を目撃した景浦。彼が車のナンバーを証言したことによって容疑者が特定される。が、犯人は知り合いが経営する修理工場で事故の痕跡を消していて、証拠はない。さあ……。 この話には、明らかにコロンボがモデルと思われる刑事が登場するんですよね。 世界でただ一つの「野球倒叙ミステリマンガ」かも。 |
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193. 2005年10月20日 15時04分49秒 投稿:砂時計 |
「シンシアは モシャスを となえた」 こんにちは、砂時計です。 のりりんさま いらっしゃいませ。 『メイン・テーマ』、自分も映画館で観ましたよ。「メイン・テーマ」はその『メイン・テーマ』のメイン・テーマだったのです……って、ややこしい書き方ですね、つまり、主題歌だったんです。 「メイン・テーマ」と「スタンダード・ナンバー」のカラオケ対決とか、やってみたいですね。 その二曲とはちょっと違うケースですが、もともとエド山口が歌っていた自作曲「六本木ララバイ」をのちに内藤やす子がカバーした時、(終わりのほうにちょこっと追加された歌詞はあったものの)他の部分の歌詞は全く一緒なのに、冒頭の「お前の優しさが」を「あなたの優しさが」に変えただけで、「男性が女性を想う歌」が「女性が男性を想う歌」に変貌を遂げたということがありました。ちょっとミステリの性別(叙述)トリックにつながるものがあるような。 書きこみ、どうもありがとうございました。 さて、綾辻・有栖川原案のドラマ『安楽椅子探偵』シリーズの第六弾が来春放映予定のようですね。 ま、関西ローカルなので自分はソフト化でもされない限り見られないんですが。 そういえば、第一作と第二作のDVDを買っておきながら、まだ見てなかったっけ。 もひとつ、ドラマの話題。 土屋隆夫『赤の組曲』がフジテレビでドラマ化されて11/4に放映されるんですが、そこでの千草検事役が西村雅彦。 えー、イメージがちがーう!と一瞬思ったんですが、ドラマ『TEAM』なんかを思い出し、抑えめの演技ならアリかも、と納得。 昔、『火曜サスペンス劇場』で『針の誘い』がドラマ化された時の千草検事は北大路欣也でしたっけ。予告編を見て緊張感みなぎる画面にワクワクしたんですが、当時まだ原作を読んでいなかったのでスルーしてしまったのが惜しまれます。 『針の誘い』はその後『土曜ワイド劇場』でも映像化され、千草検事役は片岡孝夫(今は名前が違うんですよね)。この時は既に原作を読んだあとだったのでしっかりと視聴したんですが、肝心なところが変えられていて、あれじゃあ犯人にとってリスクが大きすぎるよ、と納得いかなかったのを憶えています。まあ、お茶の間で楽しむドラマとしては原作のアレはちょっと……ということだったんでしょうけれど。そんなわけでドラマ自体は不満だったんですが、そこでの千草検事は好印象だった記憶があります。 片岡孝夫は、同じ『土曜ワイド劇場』で浜尾四郎の『鉄鎖殺人事件』をやった時には藤枝真太郎を演じていて、知的でスマートな感じが名探偵役にハマるよなあ、と思ったものでした。そういえば高木彬光が、映像化するなら神津恭介役は片岡孝夫がいい、と話していたことがあったらしいですね。 それはそうと、土屋隆夫の長編も、高校の時に読んだ『影の告発』『針の誘い』以外は長年積読状態なんだよなあ……。いつかまとめて読んでみたいものです。 |
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192. 2005年10月19日 17時20分44秒 投稿:のりりん |
こんにちは。24号室・のりりんです。 薬師丸ひろ子の「メインテーマ」、かなりびっくりです。全然知りませんでした。 たまにカラオケで歌うのですが、今度南バージョンで歌ってみます。 ところで、確かこれって映画になってますよね? 劇場で見たような覚えがあります。なんて子供だったんだ・・。同時上映の原田知世の映画は面白かったけど、こっちはよくわかんないままに終わってしまった記憶があります。 |
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191. 2005年10月19日 17時14分08秒 投稿:砂時計 |
