ライフル射撃 2






多くの皆さんがそうだと思うけど、立射や膝撃ちで練習する前に、ワタシ
はリロードしたタマをこんな風にレストに乗せてテストする。
サイトは合っているか?タマのまとまりはどうか?銃の作動は完璧か?
とかを、射撃の度に毎回チェックしているのだ。
この弾頭とこのパウダーの組み合わせだと、50mでどれくらいにまとま
って100mだとどうかとか、このタマの時はリアサイトは何クリック調整
するかとかがアタマに入るようになれば、イザ猟期になって山に行った
時に万一サイトがズレてしまっても慌てる事はなくなる。

他にも、ある程度にグルーピングが落ち着いたら、一度リアサイトの
クリックを下まで戻して、さっきまで撃ってたクリックのトコまでカチカチ
ともう一度上げて、そのまま撃ってみる。
その時にちゃんと集弾しているか、さっきと同じような着弾をしているか
を試すのだ。
人にもよると思うけど、ワタシの場合はそこまでしないと気が済まない
ので、レスト撃ちでも最低で50発くらいは撃つ。



同じ重量の弾頭でも、メーカーや形状の違いでどのくら
い着弾が違うかを試しているトコ。
ワタシの場合、射撃のタマと狩猟のタマは基本的には
同じ物を使っている。
単純に標的を射撃した際にどれだけの集弾をするの
かを分かっているタマ以外は自信を持って使えない。
なので、射撃でも狩猟用の弾頭を使っているのだ。
・・・なんてエラそうに言ってみても、山での獲物の動き
や速度の読み、リードの取り方や狙点とか、こればっ
かりは経験者にはかなわない。
だから、射撃もよくするって言うベテランハンターの話
は聞いていても実に参考になるのだ。
そう言うベテランの方々は、リロードについても非常に詳
しい知識を持っている事が多く、銃についても、弾薬に
ついても、狩猟についても、全てに渡ってバランス良く
深い知識を持っている人が多い。











ライフルとなると、流石にスコープの使用率が高くなる。
「俺のはそんなに纏まんないよ〜」とか自分のライフルを卑下して話す
人がいるけど、やっぱりそれなりに当たるのがライフルだ。
勿論、各自がどれくらいのものを望むかによっても違ってくるんだけど、
実用上粗悪なグルーピングのライフルってのは殆どあり得ない。
そんな事もあって、ライフルに装着するスコープはショットガンに比べ
れば遥かに有効な照準システムだ。

そりゃ、100mで500円硬貨の大きさにタマが入んなきゃヤダって人に
名刺サイズの大きさにしか纏まらないライフルだったら不足している事に
なるけど、音楽CDのサイズくらいにタマが纏まれば充分って人には
名刺サイズのグルーピングが約束されたライフルなら大満足なのだ。
だから、銃のグルーピングの良い悪いは、何を撃つか、どんな狩猟で
使うかによって価値観の差が発生するモンなのだ。
だから実際に色んな種類のライフルがあるワケだし、人によっても所持
している銃が違うのが当然の事だ。



倍率の高いスコープを装着している人には必要ないか
もしんないけど、低倍利率のスコープやスコープ無しの
ライフルを撃つ人には着弾を確認する為に使う望遠鏡、
”スポッティングスコープ” は必要な道具の一つだ。

はっきり言って、30口径が的に穴を開けても、肉眼でそ
れを確認するのは至難の業だ。
しかしスポッティングスコープがあれば、着弾の状況が
確実に、まるですぐ近くで見ているかのように良く判る。
でも特に自分で購入しなくても、大概は射撃場でレン
タルのスコープがあるからそれを使えばOKなんだよね。
ほら、それに荷物も少なくて済むし・・。
それでも借り物はやっぱり気を使うからヤダって場合は
自分用のを購入する事になるんだろうけど、コイツの使
い道は的を遠くから確認出来る性能があれば事足りる訳
なんだから、無理に高い物を買う必要もないだろう。











仮にスポッティングスコープを無しで、遠くからでも大まかに着弾が確認
出来るのは、ご存知の人も多いと思うけどシールターゲットだ。
この的はシールになっていて、ダンボールでもいいし、標的のコンパネ
に直接でもいいし、カレンダーの裏とかの白いトコとかにベタっと貼れば
それだけでOKの標的だ
実に簡単、貼るだけターゲット。
モノにもよるけど、的の黒いトコをタマが貫通すると下地の蛍光色がタマ
の着弾で剥がれて目立って見えるようになるのがこの的の筋書きだ。
グリーンや黄色、そしてオレンジとかが最も多い下地色だと思う。
そして、着弾で剥がれた穴の上に貼る黒色の小型シールも付いている
ので、標的交換の時は穴にペタっとフタをするだけで済む。
貼ったモノがそのまま標的になってしまう便利なグッズなのだ。
だからと言って、奥さんとか彼女とかに貼っちゃダメよ〜。
ん・・、ま・・・、まぁ・・・・、気持ちは解かるけどね・・・・・。



実際にタマがこの標的に着弾した様子なんだけど、
ピップエレキバンを貼った日焼けより良く判るでしょ?
目をボカしてこの写真を見てもらえば、何となく遠くから
この標的を見た雰囲気が分かってもらえると思う。

つまりこの的はグルーピング云々よりも、この中の大体
どのヘンに当たってるかをパっと見で判断するものだ。
なので、リロードのタマの特性チェックに使うより、チェ
ックを終えた後の練習時に使うのが良いと思う。
ちなみにこの的は海外通販で普通に購入出来るから、
興味がある方は試してみると良いと思う。











