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275. 2006年02月01日 13時00分14秒 投稿:kanau |
こんにちは、kanauです。 >個人的には大滝秀治さんに了然和尚を演じてもらいたい あぁー確かにイメージにピッタリですね。 273でおっしゃっていた『病院坂』に関しても激しく同意です。 |
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274. 2006年01月31日 23時44分53秒 投稿:砂時計 |
「薄紅色をした少し紫がかった黄みどり色のピンク」 こんばんは、砂時計です。 前回の話の続きですが、リメイクだったら『獄門島』のほうがいいなあ、と思うです。 今度は原作通りの犯人で、そして個人的には大滝秀治さんに了然和尚を演じてもらいたい(これは長年の希望なのです)。ま、勝手な夢想ですけど。 市川映画の『獄門島』の了然和尚、で思い出したんですが、昔、TBSラジオの「コサキン」で、電話出演した常連リスナーによる佐分利信さんのモノマネに爆笑したことがあります。 うろ覚えですが、大体こんな感じ。 「金田一さん、あんたは一つだけ間違いを犯しとる。 わしの名前を”さわけ・としのぶ”だと思っているようじゃが、それは違う。 本当は、”サブリナ”と読むのじゃ」 さて、雑誌『ドラマ』2月号に掲載された林誠人『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状』シナリオを読了。 劇場で公開される映画とは思えない話のチープさが、ケータイ刑事らしいというか何というか。あの真相には怒り出す人もいるのでは。 とはいっても、この映画の価値は「姉妹共演」にこそあるわけで(と決めつける)。 大人の事情(多分)により本作に出演せずにシリーズ卒業となってしまう長女・愛の物語上での生かし方を含めて、その点では楽しめる作品になっていると思います。ラストの姉妹の会話部分にはシリーズ第1期終了の感慨が(とか書いてますが自分は「泪」「零」は未見だったりする)。 ああ、時間切れだ。今夜はここまで。 |
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273. 2006年01月31日 00時20分16秒 投稿:砂時計 |
「そしてその前が飛角スクランブル!」 こんばんは、砂時計です。 よつやさま いらっしゃいませ。 >『燃えろ!一歩』 >コミックスでは肝心のデビュー作となる短編、 >その続編、及び短期連載分がまったく収録 >されなかったので、非常に残念に思っておりました。 >(それだけでも150ページ分はあるはずなのですが) >『燃えろ!一歩』はもう一度完全版で読んでみたいものです。 パイロット版があったんですかー。自分も多分読んでいたはずなんですが、全く憶えていません。 すがやみつる『ゲームセンターあらし』も最初のブロックくずし編を収録した完全版が発売されたことですし……といっても『燃えろ!一歩』はそれほどのヒット作でもなければカルト的な人気作というわけでもないので難しいですかね……。 『ガッタレ!塁』は月刊チャンピオンでしたっけ?こちらは読んでなかったような。 『銀玉マサやん』のタイトルは目にしていましたが、『一歩』の人とは気づいていませんでした。 よつやさまの書きこみを読んで、無性に『燃えろ!一歩』を読み返してみたくなり、ダウンロード購入して一気読み。いやー、血がたぎるです。魅力的な脇役キャラが多かったことを再認識しました。 >将棋ミステリで思い出すのは津村秀介の『仙山線殺人事件』、 >これは真剣師が登場する作品で、将棋の棋譜などは >でませんでしたが、それなりに面白く読みました。 自分が読んだことのある将棋ミステリは竹本健治『将棋殺人事件』くらいかなあ。 長年積読状態の山村正夫『振飛車殺人事件』(徳間文庫)に手をつけてみたくなりました(あれは各短編に棋譜が出てましたっけ)。 書きこみ、どうもありがとうございました。 さて、巷で話題の犬神家リメイクですが、正直、なぜに彼の胸で眠っちゃいけないの?……あー、要するに「なぜ?の嵐」であります(古いよ)。 せっかく今の石坂さんが金田一をやるんだったら、『病院坂の首縊りの家・特別篇』のほうがいいなあ。オリジナルを再編集して前半パートにし、二十年後の事件のほうをリアルに年齢を重ねたキャスト陣で新撮・後半パートに。原作と同じく二十年の時を経て解決する壮大な話に再構成して最後を飾ってくれたら嬉しいんですが。ヒロインを演じた桜田淳子さんも芸能活動再開への意欲があるみたいですし(ま、それをやる場合、東宝じゃなきゃ無理でしょうけどね)。 市川監督・石坂金田一のシリーズでは、 ・『獄門島』の犯人変更 ・『女王蜂』のヒロインのキャスティング ・『悪魔が来りて笛を吹く』が作られなかったこと 以上が個人的な「三大残念」なんですが、今回のリメイクが四つ目にならないことを祈ります(ネガティブかなあ)。 先週観た名探偵ドラマや、先週読んだ名探偵映画のシナリオや、先週観てきた探偵映画の話なんかは、明日にでも(いただいたメールへの返信も)。 ■1/30の購入本 ・新潮文庫 ●『撓田村事件 iの遠近法的倒錯』 小川勝己 ●『鼓動 警察小説競作』 新潮社編――おおっ、大沢在昌「雷鳴」収録ですか。新宿鮫もののショート・ストーリーで、読んでみたらかなり自分好みだったので、これのために『小説新潮』を買ったのが一年前。書籍収録はないだろうと踏んでの購入だったんですが……ま、いっか。 ●『決断 警察小説競作』 新潮社編 ●『LIAR GAME』[1]・[2] 甲斐谷忍 (ヤングジャンプ・コミックス) ●『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック』 (Gakken) |
