コゴメハギの一時帰化

  

コゴメハギについて

 コゴメハギは、別名をシロバナシナガワハギと言います。(ただしシナガワハギの白花品ではありません) 中央アジア原産で、弘化年間に渡来して牧草として栽培された記録がありますが、今は全国に散発的に帰化しています。

 

コゴメハギの一時帰化について

 コゴメハギの侵入に気づいたのは、1992年のことです。嬬恋村の西部で道路工事が行われていた時、その工事現場のわきに生えているのを見つけたのでした。多分、運び込まれた土砂か道路工事用の機器にと共に入ってきたのでしょう。その後、数年に1回ですがその場所を訪れ、コゴメハギの群落の変化を見ていきました。

   ☆1992年 畳2畳分ほどの範囲に密生
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   ☆1994年 畳1畳分ほどに減少し、密度もやや低くなる
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   ☆1998年 1m四方ほどの範囲に散生
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   ☆2001年 5本生えるのみ

 このように、気づいてからほぼ10年かけて、コゴメハギは徐々に減ってきています。多分、あと数年で消滅するでしょう。これは、一時帰化の例だと思います。