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8月20日(土)午後2時〜7時、幼稚園の園庭・園舎にて、東日本大震災復興支援のための「夏祭り」が開催されました。露店(13店舗)が出され、2階のホールでは落語、ジャズピアノライブ等も行われました。また、午後7時からは、隣の好文館高校で「打ち上げ花火」も上げられました。当日は、子どもからお年寄りまで沢山の方々がおいでくださり、総勢300名以上の方々が「夏祭り」を楽しんでくださいました。
この「夏祭り」は、日本キリスト教団の兵庫教区・長田センター(阪神・淡路大震災のときに組織された被災者生活支援センター)が中心となって企画してくれたものですが、当日のボランティア(総勢50名)の多くは、関西学院大学、神戸女学院、同志社大学などの関西に住む学生たちでした。
6月から準備を始め、8回にわたるミーティングを重ね、8月18日からは幼稚園に泊まり込んでの準備でした。夏祭りのテーマは「追悼と希望」。東日本大震災で犠牲になった方々のことを覚えるとともに、また、これからの復興に向けての取り組みに希望が持てるようにとの願いがありました。
あの大震災で、家族を失い、家を失い、家財を失って悲嘆にくれていた私たち。これからどうなるのか全く分からない、お先真っ暗、暗中模索の中にいた私たちでした。あれから5ヶ月が過ぎ、瓦礫の山も少しずつきれいになりました。
しかしながら、まだまだ大変な生活を強いられています。まだ避難所にいる方もいますし、仮設住宅に移られても不便な生活をしている人たちもいる。また、1階が津波にやられ未だに2階で生活しておられる方々も沢山いる。確かに、少しずつはよくなって来ていますが、未だに「復旧・復興の道のりは遠い」、そんな感じもしている訳です。
そんな私たちのために、少しでも元気になって欲しい、元気を取り戻して欲しいとの思いから、また、被災者との関わりを深めて行きたい、遠い地での単なる悲しい出来事ではなくて、私たちのことを「いつまでも覚えているよ、忘れないよ」という、そういう思いから、このような「夏祭り」を計画してくれました。
今回ボランティアに来られた方の中には、以前にもボランティアワーカーとして石巻に来られた方々も沢山いました。被災者との交わり、関わりを大切したいとの思いがあったからです。
多くの方々に覚えられていることを、あらためて感謝するとともに、私たちも希望をもって、復旧・復興の道のりを一歩一歩歩み続けて行きたいと思います。
(栄光幼稚園長 小鮒 實)
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栄光幼稚園報「ひかりのこ」(No.364、2011.8-9月号)より
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