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272. 2006年01月29日 08時04分28秒 投稿:よつや |
おひさしぶりの、36号室よつやです。 堂上まさ志の『燃えろ!一歩』なつかしいですね〜。 この作者のデビュー作で、当時なんてストレートな少年漫画だと、 感動して読みました。 コミックスでは肝心のデビュー作となる短編、その続編、 及び短期連載分がまったく収録されなかったので、非常に残念に思っておりました。 (それだけでも150ページ分はあるはずなのですが) この作者の野球漫画『ガッタレ!塁』も確か単行本は1冊しかでなかったので、 (連載はもっと長いんですが) なんて不遇な作家なのだろうとひそかに嘆いていたものです。 後に『銀玉マサやん』でパチンコ漫画というジャンルを確立させ、 現在もパチンコ専門誌に描かれておりますが、 『燃えろ!一歩』はもう一度完全版で読んでみたいものです。 ・・・ミステリとまったく関係ない話でありました・・・ 将棋ミステリで思い出すのは津村秀介の『仙山線殺人事件』、 これは真剣師が登場する作品で、将棋の棋譜などはでませんでしたが、 それなりに面白く読みました。 わけのわからん書き込みになりましたが、 懐かしい漫画のダイトルが出ていたので、ついつい・・・ それでは、また〜。 |
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271. 2006年01月26日 22時16分05秒 投稿:砂時計 |
「北関東逆境会!」 こんばんは、砂時計です。 『12人の優しい日本人』の舞台生中継、二日後ですね。WOWOWを見られる人が羨ましい。 『ミステリマガジン』3月号を購入。創刊601号記念特大号ということで大増量の490ページ・2200円。 内容てんこ盛りな中、ここで取り上げたいのは、今月号から始まった、『容疑者Xの献身』についての二階堂発言を端緒にした誌上討論コーナー「現代本格の行方」。 今回掲載されているのは「『容疑者Xの献身』は本格か否か」(二階堂黎人)、「『容疑者Xの献身』は難易度の低い本格である」(笠井潔)。 (※二階堂氏の文中にはクリスティー『アクロイド殺し』とポー「モルグ街の殺人」の、笠井氏の文中にはヴァン・ダイン『僧正殺人事件』のネタばらしが含まれてるので、未読の方は注意が必要) 二階堂氏の文章中、同作品は本格ではないという主張については自身のサイトで述べられていた内容の繰り返しなのでどうでもいいんですが、以下の箇所には衝撃を受けました。 『女性に対する石神の一方的な思いは、ストーカーもしくは変態的な気持ちの悪いものであって、けっして純愛などではない。どうやら、評論家は、帯の惹句「命がけの純愛」を鵜呑みにしたあげく、この言葉を鸚鵡返しに唱えているだけのようだ』 ええーーっ(絶句)。……いかん、頭がクラクラしてきた。 この方、もしかしたら、この小説の人間ドラマとしてのキモの部分をちゃんと読み取れていないんでしょうか。本格か本格でないかなんて果てしなくどうでもいいと思えるくらい、そっちのほうがショックですわ。 いや、まあ、あの石神の「想い」を全てひっくるめて「ストーカーもしくは変態的な気持ちの悪いもの」と感じたんだとすれば、それはそれで一つの読み方ではあるんでしょうけれど(あるいは自分の読み方のほうが誤読なのかもしれないし)。 で、この文章、こう続きます。 『 また、この物語のような事件の場合、殺人者(花岡母娘)と恐喝者(石神)という対立状況に陥るのが普通で、そこには猜疑心と疑心暗鬼、殺意しか生まれ得ないから、血みどろの憎悪劇へと発展するだろう。桐野夏生氏や柴田よしき氏がこれを書いたら、そういう方向に話は進むはずだ(いつもの東野圭吾氏でもそうだ)。そういう意味で、私は人間ドラマにも物足りなさを感じた』 ……なんか、ムチャクチャな難癖をつけているようにしか見えないのは自分だけでしょうか。 笠井氏が、この作品を読み進めて謎を解く上で、どの部分に着目し、どこで真相を見抜いたかを語った部分は面白く読みました。その結果、本格としては「初心者向けの水準」であるという結論に達し、その難易度の低い作品を作家・評論家・読者がこぞって本格の傑作として賞賛していることを問題視されています。 以下、『容疑者Xの献身』について、直接真相には触れないけれど勘のいい人にはヒントになってしまいそうな内容になりますので、同作品を未読の方はご注意願います。 自分は、この作品の謎解き物としての価値は、高木彬光『刺青殺人事件』における「心理の密室」に当たるところにあると思っています。 読者の目を別の方向へ向けさせることで、小学生でも解ける問題を難問に見せる手際こそが、この作品を傑作たらしめているのだと。 それに惑わされずに「本質直観」を働かせることができる読者は一定数存在するでしょうし、そういった人たちは笠井氏同様、易々と真相に至ることが可能でしょう。 だからといって、それを難易度の低い本格とする笠井氏の見解には、個人的には納得し難いものがあります。 見せかけの難問と単純な真相の大きな落差こそが、自分が『容疑者Xの献身』に謎解き物としての醍醐味を感じた部分なので。 それとも、大抵のミステリファンは自分と違って、簡単に真相を見破っちゃったのかなあ。 ■1/26の購入本 ・ハヤカワコミック文庫 ●『るんるんカンパニー』[3] とり・みき――単行本未収録だった幻の封印エピソードを収録。解説・はやみねかおる。 ●『るんるんカンパニー』[4] とり・みき――解説マンガ・吾妻ひでお。 ●『ミステリマガジン』3月号 ●『活字倶楽部』冬号――「人気作家64人大アンケート」には多数のミステリ作家の回答が。他にミステリ関連では真瀬もとインタビューがありますね(「シャーロキアン・クロニクル」シリーズは全部集めておきながら長年積読状態なんだよなあ)。 |
