■ Izhmash Saiga 410gauge ■ page2
とても見難いかもしんないけど、パウダーまみれに なっているチェンバーを上から覗いたトコだ。 410のパウダーは、ハンドガンで言えば44マグナムとか と同じと思って良い。場合によっては、30カービンと同じ なんてタマもある。逆に12番散弾や38spl.並の速燃性 は410には危険であったりもする。 44マグナムのハンドガンだって、大抵はパウダーが燃え 残るし、射撃後にはウデがススやパウダーだらけになっ てたりするのだ。 それにしても、こんだけヨゴレまみれでも作動に一切の 問題が生じないんだからカラシニコフシステムはエライ! この状態でもっと射撃を続けたなら、銃内部に飛び散っ たパウダーを集めただけで1発作れてしまいそうだ。 |
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これは、ライフリングでもないし、肛門でもない。 シリンダー内部を後ろから覗いたトコだ。 線状になっているのは、オペレーティングロッド のピストンに押される部分が通過するレールだ。 でもって、余剰ガスやパウダーはその隙間から 後方に排出される。 おかげで機関部がパウダーだらけになるのだ。 仮に砂だらけの場所での射撃や、パウダーの燃 え残りが多いタマを使った場合、それにワッズの 屑が大量に出たとしても問題なく作動するだろう。 本来は銃なんて、シビア過ぎてはイケナイのだ。 この部分はグリスをベットリ塗っておくと良さそう に思えるけど、そんな事したら吹き戻しで機関部 がベトベトになるしシリンダー内の圧も高くなる。 ここは、しっかり膜を張ってくれるオイルが良い。 |
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バレルとシリンダーの位置関係が解る写真だ。 勿論、下の穴ポコがバレルで上がシリンダー部。 このシリンダー内部へ無給油だとしたらどうかと言えば、 全く問題なく作動するんだからカラシニコフはスゴイ! ただ、デザイン的な事で欲を言えば、シリンダーとバレル の軸線をもっと近づけてくれれば、ドラグノフっぽい感じ でスマートになってカッコ良いんじゃないかと思う。 それにしても、M16のストーナーか、AKのカラシニコフ かと論議が尽きないのがテッポ好きの実態だけど、 ヘビーデューティーな使用を考えて機能面だけを比較 したならば、ストーナーに勝ち目が無いと誰もが思う 事だろう。ストーナーはシビア過ぎるのだ。 ところで、410弾薬として一般的な2-1/2インチ装弾を 使用した場合に、サイガ410は作動しないと思っている 人も多いと思うが、実際にそんな事はない。 2-1/2でもちゃ〜んと作動してくれるのだ。 ジャムってしまうと言う問題はマガジンにあるのだ。 確か、2-1/2用のマガジンも存在していた気がする。 それを使えば、ジャムったりする事は無いだろう。 |
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3インチマグナムと一般的な2-1/2をそれぞれ 同じマガジンに入れてみたトコだ。 一目見ただけでも、2-1/2装弾が3インチよりも 短いのが良く解る。 2-1/2のタマは、1発だけマガジンに装填した 場合には問題が起こらないが、2発をマガジンに 装填して初弾が2-1/2だとすると問題が発生して しまうのだ。 もし2-1/2をマガジンに装填するなら、初弾が 3インチで次が2-1/2とするならば差し支えない。 2-1/2を2発か、初弾が2-1/2で次が3インチの 計2発の場合、給弾不良を引き起こしてしまう。 マガジンスプリングのテンションと、マガジンの フォロワー(タマを押し出す面)の仕業なのだ。 再び言っておくが、2-1/2でも問題なくケースは ブローバックしてくれる。 つまり、2-1/2の薬量でも3インチのケースの長さ があればジャムを心配する事はないだろう。 |
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これは、3インチマグナムをローディングしたところだ。 何の問題もなくスムースにチェンバーに送る事が出来る。 タマの頭部はバレルの基部にスッポリ入り込んでいて、 放っておいてもローディングに影響はない。 |
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ところが2-1/2インチのタマは、バレル基部に引っ掛かっ てしまい、タマの頭頭が食い込んでしまっているのだ。 つまりが、タマの長さが短い事がネックとなっている。 しかし、マガジンに2-1/2弾を1発のみ装填した場合は タマの起立角度が浅いので問題なくローディング出来る。 |
