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肝臓癌を認識する場合自覚症状が出てから病院で診断してもらうのでは手遅れになるという症例が多い。すなわち僕の感覚では35歳を過ぎたら定期的にかつ、自主的に(場合によったらカレンダーにスケジュールを入れた方がいい)精密検査に行った方が良いと思う。会社で行う検査だけでは見落としがちである。ましてや親族に肝臓癌や肝硬変で亡くなった方がおられる場合は、自分を肝臓癌の高危険度に属する人として認識された方が結果的に長生きにつながる。高危険度に属する人は、医者の判断では1年に1回の定期検診で良いと指摘される場合もあるが、「肝炎ウイルスに感染していて肝機能に異常がなくとも半年に1回の肝臓全般の検査」を受けた方が良いと思う。また、「肝機能に異常がある場合」は3ヶ月に1回の検査をした方が良い。また、AFPやPIVKAUの異常が嘗て認識された場合は少なくとも安心といえず最低でも3ヶ月に1回の検診が必要である。
あまりナーバスになる必要もないという向きもあるが、最近では精度のいい腫瘍マーカー検査(AFP-L3%)や画像診断などの検査も受けられるようになったので手遅れになる前に検診を受けることをお奨めする。しかし、究極は非環式レチノイドなどの前癌状態を抑制できる薬の認可が必要と思われる。 |
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