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269. 2006年01月26日 00時20分57秒 投稿:砂時計 |
「右京さんも知らないことがあるんですね」 こんばんは、砂時計です。 夜神月役は藤原竜也ですか。まあ、順当なところでしょうか。正月の『古畑』を見て彼に月のイメージを重ねた人もいるのでは。 監督や他のキャストもネット上では名前が出ていますね。 さて以前、先月亡くなった脚本家の砂本量さんが手がけた作品として『舞妓さんは名探偵!』第6話「京都映画村大爆破!」の走るのをやめると爆発するルームランナー爆弾の話と同じテレ朝系木曜8時枠で2002年に放映された『オヤジ探偵2』第8話「モクヨウ・ナイト・フィーバー」のダンスゲーム爆弾の話を出しましたが、その後、もしかして……と思い調べてみたら、ああ、やっぱり。 やはり同じテレ朝系木曜8時枠で1999年に放映された『科捜研の女』第5話「京都死の配達人!赤いルージュの殺意!!」もこの方の脚本だったんですね。 室内の動きを感知すると爆発する爆弾のために身動きが取れなくなる科捜研のメンバーたち。 『特捜最前線』第160話「復讐I・悪魔がくれたバリコン爆弾!」第161話「復讐II・5億円が舞い散るとき!」(長坂秀佳脚本)の人数拡大版&コメディー要素プラス、といった感じで楽しんだ作品でした。 『相棒』などでこの先も爆弾サスペンスを見せてほしかったよ……。 ■1/25の購入本 ・角川文庫 ●『さらわれたい女』 歌野晶午――講談社文庫版積読中(……だったはず)。解説なしなら買わないつもりだったんですが、法月綸太郎解説ということで迷わず購入。 ●『嵯峨野白薔薇亭の殺人 香りの殺人シリーズ』 吉村達也――香り付きミステリー第二弾。こすると香りが、というのは自分が子供の頃の雑誌によくあったので懐かしい感じがします。「子供の頃の本」からの連想でふと思ったんですが、館もののミステリで見取り図が付いてるものがあるじゃないですか。あれが「とびだす絵本」方式で、ページを開くと立体化するなんてのはどんなもんでしょうね。『斜め屋敷の犯罪』あたりでやってくれたら多少高い値段でも買っちゃいます。 |
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268. 2006年01月24日 22時49分58秒 投稿:砂時計 |
「小さくまとまんなよ」 こんばんは、砂時計です。 かい賊さま いらっしゃいませ。 ああ、あの将棋マンガでしたか(毎週通り過ぎるだけですけど認識はしてました)。 たしか数年前にも少年誌で将棋マンガの連載がありましたね。あれはサンデーだったかな?ヒットはしませんでしたけれど。 >つのだじろう作「5五の龍」 連載中は断片的にしか読んでませんでしたが、文庫化されたときに買い揃えて通読。 将棋が話に絡んだ推理小説なんかでもそうですが、自分がちゃんと将棋を理解してたらもっと面白さが増すだろうになあ、と少々残念ではあるのですが、それでも引きこまれる作品でした。でも今思い出せるのは「将棋マンガでも幽霊出しますかー!?」という部分だったり。そういえばつのだ氏が描いた『八つ墓村』にも、霊媒師の口からエクトプラズムが立ち昇り、金田一が心霊現象の解説をするくだりがあったような。 つのだ版金田一作品の中で、この『八つ墓村』だけ文庫化されてないんですよね。同シリーズの他の作品が入っている講談社漫画文庫からは先に影丸穣也版の同タイトルが出ているので、そのせいかと思うんですが、もったいないです。ま、つのだ版は『悪魔の手毬唄』一作だけでもお腹いっぱい、という感もありますが。あの歌謡曲「悪魔の手毬唄」の歌詞はスゲーよ……。 『5五の龍』と『月下の棋士』の間、ということで個人的に思い出すのが、22年前くらいに(<入院中のベッドで読んでいたので憶えている)『週刊少年チャンピオン』に連載されていた、堂上まさ志『燃えろ!一歩』です(こちらは「いっぽ」じゃなく「いちふ」)。ちなみにこちらでダウンロード購入も可能。 将棋好きの人が読んで面白いかどうかは分かりませんが、自分は結構ハマッてました。 キーワードは「完全将棋」。終盤でこの完全将棋の弱点が明らかになった時は「それ完全ちゃうやん!」と思わずツッコんじゃいましたが。 こないだの書きこみで挙げたのは自分にとっての「ハマリドラマ」ですが、「準ハマリドラマ」という位置づけの作品群もありまして、『王様のレストラン』はその一つです。 今度の大河ドラマに三谷氏が俳優として出演するというのが話題になってるようですが、このドラマの最終回ラストにも謎めいた客の役で出てましたね、たしか。 『QUIZ』の終わり方には批判的な声が多かったんですよね。そのためか、ノベライズ本のラストでは犯人に対して多少厳しめの短い後日談があったと記憶しています。ビデオが出た時も最後に同じようなテロップがつけ足されたという話を聞いたことがありますが、これは未確認。 しかし、それを遥かに上回るのが浅田寅ヲによるコミック版(上下巻,角川書店)の凶悪なエンディング。 基本的に(キャラクターの顔も含めて)ドラマに忠実でありながら、最後だけ思いきりダークな方向へ突き抜けていて、自分はこっちのほうが好みだったりします。 泣ける話には自分も弱いですねー。ここ数年の自分にとっての感涙作品は、ドラマだとNHK『中学生日記』の一編「ココロの穴」、そして『ミニモニ。でブレーメンの音楽隊』。映画だと『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』あたりですね。最近では、海外ドラマ『トゥルー・コーリング』の第11話「終わりなき日」で泣きました。 『チャンス!』、懐かしいなあ。「本城裕二」のCD、買いましたよ。 本城がラジオのパーソナリティーをやるエピソードが一番好きでした。 三上物といえば自分は『あなただけ見えない』ですねー。第三の人格が現れるシーンは忘れようにも忘れられません。 あ、独り言に対するレスはありですのでご遠慮なく。 書きこみ、どうもありがとうございました。 ■1/24の購入本 ●『サム・ホーソーンの事件簿IV』 エドワード・D・ホック (創元推理文庫) ●『本の窓』2月号――佐野洋「ミステリーとの半世紀」、今回は『虚無への供物』が推理作家協会賞の候補作に選ばれなかったことにまつわるあれこれ。 |