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これはリコイルスプリングアッセンブリーだ。 サイガはリコイルスプリングとリコイルスプリング ガイド等がアッセンブリーで確立しているので、 分解の時にバネ・ボヨヨ〜ンを味わう事はない。 万一の時に、野外での分解も心強いのだ。 |
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サイガ410だけって言うワケじゃないが、アタシゃ410番 のクリーニングには米軍のクリーニングキットを使う。 勿論、古いサープラスでコルトガバメント用のブラシが 付いている物じゃないと意味が無い。 なんたって、410番は45口径用のブラシがピッタリと 合うし、元々がM16用のキットなのでサイガのような 長いバレルでもロッドの短さを嘆かずに済むのだ。 ガバメント用のブラシは、元来ライフリングに付着した カーボンやカッパーのカスをゴシゴシ落とす為に使う物 なので、410番でスラッグを撃った後の鉛落しにもある 程度の効果はあるし、散弾しか撃たないのであれば クリーニングには充分過ぎるブラシなのだ。 |
説明するまでもないけど、まずマガジンにタマを入れる。 このマガジンは3インチ用なので、3インチマグナムを2発 か、3インチがモッタイナイ時は初弾を3インチで次弾を 2-1/2にする。 この時、マガジンにタマを入れるのにはコツがあって、 ショットシェルのリムが入るトコはマガジンには一ヶ所 しかないので、そこから斜め後方に滑り込ませるのだ。 で、次のタマ(・・と言っても、発射時は最初の方)を入れる 時は、始めにマガジンに入れたタマのブラス(ロンデル) とプラの継ぎ目にリムが引っ掛かるので、グリグリしなが ら押し込むのだ。入れる時にグリグリするのは世界的な 常識だと大人は知っている。 ところでこのマガジン、バネとマガジンリップの口金を 除くと全てプラスチックで出来ている。 |
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マガジンにタマを入れたら、今度はそれを銃に装着する。 入れる前に装着しないで、入れてから装着するのは人間 と違うトコロだ。でも、タマを抜かれると役に立たなくなる のは人間と一緒だったりする・・・。 写真のマガジン前部上方にボッチが見えるだろうか? そのボッチの下に僅かに窪みがあって、その部分が プレス鉄板で作られた銃本体の内側に引っ掛かるのだ。 ただ、ちゃんと入れないと角度が悪くてマガジン後部の ボッチが銃本体のマガジンキャッチレバーに引っ掛から ない事もあるから、マガジン装着は落ち着いてやろう。 昔から落ち着きが無いと言われてた子も、カラシニコフ系 のマガジンは落ち着いて入れないとちゃんと入らないぞ。 正しい角度でマガジンを挿入すると、長〜い3インチマグ ナムのタマが銃のボルトの底部に当たってマガジンスプ リングのテンションを感じながら押し込む事になる。 すると、パチンと確実にマガジンキャッチが受け止めて くれるのだ。 |
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マガジンを装着したら、いよいよローディングだ。 ボルトと一体となったオペレーティングレバーを後ろまで 引き下げて、遠慮せずにパッと放す。 そうする事でマガジンからチェンバーに初弾が送られて、 発射の準備が完了するのだ。 この時にリコイルスプリングのテンションを過信し過ぎて ゆっくり装填しても必ずチェンバーにタマが送られると思っ たり、ガシャ〜ンとすると銃が壊れそうだから優しくしたい とかって思っちゃイケナイ。 モデルガンじゃなくってホンモノなんだからちゃんと扱わな ければならないのは、どんな銃についても言える事だ。 初弾の装填不良の大半は生温っこい銃の扱いが原因だ。 ・・考えてみ?射撃時には勝手にガシャガシャなるんだし。 |
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この状態でトリガーを引けばタマは発射される。 でも、2連発じゃなくって3連発したいって時は、セィフティー をオンにしてから一度マガジンを外し、1発マガジンに追加 してから再装着すれば良い。 ただし、サイガでは気を付けなければならない事がある。 それは最終弾を発射した後もボルトがホールドオープン 状態にはならないので、全弾撃ち終わったとしてもボルト を手で操作してチェンバーにタマがない事を確認する習慣 を身に付ける必要がある。 それと、その為に初弾を最初からチェンバーに入れるのは 少々大変なので、マガジンからの給弾が手っ取り早い。 どのみち日本でショットガンは最高で3発しか発射できない ワケだから自分が何発撃ったかなんて直ぐ解るけどね。 何発撃ったかを常に把握していれば、万一の不発の時に 焦ってボルトをすく開いたり、銃口を危険な方向に向けずに 済む事は言うまでも無い。 |
