イタドリはタデ科の植物で、あちこちに見られる草です。でも、よく考えてみると、これだけあちこちに見られる草というのも珍しいのではないでしょうか。道端や草地は勿論のこと、海岸から森林限界の上、火山荒地などにも見られます。道端植物であり、フロンティア植物でもある。さらに適応する高度も非常に幅広い。これほど多様な環境に適応できる草は、他にはちょっと見られません。 ただ、それだけに細かな変異はかなり見られます。品種レベルで見ると、ケイタドリ、ベニイタドリ、オノエイタドリ、メイゲツソウなど、様々な変異が見られます。その中で最も目立つのは、花の色です。純白と言えるものから紅色まで幅広く、それらの株が入り乱れて生えている事もあります。
これは榛名山の、花の色がかなり白いもの
これは嬬恋村の、花の色が赤っぽいもの