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267. 2006年01月23日 22時55分12秒 投稿:砂時計 |
「そ、そ、そ、それですよ。わ、わ、わ、私がいちばんこの事件に興味をかんじているのは……」 こんばんは、砂時計です。 雪のため本屋に行くのもままならず(川柳か?)。 そんなわけでジャンプの今週号にはまだ目を通していないんですが、なんか『DEATH NOTE』が実写映画化されるみたいですね。 マンガのほうが奇跡的なクオリティで突っ走っていた頃だったら「やめてくれえ」と思ったかもしれませんが、それほど思い入れがなくなった(ジャンプなら『魔人探偵脳噛ネウロ』のほうが面白い)今は、むしろ「実写化?見てえ見てえ」という感じです。すっかり気持ちが醒めていたデスノ関連で新たな楽しみが(仮に出来の悪い映画だったとしても楽しめそうな予感)。 昨日も雪でしたが、本屋に足を運べないほどではなく、四軒ほどハシゴ。 その内の一軒で、東野圭吾『容疑者Xの献身』の平積み本がビニールでラッピングされているのを目にしました(見本として裸のままのが一冊)。 「キレイな状態でお客様に受け取っていただくため」だとか。初期のカバーに比べたらそれほど指紋はつかなくなってるような気がするんですが、それでも他の本よりは汚れやすいですかね。 このビニールがけ、もしかして全国的に行われてたりするんでしょうか。 さて以前、先月亡くなった脚本家の砂本量さんが手がけた作品として『舞妓さんは名探偵!』第6話「京都映画村大爆破!」の走るのをやめると爆発するルームランナー爆弾の話を出しましたが、その後、もしかして……と思い調べてみたら、ああ、やっぱり。 同じテレ朝系木曜8時で2002年に放映された『オヤジ探偵2』第8話「モクヨウ・ナイト・フィーバー」もこの方の脚本だったんですね。 こちらはゲームセンターのダンスゲームに爆弾が仕掛けられ、それに乗ってしまったらミスをせずに踊り続けなければならない、という設定。当時、面白いことを考えるなあ、と思いながら見てたっけ。 『相棒』でも「人間爆弾」を書いてたし、もしかしたら、『特捜最前線』や特撮ドラマで爆弾ものを多く生み出し「バクダンのナガサカ」の異名をとった長坂秀佳氏の後を継ぐような活躍が今後も見られたかもしれない、と思うと亡くなられたのがつくづく残念でなりません。 (えー、この書きこみ、かい賊さまと入れ違いになってしまったための再投稿なのですが、ああ、今夜は時間切れでレス不能。かい賊さまには申し訳ないのですが、また明日ということでご容赦を) ■1/22の購入本 ●『魔術師の夜』(上・下) キャロル・オコンネル (創元推理文庫) ●『ユリイカ 詩と批評』1月号――特集「マンガ批評の最前線」目当てで購入。作家では浦沢直樹、あずまきよひこのロング・インタビューが。 |
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265. 2006年01月23日 22時12分01秒 投稿:かい賊 |
こんばんは。ええ、たいそうお寒うございます。 >師匠が不治の病、の作品は分からん ええ、無理もありません。異彩を放ちながらも致命的に地味な将棋マンガ「コマコマ」 でした。物語は案の定急速に収束しそうというか、よくここまで保ったというか……。 にしてもこのままではかい賊的(でなくても)将棋マンガの最高峰は「月下の棋士」の ままということに。まあそれ以前は週刊少年キング(おお、やったね飛葉ちゃん)連載 だった、つのだじろう作「5五の龍」ってんだからお話にもならないんですが……。 そうか、周期的には間違ってるわけでは……しかし次は一体いつまで待てば……。 ちなみに(って聞かれてもいませんが)自分が“他に読んで”いて、作者取材のため 休載だったりすると悲しいのが「090」「スクラン」「エアギア」「輝」です。 最後と「一歩」を除いてヲタ色丸出しですわ。でもこう書いてみて「一歩」以外は 砂時計様と併せてみても正統スポーツ物やアクション物がないのはな〜んか笑っちゃいますね。 ちなみに(これまた聞かれちゃあいませんが)、今日の気分で近年のドラマベスト3(もあテン ならぬ、もあスリーですね)は「フードファイト」「イグアナの娘」「王様のレストラン」で、 次点は「QUIZ」。ベスト3の共通項はポイントは違えどそれぞれ“泣ける”こと。 “泣ける”といえば、三上物も大好きで「ストレート・ニュース」とか「マエストロ」なんかも 泣けますなあ。そう今からでもいいから「チャンス2」作ってくんないかなあ。 うひゃっ、だべってたら時間切れですわ。松田道弘についてと、“独り言に対するレス”は ありですか? はまた今度。ではまた。 |
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264. 2006年01月21日 21時53分24秒 投稿:砂時計 |