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実際狙った感じはこんなトコだ。 ありがちなショットガンと大差ない感じだ。 リブの上にビーズが見えるトコは、フツーの ショットガンでしかない。 ストックのグリップも手伝って、構えた感じも ますますフツーのショットガンと大差ない。 後ろのレシーバーのカバーに付いた白く反射 している点々はホコリだけじゃなくって、燃え残 ったパウダーが飛び散ったものだ。 |
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せっかくカッコ良い銃なのに、何かもう一つカッコ良さって 言うか、カラシニコフっぽさが無ければつまんないって人も きっと多いハズ。 だからってフロントサイトやリアサイトを装着するのは大掛り な事になるし、お金もかかる。 そんな時は、銃に無加工で何かを付けてカッコ良くしちゃ えば良いのだ。・・ま、誰もが考える事だけどね。 サイガは左側面にマウントベースが着いている。 着けるトコないから、ココにくっ付けたって感じだ。 リベットと溶接で着いているので豪華さは無いが、武骨な 機械っぽさがカッコ良いのだ。 ちなみにここはAKシリーズと共通のハズだ。 |
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そこで、AK用のマウントを着けてみた。 このマウントにはワケの解んないロシア語と、 「メイド・イン・ベラルーシ」とちゃんと英語で 書いてあって、20mmのベース仕様となって いるので便利そうだ。 最初はズーム付きのスコープを着けていたん だけど、スラッグってそんなに当たるワケじゃい し、そんなんだとストレスが溜まるので、ドット サイトを着けたのだ。 このマウントは、銃のベースに対して後ろから レールに合わせて前方に滑らせてやるだけ で装着出来ると言うスグレ物だ。 しかし、写真の下のレバーで締め付けるって だけの単純構造で、良いモノだか悪いモノだか はワタシにゃ解らない。 でも、実用上はガタついたり緩む事はない。 |
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なんかスゴイ先進光学機器が装着された感じになって 微妙にカッコ良いが、ただドットサイトが付いただけなのだ。 単に赤い点がガラス越しに見える照準器なだけだ。 何故か西側の銃より大袈裟に見えてしまう。 そして、こうやってドットサイトにしてもスコープにしても サイガに装着すると、これがまた重いのだ。 射撃場なら良いが、実猟だと重量とカサ張りがアダとなる。 しかしながら、ドットサイトを使い慣れている人であれば 重さ以外は問題にもしないと思う。 それと、射撃場ではスコープを着けると良い事もある。 それは、410番スラッグの弾痕は肉眼では確認し辛いので 高倍率のスコープを使えば観的スコープが不要なのだ。 |
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このサイガは410番のタマなら何でも発射 出来るけど、特にサイガ用にメタルカートの スラッグが用意されているのだ。 タマのパッケージにもサイガ410を撃っている オッちゃんの写真がプリントされている。 このタマ、何が良いかって言えば、薬莢が 金属音を立ててエジェクトされるのが良い。 他に誉めるトコは特に無い。 このスラッグ自体はフォスター型なんだけど、 ワッズに包まれていて命中精度を期待する タマではない。命中精度ならブリネッキ弾だ。 それと、パウダーも決して良いモノでもなく、 このタマを使うとサイガのシリンダーはワッズ のカスだらけになってしまう。 |
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今回のサイガ410は、どんな410弾薬でも作動してくれる。 この場合の作動とは、発射、排莢と言う事だ。 唯一、排莢不良のジャムを起こしたタマはワタシがリロード したライトロードのスラッグだった。 散弾であれば、弾頭重量も十分にあるので排莢不良を 心配する必要もないだろう。 ちなみに、3インチ散弾と、さっきのメタルケースのスラッグ でのジャムはワタシゃ一度も経験して無い。 写真は、2-1/2、3インチ、メタルケース弾の比較だ。 左グループが発射前で、右グループが発射後。 どれを撃ってもリコイルを強く感じる事はない。 体感度で言えば、AR15で223を撃ったようなリコイルだ。 |
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