お礼状(2011年6月) 本文へジャンプ
◆全国の皆様から教会・幼稚園に尊い「ご献金」(義捐金・お見舞金等)、また「救援物資」を沢山いただきました。そのときにお送りした「お礼状」(6月分)です。(5月のお礼状と重複している所も沢山あります)

<御 礼 状>(2011年6月)

 今般の「東日本大震災」におきましては、皆様方からのお見舞いメール、お励ましの言葉、救援物資、お見舞金、また当地まで足を運んでいただきましたこと、心より感謝申し上げます。また、幼稚園の子どもたちのことを覚えてくださり、心あたたまるご支援をいただき、本当にありがとうございました。教会・幼稚園関係者みな、とても励まされました。

 教会・幼稚園・牧師館の「建物」については、地震で壊れたところを除けば、それぞれ床下浸水で済みました。(それ故、震災後4日間「臨時避難所」としても利用していただきました。) しかしながら、教会・幼稚園関係者のお宅はほとんどが床上浸水。住めなくなったお宅も多数ございます。地震だけでなく、あらためて“津波”の恐ろしさを痛感した次第です。

 人的被害については、教会員1名が津波にのまれ逝去されましたが、幼稚園の園児は皆無事でした。ただし、教会・幼稚園関係者の中には、家族や親戚の者を失った人たち、未だに行方不明の人たちが多数いらっしゃいます。最近(5/29)のデータでは、東日本大震災の石巻の死者 3,040名、行方不明者 2,770名となっています。2月末日の住民基本台帳によれば、石巻の人口は 162,822人ですから大変な数です。また、5/29現在、石巻市内で避難所生活を続けておられる方は 7,368名(避難所数99)です。

 3月23日に電気、28日には水道も回復しましたので、3月29日(火)から幼稚園を再開。4月16日(土)には卒園式を行い、19名の子どもたちをそれぞれの小学校へ送り出すことが出来ました。また、4月20日(水)には入園式を行い、22名の新入園児を迎え、新年度の歩みを始めております。大きな地震と津波により傷ついた子どもたち一人ひとりの心に寄り添いながら、日々の保育を進めて行きたいと願っています。

 なお、3月29日よりボランティアも受け入れ、5月8日まで東北教区被災者支援センターの石巻のボランティア拠点としても利用していただきました。

 瓦礫の山も少しずつ片づけられつつありますが、元通りの生活に戻れるようになるには、しばらく時間がかかりそうです。数年はかかると言われています。これからも石巻のこと、また、子どもたちのことをお祈りに覚えていただければ本当にうれしく思います。

 最後に、皆様方の上に、主の豊かな祝福をお祈り申し上げ、お礼の言葉に代えさせていただきます。

          2011年6月
               日本基督教団石巻栄光教会牧師
                栄光幼稚園園長  小 鮒  實
                教会員一同・幼稚園職員一同

   
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