他にもこんなユニークな標的がある。
シカの絵が描いてあるんだけど、狙いドコがハッキリと示されている。

しかし遠くから見ると、ハッキリと見えるワケじゃなく、シカのフォルムの
中に何となく白丸が見える感じだ。
もしスコープを着けているのなら白丸も良く見えると思うけど、低倍率の
スコープやスコープ無しの場合はシカの輪郭の方が強調されるのだ。

その場合も、実猟の練習としては理に適っている。
遠巻きにシカを見て射撃する場合、心臓や首、腕に自信のある人であ
れば頭を狙うんだろうけど、ボヤケて眺めたシカの的を撃って、そんな
ポイントに着弾しているかをしっかりと確認する事にも使えるのだ。

だから特に的に書かれた白丸は、あっても無くても良いんだろうけど、
単なるシカの絵だけじゃ〜商品価値が薄くなる事は確実だろう・・。
でも、リアルにシカの実物大写真の的もあればそれはそれで欲しい・・。



射撃場へ行った時に標的紙を忘れても、現地で買える。
スポッティングスコープも、無くても借りられる。
銃を忘れてはイケナイが、タマを持って行かなくても拘わ
らなければ射撃場によっては現地で購入出来る。

じゃ〜、忘れちゃイケナイ物って何だ?と言えば、コレ!
イヤープロテクターなのです。
出来ればシューティンググラスもセットで、それがレンジ
での必須アイテムだとワタシは思うのです・・。
「ぼく、普段から人の話を聞かないって言われるも〜ん」
って人も、銃声は良〜く聞こえるはずなので必要よ!
プロテクターが無いとどうなるかと言えば、数分もライフル
レンジには居れば、耳がケガをする事になるのだ。
写真のは、銃声をカットしても人間の会話を増幅させて
スピーカーで流すと言う、ハイテクイヤープロテクターだ。
ま、アタシゃこんな豪華なモンは持ってないんだけどね。











これは必ず必要とは言わないけど、あった方が都合の良いアイテムだ。
ライフルのクリーニングや、色んな作業の時に銃を保持するレストだ。

自動車整備工場のリフトみたいなモンで、必要な人には必要な物だ
けど、必要の無い人にはあっても無くても良い物かもしんない・・・。
ただ、あれば便利な道具である事には間違いないのだ。
主に、ライフルやショットガンのバレルクリーニングの時に使用する事
が一般的で、人によっては大まかなスコープの調整等でも利用出来る。

それとこのレストの便利なトコは、大抵は道具箱にセットされている事
が多く、畳めば道具箱、組み立てれば銃の保持台になる物が多い。
なので、ちょっとしたライフル射撃であれば、レストの機能を備えたその
道具箱に射撃に必要な物の多くが収まってしまう。
しかし、しっかりとサイト調整や射撃練習をする時はその限りではなく、
車のトランクいっぱいの荷物になってしまうって人の方が多いだろう。
そして射撃後には、このようにクリーニングする人を多く見かけるのだ。



そしてライフル射撃に行った時は、エンプティーケース、
つまり空の薬莢にも注意する必要がある。
黄金色に輝く薬莢、本物のライフルから飛び出したての
薬莢だけを眺めると、非常に薬莢の存在感を感じる。
やっぱり真鍮製の薬莢が転がっていると自然と興味が
沸いてしまうのが銃好きな人の性分だろう。
しかし、特に所持許可取ったばかりの人や見学の人で、
拳銃やライフルの射撃経験がない方は注意するべし!
ど〜してかって?それは、薬莢が結構熱いからなのだ。 
・・・どんくらい? そ〜さねぇ、ンガー!って超熱いのよ!
特に自動銃から出たてホヤホヤの薬莢は触っちゃダメ。
ボルトアクションのとかだったら、ホカホカ程度だろうけ
ど、殆どの自動銃は、も〜アツアツよ〜!
だから、「あ、薬莢が転がってきた♪」なんてノリで拾い
上げると、そのままポイってする事になるからね〜。
で、それと同時に目がカッと開いて、パチパチすんの♪
そんな姿をアタシゃいっぱい見てるのだ。








ま、人の話より、ほれ、これ見てみ? これ、アタシの右腕ね・・。
マヌケなワタシが自分のライフルの薬莢で火傷した痕なのだ!
ケースの口とボディーの跡が良〜く判るお恥ずかしい写真だ。
ワタシの銃は自動なので、エジェクトされたケースがパーティションに
跳ね返され、汗でジト〜っとしたワタシの腕にベッタリとくっついたの。
そ〜さねぇ〜・・、少し冷めた小型のアイロンがくっついた感覚かなぁ?
ほら、戦争映画とかでも、背中にエンプティーケースが入って兵士が
パニックになって、慌てて取り出すシーンとかあるでしょ?
それは、自動銃から吐き出されたエンプティーケースのアツアツさ
を表現している描写なのだ。

それ以前にアタシゃ、今までで何回も薬莢でヤケドしてるマヌケぶり。
覚えてるだけで22LRに始まり、9mmパラ、223Rem、44マグナム、
もちろんそれは海外だったけど、日本でも30-06、30-39、誰かさん
の308(某歯医者さん)、 そして何たって自分の308・・。
どだ! 参ったか!?  スンマセン、自分で参りました〜・・・。




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