「エーッて言いました?」 こんばんは、砂時計です。 自分がここ十年ちょっとの間にハマッた日本のテレビドラマは、『古畑任三郎』(1st・2nd)『踊る大捜査線』『ギフト』『ケイゾク』『池袋ウエストゲートパーク』『ミニモニ。でブレーメンの音楽隊』くらいなのですが、『時効警察』がそれに加わりそうな気配。 ゆうべの第二回も面白かったなー。特に片桐はいりのシーンは最高。 本筋と関係ない「警察手帳の行方」からは、坂口安吾『不連続殺人事件』の「犯人さがし懸賞」正解者発表の選後感想で安吾が触れていた佐藤春夫の短編の内容を連想しました。 さて、ミステリ好きの人の多くが注目していた二階堂黎人氏のサイトでの『容疑者Xの献身』を巡るやり取りですが、二階堂氏がこの件について今後サイト内では話題にしない旨を表明したことで一応の終息を見たようです。 一連の二階堂氏の発言に対しては色々と思うこともあるのですが、同サイト内の恒星日誌の「2005.11.28」以降で展開された二階堂氏の主張と本格論議のコーナーにまとめられた巽昌章氏の投稿の両方を読めばどちらの方が筋が通っているかは明白なので、自分なんかがどうこう言う必要もないでしょう(『論理の蜘蛛の巣の中で』の歪曲問題についても発売中の『メフィスト』で当該文章に目を通せば正当性がどちらにあるかはやはり明白ですし)。 ただ、「本格の定義」を巡るやり取りから感じたことは何となく書き記しておきたい気がするので、ちょっとだけ独り言。 二階堂氏は自身の考える本格の定義を『《本格推理》とは、手がかりと伏線、証拠を基に論理的に解決される謎解き及び犯人当て小説である』とされています。が、「2005.12.02」の文章での叙述トリックものを本格にするならという例や、「2005.12.06」に掲示板から転載された我孫子武丸『弥勒の掌』を本格とする理由を読むと、定義中の「論理的に解決される」という部分は適当でなく、『《本格推理》とは、手がかりと伏線、証拠を基に合理的に解決される謎解き及び犯人当て小説である』と修正した方が良いと思われます。 おそらく「論理的に解決される」という部分があったために、二階堂氏が狭い本格観による個人的な定義を他に押しつけている、と感じた人も多かったのではないでしょうか。しかしこうして修正してみれば、ミステリファンの多くが「本格とはどんなものか」と聞かれて思い浮かべるイメージからかけ離れてはいないと思います。 とは言っても、この「定義」は、この作品は本格、この作品は本格ではない、という選別に使用できるような厳密性を備えたものではありません(それを定義とするならば、推理小説における「手がかりと伏線、証拠」とはどのようなものかも明確にする必要があるでしょう。それについては巽氏の投稿中の「2−2 湯川の推理は本格の推理か」で詳細な考察がなされています)。 「本格の定義を述べよ」と問われた場合、問われた側が考えるのはもっと厳密性のあるルールだと思います。それにはっきりとした答を示せなかったからといって、では何を根拠にこの作品を本格とするのか、それでは判断できないではないか、と批判するのは間違いです。 巽氏は投稿の中でこう書かれています。 『私にとって、本格推理小説がこれまで積み重ねてきた歴史は、海のように巨大な流動する謎であり、自分がおかれている現代的状況もまた謎です。そんな本格の範囲を自己流に区切る必要はない。海の範囲を確定しなくても、海に飛び込むことはできます。漠然と、このへんが本格領域という見当をつけて潜水し、手探りしながら観察レポートを書いているだけのことです。強いていえばその総体が私の「立場」であり「本格観」なのだというほかない』 二階堂氏による「定義」は巽氏の言う「このへんが本格領域」とほとんど同質のものだと自分は考えます。二階堂氏の言う「本格系評論家諸氏」がある作品を本格とする根拠もここから遠く離れてはいないでしょう。ただ境界を区切ることはできないし、そうする意味もない。むしろ、そこから飛び出そうとする作品や入りこんでくる作品について考えるのが評論家の仕事の一つとして意義のあることなのだと思います。 さて、雑な頭で難しいことを考えると熱が出てくるので、『時効警察』でも見てクールダウンしようかな。 「新しいパンツ穿いてー、ピョン!」 |
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263. 2006年01月19日 23時40分05秒 投稿:砂時計 |
「これってー、実話ですか?」 こんばんは、砂時計です。 かい賊さま いらっしゃいませ。 >>「借りは関西で完済!!」 >いよいよ学くんがリングから降りられなく >なりました、というオチかと思いました。 自分もそう思いました。 関西人はもっと笑いに厳しいとおもうぞぉ(<勝手な決めつけ)。 師匠が不治の病、の作品は分からんです。他に読んでるのがトッキューと絶望とクロマティだけなもので(あ、もうしまもあった)。 若島正氏についての書きこみ、ありがとうございます。自分はミステリ評論しか触れたことがないので、色々と知ることができて良かったです。 『マイクロチップの魔術師』、読んでみたくなりました。入手しようかな。 詰将棋……実は自分、頭脳的なゲームってからっきし駄目なんですよねー。ルールや遊び方までは覚えられても、勝つための頭の使い方が全くできないという。 詰将棋とチェス、そしてミステリについての斬れのある文章といえば、松田道弘氏もそうですね。自分は門外漢ですが、その筋の人たちにとって松田氏はどのような存在なのでしょうか。 吉村達也氏にそういう一面があったとは知りませんでした。吉村氏といえば、「魔界百物語」は果たして完結できるのでしょうか(「早書き達ちゃん」と呼ばれてた頃に手がけていたらなあ)。烏丸ひろみって、国生さゆりがモデルなんでしたっけ? 自分の読書範囲はかなり狭いので、かい賊さまの何本もの蛇の足の全てについては相手が務まらないのが何とも残念。でもまた楽しい書きこみをお待ちしております。 そうそう、ドラマ版『喰いタン』第一回を見ましたが、人物周りの設定はだいぶ原作と違っているそうですね(原作は発売中の『イブニング』に載ってる話を読みましたが、あれだけでは同作品の本当の面白さが伝わってきていないような感触が)。 ・主役がジャニーズ事務所の俳優。 ・ドラマオリジナルの主要キャラが登場し、それもジャニーズ事務所の俳優。 ・登場人物の一人が男性から女性へと性別変更。 ……って、前クールの『野ブタ。をプロデュース』と一緒ですね。 この枠でヒガシが主演のマンガ原作ドラマというと、『ザ・シェフ』を思い出します。 雑誌のコラムで原作者がこのドラマに怒っていたのを読んだような記憶が(まあ、原作のカケラもなかったからなあ)。 そんなわけで、一言だけですがレスを返させていただきました。またのお越しを期待。 書きこみ、どうもありがとうございました。 |