「だいじょうぶ。あなたを ころさせは しないわ」 こんにちは、砂時計です。 ロッテが日本シリーズ進出を決めましたが、水島新司マンガの世界では、ちょっと変わった日本シリーズの真っ最中。 『新 野球狂の詩』では岩田鉄五郎をはじめとする札幌メッツがセ・リーグ優勝、『ドカベン スーパースターズ編』では山田太郎をはじめとする東京スーパースターズがパ・リーグ優勝を決めたんですが、それを受けて現在、毎週木曜発売の『モーニング』(講談社)・『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で8週連続で同じ試合をそれぞれのチームの視点から同時進行で描くという試みが行われているのです。 こういった趣向の作品ですぐ頭に浮かぶのは、小説では『冷静と情熱のあいだ』でしょうか(読んでないけど)。 歌では、南佳孝「スタンダード・ナンバー」と薬師丸ひろ子「メイン・テーマ」が、同一曲で、同じ場面を男性視点と女性視点で描いた歌詞だったのを思い出します。 作詞の松本隆は「メイン・テーマ」発売当時「日本初の試み」という内容の発言をしてましたが、実はそれ以前に森雪之丞が沖田浩之、浜田朱里のそれぞれのシングルのB面の曲「ふたつのラブ・ストーリー」でほとんど同じことをやってるんですよね。 それと似たような趣向が一つの作品内で展開されるケースもありますが、そんな中で記憶に鮮明に残っているのが、日渡早紀のマンガ『ぼくの地球を守って』。 趣向が物語上の仕掛けとして見事に機能していて、あれにはミステリにおける「意外性」と同種の驚きがありました。 ■10/18の購入本 ●『Q.E.D.―証明終了―』[22] 加藤元浩(講談社コミックス) ●『「容疑者 室井慎次」シナリオ・ガイドブック』 脚本・君塚良一(キネ旬ムック)――この『踊る大捜査線』関連のシナリオ・ガイドブックのシリーズは(君塚脚本じゃない『交渉人 真下正義』のを除いて)全部買っています。脚本(決定稿)と完成された映像作品との違いまで細かく書かれていて面白いんですよね。映画のシリーズは過去の三作とも劇場で見て自分にとってはどれもハズレだったので今回の『室井』はTV放映待ちということにしたんですが、それでもシナリオ本は欲しいんだよなあ。 |
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189. 2005年10月18日 12時42分45秒 投稿:砂時計 |
「がんばれ満里奈ちゃん!名前が喫茶店みたいだ」 こんにちは、砂時計です。 来年の正月に三夜連続で放映される『古畑任三郎』の新作、第二夜はマリナーズのイチロー選手が本人役で犯人を演じるそうですね。彼が『古畑』ファンであることを知ったスタッフのアプローチによるものなのかな。小林信彦氏はSMAPの時同様の批判をするでしょうか。 足立さま いらっしゃいませ、はじめまして。 52号室での書きこみは拝見しています。 自分の書きこみがお役に立てたようで嬉しいです。 ポケット文庫の続刊は楽しみですね。自分は、買ったのはいいんですが、『悪魔の口笛』も「闇に開く窓」もまだ読んでいません。それどころか、出た時に買った扶桑社文庫の初稿版『刺青殺人事件』も積読状態だったり……イカンですね。 書きこみ、どうもありがとうございました。こちらこそ、よろしくお願いします。 さて、前の書きこみの件ですが、他の本屋でも確かめてみたところ、講談社文庫や文春文庫でも作品によってはBタイプになっていることが判明。 「出版社によって違う」という前提が脆くも崩れ去ってしまいました。 そこで、論理のアクロバット。 西村京太郎は二人いる、と考えれば辻褄が合うじゃないか、五郎。おそらく、西村京太郎AがAタイプ、西村・F・京太郎がBタイプの文章を書いているんだと思うね、わたしは。 ……つまんないですね、ハイ。 こうなると、一度捨てた執筆時期のセンを洗い直してみる必要がありそうですな、ボス(露口茂の口調で)。そうだな、まずは各出版社の西村作品を当たってみて、完全執筆順に並べるんだ。頼んだぞ、みんな(石原裕次郎の口調で)。 もちろん、そんなめんどくさいことをしてまで確かめる気はありません(迷宮入り)。 |
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188. 2005年10月18日 01時33分11秒 投稿:足立雅弘 |
はじめまして。52号室に出入りしている足立と申します。 砂時計さんの書き込みを見て、初めてポプラ ポケット文庫の存在と、正史・彬光の少年物が発行されているのを知り、おかげで入手できました。自分では神津恭介のファンのつもりでしたが、うかつなことでした。うかつといえば、刺青殺人事件は買ってあったのに「闇に開く窓」が収録されているのにも、気がつきませんでした。うかつの上塗りですな。 ともあれポプラ社は何が出てくるか(知ってる人は知ってるのでしょうが)楽しみですね。 またよろしくおねがいします。 |