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262. 2006年01月19日 19時17分39秒 投稿:かい賊 |
ええ、実際にはまだこんにちは。連書き失礼します。 スルーできない名前が出てきちゃったんで一言(ですまないような気が)。 >若島正「明るい館の秘密」 若島正は憧れの人でもあります。最近は「ロリータ」の新訳でも話題になっていますね。 英米(主に米)文学の研究者(京都大学…はは“京大”なんですねえ…文学部助教授)で、 ジャンルにとらわれないいくつかの翻訳があります。その中のひとつ、 ヴァーナー・ヴィンジ著 若島正訳 「マイクロチップの魔術師」 “原題:True Names” (新潮文庫……珍し新潮のSF、しかし絶版! でもAmazonで入手可のようです) サイバーパンクの先駆けとも言える作品で1981年発表。言わずと知れたサイバーパンクの 代名詞ギブスン「ニューロマンサー」が1984年発表ですから、若島さんの見識の明るさが 窺い知れるというものです。基本的にはSFともファンタジーともとれるこの作品は フーダニットのミステリーとしても優秀で、読者を選ぶであろう「ニューロマンサー」よりも むしろ砂時計様他ミステリー愛好者向きではないかとたいそうお勧めでございます。 もう既に「古い」作品となってしまいましたが黴臭くない普遍性を持つ良作と思っています。 蛇足ですが、先日ミステリ&ラノベ読みの先輩でもある高校の後輩とメシを食いに行ったとき、 最近のラノベ新人は拡小再生産の傾向にあり、つまりラノベブレイクのきっかけとなった 「ブギーポップ」以降のラノベをベースとした(またはその周辺作しか読んでいないであろうと 思われる)読書体験しかしていないであろう作家が次々“プロ”として誕生しており、必然として 中身に“薄さ”を感じざるをえないとのご託宣を伺い、なるほどなあと感心させられましたが、 そういう若い金の卵さんたちにもオススメできる作品なのだがなあ、と思いつつ。 あ〜あ、蛇に足は一本じゃないらしいです。 こないだ東京はジュンク堂池袋店に行ったとき、B1階のラノベコーナーにW桜(桜庭一樹 &桜坂洋)のドドド書店なる棚があって面白かったです。ちょっと普通(何をもって“普通”と するかが難しいですが)のラノベ作家とは毛色の違う路線を行くこの二人。読んでいる本や 影響を受けた本も、哲学書や時代小説など多岐に渡るジャンルでなかなか楽しかったです。 で、ようやく本題(ええっ!?)なのですが、若島正にはもうひとつの顔があって、砂時計様の 貼られているリンク内のプロフィールにもあるように、詰将棋作家としてもチェスプロブレムの 普及者としてもその筋ではクリスティ・クイーン並みに著名です。自分は詰将棋が大好きなので、 実は若島さんを認識したのも最初は詰将棋がきっかけで、その後こんな形で自分の読書趣味と リンクしてしまうなんて思いもよりませんでした。ただ、詰将棋は大変優秀な論理パズルなので、 ミステリーを楽しむ感性とも共通点が多いと思います。 ちなみに吉村達也(女性読者にはブーイングが多い烏丸ひろみの「三色の悲劇」シリーズが 好きです)も優秀な詰将棋作家で詰将棋専門誌に多数の作品を発表しています。どちらかと 言えば量産系の吉村さんですが、きっと創作姿勢や創案方法には詰将棋作りの思考法が かなりの部分で応用されているのではないかと思われます。 若島さんの作る詰将棋は見た目も手順も楽しい作品が非常に多く、その作品集を解いたり 鑑賞したりすることは自分の数多い(?)至福の時のひとつです。またラビリンスにはまりこもう かしらん。 お〜お〜、すげぇ「一言」になっちまいました。もうすでに、こんばんは。 ていうか、ちゃんとてめぇの板を更新しろよ自分。失礼しました。 出入り禁止を辞さず登録をクリック(書いちまったもんは仕方がねえ)します。 ではまた(があることを祈りつつ)。 |
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261. 2006年01月19日 15時48分23秒 投稿:かい賊 |
こんにちはっす。ちょこっと失礼! >「借りは関西で完済!!」 いよいよ学くんがリングから降りられなくなりました、というオチかと思いました。 個人的には同誌掲載他作の、師匠が不治の病(気配はありましたが)にショック!! 失礼しましたぁ、ではまた。 |
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260. 2006年01月19日 00時35分35秒 投稿:砂時計 |
「借りは関西で完済!!」 こんばんは、砂時計です。 来週火曜放映の『ミステリーの女王「山村美紗物語」』、西村京太郎『女流作家』が原作というわけではないんですね。 下の書きこみで触れた若島正「明るい館の秘密」ですが、こちらのサイトで読むことができるのでリンクを貼っておきます(「And Then There Were None」)。 アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』を読んだことがある方で、同作品について「フーダニットではない」あるいは「作中にアンフェアな記述がある」という認識を持ってる方には是非読んでもらいたい評論です。 これを『創元推理』誌上で初めて読んだときに思い出したのが、早川書房のムック『アガサ・クリスティー読本』(旧版)でした。 二十年以上前に立ち読みした記憶しかないんですが、その中の座談会と都筑道夫のエッセイでこの作品について触れられていて(のちに出たハードカバーの新版は買ったんですが、どちらもカットされていた)、前者では作中の記述の信憑性に関する発言があり、後者ではクリスティーが自選ベストテンのトップに(推理のない)この作品を挙げたことからクリスティーの推理作家としての資質を論じた部分があったと記憶しています(この自選ベストテンはたしか数藤康雄氏がクリスティーの自宅を訪問したときに聞いたもので、その詳細は創元推理文庫版『ゴルフ場殺人事件』巻末に載っていたと思いますが、クリスティーの選んだ十作は順位なしで、挙げた順番もその前に見せられた日本のファンクラブによるベストテンの一位のほうから順番に拾っていった上でそれ以外の作品も加えたんじゃないかと推察できるので、この点については都筑氏の誤解があったかと)。 若島氏の「明るい館の秘密」はその両方を覆すものだったんですよね。 こういう「目を開かせてくれる」ミステリ評論に出会うと、ミステリ読者としての幸福を改めて感じます。 ■1/18の購入本 ●『小説すばる』2月号――エッセイスペシャル「このマンガがすごい!」の中で加納朋子が『ONE PIECE』を語っていたので購入。加納朋子のエッセイは好きなんですー。 ●『ドラマ』2月号――映画『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状』のシナリオが載っていたので購入。 |
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259. 2006年01月16日 23時21分01秒 投稿:砂時計 |
「イギリス人じゃないんだから」 こんばんは、砂時計です。 『名探偵コナン』の新刊が出ると毎回カバー折り返しの「青山剛昌の名探偵図鑑」をチェックする自分(購入はしないんですが)。 52巻は鬼警部アイアンサイドでした……観たことないんだよなあ、このドラマ。最近ポケミスで小説版が出てたんだっけ。都筑道夫『黄色い部屋はいかに改装されたか?』の中でも取り上げられてましたね、たしか。 ドラマ『時効警察』第一回を視聴。 ナンセンス・コメディーとしての面白さがツボにハマリました(同じ三木聡監督による映画『亀は意外と速く泳ぐ』や『イン・ザ・プール』もこんな感じなのかな)。『富豪刑事』のドラマもこういうセンでやって欲しかったなあ(こちらは続編が4月スタートの用で。原作は消化済みなので、今度は全くの別物として気軽に楽しめそう)。 『時効警察』に話を戻して。あまり期待していなかった謎解き要素ですが、推理は思いつきレベルで説得力皆無、しかし動機に関わるネタの発想とそれについての伏線の張り方は、足下をすくわれる感じの意外性と馬鹿馬鹿しさが混じり合っていて、思いきり自分好み。その部分だけで勝手に「本格ミステリ」認定しちゃいます。 「本格」といえば、二階堂黎人氏のサイトへの巽昌章氏の投稿は読み応えがありました。 全体の内容にも唸らされたんですが、東野圭吾『容疑者Xの献身』についての指摘の中で「犯人パートの手掛かり」として最初に挙げられたものには、全く気づいてなかったんですよね、自分。まさに目から鱗。 アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』に関して、やはり作中の人物には認識できない、読者にのみ向けられた手掛かりの検証を行った若島正氏の評論「明るい館の秘密」を思い出しました。こういう手掛かりって、探偵役の説明がないぶん気づかない読者もいるわけで、「本格」として高度なことをやっているなあ、と個人的には思います。『どちらかが彼女を殺した』『私が彼を殺した』の裏を行ってるといえるかも。 ■1/16の購入本 ・講談社文庫 ●『分冊文庫版 絡新婦の理』(一・二) 京極夏彦 ●『死神と雷鳴の暗号 本格短編ベスト・セレクション』 本格ミステリ作家クラブ 編――親本積読中。 ●『IN★POCKET』1月号 ●『本の雑誌』2月号 |
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258. 2006年01月13日 22時59分43秒 投稿:砂時計 |
「殺人現場に淫語が落ちていた」 こんばんは、本日二度目の砂時計です。 ポプラポケット文庫を求めて本屋の児童書コーナーを彷徨っていたら、講談社 青い鳥文庫の中に宮部みゆき『ステップファザー・ステップ』が。去年の十月に出てたんですね。知らなかった。小学校高学年からが対象ですか。へえー(と書いてる自分は講談社文庫版積読中)。 こういう、大人向けに書かれた日本のミステリがそのままの文章で児童書になっているケースって他にも結構あるんでしょうかね。赤川次郎の三毛猫ホームズ物が児童書になってるのを見かけたことはありましたが、あれはどうだったのかな。 さて、今夜は『時効警察』第一回を観なくちゃ。 ■1/13の購入本 ●『るんるんカンパニー』[1]・[2] とり・みき (ハヤカワコミック文庫) ●『名探偵金田一耕助2 大迷宮』 横溝正史 (ポプラポケット文庫) ・講談社ノベルス ●『レタス・フライ』 森博嗣 ●『QED 神器封殺』 高田崇史――このシリーズは基本的に文庫化待ちなんですが……「解決部分が袋綴じのミステリ本」には弱いっす。島田荘司『占星術殺人事件』初刊本の復刻版とか出してくれないかなあ、講談社さん。 ●『野性時代』2月号――総力特集「東野圭吾のすべて」の文字を目にして手に取ってみる。でも、今の『野性時代』の特集なんて『月刊カドカワ』をヌルくした感じだしなあ、と思いながら目を通してみる。『容疑者Xの献身』についてのインタビューも恋愛がテーマっぽいし、こりゃ買う必要ないな、と判断しつつページをめくってたら、急に細かい文字が……うわっ、「東野圭吾自身が語る全作品解説」ですか。ぐぐぐ、これは買わずには……(結局これだけのために購入)。 |