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187. 2005年10月15日 19時45分10秒 投稿:砂時計 |
「と、亀井は、いった」 こんにちは、砂時計です。 本屋で徳間文庫の西村京太郎の新刊を何気なく手にとったんですが、パラパラページをめくっていて、アレ?と思ったことが。 西村作品といえば、ある時期から文章中の読点の数が異常に多くなっていて、その象徴ともいえる「と、十津川は、いった。」というフレーズがすぐ頭に浮かぶんですが、この新刊では、それが「と、十津川はいった。」というように「、」が一つ減ってるんです。 もしかしたら文章のスタイルが変わったのか?だとしたらいつから?と思って本屋にあった文庫本の西村作品で近年刊行のものをいくつか当たってみたんですが、どうやらスタイルが変わったわけではなく、出版社によって違っている模様。 まとめてみると、 Aタイプ:「と、十津川は、いった。」……講談社文庫、角川文庫、文春文庫 Bタイプ:「と、十津川はいった。」……新潮文庫、徳間文庫、光文社文庫 一冊の中に別のタイプが紛れこんでいる場合もありますが、頻度的には問題にならないくらいなので、まず上の二つに分類できるようです。 何故こんなことになっているのか、考えられるのは次の三つのケースでしょうか。 1.作者が出版社によって書き分けている。 2.作者は全てAタイプで書いているが、新潮・徳間・光文社の場合、出版社サイドでBタイプに直している。 3.作者は全てBタイプで書いているが、講談社・角川・文春の場合、出版社サイドでAタイプに直している。 一番可能性が高いのは2かなあ。3はまずないでしょうね。 もしかしたらこのことってファンの間ではジョーシキなのでしょうか。 ■10/6〜10/15の購入本 ●『GOSICK −ゴシック−』 桜庭一樹 (富士見ミステリー文庫) ●『リンダ リンダ リンダ』 向井康介/宮下和雅子/山下敦弘・脚本 向井康介・著 (竹書房文庫) ●『大いなる助走 <新装版>』 筒井康隆 (文春文庫) ●『安楽椅子探偵アーチー』 松尾由美 (創元推理文庫) ●『黒の貴婦人』 西澤保彦 (幻冬舎文庫) ●『分冊文庫版 鉄鼠の檻』(一・二) 京極夏彦 (講談社文庫) ・光文社文庫 ●『江戸川乱歩全集 <第24巻> 悪人志願』 ●『刺青殺人事件 新装版』 高木彬光――初期の未発表短編「闇に開く窓」収録というすんごいボーナスが。 ●『沃野の伝説』』(上・下) 内田康夫――『軽井沢殺人事件』以来の竹村警部・浅見光彦の共演ということで名探偵ジャンキーとしては外せません。 ・講談社漫画文庫 ●『金田一少年の事件簿 File26 金田一少年の決死行』 [原作]天樹征丸 [漫画]さとうふみや ●『金田一少年の事件簿 特別編 明智警視の優雅なる事件簿』 [原作]天樹征丸 [漫画]さとうふみや ・ポプラポケット文庫 ●『名探偵金田一耕助1 仮面城』 横溝正史 ●『名探偵神津恭介1 悪魔の口笛』 高木彬光 ●『まだまだ刑事マガジン』 (タツミムック)――映画『まだまだあぶない刑事』の総力特集、『相棒』の特集、俳優インタビュー(竜雷太、藤木悠、倉田保昭、刈谷俊介)、脚本家インタビュー(高久進、市川森一)など充実した内容。 ●『ダ・ヴィンチ』11月号 ●『本の雑誌』11月号 ●『IN★POCKET』10月号――おお、今になって、という感じの特集「もっと岡嶋二人」あり。 ●『シナリオ』11月号――『まだまだあぶない刑事』のシナリオ目当てで購入。脚本家の片方・柏原寛司による『あぶ刑事』への想いを綴った文章が良いな。 ●『野性時代』11月号――特集「謎に挑む女たち」目当てで購入。北村薫×加納朋子×渡邉直美(女探偵)のスペシャル鼎談や、『月館の殺人』についての綾辻行人インタビュー(創作ノートの写真付き)あり。 ●『QuickJapan』Vol.62――あだち充の徹底特集(ロング・インタビューあり)目当てで購入。「あだち充大事典」には「江戸川乱歩」の項目も。他、山下達郎特集の中の山下達郎×山口隆(サンボマスター)対談が面白いぞ。 |
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