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257. 2006年01月13日 08時08分07秒 投稿:砂時計 |
「計算してんだよ」 おはようございます、砂時計です。 下の書きこみでとんでもないチョンボを。 「安楽椅子探偵」、リンク先が更新されてないために勘違いしちゃいましたが第五弾『安楽椅子探偵と笛吹家の一族』って2003年に放映済みだったんですね。 第六弾が三月放映にされるようで。情報はこちら。 誤った情報を書いてしまい、申し訳ありません。 |
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256. 2006年01月12日 21時43分50秒 投稿:砂時計 |
「突然の「デスマス」調に、全員の目が点になる」 こんばんは、砂時計です。 ゆるこりん(@『さよなら絶望先生』in『週刊少年マガジン』)カッコイイ!! かい賊さま いらっしゃいませ。 >>『17才』で一度だけミステリ仕立ての回が >>あって(「放課後の殺人事件」) >これはたしかに面白かったです。なるほどこの人……。 おお、かい賊さまもご覧になってたんですね。自分はこの話が収録されているという理由で『17才』のノベライズ本の下巻だけ買って持ってたりします。 密室劇。推理合戦。伏線。ミスディレクション。推理を導く手がかり。意表をつくトリック。意外な動機。くちづけ。残り香。煙草のけむり。キリンが逆立ちしたピアス(あ、最後の四つは関係ないや)。 親しい仲間の間で起こった暗闇の殴打事件、と話に派手さはありませんが、ミステリファンとしてはツボを刺激されまくりの楽しいエピソードでした。 戸田山雅司脚本といえば、綾辻行人・有栖川有栖原案の「安楽椅子探偵」シリーズ。 六月放映の第五弾『安楽椅子探偵と笛吹家の一族』には前田亜季、伊藤淳史他が出演ですか。見たいなあ(今回も関西ローカルなんですよねー)。ま、DVD化まで待つとしますか。 ■1/12の購入本 ●『グイン・サーガ外伝20 アルド・ナリスの事件簿2 ふりむかない男』 栗本薫 (ハヤカワ文庫JA) ・光文社文庫 ●『江戸川乱歩全集 <第28巻> 探偵小説四十年(上)』 ●『戻り川心中』 連城三紀彦――講談社文庫版が底本。こうなると花葬シリーズを一冊にまとめたハルキ文庫版は貴重ですね。 ●『Killer X キラー・エックス』 二階堂黎人×黒田研二――親本積読中。 ●『爆弾魔』 大石直紀 ●『新訳シャーロック・ホームズ全集 シャーロック・ホームズの冒険』 アーサー・コナン・ドイル――日暮雅通による新訳版。ホームズ全集といえば、小林司・東山あかね訳の河出書房新社版(オックスフォード大学版の注釈つき)は文庫化されないのかなあ。 ●『修道士カドフェル19 聖なる泥棒』 エリス・ピーターズ |
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255. 2006年01月12日 09時27分12秒 投稿:かい賊 |
こんちは。 時間がないので一言。 >『17才』で一度だけミステリ仕立ての回があって(「放課後の殺人事件」) これはたしかに面白かったです。なるほどこの人……。 |
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254. 2006年01月11日 22時48分27秒 投稿:砂時計 |
「名前を間違えられると言えば、柏原芳恵さんはよく”よしわばら・かしえ”と言い間違いをされる」 こんばんは、砂時計です。 のりりんさま いらっしゃいませ。 いわれてみると、二時間ドラマの断崖シーンに高所恐怖症の人間は出てきませんね。 高所恐怖症の名探偵といえば、この人を思い出します。 ほんとに、亡くなるには若すぎますよね……。 脚本面で『相棒』の面白さを支えてきた輿水氏、櫻井氏、砂本氏のトライアングル。 その一角が、こんな形で突然欠けてしまうなんて。 「黒衣の花嫁」は話の重さと真相のぶっとび具合の融合が独特の味になっていたと思います。 自分は、「消える銃弾」や「同時多発誘拐」が特に印象に残っています。 今日の『相棒』の脚本は初参加の戸田山雅司氏でした。「未必の故意」を扱った作品で、結構好み。 『相棒』では過去に『金田一少年の事件簿』の深沢正樹氏が二回、『トリック』「ケータイ刑事シリーズ」の林誠人氏が一回、脚本を書いたことがあるようですが、戸田山氏も同じようにゲスト的な参加なのかな。 '94年のフジテレビ系のドラマ『17才』で一度だけミステリ仕立ての回があって(「放課後の殺人事件」)、その脚本で戸田山氏のミステリ・センスに唸らされた者としては、本格的に『相棒』の脚本陣に加わってくれるのを望むところですが。 書きこみ、どうもありがとうございました。 ■1/11の購入本 ●『死なれては困る』 夏樹静子 (徳間文庫) ・文春文庫 ●『凍るタナトス』 柄刀一――親本積読中。 ●『緋友禅 旗師・冬狐堂』 北森鴻 ●『赤・黒(ルージュノワール) 池袋ウエストゲートパーク外伝』 石田衣良――徳間文庫版積読中。シリーズ中この「外伝」だけ別の出版社だったのが統一されたわけで、そうなるとやっぱり買わないわけにはいきません。 ●『ダ・ヴィンチ』2月号――文庫・新書の新刊情報で、今月下旬発売の竹書房文庫のラインナップに『刑事コロンボ(1) 殺人処方箋』『刑事コロンボ(2) 死者の身代金』のタイトルが。訳者名を見ると二見版と同じ内容のようですね。コロンボのノヴェライゼーションに関しては、サラブックス版も二見文庫版も集めようと思ったことがなかったんですが、放映順のナンバリングで全作出るのなら買い揃えようかな。解説等、オマケが充実していると嬉しいんですが。 |
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